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乎 や🔗🔉

【乎】 5画 丿部  区点=2435 16進=3843 シフトJIS=8CC1 《音読み》 コ/オ(ヲ)/ゴ〈h〉 《訓読み》 か/や/に/より 《意味》 {感}はあという息をあらわすことば。「於乎アア(あはあという感嘆の声)」 {助}か。文末について、疑問をあらわすことば。「管仲知礼乎=管仲ハ礼ヲ知ルカ」〔→論語{助}か。文末について、感嘆の意をあらわすことば。「必也正名乎=必ズヤ名ヲ正サンカ」〔→論語{助}や。文末について、反問をあらわすことば。「不亦楽乎=マタ楽シカラズヤ」〔→論語{助}や。相手に対する呼びかけをあらわすことば。「参乎、吾道一以貫之=参ヤ、吾ガ道ハ一以テコレヲ貫ク」〔→論語{助}形容詞・副詞につけて、その状態を示すことば。「巍巍乎若太山=巍巍乎トシテ太山ノゴトシ」〔→呂覧{助}に。より。場所や比較を示すことば。〈類義語〉→於。「至乎天=天ニ至ル」 《解字》 会意。下部の伸びようとしたものが一線につかえた形と、上部の発散する形とからなるもので、胸からあがってきた息がのどにつかえて、はあと発散することをあらわす。感嘆・呼びかけ・疑問・反問など、文脈に応じて、はあという息でさまざまのムードをあらわすだけで、本来は一つである。呼(はあとのどをかすらせて呼ぶ)の原字。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

乎哉 ヤ🔗🔉

【乎哉】 カナ 感嘆の気持ちをあらわすことば。「賜也賢乎哉=賜ヤ賢ナルカナ」〔→論語カ 疑問の気持ちをあらわすことば。「若寡人者、可以保民乎哉=寡人ノゴトキハ、以テ民ヲ保ンズベキカ」〔→孟子ヤ 反問の気持ちをあらわすことば。「仁遠乎哉、我欲仁、斯仁至矣=仁ハ遠カランヤ、我仁ヲ欲スレバ、斯ニ仁至ル」〔→論語

也 や🔗🔉

【也】 3画 乙部 [人名漢字] 区点=4473 16進=4C69 シフトJIS=96E7 《音読み》 ヤ〈y〉 《訓読み》 なり/や/また 《名付け》 あり・これ・ただ・なり・また 《意味》 {助}なり。文末につけて、こうなのだという断定をあらわすことば。「患不知人也=人ヲ知ラザルヲ患フルナリ」〔→論語{助}や。文頭の語を強調することば。「必也正名乎=必ズヤ名ヲ正サンカ」〔→論語{助}や。主部を強調することば。▽その場合には、そのやり方は、の意をあらわす。「人之過也、各於其党=人ノ過ツヤ、各其ノ党ニ於イテス」〔→論語{副}〔俗〕また。中世以後「…もまた(亦)」の意をあらわす副詞に当てるようになった。▽古代語の「亦」に当たる。 《解字》 象形。也は、平らにのびたさそりを描いたもの。它タは、はぶへびを描いた象形文字で、蛇ダの原字。よく也と混同される。しかし、也はふつう仮借文字として助辞に当て、さそりの意には用いない。他などの字の音符となる。 《類義》 →矣 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

也与哉 ヤ🔗🔉

【也与哉】 ヤ =也歟哉。感嘆をあらわす助辞。反語をあらわす助辞。「鄙夫可与事君也与哉=鄙夫ハトモニ君ニ事フベケンヤ」〔→論語

八 や🔗🔉

【八】 2画 八部 [一年] 区点=4012 16進=482C シフトJIS=94AA 《常用音訓》ハチ/や/やっ…つ/や…つ/よう 《音読み》 ハチ/ハツ〈b〉 《訓読み》 よう/やっつ/や/やたび/やつ 《名付け》 かず・や・やつ・わ・わかつ 《意味》 {数}やっつ。「八口之家可以無飢矣=八口ノ家モッテ飢ウル無カル可シ」〔→孟子{数}や。順番の八番め。「八月八日」 {副}やたび。八回。 {動}わける。わかれる。〈類義語〉→別。 〔国〕や。数の多いこと。「八千代」やつ。午前二時、または午後二時のこと。▽江戸時代のことば。 《解字》 指事。左右二つにわけたさまを示す。「説文解字」に「別なり」とある。▽証文や契約書では、改竄カイザンや誤解をさけるため、捌と書くことがある。 《単語家族》 別撥ハツ(わける、左右にはらう)と同系。また、半や班(二つにわける)の入声ニッショウ(つまり音)に当たることば。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

刃 やいば🔗🔉

【刃】 3画 刀部 [常用漢字] 区点=3147 16進=3F4F シフトJIS=906E 【刄】異体字異体字 3画 刀部 区点=4967 16進=5163 シフトJIS=9983 《常用音訓》ジン/は 《音読み》 ジン/ニン〈rn〉 《訓読み》 は/やいば/やいばする(やいばす) 《意味》 {名}は。やいば。ものを切る道具の鋭い部分。「刀刃」「其於遊刃、必有余地矣=其ノ刃ヲ遊バスニ於ケルヤ、必ズ余地有リ」〔→荘子{名}かたな。「引刃自刎=刃ヲ引キテ自刎ス」〔→枕中記ジンス{動}やいばする(ヤイバス)。刀で切り殺す。「自刃」「与人刃我、寧自刃=人ノ我ヲ刃スルヨリ、寧ロ自ラ刃セン」〔→史記〕 《解字》 指事。刀のはのある所を丶印でさし示したもの。はこぼれのしないように、鍛えてねばり強くした刀のはのこと。 《単語家族》 靭ジン(ねばり強い)忍(ねばり強くがまんする)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

迎刃而解 ヤイバヲムカエテトク🔗🔉

【迎刃而解】 ヤイバヲムカエテトク〈故事〉竹に刃をさしこむと難なく割れる。物事がとんとん拍子に解決することのたとえ。「譬如破竹、数節之後皆迎刃而解=譬ヘバ竹ヲ破ル如シ、数節之後皆刃ヲ迎ヘテ解ク」〔→晋書

遊刃有余地 ヤイバヲアソバシムルニヨチアリ🔗🔉

【遊刃有余地】 ヤイバヲアソバシムルニヨチアリ〈故事〉刃物で料理するわざがたくみで、すらすらと切れる。事を処理するのに余裕のあること。〔→荘子

哉 や🔗🔉

【哉】 9画 口部 [人名漢字] 区点=2640 16進=3A48 シフトJIS=8DC6 《音読み》 サイ/セ/サイ〈zi〉 《訓読み》 かな/や/か/はじめて 《名付け》 えい・か・かな・き・すけ・とし・ちか・はじめ・や 《意味》 {助}かな。感嘆の語気をあらわす助辞。「快哉カイサイ」「郁郁乎文哉=郁郁乎トシテ文ナルカナ」〔→論語{助}や。反問の語気をあらわす助辞。「豈能独楽哉=アニヨク独リ楽シマンヤ」〔→孟子{助}や。か。疑問の語気をあらわす助辞。「今安在哉=今安クニ在リヤ」〔→蘇軾{副}はじめて。やっとの意をあらわす副詞。〈同義語〉→才。「哉生魄=哉メテ魄ヲ生ズ」〔→書経〕 《解字》 会意兼形声。哉の口を除いた部分は、「才(流れを断ち切るせき)+戈」で、断ち切ること。哉はそれを音符とし、口をそえた字で、語の連なりを断ち切ってポーズを置き、いいおさめることをあらわす。もといい切ることを告げる語であったが、転じて、文末につく助辞となり、さらに転じて、さまざまの語気を示す助辞となった。 《熟語》 →下付・中付語

夜雨対牀 ヤウタイショウ🔗🔉

【夜雨対牀】 ヤウタイショウ〈故事〉夜降る雨の音を聞きながら寝台をならべて寝る。兄弟・親友の親しいことのたとえ。〔→蘇軾

夜客 ヤカク🔗🔉

【夜客】 ヤカク 深夜くる客。どろぼうのこと。

夜宴 ヤエン🔗🔉

【夜宴】 ヤエン 夜、宴会を開く。夜に開く宴会。

夜陰 ヤイン🔗🔉

【夜陰】 ヤイン 夜の暗がり。また、夜。

夜飲 ヤイン🔗🔉

【夜飲】 ヤイン 夜、酒を飲む。また、夜の酒宴。

夜営 ヤエイ🔗🔉

【夜営】 ヤエイ 夜に陣営を張る。夜、軍隊が外で宿営する。

夜猿 ヤエン🔗🔉

【夜猿】 ヤエン 夜、なく猿サル。

家 や🔗🔉

【家】 10画 宀部 [二年] 区点=1840 16進=3248 シフトJIS=89C6 《常用音訓》カ/ケ/いえ/や 《音読み》 /ケ〈ji〉//コ 《訓読み》 いえ(いへ)/うち/や/いえす(いへす) 《名付け》 いえ・え・お・や・やか 《意味》 {名}いえ(イヘ)。家族。また、その家族が住む住居。「家庭」「成家=家ヲ成ス」「在家無怨=家ニ在リテモ怨ミ無シ」〔→論語{名}いえ(イヘ)。うち。や。人の住む建物。「商家」「酒家シュカ(酒屋)」 {名}卿大夫ケイタイフ(貴族の官人)の領地。〈対語〉→国(諸侯の領地)。「国家」 {名}王朝をたてた王室。「漢家カンカ」 {動}いえす(イヘス)。家を構えて住む。「遵従而家焉=遵従シテ家ス」〔→韓愈{名}専門の学問・技術の流派。また、その流派に属する者。「諸子百家」「文学家」 {名}妻から、夫をさしていうことば。〈対語〉→室。「女子生而願為之有家=女子生マレテハ、コレガ為ニ家有ランコトヲ願フ」〔→孟子{名}いえがら。「名家」 {名}女性に対する敬称。▽姑コに当てた用法。「曹大家ソウタイコ(「漢書」を書いた班昭ハンショウのこと。曹世叔の妻)」 〔国〕一氏族全体。「平家」 《解字》 会意。「宀(やね)+豕(ぶた)」で、たいせつな家畜に屋根をかぶせたさま。 《単語家族》 廈カ(大屋根をかぶせたいえ)と最も近い。仮(仮面をかぶせる)胡コ(上からかぶさってたれる肉)とも同系。 《類義》 房は、両わきのへや。舎は、からだをゆるめて休む所。宿は、からだを縮めてとまる所。屋は、上からたれるおおい・屋根。宅は、じっと定着する住居。室は、いきづまりの奥べや。 《異字同訓》 や。 →屋 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

居 や🔗🔉

【居】 8画 尸部 [五年] 区点=2179 16進=356F シフトJIS=8B8F 《常用音訓》キョ/い…る 《音読み》 キョ/コ〈j〉 《訓読み》 いる(ゐる)/おる(をる)/おく/や 《名付け》 い・いや・おき・おり・さや・すえ・やす・より 《意味》 {動}いる(ル)。おる(ヲル)。腰をおろす。そこに腰を落ち着けて住む。〈類義語〉→処。「居住」「燕居エンキョ(安楽に家で暮らす)」 キョス{動}おく。住まわせる。「真可以居吾子矣=真ニモッテ吾ガ子ヲ居クベシ」〔→列女{動}おる(ヲル)。腰をすえて日を過ごす。事もなく暇でいる。「居常キョジョウ(平生)」「居則曰=居レバスナハチ曰ハク」〔→論語{名}すまい。「卜居=居ヲ卜ス」「依依昔人居=依依タリ昔人ノ居」〔→陶潜{動}おく。とっておく。たくわえる。「居積」「奇貨可居=奇貨居クベシ」〔→史記{助}や。其と同じで、語調を整える助詞。「何居(=何其。なんぞや)」 「居然キョゼン」とは、思ったとおりである、なるほどの意。 《解字》 会意兼形声。「尸(しり)+音符古(=固。固定させる、すえる)」で、台上にしりを乗せて、腰を落ち着けること。踞キョ(しりをおろして構える)の原字。 《単語家族》 据キョ(=拠。何かの上によりかかる)や、固定の固とも同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

屋 や🔗🔉

【屋】 9画 尸部 [三年] 区点=1816 16進=3230 シフトJIS=89AE 《常用音訓》オク/や 《音読み》 オク(ヲク)〈w〉 《訓読み》 や/おおい(おほひ) 《名付け》 いえ・や 《意味》 {名}家にかぶさるやね。「屋上」「亟其乗屋=亟ニソレ屋ニ乗レ」〔→詩経{名}や。家。「家屋」「富潤屋、徳潤身=富ハ屋ヲ潤シ、徳ハ身ヲ潤ス」〔→大学{名}おおい(オホヒ)。物におおいかぶせるもの。「黄屋(黄色いほろでおおわれた天子の乗る車)」 〔国〕や。その職業の家をあらわすことば。また、商店の名につけることば。「炭屋」「屋号」「質屋」 《解字》 会意。「おおってたれた布+至(いきづまり)」で、上からおおい隠して、出入りをとめた意をあらわす。至は室(いきづまりのへや)・窒(ふさぐ)と同類の意味を含む。この尸印は尸シではない。おおい隠す屋根、屋根でおおった家のこと。→至 《単語家族》 握(手でにぎっておおい隠す)と同系。また擁ヨウ(抱いておおう)・壅ヨウ(ふさいで出入りを止める)とも縁が深い。 《類義》 →家 《異字同訓》 や。屋「屋根。酒屋。屋敷」家「二階家。家主。家賃」 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

灸 やいと🔗🔉

【灸】 7画 火部  区点=2168 16進=3564 シフトJIS=8B84 《音読み》 キュウ(キウ)/ク〈ji〉 《訓読み》 やいと 《意味》 {名}やいと。漢方療法の一つ。もぐさを皮膚の定められたところ(つぼ)に置いて火をつけ、その熱で病気をなおす。「鍼灸術シンキュウジュツ」 《解字》 会意兼形声。「火+音符久(ながくつづく)」で、長くつづいてもえる火。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

矢 や🔗🔉

【矢】 5画 矢部 [二年] 区点=4480 16進=4C70 シフトJIS=96EE 《常用音訓》シ/や 《音読み》 シ〈sh〉 《訓読み》 や/ちかう(ちかふ)/つらねる(つらぬ) 《名付け》 ただ・ただし・ちかう・ちこう・なお・や 《意味》 {名}や。直線をなしたや。▽まっすぐ直進する、ずばりと直言することなどにたとえる。〈類義語〉→箭セン。「弓矢斯張=弓矢ココニ張ル」〔→孟子〕「邦有道如矢=邦ニ道有レバ矢ノゴトシ」〔→論語{名}直線状で短いくそ。〈同義語〉→屎シ。「馬矢(馬のふん)」「以筐盛矢=筐ヲモッテ矢ヲ盛ル」〔→荘子シス{動}ちかう(チカフ)。神前に直言してちかう。ずばりと言いきる。〈類義語〉→誓。「矢口=口ニ矢ス」「夫子矢之=夫子コレヲ矢フ」〔→論語{動}つらねる(ツラヌ)。一直線状に並べる。〈類義語〉→陳。「公矢魚于棠=公、魚ヲ棠ニ矢ヌ」〔→左伝〕 《解字》 まっすぐな矢を描いたもの。 《単語家族》 尸シ(まっすぐで短いからだ)指(まっすぐで短いゆび)屎シ(短い棒状のくそ)雉チ(矢のようにまっすぐ飛ぶきじ)などと同系。 《類義》 箭センは、揃セン(そろえる)剪セン(そろえて切る)と同系で、長さをそろえて切った矢。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

矢面 ヤオモテ🔗🔉

【矢面】 ヤオモテ〔国〕矢のとんでくる正面。転じて、非難・質問が集中する立場や場所。

碼 ヤード🔗🔉

【碼】 15画 石部  区点=6691 16進=627B シフトJIS=E1F9 《音読み》 バ/メ〈m〉 《訓読み》 ヤール/ヤード 《意味》 「碼碯メノウ」とは、宝石の一種。▽馬の脳みそのように白色に赤茶色のまじった色をしているところから。〈同義語〉瑪瑙。 {単位}ヤール。ヤード。イギリスの尺度の単位。一ヤールは九一・四四センチメートル。▽ヤードは英語から。 「号碼ゴウバ・ゴウマ」とは、数字の番号のこと。 《解字》 会意兼形声。「石+音符馬」。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

箭 や🔗🔉

【箭】 15画 竹部  区点=3293 16進=407D シフトJIS=90FB 《音読み》 セン〈jin〉 《訓読み》 や/やだけ 《意味》 {名}や。長さや太さをそろえてつくったや。▽もと、中国の函谷関から西の方言。「弓箭キュウセン」 {名}や。水どけいの目盛りを指すや。また、転じて、時刻のこと。 {名}やだけ。しのだけ。やをつくるのに適した、太さのそろった竹。 《解字》 会意兼形声。「竹+音符前(=揃。そろう)」。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

籌 や🔗🔉

【籌】 20画 竹部  区点=6854 16進=6456 シフトJIS=E2D4 《音読み》 チュウ(チウ)/ジュウ(ヂウ)〈chu〉 《訓読み》 や/はかる/はかりごと/くじ 《意味》 {名}や。投げやの遊びで、壺ツボの中に投げ入れてその数を競うのに用いる竹のや。投壺トウコのや。 {名・単位}数を計算するのに用いる細長い竹の棒。また、その棒を数える単位。かずとり。 {動}はかる。計算する。考える。工面する。「籌画チュウカク」 {名}はかりごと。考えてつくった策。計画。策略。「籌策チュウサク」「一籌莫展=一籌モ展クコトナシ」 {名}くじ。竹の棒でつくったくじ。〈類義語〉→籤セン。 《解字》 会意兼形声。「竹+音符壽シュウ(細長い)」で、細長い竹の棒、計算竹のこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

耶 や🔗🔉

【耶】 9画 耳部 [人名漢字] 区点=4477 16進=4C6D シフトJIS=96EB 《音読み》 ヤ〈y・y〉 《訓読み》 か/や/ちち 《意味》 {助}か。疑問の意をあらわす助詞。…か。〈同義語〉→邪→歟。「有女子、自門隙窺之、問曰誰耶=女子有リテ、門ノ隙ヨリコレヲ窺ツテ、問ヒテ曰ハク誰カト」 {助}や。反問の意をあわらす助詞。〈同義語〉→邪→歟。「安敢毒耶=イヅクンゾアヘテ毒トセンヤ」〔→柳宗元{助}や。感嘆の意をあわらす助詞。〈同義語〉→邪→歟。「二年之別、千里結言、爾何相信之審耶=二年ノ別レ、千里言ヲ結ブ、ナンヂナンゾアヒ信ズルコトノ審ラカナルヤ」〔→捜神記{助}か。選択の意をあらわす助詞。〈同義語〉→邪→歟{名}ちち。父親のこと。〈同義語〉→爺。「見耶背面啼、垢膩脚不襪=耶ヲ見テ面ヲ背ケテ啼ク、垢膩シテ脚ニ襪カズ」〔→杜甫「耶蘇ヤソ」とは、キリストのこと。▽耶蘇はラテン語Jesus(イエス)の音訳。 《解字》 形声。もと邪とかき「邑+音符牙ガ」。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

血刃 ヤイバニチヌル🔗🔉

【血刃】 ケツジン・ヤイバニチヌル 刀剣などのはものに血をぬる。人を殺したり戦争をしたりすること。「兵可毋血刃而倶罷=兵ハ刃ニ血ヌルコトナクシテ倶ニ罷ムベシ」〔→漢書

軈 やがて🔗🔉

【軈】 24画 身部  〔国〕 区点=7733 16進=6D41 シフトJIS=E760 【軅】異体字異体字 19画 身部 区点=7732 16進=6D40 シフトJIS=E75F 《訓読み》 やがて 《意味》 やがて。(イ)そのまますぐに。(ロ)まもなく。そのうち。(ハ)すなわち。 《解字》 会意。「身+應(=応)」の日本製の漢字。ある物事に身をすぐ適応させるの意。

輻 や🔗🔉

【輻】 16画 車部  区点=7753 16進=6D55 シフトJIS=E774 《音読み》 フク〈f〉/フウ/フ〈f〉 《訓読み》 や 《意味》 {名}や。車の轂コシキと外輪との間をつらねささえる木。車のや。「三十輻、共一轂=三十輻、一轂ヲ共ニス」〔→老子{動・形}多くのものが集まってよりそう。また、そのさま。「輻輳フウソウ・フクソウ」 《解字》 会意兼形声。「車+音符副フク(ぴったりとよりそう)」。何本かがぴったりよりそって並んだ車のや。 《単語家族》 副(よりそう)と同系。逼ヒツ(くっつく)とも縁が近い。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

邪 や🔗🔉

【邪】 8画 邑部 [常用漢字] 区点=2857 16進=3C59 シフトJIS=8ED7 《常用音訓》ジャ 《音読み》 ジャ/シャ〈xi〉/〈y〉 《訓読み》 よこしま/や/か 《意味》 ジャナリ{名・形}よこしま。くいちがい。正道からはずれて、ねじけている。〈対語〉→正。「姦邪カンジャ(わる者)」「邪不勝正=邪ハ正ニ勝タズ」「邪説暴行有作=邪説暴行作ルコト有リ」〔→孟子{名}漢方医学で、陰陽がバランスを失ってひずんだこと。また、アンバランスによって生じる病気のこと。「邪気」「風邪フウジャ(かぜの病)」「湿邪シツジャ(湿気が多すぎておこる病)」 {助}や。か。文末につけて疑問をあらわす助詞。〈同義語〉→耶→也。「顧不易邪=顧ツテ易カラズヤ」〔→史記「琅邪ロウヤ」とは、(イ)地名。山東半島の東岸、今の諸城県の地にあたる。漢代に郡が置かれた。(ロ)山東省東南部にある山の名。琅邪山。 《解字》 会意兼形声。牙は、くい違った組み木のかみあったさまを描いた象形文字。邪は「邑(むら)+音符牙」。もと琅邪という地名をあらわした字だが、牙の原義であるくい違いの意をもあらわす。 《単語家族》 齬ゴ(くい違い)忤ゴ(くい違い)牙と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

野火 ヤカ🔗🔉

【野火】 ヤカ 鬼火。野原の草をやく火。のび。

野外 ヤガイ🔗🔉

【野外】 ヤガイ 町から離れた郊外の地。「野外罕人事=野外人事罕ナリ」〔→陶潜郊外の外の地のこと。▽邑外ユウガイ(人里の外)を郊、郊外を野、野外を林という。屋外。

野翁 ヤオウ🔗🔉

【野老】 ヤロウ いなかの粗野な老人。『野翁ヤオウ・野叟ヤソウ』「野老籬前江岸迴=野老ノ籬前江岸迴ル」〔→杜甫老人がへりくだっていうときの自称のことば。

野花 ヤカ🔗🔉

【野芳】 ヤホウ 野原に咲きにおう花。『野花ヤカ』「野芳発而幽香=野芳発シテ幽ニ香ル」〔→欧陽脩

野客 ヤカク🔗🔉

【野客】 ヤカク 仕官せずに民間にいる人。野ヤにいる人。薔薇バラのこと。

野陰 ヤイン🔗🔉

【野陰】 ヤイン 日のあたらなくなった野原のけしき。

野営 ヤエイ🔗🔉

【野営】 ヤエイ 軍隊が山野に宿泊すること。〈類義語〉露営。

野煙 ヤエン🔗🔉

【野煙】 ヤエン 野原にたちこめるもや。野原にたつ煙。「万戸傷心、生野煙=万戸傷心、野煙生ズ」〔→王維

野嫗 ヤウ🔗🔉

【野嫗】 ヤウ いなかのおばあさん。

野歌 ヤカ🔗🔉

【野歌】 ヤカ いなかの人のうたう、ひなびた歌。〈類義語〉里歌。

野鶴 ヤカク🔗🔉

【野鶴】 ヤカク 野に住む、つる。▽俗世間との関係をたって超然としている隠者にたとえる。

野鶴在鶏群 ヤカクケイグンニアリ🔗🔉

【野鶴在鶏群】 ヤカクケイグンニアリ〈故事〉多くの人の中でひとりだけすぐれていることのたとえ。〔→晋書

鍔 やいば🔗🔉

【鍔】 17画 金部  区点=3655 16進=4457 シフトJIS=92D5 《音読み》 ガク〉 《訓読み》 は/やいば/つば 《意味》 {名}は。やいば。骨や肉を切る刀のは。 {名}刀のみね。刀の背。「剣鍔ケンガク」 「鍔鍔ガクガク」とは、ごつごつとつかえるさま。高くそびえるさま。 〔国〕つば。刀の柄ツカと刀身の間にはさむ、円板状の小さな金具。柄を握る手をふせぎ守る。〈類義語〉→鐔タン。 《解字》 会意兼形声。「金+音符咢ガク(ごつごつする)」。かたい物に、ごつごつと突きささるやいば。

館 やかた🔗🔉

【館】 16画 食部 [三年] 区点=2059 16進=345B シフトJIS=8AD9 【舘】異体字異体字 16画 舌部 区点=2060 16進=345C シフトJIS=8ADA 《常用音訓》カン 《音読み》 カン(クン)〈gun〉 《訓読み》 やかた/たち/たて 《名付け》 いえ・たて 《意味》 {名}やかた。役人や用人たちがはいる、周囲にへいをめぐらした建物。転じて、公用の人や食客をとめる家。また、王室の人を住まわせる別邸。「公館(官舎)」「築王姫之館于外=王姫ノ館ヲ外ニ築ク」〔→左伝{名}やど。やどや。「旅館」 {名}公用に使う大きな建物。「会館」「商館」「迎賓館」 {名}文筆にたずさわる人のいる役所。また、その役所につける名称。「弘文館(唐代に置かれた、図書館兼学校の名)」「留館(地方に転出せず、中央の役所に留任する)」「散館(任官して赴任する)」 カンス{動}やかたや役所を設ける。 カンス{動}泊まる。また、食客として住みこむ。「謀館=館セント謀ル」「館於上宮=上宮ニ館ス」〔→孟子〕 〔国〕やかた。仮に設けた家。また、身分の高い人の邸宅。やしき。▽訓の「やかた」は「や(屋)+かた(形)」から。やかた。大臣や主君、その夫人などをさす尊敬語。たち・たて。小規模な城。とりで。 《解字》 会意兼形声。官は「宀(やね、いえ)+阜の上部(=隊。集団、つみかさね)」の会意文字で、公用人が隊をなしている家をあらわす。のち、官が役人をあらわすことばとなったので、食印をそえて、公用者が食事するやしきをあらわした。館は「食+音符官」。 《単語家族》 完カン(まるく囲む)院(へいで囲んだ家)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

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