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【水】 4画 水部 [一年] 区点=3169 16進=3F65 シフトJIS=9085 《常用音訓》スイ/みず 《音読み》 スイ〈shu〉 《訓読み》 みず(みづ)/すい 《名付け》 お・たいら・な・なか・み・みず・みな・ゆ・ゆく 《意味》 {名}みず(ミヅ)。外わくに従って形をかえ、低い所に流れる性質をもつ液体の代表。▽火に対して水といい、湯に対して水(特に冷たいみず)という。また柔弱なものの代表。「水火(みずと、ひ。生活の基本条件)」「知者楽水=知者ハ水ヲ楽シム」〔→論語{名}みず(ミヅ)。川や湖などのある場所。「滄浪水ソウロウノミズ(清らかな流れ。また滄浪という川の名)」「洞庭水ドウテイノミズ(洞庭湖)」「水陸」 {名}河川の名につけることば。「洛水ラクスイ」 {名}「水星」の略。 {名}五行の一つ。方角では北、色では黒、時節では冬、十干ジッカンでは壬ジンと癸キ、五音では羽に当てる。 {名}〔俗〕割増金や、手当。「貼水テンスイ(割増金)」 〔国〕「水素」の略。「水爆」みず(ミヅ)。相撲で、勝負が長びき力士が疲れたとき、しばらく引き離して休ませること。すい。七曜の一つ。「水曜日」の略。 《解字》 象形。みずの流れの姿を描いたもの。 《単語家族》 追(ルートについて進む)遂(ルートに従ってどこまでも進む)と同系。その語尾がnとなったのは順や巡(従う)、循(ルートに従う)などである。平准の准ジュン(平らに落ち着く)と同系だと考える説もある。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要書物

水干 スイカン🔗🔉

【水干】 スイカン〔国〕のりを使わないで、水張りにしてかわかした絹。昔、着用した衣服で、狩衣カリギヌの一種。

水上 スイジョウ🔗🔉

【水上】 スイジョウ 池・湖・川などのほとり。水べ。水の表面。水面。ミナカミ〔国〕川の上流。川上。

水土 スイド🔗🔉

【水土】 スイド 水と陸。その地の気候・風土。〔→三国志土地。〔→左伝

水火 スイカ🔗🔉

【水火】 スイカ 水と火。日常の生活に必要なもの。「聖人治天下、使有菽粟如水火=聖人ノ天下ヲ治ムルヤ、菽粟有ルコト水火ノゴトクナラシム」〔→孟子洪水や火災のように勢いが盛んなこと。水におぼれ、火に焼かれるような苦しみ。「救民於水火之中=民ヲ水火ノ中ヨリ救フ」〔→孟子危険なもののたとえ。(6)水と火は性質が相反することから、仲の悪いことのたとえ。〔→潜夫論

水月 スイゲツ🔗🔉

【水月】 スイゲツ 水と月。池や湖などの水にうつる月の影。まぼろしのように実体のないもののたとえ。また、人がらの清らかなたとえ。くらげの別名。〈類義語〉海月。『水母スイボ』

水心 スイシン🔗🔉

【水心】 スイシン 河や湖のまんなか辺。ミズゴコロ〔国〕水泳のたしなみ。「魚心ウオゴコロあれば水心(相手が好意を示してくれればこちらからも好意を示す)」の略。

水天髣髴 スイテンホウフツ🔗🔉

【水天髣髴】 スイテンホウフツ はるか遠くの海と空が、ぼうっと一つにとけあって見わけにくいさま。〔→頼山陽

水随方円器 ミズハホウエンノウツワニシタガウ🔗🔉

【水随方円器】 ミズハホウエンノウツワニシタガウ〈故事〉水はその容器の形によって変わる。民が善良であるか悪いかは君主の善悪によることのたとえ。〔→荀子

水仙 スイセン🔗🔉

【水仙】 スイセン 水中の仙人センニン。水の神の馮夷ヒョウイ、呉の伍子胥ゴシショ、楚ソの屈原、趙チョウの琴高、晋シンの郭璞カクハクなどのこと。草の名。ひがんばな科の多年生植物。早春、香りのよい花をつける。

水至清無魚 ミズイタッテキヨケレバウオナシ🔗🔉

【水至清無魚】 ミズイタッテキヨケレバウオナシ〈故事〉水があまり清いとかえって魚がすまない。人もあまり清廉潔白にすぎるとかえって人がなつかないことのたとえ。「水清無大魚=みずきよければタイギョなし」とも。〔→家語

水曲 スイキョク🔗🔉

【水曲】 スイキョク みずぎわ。川の流れの曲がったところ。

水光 スイコウ🔗🔉

【水光】 スイコウ 水面の輝き。「白露横江、水光接天=白露江ニ横タハリ、水光天ニ接ス」〔→蘇軾

水行 スイコウ🔗🔉

【水行】 スイコウ 水路をいく。〔→史記川の流れ。

水交 スイコウ🔗🔉

【水交】 スイコウ〈故事〉水のようにあっさりした交際。君子の交わりのこと。▽「荘子」山木篇の「君子之交淡若水、小人之交甘若醴=君子ノ交ハリハ淡キコト水ノゴトク、小人ノ交ハリハ甘キコト醴ノゴトシ」から。

水且 スイショ🔗🔉

【水芝】 スイシ はすの別名。『水且スイショ』

水次 スイジ🔗🔉

【水次】 スイジ 水上交通の宿駅。舟着き場。

水花 スイカ🔗🔉

【水花】 スイカ うきくさ。萍ヘイ・ビョウ。はすの花の別名。『水華スイカ』

水旱 スイカン🔗🔉

【水旱】 スイカン 大水と日でり。水害と旱害カンガイ。「水旱適継作、斗米幾千銭=水旱タマタマ継ギテ作リ、斗米千銭ニ幾シ」〔→陸游水と陸。

水村 スイソン🔗🔉

【水村】 スイソン 川・湖などの岸辺にある村。「水村山郭、酒旗風=水村山郭、酒旗ノ風」〔→杜牧

水伯 スイハク🔗🔉

【水伯】 スイハク 水の神。黄河の別名。▽川の長の意。

水利 スイリ🔗🔉

【水利】 スイリ 水上交通の便利。農業用水や工業用水・飲み水などの便利。

水茎 ミズクキ🔗🔉

【水茎】 ミズクキ・ミズグキ〔国〕筆。筆跡。手紙の文。

水国 スイコク🔗🔉

【水国】 スイコク 湖や川などの多い土地。「水国秋風夜=水国秋風ノ夜」〔→李白

水波 スイハ🔗🔉

【水波】 スイハ なみ。波浪。「清風徐来、水波不興=清風オモムロニ来タリ、水波オコラズ」〔→蘇軾

水府 スイフ🔗🔉

【水府】 スイフ 星の名。オリオン座にある星。水をつかさどる。水神の住居。水の神。水神。〔国〕江戸時代、水戸藩の別名。

水泡 スイホウ🔗🔉

【水泡】 スイホウ 水のあわ。また、転じて人生のはかないことのたとえ。みなわ。『水沫スイマツ』〔国〕「水泡に帰す」とは、せっかく努力したことが、むだになることのたとえ。

水沫 スイマツ🔗🔉

【水沫】 スイマツ 水のあわ。「水泡スイホウ」と同じ。水しぶき。

水客 スイカク🔗🔉

【水客】 スイカク ひしの花の別名。船頭。『水夫スイフ・水手スイシュ』船で行く旅人。各地に出かけて品物を売買する商人。

水軍 スイグン🔗🔉

【水軍】 スイグン 水上での戦い。船いくさ。「水師」と同じ。

水神 スイジン🔗🔉

【水神】 スイジン 水の神。河や海の神。

水軍 スイグン🔗🔉

【水師】 スイシ 官名。河川や管理をつかさどった。船で装備した軍隊。『水軍スイグン』舟をあやつる人。船頭。「水師絶叫、鳧雁起=水師ハ絶叫シ、鳧雁ハ起ツ」〔→蘇軾

水馬 スイバ🔗🔉

【水馬】 スイバ 虫の名。あめんぼ。みずぐも。『水黽スイボウ』たつのおとしご。「海馬」とも。速力のはやい軽快に進む舟。

水頭 スイトウ🔗🔉

【水浜】 スイヒン 川・湖のほとり。『水辺スイヘン・水頭スイトウ』

水脈 スイミャク🔗🔉

【水脈】 スイミャク 水の流れるみちすじ。『水路スイロ・水理スイリ』地下水の流れる道すじ。ミオ〔国〕川や海で、帯状に深くなった部分。船の水路となる。

水竜 スイリョウ🔗🔉

【水竜】 スイリョウ 水中にいる竜。軍船の名。消火用ポンプ

水陰 スイイン🔗🔉

【水陰】 スイイン 水のこと。▽水は陰陽のうち陰に属する。川の南岸。▽川の南を陰、川の北を陽とする。山の場合はその反対。

水涯 スイガイ🔗🔉

【水涯】 スイガイ 川や海などの岸。水ぎわ。

水害 スイガイ🔗🔉

【水患】 スイカン 洪水の災い。『水害スイガイ・水災スイサイ』

水魚之交 スイギョノマジワリ🔗🔉

【水魚之交】 スイギョノマジワリ〈故事〉魚と水がきりはなせない関係にあるように親密な交際。「君臣水魚」とも。〔→蜀志

水郷 スイキョウ🔗🔉

【水郷】 スイキョウ 川や湖のほとりにある村。〔国〕川や湖のけしきがよいので有名な土地。▽スイゴウとも読む。

水産 スイサン🔗🔉

【水産】 スイサン 水中に産すること、また、その産物。

水清無大魚 ミズキヨケレバタイギョナシ🔗🔉

【水清無大魚】 ミズキヨケレバタイギョナシ〈故事〉水が清く澄んでいればかえって大魚はすまない。人もあまり清廉潔白すぎるとかえって人がなつかないことのたとえ。「水至清無魚=みずいたってきよければうおなし」とも。〔→後漢書

水窓 スイソウ🔗🔉

【水窓】 スイソウ 船窓のこと。「日高猶掩水窓眠=日高クシテナホ水窓ヲ掩ヒテ眠ル」〔→白居易

水族 スイゾク🔗🔉

【水族】 スイゾク 水中で生活する動物。魚や貝など。「天然二寸魚、細微霑水族=天然二寸ノ魚、細微ナルモ水族ニ霑フ」〔→杜甫

水雲 スイウン🔗🔉

【水雲】 スイウン 水と雲。雲水。「鳳簫吹断水雲間=鳳簫吹断シテ水雲間カナリ」水上にあらわれた雲。海藻の名。もずくのこと。

水運 スイウン🔗🔉

【水運】 スイウン 陸運に対して、船で物資を運ぶこと。

水葬 スイソウ🔗🔉

【水葬】 スイソウ 死体を水中に葬ること。

水程 スイテイ🔗🔉

【水程】 スイテイ 水路のみちのり。

水無月 ミナヅキ🔗🔉

【水無月】 ミナヅキ〔国〕陰暦六月の別名。

水落 スイラク🔗🔉

【水落】 スイラク 谷川の水量が減ること。「水落魚竜夜=水落魚竜ノ夜」〔→杜甫ミズオチ〔国〕水の落ちる所。肋骨ロッコツの型の下にあるくぼんだ所。みぞおち。鳩尾。

水煙 スイエン🔗🔉

【水煙】 スイエン 水上にたつもや。水たばこ。塔の九輪の上についている炎の形をした飾り。▽「火」を忌みきらったことから。ミズケムリ〔国〕水がこまかく飛びちって煙のようになったもの。しぶき。

水禽 スイキン🔗🔉

【水禽】 スイキン 水べにすむ鳥。水鳥。

水門 スイモン🔗🔉

【水閘】 スイコウ 水量を調節するために、水の取り入れ口に設けたもの。『水門スイモン』

水準 スイジュン🔗🔉

【水準】 スイジュン 水平をはかる道具。みずもり。「水準器」物事の価値や高さをきめるときのもとになる程度。標準。

水戦 スイセン🔗🔉

【水戦】 スイセン 水上で船に乗って行う戦闘。〈類義語〉海戦。

水殿 スイデン🔗🔉

【水殿】 スイデン 水上にある御殿。また、水べにある御殿。「翠竹高梧水殿深=翠竹高梧水殿深シ」〔→元好問天子の乗る船。

水駅 スイエキ🔗🔉

【水駅】 スイエキ 船着き場。

水閣 スイカク🔗🔉

【水閣】 スイカク 水辺にある高殿。『水楼スイロウ』「水閣風吹笑語来=水閣風吹キテ笑語来タル」〔→呉偉業

水際 スイサイ🔗🔉

【水際】 スイサイ 水ぎわ。みぎわ。

水精 スイセイ🔗🔉

【水精】 スイセイ 水の精。水晶のこと。▽「水晶」は水の精と考えられていたことから。「水精之盤行素鱗=水精ノ盤ニ素鱗ヲ行ル」〔→杜甫

水滴 スイテキ🔗🔉

【水滴】 スイテキ 水のしずく。文具の一つ。硯スズリに水を注ぐための器。水さし。

水稲 スイトウ🔗🔉

【水稲】 スイトウ 水田で栽培する稲。▽畑地で栽培するものを陸稲リクトウという。

水碧 スイヘキ🔗🔉

【水碧】 スイヘキ 水晶のこと。▽一説に、碧玉(エメラルド)という。「採玉採玉須水碧=玉ヲ採ル玉ヲ採ル水碧ヲ須ツ」〔→李賀

水墨 スイボク🔗🔉

【水墨】 スイボク 水と墨。また、絵をかくのに使う、うす墨。「水墨画」の略。

水墨画 スイボクガ🔗🔉

【水墨画】 スイボクガ 墨色の濃淡だけを用いて描く絵。ふちどりや彩色はしない。水墨。

水練 スイレン🔗🔉

【水練】 スイレン 水泳の練習。水泳の達者な人。

水漏 スイロウ🔗🔉

【水漏】 スイロウ 水時計。〈類義語〉漏刻ロウコク。

水盤 スイバン🔗🔉

【水盤】 スイバン 水を入れる浅くて平たい容器。陶製、金属製などがある。

水磨 スイマ🔗🔉

【水輪】 スイリン 金輪・風輪に対して、古代インドの宇宙説で、大地を構成している層のうちの一つ。「一国水輪中=一国水輪ノ中」〔→袁宏道水力で動かすひきうす。『水磨スイマ』

水檻 スイカン🔗🔉

【水檻】 スイカン 池・川などの水のほとりに面している手すり。水べの欄干。

水難 スイナン🔗🔉

【水難】 スイナン 洪水など、水による災害。船が沈んだり、人がおぼれ死んだりする水による災難。

水鏡 スイキョウ🔗🔉

【水鏡】 スイキョウ みずかがみ。物を正しく映すたとえ。〔→蜀志道徳の手本とするような人。「人倫之水鏡」〔→孫綽月の別名。ミズカガミ〔国〕水に姿をうつすこと。書名。

水鶏 スイケイ🔗🔉

【水鶏】 スイケイ かえるの別名。鳥の名。くいな。

水簾 スイレン🔗🔉

【水簾】 スイレン 水が高いところから落ちてすだれのように見えるもの。滝のこと。

水嚢 スイノウ🔗🔉

【水嚢】 スイノウ 消火に用いる水ぶくろ。

水経注 スイケイチュウ🔗🔉

【水経注】 スイケイチュウ〈書物〉四〇巻。北魏ホクギの[レキ]道元レキドウゲン(?〜527)の著。成立年代不詳。三国時代、魏のときの著作と思われる古書『水経』に注釈を加えるという形で、中国各地の水路とその流域を詳しく説明した地理書。黄河に始まり、長江水系から江南の諸水系に及んで、その全流域の都城・古跡・山川にふれ、古書を多数引用して、漢以来の比較的正確な知識を集大成したものだが、当時まだなじみのうすかった江南の諸河川については、やや不正確な点がある。

水滸伝 スイコデン🔗🔉

【水滸伝】 スイコデン〈書物〉一〇〇回。元ゲン末明ミン初の施耐庵シタイアンの著。成立年代不明。口語小説。北宋ホクソウ末の1121年に、淮南ワイナンの人民が一揆を起こし、一時はかなりの勢力となって官軍を苦しめたが、やがて降参したという、『宋史』にも記されている事実をもとにして、南宋から元にかけて、講談師たちがその史実を伝説化し、ふくらませていった。それを施耐庵がまとめあげたものが本書である。物語は、一〇八人の豪傑が、悪官におとしいれられたり、また、ふとしたはずみから盗賊となって続々と梁山泊リョウザンパクに集結する前半と、討伐に来る官軍を悩ませるが、やがて首領に迎えた宋江ソウコウの裏切りによって、朝廷に帰順し、他の一揆の鎮定を命じられて、次々と死んでゆく後半の二つに分かれる。知識人宋江の人間像は平板であるが、魯智深ロチシン・武松・李逵リキなどの無法者の痛快な活躍が生き生きと描かれており、「盗を誨オシえる」という理由で、たびたび政府の禁圧を受けたにもかかわらず広く愛読された。指導の誤りが一揆を崩壊させたことは歴史の教訓として中国で重視されている。日本でも江戸中期から明治にかけて、滝沢馬琴の翻訳や、建部綾足タケベアヤタリの『本朝水滸伝』などの模倣作・翻案が相ついで出されている。七〇回本、一二〇回本もある。四大奇書の一つ。

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