複数辞典一括検索+

広辞苑の検索結果 (50)

かす(こごと)🔗🔉

かす こごと。叱言。歌舞伎、鶴千歳曾我門松「兄貴に―を食はねえうち精出して遣つつけよう」

かす【滓】🔗🔉

かす】 ①液体の沈殿物。おり。おどみ。 ②よい所を取り去ってあとに残った不用物。また、劣等なもの。つまらないもの。屑。

かす【糟・粕】🔗🔉

かす糟・粕】 ①酒を醸かもし、液汁を漉して残ったもの。酒のかす。 ②(→)かす2に同じ。法華義疏長保点「但、断常の糟ヌカノカスを得たらくのみ」

か・す(自動詞)🔗🔉

か・す 〔自下二〕 ⇒かせる(下一)

か・す【淅す・浸す】🔗🔉

か・す淅す・浸す】 〔他四〕 ①米を水であらう。とぐ。新撰字鏡12「米加須」 ②水につける。ひたす。

か・す【貸す・藉す】🔗🔉

か・す貸す・藉す】 〔他五〕 ①あとで返してもらう約束で一時的に他人に金品や場所を渡したり、使わせたりする。万葉集18「奈呉の海に舟しまし―・せ沖に出でて波立ちくやと見てかへりこむ」。古今和歌集「主なくてさらせる布を七夕にわが心とや今日は―・さまし」。「金を―・す」「本を―・す」「部屋を―・す」 ②(遊里語)すでに或る客の相手をつとめている遊女を、他の客の方に融通することを、遊女または先客からいう語。浄瑠璃、冥途飛脚「こなさんの顔が見たさに―・しに来た」 ③知恵・力などを他人に与えて助ける。「力を―・す」「手を―・す」

か・す【仮す】🔗🔉

か・す仮す】 〔他五〕 ①仮に与える。「―・すに時を以てす」 ②ゆるす。寛恕する。「寸毫も―・さず」

か・す【呵す】🔗🔉

か・す呵す】 〔他サ変〕 ①しかる。とがめる。今昔物語集7「この不信の人を―・していはく」 ②息を強く吹きかける。凍った筆に息を吹きかけて温める。転じて、文章を書く。「筆硯を―・す」

か・す【和す】クワ‥🔗🔉

か・す和すクワ‥ 〔他サ変〕 (カは漢音) ⇒わする

か‐すい【下垂】🔗🔉

か‐すい下垂】 たれさがること。垂下。「胃―」 ⇒かすい‐たい【下垂体】

か‐すい【禾穂】クワ‥🔗🔉

か‐すい禾穂クワ‥ 禾穀かこく類の穂。

か‐すい【仮睡】🔗🔉

か‐すい仮睡】 うたたね。かりね。仮眠。

か‐すい【花穂】クワ‥🔗🔉

か‐すい花穂クワ‥ 穂のようになった花序。特にイネ科・カヤツリグサ科などの穂状すいじょう花序にいう。

か‐すい【河水】🔗🔉

か‐すい河水】 河の水。河の流れ。

か‐すい【歌吹】🔗🔉

か‐すい歌吹】 歌をうたい、笛などを吹くこと。遊芸や遊興。 ⇒かすい‐かい【歌吹海】

かすい‐かい【歌吹海】🔗🔉

かすい‐かい歌吹海】 歌舞または遊興の盛んな所。遊里。 ⇒か‐すい【歌吹】

かすい‐さい【可睡斎】🔗🔉

かすい‐さい可睡斎】 静岡県袋井市久能にある曹洞宗の寺。1407年(応永14)天誾てんぎんの開基。11世等膳が、幼時人質となっていた徳川家康を国元へ帰したことで、その帰依を受け発展。

かすい‐たい【下垂体】🔗🔉

かすい‐たい下垂体(→)脳下垂体に同じ。 ⇒か‐すい【下垂】

かすい‐どり【蚊吸鳥】‥スヒ‥🔗🔉

かすい‐どり蚊吸鳥‥スヒ‥ ヨタカの異称。

かすい‐ぶんかい【加水分解】🔗🔉

かすい‐ぶんかい加水分解】 (hydrolysis)水が作用して起こる分解反応。水により塩類が分解され、酸性またはアルカリ性を示す反応や、酢酸エチルが水により酢酸とエチル‐アルコールに分解する反応の類。 ⇒か‐すい【加水】

かすいぶんかい‐こうそ【加水分解酵素】‥カウ‥🔗🔉

かすいぶんかい‐こうそ加水分解酵素‥カウ‥ (→)ヒドロラーゼに同じ。 ⇒か‐すい【加水】

か‐すう【加数】🔗🔉

か‐すう加数】 足し算で、加える方の数。2に3を加える(すなわち2+3)場合の3。↔被加数

か‐すう【仮数】🔗🔉

か‐すう仮数】 一つの数の常用対数を整数と1より小さい正の小数との和と考えるとき、この整数を常用対数の指標または標数といい、小数を仮数という。小数点の位置だけが異なる二つの数の常用対数の仮数は等しい。

か‐すう【遐陬】🔗🔉

か‐すう遐陬】 遠い辺鄙なところ。

かす‐お【糟尾】‥ヲ🔗🔉

かす‐お糟尾‥ヲ ①白髪のまじった毛髪。ごましお頭。頒白はんぱく。保元物語(金刀比羅本)「白髪―にすぎ」 ②飛白かすりの模様のある矢羽。かすぼ。

かすか【幽か・微か】🔗🔉

かすか幽か・微か】 ①物の形・色・音・匂いなどがわずかに認められるさま。しかと認めにくいさま。源氏物語明石「塩焼くけぶり―にたなびきて」。「―な匂い」「―な記憶しかない」 ②さみしいさま。人けのないさま。源氏物語須磨「いと―にて出で立ちたまふ」 ③みすぼらしいさま。貧しいさま。貧相。好色一代男3「―なる懐中より」

かすが【春日】(地名)🔗🔉

かすが春日】 福岡県北西部、福岡市の南に接する市。第二次大戦後、急速に都市化が進む。福岡市の衛星都市。人口10万8千。

かすがい【鎹】カスガヒ🔗🔉

かすがいカスガヒ ①戸をとざす金具。かけがね。かきがね。 ②建材の合せ目をつなぎとめるために打ち込む両端の曲がった大釘。 鎹 提供:竹中大工道具館 ③両者の間をつなぎとめるもの。「子は―」 ⇒かすがい‐じあん【鎹思案】

かすがい【春日井】‥ヰ🔗🔉

かすがい春日井‥ヰ 愛知県名古屋市の北東に隣接する市。産業は製紙・電機等。人口29万6千。

かすがい‐じあん【鎹思案】カスガヒ‥🔗🔉

かすがい‐じあん鎹思案カスガヒ‥ あれもこれも取りにがすまいとする考え。浄瑠璃、壇浦兜軍記「頼朝に出つくはさば本望遂げんと入込みし―の抜目なく」 ⇒かすがい【鎹】

かすが‐がた【春日形】🔗🔉

かすが‐がた春日形】 春日神社にある石灯籠の形。→春日灯籠⇒かすが【春日】

かすが‐ごんげん【春日権現】🔗🔉

かすが‐ごんげん春日権現】 奈良市にある春日神社の祭神。藤原氏の氏神。興福寺の鎮守。春日大明神。春日明神。 ⇒かすが【春日】

かすがごんげん‐げんき【春日権現験記】🔗🔉

かすがごんげん‐げんき春日権現験記】 奈良春日神社創建の由来と霊験とを20巻、全93場面に描いた豊麗な絵巻物。西園寺公衡きんひらの発願により、絵所預えどころあずかり高階隆兼たかしなたかかねが描き、1309年(延慶2)同社に奉納。伝統的な技法を集大成。鎌倉末期の代表的絵巻物。御物。春日験記。 ⇒かすが【春日】

かすが‐じんじゃ【春日神社】🔗🔉

かすが‐じんじゃ春日神社】 奈良市春日野町にある元官幣大社。祭神は武甕槌命たけみかずちのみこと・斎主命いわいぬしのみこと(経津主命)・天児屋根命あまのこやねのみこと・比売神ひめがみ。平城遷都後まもなく藤原氏により現在の地に創建され、以後ながくその氏神として尊崇された。二十二社の一つ。三社の一つとも称す。今は春日大社と称。 春日大社 提供:春日大社 ⇒かすが【春日】

かす‐かす🔗🔉

かす‐かす ①果物などの、水分が乏しく味のないさま。 ②すれすれのさま。「―のところで間に合う」

かすが‐せんあん【春日潜庵】🔗🔉

かすが‐せんあん春日潜庵】 幕末・明治初期の儒学者。京都の人。久我こが家の臣。陽明学に傾倒し、佐藤一斎らと交遊。安政の大獄に連座し、禁錮。著「潜庵遺稿」など。(1811〜1878) ⇒かすが【春日】

かすが‐たいしゃ【春日大社】🔗🔉

かすが‐たいしゃ春日大社「春日神社」参照。 ⇒かすが【春日】

かすが‐づくり【春日造】🔗🔉

かすが‐づくり春日造】 神社本殿の一形式。切妻造きりづまづくり・妻入り、正面の階段上に廂ひさし向拝ごはいを付し、棟に千木ちぎと堅魚木かつおぎとを設ける。奈良の春日神社本殿の形式。近畿地方に広く分布する。 春日造 ⇒かすが【春日】

かすが‐どうろう【春日灯籠】🔗🔉

かすが‐どうろう春日灯籠】 春日神社の灯籠の形式。 ㋐木製で、屋根は黒、格子は青で赤い柱のもの。本殿の前にある。 ㋑石灯籠で、笠は六角または八角、大きくなくて蕨手がある。火袋は六角または四角で、雌雄の鹿、日月などを浮彫にする。全体に丈が高い。ふつう園芸上で春日灯籠とよばれ、二の鳥居付近に立つものの形式。→石灯籠(図)。 春日灯籠 ㋒釣灯籠の一形式。木または金属製で方形。春日神社の回廊や社殿前に釣った灯籠をかたどった。 ⇒かすが【春日】

かすが‐とりい【春日鳥居】‥ヰ🔗🔉

かすが‐とりい春日鳥居‥ヰ 春日神社の一の鳥居を典型とする鳥居の形式。笠木・島木は反らず、その端は垂直に切られ、額束がくづかをもち、柱の転びは小さい。→鳥居(図)⇒かすが【春日】

かすが‐の【春日野】🔗🔉

かすが‐の春日野】 奈良市の春日山西麓の野。若菜・鹿・ツツジの名所。飛火野とぶひの。(歌枕) 古今和歌集「―の若菜つみにやしろたへの袖ふりはへて人のゆくらん」 ⇒かすが【春日】

かすが‐の‐いざかわ‐の‐みや【春日率川宮】‥カハ‥🔗🔉

かすが‐の‐いざかわ‐の‐みや春日率川宮‥カハ‥ 開化天皇の皇居。奈良市本子守町率川の辺と伝える。 ⇒かすが【春日】

かすがのおゆ【春日老】🔗🔉

かすがのおゆ春日老】 万葉歌人。僧名、弁紀(弁基)。勅命により還俗、のち常陸介。常陸国風土記の編者とする説がある。生没年未詳。

かすが‐の‐しんぼく【春日の神木】🔗🔉

かすが‐の‐しんぼく春日の神木】 春日神社の神木。榊さかきを神体に擬した。平安時代から室町時代にかけて、興福寺の僧徒等が、意にみたぬことがあれば春日神社の神人と共にこれを捧げて京都に入り強訴ごうそした。このことを神木入洛・神木動座という。 ⇒かすが【春日】

かすが‐の‐つかい【春日使】‥ツカヒ🔗🔉

かすが‐の‐つかい春日使‥ツカヒ 古代、春日祭に遣わされた勅使。神馬を奉献するために、藤原氏の近衛中将・少将があてられた。春日祭使。大鏡伊尹「―におはしまして」 ⇒かすが【春日】

かすが‐の‐つぼね【春日局】🔗🔉

かすが‐の‐つぼね春日局】 ①徳川家光の乳母。名は福。父は明智光秀の重臣斎藤利三。稲葉佐渡守正成の妻。稲葉正勝(のち小田原城主)らを生み離別、大奥に入る。家光を育て、その地位を堅固にし、大奥を統率。江戸湯島に天沢寺(のち麟祥院)を建立。(1579〜1643) ②福地桜痴作の戯曲。1891年(明治24)初演。活歴物の一つ。

かすが‐ばん【春日版】🔗🔉

かすが‐ばん春日版】 平安後期から鎌倉時代にかけて興福寺・春日神社に関係して開版された経典類。広義には、江戸時代まで開版された仏書にもいう。 ⇒かすが【春日】

大辞林の検索結果 (90)

かす【滓】🔗🔉

かす 【滓】 ■一■ [1] (名) (1)液体の底にたまる沈殿物。液体をこしたあとに残る不純物。 (2)必要な部分を取ったあとに残るもの。くず。 (3)ねうちのないもの。ひどくつまらないもの。「バーゲン-セールで―をつかまされた」「人間の―」 (4)花合わせで,一点ふだ。かすふだ。 ■二■ (接頭) 〔近世語〕 人を表す語に付いて,あなどりの気持ちやののしりの気持ちを表す。「―客」「―奴(ヤツコ)」

かす【糟・粕】🔗🔉

かす [1] 【糟・粕】 〔「かす(滓)」と同源〕 もろみから酒をしぼり取ったあとに残るもの。漬物などに使う。酒かす。

か・す【貸す・藉す】🔗🔉

か・す [0] 【貸す・藉す】 (動サ五[四]) (1)あとで返してもらう約束で一時的に品物・金を他人に渡したり使わせたりする。 ⇔借りる 「本を―・す」「一万円―・す」「学生に部屋を―・す」 (2)自分の知恵や能力を,他人のために使う。「君の知恵を―・してもらいたい」「会社再建に力を―・す」「手を―・す」「弟に肩を―・してもらって医者へ行った」「耳を―・す(=他人ノ発言ヲ聞ク)」「顔を―・す」 〔近世以前は多く「借す」と書いた〕

か・す【化す】🔗🔉

か・す クワ― [1] 【化す】 ■一■ (動サ五) 〔サ変動詞「化する」の五段化〕 「化する」に同じ。「一夜にして荒野と―・す」 [可能] かせる ■二■ (動サ変) ⇒かする

か・す【仮す】🔗🔉

か・す [0] 【仮す】 (動サ五[四]) (1)仮に与える。「然れども些少も之に権力を―・すべからず/明六雑誌 6」「―・すに時日を以てす(=時間ヲ与エル)」 (2)罪をゆるす。見逃す。仮借(カシヤク)する。「苟(イヤシク)も其罪を―・すことなからしめば/新聞雑誌 54」 〔(1)は「貸す」とも書く〕 [可能] かせる

か・す【架す】🔗🔉

か・す [1] 【架す】 ■一■ (動サ五) 〔サ変動詞「架する」の五段化〕 「架する」に同じ。「橋を―・す」 [可能] かせる ■二■ (動サ変) ⇒かする

か・す【科す】🔗🔉

か・す クワ― [1] 【科す】 ■一■ (動サ五) 〔サ変動詞「科する」の五段化〕 「科する」に同じ。「実刑を―・す」 [可能] かせる ■二■ (動サ変) ⇒かする

か・す【嫁す】🔗🔉

か・す [1] 【嫁す】 ■一■ (動サ五) 〔サ変動詞「嫁する」の五段化〕 「嫁する」に同じ。「どこにも―・さないで一生を終えた」 ■二■ (動サ変) ⇒かする

か・す【課す】🔗🔉

か・す クワ― [1] 【課す】 ■一■ (動サ五) 〔サ変動詞「課する」の五段化〕 「課する」に同じ。「重税を―・す」 [可能] かせる ■二■ (動サ変) ⇒かする

か・す【淅す・浸す・漬す】🔗🔉

か・す 【淅す・浸す・漬す】 (動サ四) (1)水に浸す。水につける。「秋刈りし室のおしねを思ひ出でて春ぞたなゐに種ぞ―・しける/堀河百首」 (2)米をとぐ。[名義抄]

か・す【痂す・悴す】🔗🔉

か・す 【痂す・悴す】 (動サ下二) ⇒かせる

か・す【呵す】🔗🔉

か・す 【呵す】 (動サ変) ⇒かする

か・す【和す】🔗🔉

か・す クワ― 【和す】 (動サ変) (1)他のものととけ合った状態にする。調和させる。わする。「虫声の喞々に―・して/蜃中楼(柳浪)」 (2)なごませる。やわらげる。「人ノ心ヲ―・スル/日葡」

か-すい【下垂】🔗🔉

か-すい [0] 【下垂】 (名)スル たれさがること。「胃―」「五弁花を―する」

かすい-たい【下垂体】🔗🔉

かすい-たい [0] 【下垂体】 ⇒脳下垂体(ノウカスイタイ)

か-すい【火水】🔗🔉

か-すい クワ― [1] 【火水】 (1)火と水。たいへんつらいこと,困難なことにもたとえる。「―も辞さず」 (2)性質を異にし相容れないもののたとえ。「精神上の―の争ひ/描写論(花袋)」

か-すい【加水】🔗🔉

か-すい [0] 【加水】 水を加えること。

かすい-ぶんかい【加水分解】🔗🔉

かすい-ぶんかい [4] 【加水分解】 (名)スル 一般に,化合物が水と反応して起こす分解反応。特に,弱酸あるいは弱塩基の塩が水に溶け,生じた弱酸あるいは弱塩基のイオンが水と反応すること。その他,エステルが水と反応して酸とアルコールを生じるなどの有機化合物の水による分解反応。弱酸・弱塩基あるいはその塩類の可逆的な加水分解を加水解離ともいう。

かすい-ぶんかい-こうそ【加水分解酵素】🔗🔉

かすい-ぶんかい-こうそ ―カウソ [8] 【加水分解酵素】 生体内の加水分解反応を触媒する酵素の総称。ヒドロラーゼ。分解される化合物や結合によりエステラーゼ・グリコシダーゼ・プロテアーゼ・ヌクレアーゼなどがある。

か-すい【禾穂】🔗🔉

か-すい クワ― [0] 【禾穂】 イネ科植物,特に穀類の花序。

か-すい【仮睡】🔗🔉

か-すい [0] 【仮睡】 (名)スル うたたね。仮眠。「車中で―する」

か-すい【花穂】🔗🔉

か-すい クワ― [0] 【花穂】 花柄が無いかまたは短い花が,一本の軸に群がりついている花序。穂状花序・総状花序など。

か-すい【河水】🔗🔉

か-すい [1] 【河水】 河の水。河の流れ。

か-すい【歌吹】🔗🔉

か-すい [0] 【歌吹】 歌をうたい笛を吹くこと。

かすい-かい【歌吹海】🔗🔉

かすい-かい 【歌吹海】 歌舞・音曲などの盛んに行われる所。遊里。「三谷麁弾(スガガキ)の―に/浮世草子・好色万金丹」

かすい-さい【可睡斎】🔗🔉

かすい-さい 【可睡斎】 静岡県袋井市久能にある曹洞宗の寺。山号は万松山。1407年如仲天(テンギン)の創建で東陽軒と称した。徳川家康の帰依を得て現号に改名。明治初年,秋葉寺より三尺坊大権現を移してから,秋葉総本殿とも呼ばれ火災除けの験があるとして,信仰される。

かすい-どり【蚊吸い鳥】🔗🔉

かすい-どり カスヒ― [2] 【蚊吸い鳥】 鳥,ヨタカの異名。

か-すう【加数】🔗🔉

か-すう [2] 【加数】 加法で,加える方の数。 をいう。 ⇔被加数

か-すう【仮数】🔗🔉

か-すう [2] 【仮数】 常用対数の値を整数部分と小数部分に分けたときの,その小数部分。 →指標

か-すう【価数】🔗🔉

か-すう [2] 【価数】 (1)元素の原子価を表す数値。また,ある基(原子あるいは原子団)が他の原子と化学結合をいくつ作りうるかを表す数値。 (2)イオンのイオン価を表す数値。 (3)酸の塩基度,塩基の酸度を,それぞれ表す数値。 →塩基度 →酸度 (4)有機化合物の分子一個が,ある基を何個もっているかを表す数値。特に,アルコール・カルボン酸について,その分子一個がもっている水酸基・カルボキシル基の数。

か-すう【遐陬】🔗🔉

か-すう [0] 【遐陬】 〔「遐」は遠い,「陬」は隅の意〕 都から遠いへんぴな所。辺地。「―僻境」

かす-お【糟尾】🔗🔉

かす-お ―ヲ [2] 【糟尾】 (1)白髪まじりの頭髪。半白(ハンパク)。 (2)絣(カスリ)の模様のある矢羽根。

かす-か【幽か・微か】🔗🔉

かす-か [1] 【幽か・微か】 (形動)[文]ナリ (1)物の形・音などがかろうじて認められる程度であるさま。勢いがなくて,弱々しいさま。「―な音」「―な記憶」「―に息をしている」 (2)物寂しいさま。人けのないさま。「人多う住み侍りけるを。今はいと―にこそなり行くめれ/源氏(夢浮橋)」 (3)人目につかぬさま。「七八人ばかり御供にて,いと―にいで立ち給ふ/源氏(須磨)」 (4)みすぼらしいさま。貧弱なさま。「―なる渡世に年月かさねしうちに/浮世草子・桜陰比事 4」

かすが【春日】🔗🔉

かすが 【春日】 〔「春日」の表記は「かすが」にかかる枕詞「春日(ハルヒ)」を当てたもの〕 (1)奈良市春日野町の春日神社一帯の称。また,奈良市およびその付近の称。 (2)福岡県北西部の市。福岡市の南に接する住宅都市。

かすが-がた【春日形】🔗🔉

かすが-がた [0] 【春日形】 「春日灯籠(ドウロウ){(1)}」に同じ。

かすが-ごんげん【春日権現】🔗🔉

かすが-ごんげん 【春日権現】 春日神社の祭神。春日明神。

かすが-しんこう【春日信仰】🔗🔉

かすが-しんこう ―カウ [4] 【春日信仰】 春日神社に対する信仰。本来は藤原氏の氏神信仰であったが,三笠山への神体山信仰,雷神信仰,竜神信仰など多様な信仰形態をもつにいたった。春日講が組織されて全国に広まった。若宮祭りや神鹿尊崇などで知られる。

かすが-じんじゃ【春日神社】🔗🔉

かすが-じんじゃ 【春日神社】 奈良市春日野町にある神社。祭神は武甕槌命(タケミカヅチノミコト)・経津主命(フツヌシノミコト)・天児屋根命(アメノコヤネノミコト)・比売神(ヒメノカミ)。平城遷都後,藤原氏により創建されたと伝えられ,その氏神として藤原氏の興隆とともに栄えた。1946年(昭21)春日大社と改称。

かすが-すぎ【春日杉】🔗🔉

かすが-すぎ [3] 【春日杉】 スギの代表的銘木の一。奈良県春日山周辺に生育する。優雅な笹杢(ササモク)が現れ,天井板や盆・手箱など木工芸用材として賞用される。

かすが-たいしゃ【春日大社】🔗🔉

かすが-たいしゃ 【春日大社】 「春日神社(カスガジンジヤ)」に同じ。

かすが-づくり【春日造り】🔗🔉

かすが-づくり [4] 【春日造り】 神社建築の一。春日神社の本殿に代表される。妻入の切妻造りの母屋の前方に庇(ヒサシ)を延ばして向拝とし,屋根に反りをつける。 春日造り [図]

かすが-どうろう【春日灯籠】🔗🔉

かすが-どうろう [4] 【春日灯籠】 (1)春日神社で使われている石灯籠に代表される石灯籠の形式。火袋は六角柱で,二面に雌雄の鹿,他の二面に雲形の日月が彫られ,残りの二面は彫りぬかれている。 (2)春日神社にある釣り灯籠。また,それを模したもの。

かすが-どりい【春日鳥居】🔗🔉

かすが-どりい [4] 【春日鳥居】 春日神社の一の鳥居に代表される鳥居の形式。柱径が太く,わずかに内側に傾き,島木・笠木の反りは少なく,額束(ガクヅカ)がある。 →鳥居

かすが-の【春日野】🔗🔉

かすが-の 【春日野】 奈良,春日山麓に広がる野。((歌枕))「―の若菜つみにやしろたへの袖ふりはへて人のゆくらむ/古今(春上)」

かすが-の-しんぼく【春日の神木】🔗🔉

かすが-の-しんぼく [1] 【春日の神木】 春日神社の神体とされた榊(サカキ)。 →神木動座

かすが-の-つかい【春日の使】🔗🔉

かすが-の-つかい ―ツカヒ [1] 【春日の使】 古代,春日祭の前日,神馬(ジンメ)を奉献するために遣わされた勅使。摂関家の者で,近衛中将・少将が当てられた。春日祭使。

かすが-ばん【春日版】🔗🔉

かすが-ばん [0] 【春日版】 〔春日神社に奉納されたものが多いところからいう〕 平安末期から鎌倉時代にかけて興福寺で開版された仏典。版が整然として文字は太め,墨色も美しい。

かすが-ふじおり【春日藤織】🔗🔉

かすが-ふじおり ―フヂ― [4] 【春日藤織】 奈良地方特産の絽(ロ)織物。古くは藤の靭皮(ジンピ)繊維で,のちには大麻・苧麻(チヨマ)を用いて織った。夏帯地・夏襟地にする。春日藤布(トウフ)。春日藤(カスガトウ)。

かすが-ぼん【春日盆】🔗🔉

かすが-ぼん [3] 【春日盆】 表を朱,裏を黒く漆を塗り,螺鈿(ラデン)などをほどこした高坏(タカツキ)または平盆。

かすが-まい【春日舞】🔗🔉

かすが-まい ―マヒ [0] 【春日舞】 春日神社で,巫女(ミコ)が奏する神楽舞。

かすが-まつり【春日祭】🔗🔉

かすが-まつり 【春日祭】 春日神社の例祭。古くは陰暦二月・一一月の上(カミ)の申(サル)の日に行われたので申祭ともいう。朝廷から勅使が遣わされ,斎女が参向するなど,盛大に行われた。明治以後は三月一三日。三勅祭の一。申祭(サルマツリ)。春日の祭。かすがさい。[季]春。

かすが-まんだら【春日曼荼羅】🔗🔉

かすが-まんだら [4] 【春日曼荼羅】 春日信仰に基づく曼荼羅。春日の本地仏を表した本地曼荼羅のほか,神鹿が神鏡をかけた榊(サカキ)を負う図柄の鹿曼荼羅,春日神社を鳥瞰(チヨウカン)的に描いた宮曼荼羅など各種ある。鎌倉・室町時代に流行した。

かすが-みょうじん【春日明神】🔗🔉

かすが-みょうじん ―ミヤウ― 【春日明神】 「春日権現(ゴンゲン)」に同じ。

かすが-やま【春日山】🔗🔉

かすが-やま 【春日山】 春日神社背後の山の総称。狭義には,最高峰の花山(海抜497メートル)をさす。古来,神域として斧を入れなかったので原始林におおわれている。((歌枕))「―いはねの松は君がため千とせのみかはよろづよぞへむ/後拾遺(賀)」

かすが-わかみや-じんじゃ【春日若宮神社】🔗🔉

かすが-わかみや-じんじゃ 【春日若宮神社】 春日神社の摂社の一。祭神は天押雲根命(アマノオシクモネノミコト)。一二月の例祭「御祭(オンマツリ)」が著名。

かすが【春日】🔗🔉

かすが 【春日】 姓氏の一。

かすが-せんあん【春日潜庵】🔗🔉

かすが-せんあん 【春日潜庵】 (1811-1878) 幕末・明治初期の儒者。京都久我家の臣。陽明学を信奉して国事に奔走。安政の大獄に連座。維新後,奈良県知事。著「潜庵遺稿」など。

かすが-の-おゆ【春日老】🔗🔉

かすが-の-おゆ 【春日老】 奈良時代の官僚・歌人。従五位下,常陸介。万葉集に八首収められている。春日倉老。生没年未詳。

かすが-まさじ【春日政治】🔗🔉

かすが-まさじ ―マサヂ 【春日政治】 (1878-1962) 国語学者。長野県生まれ。九大教授。訓点語研究の発展に努めた。著「西大寺本金光明最勝王経古点の国語学的研究」「古訓点の研究」「仮名発達史序説」など。

かすがい【鎹】🔗🔉

かすがい カスガヒ [0][2] 【鎹】 (1)二本の材木をつなぎとめるための両端の曲がった大釘。 (2)二つのものをつなぎとめる役をするもの。「子は―」 (3)戸締まりに用いる金具。かけがね。「―もとざしもあらばこそ/催馬楽」 鎹(1) [図]

かすがい-じあん【鎹思案】🔗🔉

かすがい-じあん カスガヒ― 【鎹思案】 二つのことをどちらも成就しようとする考え。鎹分別。「頼朝に出つくはさば,本望とげんと入込みし―の抜目なく/浄瑠璃・壇浦兜軍記」

かすがい【春日井】🔗🔉

かすがい カスガ 【春日井】 名古屋市北東部に隣接する市。製紙・陶器・電気器具などの工業が盛ん。

かすがごんげんけんき【春日権現験記】🔗🔉

かすがごんげんけんき 【春日権現験記】 絵巻。二〇巻,目録一巻。絵は絵所預高階隆兼,詞は鷹司基忠ほか三人の筆写。春日神社創建の由来と霊験奇瑞譚約五八話を収録。西園寺公衡(キンヒラ)が発願し,1309年同神社に奉納。

カスカスcuscus🔗🔉

カスカス [1] cuscus ⇒クスクス

かす-かす🔗🔉

かす-かす ■一■ [1][0] (副)スル (1)(「と」を伴うこともある)食物の水気が乏しいさま。「―(と)していてまずい」 (2)どうにかこうにか。やっとのことで。「―,間に合った」 ■二■ [0] (形動) (1){■一■(1)}に同じ。「―の大根」 (2)かろうじて満たしているさま。「―で予選を通過した」「電車賃にさえ―だ」

かすが-の-つぼね【春日局】🔗🔉

かすが-の-つぼね 【春日局】 (1579-1643) 徳川三代将軍家光の乳母。稲葉正成の妻。名は福。家光の将軍継嗣に尽力。大奥を統率し,内外に勢力を振るった。湯島に天沢寺(麟祥院)を建立。

かすかべ【春日部】🔗🔉

かすかべ 【春日部】 埼玉県東部にある市。日光街道の宿場町から発達。春日部氏の旧領。箪笥(タンス)・下駄などの桐製品を特産。住宅地として発展。

カスガマイシンkasugamycin🔗🔉

カスガマイシン [4] kasugamycin ある種の放線菌が生産する農業用抗生物質。イネのいもち病に効力を示す。1965年(昭和40)梅沢浜夫らによって奈良の春日大社の土壌中から発見された。

かすが-やま【春日山】🔗🔉

かすが-やま 【春日山】 新潟県上越市にある山。上杉謙信の居城,春日山城址がある。

かすがやま-じょう【春日山城】🔗🔉

かすがやま-じょう ―ジヤウ 【春日山城】 上越市春日山に築かれた城。上杉家の居城であったが,のち堀秀治が城主となる。1607年堀家が福島城に移り廃城。

カスカラ-サグラダcascara sagrada🔗🔉

カスカラ-サグラダ [5] cascara sagrada 中南米原産のクロウメモドキ科の落葉樹。また,その樹皮を乾燥した生薬。緩下剤とする。 〔もとスペイン語で「聖なる樹皮」の意〕

かすがりゅうじん【春日竜神】🔗🔉

かすがりゅうじん 【春日竜神】 能の一。五番目物。明恵上人(ミヨウエシヨウニン)が天竺(テンジク)に渡ろうとして暇(イトマ)ごいのため春日神社に参詣すると,竜神が現れて奇瑞(キズイ)を見せ,思いとどまらせる。

かす-きゃく【糟客】🔗🔉

かす-きゃく 【糟客】 〔「かすぎゃく」とも〕 商売上もうけの少ない客。客のなかのくず。「見る影もない―がたつた一人/浄瑠璃・二枚絵草紙(上)」

かす-げ【糟毛】🔗🔉

かす-げ [2][0] 【糟毛】 馬の毛色の名。灰色に白の差し毛のあるもの。「―なる馬に金覆輪の鞍置きて/盛衰記 29」

カスケードcascade🔗🔉

カスケード [3] cascade (1)滝。 (2)庭園で,階段状に連続した滝。水階段。

カスケード-シャワーcascade shower🔗🔉

カスケード-シャワー [6] cascade shower 高エネルギーの電子・光子が物質層に入射して鼠算(ネズミザン)的に多数の粒子をつくる現象。電子の制動放射による光子の生成,光子による電子‐陽電子の対(ツイ)生成が交互に繰り返されて,電子・陽電子・光子が多数増殖し,その飛跡が滝の飛沫状を呈する。電磁カスケード-シャワー。 →空気シャワー

カスケード-さんみゃく【―山脈】🔗🔉

カスケード-さんみゃく 【―山脈】 〔Cascade〕 アメリカ合衆国の太平洋岸を南北に走る新期褶曲山脈。最高峰は海抜4392メートルのレーニア山。長さ1130キロメートル。

か-すけごう【加助郷】🔗🔉

か-すけごう ―スケガウ [2][3] 【加助郷】 江戸時代,交通量の増大に伴って新たに追加された助郷。増(マシ)助郷。 →助郷

かす-ざめ【糟鮫】🔗🔉

かす-ざめ [2][0] 【糟鮫】 ツノザメ目の海魚。全長2メートルに達する。平べったく胸鰭(ムナビレ)が特に発達してエイに近い形であるが,鰓穴(エラアナ)が体側に開く。背は茶褐色で腹は白い。肉はかまぼこの原料とし,皮はさめやすりとして利用する。卵胎生。本州中部以南に分布。

かす-じる【粕汁・糟汁】🔗🔉

かす-じる [3][0] 【粕汁・糟汁】 酒粕を溶いて入れた汁。塩ザケ・塩ブリや野菜などを実とする。[季]冬。

かす-ず【糟酢・滓酢】🔗🔉

かす-ず [2][0] 【糟酢・滓酢】 酒粕からつくった食酢。

カスターcaster🔗🔉

カスター [1] caster テーブルの上に置いて,塩・胡椒(コシヨウ)・醤油などの小瓶を立てる容器。キャスター。

カスタードcustard🔗🔉

カスタード [3] custard 牛乳・卵・砂糖を混ぜ香料を加えてクリーム状にしたもの。

カスタード-クリームcustard cream🔗🔉

カスタード-クリーム [7] custard cream カスタードに小麦粉またはコーン-スターチを加え加熱して作ったクリーム。

カスタード-プディングcustard pudding🔗🔉

カスタード-プディング [6] custard pudding 底にカラメル-ソースを入れた型にカスタードを注いで,蒸した菓子。カスタード-プリン。プリン。

かす【粕[糟・滓]】(和英)🔗🔉

かす【粕[糟・滓]】 dregs (酒・コーヒーなどのおり);→英和 lees (粕);scum (浮き滓);→英和 dross (鉄滓);→英和 refuse (くず).→英和 人間のかす the scum of society.

かす【貸す】(和英)🔗🔉

かす【貸す】 (1) lend;→英和 advance.→英和 (2) rent;→英和 <英>let (家などを);→英和 lease (土地を);→英和 hire out(賃貸). (3) givecredit (掛売り). 手を〜 lend[give]a (helping) hand.

かすか【幽[微]かな(に)】(和英)🔗🔉

かすか【幽[微]かな(に)】 faint(ly);→英和 dim(ly);→英和 slight(ly) (軽少).→英和

かすがい【鎹】(和英)🔗🔉

かすがい【鎹】 a cramp.→英和

カスタード(・プリン)(和英)🔗🔉

カスタード(・プリン) custard (pudding).→英和

広辞苑+大辞林かすで始まるの検索結果。もっと読み込む