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仄 かすか🔗⭐🔉
【仄】
4画 人部
区点=4828 16進=503C シフトJIS=98BA
《音読み》 ソク
/シキ
〈z
〉
《訓読み》 かたむく/いやしい(いやし)/ほのか/かすか
《意味》
{動・形}かたむく。片方に寄る。また、そのさま。「傾仄ケイソク」
{形}いやしい(イヤシ)。片方に寄って狭い。「仄陋ソクロウ」
{形}わきから寄るさま。〈同義語〉→側。「仄聞ソクブン」
「仄声ソクセイ」とは、漢字の四声のうち、上声・去声・入声ニッショウのこと。
〔国〕ほのか。かすか。
《解字》
会意。厂(がけ)とそのそばに人がからだをかたむけて寄りそうさまをあらわす。仄は、昃ソク(日が西にかたむく)に音符として含まれる。
《単語家族》
側ソク(片がわ、そば)
即(そばにくっつく)と同系。
《類義》
→傾
《熟語》
→熟語
→下付・中付語










仮 かす🔗⭐🔉
【仮】
6画 人部 [五年]
区点=1830 16進=323E シフトJIS=89BC
【假】旧字旧字
11画 人部
区点=4881 16進=5071 シフトJIS=98EF
《常用音訓》カ/ケ/かり
《音読み》 カ
/ケ
〈ji
・ji
〉
《訓読み》 かり/かりる(かる)/かす/かりに/もし/たとい(たとひ)/いとま
《意味》
{名・形}かり。内容を見せないようにカバーをかけてあること。みせかけ。また、一時だけのまにあわせであるさま。「仮面」「仮定」
{動}かりる(カル)。うわべをつくろう。「以力仮仁者覇=力ヲ以テ仁ヲ仮ル者ハ覇ナリ」〔→孟子〕
{動}かりる(カル)。一時借用する。また、利用する。▽みせかけの意から。〈類義語〉→借。「仮道于衛=道ヲ衛ニ仮ル」〔→左伝〕
{動}かす。一時だけかし与える。「仮我以文章=我ニ仮スニ文章ヲ以テス」〔→李白〕
{副}かりに。永久的にではなく一時だけ。とりあえず。
{接続}もし。たとい(タトヒ)。かりに…だとすると。▽「仮令」「仮使」「仮如」「仮若」などの形で用いる。
{名}いとま。仕事のないあいた時間のこと。▽内容がないの意から。去声に読む。〈同義語〉→暇。「因求仮暫帰=因リテ仮ヲ求メテ暫ク帰ル」〔古楽府〕
{形}ひまなさま。〈同義語〉→暇。「仮楽カラク/ケラク(ひまで楽しい)」
《解字》
会意兼形声。假カの右側は「たれたおおい+=印(そろえる意を示す)+手」の会意文字で、手でおおいをあしらい、かぶることをあらわす。假はそれを音符とし人を加えた字で、仮面をかぶる人間の動作をあらわす。▽真(中身がつまっている)・填テンの反対で、中身がからで表面だけ、一時だけ、みせかけなどの意を含む。
《単語家族》
家(屋根で豚をおおう小屋)
廈カ(屋根でおおった家)などと同系。庫(屋根で車をおおう車庫)とも縁が近い。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
















何誰 カスイ🔗⭐🔉
【何誰】
カスイ だれか。何者か。〈類義語〉誰何スイカ。
借 かす🔗⭐🔉
【借】
10画 人部 [四年]
区点=2858 16進=3C5A シフトJIS=8ED8
《常用音訓》シャク/か…りる
《音読み》
シャク
/セキ
〈ji
〉/
シャ
〈ji
〉
《訓読み》 かりる(かる)/かす
《意味》

{動}かりる(カル)。人のものをかりる。「尽借巴人之車=尽ク巴人ノ車ヲ借ル」〔→左伝〕
{動}かす。人にものをかす。「有馬者借人乗之=馬有ル者ハ人ニ借シテコレニ乗ラシム」〔→論語〕

{動}固有のものではなく、かりにあてがう。「仮借」
「借問シャモン」とは、「ちょっとお尋ねしたい」の意。▽唐詩で用いられる慣用語。〈同義語〉且問。「借問酒家何処在=借問ス酒家ハ何処ニ在リヤ」〔→杜牧〕
《解字》
会意兼形声。昔は「重なりを示すしるし+日」の会意文字で、日数を重ねること。借は「人+音符昔」で、金・物・力が足りないとき、それを上に重ねて補助すること。金や力を重ね加えてやるの意だから、かす、かりるの両方に用いる。→昔
《単語家族》
助ジョ(力を重ね加える)
苴ショ(重ね敷く)
藉シャ・セキ(重ね敷く)と同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語

















剿 かすめる🔗⭐🔉
剽 かすめる🔗⭐🔉
【剽】
13画 リ部
区点=4987 16進=5177 シフトJIS=9997
《音読み》 ヒョウ(ヘウ)
〈pi
o〉
《訓読み》 かすめる(かすむ)/おびやかす
《意味》
{動}かすめる(カスム)。表面をそっとそぎとる。転じて、他人の物をさっとかすめとる。「剽窃ヒョウセツ」
{動}おびやかす。急に人を襲う。さっとあらわれておどす。「剽劫ヒョウキョウ」「剽攻ヒョウコウ」
{形}すばやい。〈同義語〉→慓。「剽悍ヒョウカン」「剽軽ヒョウケイ」
{名}表面や末端。▽標・表に当てた用法。
《解字》
会意兼形声。票は、火の粉が軽く舞いあがることを示す会意文字。軽くはやい意を含む。剽は「刀+音符票」で、軽くさっと削りとる意。転じて、さっと襲いかかること。
《単語家族》
漂(軽くて水の表に浮く→ただよう)
標(細く高いこずえ)
飄ヒョウ(さっと表面をかすめるつむじ風)
表(表面)などと同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語











勦 かすめる🔗⭐🔉
幽 かすか🔗⭐🔉
【幽】
9画 幺部 [常用漢字]
区点=4509 16進=4D29 シフトJIS=9748
《常用音訓》ユウ
《音読み》 ユウ(イウ)
〈y
u〉
《訓読み》 かすか(かすかなり)/くらい(くらし)
《意味》
{形}かすか(カスカナリ)。ほのかでよく見えないさま。〈類義語〉→玄ゲン・→幻ゲン。「幽幻」
{形}くらい(クラシ)。ほのぐらい。〈対語〉→明。〈類義語〉→暗。
{名}くらい夜。また、死後の世界。〈類義語〉→冥メイ。「幽界」「幽霊」
{形}奥深くてくらい。人里はなれている。また、人知れぬ。「幽谷ユウコク」「幽幽南山=幽幽タル南山」〔→詩経〕
《解字》
会意兼形声。幽の山を除いた部分(音ユウ)は、細い糸を二本並べたさま。幽はそれを音符とし、山を加えた字で、山中がほのぐらくかすかにしか見えないことをあらわす。
《単語家族》
幼ヨウ(かぼそい子)
夭ヨウ(細く弱い)と同系。
《類義》
微ビは、やさしくかすかなこと。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→主要人名









微 かすか🔗⭐🔉
【微】
13画 彳部 [常用漢字]
区点=4089 16進=4879 シフトJIS=94F7
《常用音訓》ビ
《音読み》 ビ
/ミ
〈w
i〉
《訓読み》 かすか(かすかなり)/わずかに(わづかに)/かすかに/ひそかに/ない(なし)
《名付け》 いや・なし・まれ・よし
《意味》
{形}かすか(カスカナリ)。ほのかではっきり見えない。また、小さくて目だたないさま。おとろえているさま。〈対語〉→顕。「微細」「衰微」「世衰道微=世衰ヘテ道微カナリ」〔→孟子〕
{形}身分が低くて、目だたない。「微臣」
{名}小さくて、目だたないもの。
{副}わずかに(ワヅカニ)。かすかに。ほんの少し。「微笑」
{副}ひそかに。目だたぬように。「微視=微カニ視ル」
{動}ない(ナシ)。ないことをあらわすことば。〈同義語〉→靡ビ。〈対語〉→有。〈類義語〉→無。「微我有咎=我ニ咎有ルコトナカラン」〔→詩経〕「微管仲=管仲ナカリセバ」〔→論語〕
{単位}一の百万分の一。忽の十分の一。繊の十倍。
《解字》
会意兼形声。右側の字(音ビ)は「―線の上下に細い糸端のたれたさま+攴(動詞のしるし)」の会意文字で、糸端のように目だたないようにすること。微はそれを音符とし、彳(いく)をそえた字で、目だたないようにしのびあるきすること。
《単語家族》
未ミ・ビ(よくわからない)
昧マイ(暗くてよく見えない)などと同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→主要人名













抄 かすめる🔗⭐🔉
【抄】
7画
部 [常用漢字]
区点=3022 16進=3E36 シフトJIS=8FB4
《常用音訓》ショウ
《音読み》 ショウ(セウ)
/ソウ(サウ)
〈ch
o〉
《訓読み》 かすめる(かすむ)/うつす/ぬきがき
《名付け》 あつ
《意味》
ショウス{動}かすめる(カスム)。さっと表面をすくいとる。さっとかすめるように襲う。「抄家(家財をさっと没収する)」「抄紙」「匙抄爛飯=匙モテ爛飯ヲ抄フ」〔→韓愈〕
ショウス{動}うつす。書物の字づらをうつしとる。〈同義語〉→鈔ショウ。「手抄(手で書きうつす)」「抄本」
{名}ぬきがき。「抄録」
ショウス{動}さっと斜めにかすめて通る。「抄近路=近路ヲ抄ス」
{単位}容量をはかる単位。一抄は一升の百分の一。転じて、ごくわずかの量。
〔国〕ぬきがきの意から転じて、注釈書のこと。「和名抄」
《解字》
会意兼形声。少は、斜めにそいで小さくすること。抄は「手+音符少」で、さっと斜めにそぐ動作。転じて、表面をかすめとる意に用いる。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語










拷 かすめる🔗⭐🔉
掠 かすめる🔗⭐🔉
【掠】
11画
部
区点=4611 16進=4E2B シフトJIS=97A9
《音読み》 リャク
/ラク
/リョウ(リャウ)
/ロウ(ラウ)
〈l
〉
《訓読み》 かすめる(かすむ)/むちうつ
《意味》
{動}かすめる(カスム)。さっと斜めにかすめて通る。「掠予舟而西也=予ガ舟ヲ掠メテ西スルナリ」〔→蘇武〕
{動}かすめる(カスム)。さっと他人の持ち物を奪い取る。〈同義語〉→略。〈類義語〉→抄ショウ。「抄掠ショウリャク(かすめとる)」「侵掠シンリャク」「尽掠金帛=コトゴトク金帛ヲ掠ム」〔→謝小娥〕
{動}むちうつ。さっと皮膚の表面をかすめてむちでたたく。
{名}永字八法の一つ。さっと斜めに右から左下へ長く払う筆法。
《解字》
形声。「手+音符涼リョウの略体」で、略奪リャクダツの略(他人の物を奪う)と似た意味に用いる。▽音符の京はキャウ・リャウ(および、キャク・リャク)の各二種の音をあらわすのに用いる。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語












暝 かすか🔗⭐🔉
【暝】
14画 日部
区点=5889 16進=5A79 シフトJIS=9DF7
《音読み》 メイ
/ミョウ(ミャウ)
〈m
ng〉
《訓読み》 くらい(くらし)/かすか(かすかなり)
《意味》
{形}くらい(クラシ)。かすか(カスカナリ)。くらくて見えない。〈同義語〉→冥メイ。〈類義語〉→晦カイ・→昏コン・→暗。「晦暝カイメイ(天地がまっくらで何も見えない)」
{名}くらくて物の見えない夜。暗やみ。▽去声に読む。〈類義語〉→闇アン(やみ)。
{名}見えないこと。また、死んで永眠すること。▽瞑メイに当てた用法。
《解字》
会意兼形声。冥メイは「冖(おおう)+日+六(入の変体)」の会意文字。日がはいって隠れ、何も見えないこと。暝は「日+音符冥メイ」で、冥の原義をあらわす。
《単語家族》
幎ベキ(目をおおい隠す布)と同系。
《類義》
→暗
《熟語》
→熟語
→下付・中付語







渣 かす🔗⭐🔉
滓 かす🔗⭐🔉
【滓】
13画 水部
区点=6272 16進=5E68 シフトJIS=9FE6
《音読み》 シ
/サイ
〈z
〉
《訓読み》 かす
《意味》
{名}かす。おり。液体中の底にたまるもの。「渣滓サシ」
{名}黒い泥。たまったあか。
《解字》
形声。「水+音符宰」。せき止めて水が流れず、沈殿すること。また、たまった黒い泥やあかを意味する。
《熟語》
→下付・中付語







禾穂 カスイ🔗⭐🔉
【禾穂】
カスイ いねの穂。『禾穎カエイ』
窈 かすか🔗⭐🔉
【窈】
10画 穴部
区点=6756 16進=6358 シフトJIS=E277
《音読み》 ヨウ(エウ)
〈y
o〉
《訓読み》 ひそか(ひそかなり)/かすか(かすかなり)
《意味》
{形}ひそか(ヒソカナリ)。かすか(カスカナリ)。奥深くてかすかにしか見えないさま。また、かぼそい。〈類義語〉→杳ヨウ・→幽。
{形}細くしなやかなさま。〈類義語〉→幼。「窈窕ヨウチョウ」
《解字》
会意兼形声。幺ヨウは、細くしなやかな糸を描いた象形文字。幼はそれに力を加え、力のかぼそいことを示す。窈は「穴(あな)+音符幼」で、穴が奥深くて、かすかなこと。→幺
《単語家族》
幽(奥深くてかすむ)
杳ヨウと同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語







粕 かす🔗⭐🔉
【粕】
11画 米部
区点=3984 16進=4774 シフトJIS=9494
《音読み》 ハク
〈p
〉
《訓読み》 かす
《意味》
{名}かす。かもした酒をしぼってこしたあとに残るかす。薄く平らにのばした酒かす。「糟粕ソウハク」
〔国〕かす。よいところをとり去った残りのもの。また、役にたたないだめなもの。
《解字》
形声。「米+音符白」。しろい意ではなかろう。▽もし、白い酒かすと解すれば、会意兼形声文字。
《単語家族》
薄(うすい)
迫(せまる、うすい)と同系。
《熟語》
→下付・中付語





糟 かす🔗⭐🔉
【糟】
17画 米部
区点=3376 16進=416C シフトJIS=918C
《音読み》 ソウ(サウ)
〈z
o〉
《訓読み》 かす/もろみ
《意味》
{名}かす。酒かす。また、寄せ集めた、食べ物のかす。「糟粕ソウハク(酒をしぼった残りのかす)」「糟糠ソウコウ(そまつな食べ物)」
{名}もろみ。醸造して、まだこしていない酒のもと。
{形}酒かすにつけてある。「糟魚ソウギョ(かすづけの魚)」
{形}〔俗〕やりそこなうさま。「糟了ツアオラ」
《解字》
会意兼形声。曹ソウは「東二つ(並んだ袋)+曰(ものをいう)」の会意文字で、ざっと寄せ集めたもの。がやがやと集まった下級役人たちのこと。糟は「米+音符曹」で、ざっと寄せ集めたつまらないかす。→曹
《単語家族》
槽ソウ(寄せ集めた餌エサ、かいばおけ)
造(寄せ集め)などと同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→故事成語









絣 かすり🔗⭐🔉
【絣】
12画 糸部
区点=6919 16進=6533 シフトJIS=E352
《音読み》 ホウ(ハウ)
/ヒョウ(ヒャウ)
〈b
ng〉
《訓読み》 かすり
《意味》
{動}墨なわを張ってぽんとはじいて直線を引く。
{動・名}ぽんぽんはじいてわたうちをする。また、ふやかしたわた。
{名}しま模様の並んだ織物。
{動}しま模様のように、切れないようにつなぐ。
〔国〕かすり。かすり模様。また、その模様がある織物。
《解字》
形声。「糸+音符并ヘイ」。ぽんぽんとはじく音をあらわす擬声語。








綛 かすり🔗⭐🔉
【綛】
13画 糸部 〔国〕
区点=6925 16進=6539 シフトJIS=E358
《訓読み》 かすり/かせ
《意味》
かすり。かすらせた模様。また、その模様がある織物。
かせ。つむいだ糸を一定のわくの長さにわくで巻きとってはずし、束にしたもの。また、それを数えることば。
《解字》
会意。「糸+忍(しのぶ、全部をあらわさないでかくす)」。



纈 かすむ🔗⭐🔉
華嵩 カスウ🔗⭐🔉
【華嵩】
カスウ
華山と嵩山。ともに五岳の一つで、高い山。
転じて、高大なことのたとえ。〈類義語〉嵩華スウカ。


藉 かす🔗⭐🔉
【藉】
17画 艸部
区点=7320 16進=6934 シフトJIS=E553
《音読み》
シャ
/ジャ
〈ji
〉/
セキ
/ジャク
〈j
〉
《訓読み》 しく/かりる(かる)/よる/かす/ふむ
《意味》

{動}しく。草やむしろをしく。また、下にしいて、その上にすわったり、ねたりする。〈同義語〉→籍。「枕藉チンシャ(下にしいて枕マクラにする)」「藉之用茅=コレヲ藉クニ茅ヲ用フ」〔→易経〕
{動}かりる(カル)。よる。下地を設けてそれにたよる。また、かりて用いる。お陰をこうむる。「馮藉ヒョウシャ(たよる)」「藉端生事=端ヲ藉リテ事ヲ生ズ」「藉口シャコウ」
{動}かす。かさねてやる。つけ加える。〈同義語〉→借。「藉手=手ヲ藉ス」
{名}下にしくしきもの。〈類義語〉→席。
{動}間にクッションをしきこむ。間に理由・口実やゆとりを設けてやわらげる。大目にみる。なぐさめる。「慰藉イシャ」「藉之以楽=コレヲ藉ムルニ楽ヲモッテス」〔→左伝〕

{動}たがやす。すきをさしこんで、土をかえす。「藉田セキデン」
{動}ふむ。下にしいてふむ。「狼藉ロウゼキ(おおかみがふみにじったように乱れる)」
《解字》
会意兼形声。下部の字(音セキ)は「耒(すき)+音符昔セキ」から成り、すきを地表の下にしきこんで土をすき、おこした土を上に重ねること。藉はそれを音符とし、艸(くさ)を加えた字で、草むしろを下にしきこんで、その上にのること。
《単語家族》
昔(日がしき重なる→むかし)
籍セキ(下にしいて上へ重ねて積む竹札)
席(下にしいて、上へのるしきもの)などと同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語




















貸 かす🔗⭐🔉
【貸】
12画 貝部 [五年]
区点=3463 16進=425F シフトJIS=91DD
《常用音訓》タイ/か…す
《音読み》 タイ
〈d
i〉
《訓読み》 かす/かし/ゆるす
《意味》
{動・名}かす。かし。あとで返してもらう約束で、金品を人に与える。また、かし出した金品。▽まれに、かり入れるの意にも用いる。〈対語〉→借(かりる)。「賃貸チンタイ」
{動}ゆるす。ゆとりを与える。寛大に扱う。「貸宥タイユウ」「厳究不貸=厳究シテ貸サズ」
《解字》
会意兼形声。代は肩がわりすること。貸は「貝(財貨)+音符代」で、金品の所有を肩がわりすること。当人にひと息つくゆとりを与えることから、転じて、ゆとりを与えること。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語






遐陬 カスウ🔗⭐🔉
【遐陬】
カスウ・カシュウ 中央からとおく離れたへんぴな土地。辺地。
鈔 かすめる🔗⭐🔉
【鈔】
12画 金部
区点=7868 16進=6E64 シフトJIS=E7E2
《音読み》 ショウ(セウ)
/ソウ(サウ)
〈ch
o/ch
o〉
《訓読み》 かすめる(かすむ)/うつす
《意味》
ショウス{動}かすめる(カスム)。表面にあるものをさっとかすめとる。〈同義語〉→抄。「寇鈔コウショウ(侵入軍が略奪する)」
{動}財産を没収する。「査鈔サショウ」
ショウス{動}うつす。もとの書物からうつしとる。また、もとの物から要点をうつしとる。〈同義語〉→抄。「鈔写ショウシャ」
{名}もとのものからうつしとって控えとする書物や書類。ぬきがき。うつし。〈同義語〉→抄。「詩鈔シショウ」「鈔本ショウホン」
{名}紙幣。さつ。▽印刷して、版型の表面をさっとうつしとったの意。札の印刷は金・元ゲン時代にはじまった。去声に読む。「鈔票ショウヒョウ」
〔国〕注釈書。〈同義語〉→抄。「万葉鈔」
《解字》
会意兼形声。「金+音符少(けずる)」。
《単語家族》
澡ソウ(水で表面をさっと洗い落とす)
繰ソウ(まゆの表面からさっと糸を引く)と同系。抄ショウ(表面をけずる、かすめとる)と、ほとんど同じ。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語











鎹 かすがい🔗⭐🔉
【鎹】
18画 金部 〔国〕
区点=7917 16進=6F31 シフトJIS=E850
《訓読み》 かすがい(かすがひ)
《意味》
かすがい(カスガヒ)。二つの素材をつなぐための、コの字型のくぎ。
《解字》
会意。「金+送(おくる、わたす)」。

霞 かすみ🔗⭐🔉
【霞】
17画 雨部 [人名漢字]
区点=1866 16進=3262 シフトJIS=89E0
《音読み》 カ
/ゲ
〈xi
〉
《訓読み》 かすみ/かすむ
《名付け》 かすみ
《意味》
{名}かすみ。細かい水滴が集まってただよい、うすい雲のようにたなびいて、物の姿をおおいかくすもの。もや。
{名}朝夕に空中の水滴が太陽の光を受けてぼうっと光る輝き。朝焼け、また夕焼け。「朝霞チョウカ」「紅霞」
{動}かすむ。かすみがたちこめる。表面をおおって、ぼうっとかくす。ぼんやり見える。
〔国〕かすみ。ごく細い糸で編んだ網を、小鳥の通る道に張って、飛ぶ鳥を捕らえるもの。かすみあみ。
《解字》
会意兼形声。下部の字(音カ)は、手でベールをかぶることを示す会意文字。かぶせて隠す意を含む。霞はそれを音符とし、雨を加えた字で、水気がたなびいて物の姿を隠すもの。
《単語家族》
仮面の仮(=假。上べを隠す)
下(おおいのしたに物がある)と同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語








飛白 カスリ🔗⭐🔉
【飛白】
ヒハク 書体の名。かすれた書き方をするもの。
カスリ〔国〕ところどころにかすったような模様のある織物。かすり染め。また、その模様。絣カスリ。


緲 かすか🔗⭐🔉
纃 かすり🔗⭐🔉
【纃】
20画 糸部 〔国〕
区点=6977 16進=656D シフトJIS=E38D
【緕】異体字異体字
14画 糸部
区点=6978 16進=656E シフトJIS=E38E
《訓読み》 かすり
《意味》
かすり。かすり模様。またその模様の織物。
《解字》
会意。「糸+齊(そろえる)」。


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