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どうきあいもとむ【同気相求む】▽中国🔗🔉

どうきあいもとむ【同気相求む】▽中国 同じ気質を持つ者は、互いに求め合って親しく寄り集まる。 《出典》 同声相応ジ、同気相求ム。〔易経(エキキョウ)・乾卦〕

どうけつのちぎり【同穴の契り】▽中国🔗🔉

どうけつのちぎり【同穴の契り】▽中国 愛情が深くて永続的に続く、むつまじい夫婦の関係のこと。 《例文》 「同穴の契りを結ぶ。」 《参考》 (イ)「同穴」は、死んでから同じ墓穴に葬られること。 (ロ)偕老同穴。 《出典》 〔詩経(シキョウ)・大風・大車〕

どうこういきょく【同工異曲】▽中国🔗🔉

どうこういきょく【同工異曲】▽中国 音楽を演奏したり詩文を作ったりする場合に、技巧や手法は同じであるが、趣や味わいが異なること。「異曲同工」とも。 《出典》 下(シモ)ハ荘騒(ソウソウ)、太史ノ録スル所、子雲相如(ショウシ゛ョ)ノ工ヲ同ジュウシ曲ヲ異ニスルニ逮(オヨ)ブ。〔韓愈(カンユ)・進学解〕 少し異なっているだけで、大体は同じであってつまらないこと。似たり寄ったり。 《類句》大同小異。

どうじつのろんではない【同日の論ではない】▽中国🔗🔉

どうじつのろんではない【同日の論ではない】▽中国 値打ちなどにはなはだしい違いがあって比べものにならない。 《例文》 「内容・体裁・製本、どれをとってみてもこの二つの書物は同日の論ではない。」 《出典》 〔史記(シキ)・游侠伝〕 《類句》同日の談ではない。

どうしゅうあいすくう【同舟相救う】▽中国🔗🔉

どうしゅうあいすくう【同舟相救う】▽中国 利害を同じくする者は、平素仲が悪くても、危急の場合は互いに助け合うものであるということ。 《参考》 呉越同舟。 《出典》 呉人(コ゛ヒト)ト越人(エツヒト)トハ相悪(ニク)ムモ、其(ソ)ノ舟ヲ同ジクシテ済(ワタ)リ風ニ遇(ア)ウニ当タリテ、其ノ相救ウコト左右ノ手ノ如(コ゛ト)シ。〔孫子(ソンシ)・九地篇〕

どうせいめとらず【同姓娶らず】▽中国🔗🔉

どうせいめとらず【同姓娶らず】▽中国 同じ姓の家同士の間では結婚しないということ。同姓不婚。 《参考》 中国の家族制度の風習の一つ。 《出典》 〔礼記(ライキ)・曲礼上篇〕

とうそくところをことにす【頭足処を異にす】▽中国🔗🔉

とうそくところをことにす【頭足処を異にす】▽中国 首足処を異にす

どうちょうとせつ【道聴塗説】▽中国🔗🔉

どうちょうとせつ【道聴塗説】▽中国 《道で人から聞いたことをそのまますぐに道で他人に話すの意》 すぐれた内容の話を聞いても、それを身に付けず実行しないこと。 聞き知った話や知識を受け売りすること。また、いい加減な受け売り話。 《参考》 「道」も「塗」も、道路。 《出典》 子曰(イワ)ク、道ニ聴キテ塗(ミチ)ニ説クハ、徳ヲ之(コ)レ棄(ス)ツルナリ。〔論語(ロンコ゛)・陽貨篇〕

とうといてらはもんからみゆる【尊い寺は門から見ゆる】🔗🔉

とうといてらはもんからみゆる【尊い寺は門から見ゆる】 《多くの人から信仰されている尊い寺は、山門のりっぱな構えを見ただけで分かるの意》すぐれたものは、その外面を知っただけで分かることのたとえ。「尊い寺は門から」とも。

どうにいる【堂に入る】▽中国🔗🔉

どうにいる【堂に入る】▽中国 《学問や技芸などの深遠な境地にまで達するの意》非常に巧みで態度ややり方などがそれにふさわしく整っていることのたとえ。 《例文》 「なかなか堂に入った議長ぶりである。」 《参考》 堂に升りて室に入らず。

どうにのぼりてしつにいらず【堂に升りて室に入らず】▽中国🔗🔉

どうにのぼりてしつにいらず【堂に升りて室に入らず】▽中国 学問や技芸が、上達してある水準に達しているが、まだ深い境地にまでは至っていないことのたとえ。 《参考》 「堂」は、客間である表座敷。「室」は、奥の間。 《出典》 門人子路ヲ敬セズ。子曰(イワ)ク、由(ユウ)(子路の名)ヤ堂ニ升レリ、未ダ室ニ入ラザルナリト。〔論語(ロンコ゛)・先進篇〕

どうびょうあいあわれむ【同病相憐れむ】▽中国🔗🔉

どうびょうあいあわれむ【同病相憐れむ】▽中国 同じ苦しみにあっている者は互いに同情し合って助け合うということ。 《出典》 同病相憐ミ、同憂相救ウ。〔呉越春秋(コ゛エツシュンシ゛ュウ)・闔閭内伝〕 《類句》同類相憐む。

どうりそこのけむりがとおる【道理そこ退け無理が通る】🔗🔉

どうりそこのけむりがとおる【道理そこ退け無理が通る】 道理に合ったことが行われなくなれば、道理に外れたことが行われるようになるということ。 《類句》無理が通れば道理引っ込む。

どうりひゃっぺんぎりいっぺん【道理百遍義理一遍】🔗🔉

どうりひゃっぺんぎりいっぺん【道理百遍義理一遍】 物事の理屈を100回説いて聞かせるよりも、果たさなければならない義理を一度果たしてみせるほうが、相手を感動させるのに効き目があるということ。

とうりもんにみつ【桃李門に満つ】▽中国🔗🔉

とうりもんにみつ【桃李門に満つ】▽中国 将来性のあるすぐれた人が門下生として大ぜい集まることのたとえ。 《参考》 桃や李(スモモ)は、よい実のなる果樹とされ、将来を有望視されるすぐれた門下生にたとえる。 《出典》 天下ノ桃李悉(コトコ゛ト)ク公ノ門ニ在リ。〔資治通鑑(シシ゛ツカ゛ン)・則天武后紀〕

どうりをやぶるほうはあれどほうをやぶるどうりなし【道理を破る法はあれど法を破る道理なし】🔗🔉

どうりをやぶるほうはあれどほうをやぶるどうりなし【道理を破る法はあれど法を破る道理なし】 《物事の道理を破る法律はあるが、法律を破る道理はないの意》道理よりも国の法律のほうが強いということ。 《類句》理を破る法はあり、法を破る理はなし。理は法度(ハット)に押さるる。

とかくむらにはことなかれ【兎角村には事なかれ】🔗🔉

とかくむらにはことなかれ【兎角村には事なかれ】 自分の身近な所で事件が起これば当然自分も迷惑を受けるから、身近な所では何事も起こらず平穏であることが望ましいということ。 《類句》とかく近所に事なかれ。とかく町には事なかれ。

ときうつりことさる【時移り事去】▽中国🔗🔉

ときうつりことさる【時移り事去】▽中国 歳月が過ぎ時世が移り変わって、いろいろな事物が変化し昔のおもかげがなくなる。 《出典》 時移リ事去ル。楽シミ尽キテ悲シミ来(キタ)ル。〔陳鴻(チンコウ)・長恨歌伝〕

ときにあう【時に遇う】🔗🔉

ときにあう【時に遇う】 好時機に巡り合って栄える。 《類句》時を得る。

どぎもをぬく【度胆を抜く】🔗🔉

どぎもをぬく【度胆を抜く】 ひどくびっくりさせることのたとえ。 《例文》 「時ならぬ沖合からの叫びに、岬の村の人たちは、度肝を抜かれたのである。」《壺井栄(ツホ゛イサカエ)・二十四の瞳》

ときをうしなう【時を失う】🔗🔉

ときをうしなう【時を失う】 その事をするためのよい機会を逃す。 時勢に合わず、勢力が衰えて落ちぶれる。 《対句》時を得る。

ときをえる【時を得る】🔗🔉

ときをえる【時を得る】 よい時機に巡り合って栄える。「時を得(ウ)る」とも。 《例文》 「平家一門が時を得たのも束(ツカ)の間(マ)であった。」 《類句》時に遇(ア)う。 《対句》時を失う。

ときをつくる【時を作る】🔗🔉

ときをつくる【時を作る】 雄鶏(オント゛リ)が明け方に高く鳴く。

どくしょさんとう【読書三到】▽中国🔗🔉

どくしょさんとう【読書三到】▽中国 読書をするときの三つの心得のこと。書物を読んでよく理解するには、心到(他のことを考えずに書物に精神を集中すること)・眼到(他のものを見ずに書物に目を集中すること)・口到(他のことについて言わずに書物を声を出してよく読むこと)の三つを守って一心に熟読することである。 《出典》 〔朱熹(シュキ)・訓学斎規〕

どくしょさんよ【読書三余】▽中国🔗🔉

どくしょさんよ【読書三余】▽中国 《読書をするのに都合がよい三つの余暇の意》読書に適した冬・夜・長雨の時期のこと。単に「三余」とも。 《例文》 「読書三余を逃さず万巻に通ず。」 《参考》 「三余」は、1年の余り(冬)、1日の余り(夜)、時間の余り(雨)の意。 《出典》 〔三国志(サンコ゛クシ)・董遇伝〕

どくしょひゃっぺんぎおのずからあらわる【読書百遍義自ら見る】▽中国🔗🔉

どくしょひゃっぺんぎおのずからあらわる【読書百遍義自ら見る】▽中国 書物を百遍も繰り返して読めば、意味は自然に分かってくる。「読書百遍意自ら通ず」とも。 《参考》 乱読を戒め熟読の大切であることを説いたことば。 《出典》 人ノ従イテ学バントスル者有レバ、遇(ク゛ウ)、教ウルヲ肯(カ゛エン)ズシテ云ウ、必ズ当(マサ)ニ先ズ読ムコト百遍タルベシト。読書百遍ニシテ義自ラ見ルルコトヲ言ウナリト。〔三国志(サンコ゛クシ)・董遇伝・注〕

どくしょまんがんをやぶる【読書万巻を破る】▽中国🔗🔉

どくしょまんがんをやぶる【読書万巻を破る】▽中国 非常に多くの書物を読破することのたとえ。 《出典》 読書万巻ヲ破リ、筆ヲ下スコト神ノ如(コ゛ト)キモノ有リ。〔杜甫(トホ)・韋左丞丈に奉贈するの詩〕

どくにもくすりにもならない【毒にも薬にもならない】🔗🔉

どくにもくすりにもならない【毒にも薬にもならない】 害にもならないが、役にも立たないことのたとえ。 《例文》 「毒にも薬にもならない本なら読まないほうがましだ。」

どくやくへんじてくすりとなる【毒薬変じて薬となる】🔗🔉

どくやくへんじてくすりとなる【毒薬変じて薬となる】 初めは害のあったものが一転して非常に有益なものになることのたとえ。

どくをくらわばさらまで【毒を食らわば皿まで】🔗🔉

どくをくらわばさらまで【毒を食らわば皿まで】 《毒を食った以上はそれを盛った皿までもなめるの意》一度悪事を行った以上は、何度悪事を行っても同じであるから徹底的に悪事をやり通すということ。「毒食わば皿まで」とも。 《類句》尾を踏まば頭(カシラ)まで。

とくをとろうよりなをとれ【得を取ろうより名を取れ】🔗🔉

とくをとろうよりなをとれ【得を取ろうより名を取れ】 利益を得るよりも名誉・評判を得てそれを守るほうが大切であるということ。「得を取るより名を取れ」とも。

どくをもってどくをせいす【毒を以て毒を制す】▽東洋🔗🔉

どくをもってどくをせいす【毒を以て毒を制す】▽東洋 《毒薬を使って毒を消すの意》悪や悪人を除くのに他の悪や悪人を使うことのたとえ。 《出典》 〔普灯録(フトウロク)〕 《類句》毒を以て毒を攻(セ)む。毒を以て毒を治むる。

とこにつく【床に就く】🔗🔉

とこにつく【床に就く】 寝るために寝床に入る。また、そうして寝る。 《例文》 「疲れているので、早々と床に就いた。」 病気になって寝込む。病み臥(フ)せる。 《例文》 「思い掛けない病気で床に就いた父は、2年間寝たままだった。」

どこのうまのほね【何所の馬の骨】🔗🔉

どこのうまのほね【何所の馬の骨】 身元の確かでない者を軽蔑(ケイヘ゛ツ)して言うことば。 《例文》 「何所の馬の骨とも分からぬような男に大事な娘はやれない。」

とこのまのおきもの【床の間の置物】🔗🔉

とこのまのおきもの【床の間の置物】 その地位にふさわしい実権や能力がないのに高い地位に置かれている人のたとえ。

どこふくかぜ【何所吹く風】🔗🔉

どこふくかぜ【何所吹く風】 自分とは何の関係もないとして知らないふりをすることのたとえ。 《例文》 「友人の忠告も何所吹く風と聞き流す。」

ところをえる【所を得る】🔗🔉

ところをえる【所を得る】 その人にふさわしい地位や仕事に就く。 《例文》 「音楽家として所を得た仕事をする。」 時勢に合って思いのままになる。 《例文》 「時流に所を得て活躍する。」

とこをとる【床を取る】🔗🔉

とこをとる【床を取る】 ふとんを敷いて寝床を作る。 《例文》 「その夜は疲れていて床を取るのもめんどうだった。」

としにはかてない【年には勝てない】🔗🔉

としにはかてない【年には勝てない】 老年になると、気力があっても年齢に応じた体の衰えには逆らえないということ。 《例文》 「これくらいの仕事でこんなに疲れるとはやはり年には勝てないよ。」

としにふそくはない【年に不足はない】🔗🔉

としにふそくはない【年に不足はない】 十分に長生きしていて年齢の点で不満はない。 《例文》 「95歳で亡くなられた。年に不足はないが、やはり寂しい思いがしてならない。」 その物事をするのに年齢の点では十分条件にかなっていること。

としはあらそえない【年は争えない】🔗🔉

としはあらそえない【年は争えない】 年齢を重ねれば重ねるだけ体力や容貌(ヨウホ゛ウ)が衰えるのはどうしようもないということ。 《例文》 「若造りにしているが、目じりの小じわを見るとやはり年は争えないね。」

としはくすり【年は薬】🔗🔉

としはくすり【年は薬】 《年を取ることは効き目のある薬であるの意》人は年を取るに従って自然に思慮・分別が深まるということ。「年が薬」「年こそ薬なれ」とも。 《例文》 「年は薬と言うけれど、りっぱになったものだ。」

としをこす【年を越す】🔗🔉

としをこす【年を越す】 旧年が去って新しい年になる。 《例文》 「事件の解決を見ずに年を越すのは残念だ。」

としをとる【年を取る】🔗🔉

としをとる【年を取る】 年齢が増える。 《例文》 「昔は正月が来ると、一つ年を取ったものだ。」 年齢を重ねて老年になる。 《例文》 「いつのまにか年を取って、古稀(コキ)の祝いをされるようになってしまった。」

どじをふむ【どじを踏む】🔗🔉

どじをふむ【どじを踏む】 間の抜けた失敗をすることのたとえ。 《例文》 「とんでもないどじを踏みましたな、事業というものは、えてしてこんなもんですよ。」《井上靖(イノウエヤスシ)・闘牛》

どすがきく【どすが利く】🔗🔉

どすがきく【どすが利く】 態度や声などに人をおどすすごみがある。 《例文》 「態度は穏やかだが、どすの利いた声で脅迫する。」 《参考》 「どす」は、やくざなどが持っている短刀のこと。

どすをきかす【どすを利かす】🔗🔉

どすをきかす【どすを利かす】 すごんで人をおどすこと。 《例文》 「どすを利かして高い物を売り付ける。」 《参考》 「どす」は、やくざなどが持っている短刀のこと。

どすをのむ【どすを呑む】🔗🔉

どすをのむ【どすを呑む】 短刀などを懐中に隠し持つ。

どっきをぬかれる【毒気を抜かれる】🔗🔉

どっきをぬかれる【毒気を抜かれる】 非常に驚かされる。また、意表をつかれて何かしようとする気持ちをはぐらかされる。 《参考》 「どっき」は「どっけ」とも読む。

とてつもない【途轍もない】🔗🔉

とてつもない【途轍もない】 道理に合わず、むちゃくちゃである。途方もない。 《例文》 「華千代のおなかの子どもが果たして自分の子どもだろうか、というような途轍もない暗い疑念に草八は曝(サラ)されたのだ。」《井上友一郎(イノウエトモイチロウ)・受胎》 《参考》 「途轍」は、道と車のわだちのこと。転じて、物事の筋道の意。

となんのいちにん【斗南の一人】▽中国🔗🔉

となんのいちにん【斗南の一人】▽中国 天下で最もすぐれている人のたとえ。「斗南一人」とも。 《参考》 「斗南」は、北斗星よりも南の意で、天下のこと。 《出典》 狄公(テキコウ)ノ賢、北斗以南一人(イチニン)ノミ。〔唐書(トウシ゛ョ)・狄仁傑伝〕

どのつらさげて【どの面下げて】🔗🔉

どのつらさげて【どの面下げて】 どのような顔つきをして。恥ずかしくもなく。何の面目があって。 《例文》 「お店にさんざん迷惑を掛けた私です。どの面下げて戻れましょうか。」

とあけのとたて【戸明けの戸立て】🔗🔉

とあけのとたて【戸明けの戸立て】 集会などに、最初から最後までずっといる人のこと。 ◎ほかの人より先に来て戸を明け、最後まで残って戸を閉めるの意から。

といたにまめ【戸板に豆】🔗🔉

といたにまめ【戸板に豆】 すらすらとよどみなくしゃべることのたとえ。 ◎戸板の上を豆が転がるようすから。 〔類〕立て板に水

とうあん【偸安】🔗🔉

とうあん【偸安】 将来のことを考えず、目先の安逸にふけること。 ◎「偸」は盗む、むさぼる意。「安きを偸(ぬす)む」とも言う。 〔出〕史記

とうせんかろ【冬扇夏炉】🔗🔉

とうせんかろ【冬扇夏炉】 →夏炉冬扇(かろとうせん)

とうはしたからくめ【塔は下から組め】🔗🔉

とうはしたからくめ【塔は下から組め】 高い塔もまず下から組んでいくように、なにごとも基礎・土台がたいせつだというたとえ。

とうほんせいそう【東奔西走】🔗🔉

とうほんせいそう【東奔西走】 ある目的のために、あちこち忙しく駆けずりまわること。 ◎東や西に奔走するの意から。

とうろのひと【当路の人】🔗🔉

とうろのひと【当路の人】 重要な地位、特に政治的重要な職務にある人のこと。 ◎「当路」は重要な道に当たるの意。

とおいしんせきよりちかくのたにん【遠い親戚より近くの他人】🔗🔉

とおいしんせきよりちかくのたにん【遠い親戚より近くの他人】 いざという時には、遠い所に住んでいる血のつながった親戚よりも、近くに住んでいる他人のほうが頼りになるということ。 ◎「遠くの親類より近くの他人」とも言う。 〔例〕「遠くの亭主より近くの他人」(古川柳) 〔類〕遠水近火を救わず 〔較〕A near friend is better than a fardwelling kinsman.(遠い親戚よりも近くの友人のほうがよい)

とおきははなのか【遠きは花の香】🔗🔉

とおきははなのか【遠きは花の香】 遠いところにあるものは、とてもすばらしいものに感じられるということ。 ◎実際にはそうでなくても、遠くにあるものは、花の香のようにかぐわしくよいもののように感じられるという意から。

とおのことはとおにいえ【十のことは十に言え】🔗🔉

とおのことはとおにいえ【十のことは十に言え】 こちらの意向を相手に十分にわかってもらうためには、オーバーに言っても、言い足りなくてもいけない、過不足なく言えということ。 ◎十のことを話すときには、十のこととして正確に話せの意から。

とおみちはちかみち【遠道は近道】🔗🔉

とおみちはちかみち【遠道は近道】 早く目的を遂げようとして、なまじ危険な近道をするより、一見遠回りのように思えても、安全確実な道を行くほうが結局は早く目的に達することができるということ。 〔類〕急がば回れ

とかくうきよはいろとさけ【とかく浮世は色と酒】🔗🔉

とかくうきよはいろとさけ【とかく浮世は色と酒】 なんといってもこの世の快楽は色恋と酒に尽きるということ。

とくをとるよりなをとれ【得を取るより名を取れ】🔗🔉

とくをとるよりなをとれ【得を取るより名を取れ】 実利的な利益を得ることよりも、名誉を重んじることをだいじにせよということ。 〔対〕名を取るより得を取れ/名を捨てて実を取る

ところのほうにやはたたぬ【所の法に矢は立たぬ】🔗🔉

ところのほうにやはたたぬ【所の法に矢は立たぬ】 その土地のしきたりは、たとえそれがどんなに不合理なものであっても、従わなくてはならないということ。 ◎「所の法」はその土地の風俗・習慣の意。

としにはかてぬ【年には勝てぬ】🔗🔉

としにはかてぬ【年には勝てぬ】 だれしもがいつまでも若いつもりでいるが、年を取れば気力こそあっても体力がついていかない。人間、やはり年齢には勝てないということ。

としよりはいえのたから【年寄りは家の宝】🔗🔉

としよりはいえのたから【年寄りは家の宝】 年寄りは経験豊富で何でもよく知っているから、いろいろなことを教えてくれるので、いわば家にとっては宝のような存在だということ。 〔較〕Old age is honorable.(老齢を敬うべし)

とたんのくるしみ【塗炭の苦しみ】🔗🔉

とたんのくるしみ【塗炭の苦しみ】 ひどく激しい苦しみのこと。 ◎「塗」は泥の意。泥にまみれ炭火に焼かれる苦しみの意から。

どうがゆがんできょうがよめぬ【堂が歪んで経が読めぬ】🔗🔉

どうがゆがんできょうがよめぬ【堂が歪んで経が読めぬ】 自分の怠慢を棚に上げ、失敗の責任を他になすりつけることのたとえ。また、実行が伴わず、理屈をこねてばかりいることのたとえ。 ◎僧がうまく経が読めないのは堂が歪んでいるからだと言い訳をするの意から。 〔類〕地が傾いて舞が舞われぬ 〔較〕Everyone puts his fault on the times.(だれもが失敗を時代のせいにする)

どうき あいもとむ【同気 相求む】🔗🔉

どうき あいもとむ【同気 相求む】 気の合う者どうしは互いに求め合い、おのずと寄り集まるものだということ。 ◎「同気」は同じ気質、気の合った仲間の意。 〔出〕易経(えききょう) 〔較〕Like to like.(類は類へと)

どうこういきょく【同工異曲】🔗🔉

どうこういきょく【同工異曲】 手法は同じだが、作品などの味わいや趣が異なること。転じて、一見違うように見えても、内容や中身がほとんど同じ、似たり寄ったりであること。 ◎本来は、音楽を演奏する技術やうまさは同じだが、その曲調や情趣が異なるの意。「異曲同工」とも言う。 〔出〕韓兪(かんゆ)

どうしたかぜのふきまわし【どうした風の吹き回し】🔗🔉

どうしたかぜのふきまわし【どうした風の吹き回し】 意外なことが起こること。また、意外なかたちでものごとが起こることのたとえ。 ◎「吹き回し」は風の吹いてくるようすのこと。転じて、その時の心境・状況の変化の意。 〔較〕What wind blew you hither?(どんな風がおまえさんをここへ吹き寄せたかな)

どうしゅう【銅臭】🔗🔉

どうしゅう【銅臭】 金銭にとりつかれた人、金銭で立身出世した人などをいやしめて言うことば。 ◎銅貨の悪臭がふんぷんとするの意から。 〔出〕後漢書(ごかんじょ)

どうしゅう あいすくう【同舟 相救う】🔗🔉

どうしゅう あいすくう【同舟 相救う】 利害をひとしくする者どうしは、たとえふだん仲が悪かったり、また見ず知らずの間柄でも、危険にさらされれば互いに助け合うということ。 ◎同じ舟に乗り合わせた人々は舟が難破しそうになれば力を合わせて助け合うの意から。 〔出〕孫子 〔類〕呉越同舟

どうしょういむ【同床異夢】🔗🔉

どうしょういむ【同床異夢】 同じ仕事に携わっていたり、同じ立場に立っていたりしても、人はめいめい別の考えを抱いているということ。 ◎一つ寝床に寝ていても、人はそれぞれ異なった夢を見るの意から。 〔出〕陳亮(ちんりょう) 〔較〕The horse thinks one thing,and he that saddles him another.(馬は甲を思い、馬に鞍(くら)を置く者は乙を考える)

どうじつのろんにあらず【同日の論にあらず】🔗🔉

どうじつのろんにあらず【同日の論にあらず】 差が大きすぎて、とても比べものにならないこと。 ◎あまりにも差がありすぎるものを同じ日に論ずることはできないの意から。「同日の談(だん)にあらず」とも言う。 〔出〕史記

どうちょうとせつ【道聴塗説】🔗🔉

どうちょうとせつ【道聴塗説】 いいかげんな受け売りの話のこと。 ◎「塗」も道の意。道で他人から聴(き)いたばかりのことを、その道ですぐに別の人に説いて聞かせるの意から。 〔出〕論語

どうどうめぐり【堂々めぐり】🔗🔉

どうどうめぐり【堂々めぐり】 同じ議論や考えが繰り返されるだけで、いっこうに進展しないこと。 ◎祈願のため、社寺の堂のまわりを何回もぐるぐるとめぐることから。

どうにいる【堂に入る】🔗🔉

どうにいる【堂に入る】 その事に熟達していて、やることなすことみごとなほどさまになっていること。また、学問や技芸の真髄をきわめていること。 ◎→堂に升りて室に入らず

どうにのぼりてしつにいらず【堂に升りて室に入らず】🔗🔉

どうにのぼりてしつにいらず【堂に升りて室に入らず】 学問や技芸がかなりの水準に達してはいるが、まだ奥義をきわめるまでには至っていないということ。 ◎「堂」は客間、「室」は奥の間のこと。学問や技芸が上達こそしたものの、客間にのぼった程度で、まだ奥の間に入っていないの意。なお、このことばからできた語に「堂に入る」がある。 〔出〕論語

どうびょう あいあわれむ【同病 相憐む】🔗🔉

どうびょう あいあわれむ【同病 相憐む】 同じ悩みや苦しみを持つ者どうしは、互いのつらい気持ちがよくわかるから、同情し合うものだということ。 ◎同じ病気を患っている者どうしは、その苦痛が理解できるので互いに憐れみ合うの意から。 〔出〕呉越春秋 〔較〕Misery makes strange bedfellows.(不幸で寄り合う他人かな)

どうりにむかうやいばなし【道理に向かう刃なし】🔗🔉

どうりにむかうやいばなし【道理に向かう刃なし】 どんな無法者でも道理に勝つことはできないということ。 〔較〕Reason rules all things.(道理はすべてを支配する)

どうりひゃっぺん ぎりいっぺん【道理百遍 義理一遍】🔗🔉

どうりひゃっぺん ぎりいっぺん【道理百遍 義理一遍】 人にものの道理を口で百回説いて聞かせるよりも、たった一度でも義理を尽くしたおこないをしてみせるほうが、はるかに相手の心を動かすことができるということ。

どうるい あいもとむ【同類 相求む】🔗🔉

どうるい あいもとむ【同類 相求む】 同じ類(たぐい)の似た者どうしは互いに求め合い、自然に寄り集まるものだということ。 〔出〕史記 〔類〕同気相求む/目の寄る所へは玉も寄る

どくしょさんとう【読書三到】🔗🔉

どくしょさんとう【読書三到】 読書に関する三つの方法・こつを言うことば。すなわち、口でよく読む「口到」、目でよく読む「眼到」、心でよく読む「心到」の三つを言う。 〔出〕朱子

どくしょひゃっぺん ぎ おのずからあらわる【読書百遍 義 自ら見る】🔗🔉

どくしょひゃっぺん ぎ おのずからあらわる【読書百遍 義 自ら見る】 いかにむずかしい本でも、何度も繰り返し繰り返し読めば、自然に意味がわかってくるということ。 ◎「読書百遍意自ら通ず」とも言う。 〔出〕魏志(ぎし)

どくしょぼうよう【読書亡羊】🔗🔉

どくしょぼうよう【読書亡羊】 あることに夢中になって、本来すべき肝心なことを怠り、失敗することのたとえ。 ◎羊の番をしていた者が読書に熱中するあまり羊を逃がしてしまったという故事から。 〔出〕荘子(そうじ)

どくだんじょう【独壇場】🔗🔉

どくだんじょう【独壇場】 その人だけが自由自在、思いのままふるまえる場所・場面のこと。 ◎本来は「独擅場(どくせんじょう)」で、ひとりほしいままにする場の意。「擅」を「壇」と誤ったものが慣用化したことば。

どくにもくすりにもならぬ【毒にも薬にもならぬ】🔗🔉

どくにもくすりにもならぬ【毒にも薬にもならぬ】 害を与えることもないかわりに、役に立つこともない、あってもなくてもどうでもいい物、いてもいなくてもなんの影響もない人のたとえ。 ◎それを飲んでも毒にもならないし、かといって薬にもならないの意から。 〔類〕沈香も焚かず屁もひらず 〔較〕be neither sugar nor salt(砂糖でなければ塩でもない)

どくやくへんじてくすりとなる【毒薬変じて薬となる】🔗🔉

どくやくへんじてくすりとなる【毒薬変じて薬となる】 有害だったものが、一変してきわめて有益なものに転じることのたとえ。 ◎毒薬も使い方によっては良薬になることもあるの意から。「毒薬変じて甘露(かんろ)となる」とも言う。

どくをくらわばさらまで【毒を食らわば皿まで】🔗🔉

どくをくらわばさらまで【毒を食らわば皿まで】 一度、悪事に手を出してしまった以上、あとはやぶれかぶれ、いっそのこと、とことんまで悪事をはたらいてやれということ。 ◎毒を食ってしまったうえはもうどうあがいてもしかたがない。それなら皿までなめてしまおうの意から。「毒食わば皿まで」とも言う。 〔較〕As well be hanged for a sheep as(for)a lamb.(子羊を盗んで絞首刑になるなら親羊を盗んで絞首刑になったほうがましである)

どくをもってどくをせいす【毒を以て毒を制す】🔗🔉

どくをもってどくをせいす【毒を以て毒を制す】 悪を排除するために、他の悪を利用すること。悪人を取り押さえるために別の悪人を使うことのたとえ。 〔類〕暴を以て暴に易う/油を以て油煙を落とす

どこでくらすもいっしょう【どこで暮らすも一生】🔗🔉

どこでくらすもいっしょう【どこで暮らすも一生】 どんなところで暮らそうと、人の一生に変わりはない。しかし、どうせなら気持ちよく暮らせる住み心地のよい場所に住みたいものだということ。

どたんば【土壇場】🔗🔉

どたんば【土壇場】 ある事の結着がつこうとする最後の瞬間・場面。また、進退きわまった状況のこと。 ◎「土壇場」は昔、斬罪(ざんざい)の刑を執行するときに築いた壇のこと。

どっけをぬかれる【毒気を抜かれる】🔗🔉

どっけをぬかれる【毒気を抜かれる】 ひどくびっくりしてあっけにとられること。度肝(どぎも)を抜かれること。 ◎「毒気」は「どっき」とも言う。

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どうにもしようがない🔗🔉

どうにもしようがない 【艪も櫂も立たぬ】

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