複数辞典一括検索+

あさ【麻】🔗🔉

あさ【麻】 クワ科の一年草。高さ一〜二・五メートル。茎はまっすぐに伸び、葉は手のひら状の複葉で対生。雌雄異株。夏、黄緑色の小花を穂状につけ、秋に実が熟す。中央アジアの原産で、熱帯から温帯にかけて栽培され、茎の皮から繊維をとり、麻糸にする。種子からは油をとる。大麻(たいま)。あおそ。《季 夏》「ゆり出だす緑の波や―の風/惟然」茎の靭皮(じんぴ)から繊維をとる麻・亜麻・苧麻(ちよま)・黄麻(こうま)や、葉から繊維をとるマニラ麻・サイザル麻などの総称。また、それらから製した繊維や織物。

あさ【朝】🔗🔉

あさ【朝】 夜が明けて間もない時。また、夜明けから正午ごろまでの間。「―が来る」「―から夜まで」

アサ【ASA】🔗🔉

アサ【ASA】 《American Standards Association》米国規格協会。また、そこで定める工業製品の規格。現在はANSI(American National Standards Institute 米国国家規格協会)。アサ感度

あさ‐あけ【浅×緋】🔗🔉

あさ‐あけ【浅×緋】 薄い緋色(ひいろ)。五位の者の着た袍(ほう)の色。また、その袍。うすあけ。

あさ‐あけ【朝明け】🔗🔉

あさ‐あけ【朝明け】 朝、空が明るくなること。また、その時分。あさけ。

あさ‐あさ【浅浅】🔗🔉

あさ‐あさ【浅浅】 [副]色などが薄いさま。うっすら。「―と萌初(もえそ)めた麦畠は」〈藤村・破戒〉考えが浅いさま。軽々しいさま。「気軽な男の、気も―に連れ添へば」〈浄・狩剣本地〉

あさあさ‐し・い【浅浅しい】🔗🔉

あさあさ‐し・い【浅浅しい】 [形]あさあさ・し[シク]あさはかで軽々しい。奥深くない。「政さんなんかに気取られるようなそんな―・いおとよさんではない」〈左千夫・隣の嫁〉

あさ‐あめ【朝雨】🔗🔉

あさ‐あめ【朝雨】 朝の雨。朝に降りだす雨。

あさ‐あらし【朝×嵐】🔗🔉

あさ‐あらし【朝×嵐】 朝吹く強い風。

あさい【浅井】あさゐ🔗🔉

あさい【浅井】あさゐ 姓氏の一。

あさ‐い【朝△寝】🔗🔉

あさ‐い【朝寝】あさね」に同じ。「女どちは、しどけなく―し給へらむかし」〈源・宿木〉

あさ・い【浅い】🔗🔉

あさ・い【浅い】 [形]あさ・し[ク]表面から底まで、また入り口から奥までの距離が短い。深さが少ない。「―・い池」「―・い鍋(なべ)」「―・い洞窟(どうくつ)深い。物事の程度や分量、また、かかわりなどが少ない。「傷は―・い」「経験が―・い」「眠りが―・い」「つきあいが―・い」深い。その状態になってから日数や時間が少ししかたっていない。「勤めてから日が―・い」「春まだ―・い」「夜もまだ―・い時刻」色が薄い。淡い。「―・い緑」深い。香りが淡い。「―・からず染(し)めたる紫の紙に」〈源・明石〉位や家柄が低い。「九条殿の君達は、まだ御位ども―・ければ」〈栄花・月の宴〉情愛がうすい。「当時の博士、あはれ―・く貪欲深くして」〈宇津保・祭の使〉 [派生]あささ[名]あさみ[名]

あさ‐いち【朝市】🔗🔉

あさ‐いち【朝市】 朝開く魚・野菜などの市。

あさい‐ちゅう【浅井忠】あさゐ‐🔗🔉

あさい‐ちゅう【浅井忠】あさゐ‐一八五六〜一九〇七]洋画家。江戸の生まれ。フォンタネージに師事。明治美術会を創立。褐色を主調とした穏和な写実主義の作風を示す。フランス留学から帰国後は京都に住み、後進の指導に尽力。

あさ‐いと【麻糸】🔗🔉

あさ‐いと【麻糸】 麻の繊維から作った糸。

あさいな【朝比奈】あさひな🔗🔉

あさいな【朝比奈】あさひな あさひな

あさい‐ながまさ【浅井長政】あさゐ‐🔗🔉

あさい‐ながまさ【浅井長政】あさゐ‐一五四五〜一五七三]戦国時代の武将。近江(おうみ)小谷城主。織田信長の妹お市を妻として織田家と同盟を結んだが、のち信長と対立。元亀元年(一五七〇)姉川の戦いに敗れ、さらに本拠の小谷城を攻められて自刃。

あさい‐りょうい【浅井了意】あさゐレウイ🔗🔉

あさい‐りょうい【浅井了意】あさゐレウイ一六一二ころ〜一六九一]江戸前期の仮名草子作者。武士から浄土真宗の僧となった。号は瓢水子、松雲。著作に「御伽婢子(おとぎぼうこ)」「狗張子(いぬはりこ)」「東海道名所記」など。

アサインメント【assignment】🔗🔉

アサインメント【assignment】 割り当て。割り当てられた仕事。課題。

あさ・う【浅ふ】あさふ🔗🔉

あさ・う【浅ふ】あさふ [動ハ下二]身分、地位が低い状態にある。「まだ位なども―・へたる程を」〈源・竹河〉考えが不十分な状態にある。あさはかである。「さやうに―・へたる事は、かへりて軽々しきもどかしさなども立ち出でて」〈源・幻〉

あさ‐うたい【朝謡】‐うたひ🔗🔉

あさ‐うたい【朝謡】‐うたひ 朝、謡曲をうたうこと。

あさ‐うら【麻裏】🔗🔉

あさ‐うら【麻裏】 「麻裏草履」の略。

あさうら‐ぞうり【麻裏草履】‐ザウリ🔗🔉

あさうら‐ぞうり【麻裏草履】‐ザウリ 草履の裏に、麻糸を平たく編んだひもをとじつけたもの。

あさ‐うり【浅×瓜】🔗🔉

あさ‐うり【浅×瓜】 シロウリの別名。

あさ‐えびす【朝恵比×須】🔗🔉

あさ‐えびす【朝恵比×須】 恵比須神社に朝参りすること。商家で、早朝の客を恵比須神に見立てて、その日の縁起を祝っていう語。

あさお【麻生】🔗🔉

あさお【麻生】 神奈川県川崎市北西部の区名。丘陵地にある。

あさ‐お【麻×苧】‐を🔗🔉

あさ‐お【麻×苧】‐を 麻の繊維を原料として作った糸。麻糸。

あさ‐おき【朝起き】🔗🔉

あさ‐おき【朝起き】 [名]スル朝早く起きること。また、その人。早起き。

あさ‐おり【麻織(り)】🔗🔉

あさ‐おり【麻織(り)】 麻で織ること。また、その織物。麻織物。

あさ‐おりもの【麻織物】🔗🔉

あさ‐おりもの【麻織物】 麻糸で織った織物。服地のほか、蚊帳・帆布などにも用いられる。

あさか【安積・浅香】🔗🔉

あさか【安積・浅香】 福島県郡山市の地域名。古くは郡山盆地の大部分を占める地域をさし、阿尺(あさか)国と称した。大化の改新後、陸奥(むつ)の一部となり、のち岩代(いわしろ)に属した。

あさか【安積】🔗🔉

あさか【安積】 姓氏の一。

あさか【朝霞】🔗🔉

あさか【朝霞】 埼玉県南部の市。もと川越街道の膝折(ひざおり)宿として栄えた。第二次大戦後は住宅都市として発展。自衛隊駐屯地がある。人口一〇・四万。

あさ‐かい【朝会】‐クワイ🔗🔉

あさ‐かい【朝会】‐クワイ朝の茶事」に同じ。

あさ‐がえり【朝帰り】‐がへり🔗🔉

あさ‐がえり【朝帰り】‐がへり [名]スルよそで夜を過ごし、朝になって家に帰ること。遊郭や妾宅(しようたく)に泊まって、翌朝、家に帰ること。

あさ‐がお【朝顔】‐がほ🔗🔉

あさ‐がお【朝顔】‐がほ ヒルガオ科の蔓性(つるせい)の一年草。茎は左巻き。葉は大きな切れ込みがある。夏の朝、らっぱ状の花を開く。種子は漢方で牽牛子(けんごし)といい、緩下剤などに用いる。東アジアの原産で、奈良時代に薬用植物として中国から渡来。江戸初期より園芸植物として栽培され、多くの品種が作られた。牽牛花。槿花(きんか)。しののめぐさ。《季 秋》「―や昼は錠おろす門の垣/芭蕉」キキョウの別名。〈新撰字鏡〉ムクゲの別名。〈名義抄〉カゲロウ(蜉蝣)の別名。朝顔の花の形をしたもの。漏斗状の器物や、管楽器の先端部。また特に、男子用便器のこと。朝起きたばかりの顔。「ねくたれの御―見るかひありかし」〈源・藤裏葉〉(かさね)の色目の名。表裏とも縹(はなだ)色。焼き麩(ふ)をいう女房詞。源氏物語第二〇巻の巻名。また、その巻の女主人公の名。光源氏三二歳。朝顔との恋愛、紫上の嫉妬(しつと)を描く。

あさがお‐あわせ【朝顔合(わ)せ】あさがほあはせ🔗🔉

あさがお‐あわせ【朝顔合(わ)せ】あさがほあはせ 朝顔の品評会。種々の朝顔を持ち寄り、花や葉の優劣を競う遊び。江戸時代に流行。

あさがお‐いち【朝顔市】あさがほ‐🔗🔉

あさがお‐いち【朝顔市】あさがほ‐ 鉢植えの朝顔を売る市。東京入谷(いりや)の鬼子母神で七月上旬に開かれるものが有名。《季 夏》「おしめりや―に人減らず/桂郎」

あさがお‐がい【朝顔貝】あさがほがひ🔗🔉

あさがお‐がい【朝顔貝】あさがほがひ アサガオガイ科の巻き貝。殻高約二センチ。貝殻はカタツムリ形でごく薄く、紫色。足から粘液を分泌して泡状の浮き袋とし、海上を浮遊。クラゲを食べる

あさがお‐ざる【朝顔×笊】あさがほ‐🔗🔉

あさがお‐ざる【朝顔×笊】あさがほ‐ 上部が開き下部がすぼまった、朝顔の花の形をしたざる。

あさがお‐せんべい【朝顔×煎×餅】あさがほ‐🔗🔉

あさがお‐せんべい【朝顔××餅】あさがほ‐ 元禄(一六八八〜一七〇四)のころの江戸の名物で、朝顔の花の形をしたせんべい。

あさがお‐ぞめ【朝顔染(め)】あさがほ‐🔗🔉

あさがお‐ぞめ【朝顔染(め)】あさがほ‐ 朝顔の花の模様を、紺または紫色で所々ぼかし染めにした染め模様。元禄ごろに流行。

あさがお‐なり【朝顔△形】あさがほ‐🔗🔉

あさがお‐なり【朝顔形】あさがほ‐ 茶碗・かごなどの形が朝顔の花に似ているもの。

あさがおにっき【朝顔日記】あさがほニツキ🔗🔉

あさがおにっき【朝顔日記】あさがほニツキ 浄瑠璃「生写朝顔話(しよううつしあさがおばなし)」の通称。

あさがお‐にんぎょう【朝顔人形】あさがほニンギヤウ🔗🔉

あさがお‐にんぎょう【朝顔人形】あさがほニンギヤウ 朝顔の花や蔓(つる)で作った人形。

あさがお‐の【朝顔の】あさがほ‐🔗🔉

あさがお‐の【朝顔の】あさがほ‐ 〔枕〕朝顔の花は「穂(ほ)に咲き出(い)づ(=目立ツヨウニ咲キ出ル)」意から、「穂」にかかる。「―穂には咲き出(で)ぬ恋もするかも」〈万・二二七五〉

あさがお‐ひめ【朝顔姫】あさがほ‐🔗🔉

あさがお‐ひめ【朝顔姫】あさがほ‐ 織女星(しよくじよせい)の異称。

あさ‐かげ【朝影】🔗🔉

あさ‐かげ【朝影】 朝日の光。「―にはるかに見れば山のはに残れる月もうれしかりけり」〈宇津保・春日詣〉朝、水や鏡などに映った姿。「―見つつをとめらが手に取り持てるまそ鏡」〈万・四一九二〉《朝日が人影を細長く映すところから》恋のためにやせ細っている人の姿。「―にあが身はなりぬ韓衣(からころも)(すそ)のあはずて久しくなれば」〈万・二六一九〉

あさ‐がけ【朝駆け・朝×駈け】🔗🔉

あさ‐がけ【朝駆け・朝×駈け】 [名]スル朝早く馬を走らせること。朝早く不意に敵陣を襲うこと。夜討ち。新聞記者などが、朝早く予告なしに取材先に出向くこと。「夜討ち―の取材」物事の容易なことのたとえ。「左衛門が足軽十騎ばかり差し向けば、―に生け捕って」〈浄・五枚羽子板〉

あさか‐ごんさい【安積艮斎】🔗🔉

あさか‐ごんさい【安積艮斎】一七九一〜一八六〇]江戸後期の儒学者。別号、見山楼。岩代(いわしろ)の人。佐藤一斎・林述斎に学び、のち昌平黌(しようへいこう)教授。著「艮斎文略」「見山楼詩集」など。

あさか‐しゃ【浅香社】🔗🔉

あさか‐しゃ【浅香社】 短歌の結社。明治二六年(一八九三)落合直文(おちあいなおぶみ)を主宰者として結成。機関誌はなかったが、鮎貝槐園(あゆかいかいえん)・大町桂月・与謝野鉄幹らが参加、短歌革新を推進した。

あさ‐がすみ【朝×霞】🔗🔉

あさ‐がすみ【朝×霞】 [名]朝に立つ霞。《季 春》「茶を呑めと鳴子引なり―/一茶」〔枕〕八重に立ちこめ物がはっきり見えない意、また霞の立つ春の意から「八重」「ほのか」「春日(はるひ)」にかかる。「―ほのかにだにや妹(いも)に逢はざらむ」〈万・三〇三七〉鹿火(かひ)(蚊火)の煙が霞のようにたなびく意から「かひ」にかかる。「―鹿火屋(かひや)が下に鳴くかはづ」〈万・二二六五〉

あさ‐かぜ【朝風】🔗🔉

あさ‐かぜ【朝風】 朝吹く風。日の出後、気圧の関係で陸上から海上へ、また、山頂から谷へ吹く風。夕風。

あさか‐そすい【安積疎水】🔗🔉

あさか‐そすい【安積疎水】 福島県、郡山盆地を灌漑(かんがい)するための用水路。明治一五年(一八八二)通水。新水路は昭和二六年(一九五一)完成。ともに猪苗代(いなわしろ)湖から取水し、阿武隈(あぶくま)川に注ぐ。

あさ‐がた【朝方】🔗🔉

あさ‐がた【朝方】 朝のうち。朝のあいだ。早朝のころ。「―の雨」「―地震があった」

あさか‐たんぱく【安積澹泊】🔗🔉

あさか‐たんぱく【安積澹泊】一六五六〜一七三七]江戸中期の儒学者。名は覚(さとる)。水戸藩士。彰考館総裁として「大日本史」の編纂(へんさん)に従事。主著「大日本史賛藪(さんそう)」。

あさか‐の‐うら【浅香の浦】🔗🔉

あさか‐の‐うら【浅香の浦】 大阪府堺市東部の浅香山町付近の古称。《歌枕》「夕さらば潮満ち来なむ住吉の―に玉藻刈りてな」〈万・一二一〉

あさか‐の‐ぬま【安積の沼・浅香の沼】🔗🔉

あさか‐の‐ぬま【安積の沼・浅香の沼】 安積山の麓にあったといわれる沼。《歌枕》「野辺はいまだ―にかる草のかつみるままに茂る頃かな」〈新古今・夏〉

あさか‐の‐みや【朝香宮】🔗🔉

あさか‐の‐みや【朝香宮】 旧宮家の一。明治三九年(一九〇六)久邇宮朝彦(くにのみやあさひこ)親王の第八王子鳩彦(やすひこ)王が創立。昭和二二年(一九四七)宮号廃止。

あさ‐がみしも【麻上下】🔗🔉

あさ‐がみしも【麻上下】 麻布で作った単(ひとえ)の裃(かみしも)。江戸時代の武士の、出仕用の通常の礼装。

あさか‐やま【安積山・浅香山】🔗🔉

あさか‐やま【安積山・浅香山】 福島県郡山市日和田にある山。葛城王(かずらきのおおきみ)と采女(うねめ)との伝説で知られる。同市片平の額取(ひたとり)山とする説もある。《歌枕》「―影さへ見ゆる山の井の浅き心を吾が思はなくに」〈万・三八〇七〉

あさ‐がゆ【朝×粥】🔗🔉

あさ‐がゆ【朝×粥】 朝、食べる粥。

あさ‐がら【麻△幹・麻殻】🔗🔉

あさ‐がら【麻幹・麻殻】おがら(麻幹)」に同じ。

あさ‐がら【麻殻・白=辛=樹】🔗🔉

あさ‐がら【麻殻・白樹】 エゴノキ科の落葉高木。本州中部以西の山地に自生。葉は広楕円形。初夏、白い花が多数垂れて咲く。実から油をとる。材は軽くて柔らかい。あさぎ。

あさ‐がれい【朝×餉】‐がれひ🔗🔉

あさ‐がれい【朝×餉】‐がれひ 天皇の日常の食事。儀式的な大床子(だいしようじ)の御膳(おもの)に対していう。朝夕二回あった。朝餉の御膳(おもの)。「―の気色ばかり触れさせ給ひて」〈源・桐壺〉「朝餉の間(ま)」の略。

あさがれい‐の‐ま【朝餉の間】あさがれひ‐🔗🔉

あさがれい‐の‐ま【朝餉の間】あさがれひ‐ 清涼殿の西庇(にしびさし)にある、天皇が食事をする部屋の名。

アサ‐かんど【ASA感度】🔗🔉

アサ‐かんど【ASA感度】 米国規格協会(ASA)が定めた、感光材料の感光度の規格。アサ。アーサ。→感度

あさ‐かんのん【朝観音】‐クワンオン🔗🔉

あさ‐かんのん【朝観音】‐クワンオン 朝早く観音に参詣すること。特に、観音の縁日である毎月一八日の朝、参詣すること。

あさ‐かんむり【麻冠】🔗🔉

あさ‐かんむり【麻冠】 漢字の冠の一。「麾(き)」「麿(まろ)」などの「麻」の称。

あさ‐ぎ【浅木】🔗🔉

あさ‐ぎ【浅木】 節の多い、粗末な材木。「東屋の―の柱我ながらいつふしなれて恋しかるらむ」〈千載・恋三〉

あさ‐ぎ【浅黄】🔗🔉

あさ‐ぎ【浅黄】 薄い黄色。淡黄色。

あさ‐ぎ【浅×葱】🔗🔉

あさ‐ぎ【浅×葱】 《薄いネギの葉の色の意。「葱」を「黄」と混同して「浅黄」とも書く》緑がかった薄い藍色(あいいろ)《着用する袍(ほう)の色が浅葱であるところから》六位の人の称。「浅葱裏(あさぎうら)」の略。「浅葱幕(あさぎまく)」の略。

あさぎ‐いろ【浅×葱色】🔗🔉

あさぎ‐いろ【浅×葱色】浅葱」に同じ。

あさぎ‐うら【浅×葱裏】🔗🔉

あさぎ‐うら【浅×葱裏】 着物の裏地で浅葱色のもの。また、その裏地をつけた着物。《多く浅葱裏の着物を着たところから》遊里で、江戸勤番に出てきたやぼな田舎武士をあざけっていう語。「まだ出来ぬ顔へしかける―」〈柳多留・八〉

あさぎ‐おどし【浅×葱△威】‐をどし🔗🔉

あさぎ‐おどし【浅×威】‐をどし(よろい)の威(おどし)の一。浅葱色の糸でおどしたもの。浅葱糸威。

あさぎ‐ざくら【浅×葱桜】🔗🔉

あさぎ‐ざくら【浅×葱桜】 サトザクラの一品種。花は白いが、萼(がく)が鮮緑色なので全体に薄緑色に見える。

あさぎ‐じま【浅×葱×縞】🔗🔉

あさぎ‐じま【浅××縞】 浅葱色の糸で織った縞の織物。

あさぎ‐ずみ【浅木炭】🔗🔉

あさぎ‐ずみ【浅木炭】 浅木を材料とした、質の悪い炭。

あさ‐きた【朝北】🔗🔉

あさ‐きた【朝北】 朝吹く北風。「―の出でこぬさきに綱手はやひけ」〈土佐〉

あさきた【安佐北】🔗🔉

あさきた【安佐北】 広島市北部の区名。

あさ‐ぎぬ【麻△衣】🔗🔉

あさ‐ぎぬ【麻衣】 麻布で作った粗末な着物。「勝鹿(かつしか)の真間の手児名(てごな)が―に青衿(あをくび)着け」〈万・一八〇七〉喪中に着る白い麻の衣服。あさごろも。あさのきぬ。「たへの穂の―着(け)れば夢かも現(うつつ)かもと」〈万・三三二四〉

あさぎ‐まく【浅×葱幕】🔗🔉

あさぎ‐まく【浅×葱幕】 歌舞伎に用いる浅葱色の無地の幕。引き幕の内側につる。

あさぎ‐まだら【浅黄斑=蝶】🔗🔉

あさぎ‐まだら【浅黄斑蝶】 マダラチョウ科のチョウ。翅(はね)の開張約一〇センチ。前翅は黒色、後ろ翅は茶色で、それぞれ淡青色の透明な斑紋がある。幼虫の食草はガガイモ科植物。日本からヒマラヤにかけて分布。

あさ‐ぎよめ【朝清め・朝△浄め】🔗🔉

あさ‐ぎよめ【朝清め・朝浄め】 朝の掃除。「主殿寮(とのもりづかさ)のしもべ―つかうまつることなければ」〈大鏡・師尹〉

あさ‐ぎり【朝霧】🔗🔉

あさ‐ぎり【朝霧】 朝方に立つ霧。《季 秋》「―や村千軒の市の音/蕪村」

あさぎり‐そう【朝霧草】‐サウ🔗🔉

あさぎり‐そう【朝霧草】‐サウ キク科の多年草。東北地方から北の高山や海岸に自生。高さ約五〇センチ。全体に銀白色の絹毛がある。葉は糸状の小葉からなる羽状複葉。秋、黄白色の小花を穂状につける。観賞用に栽培。《季 秋》

あさぎり‐の【朝霧の】🔗🔉

あさぎり‐の【朝霧の】 〔枕〕朝霧の中でぼんやりとしか見えない意から「おほに」「乱る」「思ひまどふ」にかかる。「―おほに相見し人ゆゑに」〈万・五九九〉朝霧が八重に立つ意から「やへ」「立つ」にかかる。「―八重山越えて」〈万・一九四五〉

あさぎ‐わん【浅×葱×椀】🔗🔉

あさぎ‐わん【浅××椀】 黒漆塗りの上に、浅葱色の漆で花鳥を描いた椀。あさぎごき。

あさくさ【浅草】🔗🔉

あさくさ【浅草】 東京都台東区の地名。浅草寺(せんそうじ)の門前町として発達。仲見世・新仲見世の商店街、旧浅草公園を区分した際の六区の興行街などがある。三社祭・ほおずき市・羽子板市など江戸以来の行事が多い。もと東京市の区名。

あさくさ‐オペラ【浅草オペラ】🔗🔉

あさくさ‐オペラ【浅草オペラ】 大正時代、東京の浅草六区で上演されたオペラやミュージカルの総称。

あさくさ‐がみ【浅草紙】🔗🔉

あさくさ‐がみ【浅草紙】 古紙・ぼろきれなどを材料にして漉(す)き返した下等の紙。落とし紙や鼻紙などに用いる。元禄年間(一六八八〜一七〇四)に浅草の山谷(さんや)辺りで多く製造されたところからいう。

あさくさ‐かんのん【浅草観音】‐クワンオン🔗🔉

あさくさ‐かんのん【浅草観音】‐クワンオン 東京都台東区にある浅草寺(せんそうじ)の通称。

あさくさ‐じま【浅草×縞】🔗🔉

あさくさ‐じま【浅草×縞】 縦糸にくずの生糸、横糸に木綿糸を用いた紬(つむぎ)織り。武蔵の八王子付近から産した。

あさくさ‐たんぼ【浅草田×圃】🔗🔉

あさくさ‐たんぼ【浅草田×圃】 江戸、浅草新吉原(台東区)の後方にあった水田地帯。吉原田圃。

あさくさ‐でら【浅草寺】🔗🔉

あさくさ‐でら【浅草寺】 せんそうじ(浅草寺)

あさくさ‐のり【浅草海=苔】🔗🔉

あさくさ‐のり【浅草海苔】 ウシケノリ科の紅藻。アマノリ類の代表種。紅紫色で、冬から春にかけて生育する。食用として養殖。名は、江戸初期に浅草あたりの海辺からとれたからという。むらさきのり。生のアマノリを刻み、枠に流して漉(す)き、日光で乾燥させたもの。干しのり。

🔗🔉

[音]セン [訓]あさ‐い [部首]水 [総画数]9 [コード]区点    3285      JIS   4075      S‐JIS 90F3 [分類]常用漢字 [難読語] →あさ‐ぎ【浅葱】あさぎ‐まだら【浅黄斑蝶】あさ‐じ【浅茅】あさじ‐う【浅茅生】あさ‐つき【浅葱・糸葱】あさ‐で【浅手・浅傷】あさり【浅蜊】うす‐あけ【浅緋・薄緋】けいせいあさまがたけ【傾城浅間嶽】さら‐け【浅甕・せんごう‐さんすい【浅絳山水】

🔗🔉

[音]マ    バ [訓]あさ    お    そ [部首]麻 [総画数]11 [コード]区点    4367      JIS   4B63      S‐JIS 9683 [分類]常用漢字 [難読語] →あお‐そ【青麻・青苧】あか‐そ【赤麻・赤苧】あさ‐お【麻苧】あさ‐がら【麻幹・麻殻】あざぶ【麻布】あそう【麻生】いちび【麻・青麻】いちび‐がら【麻稈】いら‐くさ【刺草・蕁麻】う‐ごま【胡麻】うみ‐お【績麻・績苧】うみ‐そ【績麻】え‐ごま【荏胡麻】お‐う【麻生】おお‐ごまだら【大胡麻斑蝶】お‐がせ【麻・苧お‐がら【麻幹・苧殻】お‐け【桶・麻笥】お‐ごけ【麻小笥】お‐ふ【麻生】おみ【麻績】かき‐そ【柿衣・柿麻】かけろま‐じま【加計呂麻島】から‐むし【苧・・苧麻】ごう‐そ【郷麻】さ‐お【真麻】しま‐ばえ【縞蠅・大麻蠅】ズーフハルマ【道富波留麻】たいま【当麻】たえま【当麻】ちょ‐ま【苧麻】ドゥーフハルマ【道富波留麻】はしか【麻疹・痲疹】はつ‐お【初麻】ハルマ【波留麻・波児馬】ひ‐ま【蓖麻】ひま‐しゅん【披麻皴】へ‐そ【綜麻・巻子】マージャン【麻雀】マーボ‐どうふ【麻婆豆腐】ま‐お【真麻・真苧・苧麻】ま‐そ【真麻】むし【苧・麻】メンマ【麺麻】

🔗🔉

[音]セン [訓]あさ‐い [部首]水 [総画数]11 [コード]区点    6241      JIS   5E49      S‐JIS 9FC7

大辞泉あさで始まるの検索結果 1-100もっと読み込む