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きつね【狐】🔗🔉

きつね【狐】 1 イヌ科の哺乳類。体長七〇センチメートルくらい。体は細く、尾は太くて長く房状。口が突き出て、耳は三角形で先がとがる。毛色はふつう橙褐色だが、赤、黒、銀、十字の四色相がある。夜行性で、うさぎなどの小動物を捕食する。古くから狐火や狐つきなど説話や迷信が多く、稲荷神の使いなど霊獣ともされた。皮はえり巻きや敷物などにする。ヨーロッパ、アジア、北アメリカに分布し、日本では各地の低山や草原に単独または一対ですむ。きつ。とうめ。きつに。おこさん。 2 狐が悪賢く、人をだましたり、人にとりついてまどわすといわれるところから、それにたとえていう。 うそつき。また、悪賢い人。口先上手に人にとりいる者。こびへつらう人。芸妓、娼妓、遊女、女郎をののしっていう。=たいこもち(太鼓持)1 3 狐に似た顔つき。また、その人。目がつりあがり、口のとがった顔をいう。 4 =きつねつき(狐憑) 5 狂言に用いる面の一つ。狐の顔にこしらえたもので、「釣狐」に使用し、その面の下に白蔵主(はくぞうす)の面をつけられるようにしてある。 6 =きつねいろ(狐色) 7 =きつねまい(狐舞) 8 =きつねけん(狐拳) 9 (狐の好物といわれるところから)「あぶらあげ(油揚)」の異称。 10 「きつねうどん(狐饂飩)」「きつねそば(狐蕎麦)」の略。 11 茅(ちがや)の穂が伸びて絮(わた)となったもの。つばな。 12 (狐を神使とするところから)稲荷明神の戯称。 ●狐が落(お)ちる 狐つきがなおる。 ●狐死して丘(きゅう)に首(しゅ)す (狐は平常丘の穴にすんでいるので、死ぬときも首を丘の方に向けて死ぬの意から)もとを忘れないことのたとえ。また、故郷を思うたとえ。 ●狐虎の威を藉(か)る 他の権勢や威光をかりて、いばりちらすことのたとえ。虎の威を借る狐。 ●狐に小豆飯(あずきめし) 好きなものを前に置いた時には、すぐ手を出すから油断ができないことのたとえ。猫に鰹節。 ●狐につままれる 狐にばかされる。また、前後の事情がさっぱりわからず、ぼんやりする。 ●狐の子は頬白(つらじろ) 子が親に似るたとえ。 ●狐の提灯(ちょうちん) =きつねび(狐火)1 ●狐の嫁入(よめい)り 1 夜、山野で狐火が連なっているのを、狐の嫁入りする行列の提灯と見ていったもの。 2 日が照っているのに、小雨の降ること。日照雨。 ●狐を馬に乗せたよう 落ち着きのないこと。あいまいでつかみどころのないこと。言うことに信用がおけないこと。

きつね‐あざみ【狐薊】🔗🔉

きつね‐あざみ【狐薊】 キク科の二年草。本州以南、朝鮮以南の東アジアおよびオーストラリアなどに分布し、道ばたなどに生える。茎は高さ六〇〜九〇センチメートル。下部の葉は有柄、長楕円形で羽状に深裂し、頂裂片は三角形で大きく、側裂片は七〜八対で縁に鋸歯があり、裏面に白色綿毛を密生する。上部の葉は小さく無柄でほぼ全縁。春、茎の上部で多く分枝し、枝端に紅紫色の頭状花を上向きにつける。頭状花はすべて同形の管状花からなり、総苞は球形で長さ一二〜一四ミリメートル。果実には一五本の稜があり、羽毛状の冠毛をもつ。ひめあざみ。きつねのまゆはけ。《季・春》

きつね‐あし【狐足】🔗🔉

きつね‐あし【狐足】 1 能楽、歌舞伎などで、狐が人間にのりうつった時などに行なう形。爪先を立てて左右の足を抜く形をする。獣足(けものあし)。 2 人形浄瑠璃の人形の足で、足くびが動くようにしてあるもの。

きつね‐いろ【狐色】🔗🔉

きつね‐いろ【狐色】 狐の毛色に似た、うすいこげ茶色。きつね。

きつね‐うどん【狐饂飩】🔗🔉

きつね‐うどん【狐饂飩】 (油揚げが狐の好物というところから)味をつけて煮た油揚げ、葱(ねぎ)などを入れたかけうどん。きつね。

きつね‐えびね【狐海老根】🔗🔉

きつね‐えびね【狐海老根】 「こけいらん(小蘭)」の異名。

きつね‐おち【狐落】🔗🔉

きつね‐おち【狐落】 1 人にとりついた狐が、その人から離れ去ること。 2 遊客に寄り添っていた遊女が、朝になって客から離れること。

きつね‐おとし【狐落】🔗🔉

きつね‐おとし【狐落】 1 狐を捕えるわな。 2 人に乗り移った狐を追い払って、狐つきの病気を直すこと。また、その術。きつねさげ。

きつねがさき【狐崎】🔗🔉

きつねがさき【狐崎】 静岡市柚木(ゆのき)と曲金(まがりかね)の間の道沿いにある地の俗称。梶原景時が一族とともに戦死した地と伝えられる。

きつね‐がつお【狐鰹】(‥がつを)🔗🔉

きつね‐がつお【狐鰹】(‥がつを) 「はがつお(歯鰹)」の異名。

きつね‐がや【狐茅】🔗🔉

きつね‐がや【狐茅】 イネ科の多年草。各地の山野に生える。高さ〇・六〜一メートル。全体に軟毛を密生。葉は線形で幅約五ミリメートル、葉鞘は筒となり、下向きの軟毛を生じる。七月ごろ、茎頂に長さ二〇〜三〇センチメートルのややまばらな円錐花序を出し、先は下垂する。小穂は淡緑色で長さ三〜四センチメートル、数個の小花をまばらに二列につける。

きつね‐がり【狐狩】🔗🔉

きつね‐がり【狐狩】 1 狐を狩ること。 2 ストライキでピケが禁じられた時、裏切り者やスト破りに対して、暴力で制裁を加えること。

きつねがわ【狐川】(きつねがは)🔗🔉

きつねがわ【狐川】(きつねがは) 中世、京都府の南西端、八幡市と大山崎町の間にあった淀川の渡し場。狐川大渡。 栃木県塩谷郡喜連川(きつれがわ)町の旧称。

きつね‐ぐさ【狐草】🔗🔉

きつね‐ぐさ【狐草】 植物「ふたりしずか(二人静)」の異名。

きつね‐けん【狐拳】🔗🔉

きつね‐けん【狐拳】 拳の一つ。二人相対して坐し、両手を用いて行なう。両手を開いて両鬢のあたりへあげるのを狐、両肩を張り両手を膝の上に置くのを庄屋、左手を握って前へ出し、右肘を張るのを鉄砲、あるいは猟人に見たてる。狐は庄屋に勝ち、庄屋は鉄砲に勝ち、鉄砲は狐に勝つと定める。藤八拳(とうはちけん)。庄屋拳。きつね。

きつね‐ごい【狐鯉】(‥ごひ)🔗🔉

きつね‐ごい【狐鯉】(‥ごひ) 「にごい(似鯉)」の異名。

きつね‐ごうし【狐格子】(‥ガウシ)🔗🔉

きつね‐ごうし【狐格子】(‥ガウシ) 1 屋根の妻にとりつける、裏に板を張った格子。狐戸(きつねど)。妻格子。木連格子(きつれごうし)。 2 戸の一つ。格子の裏に板を張ったもの。

きつね‐さげ【狐下】🔗🔉

きつね‐さげ【狐下】 =きつねおとし(狐落)2

きつね‐ささげ【狐豆】🔗🔉

きつね‐ささげ【狐豆】 植物「くらら(苦参)」の異名。

きつね‐ささら【狐簓】🔗🔉

きつね‐ささら【狐簓】 1 草合歓(くさねむ)を陰干しにしたもの。腫れ物、水腫などの薬として用いる。 2 「ねじばな(捩花)」の異名。

きつね‐ざる【狐猿】🔗🔉

きつね‐ざる【狐猿】 キツネザル科の哺乳類の総称。マダガスカル島とその周辺の島に分布し、森林や岩石地帯にすむ。体の大きさは種類によって異なり、体長三〇〜六〇センチメートル、尾長三五〜六〇センチメートル。尾は長いが巻きつかない。吻(ふん)は有毛でキツネに似て長く、目は大きい。体色は灰、茶、赤茶、黒など変化に富む。多くは夜行性で樹上あるいは地上で生活し、樹葉、果実、昆虫、卵などを食べる。

きつねざる‐るい【狐猿類】🔗🔉

きつねざる‐るい【狐猿類】 霊長目、原猿亜目に属する最も下等なサル類。知能は低く夜行性のものが多い。指には鉤爪(かぎづめ)をもつ。ツパイ、キツネザル、ノロマザル、ガラゴなど。擬猴類(ぎこうるい)。

きつね‐ずし【狐鮨】🔗🔉

きつね‐ずし【狐鮨】 =いなりずし(稲荷鮨)

きつね‐せぎょう【狐施行】(‥セギャウ)🔗🔉

きつね‐せぎょう【狐施行】(‥セギャウ) 寒中に野狐に食物を施し与えると称して、狐の穴や稲荷神社などに赤飯や油揚げを供えて歩く年中行事。野施行。《季・冬》

きつね‐そば【狐蕎麦】🔗🔉

きつね‐そば【狐蕎麦】 (油揚げが狐の好物というところから)味をつけて煮た油揚げ、葱(ねぎ)などを入れたかけそば。きつね。

きつね‐だい【狐鯛】(‥だひ)🔗🔉

きつね‐だい【狐鯛】(‥だひ) ベラ科の海魚。全長約四〇センチメートル。体は紡錘形で側扁する。口が突き出てとがっている。体は赤色で腹面は淡くなる。背びれに大きな黒斑がある。食用になるが美味ではない。南日本の暖海に分布。きつねべら。

きつね‐たすき【狐襷】🔗🔉

きつね‐たすき【狐襷】 「ひかげのかずら(日陰蔓)」の異名。

きつねただのぶ【狐忠信】🔗🔉

きつねただのぶ【狐忠信】 浄瑠璃「義経千本桜」四段目の俗称。静御前の持つ初音の鼓を慕って、鼓の皮となった狐の子が佐藤忠信に化け、最後に正体をあらわして義経の危難を救う。

きつね‐だち【狐館】🔗🔉

きつね‐だち【狐館】 蜃気楼(しんきろう)の類。山市(さんし)。狐棚。

きつね‐づか【狐塚】🔗🔉

きつね‐づか【狐塚】 狐のすむ丘。 狂言。各流。狐塚の田の鳥追いに来た太郎冠者が、あとから来た次郎冠者と主(あるじ)を狐が化けたものと思い、青松葉をいぶして苦しめるという筋。

きつね‐つかい【狐使】(‥つかひ)🔗🔉

きつね‐つかい【狐使】(‥つかひ) 狐を使って行なうという妖術。また、それを行なう人。飯綱使(いずなつかい)。

きつね‐つき【狐憑】🔗🔉

きつね‐つき【狐憑】 狐の霊がとりついたといわれる一種の精神病。また、その人。きつね。

きつね‐つり【狐釣】🔗🔉

きつね‐つり【狐釣】 1 わななどを仕掛けて、狐を捕えること。また、その人。 2 開いた扇子で顔をおおい、逃げ回る人を追って捕える室内遊戯。「めんない千鳥」の類。

きつね‐で【狐手】🔗🔉

きつね‐で【狐手】 文楽人形につける特殊な手の一つで、狐の手を象徴したもの。指先がわらびのように丸く曲がり、小指が他の指より高い。「義経千本桜」の忠信、「釣狐」などに用いる。歌舞伎では指先の爪を揃え、手甲をそらし気味に折りまげた形をする。

きつね‐ど【狐戸】🔗🔉

きつね‐ど【狐戸】 1 =きつねごうし(狐格子)1 2 狐格子を遣戸(やりど)にしたもの。

きつね‐の‐えふで【狐の絵筆】(‥ヱふで)🔗🔉

きつね‐の‐えふで【狐の絵筆】(‥ヱふで) 担子菌類スッポンタケ科のキノコ。秋、竹林、庭、畑などの地上に生える。体は高さ七〜一二センチメートル、直径〇・六〜一センチメートルになり、先端に向かって次第に細まる角状円柱形。キツネノロウソクに似るが、頭部と胴部の境界が明らかでない。しまいぬのふで。

きつね‐の‐お【狐の尾】(‥を)🔗🔉

きつね‐の‐お【狐の尾】(‥を) 1 「のぎらん(芒蘭)」の異名。 2 「たちも(立藻)」の異名。 3 「ふさも(総藻)」の異名。 4 「きくも(菊藻)」の異名。

きつね‐の‐おがせ【狐の尾枷】(‥をがせ)🔗🔉

きつね‐の‐おがせ【狐の尾枷】(‥をがせ) 「ひかげのかずら(日陰蔓)」の異名。

きつね‐の‐かさ【狐の傘】🔗🔉

きつね‐の‐かさ【狐の傘】 植物「やぶれがさ(破傘)」の異名。

きつね‐の‐かみそり【狐の剃刀】🔗🔉

きつね‐の‐かみそり【狐の剃刀】 ヒガンバナ科の多年草。関東以西の山野に生える。高さ三〇〜五〇センチメートル。暗灰色の皮に覆われた直径三〜五センチメートルの鱗茎から、春に、幅約一センチメートルの葉を出し、長さ約三〇センチメートルになる。葉は白緑色を帯び、夏に枯れる。八〜九月にかけ、花茎を直立し、頂に黄赤色の花を三〜五個横向きにつける。花被は六片、倒披針形で長さ五〜八センチメートル、斜開し、先端はやや外向きに反る。雄しべは六本、花被片と同長で、葯は黄色。

きつね‐の‐からかさ【狐の傘】🔗🔉

きつね‐の‐からかさ【狐の傘】 1 担子菌類ハラタケ科のキノコ。夏秋に各地の芝地やごみ捨場などに発生。高さ三〜五センチメートル。傘は径三センチメートルぐらいで表皮ははじめ全体に赤褐色だが、傘が開くにつれて周辺部では細裂して鱗状となり、白色の下地の上に点在する。茎は肉色で中空。 2 植物「やぶれがさ(破傘)」の異名。

きつね‐の‐たいまつ【狐の炬火】🔗🔉

きつね‐の‐たいまつ【狐の炬火】 担子菌類スッポンタケ科のキノコ。夏から秋に本州の林や畑などの地上に発生。胴体の先端に鐘形の傘(かさ)をかぶる。傘は暗赤色を帯び表面にはしわがあり、悪臭のある黒褐色の粘液を分泌する。

きつね‐の‐タバコ【狐の煙草】🔗🔉

きつね‐の‐タバコ【狐の煙草】 「やぶタバコ(藪煙草)」の異名。

きつね‐の‐ちゃぶくろ【狐の茶袋】🔗🔉

きつね‐の‐ちゃぶくろ【狐の茶袋】 1 きのこ「つちぐり(土栗)」の異名。 2 植物「こみかんそう(小蜜柑草)」の異名。 3 植物「ごんずい(権萃)」の異名。

きつね‐の‐ちゃんぶくろ【狐のちゃんぶくろ】🔗🔉

きつね‐の‐ちゃんぶくろ【狐のちゃんぶくろ】 「むらさきけまん(紫華鬘)」の異名。

きつね‐の‐ちんぼこ【狐のちんぼこ】🔗🔉

きつね‐の‐ちんぼこ【狐のちんぼこ】 きのこ「きつねのたいまつ(狐炬火)」の異名。

きつね‐の‐つばな【狐の茅花】🔗🔉

きつね‐の‐つばな【狐の茅花】 「ちからしば(力芝)」の異名。

きつね‐の‐てぶくろ【狐の手袋】🔗🔉

きつね‐の‐てぶくろ【狐の手袋】 「ジギタリス」の異名。

きつね‐の‐ひふきだけ【狐の火吹竹】🔗🔉

きつね‐の‐ひふきだけ【狐の火吹竹】 「たけにぐさ(竹似草)」の異名。

きつね‐の‐びんざさら【狐の編木】🔗🔉

きつね‐の‐びんざさら【狐の編木】 「かわらけつめい(河原決明)」の異名。

きつね‐の‐ぼたん【狐の牡丹】🔗🔉

きつね‐の‐ぼたん【狐の牡丹】 キンポウゲ科の多年草。各地の野原や水湿地に生える。高さ二〇〜六〇センチメートル。茎は中空で無毛。根ぎわの葉は長柄をもち三小葉からなる。各小葉は有柄で広卵形、二〜三中裂し縁に不整の鋸歯がある。茎につく葉は上部のものほど柄が短く、葉身は三全裂し鋸歯がある。四〜八月、枝先に花柄を出し径一〜一・三センチメートルの光沢のある黄色の五弁花を開く。雄しべ、雌しべともに多数。果実は倒卵形で無毛、多数集まって直径約一センチメートルの球状になる。有毒。ケキツネノボタンはこれに似ているが全体に毛が多い。《季・春》

きつね‐の‐まご【狐の孫】🔗🔉

きつね‐の‐まご【狐の孫】 キツネノマゴ科の一年草。本州、四国、九州の山野に生える。茎は四角柱形で基部は地に伏し多く分枝して高さ約三〇センチメートルになる。全体に粗毛を散生。葉は短柄をもち対生し、葉身は長楕円形または卵形で両端がとがり長さ二〜五センチメートル。夏から秋に、枝先に長さ約三センチメートルの穂を出し、小さな淡紫色または白色の唇形花を密につける。果実は細長く、熟すと裂けて四個の種子を飛ばす。若葉は食用、茎と葉の液汁は充血をなおす効用があるという。かぐらそう。漢名、爵牀。

きつねのまご‐か【狐の孫科】(‥クヮ)🔗🔉

きつねのまご‐か【狐の孫科】(‥クヮ) 双子葉植物の一科。世界に二五〇属二五〇〇余種あり、熱帯を中心に地中海沿岸、北アメリカ、およびオーストラリアに分布する草木または低木。蔓性、乾生または湿地に生育する。

きつね‐の‐まゆはけ【狐の眉刷】🔗🔉

きつね‐の‐まゆはけ【狐の眉刷】 「きつねあざみ(狐薊)」の異名。

きつね‐の‐もとゆい【狐の元結】(‥もとゆひ)🔗🔉

きつね‐の‐もとゆい【狐の元結】(‥もとゆひ) 「さるおがせ(猿麻)」の異名。

きつね‐の‐や【狐の矢】🔗🔉

きつね‐の‐や【狐の矢】 「せんだんぐさ(楝草)」の異名。

きつね‐の‐やり【狐の槍】🔗🔉

きつね‐の‐やり【狐の槍】 「せんだんぐさ(楝草)」の異名。

きつね‐び【狐火】🔗🔉

きつね‐び【狐火】 1 (狐の口から吐き出されるという俗説から)闇夜、山野に出現する怪火。実際は燐化水素の燃焼などによる自然現象。燐火。鬼火。狐の提灯。《季・冬》 2 (青白い光が狐火に似ているところから)芝居で、樟脳火をいう。 3 「のげいとう(野鶏頭)」の異名。

きつね‐びより【狐日和】🔗🔉

きつね‐びより【狐日和】 =きまぐれてんき(気紛天気)

きつね‐ふく【狐福】🔗🔉

きつね‐ふく【狐福】 (「きつねぶく」とも)思いがけないしあわせ。僥倖。

きつね‐ぶくろ【狐袋】🔗🔉

きつね‐ぶくろ【狐袋】 「ほこりたけ(埃茸)」の異名。

きつね‐べら【狐倍良】🔗🔉

きつね‐べら【狐倍良】 「きつねだい(狐鯛)」の異名。

きつね‐まい【狐舞】(‥まひ)🔗🔉

きつね‐まい【狐舞】(‥まひ) 江戸時代、大晦日、節分の夜、また、正月に、狐の面をかぶり、幣をもち、太鼓をたたき「御祈祷、御祈祷」と呼びながら多く遊里を舞い歩いた乞食。祈祷狐。

きつね‐まど【狐窓】🔗🔉

きつね‐まど【狐窓】 家の上部につくる採光用の窓。

きつね‐まめ【狐豆】🔗🔉

きつね‐まめ【狐豆】 「つるまめ(蔓豆)」の異名。

きつ‐ねむ【きつ合歓】🔗🔉

きつ‐ねむ【きつ合歓】 「くさねむ(草合歓)」の異名。

きつね‐めし【狐飯】🔗🔉

きつね‐めし【狐飯】 =しのだめし(信田飯)

きつね‐も【狐藻】🔗🔉

きつね‐も【狐藻】 「たちも(立藻)」の異名。

きつねものがたり【狐物語】🔗🔉

きつねものがたり【狐物語】 (原題フランスLe Roman de Renard)韻文物語。一二世紀後半から一三世紀半ばにかけて、サンクルーのピエールの作に数人が書き継いだ動物物語。

きつね‐や【狐矢】🔗🔉

きつね‐や【狐矢】 =ながれや(流矢)

きつね‐やき【狐焼】🔗🔉

きつね‐やき【狐焼】 1 狐色に焼くこと。また、そのもの。 2 ほどよくやきもちをやくこと。

きつね‐やなぎ【狐柳】🔗🔉

きつね‐やなぎ【狐柳】 ヤナギ科の落葉低木。本州中部以北の山地に生える。高さ一〜二メートル。全体に短毛を生じる。葉は柄をもち互生。葉身は長さ三〜一二センチメートルの楕円形または長楕円形で、先端はとがり、縁に低い波状鋸歯があり、裏面は灰白色を帯びる。雌雄異株。四〜六月、葉に先だって長さ三〜五センチメートルの花穂を出す。雄花は雄しべ二個で葯は黄色、雌花は雌しべ一個で淡黄緑色。果実は広楕円形で短柄をもち、のち二裂して白色綿毛を出す。近畿地方以西にはサイゴクキツネヤナギ、本州北中部にはオクキツネヤナギがある。いわやなぎ。

きつね‐よもぎ【狐蓬】🔗🔉

きつね‐よもぎ【狐蓬】 「いぬよもぎ(犬蓬)」の異名。

きつね‐らん【狐蘭】🔗🔉

きつね‐らん【狐蘭】 「きんぎょも(金魚藻)」の異名。

きつね‐ろっぽう【狐六方】(‥ロクハウ)🔗🔉

きつね‐ろっぽう【狐六方】(‥ロクハウ) 歌舞伎の演技で、狐の正体を見せた六方。「義経千本桜」で、忠信に化けた狐が、花道を狐の手振り足取りで引込む時などに用いる。

きつね‐わた【狐綿】🔗🔉

きつね‐わた【狐綿】 唐綿を内に包み、真綿を上にきせたもの(嬉遊笑覧)。また、真綿を上にかぶせたもめん綿。

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