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〔格助〕 連体格を示す格助詞。体言または体言に準ずるものを受けて下の体言にかかる。→補注(1)(2)。 1 下の実質名詞を種々の関係(所有・所属・同格・属性その他)において限定・修飾する。 修飾される実質名詞が表現されているもの。*古事記‐上・歌謡「山処(やまと)能(ノ)一本薄(ひともとすすき)」*源氏‐常夏「このごろ世にあらむことの、少しめづらしく、ねぶたさ醒めぬべからむ、語りて聞かせ給へ」修飾されるべき、下の実質名詞を省略したもの。準体助詞とする説もある。*仏足石歌「薬師は常乃(ノ)もあれど」*土左「いまのあるじも、さきのも」(の用法がさらに進んで)活用語の連体形、または連体格を示す格助詞「が」を受けて形式名詞として用いられ、「もの」「こと」の意を表す。「プログラムを刷るのに忙しい」*曾丹集「人妻と我がのと二つ思ふには馴れこし袖はあはれまされり」下の名詞(人を表す体言)を省略して、呼びかけに用いる。近世に現れた用法。*伎・油商人廓話‐四「コレコレ若いの」 2 下の形式名詞の実質・内容を示すもの。 形式名詞が表現されているもの。*万葉‐三六六一「風能(ノ)むた寄せ来る波に」*源氏‐桐壺「右大弁の子のやうに思はせて」実質を示されるべき、下の形式名詞「ごと(如)」を省略したもの。…のように。*古事記‐上・歌謡「朝日能(ノ)笑み栄え来て」*源氏‐夕顔「例の急ぎ出で給て」 (1 の同格を表す用法から転じて)「…であって」の意を表す。*更級「門出したる所は、<略>かりそめのかややの、しとみなどもなし」 体言を受け、形容詞語幹に体言的接尾語「さ」の付いたものを修飾する。*古今‐二一七「目には見えずて音のさやけさ」 主格を示す助詞。 1 従属句や条件句など、言い切りにならない句の主語を示す。*万葉‐一七三「高光る吾が日の皇子乃(ノ)いましせば」*源氏‐夕顔「御けしきのいみじきを見たてまつれば」連体形で終わる詠嘆の文や疑問・反語・推量文中の主語を示す。*万葉‐一七「しばしばも見さけむ山を心なく雲乃(ノ)隠さふべしや」*枕‐一「むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる」言い切り文の主語を示す。→補注(3)。*古今‐八五四「みれば涙のたぎまさりけり」 2 好悪の感情や希望・可能の対象を示す。*源氏‐若菜上「宮の御事の猶いはまほしければ」 他の格助詞の用法に通ずるといわれるもの。「を」「に」「と」に通う「の」といわれる。*万葉‐四一九「岩戸割る手力もがも手弱き女にしあればすべ乃(ノ)知らなく」*土左「きのふの同じところなり」 〔終助〕(1から転じたもの)文末にあって活用語の連体形を受け、文全体を体言化し、詠嘆をこめて確認する。下に間投助詞「さ」「よ」「ね」がつくこともある。上昇のイントネーションを伴えば質問文になる。*伎・阿弥陀が池新寺町‐一「確(しか)とそなたの産んだ若殿でないの」*咄・高笑‐天目「茶碗の事を天目といふが、なぜてんもくと云ふの」 [補注](に関して)(1)の用法の多くは格助詞「が」の用法と重なる。「が」との違いには、形態上、その受ける語が品詞的に「が」の場合より多種であるにかかわらず、元来活用語の連体形を受けないこと、意味機能上、関係構成の種類が「が」より多いこと、および待遇表現上、古く「が」が親愛・軽侮・嫌悪などの情を含む表現に用いられるのに対し、「の」は疎遠な対象(崇敬の対象にはある距離を保ち、形の上で疎の扱いをするのが常である)に用いられたなどの点が指摘される。待遇表現の問題については「が」は自己を中心とする「うち」なる領域のものに付く助詞、「の」は自己の領域外なる「そと」の部分にあるものにつく助詞であるとする説が出されている。(2)中世中頃、漢文訓読の場から、「あざむかざるの記」のような用法が成立する。連体形は連体格表示機能を有するから、その下にさらに連体格助詞「の」を用いることは本来あり得ないが、漢文の字面を離れても置字のあることがわかるようにとの配慮から、朱子新注学を奉ずる人々が従来不読の置字であった助字「之」を読んだところから生じたものという。(3)1の用法は中古仮名文に現れ、近世にはかなりの例が見られるが、助詞「が」のように自由な主格助詞となりきることはなく、後には再び衰退する。なお中世の抄物では、聞き手を意識して念を押す助詞「ぞ」の下接した「…したぞ」の形で終わる文が圧倒的に多く、「た」までが体言的にまとめられていることが知られ、また近世の例はすべて感動表現であって本質的にはやはり の用法と同様である。

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〔間投助〕 1 言い切りの文を受け、あるいは文中の文節末にあって、聞き手を意識しての感動を表す。間投助詞「な」に近い。*風俗歌‐鳴り高し「大宮近くて鳴り高しあはれ乃(ノ)鳴り高し」*浄・心中二つ腹帯‐二「それに嵌ってお千代はの、とぼけ倒れになりました」 2 (1から転じて、短い句を重ねて用いる場合、それぞれの句の下に付けて)並列関係であることを表す。*史記抄‐八「日本には裳のひの袴のなんとと云てひきするは」

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〔接尾〕人を表す語に付いて親愛の意を含めるのに用いる。*万葉‐三五四四「夫(せな)能(ノ)が袖」

の【の・ノ】🔗🔉

の【の・ノ】 五十音図の第五行第五段(ナ行オ段)に置かれ、五十音順で第二十五位のかな。いろは順では第二十六位で、「ゐ」のあと「お」の前に位置する。現代標準語の発音では、舌の先と上の歯茎との間を閉鎖した有声通鼻音nと母音oとの結合した音節noにあたる。「の」の字形は「乃」の草体から出た。「ノ」の字形も同じく「乃」の第一画をとったものである。ローマ字では、noを当てる。

ノア🔗🔉

ノア (Noah)旧約聖書創世記の洪水伝説に出てくる人物の名。神が堕落した人類を滅ぼすために大洪水を起こしたとき、ノアだけは神の命令で箱(方)舟をつくり、家族や諸種の動物とともに難を免れた。

の【荷】🔗🔉

の【荷】 「に(荷)」の古い形。「荷前(のさき)」

の【野】🔗🔉

の【野】 1 平らな地。山に対するもの。「野越え山越え」*万葉‐八三七「春の努(ノ)に鳴くや鶯」 2 荒野。里に対するもの。放置されて草や低木などの茂ったままになっている地。 3 野良。田畑をさしていう。 〔語素〕 1 動植物を表す名詞の上に付いて、そのものが野生であること、山野で自然に生長したものであることを表す。「のうさぎ」「のがも」「のいちご」「のばら」など。 2 人を表す名詞の上に付いて、粗野である意を込めて、これを卑しむ気持を表す。「の出頭(しゅっとう)」「の幇間(だいこ)」など。 [補注](1)古くは「はら」が広々とした草原などをさすのに対して、「の」は低木などの繁った山裾、高原、台地状のやや起伏のある平坦地をさして呼んだものかと思われる。(2)「野」を表す万葉仮名「努」「怒」は、江戸時代以来「ぬ」と読まれてきたが、昭和のはじめ橋本進吉の研究によって訂正された。 ●野暮れ=山(やま)暮れ[=里(さと)暮れ] 野で日を暮らし、山(または里)で日を暮らし。長い旅路をいう語。 ●野となれ山(やま)となれ どうなってもかまわない。あとは野となれ山となれ。 ●野に伏し山に伏す 旅で艱難(かんなん)辛苦を重ねるたとえ。 ●野の上(うえ・え) 野のあたり。*万葉‐四五〇六「高円の努乃宇倍(ノノウヘ)の宮は荒れにけり」 ●野の行幸(ぎょうこう・みゆき) =のぎょうこう(野行幸)

の【幅・布】🔗🔉

の【幅・布】 1 和語の数詞に付けて、布や織物の幅を数える単位。織り上げられた布の幅をいい、現今では、普通三六センチメートル(鯨尺九寸五分・曲尺一尺一寸九分)。その幅のままで衣服や幕などを作った場合に、横に何本の布を縫い合わせて使ってあるかを数えるのに、二(ふた)の、三(み)の、などと用いる。「四幅(よの)蒲団」 2 一幅分の布をいう。仕立て上げられた衣類や幕などの一部をさすのに用いる。

の【篦】🔗🔉

の【篦】 1 植物「やだけ(矢竹)」の異名。 2 矢の竹の部分。矢竹で製した矢柄。

の‐あい【野合・野相】(‥あひ)🔗🔉

の‐あい【野合・野相】(‥あひ) 野で出あうこと。

の‐あい【野間】(‥あひ)🔗🔉

の‐あい【野間】(‥あひ) 野。野原。

の‐あい【野藍】(‥あゐ)🔗🔉

の‐あい【野藍】(‥あゐ) 「つきくさ(月草)」または「つゆくさ(露草)」の異名。

の‐あえ【野饗】(‥あへ)🔗🔉

の‐あえ【野饗】(‥あへ) 野外に宴を張ってもてなすこと。狩りの獲物をその場で料理して宴を張ること。

の‐あざみ【野薊】🔗🔉

の‐あざみ【野薊】 キク科の多年草。本州・四国・九州の山野に生える。高さ〇・六〜一メートル。葉は長楕円形で羽状に中裂、裂片の縁は刺が多い。四〜五月、枝頂に淡紫色で大形の頭花をつける。頭花は管状花で、総苞は外面に粘液を分泌。こあざみ。《季・夏》

の‐あずき【野小豆】(‥あづき)🔗🔉

の‐あずき【野小豆】(‥あづき) マメ科のつる性多年草。本州の関東以西、四国、九州の山野に生える。葉は長柄と三葉からなり、クズにやや似るがずっと小さい。夏から秋にかけ、葉腋に短い花軸を出しややアズキに似た黄色の蝶形花を三〜八個ずつつける。豆果は広線形で扁平の莱で長さ四〜五センチメートル、短い軟毛を生じ六個ほどの種子を含む。漢名、野扁豆。ひめくず。きつねあずき。

の‐あそび【野遊】🔗🔉

の‐あそび【野遊】 野に出て遊ぶこと。野に出て食事をし、花を見、草を摘み、狩りをしたりなどして楽しむこと。のがけ。《季・春》

の‐あらし【野荒】🔗🔉

の‐あらし【野荒】 1 田畑を荒らして作物を盗むこと。また、その人や鳥獣など。 2 「いのしし(猪)」の別称。

の‐あわせ【野合】(‥あはせ)🔗🔉

の‐あわせ【野合】(‥あはせ) 野で合戦すること。野で戦うこと。

のあわせ‐いくさ【野合戦】(のあはせ‥)🔗🔉

のあわせ‐いくさ【野合戦】(のあはせ‥) 野原での合戦。

ノイエ‐ザッハリッヒカイト🔗🔉

ノイエ‐ザッハリッヒカイト (ドイツNeue Sachlichkeit)=しんそくぶつしゅぎ(新即物主義)

の‐いくさ【野戦】🔗🔉

の‐いくさ【野戦】 野で戦うこと。野での戦闘。やせん。

ノイズ🔗🔉

ノイズ (英noise) 1 騒音。 2 雑音。耳ざわりな音。特にラジオ、テレビ、レコードなどの雑音。

のい‐ずみ【肉刺・芒墨】🔗🔉

のい‐ずみ【肉刺・芒墨】 (「のい」は「のぎ(芒)」の変化)履物の固い部分にこすれて、足にできる炎症。まめ。くつずれ。〔十巻本和名抄‐二〕

の‐いた【野板】🔗🔉

の‐いた【野板】 =あらいた(粗板)

の‐いちご【野苺】🔗🔉

の‐いちご【野苺】 山野に野生している苺。赤い苺状の果実のなるバラ科の植物。ナワシロイチゴ、クサイチゴ、ノウゴイチゴなどがある。

の‐いぬ【野犬】🔗🔉

の‐いぬ【野犬】 飼い主のない犬。のらいぬ。やけん。

の‐いね【野稲】🔗🔉

の‐いね【野稲】 陸稲のこと。

の‐いばら【野薔薇・野茨】🔗🔉

の‐いばら【野薔薇・野茨】 バラ科の落葉低木。各地の原野、河原などに生える。高さ一〜二メートル。枝は細くややつる状で曲がった鋭い刺を散生する。葉は奇数羽状複葉。小葉は五〜七個あり、長さ一センチメートル内外の長楕円形で、縁には鋸歯があり、裏面に細毛を生じる。初夏、枝先に径二〜三センチメートルの白い五弁花が多数円錐状につく。果実は八ミリメートルぐらいの球形で赤熟し、漢方では営実(えいじつ)といい利尿薬に用いる。漢名、野薔薇。のばら。《季・夏》

のい‐ふ・す【偃す・仰い伏す】🔗🔉

のい‐ふ・す【偃す・仰い伏す】 〔自サ四〕(「のい」は「のく(仰)」の連用形「のき」の変化)倒れ伏す。仰向けになって寝る。*大鏡‐五「やすらかにのいふしたれば」

ノイローゼ🔗🔉

ノイローゼ (ドイツNeurose)解決が困難な心理的葛藤情況におかれた場合、心理的・生理的な耐性の低下がみられ、その上に心理的な原因が加わって対人関係の面に障害をもたらす状態をいう。精神病と異なって、病識の自覚症状がある。神経症。

のう【衲】(ナフ)🔗🔉

のう【衲】(ナフ) =のうえ(衲衣) ●衲の袈裟(けさ) =のうげさ(衲袈裟)

のう【能】🔗🔉

のう【能】 1 よく事をなし得る力。才能。能力。はたらき。 2 はたらきのある人。才知ある人。 3 技芸。芸能。また、芸能や技芸としてほこるべき事柄。 4 (1から)特に誇ったり、取りたてていったりするのにふさわしい事柄。 5 ききめ。効能。効験。しるし。 6 日本の古典芸能の一種。もと田楽の能、幸若の能、猿楽の能などがあったが、のち猿楽だけが盛んに行われて他のものは衰え、「猿楽の能」の略称となった。→能楽。 ●能ある鷹(たか)は爪(つめ)を隠す 本当に力のあるものは、みだりにそれをひけらかすようなことはしないというたとえ。 ●能がない 物事をなし得る能力がない。また、機転がきかない。

のう【脳】(ナウ)🔗🔉

のう【脳】(ナウ) 1 中枢神経系のうち脊髄を除いた部分。神経細胞が集合し、神経作用を支配的に統御する。集中神経系をもつ無脊椎動物では脳神経節、食道上神経節をいう。脊椎動物の円口類以上では前脳・中脳・菱脳に区別され、前脳は大脳半球・間脳に、菱脳は小脳・橋・延髄に分化する。爬虫類以上では新皮質が発達し、感覚や高等精神作用を支配する。脳髄。 2 記憶力や判断力など、頭脳のはたらき。「年齢とともに脳が弱くなる」

のう【農】🔗🔉

のう【農】 1 農業。農作。なりわい。「農は国のもと」 2 農業に従事する人。農民。「士農工商」

のう【膿】🔗🔉

のう【膿】 炎症時に見られる組織からの浸出液中に多量の白血球が集まってできた、黄色あるいは緑色の液体。リンパ球、大食細胞や組織成分の分解産物が含まれるほか、多数の細菌類が存在する。俗にうみという。

のう【濃】🔗🔉

のう【濃】 〔接頭〕化学薬品、または色を表す語の上に付いて、そのものより濃度が大きいことを示す。「濃硫酸」「濃緑色」など。

のう‐あつ【脳圧】(ナウ‥)🔗🔉

のう‐あつ【脳圧】(ナウ‥) 頭蓋骨腔内の圧力。脳は頭蓋骨という閉鎖的空間内に脳脊髄液に浮かぶように位置しており、ほぼ一定の水圧で平衡を保っている。脳の容量の増大または脳脊髄液の増加が起こると頭蓋骨内の水圧は増加し、逆の場合は低下する。いずれも病的現象として発症する。脳内圧。

のうあみ【能阿弥】🔗🔉

のうあみ【能阿弥】 ⇒しんのう(真能)

のう‐いしょう【能衣装】(‥イシャウ)🔗🔉

のう‐いしょう【能衣装】(‥イシャウ) =のうしょうぞく(能装束)

のう‐いっけつ【脳溢血】(ナウ‥)🔗🔉

のう‐いっけつ【脳溢血】(ナウ‥) 脳内の血管が破れて出血する疾患。動脈硬化が進行し、血圧が高くなったときに起こることが多い。意識障害が起こり、出血部位によって反対側半身の知覚や運動の障害を伴う。四〇歳から六〇歳ぐらいに多く起こる。脳出血。

のういん【能因】🔗🔉

のういん【能因】 平安後期の僧侶、歌人。中古三十六歌仙の一人。俗名、橘永(ながやす)。はじめ融因、のち能因と号した。和歌を藤原長能に学び、歌道師承の先蹤といわれ、和歌の道に偏執的に傾倒した。自撰歌集「能因法師集」、私撰集「玄々集」、歌学書「能因歌枕」などがある。(九八八〜?)

のう‐え【衲衣】(ナフ‥)🔗🔉

のう‐え【衲衣】(ナフ‥) 仏語。 1 糞掃(ふんぞう)や死体の包装などに使用し、もはや棄ててかえりみられなくなった布を縫い集めて作った衣。糞掃衣(ふんぞうえ)。衲袈裟(のうげさ)。 2 (転じて)衲衣を着る者として僧、特に禅僧をいう。

のう‐え【能依】🔗🔉

のう‐え【能依】 (「え」は「依」の呉音)依っている依り手。たとえば、経論など典拠となる所依に対して、それに依って成りたつ教義など。⇔所依

のう‐えき【膿液】🔗🔉

のう‐えき【膿液】 うみ。うみしる。膿。

のうえ‐ぶし【のうえ節】🔗🔉

のうえ‐ぶし【のうえ節】 江戸末期の流行歌。「野毛の山からのうえ」にはじまり、横浜の開国情景をうたったもの。はやしことばから「さいさい節」とも。

のう‐えん【能縁】🔗🔉

のう‐えん【能縁】 仏語。対象となるものを認識する主観。所縁に対していう。

のう‐えん【脳炎】(ナウ‥)🔗🔉

のう‐えん【脳炎】(ナウ‥) 高熱、頭痛、意識障害、痙攣(けいれん)などを主症状とする脳の炎症性疾患の総称。ウイルス、細菌などの微生物の感染や物理的・化学的刺激による。

のう‐えん【農園】(‥ヱン)🔗🔉

のう‐えん【農園】(‥ヱン) 野菜・草花・果樹などの園芸作物を栽培する農場。

のう‐えん【濃艶】🔗🔉

のう‐えん【濃艶】 (形動)あでやかでうつくしいこと。つやっぽくてうるわしいさま。「濃艶な女性(花)」

のう‐か【農科】(‥クヮ)🔗🔉

のう‐か【農科】(‥クヮ) 1 農業に関する学科。 2 農科大学の略。また、大学の農学部の俗称。

のう‐か【農家】🔗🔉

のう‐か【農家】 1 農業を生計の基本とする家。また、その家屋。 2 中国、戦国時代の九学派の一つ。農政に関することを説く。

のう‐か【濃化】(‥クヮ)🔗🔉

のう‐か【濃化】(‥クヮ) 1 濃くなること。濃くすること。 2 事態がしだいに顕著となること。

のう‐かい【納会】(ナフクヮイ)🔗🔉

のう‐かい【納会】(ナフクヮイ) 1 ある事を終えて、その事のしめくくりとして催す会。特に、その年の最後にしめくくりとして催す会。 2 取引市場で、当限(とうぎり)の取引の最終立会日。その月の最後の立会日。一二月の場合は、特に大納会という。

のう‐かい【農会】(‥クヮイ)🔗🔉

のう‐かい【農会】(‥クヮイ) 明治三二年公布の農会法により、農事の改良・発達を図る目的で設立された地主・農民の団体。市町村農会・道府県農会・帝国農会に分かれる。昭和一八年農業会となる。

のう‐かい【膿潰】(‥クヮイ)🔗🔉

のう‐かい【膿潰】(‥クヮイ) 化膿した所がつぶれて膿(うみ)が出ること。

のうがい‐こつ【脳蓋骨】(ナウガイ‥)🔗🔉

のうがい‐こつ【脳蓋骨】(ナウガイ‥) 頭部の骨格である頭蓋のうち、その上部をいう。脳、聴器、嗅器を囲む。

のう‐がかり【能掛】🔗🔉

のう‐がかり【能掛】 1 能のシテの姿。能の風体。能の種類。 2 能を模倣して演じる歌舞伎。また、その型や脚本。

のう‐がき【能書】🔗🔉

のう‐がき【能書】 1 薬品などの効能を書き記したもの。効能書。 2 自分のすぐれた点を述べたてることば。自己宣伝の文句。「能書を並べる」

のう‐がく【能楽】🔗🔉

のう‐がく【能楽】 日本の芸能の一つ。南北朝時代から室町時代にかけて、雑芸であった猿楽から、歌舞中心の楽劇が発達して「猿楽の能」と呼ばれ、足利義満の時、観阿弥、世阿弥らによって芸能として完成した。謡をうたいながら、囃子(はやし)に合わせて演じるシテ(主役)中心の舞楽で、多くは仮面をつけ、きわめて様式化した芸能。単に「能」とも称し、「能楽」の呼称は明治以後に用いられた。また、広義には、狂言を含めることもある。現在、観世・宝生・金春・金剛・喜多のシテ方五流のほか、ワキ方三流(下懸宝生・高安・福王)、狂言方二流(大蔵・和泉)、囃子方一四流(笛方三流、小鼓方四流、大鼓方五流、太鼓方二流)がある。

のう‐がく【農学】🔗🔉

のう‐がく【農学】 農業に関する学問の総称。農作物、農業技術、農政・農業経営などの改良点を見いだし、その方策をねり、農業の発展に寄与しようとする学問。

のう‐がく【農楽】🔗🔉

のう‐がく【農楽】 朝鮮の農村で、豊穣祈願、農事の慰安などを目的とし、田植・除草・収穫時などに行われる楽舞。銅鑼、鉦、杖鼓、太鼓、手鼓、笛などを活発なリズムで奏しながら歌い踊り村中をねり歩く。

のうがく‐し【能楽師】🔗🔉

のうがく‐し【能楽師】 能楽を演ずることを職業とする人。能役者。

のうがく‐どう【能楽堂】(‥ダウ)🔗🔉

のうがく‐どう【能楽堂】(‥ダウ) 能・狂言の上演のために作られた劇場。屋根のある能舞台と見所(けんしょ=観客席)とをともに屋内に設ける。

のうがく‐はくし【農学博士】🔗🔉

のうがく‐はくし【農学博士】 農学部門の研究で博士の学位を得た人。また、その学位。農博。

のう‐かしん【膿痂疹】🔗🔉

のう‐かしん【膿痂疹】 化膿菌が皮膚について病変を起こした膿皮症のうち、膿疱と痂皮を主徴とするもの。とびひ。

のう‐かすいたい【脳下垂体】(ナウ‥)🔗🔉

のう‐かすいたい【脳下垂体】(ナウ‥) 大脳の下面から垂れ下がる小さい内分泌器官。前葉と後葉に分けられ、各種のホルモンが分泌される。下垂体。

のうかすいたい‐こうようホルモン【脳下垂体後葉ホルモン】(ナウカスイタイコウエフホルモン)🔗🔉

のうかすいたい‐こうようホルモン【脳下垂体後葉ホルモン】(ナウカスイタイコウエフホルモン) 脳下垂体の後葉から分泌されるホルモン。抗利尿ホルモンなど。後葉ホルモン。

のう‐がっこう【農学校】(‥ガクカウ)🔗🔉

のう‐がっこう【農学校】(‥ガクカウ) =のうぎょうがっこう(農業学校)

のう‐がみ【農神】🔗🔉

のう‐がみ【農神】 =のうじん(農神)

のう‐かん【納棺】(ナフクヮン)🔗🔉

のう‐かん【納棺】(ナフクヮン) 死体を棺に納めること。入棺(じゅかん)。

のう‐かん【能管】(‥クヮン)🔗🔉

のう‐かん【能管】(‥クヮン) 能楽に用いる横笛。指孔が七つで長さは一尺三寸(約三九センチメートル)、外見は、雅楽の横笛(おうてき)に似ているが、管の内側の吹き口と指孔の間に、別の管がはめ込まれ、音色が異なる。のちには長唄の囃子(はやし)にも用いる。能笛。

のう‐かん【脳幹】(ナウ‥)🔗🔉

のう‐かん【脳幹】(ナウ‥) 脳のうち大脳半球と小脳を除いた部分。脳の根幹をなす部分で、生命維持に大切な中枢が集まっている。

のう‐かん【農閑】🔗🔉

のう‐かん【農閑】 農作業のひまなこと。

のうかん‐き【農閑期】🔗🔉

のうかん‐き【農閑期】 農作業のひまな時期。年間で農事の少ない期間。⇔農繁期。

のう‐き【能記】🔗🔉

のう‐き【能記】 (フランスsignifiantの訳語)言語記号によって表される音響心象。ソシュールによって規定された用語で、「所記」に対する。

のう‐き【納期】(ナフ‥)🔗🔉

のう‐き【納期】(ナフ‥) 税金、商品などを納入する時期・期日。また、その期限。

のう‐き【農期】🔗🔉

のう‐き【農期】 農作業の忙しい時期。農時。農繁期。

のう‐きぐ【農機具】🔗🔉

のう‐きぐ【農機具】 農作業に使用される機械および器具。農業用の各種原動機、農作業機具を含む。

のう‐きょう【納経】(ナフキャウ)🔗🔉

のう‐きょう【納経】(ナフキャウ) 1 現世の安隠や来世の幸福を祈り、また死者の追善供養などのために、経文を写して寺社に納めること。「平家納経」 2 寺社を巡拝して、経文の代わりに、金品を納めること。

のう‐きょう【脳橋】(ナウケウ)🔗🔉

のう‐きょう【脳橋】(ナウケウ) 脊椎動物の後脳の基底に突起した脳の一部。ヒトでは延髄の下面で小脳の半部を連絡する横体形のもの。

のう‐きょう【農協】(‥ケフ)🔗🔉

のう‐きょう【農協】(‥ケフ) 「農業協同組合」の略称。

のう‐きょう【膿胸】🔗🔉

のう‐きょう【膿胸】 胸(肋)膜腔に膿性の液体がたまる疾患。結核菌に起因するものが多い。発熱、呼吸困難、せき、たん、食欲不振などの症状を呈する。

のう‐ぎょう【農業】(‥ゲフ)🔗🔉

のう‐ぎょう【農業】(‥ゲフ) 栽培・飼育によって作物や家畜などを肥大生産させ、それをそのまま、あるいは加工して利用する活動の総称。

のうぎょう‐いいんかい【農業委員会】(ノウゲフヰヰンクヮイ)🔗🔉

のうぎょう‐いいんかい【農業委員会】(ノウゲフヰヰンクヮイ) 農地の利用関係の調整、自作農の創設・維持、農地の交換分合などの事務を行う一種の行政委員会。昭和二六年、従前の農地委員会・農業調整委員会・農業改良委員会を統合し、農地のある市町村に置かれた機関。選挙による委員と市町村長の選任する委員からなる。

のうぎょう‐かい【農業会】(ノウゲフクヮイ)🔗🔉

のうぎょう‐かい【農業会】(ノウゲフクヮイ) 昭和一八年地域別に組織された農業団体。農業団体法によって、それまでの農会を改組したもの。同二二年農業協同組合法により廃止。

のうぎょう‐がっこう【農業学校】(ノウゲフガクカウ)🔗🔉

のうぎょう‐がっこう【農業学校】(ノウゲフガクカウ) 旧学制下の実業教育機関の一つ。現学制の農業高等学校に相当し、農業の知識・技術の教育を専門的に教授する。農学校。

のうぎょう‐きほんほう【農業基本法】(ノウゲフキホンハフ)🔗🔉

のうぎょう‐きほんほう【農業基本法】(ノウゲフキホンハフ) わが国の農業政策の基本を定めた法律。昭和三六年制定。農業生産、農産物などの価格および流通、農業構造の改善、農業行政機関および農業団体、農政審議会などについて規定する。平成一一年、「食料・農業・農村基本法」として生まれかわった。

のうぎょう‐きょうこう【農業恐慌】(ノウゲフキョウクヮウ)🔗🔉

のうぎょう‐きょうこう【農業恐慌】(ノウゲフキョウクヮウ) 農業生産物の生産過剰恐慌。歴史的には他の恐慌に遅れてはじまり、期間が長い。

のうぎょう‐きょうさいくみあい【農業共済組合】(ノウゲフキョウサイくみあひ)🔗🔉

のうぎょう‐きょうさいくみあい【農業共済組合】(ノウゲフキョウサイくみあひ) 農業者が不慮の事故によって受ける損失を補償して農業経営の安定を図るため、農作物、蚕繭、家畜、果樹などについての共済事業を行う団体。原則として市町村ごとに設立される。

のうぎょう‐きょうどうくみあい【農業協同組合】(ノウゲフケフドウくみあひ)🔗🔉

のうぎょう‐きょうどうくみあい【農業協同組合】(ノウゲフケフドウくみあひ) 昭和二二年、農業協同組合法に基づいて設立された農民の協同組合。生産活動・日常生活の向上を目的とし、資金の貸付、預金の受入、物資の供給、共同利用施設の設置、農産物の運搬・加工・販売・技術指導などの事業を行う。農協。

のうぎょう‐けいざいがく【農業経済学】(ノウゲフ‥)🔗🔉

のうぎょう‐けいざいがく【農業経済学】(ノウゲフ‥) 応用経済学の一分野。農業について経済学的観点から考察する学問。

のう‐きょうげん【能狂言】(‥キャウゲン)🔗🔉

のう‐きょうげん【能狂言】(‥キャウゲン) 1 能と狂言。 2 能楽における狂言。歌舞伎狂言と区別するため、近世から使用されたことば。単に狂言とも。

のうぎょう‐こうとうがっこう【農業高等学校】(ノウゲフカウトウガクカウ)🔗🔉

のうぎょう‐こうとうがっこう【農業高等学校】(ノウゲフカウトウガクカウ) 昭和二二年の新学制によって設けられた農業、林業、畜産業、園芸などについての専門的職業教育を施す高等学校。農高。

のうぎょう‐じだい【農業時代】(ノウゲフ‥)🔗🔉

のうぎょう‐じだい【農業時代】(ノウゲフ‥) 人類が農耕を主な生業とし、漁猟を副業とした時代。このころ、ようやく人類は住所が一定し、人口は繁殖し、共同生活または交換方法も発達し、財産共有制はすたれ私有制となった。

のうぎょう‐センサス【農業センサス】(ノウゲフ‥)🔗🔉

のうぎょう‐センサス【農業センサス】(ノウゲフ‥) 農業の諸側面に関する悉皆調査。日本では昭和一六年の「農業水産業基本調査」がそのはじめ。世界的には国連食糧農業機関の提唱で一九五〇年に開始、日本も同年の第二回調査から参加。

のうぎょうぜんしょ【農業全書】(ノウゲフ‥)🔗🔉

のうぎょうぜんしょ【農業全書】(ノウゲフ‥) 江戸中期の農学書。一〇巻、付録一巻。宮崎安貞著、貝原益軒補。元録一〇年刊。明の「農政全書」を参考にし、視察・見聞に基づいて、農事・農法を体系的に解説したもの。

のうぎょう‐てがた【農業手形】(ノウゲフ‥)🔗🔉

のうぎょう‐てがた【農業手形】(ノウゲフ‥) 農業協同組合が農産物の収穫代金を引当てに農業生産に必要な資金(肥料、農機具など)を農家に貸し付けるための貸付資金調達のため、信用農業協同組合連合会を受取人として振り出す手形。農手。

のうぎょう‐ほうじん【農業法人】(ノウゲフハフジン)🔗🔉

のうぎょう‐ほうじん【農業法人】(ノウゲフハフジン) 農業に関する事業を行う法人。農業経営の共同化の一形態として、昭和三七年法制化された。

のうぎょう‐ほけん【農業保険】(ノウゲフ‥)🔗🔉

のうぎょう‐ほけん【農業保険】(ノウゲフ‥) 農業生産の災害に関する損害保険。洪水、干害、虫霜害などで農業経営に損害を受けたとき、その補償を目的とするもの。

のうぎょう‐ようすい【農業用水】(ノウゲフ‥)🔗🔉

のうぎょう‐ようすい【農業用水】(ノウゲフ‥) 農業のために利用する水。また、そのためにつくられる水路。

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