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之 の🔗🔉

【之】 3画 丶部 [人名漢字] 区点=3923 16進=4737 シフトJIS=9456 《音読み》 シ〈zh〉 《訓読み》 ゆく/これ/この/の 《名付け》 いたる・くに・これ・つな・の・のぶ・ひさ・ひで・ゆき・よし・より 《意味》 {動}ゆく。いく。…に至る。「孔子之衛=孔子衛ニ之ク」〔→礼記〕「之死=死ニ之ルマデ」 {指}これ。この。近いものをさし示すことば。「学而時習之=学ビテ時ニ之ヲ習フ」〔→論語〕「之子于帰=之ノ子ユキ帰グ」〔→詩経{指}これ。客語の位置にあって、上の語が動詞であることを示すことば。何をさすかは明示されない。「頃之=之ヲ頃クシテ」「知之為知之=之ヲ知ルヲ之ヲ知ルト為ス」〔→論語{助}の。上の語句が下の語句を修飾することを示すことば。「古之君子仕乎=古之君子ハ仕ヘタルカ」〔→孟子{助}の。A。のB。すること(するさま、したとき)という意味の句をつくることば。「君子之於天下也=君子之天下ニ於ケルヤ」〔→論語〕 《解字》 象形。足の先が線から出て進みいくさまを描いたもの。進みいく足の動作を意味する。先(跣センの原字。足さき)の字の上部は、この字の変形である。「これ」ということばに当てたのは音を利用した当て字。是シ・コレ、斯シ・コレ、此シ・コレなども当て字で之シに近いが、其之、彼此が相対して使われる。また、之は客語になる場合が多い。 《類義》 →往 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

乃 の🔗🔉

【乃】 2画 丿部 [人名漢字] 区点=3921 16進=4735 シフトJIS=9454 《音読み》 ダイ/ナイ/ノ〈ni〉 《訓読み》 すなわち(すなはち)/なんじ(なんぢ)/の 《名付け》 いまし・おさむ・の 《意味》 {接続}すなわち(スナハチ)。ずばりと割り切らず、間をおいてつなげる気持ちをあらわすことば。そこでやっと。やむなく。〈同義語〉→迺。「乃許之=乃チコレヲ許セリ」〔→左伝{接続}すなわち(スナハチ)。まずそれぐらい。まあそれが。「乃所謂善也=乃チイハユル善ナリ」〔→孟子{代}なんじ(ナンヂ)。第二人称の代名詞。▽女ナンジ・汝ナンジと同じ。「乃祖乃父=乃ノ祖乃ノ父」〔→書経〕 〔国〕の。助詞の「の」に当てた用法。「日乃丸ヒノマル」 《解字》 指事。耳たぶのようにぐにゃりと曲がったさまを示す。朶ダ(だらりとたれる)・仍ジョウ(やわらかくてなずむ)の音符となる。また、さっぱりと割り切れない気持ちをあらわす接続詞に転用され、迺とも書く。 《類義》 →則 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

喃 のう🔗🔉

【喃】 12画 口部  区点=5139 16進=5347 シフトJIS=9A66 《音読み》 ナン/ネン(ネム)/ダン(ダム)〈nn〉 《訓読み》 のう(なう) 《意味》 {動}口ごもりつつしゃべる。 「喃喃ナンナン」とは、もたもたといつまでも続けてしゃべるさま。「喋喋喃喃チョウチョウナンナン」 〔国〕のう(ナウ)。人に呼びかける声。もしもし。 《解字》 会意兼形声。南は、納(中に入れる)と同系のことばで、中にこもる意を含む。喃は「口+音符南」で、口の中にこもってはっきり聞きとれないしゃべり方。 《熟語》 →熟語

嚢括 ノウカツ🔗🔉

【嚢括】 ノウカツ 袋に入れて袋の口をくくる。残らず包みこむこと。「嚢括四海之意=四海ノ意ヲ嚢括ス」〔→史記

嚢筐 ノウキョウ🔗🔉

【嚢筐】 ノウキョウ 衣類や書類を入れる袋や、竹製のかご。

悩殺 ノウサツ🔗🔉

【悩殺】 ノウサツ 非常に悩ます。特に、女が女の美しさなどで男の心をかき乱すこと。▽「殺」は、強めの助辞。

有能 ノウアリ🔗🔉

【有能】 ユウノウ・ノウアリ 才能があること。また、その人。

濃厚 ノウコウ🔗🔉

【濃厚】 ノウコウ 味・香り・色などが、こくてこってりしていること。〈対語〉淡泊。

濃艶 ノウエン🔗🔉

【濃艶】 ノウエン あでやかで美しい。

直衣 ノウシ🔗🔉

【直衣】 ノウシ〔国〕平安時代以後の天皇・貴族の平常服。袍ホウに似ているが、幅がせまく、たけがやや短い。

篦 の🔗🔉

【篦】 16画 竹部  区点=6836 16進=6444 シフトJIS=E2C2 【箆】異体字異体字 14画 竹部 区点=4247 16進=4A4F シフトJIS=95CD 《音読み》 ヘイ/ヒ/ハイ〈b〉 《訓読み》 くし/へら/の 《意味》 {名}くし。節のびっしり並んだ竹ぐし。けすじたて。すじとおし。 〈類義語〉→梳。「梳篦ソヒ」 〔国〕へら。細長く平たくけずってつくった竹の小刀。の。矢がら。 《解字》 会意兼形声。下部の字(音ヒ・ヘイ)は、びっしりと並ぶ意を含む。篦はそれを音符とし、竹を加えた字。 《単語家族》 比(並ぶ)と同系。 《類義》 梳ソは、目のあらいすきぐし。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

納会 ノウカイ🔗🔉

【納会】 ノウカイ〔国〕一年の最後の会合。おさめ会。取引所で、その月の最後のたちあい。▽十二月末の納会を年末納会・大納会という。

納吉 ノウキツ🔗🔉

【納吉】 ノウキツ 周代の、結婚に関する六礼の一つ。男子の家で、嫁にむかえる女子の良否をうらない、吉兆を得れば、女子の家に報告して、はじめて、婚姻を決定すること。〔→儀礼→「六礼リクレイ」

納言 ノウゲン🔗🔉

【納言】 ノウゲン 舜シュンの時代の官名。天子のことばを下につたえ、下位者のことばを天子にとりつぐ役目をつかさどる。〔→書経ナゴン〔国〕大納言・中納言・少納言の総称。

納采 ノウサイ🔗🔉

【納采】 ノウサイ 周代の、結婚に関する六礼の一つ。男子側から仲介人に、結婚の意志を女子の家につたえてもらい、女子の家に贈り物を贈ること。▽「采」は、採択の意。〔→儀礼→「六礼リクレイ」

納貢 ノウコウ🔗🔉

【納貢】 ノウコウ みつぎ物をおさめる。

納骨 ノウコツ🔗🔉

【納骨】 ノウコツ・ホネヲオサム 死んだ人の遺骨を寺や墓などにおさめる。

納経 ノウキョウ🔗🔉

【納経】 ノウキョウ〔仏〕書写した経典を寺に奉納すること。寺で経をよむこと。

納款 ノウカン🔗🔉

【納款】 ノウカン・カンヲイル 敵によしみを通ずる。敵に内通する。

能 のう🔗🔉

【能】 10画 肉部 [五年] 区点=3929 16進=473D シフトJIS=945C 《常用音訓》ノウ 《音読み》 ノウ/ノ/ドウ〈nng〉/ダイ/ナイ/タイ〈ni〉 《訓読み》 あたう(あたふ)/よくする(よくす)/よく/ゆるす/たえる(たふ)/のう 《名付け》 たか・ちから・とう・のり・ひさ・みち・むね・やす・よき・よし 《意味》 {動・助動}あたう(アタフ)。よくする(ヨクス)。よく。物事をなしうる力や体力があってできる。たえうる。りっぱにたえて。しっかりと。「非不能也=能ハザルニアラザルナリ」〔→孟子〕「能近取譬=能ク近ク譬ヲ取ル」〔→論語{名}事をやりうる力。はたらき。「有能」「技能」「才能」 {形}やりての。仕事たっしゃな。「能弁」「能者」 {動}ゆるす。やんわりとたえる。柔らかに接する。「柔遠能邇=遠キヲ柔ラゲ邇キヲ能ス」〔→詩経{動}たえる(タフ)。物事をなしうるだけの力がある。また、仕事をなしうる力があって任にたえる。〈同義語〉→耐タイ。「鳥獣毳毛其性能寒=鳥獣ノ毳毛ハソノ性、寒キニ能フ」〔→漢書{名}ねばり強いかめ。▽平声に読む。 〔国〕のう。能楽のこと。 《解字》 会意兼形声。厶イ(=以)は、力を出して働くことを示す。能は「肉+かめの足+音符厶」で、かめや、くまのようにねばり強い力を備えて働くことをあらわす。▽熊ユウ(ねばり強いくま)の字の上部と同じ。 《類義》 →耐 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

能士 ノウシ🔗🔉

【能士】 ノウシ 働きのある人。また、才能のある人物。

能化 ノウカ🔗🔉

【能化】 ノウカ 順調に変化する。ノウゲ〔仏〕他を教化するもの。▽衆生シュジョウに対しては仏、俗人に対しては、僧が能化である。師である僧。人を教えみちびく人。

能言 ノウゲン🔗🔉

【能弁】 ノウベン〔国〕弁舌がたっしゃである。〈類義語〉雄弁。『能言ノウゲン』

能因 ノウイン🔗🔉

【能因】 ノウイン ある物事をもととして、これをじょうずに利用すること。〔→呂覧

能官 ノウカン🔗🔉

【能吏】 ノウリ 才能のある役人。物事を的確に処理する役人。『能官ノウカン』

能育 ノウイク🔗🔉

【能育】 ノウイク 生育することができる。▽一説に、なしとげることができる。〔→左伝

能事 ノウジ🔗🔉

【能事】 ノウジ なしうる事がら。また、しとげなければならない事がら。特別にすぐれたわざ。事をすることができる。

能書 ノウガキ🔗🔉

【能書】 ノウショ「能筆」と同じ。ノウガキ〔国〕薬や商品などの効能をしるした文書。効能を宣伝することば。

能幹 ノウカン🔗🔉

【能幹】 ノウカン はたらき。才能がある。

脳子 ノウシ🔗🔉

【脳子】 ノウシ 毒薬。「天祥、呑脳子不死=天祥、脳子ヲ呑ムモ死ナズ」〔→宋史〔俗〕脳みそ。脳髄。

脳溢血 ノウイッケツ🔗🔉

【脳溢血】 ノウイッケツ 脳の血管が破れて脳の組織内に出血する病気。『脳出血ノウシュッケツ』

膿死 ノウシ🔗🔉

【膿死】 ノウシ ただれ、腐って死ぬ。

衲衣 ノウエ🔗🔉

【衲衣】 ノウエ 僧が着る衣。転じて、僧のこと。

農工 ノウコウ🔗🔉

【農工】 ノウコウ 農業に従事する人と、工業に従事する人。〔→史記農業と工業。

農月 ノウゲツ🔗🔉

【農月】 ノウゲツ 立夏(陽暦五月五日ごろ)後の、農事の忙しい時期。農繁期。「農月無間人、傾家事南畝=農月間人無ク、家ヲ傾ケテ南畝ヲ事トス」〔→王維

農功 ノウコウ🔗🔉

【農功】 ノウコウ 耕作の仕事。『農作ノウサク』〔→左伝

農芸 ノウゲイ🔗🔉

【農芸】 ノウゲイ 農業と園芸。農業を行うための技術。

農郊 ノウコウ🔗🔉

【農郊】 ノウコウ みやこに近い農村。近郊。「碩人敖敖、説于農郊=碩人敖敖タリ、農郊ニ説ル」〔→詩経耕した野原。

農家 ノウカ🔗🔉

【農家】 ノウカ 農業を職業とする家。百姓ヒャクショウ。「莫笑農家臘酒渾=笑フナカレ農家ノ臘酒渾レルヲ」〔→陸游先秦センシン時代、農業を重視することを説いた学派。漢代に九流の一つに数えられた。〔→漢書

農耕 ノウコウ🔗🔉

【農耕】 ノウコウ 田畑を耕す。畑仕事。

農蚕 ノウサン🔗🔉

【農蚕】 ノウサン 耕作の仕事と、かいこを飼う仕事。農業と養蚕。『農桑ノウソウ』

農期 ノウキ🔗🔉

【農時】 ノウジ 田畑を耕す、草とりをする、作物をとり入れるなど、農業の仕事の忙しい時期。『農期ノウキ』「不違農時、穀不可勝食也=農時ヲ違ヘズンバ、穀ハ食ラフニ勝フベカラズ」〔→孟子

農園 ノウエン🔗🔉

【農圃】 ノウホ 農作物を栽培するために区切った土地。『農園ノウエン・農場ノウジョウ』▽「圃」は、苗床。「且悲就行役、安得営農圃=カツ悲シンデ行役ニ就ク、イヅクンゾ農圃ヲ営ムヲ得ン」〔→李白

農業 ノウギョウ🔗🔉

【農業】 ノウギョウ 生業として、田畑を耕し、作物を育てる仕事。

農閑 ノウカン🔗🔉

【農隙】 ノウゲキ 耕作のひま。農業の仕事がひまな時期。農閑期。『農閑ノウカン』〔→左伝

農稼 ノウカ🔗🔉

【農稼】 ノウカ 田畑を耕し穀物をうえる。〈類義語〉耕稼コウカ。

野 の🔗🔉

【野】 11画 里部 [二年] 区点=4478 16進=4C6E シフトJIS=96EC 【埜】異体字異体字 11画 土部 区点=3924 16進=4738 シフトJIS=9457 《常用音訓》ヤ/の 《音読み》 〈y〉/ショ/ジョ〈sh〉 《訓読み》 の 《名付け》 とお・なお・ぬ・の・ひろ 《意味》 {名}の。ひろくのびた大地。▽せま苦しい都市に対して、のび広がった郊外の地。「原野」「曠野コウヤ(広く何もないのはら)」「野有死麕=野ニ死セル麕有リ」〔→詩経{名}天上の二十八宿に応じて、中国を二十八に区分したときのそれぞれの区域。また、のち、区分したそれぞれの範囲のこと。「分野」 {名・形}朝廷に対して、民間のこと。「在野」「朝野一致」 ヤナリ{形}そぼくで洗練されていない。ひなびた。〈対語〉→雅ガ。「野人」「野性」「野哉由也=野ナルカナ由ヤ」〔→論語ヤナリ{形}おさえがきかずあらっぽい。かってな。「野心」 {名}いなかにある家。畑の中の小屋。〈同義語〉→墅。「別野(=別墅)」 〔国〕野球のグラウンド。「外野」「野手」 《解字》 会意兼形声。予ヨは、□印の物を横に引きずらしたさまを示し、のびる意を含む。野は「里+音符予」で、横にのびた広い田畑、のはらのこと。▽古字の埜ヤは「林+土」の会意文字。 《単語家族》 豫ヨ(=予。のびのび)抒ジョ(のばす)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

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