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広辞苑の検索結果 (72)

きん【錦】🔗🔉

きん】 相手の物に冠する敬語として用いる。

きんい‐ぎょくしょく【錦衣玉食】🔗🔉

きんい‐ぎょくしょく錦衣玉食】 [宋史文苑伝、李]美衣を着、美食すること。ぜいたくな生活をすること。 ⇒きん‐い【錦衣】

きんい‐こう【錦衣行】‥カウ🔗🔉

きんい‐こう錦衣行‥カウ 名声を博し、富貴を得て故郷に帰ること。 ⇒きん‐い【錦衣】

○錦衣を着て故郷に帰るきんいをきてこきょうにかえる🔗🔉

○錦衣を着て故郷に帰るきんいをきてこきょうにかえる 他郷に出ていた者が、功名を揚げ立身して故郷に帰る。故郷に錦を飾る。 ⇒きん‐い【錦衣】 きん‐いん近因】 近い原因。直接の原因。↔遠因 きん‐いん近姻】 血統の近い姻戚。近親。 きん‐いん金印】 黄金製の印。古代中国で、諸王・諸侯・御史大夫などが佩用はいよう→倭奴国王印わのなのこくおうのいん⇒きんいん‐ちょくしょ【金印勅書】 きん‐いん金員‥ヰン (金銭の員数の意)金額。金銭。 きんいん‐ちょくしょ金印勅書】 (Goldene Bulle ドイツ)中世ヨーロッパで、金の印章を付した文書。特に、1356年神聖ローマ皇帝カール4世が発布した勅書で、皇帝(ドイツ国王)選挙の権利を7人の聖・俗諸侯(選挙侯)に限定することを規定したもの。黄金文書。 ⇒きん‐いん【金印】 きん‐う金烏】 (太陽の中に三足の烏がいるという中国の伝説による)太陽の異称。 ⇒きんう‐ぎょくと【金烏玉兎】 きんう‐ぎょくと金烏玉兎】 (中国の伝説による、太陽に棲む3本足の烏と月に棲む兎から)太陽と月。転じて、歳月。略して「烏兎」とも。 ⇒きん‐う【金烏】 きん‐うちぶ金打歩】 金の流出を防ぐ目的で、銀行券を金貨と兌換だかんする際に徴収する割増金。 きん‐うん金運】 お金についての運勢。金が手に入る運。「―がよい」 きん‐うんも金雲母】 カリウム・マグネシウム・鉄・アルミニウムを主成分とする雲母。色は黄褐・赤褐など。電気絶縁体・耐熱透明器具などに使用。 きん‐えい近詠】 最近作った詩歌。 きん‐えい近影】 最近写したその人の写真。「著者―」 きん‐えい菌癭】 菌類が寄生したため植物体にできた瘤こぶ→虫癭 きん‐えい禁衛‥ヱイ 皇居の守護。 ⇒きんえい‐ぐん【禁衛軍】 ぎん‐えい吟詠】 ①詩歌を声に出して歌うこと。 ②詩歌を作ること。また、その詩歌。 きんえい‐ぐん禁衛軍‥ヱイ‥ 天子の宮城を守る軍。近衛軍。禁軍。 ⇒きん‐えい【禁衛】 きん‐えいさん金泳三⇒キム=ヨンサム きん‐えき金液(→)水金みずきんに同じ。 きん‐えき禁掖】 (人がみだりに出入りするのを禁ずる小門の意)御所。宮廷。禁中。 きん‐えつ欣悦】 喜ぶこと。うれしがること。喜悦。 きん‐えん近縁】 血のつながりの近いこと。また、生物の分類で近い関係にあること。「―種」 きん‐えん金円‥ヱン かね。金銭。金子きんすきん‐えん金塩(→)テトラクロロ金酸ナトリウムの俗称。 きん‐えん筋炎】 骨格筋の炎症。急性化膿性、感染症に伴うもの、外傷性など種々のものがある。筋肉の疼痛・腫脹・脱力・萎縮などを起こす。 きん‐えん禁苑・禁園‥ヱン 皇居内の庭園。 きん‐えん禁煙・禁烟】 ①中国で、寒食の節に食物の煮たきを禁ずること。禁火。 ②煙草を吸うことを禁ずること。また、やめること。「―車」「―して3カ月になる」 きん‐えん禁厭】 まじないをして悪事・災難を防ぐこと。 ぎん‐えん銀塩】 ハロゲン化銀のこと。光が当たると黒化するためモノクロ‐フィルムに利用する。 きんおう‐むけつ金甌無欠】 [南史朱异伝「武帝言わく、我が国家は猶なお金甌の一傷として欠くる無きが若ごとし」]きず一つない金のかめのように、完全で欠点のないこと。特に、国家が独立強固で、外国の侵略を受けたことのないこと。 きん‐おく金屋‥ヲク 黄金で装飾した家。美しく立派に造った家。保元物語(金刀比羅本)「百厳粧ほひ―の内にては」 きん‐おり金織】 金糸を用いて織ること。また、その織物。 ぎん‐おり銀織】 銀糸を用いて織ること。また、その織物。 きん‐おん琴音】 琴の音きん‐か近火‥クワ 近所に起こった火事。〈[季]冬〉。「―見舞」 きん‐か金花・金華‥クワ 黄金でつくった飾り花。美しく立派なもののたとえ。 ⇒きんか‐とう【金花糖】 きん‐か金柑】 (キンカンの転)「きんかあたま」の略。好色一代女6「天窓あたまは―なる人あり」 ⇒きんか‐あたま【金柑頭】 ⇒きんか‐もとゆい【金柑元結】 きんか金華‥クワ (Jinhua)中国浙江省中部、銭塘せんとう江支流の金華江北岸にある工業都市。省内の陸上交通の要路。北山の洞窟は景勝地として名高い。人口42万5千(2000)。 ⇒きんか‐ハム【金華ハム】 きん‐か金貨‥クワ 金と少量の銅との合金で鋳造した貨幣。日本の本位貨幣であった旧金貨の品位は純金9、銅1。20円・10円・5円・2円・1円の5種があった。 ⇒きんか‐じゅんび【金貨準備】 ⇒きんか‐ほんいせい【金貨本位制】 きん‐か琴歌】 和琴わごんに合わせてうたった日本上代の歌謡。ことうた。→琴歌譜 きん‐か禁火‥クワ 火の使用を禁ずること。火食を禁ずること。 きん‐か槿花‥クワ ムクゲの花。また、アサガオの花。朝開き夕にしぼむから、はかない栄華にたとえる。 ⇒槿花一日の栄 きん‐が禁河】 (人民の遊猟を禁じたからいう)天皇の遊猟、または供御くごのために特に定めた河。→禁野 きん‐が謹賀】 つつしんでよろこびを申し上げること。 ⇒きんが‐しんねん【謹賀新年】 ぎん‐か銀貨‥クワ 銀と銅との合金で鋳造された貨幣。日本ではかつて50銭貨などが流通した。 ぎん‐が銀河】 ①天の川。また、銀河系の別称。天漢。銀漢。〈[季]秋〉 銀河 提供:東京大学理学部木曽観測所 ②われわれの銀河系と同列の規模構造をもつ恒星と星間物質などからなる天体。渦巻銀河・楕円銀河・不規則銀河に分類。銀河群・銀河団をなして分布。アンドロメダ銀河の類。島宇宙。 アンドロメダ銀河 提供:東京大学理学部木曽観測所 大マゼラン雲 撮影:及川聖彦 小マゼラン雲 撮影:及川聖彦 ⇒ぎんが‐ぐん【銀河群】 ⇒ぎんが‐けい【銀河系】 ⇒ぎんが‐だん【銀河団】 きんか‐あたま金柑頭】 毛髪がなくて金柑きんかんのように赤く光った頭。はげあたま。きんかんあたま。世話尽「―の蠅すべり」 ⇒きん‐か【金柑】 きん‐かい近海】 陸地に近い辺りの海。 ⇒きんかい‐ぎょ【近海魚】 ⇒きんかい‐くいき【近海区域】 きん‐かい欣快‥クワイ 喜ばしく気持がいいこと。「―の至り」 きん‐かい欣懐‥クワイ 喜ばしくおもうこと。 きんかい金海】 朝鮮慶尚南道金海から産した茶碗。薄作り、粉白色で、うす赤い斑がある。茶道で賞用。 きん‐かい金塊‥クワイ 精錬した金のかたまり。金貨の地金。 ⇒きんかい‐そうば【金塊相場】 きん‐かい禁戒】 (ゴンカイとも)禁じ戒めること。また、その戒律。いましめ。平家物語10「いまだ―を犯ぼんぜず」 きん‐かい襟懐‥クワイ 心の中。思い。 きん‐がい絹垣】 キヌガキの音便。「錦蓋」とも書く。 きん‐がい菌蓋(→)菌傘きんさんに同じ。 きん‐がい錦鞋】 錦にしきに綵いろいとを用いてつくった貴婦人用の沓くつぎん‐かい銀塊‥クワイ 精錬した銀のかたまり。銀貨の地金。 ⇒ぎんかい‐そうば【銀塊相場】 きんかい‐ぎょ近海魚】 近海に棲息する魚類。近海もの。 ⇒きん‐かい【近海】 きん‐かいきん金解禁】 金輸出解禁の略。いったん禁止した金貨幣または金地金の輸出を再び自由にすること。 きんかい‐くいき近海区域‥ヰキ 船舶安全法施行規則に定められた近海の航海区域。東経175度、南緯11度、東経94度、北緯63度の線で囲まれた水域。旧称、近海航路。 ⇒きん‐かい【近海】 きんかいしゅう金槐集‥クワイシフ 金槐和歌集の略称。 →文献資料[金槐和歌集] ぎんかい‐しょく銀灰色‥クワイ‥ 銀色を帯びた灰色。 きんがい‐せん菫外線‥グワイ‥ (→)紫外線に同じ。 きんかい‐そうば金塊相場‥クワイサウ‥ 金市場において成立する金塊の売買相場。世界最大の市場ロンドン金市場では、純度99.5パーセント以上、350〜450トロイオンスのものが取引適格の金塊。 ⇒きん‐かい【金塊】 ぎんかい‐そうば銀塊相場‥クワイサウ‥ 銀塊の市場相場。 ⇒ぎん‐かい【銀塊】

きん‐がい【錦鞋】🔗🔉

きん‐がい錦鞋】 錦にしきに綵いろいとを用いてつくった貴婦人用の沓くつ

きんか‐ちょう【錦華鳥】‥クワテウ🔗🔉

きんか‐ちょう錦華鳥‥クワテウ スズメ目カエデチョウ科の鳥。大きさはジュウシマツぐらい。オーストラリア原産。脚とくちばしが朱色、雄の脇は栗色で白点がある。純白の品種もあり、普通の飼鳥。

きん‐がま【錦窯】🔗🔉

きん‐がま錦窯】 陶磁器焼成炉の一つ。上絵付うわえつけを行う時に用いるもので、火炎が直接器物に触れないように二重壁にし、外部より間接に加熱するようにしたもの。上絵窯。にしきがま。 錦窯

きん‐き【錦旗】🔗🔉

きん‐き錦旗(→)「にしきのみはた」に同じ。

きんきかん‐じけん【錦輝館事件】‥クワン‥🔗🔉

きんきかん‐じけん錦輝館事件‥クワン‥ (→)赤旗事件の別称。

きんぎょく‐かん【錦玉羹】🔗🔉

きんぎょく‐かん錦玉羹】 寒天に水・砂糖・水飴などを加えて煮詰め、型に流して固めた菓子。

きん‐ぎれ【錦切れ】🔗🔉

きん‐ぎれ錦切れ】 ①にしきの切れはし。 ②(肩に付けて目印としたからいう)明治維新当時の官軍兵士の称。

きん‐けい【錦鶏・錦雞】🔗🔉

きん‐けい錦鶏・錦雞】 キジ目キジ科の鳥。中国原産。形状はキジに類し、羽毛は美麗。雄はことに美しく頭上に黄金色の冠羽を戴き、背は緑色、翼は藍色、雌は茶褐色で黒斑がある。ニシキドリ。錦鶏鳥。赤雉。〈日葡辞書〉 キンケイ(雄・雌) 撮影:小宮輝之 ⇒きんけい‐ぎく【錦鶏菊】 ⇒きんけい‐しょう【錦鶏障】 ⇒きんけい‐の‐ま【錦鶏間】 ⇒きんけいのま‐しこう【錦鶏間祗候】

きんけい‐ぎく【錦鶏菊】🔗🔉

きんけい‐ぎく錦鶏菊】 キク科の一年草。アメリカ原産の観賞用植物で、高さ60センチメートル内外。葉は羽状複葉、小葉は楕円形全縁。夏、大型の頭状花をつける。周囲の舌状花は黄色で中央部は紫褐色。 ⇒きん‐けい【錦鶏・錦雞】

きんけい‐しょう【錦鶏障】‥シヤウ🔗🔉

きんけい‐しょう錦鶏障‥シヤウ 錦鶏を描いた宮中の障子。 ⇒きん‐けい【錦鶏・錦雞】

きんけい‐の‐ま【錦鶏間】🔗🔉

きんけい‐の‐ま錦鶏間】 京都御所の居間の名。その襖に錦鶏が描いてあることからこの名がある。 ⇒きん‐けい【錦鶏・錦雞】

きんけいのま‐しこう【錦鶏間祗候】🔗🔉

きんけいのま‐しこう錦鶏間祗候】 旧制で、勅任官を5年以上つとめた者、および勲三等以上の者のうち特に功労ある者に与えられた資格。麝香間じゃこうのま祗候の下に位し、勅任官待遇。 ⇒きん‐けい【錦鶏・錦雞】

きんこう【錦江】‥カウ🔗🔉

きんこう錦江‥カウ ①(Kŭm-gang)韓国全羅北道長水郡に発源し、湖南平野北部を流れて黄海に入る川。全長400キロメートル。クムガン。古名、白村江はくそんこう。 ②(Jin Jiang)中国江西省北西部を流れ、新建県の南で贛かん江に注ぐ川。全長280キロメートル。

きんこう‐わん【錦江湾】‥カウ‥🔗🔉

きんこう‐わん錦江湾‥カウ‥ (→)鹿児島湾に同じ。

きんし‐ごぼう【金糸牛蒡・錦糸牛蒡】‥バウ🔗🔉

きんし‐ごぼう金糸牛蒡・錦糸牛蒡‥バウ 牛蒡を針のように細くきざみ、油で炒りつけたもの。汁物の材料とする。 ⇒きん‐し【金糸】

きんし‐たまご【金糸卵・錦糸卵】🔗🔉

きんし‐たまご金糸卵・錦糸卵】 薄い卵焼きを細く切ったもの。 ⇒きん‐し【金糸】

きん‐しゃ【金紗・錦紗】🔗🔉

きん‐しゃ金紗・錦紗】 ①紗の地合に金糸を織り込んで文様を表したもの。京都西陣の産。 ②錦紗縮緬ちりめんおよび錦紗御召縮緬の通称。前者は生糸を、後者は練染糸を、経糸たていと・緯糸よこいとともに用いる。組織は両者ともに平織または紋織。主産地は京都。

きんしゅう【錦州】‥シウ🔗🔉

きんしゅう錦州‥シウ (Jinzhou)中国遼寧省南西部の都市。軍事・交通の要地。新興工業都市。人口86万2千(2000)。

きん‐しゅう【錦秋】‥シウ🔗🔉

きん‐しゅう錦秋‥シウ 紅葉が錦のように美しくなる秋。「―の候」

きん‐しゅう【錦繍】‥シウ🔗🔉

きん‐しゅう錦繍‥シウ ①錦にしきと、刺繍ししゅうを施した織物。美しい衣服または織物。 ②美しい詩文の字句、また美しい紅葉・花などのたとえ。

きん‐じょう【錦上】‥ジヤウ🔗🔉

きん‐じょう錦上‥ジヤウにしきの上。美しい物の上。日葡辞書「キンシャウ」 ⇒錦上花を添える

きん‐じょう【錦城】‥ジヤウ🔗🔉

きん‐じょう錦城‥ジヤウ (三国の蜀の時代に錦を管理する官庁があったことから)中国四川省成都の別称。錦官城。

きんしょうじょ【錦祥女】‥シヤウヂヨ🔗🔉

きんしょうじょ錦祥女‥シヤウヂヨ 浄瑠璃「国性爺合戦こくせんやかっせん」中の人物。老一官の先妻の娘で和藤内(鄭成功)の姉。甘輝の妻。

○錦上花を添えるきんじょうはなをそえる🔗🔉

○錦上花を添えるきんじょうはなをそえる [王安石、即事詩「麗唱仍なお錦上に花を添う」]錦の上に美しい花を添え置くように、立派なことを重ねる。よいこと、おめでたいことが重なる。 ⇒きん‐じょう【錦上】 ぎん‐しょうふ銀生麩‥シヤウ‥ 生麩なまふの最も上等なもので、色のきわめて白いもの。 きんじょう‐へいか今上陛下‥ジヤウ‥ 当代の天皇陛下。今上。 ⇒きん‐じょう【今上】 きんじょ‐がっぺき近所合壁】 壁一重を隔てたとなり。隣近所。 ⇒きん‐じょ【近所】 きんじょ‐きんぺん近所近辺】 近い所。 ⇒きん‐じょ【近所】 きん‐しょく金色】 黄金のような色。きんいろ。 きん‐しょく錦色】 錦のような美しい色。 ぎん‐しょく銀色】 銀の色。銀のような色。ぎんいろ。 ぎん‐しょく銀燭】 銀製の燭台。また、明るく光り輝くともしび。 きんしょく‐じ錦織寺】 滋賀県野洲市木部にある寺。真宗木辺きべ派の本山。858年(天安2)円仁の建立した天安堂が初めで、1235年(嘉禎1)親鸞が阿弥陀像を安置したと伝える。実際は南北朝時代慈空の開創。江戸幕府により復興。にしごりでら。

きん‐しょく【錦色】🔗🔉

きん‐しょく錦色】 錦のような美しい色。

きんしょく‐じ【錦織寺】🔗🔉

きんしょく‐じ錦織寺】 滋賀県野洲市木部にある寺。真宗木辺きべ派の本山。858年(天安2)円仁の建立した天安堂が初めで、1235年(嘉禎1)親鸞が阿弥陀像を安置したと伝える。実際は南北朝時代慈空の開創。江戸幕府により復興。にしごりでら。 ○近所に事なかれきんじょにことなかれ 近所に変事があれば、自分も迷惑するから、無事であるように望むのにいう。 ⇒きん‐じょ【近所】

きんしん‐しゅうこう【錦心繍口】‥シウ‥🔗🔉

きんしん‐しゅうこう錦心繍口‥シウ‥ 詩文の才のすぐれていること。錦心繍腸。

きんたい‐えん【錦袋円】‥ヱン🔗🔉

きんたい‐えん錦袋円‥ヱン 痛み止めの丸薬の名。江戸の下谷池之端仲町通にあった勧学屋大助方で、宝永(1704〜1711)頃から売っていた。

きんたい‐きょう【錦帯橋】‥ケウ🔗🔉

きんたい‐きょう錦帯橋‥ケウ 山口県岩国市を貫流する錦川に架かる反橋そりばし。石造の橋脚4基と両岸との上に、アーチ式の5橋を連ね架する。全長193.3メートル(橋面に沿って210メートル)、幅5メートル。1673年(延宝1)岩国藩主吉川広嘉ひろよしの創建。20年ごとに造替された。1950年、風水害で中央部を流失、のち修築。きんたいばし。算盤橋。五竜橋。 錦帯橋 撮影:山梨勝弘

きんたい‐し【錦袋子】🔗🔉

きんたい‐し錦袋子】 明みんから伝来したという秘薬。元禄(1688〜1704)頃に流行。京坂に本舗あり、万病にきくとされた。

きん‐ち【錦地】🔗🔉

きん‐ち錦地】 相手の住居地の尊敬語。貴地。

きん‐ちょう【錦帳】‥チヤウ🔗🔉

きん‐ちょう錦帳‥チヤウ 錦のとばり。

きん‐のう【錦嚢】‥ナウ🔗🔉

きん‐のう錦嚢‥ナウ ①錦でつくったふくろ。 ②(唐の李賀の故事から)名吟の多い人の詩嚢。 ③他人の詩稿の美称。

きん‐ぱん【錦旛】🔗🔉

きん‐ぱん錦旛】 にしきのはた。錦旗。

きん‐ぽう【錦袍】‥パウ🔗🔉

きん‐ぽう錦袍‥パウ 錦のうわぎ。

きん‐りん【錦鱗】🔗🔉

きん‐りん錦鱗】 美しい魚。

にしき‐うつぎ【二色空木・錦空木】🔗🔉

にしき‐うつぎ二色空木・錦空木】 スイカズラ科の落葉低木。山地に生えるが、観賞用に広く栽培。高さ2〜3メートル。葉は楕円形。夏、多数の5裂した筒状花を開く。花は初め白色、後に紅色。

にしき‐え【錦絵】‥ヱ🔗🔉

にしき‐え錦絵‥ヱ 1765年(明和2)に鈴木春信らによって創始された華麗な多色刷浮世絵版画。以後、浮世絵版画の代表的名称となり、春信はじめ鳥居清長・喜多川歌麿・歌川豊国・葛飾北斎・歌川広重らすぐれた作者と彫師・摺師との協力のもとに主題と技法の幅をひろげ、広く世に迎えられた。江戸絵。吾妻錦絵。東あずま錦絵。樋口一葉、たけくらべ「いつか話した―を見せるからお寄りな、いろいろのが有るから」 ⇒にしき【錦】

にしき‐がい【錦貝】‥ガヒ🔗🔉

にしき‐がい錦貝‥ガヒ ①イタヤガイ科の二枚貝。ホタテガイにやや似るが、小形で薄く、殻長約5センチメートル。表面にはとげのある放射肋が走り、純白・鮮紅・紫・黄など色彩変異に富む。本州の太平洋岸の浅海岩礁に産する。〈書言字考節用集〉 ②ナデシコガイやアズマニシキの幼若なものの古名。古歌に詠まれた歌仙貝の一つ。 ⇒にしき【錦】

にしき‐がま【錦窯】🔗🔉

にしき‐がま錦窯⇒きんがま⇒にしき【錦】

にしき‐がわ【錦革】‥ガハ🔗🔉

にしき‐がわ錦革‥ガハ 織物の錦に似せた染革。 ⇒にしき【錦】

にしき‐ぎ【錦木】🔗🔉

にしき‐ぎ錦木】 ①ニシキギ科の落葉低木。コマユミ(小真弓)の変種とされ、枝にコルク質の翼のある点が母種と異なる。初夏、帯黄緑色の小花を多数開く。果実は蒴果さくかで、晩秋熟し、裂けて橙紅色の種子を現す。紅葉美しく、観賞用。材は細工用。鬼箭木。五色木。〈[季]秋〉 にしきぎ ニシキギ(実) 提供:ネイチャー・プロダクション ニシキギ 提供:ネイチャー・プロダクション ②五色に彩った30センチメートルばかりの木片。昔の奥州の風習で、男が女に逢おうとする場合に、女の家の門に立てて、女に応ずる心があればそれを取り入れ、取り入れなければ男がさらに加え立てて千束を限りとするという。山家集「立てそめてかへる心は―の千束ちづかまつべき心地こそせね」 ⇒にしき【錦】

にしき‐ごい【錦鯉】‥ゴヒ🔗🔉

にしき‐ごい錦鯉‥ゴヒ コイの飼育改良品種。色彩や斑点が美しい。新潟県古志・魚沼両郡の山村産のものが1914年(大正3)に東京で開かれた大正博覧会に出品されて有名になった。色鯉。花鯉。変り鯉。 ⇒にしき【錦】

にしき‐ごろも【錦衣】🔗🔉

にしき‐ごろも錦衣】 シソ科の小形の多年草。日本各地の山地に生える。根茎から数本の茎を直立、高さ10センチメートル前後。3〜4対の卵形の葉を対生。葉裏は濃い赤紫色、緑色の表面にも脈に沿って赤紫色の斑が入る。初夏に葉腋に淡紅色を帯びた小さな白花(唇形花)を数個直立してつける。 ⇒にしき【錦】

にしき‐じそ【錦紫蘇】🔗🔉

にしき‐じそ錦紫蘇】 〔植〕(→)コリウスに同じ。 ⇒にしき【錦】

にしき‐そう【錦草・地錦】‥サウ🔗🔉

にしき‐そう錦草・地錦‥サウ トウダイグサ科の一年草。世界中に分布する雑草で、路傍や庭に普通。茎は紅色で細く、根元から多く分岐して地上を這う。葉は小楕円形で暗緑色。初秋、各葉腋に淡赤紫色の小花を開き、花後、3稜の蒴果さくかを結ぶ。茎を傷つけると白色の乳液を出すので「ちちぐさ」とも呼ばれる。コニシキソウなど近似の種が多い。 ⇒にしき【錦】

にしき‐たけ【錦蕈】🔗🔉

にしき‐たけ錦蕈】 担子菌類のきのこ。傘は平らで橙黄色または紅色、縁辺部に縞がある。ひだは白色から淡黄色、柄は円柱状で淡い橙黄色。芳香がある。食用。 ⇒にしき【錦】

にしき‐たまご【錦卵・錦玉子】🔗🔉

にしき‐たまご錦卵・錦玉子】 (「二色卵」とも書く)卵料理。ゆで卵の黄身と白身を別々に裏漉うらごししてそれぞれを調味し、2段に重ねて蒸したもの。 ⇒にしき【錦】

にしき‐づた【錦蔦】🔗🔉

にしき‐づた錦蔦】 キヅタの葉の白の斑入りのもの。 ⇒にしき【錦】

にしき‐で【錦手】🔗🔉

にしき‐で錦手】 陶磁器表面に赤・緑・紫・黄・青などの上絵具で模様を描いたもの。もと中国から舶来、後に日本で製した。京都を中心とした呼称。赤絵。色絵。→五彩⇒にしき【錦】

にしき‐どり【錦鳥】🔗🔉

にしき‐どり錦鳥】 ①錦鶏きんけいの別称。 ②鹿の異称。 ⇒にしき【錦】

にしき‐ながれさく【錦流笏】🔗🔉

にしき‐ながれさく錦流笏】 馬の毛色の名。額から鼻の上まで薄色の毛のあるもの。 ⇒にしき【錦】

にしき‐ぬり【錦塗】🔗🔉

にしき‐ぬり錦塗】 変り塗の一種。魚子ななこを地文に唐草文などを錫粉を蒔いて研ぎ出したもの。弘前市の産出。 ⇒にしき【錦】

にしきのうら【錦之裏】🔗🔉

にしきのうら錦之裏】 洒落本しゃれぼん。山東京伝作・画。1冊。1791年(寛政3)刊。夕霧・伊左衛門の情話をもとにし、夕霧の伊左衛門に対する真情を描く。「娼妓絹籭しょうぎきぬぶるい」「仕懸文庫」と共に絶版を命ぜられた。

にしき‐の‐みはた【錦の御旗】🔗🔉

にしき‐の‐みはた錦の御旗】 ①日月を金銀で刺繍し、または描いた赤地の錦の旗。鎌倉時代頃から、朝敵討伐の際、官軍の標章として用いられた。錦旗きんき。太平記11「金持かなじの大和守、―を差して左に候こうし」 ②(比喩的に)他に対しての自己の行為・主張などを権威づけるためのもの。「効率化を―に掲げる」 ⇒にしき【錦】

にしき‐はし【錦端】🔗🔉

にしき‐はし錦端(→)「にしきべり」に同じ。堤中納言物語「―・高麗こうらいはし・繧繝うげん・紫はしのたたみ」 ⇒にしき【錦】

にしき‐ぶんりゅう【錦文流】‥リウ🔗🔉

にしき‐ぶんりゅう錦文流‥リウ 江戸前期の浮世草子・浄瑠璃作者、俳人。元禄から享保頃の人。初め「本海道虎石」などの浄瑠璃を、のち「棠大門屋敷からなしだいもんやしき」「当世乙女織」など、実話に取材した浮世草子を書いた。

にしき‐へび【錦蛇】🔗🔉

にしき‐へび錦蛇】 ニシキヘビ科のヘビの総称。アミメニシキヘビ・インドニシキヘビなど、インド・東南アジア・オーストラリア・アフリカの熱帯地方に約20種。5メートル以上になる大形の4種を含むが、他はあまり大きくない。肛門の左右に後肢の痕跡がある。無毒で、種々の動物を巻き殺して呑む。日本で「うわばみ」と称したのは、おおむねこの類。 インドニシキヘビ 提供:東京動物園協会 ボールパイソン 提供:東京動物園協会 ビルマニシキヘビ 撮影:小宮輝之 ⇒にしき【錦】

にしき‐べり【錦縁】🔗🔉

にしき‐べり錦縁】 錦を用いた畳のへり。また、その畳。にしきはし。 ⇒にしき【錦】

にしき‐まつ【錦松】🔗🔉

にしき‐まつ錦松】 黒松の変種。小形で、樹皮はきわめて厚く、亀甲状に裂ける。盆栽用。 ⇒にしき【錦】

にしき‐めがね【錦眼鏡】🔗🔉

にしき‐めがね錦眼鏡】 万華鏡まんげきょうのこと。 ⇒にしき【錦】

○錦を飾るにしきをかざる🔗🔉

○錦を飾るにしきをかざる 功を成し遂げて故郷に帰る。「故郷に―」 ⇒にしき【錦】

○錦を衣て夜行くが如しにしきをきてよるゆくがごとし🔗🔉

○錦を衣て夜行くが如しにしきをきてよるゆくがごとし [史記項羽本紀「富貴にして故郷に帰らざるは、繍を衣て夜行くが如し、誰か之を知る者ぞ」]立身出世しても、故郷に帰り知人にその栄誉を知られなくては、その甲斐がないの意。 ⇒にしき【錦】 にじ‐ぐち二字口】 相撲の土俵の東西の力士の上がり口。徳俵と平行して俵が埋めてあり、「二」の字の形になっているのでいう。→土俵場(図) にしぐち‐あがりや西口揚屋】 女牢おんなろうのこと。 に‐じげん二次元】 次元の数が二つであること。長さと幅だけの広がり。平面の広がり。 ⇒にじげん‐コード【二次元コード】 にじげん‐コード二次元コード】 二次元の図形パターンで情報を記録した符号。縦横の二方向を使い、バーコードより小さな領域に多くの情報を収める。→QRコード ⇒に‐じげん【二次元】 にじ‐コイル二次コイル】 変圧器において出力側に接続されるコイル。

にしごり‐べ【錦織部】🔗🔉

にしごり‐べ錦織部】 大和政権で、錦・綾を織った品部しなべ。大陸の技術を伝えた。錦部。

[漢]錦🔗🔉

 字形 〔金部8画/16画/人名/2251・3653〕 〔音〕キン(漢) 〔訓〕にしき [意味] ①金糸や色糸で美しい模様を織り出した高級な織物。にしき。「錦繡きんしゅう・錦紗きんしゃ・紅錦・蜀錦しょくきん」「故郷に錦にしきを飾る」(立身出世して晴れがましく故郷に帰る) ②にしきのように美しい。「錦鶏・錦地」 [解字] 形声。「帛」(=絹織物)+音符「金」。金糸を織りこんだ絹織物の意。

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きん-い【錦衣】🔗🔉

きん-い [1] 【錦衣】 にしきの衣。また,美しい衣服。

きんい=を着て故郷(コキヨウ)に帰る🔗🔉

――を着て故郷(コキヨウ)に帰る 他郷に出ていた者が,名声をあげ,富貴になって故郷に帰る。錦衣行。故郷へ錦(ニシキ)を飾る。

きんい-ぎょくしょく【錦衣玉食】🔗🔉

きんい-ぎょくしょく [1] 【錦衣玉食】 〔小学(善行)〕 美しい衣服と立派なごちそう。ぜいたくな生活のたとえ。

きんい-こう【錦衣行】🔗🔉

きんい-こう ―カウ [3] 【錦衣行】 名声をあげ,富貴になって故郷に帰ること。

きんか-ちょう【錦華鳥・錦花鳥】🔗🔉

きんか-ちょう キンクワテウ [0] 【錦華鳥・錦花鳥】 スズメ目カエデチョウ科の小鳥。オーストラリア原産。全長10センチメートルほど。くちばしと足は赤色,頬(ホオ)は赤黄色で眼の下に黒い縦線がある。背面は灰褐色で,尾は黒色に白帯があり,雄はのどから胸にかけて白黒の横縞がある。明治末期から飼い鳥として輸入。

きん-がま【錦窯】🔗🔉

きん-がま [0] 【錦窯】 窯の一。上絵(ウワエ)付けに用いる低火度の窯。直接火が器物に触れないように,二重構造になっている。にしきがま。

きん-き【錦旗】🔗🔉

きん-き [1] 【錦旗】 天子の旗。官軍であることを証する旗。明治維新の際には,赤地の錦に日月紋,または菊花紋を描いた二種のものが用いられた。にしきのみはた。

きん-き【錦綺】🔗🔉

きん-き [1] 【錦綺】 にしきとあやぎぬ。あやにしき。

きん-ぎれ【錦切れ】🔗🔉

きん-ぎれ [0][4] 【錦切れ】 (1)錦(ニシキ)の切れ端。 (2)明治維新の頃,官軍の兵士が目じるしとして肩につけた錦の切れ。また,官軍の称。

きん-けい【錦鶏・錦🔗🔉

きん-けい [0] 【錦鶏・錦】 キジ目キジ科の鳥。雄は全長約110センチメートル,尾羽が70センチメートルほど。雄は黄金色の冠羽があり,襟は黄と黒の横縞,他は朱と黄と黒の羽毛が混じり,華麗な羽色をもつ。雌は全身褐色で暗褐色の斑点がある。中国西南部高地の原産。江戸時代から飼い鳥として輸入された。錦鶏鳥。アカキジ。

きんけい-ぎく【錦鶏菊】🔗🔉

きんけい-ぎく [3] 【錦鶏菊】 キク科の一,二年草。北アメリカ原産。茎は高さ約50センチメートル。卵形の小葉からなる羽状葉を対生する。夏,枝頂に周囲が黄色,中心が紫褐色の頭状花をつける。

きんけい-しょう【錦鶏障】🔗🔉

きんけい-しょう ―シヤウ 【錦鶏障】 宮中の一室にある,錦鶏を描いたふすま。

きんけい-ちょう【錦鶏鳥】🔗🔉

きんけい-ちょう ―テウ [0] 【錦鶏鳥】 「錦鶏」に同じ。

きんけい-の-ま【錦鶏の間】🔗🔉

きんけい-の-ま 【錦鶏の間】 〔ここに錦鶏障があったことから〕 もとの京都御所の中の,天皇の居間の名。

きんけい-のま-しこう【錦鶏の間祗候】🔗🔉

きんけい-のま-しこう [0]-[0] 【錦鶏の間祗候】 もと,宮中における資格の一種。華族や官吏で功労があった者を優遇する意味で与えられた資格。勅任官待遇。麝香間(ジヤコウノマ)祗候の次位に位する。

きん-こう【錦江】🔗🔉

きん-こう ―カウ 【錦江】 韓国の中西部を流れる河川。小白山脈に源を発し,ほぼ西流して黄海に注ぐ。長さ402キロメートル。クム-ガン。

きんこうざん【錦光山】🔗🔉

きんこうざん キンクワウザン 【錦光山】 京焼の陶家の名。また,その製品名。正保(1644-1648)の頃,初代小林源(徳)右衛門が京都粟田に開窯。1755年以降,将軍家の御用茶碗をはじめ,高級色絵陶器を製作。

きんこう-わん【錦江湾】🔗🔉

きんこう-わん キンカウ― 【錦江湾】 鹿児島(カゴシマ)湾の別名。

きんし-たまご【金糸卵・錦糸卵】🔗🔉

きんし-たまご [4][5] 【金糸卵・錦糸卵】 薄焼き卵を,糸のように細く刻んだもの。

きん-し【錦糸】🔗🔉

きん-し [0] 【錦糸】 にしきの糸。

きんし-たまご【錦糸卵】🔗🔉

きんし-たまご [4][5] 【錦糸卵】 ⇒きんしたまご(金糸卵)

きん-しゃ【金紗・錦紗】🔗🔉

きん-しゃ [1] 【金紗・錦紗】 (1)紗の地に金糸・箔(ハク)・絹の色糸などを織り込んで模様を表した絹織物。夏の袈裟(ケサ)などにする。 (2)「金紗縮緬(チリメン)」「金紗御召(オメシ)」の略。

きん-しゅう【錦秋】🔗🔉

きん-しゅう ―シウ [0] 【錦秋】 紅葉が錦(ニシキ)のように色鮮やかな秋。「―の候」

きん-しゅう【錦繍】🔗🔉

きん-しゅう ―シウ [0] 【錦繍】 (1)錦(ニシキ)と刺繍(シシユウ)をした織物。「―の帯」「綾羅(リヨウラ)―」 (2)美しい織物。立派な衣服。「身に―をまとう」 (3)美しい紅葉や花をたとえていう。「秋の野山を―で彩る」 (4)うるわしい字句の詩文のたとえ。

きんしゅう=の腸(ハラワタ)🔗🔉

――の腸(ハラワタ) 「錦心繍口(キンシンシユウコウ)」に同じ。

きんしゅう【錦州】🔗🔉

きんしゅう キンシウ 【錦州】 中国,遼寧省の都市。東北部と華北とを結ぶ交通・軍事上の要地。石油・化学・機械などの工業が発達。チンチョウ。

きん-じょう【錦上】🔗🔉

きん-じょう ―ジヤウ [0] 【錦上】 錦(ニシキ)など,美しいものの上。

きんじょう=に花を敷・く🔗🔉

――に花を敷・く 「錦上に花を添える」に同じ。

きんじょう=に花を添・える🔗🔉

――に花を添・える 美しいものの上に,さらに美しいものを加える。錦上に花を敷く。

きんしょうじょ【錦祥女】🔗🔉

きんしょうじょ キンシヤウヂヨ 【錦祥女】 (1)人形浄瑠璃「国性爺合戦(コクセンヤカツセン)」の登場人物。老一官(鄭芝竜(テイシリユウ))の娘で,和藤内(鄭成功)とは異母姉弟。甘輝(カンキ)将軍の妻。 (2)歌舞伎の鬘(カツラ)の一。錦祥女のような中国の若い女の役に使用。錦祥女髷(ワゲ)。

きんしょうじょ-わげ【錦祥女髷】🔗🔉

きんしょうじょ-わげ キンシヤウヂヨ― [5] 【錦祥女髷】 ⇒錦祥女(キンシヨウジヨ)(2)

きん-しょく【錦色】🔗🔉

きん-しょく [0][1] 【錦色】 錦のような美しい色。

きんしょく-じ【錦織寺】🔗🔉

きんしょく-じ 【錦織寺】 滋賀県野洲郡中主(チユウズ)町にある浄土真宗木辺(キベ)派の本山。山号は遍照山。858年円仁の草創。初め天台宗に属したが,1235年親鸞が阿弥陀像を安置し,以後浄土真宗に転じた。にしごりでら。

きんしょくじ-は【錦織寺派】🔗🔉

きんしょくじ-は 【錦織寺派】 ⇒木辺派(キベハ)

きん-しん【錦心】🔗🔉

きん-しん [0] 【錦心】 錦(ニシキ)のように美しい心。また,優れた思想。

きんしん-しゅうこう【錦心繍口】🔗🔉

きんしん-しゅうこう ―シウ― [0] 【錦心繍口】 美しい思想と美しい言葉。優れた詩文の才能。錦心繍腸。錦繍の腸(ハラワタ)。

きんせい-ちょう【錦静鳥】🔗🔉

きんせい-ちょう ―テウ [0] 【錦静鳥】 スズメ目カエデチョウ科の小鳥。全長12センチメートル内外。頭部は銀灰色,背面は灰褐色,くちばし・のど・腰・尾が黒い。オーストラリア東部の草原や疎林にすむ。飼い鳥にする。

きんたい-えん【錦袋円】🔗🔉

きんたい-えんン 【錦袋円】 江戸時代,江戸下谷の勧学屋で売った丸薬。毒消しと気付けの薬。

きんたい-きょう【錦帯橋】🔗🔉

きんたい-きょう ―ケウ 【錦帯橋】 山口県岩国市,錦川にかかる橋。四基の橋台に五つのアーチを連ねる木造橋。全長193メートル,幅5メートル。最初の架橋は1673年。きんたいばし。そろばん橋。

きん-ち【錦地】🔗🔉

きん-ち [1] 【錦地】 〔風光明媚(メイビ)な美しい地の意〕 手紙などで,相手を敬ってその居住地をいう語。御地(オンチ)。貴地。

きん-ちょう【錦帳】🔗🔉

きん-ちょう ―チヤウ [0] 【錦帳】 錦(ニシキ)で織ったとばり。

きん-のう【錦嚢】🔗🔉

きん-のう ―ナウ [0] 【錦嚢】 (1)錦(ニシキ)で作った袋。 (2)〔唐の李賀が道を行くにも下男に錦の袋を持たせ,詩ができるとそこへ入れたという故事から〕 詩歌の草稿を入れる袋。 (3)他人の詩をほめていう語。

きん-ぽう【錦袍】🔗🔉

きん-ぽう ―パウ [0] 【錦袍】 錦(ニシキ)でつくった上衣。

きん-りん【錦鱗】🔗🔉

きん-りん 【錦鱗】 美しい魚。「御贄(ミニエ)の―/太平記 9」

にしき【錦】🔗🔉

にしき [1] 【錦】 (1)種々の色糸を用いて華麗な模様を織り出した織物の総称。模様を経(タテ)糸で表す経錦(タテニシキ)と,緯(ヨコ)糸で表す緯錦(ヨコニシキ)がある。唐織(カラオリ)・綴(ツヅレ)織・金襴など。現在,西陣が主産地。「金銀珊瑚(キンギンサンゴ)綾(アヤ)―」 (2)色や模様の美しいもの。「紅葉の―」「みわたせば柳桜をこきまぜて宮こぞ春の―なりける/古今(春上)」

にしき=を飾・る🔗🔉

――を飾・る 功を成し遂げて故郷に帰る。「故郷に―を飾る」

にしき=を着て夜行くが如(ゴト)し🔗🔉

――を着て夜行くが如(ゴト)し 〔漢書(項羽伝)〕 立身しても故郷に帰らないのは,錦を着ても人に姿を見てもらわないのと同じで,甲斐がないということ。

にしき-あや【錦綾】🔗🔉

にしき-あや 【錦綾】 錦と綾。美しい立派な絹織物。「―の中に包める斎(イワ)ひ児(コ)も/万葉 1807」

にしき-え【錦絵】🔗🔉

にしき-え [3] 【錦絵】 多色刷りにした浮世絵版画の称。1765年頃,俳諧師の間で流行した多色の絵暦に刺激されて鈴木春信が創始。絵師・彫り師・摺(ス)り師が協力して刷り出す精巧で華麗な木版画。江戸を中心に発展し明和期(1764-1772)以降の浮世絵はこの技法による。江戸絵。東錦絵(アズマニシキエ)。

にしき-えび【錦海老】🔗🔉

にしき-えび [3] 【錦海老】 エビの一種。イセエビに似るが,より大形で体長約50センチメートル。紫褐色の地に黄白色の不規則な斑紋があり美しい。味はイセエビに劣る。日本では紀伊半島以南に分布。

にしき-がい【錦貝】🔗🔉

にしき-がい ―ガヒ [3] 【錦貝】 海産の二枚貝。貝殻は扇形でふくらみが弱い。ホタテガイに似るが小形で,殻高約4センチメートル。貝殻の表面は放射状の肋(ロク)が二〇本内外ある。色彩は黄,褐色,赤,紫など変化に富む。本州中部以南から南洋にかけて分布。ミヤコガイ。

にしき-がま【錦窯】🔗🔉

にしき-がま [3] 【錦窯】 ⇒きんがま(錦窯)

にしき-ぎ【錦木】🔗🔉

にしき-ぎ [3] 【錦木】 (1)ニシキギ科の落葉低木。高さ約1.5メートル。枝に四列のコルク質の翼(ヨク)がある。葉は楕円形。初夏,淡緑色四弁の小花をつける。紅葉が美しいので庭木ともされる。晩秋,果実が熟して割れ,赤い皮のある種子を現す。[季]秋。 〔「錦木の花」は [季]夏〕 (2)五色に彩った30センチメートルほどの長さの木。男が恋する女の家の戸口に夜ごとに一本ずつ立ててゆき,女は同意するときこれを中にしまう。染め木。「―はたてながらこそ朽ちにけれ/後拾遺(恋一)」 錦木(1) [図]

にしき-ごい【錦鯉】🔗🔉

にしき-ごい ―ゴヒ [3] 【錦鯉】 鯉の中で色彩や斑紋が美しく,観賞用に飼育されるものの総称。選抜育種したものや品種改良により,紅白・三色・丹頂などと鮮やかな美しい色模様に変化したものが多い。変わり鯉。色鯉。花鯉。模様鯉。

にしき-ごろも【錦衣】🔗🔉

にしき-ごろも [4] 【錦衣】 シソ科の多年草。山地に自生。高さ10センチメートル内外。全体に軟毛がある。葉は倒卵形で,脈に沿って紫色を帯びる。初夏,淡紫色の唇形花をつける。キンモンソウ。

にしき-じそ【錦紫蘇】🔗🔉

にしき-じそ [3] 【錦紫蘇】 コレウスの別名。

にしき-たまご【錦卵】🔗🔉

にしき-たまご [4][5] 【錦卵】 和風料理の一。ゆで卵の白身と黄身を別々に裏漉(ゴ)しして調味し,白・黄二色に重ねて蒸し固めたもの。

にしき-づた【錦蔦】🔗🔉

にしき-づた [3] 【錦蔦】 アイビーの園芸変種。つる性の常緑木本。葉は心臓形で,濃緑・淡緑・淡黄・白などが混じり,まだら模様となる。観葉植物として栽培。

にしき-で【錦手】🔗🔉

にしき-で [0] 【錦手】 主として,白釉(ハクユウ)を施した磁器に,不透明な赤釉を中心に,緑・黄・紫・青などの透明釉で上絵をつけたもの。古伊万里などに見られる。

にしき-どり【錦鳥】🔗🔉

にしき-どり [3] 【錦鳥】 錦鶏(キンケイ)の異名。

にしき-ぬり【錦塗(り)】🔗🔉

にしき-ぬり [0] 【錦塗(り)】 津軽塗の一種。色漆を不規則にまき散らして研ぎ出した上に,雲鶴・千鳥・桐・鳳凰などの模様を置いて仕上げたもの。

にしき-の-みはた【錦の御旗】🔗🔉

にしき-の-みはた 【錦の御旗】 (1)官軍のしるしである旗。赤い錦地に日月を金銀で刺繍(シシユウ)したもの。 (2)その行為や主張を正当化し,権威づけるもの。「公害防止を―とする」

にしき-はし【錦端】🔗🔉

にしき-はし 【錦端】 ⇒錦縁(ニシキベリ)

にしき-へび【錦蛇】🔗🔉

にしき-へび [4][3] 【錦蛇】 オオヘビ科ニシキヘビ亜科に属するヘビの総称。体は太くて長く,全長2〜10メートル。一般に色彩が派手で,黄褐色の地に赤褐色または黒褐色の斑紋をもつ種が多い。肛門の左右に後肢の痕跡がある。アミメニシキヘビ・ボールパイソン・アフリカニシキヘビなど。パイソン。

にしき-べら【錦遍羅】🔗🔉

にしき-べら [3] 【錦遍羅】 スズキ目の海魚。全長約15センチメートル。体は細長くて側扁する。背と体側は緑色の地に紅褐色や黒色の斑点が多数散在する。腹は藍色で一本の紅褐色の帯が走る。本州中部から沖縄まで分布。

にしき-べり【錦縁】🔗🔉

にしき-べり [0] 【錦縁】 錦を使った畳のへり。また,その畳。にしきはし。

にしき-まつ【錦松】🔗🔉

にしき-まつ [3] 【錦松】 クロマツの園芸品種。小形で,樹皮はきわめて厚く,亀甲(キツコウ)状に裂ける。盆栽用。

にしき-めがね【錦眼鏡】🔗🔉

にしき-めがね [4] 【錦眼鏡】 「万華鏡(マンゲキヨウ)」に同じ。

にしき-がわ【錦川】🔗🔉

にしき-がわ ―ガハ 【錦川】 山口県東部を流れる川。莇(アザミ)ヶ岳付近に源を発し,岩国市で広島湾に注ぐ。下流に錦帯橋がかかる。長さ110キロメートル。岩国川。

にしきのうら【錦之裏】🔗🔉

にしきのうら 【錦之裏】 洒落本。一冊。山東京伝作・画。1791年刊。郭(クルワ)の昼間の情景を精細・緻密に描く。「娼妓絹(シヨウギキヌブルイ)」「仕懸文庫」とともに絶版を命じられ,京伝は手鎖五〇日の刑を受けた。青楼昼之世界錦之裏。

にしき-ぶんりゅう【錦文流】🔗🔉

にしき-ぶんりゅう ―ブンリウ 【錦文流】 江戸前期の浮世草子・浄瑠璃作者・俳人。姓は山村氏。浄瑠璃作者として豊竹座に属し,また,時事に取材した浮世草子を著す。雑俳点者でもあった。著,浮世草子「棠(カラナシ)大門屋敷」「当世乙女織」,浄瑠璃「傾城八花形」など。生没年未詳。

にしごり-べ【錦織部】🔗🔉

にしごり-べ [4] 【錦織部】 大化前代における,錦・綾を織る職業的部民。

にしき【錦】(和英)🔗🔉

にしき【錦】 brocade (織物).→英和 〜を飾る go home in glory.

にしきごい【錦鯉】(和英)🔗🔉

にしきごい【錦鯉】 (a) colored carp.

にしきへび【錦蛇】(和英)🔗🔉

にしきへび【錦蛇】 a python.→英和

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