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かえ・す【反す・返す・帰す・還す】カヘス🔗🔉

かえ・す反す・返す・帰す・還すカヘス 〔他五〕 ➊《反・返》事物・事柄の置かれた位置・順序・状態などを入れちがいにする。 ①表裏を反対にする。うらがえす。ひるがえす。万葉集11「わが背子が袖―・す夜の夢ならしまことも君に逢へりし如し」。万葉集1「采女の袖吹き―・す明日香風」。享和本新撰字鏡「翻、加戸須」。「手のひらを―・す」「軍配を―・す」「裏を―・す」 ②上であったものを下にする。くつがえす。ひっくりかえす。大和物語「雨のもりければむしろを引き―・すとて。思ふ人雨とふりくるものならば我がもる床は―・さざらまし」 ③たがやす。掘りかえす。古今和歌集「あらを田をあらすき―・し―・しても人の心を見てこそやまめ」。新撰字鏡8「耕、加戸須」 ➋事物・事柄を、もとの所・状態・人などへもどす。 ①もとの場所へもどす。帰らせる。万葉集6「病あらせず速やけく―・したまはね本の国へに」。「棚に本を―・す」「妻を里に―・す」 ②もとのようにする。もとへもどす。夫木和歌抄16「夕月夜染むる岡部の松の葉を緑に―・す村時雨むらしぐれかな」。「白紙に―・す」 ③もとの持主にもどす。返却する。また、官位を返上する。辞する。竹取物語「今金五十両たまはるべし…もし金賜はぬものならば衣の質―・したべ」。源氏物語澪標「病によりて位を―・し奉りてしを」。「借金を―・す」 ④返報する。むくいる。日本霊異記「畜生すらなほ恩を忘れずして恩を―・し報ゆ」。「恩を仇で―・す」 ⑤返事や返歌をする。大和物語「女、このかへし…と―・したりける」。「―・す言葉がない」 ⑥一度のどを通った食物をもどす。嘔吐する。栄華物語嶺月「湯のませなどすれど―・しつつ惑ふ」 ⑦(自動詞的に)ひきかえす。もどる。平家物語9「敵かたきにうしろを見せさせ給ふものかな。―・させ給へ」。「寄せては―・す浦波」 ➌《反・返》時の経過やある種の操作によって事物の状態・性質を今までと違ったものにする。 ①ある色に染まっている物を他の色に染める。染めかえす。平家物語1「小桜を黄に―・いたる鎧きて」 ②神楽歌・催馬楽さいばらなどを謡う時に、その調子を律から呂りょに、または呂から律にかえなどする。呂律の調子をかえる。袖中抄「古今のかへしものの歌…―・すとは催馬楽拍子に吹きなしひきなして朝倉をうたふなるべし」 ③(「孵す」と書く)卵をあたためて子にする。宇津保物語藤原君「卵かいの内に命こめたるかりの子は君が宿にて―・さざるらむ」。「雛ひなを―・す」 ➍《反・返》(他の動詞の連用形に付いて) ①その動作をもう一度する。繰り返す。「読み―・す」「思い―・す」 ②他から受けた動作と同じ動作をこちらから行う。「問い―・す」「なぐり―・す」 ◇もとへ戻す意の場合、事物には「返」、人には「帰」を使うのがふつう。ただし、乗物の場合は「車を帰す」のように「帰」を用いる。

かえっ‐て【却って・反って】カヘツテ🔗🔉

かえっ‐て却って・反ってカヘツテ 〔副〕 (カエリテの音便)反対に。逆に。あべこべに。保元物語(金刀比羅本)「天のあたへをとらざれば、―其のとがを得」。「金があり過ぎると―よくない」 ⇒かえって‐とく【却って説く】

かえら・う【反らふ・帰らふ】カヘラフ🔗🔉

かえら・う反らふ・帰らふカヘラフ 〔自四〕 (カヘルに接尾語フの付いた語)たびたび帰る。万葉集7「い行き―・ひ見れど飽かぬかも」

かえり【反り】カヘリ🔗🔉

かえり反りカヘリ ①うらがえること。くつがえること。ちゅうがえり。 ②返点かえりてん⇒かえり‐くじ【反公事】 ⇒かえり‐ばな【反花】 ⇒かえり‐ゆみ【反り弓】

かえり‐う・つ【反り打つ】カヘリ‥🔗🔉

かえり‐う・つ反り打つカヘリ‥ 〔自四〕 ①宙返りをする。もんどりうつ。とんぼがえりをする。 ②鳥などが首を後ろに傾けて眠る。かえりさす。散木奇歌集「時鳥おのが根山の椎柴に―・てばや音づれもせぬ」

かえり‐くじ【反公事】カヘリ‥🔗🔉

かえり‐くじ反公事カヘリ‥(→)逆公事さかくじに同じ。 ②苦情をいうべき相手から、かえって受ける苦情。浮世風呂2「そつちの娘のいたづらなことは言はねへで、人の子に―を食はせる」 ⇒かえり【反り】

かえり‐ばな【反花】カヘリ‥🔗🔉

かえり‐ばな反花カヘリ‥ 蓮華座の荘厳しょうごんの一つで、下方に反って開いた花弁にかたどるもの。 ⇒かえり【反り】

かえり‐ゆみ【反り弓】カヘリ‥🔗🔉

かえり‐ゆみ反り弓カヘリ‥ そり反った弓。 ⇒かえり【反り】

かえ・る【反る・返る・帰る・還る】カヘル🔗🔉

かえ・る反る・返る・帰る・還るカヘル 〔自五〕 ➊《反・返》事物・事柄の位置・順序・状態などが入れちがいになる。 ①表裏が反対になる。裏がえる。ひるがえる。万葉集10「天の河霧立ちのぼるたなばたの雲の衣の―・る袖かも」。「旗が風に―・る」 ②上であったものが下になる。転覆する。くつがえる。万葉集4「大船を漕ぎの進みに岩に触れ―・らば―・れ」 ③湯などが、煮えたぎって沸く。沸きかえる。古今著聞集20「煮―・りたる湯を穴の口に汲み入れたりける程に案にたがはず蛇くちなわいでて」 ➋《返・帰・還》事物・事柄がもとの所・状態・人などへもどる。 ①もとあった所へもどる。折りかえす。立ち返る。万葉集7「磯の浦に来寄る白波―・りつつ」。万葉集5「久方のあまぢは遠しなほなほに家に―・りて業なりをしまさに」。「忘れ物が―・る」「土地はあの人の手に―・るそうだ」「毎度同じ答えが―・ってくる」 ②もとのようになる。元に復する。夫木和歌抄23「かこ山の松風早く春立てば波にぞ―・る池の氷は」。「我に―・る」「童心に―・る」 ③年月などが一巡してまた新しく始まる。万葉集17「あらたまの年―・るまで相見ねば心もしのに思ほゆるかも」 ➌《反・返》時の経過やある種の操作によって今までと違った状態・性質になる。 ①色あせる。染色がさめる。後撰和歌集「今はとて移り果てにし菊の花―・る色をば誰か見るべき」 ②物の質などが違うものになる。皇極紀「茨田池まむたのいけの水、変かえりて藍の汁の如し」 ③鷹の羽が生えかわる。2歳になって羽の斑点が横ざまになるのを「かたがえり」、3歳になって斑点が細かになるのを「もろがえり」という。 ④(「孵る」と書く)卵が子になる。孵化ふかする。倭名類聚鈔18「孵、俗云賀閉流、卵化也」。源氏物語真木柱「同じ巣に―・りしかひの見えぬかな」。日葡辞書「カイゴ、また、タマゴガカエッタ」 ⑤反切はんせつで当該漢字の音が表される。玉塵抄14「諸、章魚切、ショと―・つたぞ」 ➍《反・返》他の動詞の連用形に付いて、その動作・状態が繰り返されるさま、また、はなはだしいさまを表す。 ①繰り返し…する。万葉集11「わが身は千遍ちたび死に―・らまし」 ②はなはだしく…する。すっかり…する。古今和歌集「我が宿の菊の垣根に置く霜の消え―・りてぞ恋しかりける」。源氏物語絵合「浅はかなる若人どもは死に―・りゆかしがれど」。「あきれ―・る」「しずまり―・る」 ⇒帰りなんいざ

そっくり‐かえ・る【反っくり返る】‥カヘル🔗🔉

そっくり‐かえ・る反っくり返る‥カヘル 〔自五〕 (ソリクリカエルの音便)(→)「そりかえる」に同じ。

そっ‐ぱ【反っ歯】🔗🔉

そっ‐ぱ反っ歯】 (ソリハの音便)前歯が前方にそり出たもの。でば。でっぱ。

そらし‐ばた【反らし畑】🔗🔉

そらし‐ばた反らし畑】 休耕中の焼畑地。反そり

そら・す【反らす】🔗🔉

そら・す反らす】 〔他五〕 後方へそるようにする。「胸を―・す」

そり【反り】🔗🔉

そり反り】 ①そること。そりかえった程度・具合。太平記16「腰の刀を抜かんと、一―反りけるが」 ②太刀・刀・脇差・短刀などの、刀身が湾曲している部分。鋒きっさきの先端と棟区むねまちとを結ぶ直線と、刀身との距離が最大の所。 ③弦つるを張らない弓竹の湾曲。金葉和歌集「梓弓さこそは―の高からめ張るほどもなくかへるべしやは」 ④相撲のわざの一つ。相手の体の下に頭を入れて、うしろに反って倒す。そり手。いぞり・たすきぞり・しゅもくぞりなど。 ⑤(camber)橋桁はしげたや建築物の天井で、中央の上向きにそり曲がった部分。荷重のための中央部の低下を見込んで、あらかじめ高くしておく。 ⑥休耕中の焼畑地。休耕期間は地方の慣習、地質などによって一定しないが、約7年から20年の間。そらし畑。あらし。生作なまつくり⇒反りが合わない ⇒反りを打つ ⇒反りを返す

そり‐あし【反り足】🔗🔉

そり‐あし反り足】 足並をそろえるために足をそらして出すこと。

○反りが合わないそりがあわない🔗🔉

○反りが合わないそりがあわない (刀の反りが鞘さやと合わない意から)気心が合わない。夏目漱石、彼岸過迄「世間に有勝がちな反そりの合ない本当の親子よりも」 ⇒そり【反り】 そり‐かえ・る反り返る‥カヘル 〔自五〕 ①甚だしくそる。後ろの方へそりまがる。黒岩涙香、生命保険「顔の色を替へ後ろの椅子に―・りしがこの世の別れ」 ②体を後ろにそらして、いばるさまをする。そっくりかえる。ふんぞりかえる。「―・って陳情をきく」 そり‐かた反り形】 そった形。 そり‐がたな反り刀】 刀身が弧状をした刀。 そり‐くい剃杭・剃杙‥クヒ 剃った髭ひげのあとに少し伸びた毛を杭に見立てた語。万葉集16「法師らが鬢ひげの―馬繋ぎ」 そり‐くつがえ・る反り覆る‥クツガヘル 〔自四〕 そりかえる。枕草子70「物もまだ言はぬちごの、―・り、人にもいだかれず泣きたる」 そり‐け剃毛】 剃り落とした毛。 そり‐こ反子】 ①島根県の中海なかうみを中心に用いる小漁船。舳が著しく反っていることからの名という。 ②近世、越前丹生にゅう郡海岸の澗主まぬしに隷属していた漁民の称。明暦(1655〜1658)年間出雲から漂着したという。 そりこ蘇利古】 雅楽の高麗楽こまがく、高麗壱越調こまいちこつちょうの曲。四人舞。襲かさね装束に巻纓けんえいの冠、蔵面ぞうめんを着け、楚ずばえを持って舞う。竈祭舞かまどまつりのまいそり‐こぼ・つ剃り毀つ】 〔他四〕 毛を剃り落とす。剃る。そりこぼす。浄瑠璃、国性爺後日合戦「月代さかやき頭に―・ち」 そり‐こみ剃込み】 生え際を深く剃り込むこと。また、その剃った部分。 そり‐こ・む剃り込む】 〔他五〕 深く剃る。 そり‐さげ剃下げ】 頭髪を広く剃り下げて両鬢りょうびんを細く残したもの。卑しくて野暮なものとされた。 そり‐さ・げる剃り下げる】 〔他下一〕[文]そりさ・ぐ(下二) 頭の頂から髪を下の方へと剃る。 そり‐す・つ剃り捨つ】 〔自下二〕 頭を剃ってしまう。出家することにいう。奥の細道「―・てて黒髪山に衣がへ」 ソリストsoliste フランス】 独唱者。独奏者。ソロイスト。 ぞり‐ぞり ①髪を剃るさま。また、その音。じょりじょり。 ②(幼児語)頭髪。また、散髪。浮世風呂3「大分―が生えました」 そり‐だか反高】 弦つるを張らない弓の反りの強いこと。強弓にいう。→弓矯ゆだめ そり‐だし橇出し】 積雪中を、橇で材木を運び出すこと。 そり‐た・つ 〔自四〕 語義未詳。すっくと立つ、または、進んで立つ意かという。古事記「天の浮橋に浮きじまり―・たして」 ソリダリティーsolidarity】 ①連帯。連帯性。 ②連帯責任。 ソリッドsolid】 ①かたいこと。堅固なこと。 ②固体状であること。固形の。「―‐タイプ」 ⇒ソリッド‐ステート【solid-state】 ⇒ソリッドステート‐アンプ ソリッド‐ステートsolid-state】 固体の性質を利用した半導体素子の電子回路や装置。ダイオード・トランジスタ・ICの類。 ⇒ソリッド【solid】 ソリッドステート‐アンプ (solid-state amplifier)トランジスターを増幅素子とするアンプ。 ⇒ソリッド【solid】 ソリトンsoliton】 〔理〕粒子のようにふるまう孤立した波。空間の一部に局限された波が、時間がたっても同じ形のまま移動し相互作用するもの。1965年に発見。 そり‐はし反り橋】 中央の高く弓状にそった橋。枕草子92「宣耀殿せんようでんの―に」 そり‐は・つ逸り果つ】 〔自下二〕 全くそれる。それて飛び去る。 そり‐はふ反破風】 凹形の曲線形をなす普通の形の破風。照り破風。↔起破風むくりはふ ソリブジンsorivudin】 発売禁止になった帯状疱疹に対する抗ウイルス剤。1993年に発売されたが、発売直後に抗癌剤5‐フルオロウラシルとの併用で死亡者が出たため回収。 そり‐まゆみ反檀弓】 そりが高くて強いまゆみの弓。新撰六帖5「いたづらにまだ手も触れぬ―人は推したるはりごとなせそ」 そり‐み反り身】 ①身体を後方にそらすこと。 ②刀身の反ったもの。 ⇒反り身になる

そり‐かえ・る【反り返る】‥カヘル🔗🔉

そり‐かえ・る反り返る‥カヘル 〔自五〕 ①甚だしくそる。後ろの方へそりまがる。黒岩涙香、生命保険「顔の色を替へ後ろの椅子に―・りしがこの世の別れ」 ②体を後ろにそらして、いばるさまをする。そっくりかえる。ふんぞりかえる。「―・って陳情をきく」

そり‐かた【反り形】🔗🔉

そり‐かた反り形】 そった形。

そり‐がたな【反り刀】🔗🔉

そり‐がたな反り刀】 刀身が弧状をした刀。

そり‐くつがえ・る【反り覆る】‥クツガヘル🔗🔉

そり‐くつがえ・る反り覆る‥クツガヘル 〔自四〕 そりかえる。枕草子70「物もまだ言はぬちごの、―・り、人にもいだかれず泣きたる」

そり‐だか【反高】🔗🔉

そり‐だか反高】 弦つるを張らない弓の反りの強いこと。強弓にいう。→弓矯ゆだめ

そり‐はし【反り橋】🔗🔉

そり‐はし反り橋】 中央の高く弓状にそった橋。枕草子92「宣耀殿せんようでんの―に」

そり‐み【反り身】🔗🔉

そり‐み反り身】 ①身体を後方にそらすこと。 ②刀身の反ったもの。 ⇒反り身になる ○反り身になるそりみになる 身をうしろの方へ反らせる。また、得意になるさまや威張るさまにもいう。 ⇒そり‐み【反り身】

○反り身になるそりみになる🔗🔉

○反り身になるそりみになる 身をうしろの方へ反らせる。また、得意になるさまや威張るさまにもいう。 ⇒そり‐み【反り身】 そりゃ ソレハの転。「―困る」「―一大事」「―聞こえません」 そ‐りゃく粗略・疎略】 おろそか。ぞんざい。なげやり。「―な扱い」「ごみ処理を―にする」 そり‐やつ・す剃り窶す】 〔他四〕 頭を剃って僧形そうぎょうに身をやつす。狭衣物語4「実まことしく―・し給へらむやうに惜しみ」 そりゅう‐げんぶがん粗粒玄武岩‥リフ‥ 岩脈や岩床として産する完晶質の苦鉄質火成岩。主に斜長石と輝石から成る。ドレライト。 そりゅう‐さんし疎柳三枝‥リウ‥ (画題)枯柳に鷺三羽を配するもの。 そ‐りゅうし素粒子‥リフ‥ (elementary particle)物質の構造を分子・原子・原子核と分けて階層的に見たとき、原子核の次にくる粒子をいう。相互転化を基本的特徴とする。個々には質量・電荷・スピンなどの量子数で指定され、ハドロン族・レプトン族・ゲージ粒子族に大別。 ⇒そりゅうし‐の‐そうごさよう【素粒子の相互作用】 ⇒そりゅうし‐ろん【素粒子論】 そりゅうし‐の‐そうごさよう素粒子の相互作用‥リフ‥サウ‥ 素粒子の相互転化をひきおこす原因となるものの総称。強い相互作用、電磁相互作用、弱い相互作用、重力相互作用に分類。→ゲージ粒子⇒そ‐りゅうし【素粒子】 ソリューションsolution】 問題などの解決。解法。解答。 そりゅうし‐ろん素粒子論‥リフ‥ 理論物理学の一分野。素粒子の性質や相互作用を研究する学問。→場の量子論 ⇒そ‐りゅうし【素粒子】 そ‐りょう素量‥リヤウ 具体的なある種類の量の最小単位。「電気―」 そり‐わたどの反渡殿】 そり橋のように中央を高くそらした渡り廊下。

○反りを打つそりをうつ🔗🔉

○反りを打つそりをうつ ①刀をすぐ抜けるように、鞘尻さやじりを高くそり返す。そりをかえす。そりうちかえす。浄瑠璃、博多小女郎波枕「反を打つて威しても、割符を取らずにおかうかと」 ②そり返った形にする。「反りを打った刀」「反りを打った屋根」 ⇒そり【反り】

○反りを返すそりをかえす🔗🔉

○反りを返すそりをかえす (→)「反りを打つ」1に同じ。好色一代男4「反を返して怒れば」 ⇒そり【反り】 そ‐りん疎林】 木がまばらな林。落葉して奥まで見すかせる林。 そ・る反る】 〔自五〕 ①体が後方へまがりかえる。のけぞる。宇治拾遺物語3「年高うなりたる人の、さし―・りて臥したりけるが」。「指が―・る」 ②物が弓なりにまがる。平家物語5「左右の手には茅の葉の様に―・つたる白柄の大長刀」。日葡辞書「イタ、また、キガソル」 そ・る剃る】 〔他五〕 (古くは主に僧侶の剃髪する意に用いた)頭髪・ひげなどを根元から切りおとす。する。新撰字鏡3「髪、除髪也、加美曾留」。続日本紀25「朕は髪を―・りて仏の御袈裟を着てあれど」。平家物語10「今は頭かしらを―・り、戒を保ちなんとして」 そ・る逸る】 [一]〔自四〕 それる。蜻蛉日記「争へば思ひにわぶる天雲にまづ―・る鷹ぞ悲しかりける」 [二]〔自下二〕 ⇒それる(下一) ゾルSol ドイツ(→)コロイド溶液に同じ。広義には気体中に分散するコロイド(エアロゾル)をも含めていう。 ソルヴェーErnest Solvay】 ベルギーの工業化学者・企業家。1863年アンモニア‐ソーダ法を発明。社会福祉や学術研究の振興にも貢献。1911年ソルヴェー会議を創始し、量子論の発展に寄与。(1838〜1922) ⇒ソルヴェー‐ほう【ソルヴェー法】 ソルヴェー‐ほうソルヴェー法‥ハフ (Solvay process)(→)アンモニア‐ソーダ法に同じ。 ⇒ソルヴェー【Ernest Solvay】 ゾルゲ‐じけんゾルゲ事件】 日本政府の機密などをソ連に通報した疑いで、1941年10月ドイツ人新聞記者でソ連赤軍諜報員リヒャルト=ゾルゲ(Richard Sorge1895〜1944)と尾崎秀実ほつみらが逮捕された事件。ゾルゲ・尾崎は死刑。 ゾルゲ事件で使用された写真機など 1949年 提供:毎日新聞社 ソルジェニーツィンAleksandr I. Solzhenitsyn】 ロシア(ソ連)の小説家。スターリン時代の収容所体験から出発し、ソ連社会の実態を告発する作品を発表。1974年国外追放、ソ連崩壊後の94年帰国。作「イワン=デニーソヴィチの一日」「収容所群島」など。ノーベル賞。(1918〜) ソルジェニーツィン 提供:ullstein bild/APL ソルダムsoldum】 スモモの一品種。日本スモモとアメリカ‐スモモの交配品種で、適度な酸味と豊富な果汁を持つ。 ソルティー‐ドッグsalty dog】 ウォツカをベースに、グレープフルーツ‐ジュースを加えたカクテル。スノー‐スタイルで供する。 ソルトSALT】 (Strategic Arms Limitation Talks(Treaty))1969年に開始され70年代末まで続いた米ソ間の戦略核兵器に関する相互制限交渉。また、これに基づく二国間協定。ソルトⅠは72年調印、発効。ソルトⅡは79年に調印されたが発効せず。 ソルト‐レーク‐シティーSalt Lake City】 アメリカ合衆国西部、ユタ州の州都。グレート‐ソルト湖畔にある。1847年モルモン教徒が入植、現在も同教の中心地。人口18万2千(2000)。 ソルビットsorbit(→)ソルビトールに同じ。 ソルビトールsorbitol】 分子式CH(OH) グルコースの還元で得られる6価アルコール。ナナカマド・リンゴなどの果実に含まれる。白色の結晶。甘味料、加工食品の添加剤、ビタミンCの合成原料。グルシトール。ソルビット。 ソルビン‐さんソルビン酸】 (sorbic acid)保存料の一つ。酸性域において、カビ・酵母・好気性菌などに対する発育阻止作用を持つ。 ソルフェージュsolfège フランス】 ①旋律をドレミ音名などで歌う読譜唱法。また、その練習曲。 ②読譜力・聴音能力・表現力・音楽理論などを養う、音楽の基礎教育の総称。 ソルベsorbet フランス(→)シャーベットに同じ。 ソルボンヌla Sorbonne】 もとフランス中世の神学生の寮。1808年パリ大学に吸収。現在は、パリ大学に属する文学部・理学部・古文書学校などの通称。創立者ソルボン(Robert de Sorbon1201〜1274)の名に因む。→パリ(図) ソルミゼーションsolmization】 〔音〕旋律を階名で歌うこと。階名唱法。 ゾルレンSollen ドイツ】 〔哲〕当為とうい。↔ザイン それ其・夫】 [一]〔代〕 空間的・時間的または心理的に、相手の近くにあるものを指し示す語。 ①相手の近くにあるもの。相手のしていること。万葉集7「―をだに君が形見に見つつしのはむ」。「ほら―だよ」「―が済んだらおやつを上げましょうね」 ②今、相手の関心が向いていると思われる物・事・人・時。伊勢物語「女御、多賀幾子と申すみまそかりけり。―うせ給ひて」。「―をいつ聞いたの」「―以来10年もたった」「―まで辛抱しろ」 ③相手を指す語。あなた。天草本伊曾保物語「何とて―には見えられぬぞ」 ④相手のいる所。その所。そこ。狂言、福渡し「おのれも―に臥せり居ろ」 ⑤(「某」とも書く)ある物・事を(具体的な判定は相手に委ねる気持で)漠然と指し示す語。土佐日記「―の年のしはすの二十日余りひと日のいぬの時に門出す」 [二]〔感〕 ①(漢文の「夫」の訓読から)改まった気持で文をおこし、または物事を述べ立てるのに用いる語。地蔵十輪経元慶点「其ソレ、易やすくあるべけむや」。平家物語1「―雄剣を帯し」。「もし―自由あらずんば」 ②励ましたり注意を向けさせたりする時、掛け声のように発する語。平治物語「―防げ、侍ども」。狂言、仏師「―御見やれ」。「―行け」 ⇒其かあらぬか ⇒其からそれまで ⇒其来た ⇒其御覧 ⇒其でいて ⇒其とはなしに ⇒其にしては ⇒其にしても ⇒其につけても ⇒其にとりて ⇒其はさておき ⇒其はそうと ⇒其はそれとして ⇒其はともあれ ⇒其見たことか ⇒其見ろ ぞれ】 山地の崩れた所。こういう土地は農耕が可能なので、焼畑の意にも用いる。ずれ。ぞろ。ざれ。 そ‐れい祖霊】 先祖の神霊。 そ‐れい粗糲】 ①精白してないあらづきの米。くろごめ。玄米。 ②粗末な食物。

そ・る【反る】🔗🔉

そ・る反る】 〔自五〕 ①体が後方へまがりかえる。のけぞる。宇治拾遺物語3「年高うなりたる人の、さし―・りて臥したりけるが」。「指が―・る」 ②物が弓なりにまがる。平家物語5「左右の手には茅の葉の様に―・つたる白柄の大長刀」。日葡辞書「イタ、また、キガソル」

たん【段・反】🔗🔉

たん段・反】 ①距離の単位。6尺を1間けん、6間を1段とする。今昔物語集13「洞より一二―許りを隔てて宿りしぬ」 ②土地面積の単位。1段(反)は300歩(坪)で、約991.7平方メートル。太閤検地以前は360歩。 ③(「端」とも書く)布帛の大きさの単位。成人一人前の衣料に相当する分量。1反は、普通、布では並幅で鯨尺2丈6尺または2丈8尺とされる。

たん‐だか【段高・反高】🔗🔉

たん‐だか段高・反高】 江戸時代、新開地のうち地質粗悪または収穫不足のものにつき、石高に含めず、段別(面積)だけを測量し、これを基準として低率の年貢を賦課したもの。段高場。反高場。

はん【反】🔗🔉

はん】 (呉音はホン) ①反切はんせつの略。「東は徳紅の―」 ②〔哲〕アンチテーゼ。 →たん(段・反)

はんい‐ご【反意語】🔗🔉

はんい‐ご反意語(→)対義語に同じ。

はんい‐てき【反意的】🔗🔉

はんい‐てき反意的】 ①自分の意思に反するさま。 ②互いに相容れない意味を含むさま。

はん‐うは‐とうそう【反右派闘争】‥サウ🔗🔉

はん‐うは‐とうそう反右派闘争‥サウ 中国で、1957年、民主諸党派や文化・教育界などを中心に起こった体制批判を、ブルジョア右派思想として追及し、多くの知識人たちを追放した闘争。78年「右派分子」の大部分が名誉回復、行き過ぎの誤りが認められた。

はん‐えい【反映】🔗🔉

はん‐えい反映】 ①光が反射して像ができること。 ②色などがうつりあって美しさを増すこと。「夕日が湖に―する」 ③転じて、影響が他に及んで現れること。「世相を―する」 ⇒はんえい‐ろん【反映論】

はん‐えい【反影】🔗🔉

はん‐えい反影】 ①てりかえしている夕日の輝き。返照。 ②ものにうつった影。

はんえい‐ろん【反映論】🔗🔉

はんえい‐ろん反映論】 〔哲〕(teoriya otrazheniya ロシア)認識は客観的存在の意識への反映と見なす唯物論の認識論学説。弁証法的唯物論では、認識は形而上学的唯物論が主張するような対象の鏡面への映射に似た受動的なものではなく、自然および社会への人間の働きかけ(実践)によって初めて成立し、感覚から概念、判断、推理への前進は反映の発展であるとする。→模写説 ⇒はん‐えい【反映】

はん‐おう【反応】🔗🔉

はん‐おう反応】 ①うらぎること。内通。 ②⇒はんのう

はん‐おん【反音】🔗🔉

はん‐おん反音】 反切はんせつの音。

はん‐か【反歌】🔗🔉

はん‐か反歌】 長歌の後によみ添える短歌、まれに旋頭歌せどうか。長歌の意を反復・補足し、または要約するもので、1首ないし数首から成る。かえしうた。

はん‐かく【反核】🔗🔉

はん‐かく反核】 核兵器の実験・製造・配置・使用などに反対すること。「―運動」

はん‐かくめい【反革命】🔗🔉

はん‐かくめい反革命】 (counter-revolution)革命に反対する運動。革命以前の旧体制を復活させようと企てること。

はん‐かん【反汗】🔗🔉

はん‐かん反汗】 (一度出た汗を再び身中にかえす意)一度出した命令を取り消しまたは改めること。

はん‐かん【反間】🔗🔉

はん‐かん反間】 ①敵国に入りこみ敵情をさぐって味方に知らせること。 ②敵の間者を利用して敵のはかりごとの裏をかくこと。 ③敵同士の仲をさく計略をめぐらすこと。離間。 ⇒はんかん‐くにく【反間苦肉】

はん‐かん【反感】🔗🔉

はん‐かん反感】 反抗する感情。「―を買う」「―を抱く」

はんかん‐くにく【反間苦肉】🔗🔉

はんかん‐くにく反間苦肉】 敵軍に入り込んで仲間割れさせるため、わざと捕虜になるなど自分の身を傷つけ苦しめること。「―の策」 ⇒はん‐かん【反間】

はん‐き【反旗・叛旗】🔗🔉

はん‐き反旗・叛旗】 謀反むほん人のたてる旗。 ⇒反旗を翻す

はんぎ‐ご【反義語】🔗🔉

はんぎ‐ご反義語(→)対義語に同じ。 ○万機公論に決すべしばんきこうろんにけっすべし 天下の政治は世論の向かう所に従って決定せよ。→五カ条の誓文せいもん ⇒ばん‐き【万機】

はん‐ぎゃく【反逆・叛逆】🔗🔉

はん‐ぎゃく反逆・叛逆】 国家や権威にそむくこと。むほん。「―者」 ⇒はんぎゃく‐じ【反逆児】

はんぎゃく‐じ【反逆児】🔗🔉

はんぎゃく‐じ反逆児】 世間の風潮にさからって、自分の考えのままに行動する人。 ⇒はん‐ぎゃく【反逆・叛逆】

はん‐きょう【反共】🔗🔉

はん‐きょう反共】 共産主義に反対すること。↔容共

はん‐きょう【反響】‥キヤウ🔗🔉

はん‐きょう反響‥キヤウ ①音波が障壁にあたり、反射して再び耳に達する現象。こだま。 ②転じて、ある事の影響が他にひきおこすもの。夏目漱石、道楽と職業「其述作なり製作がどこか社会の一部分に―を起して」。「大きな―を呼ぶ」 ⇒はんきょう‐しょうじょう【反響症状】

はん‐きょうじせい【反強磁性】‥キヤウ‥🔗🔉

はん‐きょうじせい反強磁性‥キヤウ‥ 常磁性体の磁化率が絶対温度に逆比例する(キュリーの法則)のに対して、ある温度(ネール温度)以下になると逆に磁化率が減って行く性質。

はんきょう‐しょうじょう【反響症状】‥キヤウシヤウジヤウ🔗🔉

はんきょう‐しょうじょう反響症状‥キヤウシヤウジヤウ 他人の動作・表情・言葉などの真似をする病症状態。意志障害の一種。統合失調症の、ある時期におこりやすい。 ⇒はん‐きょう【反響】

はん‐きょく【反曲】🔗🔉

はん‐きょく反曲】 そりまがること。そりかえること。

はん‐キリスト【反キリスト】🔗🔉

はん‐キリスト反キリスト】 (Antichrist)聖書で、終末時にメシア(キリスト)に敵対するサタン的諸勢力。後に教会を誘惑・堕落させる偽の思想家や宗教的指導者をもいう。アンチクリスト。

○反旗を翻すはんきをひるがえす🔗🔉

○反旗を翻すはんきをひるがえす 謀反を起こす。島崎藤村、夜明け前「公然と幕府に反旗を翻したものではなかつた」 ⇒はん‐き【反旗・叛旗】 はん‐きん半金】 全金額の半分。はんがね。 はん‐ぎん伴吟】 他の人と共に吟じること。 ばん‐きん万金⇒まんきん ばん‐きん万鈞】 (「鈞」は重さ30斤の意)物の極めて重いこと。「―の重み」 ばん‐きん判金・版金】 (ハンキンとも)近世の金貨幣で、大判・小判のこと。後には一般に大判金を指す。 ばん‐きん板金・鈑金】 ①板のように薄く打ち延ばした切金きりきん。 ②金属板を常温で塑性そせい加工すること。 ばん‐きん輓近】 ちかごろ。最近。 ばん‐ぎん判銀・版銀】 (ハンギンとも)小判銀と大判銀との総称。 ばん‐ぎん板銀】 切金きりきんの一種。銀を板のように薄く打ち延ばしたもの。 バンキングbanking】 銀行業務。 ハンギング‐スリーブhanging sleeve】 肩あるいは肘ひじ付近から腕を出し、袖の下方部分は装飾的に垂らしておくもの。西洋中世末期に流行。→スリーブ(図) はん‐きんぞく半金属】 周期表上で金属と非金属との境界付近の元素で、金属と非金属の両方の性質をもつもの。ホウ素・ケイ素・ゲルマニウム・ヒ素・アンチモン・ビスマスの類。メタロイド。 はんきん‐るい攀禽類】 鳥類の生態による類群の一つ。キツツキ目・カッコウ目・オウム目を含む。いずれも森林内にすみ、洞の中に巣を造り、木を攀じる習性があり、趾あしゆびは2本ずつ前後に向く。 はん‐く半工】 一人前の半分の工手間くでまはん‐く半句】 ①1句の半分。 ②ちょっとしたことば。「一言―」 ばん‐く万苦】 いろいろの苦しみ。大変な苦しみ。 バンクbank】 (土手の意)自転車競技場などの走路の傾斜部分。→カント バンクbank】 ①銀行。 ②特定のものや情報を集め、必要に備えて蓄えておく機関。「アイ‐―」「データ‐―」 パンク (punctureの略) ①自動車や自転車などのタイヤのチューブが破れること。 ②物がふくらんで破裂すること。 ③適量を大幅に越えて機能が損なわれること。「電話回線が―する」 パンクpunk】 パンク‐ロック・パンク‐ファッションの略。 ⇒パンク‐ファッション【punk fashion】 ⇒パンク‐ロック【punk rock】 ハング‐アップhang up】 コンピューターが停止して、一切の操作を受け付けなくなること。 はん‐くう半空】 なかぞら。中天。中空。 バンクーバーVancouver⇒ヴァンクーヴァー ハング‐グライダーhang glider】 金属製の枠に布を張った翼の下にぶら下がって滑空するグライダー。ハングライダー。 バンクシアBanksia】 ヤマモガシ科の常緑高木または低木の一群(その属名)。オーストラリアに固有で約50種。淡黄色・橙色などの長い円筒状の花序が美しく、切り花とする。 ばんぐ‐せつ万愚節】 (All Fools' Day)エープリル‐フールのこと。また、その日。万聖節(All Saints' Day)に因んでいう。〈[季]春〉 ばん‐ぐそく番具足】 一般に警備の番人の使用する粗末な具足。〈日葡辞書〉 パンクチュアルpunctual】 時間に正確なさま。 パンクチュエーションpunctuation】 句読くとう。句読法。句読点。 はん‐ぐつ半靴】 ①たけの低い、革製黒漆塗りのくつ。騎馬で供奉ぐぶする時などにはいた。ほうか。太平記24「―はいて二騎づつ左右に打ち並びたり」 ②(主に明治期の用法)(→)短靴のこと。森鴎外、青年「下駄や―の乱雑に脱ぎ散らしてある中へ」 ばん‐くつ盤屈・蟠屈】 (ハンクツとも) ①めぐり曲がること。盤曲。屈曲。 ②気が晴れないこと。 パンク‐ファッションpunk fashion】 1970年代半ばロンドンの若者や失業者の間に出現したスタイル。パンク‐ロックの舞台衣装から始まったといわれ、攻撃的雰囲気を持つ。 ⇒パンク【punk】 ばん‐ぐみ番組】 ①番衆の組。交替勤務のために編成された各組。〈日葡辞書〉 ②演芸・勝負事・放送などの組合せ。それを記したもの。プログラム。また、放送などの種目。「娯楽―」 バングラデシュBangladesh】 (「ベンガル人の国」の意)インド亜大陸の東端にある人民共和国。旧東パキスタンに当たり、1947年英国から独立、71年にパキスタンから分離独立。面積14万4000平方キロメートル。人口1億2810万(1999)。首都ダッカ。→パキスタン→南アジア(図) ダッカ 撮影:田沼武能 ハングリーhungry】 空腹。飢え。精神的な飢えにもいう。「―な精神」 ⇒ハングリー‐スポーツ ハングリー‐スポーツ (和製語hungry sports)空腹を抱える貧しい境遇から抜け出す手段とする、激しい闘争心を要するスポーツ。ボクシングなどに言う。 ⇒ハングリー【hungry】 ハングル (hangŭl 朝鮮語で「大いなる文字」の意)朝鮮語固有の表音文字。1446年李朝の世宗が「訓民正音」の名で公布。初めは母音字・子音字合わせて28字があったが、今は10の母音字と14の子音字を用いる。個々の文字は一つの子音または母音を表し、それらを組み合わせて音節文字として表記する。韓国ではハングル、北朝鮮ではチョソングルと呼ばれる。かつては漢字に対して諺文(オンモン)、女手(アムクル)と呼ばれ、主に児童・女性によって使われた。朝鮮文字。 ハングル ばん‐くるわせ番狂わせ‥クルハセ ①予想外の出来事で順番の狂うこと。 ②勝負事で予想外の結果が出ること。 パンクレアチンPankreatin ドイツ】 膵臓から分泌される酵素の総称。アミラーゼ・トリプシン・リパーゼなどを含む。消化剤として用いる。 パンクロ パンクロマチック(panchromatic)の略。黒白フィルムや乾板の感光材料が可視光線のほぼすべてに感じる性質をもっていること。全整色性。汎色性。 パンク‐ロックpunk rock】 1970年代中期、体制化・複雑化したロックに反発してニューヨークやロンドンの若者が始めた、攻撃的で破壊的な音楽。 ⇒パンク【punk】 バンクロフト‐しじょうちゅうバンクロフト糸状虫‥ジヤウ‥ (イギリスの医師バンクロフト(J. Bancroft1836〜1894)に因む)フィラリア(糸状虫)の一種。人のリンパ管に寄生し、象皮病の原因となる。雄は体長約40ミリメートル、雌は体長65〜100ミリメートル。幼虫(ミクロフィラリア)は血液とともにイエカやアカマダラカなどにとりこまれて他に感染する。 はん‐ぐん反軍】 ①軍部・軍国主義・戦争に反対すること。「―思想」 ②反乱軍。 はん‐ぐん叛軍】 反乱軍。 はん‐げ半夏】 ①(→)半夏生はんげしょう1の略。 ②〔植〕カラスビシャクの漢名。漢方で制吐・健胃・去痰きょたん剤とする。 ③〔仏〕夏安居げあんごの中日、45日目のこと。 ⇒はんげこうぼく‐とう【半夏厚朴湯】 ⇒はんげ‐しゃしん‐とう【半夏瀉心湯】 ⇒はんげ‐しょう【半夏生】 はん‐げ半偈】 〔仏〕偈の半分。特に雪山偈せっせんげの後半、すなわち「生滅滅已、寂滅為楽」の2句。釈尊が雪山で修行中、身命を投げ捨てることを約してようやく羅刹らせつから聞くことを得たという。「―投身」→雪山偈 ばん‐げ晩げ】 (「晩景ばんげい」の転か)ばんがた。ゆうぐれ。 パンゲアPangaea】 約3億年前に、地球上に存在したと考えられる巨大な大陸。これが分裂・移動して現在の諸大陸になったとされる。ウェーゲナーの命名。北半分をローラシア、南半分をゴンドワナと呼ぶこともある。 パンゲア はん‐けい半径】 〔数〕(radius)円・球の中心から、その円周・球面上の点に至る線分。また、その長さ。 はん‐けい判型⇒はんがた2 ばん‐けい万頃】 (バンキョウとも。「頃」は中国の地積の単位)地面または水面の広いさま。 ばん‐けい晩景】 ①夕日の影。 ②夕方の景色。夕景色。 ③(バンゲイとも)夕方。晩方。〈日葡辞書〉 ばんけい盤珪】 江戸前期の臨済宗の僧。諱いみなは永琢ようたく。播磨の人。諸国を遊歴し、郷里に竜門寺を創建。のち妙心寺に住す。不生ふしょう禅を提唱。諡号しごうは仏智弘済禅師・大法正眼国師。(1622〜1693) はん‐げいじゅつ反芸術】 (anti-art)既存の芸術の在り方に対する破壊的な構え。ダダイスムに代表されるが、日本では1960年代前半の前衛動向をさす場合が多い。 パン‐ケーキpancake】 ①小麦粉・卵・牛乳などを混ぜ合わせ、フライパンで円形に焼いた菓子。ホットケーキ。クレープ。 ②(Pan-Cake)固形おしろいの一種。形がパンケーキ1に似るところからの商品名。 はん‐げき反撃】 軍を引き返して、追って来る敵をうつこと。攻撃を受けた者が逆に攻撃に転ずること。「―を加える」 はん‐げき繁劇】 非常に忙しいこと。多忙。繁忙。 はんげこうぼく‐とう半夏厚朴湯‥タウ 半夏・茯苓ぶくりょう・生薑しょうきょう・厚朴・蘇葉から成る漢方方剤。気鬱症・不眠・動悸、咽のつかえ感などに用いる。 ⇒はん‐げ【半夏】 はんげ‐しゃしん‐とう半夏瀉心湯‥タウ 半夏・黄芩おうごん・人参などの7味からなる漢方方剤。胃部の不快感、悪心おしん・嘔吐・下痢などに用いる。 ⇒はん‐げ【半夏】 はんげ‐しょう半夏生‥シヤウ ①[礼記月令]七十二候の一つ。夏至げしから11日目に当たる日。太陽暦では7月1日頃。梅雨が明け田植の終期とされる。 ②〔植〕ドクダミ科の多年草。水辺に生ずる。高さ約60センチメートル。夏、茎頂にある葉の下半部が白色に変じ、その葉腋に白色の穂状すいじょう花を綴る。片白草かたしろぐさ。〈[季]夏〉 ハンゲショウ 提供:OPO ⇒はん‐げ【半夏】 ハンケチ (→)ハンカチに同じ。樋口一葉、にごりえ「紅ひの手巾はんけちかほに押当て其端を喰ひしめつゝ物いはぬ事小半時」 はん‐けつ判決】 民事訴訟法で訴えに対し口頭弁論に基づいてなされる裁判。刑事訴訟法で公判手続において、有罪・無罪あるいは免訴その他を言い渡す裁判所の終局裁判。裁判の一種類。 ⇒はんけつ‐しゅぶん【判決主文】 ⇒はんけつ‐しょ【判決書】 ⇒はんけつ‐せいきゅうけん【判決請求権】 ⇒はんけつ‐りゆう【判決理由】 はん‐げつ半月】 ①1カ月の半分。はんつき。 ②弓張月。弦月げんげつ。〈[季]秋〉 ③弦月の形をした半円形。 ④琵琶の胴の表側(腹板ふくばん)にある弦月形の響孔。 ⑤紋所の名。弦月の形を描いたもの。 ⇒はんげつ‐ぎり【半月切り】 ⇒はんげつ‐ばん【半月板】 ⇒はんげつ‐べん【半月弁】 はんげつ‐ぎり半月切り】 大根・人参など切り口が丸い野菜を、縦二つに切ってから小口切りにすること。その形が半月に似る。 ⇒はん‐げつ【半月】 はんけつ‐しゅぶん判決主文(→)主文2に同じ。 ⇒はん‐けつ【判決】 はんけつ‐しょ判決書】 判決を下した事実・理由および判決主文などを記載した文書。裁判官が作成する。判決文。 ⇒はん‐けつ【判決】 はんけつ‐せいきゅうけん判決請求権‥キウ‥ (→)訴権そけんに同じ。 ⇒はん‐けつ【判決】 バンケットbanquet】 宴会。晩餐会。 ⇒バンケット‐ホール【banquet hall】 バンケット‐ホールbanquet hall】 ホテルなどに設けられた、宴会・晩餐会などを行う広間。 ⇒バンケット【banquet】 はんげつ‐ばん半月板】 膝の関節部分にある軟骨組織。膝にかかる衝撃を和らげる働きをする。 ⇒はん‐げつ【半月】 はんげつ‐べん半月弁】 心臓の各心室から動脈への出口にある弁。大動脈弁および肺動脈弁。半月状の3片から成り、血液の逆流を防ぐ。また3片の弁のそれぞれ1片をいうこともある。動脈弁。 ⇒はん‐げつ【半月】 はんけつ‐りゆう判決理由‥イウ 判決において、その主文すなわち結論を根拠づける事実・適用法令について述べた部分。 ⇒はん‐けつ【判決】 はん‐ゲルマン‐しゅぎ汎ゲルマン主義】 (Pan-Germanism)ドイツが盟主となり、ゲルマン民族が世界の覇権を握ろうとする主張。海外植民地の獲得やバルカン・中近東への勢力拡大をめざしたが、第一次大戦敗北の結果挫折。その主張の多くはナチスに継承された。汎ドイツ主義。 はん‐けん反巻】 葉・花弁などが背面の方へそり返って巻くこと。 はん‐けん半券】 料金や品物を受け取ったしるしとして渡す、入場券や預かり証などの券の半片。 はん‐けん版権】 ①蔵版者の権利。板株いたかぶ。 ②(福沢諭吉によるcopyrightの訳語)図書を出版・販売し利益を占有する権利。著作者に属する権利として1875年(明治8)の出版条例改正で法定されたが、87年の版権条例を経て、99年の著作権法で著作権の語がこれに代わり、法律上は廃語。 はん‐げん反言】 言いかえすこと。また、その言葉。 はん‐げん半舷】 艦船の乗組員を左舷直さげんちょくと右舷直とにわけた、その一方をいう称。 ⇒はんげん‐じょうりく【半舷上陸】 はん‐げん半減】 半分に減ること。半分に減らすこと。「興味が―する」 ⇒はんげん‐き【半減期】 ばんけん万県】 (Wanxian)中国重慶市東部、長江沿岸にある河港・工業都市。現、同市万州区。域内の農村部の多くは三峡ダムの建設により水没。人口170万(2005)。 ばん‐けん番犬】 番をする犬。ばんいぬ。 はんげん‐き半減期】 放射性元素の原子数が崩壊により半分に減るまでの時間。ウラン238は45億年、プルトニウム239は2万4000年。 ⇒はん‐げん【半減】 はん‐けん‐じ判検事】 判事と検事。 はんげん‐じょうりく半舷上陸‥ジヤウ‥ 艦船が碇泊した時、乗組員の半数ずつを交代で上陸させること。 ⇒はん‐げん【半舷】 はん‐げんぶく半元服】 江戸時代、略式の元服。武士は小鬢こびんを剃らず、町人は額のすみを剃り前髪を分けて結ぶ。女子では、眉毛を剃り落とさず、鉄漿かねも付けず、ただ丸髷を結うなどする。普通は結婚後懐妊までの風習。浄瑠璃、新版歌祭文「―さしやつてから」 はん‐こ判子】 (「はんこう(版行)」の転)印形いんぎょう。印判。判。認め印。「―を押す」 ⇒判子で押したよう はん‐こ班固】 後漢の歴史家。字は孟堅。父班彪はんぴょうの没後、「漢書」の編述完成につとめた。一部未完成の部分は妹の班昭が補った。匈奴討伐に従軍、敗戦の罪に座して獄死。編著「白虎通」など。(32〜92) はん‐こ袢衣】 半纏はんてんのこと。袖の無いものもあり、これを「袖無しはんこ」という地方もある。 はん‐ご反語】 ①断定を強めるために、言いたい内容の肯定と否定とを反対にし、かつ疑問の形にした表現。「そんな事知るものか」の類。 ②表現面と真に表したい事とをわざと反対にし、しかも真意をほのめかす表現。朝寝坊をした人に「早起きですね」という類。 ⇒はんご‐ほう【反語法】 はん‐ご汎語】 修辞学で、概括的な意味を持ち、汎ひろく一般に適用される語の称。「金時計」を「金色の物」、「金色の物」を「光った物」、「光った物」を「物」と称する類。 はん‐ご煩語】 わずらわしく、くだくだしい語。 ばん‐こ 旋盤せんばんの俗称。 ばん‐こ万戸】 ①多くの家。すべての家。 ②1万戸を有する領地。 ⇒ばんこ‐こう【万戸侯】 ばん‐こ万古】 ①遠い昔。また、世の久しい間。永久。永遠。千古。 ②万古焼の略。 ⇒ばんこ‐ふえき【万古不易】 ⇒ばんこ‐やき【万古焼】 ばん‐こ番子】 ①「散手」や「貴徳」などの舞楽で、鉾ほこを持って出て舞人に渡すなどする、舞人の下役。人従。 ②警備に従う下役。請負辻番などの夜番人。 ③番太の異称。 ばん‐こ番戸】 もと居住地を区別するためにつけた番号。今は番地に統一。 ばん‐こ番個】 花札で、12回ずつをまとめて数える語。1年。 ばん‐こ盤古・盤固】 ①中国で、天地を開闢かいびゃくした神の名。 ②転じて、太古。大昔。 バンコbanco ポルトガル】 縁台。床几。腰掛。 ばん‐ご蛮語・蕃語】 えびすの言葉。外国語。外国語を卑しんで言った語。蘭学事始「名のドウといへるは―露の事なるよし」 パン‐こパン粉】 ①パン製造の原料となる小麦粉。 ②パンを乾かして細かくした粉末。フライの衣ころもにする。 はん‐こう反抗‥カウ 手むかうこと。そむきさからうこと。抵抗。「親に―する」 ⇒はんこう‐き【反抗期】 ⇒はんこう‐てき【反抗的】 はん‐こう反攻】 守勢にあったものが反対に攻勢に転ずること。 はん‐こう反航‥カウ 反対の方向に航行すること。 はん‐こう半髪・半頭‥カウ (ハンカミの音便) ①頭髪を半ば剃って後ろの方を残して置くこと。また、そのようにした頭髪。はんこうぞり。 ②小児の頭髪を両耳脇の部分だけ残して剃ること。また、その剃り方。やっこ。 はん‐こう犯行‥カウ 犯罪行為。「―に及ぶ」 はん‐こう版行・板行‥カウ ①書籍・文書などを印刷し、発行すること。刊行。 ②一枚摺の錦絵や瓦版などの刊行物。江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき「読売りを頼みこの訳を―に起して」 ③印形いんぎょう。はんこ。 ⇒版行で押したよう はん‐こう頒行‥カウ 広く頒わかって世に行わせること。広く配布すること。 はん‐こう藩侯】 藩主。 はん‐こう藩校‥カウ (→)藩学に同じ。 はん‐こう藩黌‥クワウ (「黌」は学舎の意)(→)藩学に同じ。 はん‐ごう飯盒‥ガフ アルミニウムなどで作った底の深い炊飯兼用の弁当箱。軍隊や登山などで用いる。「―炊爨すいさん」 飯盒 ばん‐こう万口】 ①多くの人の口。 ②多くの人の言葉。評判。衆口。 ばん‐こう万考‥カウ さまざまに考えること。「千思―」 ばん‐こう蛮行‥カウ 野蛮な行為。 ばん‐ごう万劫‥ゴフ 極めて永い年月。永久。永遠。永劫。まんごう。 ばん‐ごう番号‥ガウ 一つ一つを区別するために順番に付した数字や符号。ナンバー。「出席―」「電話―」「―をつける」 ⇒ばんごう‐いんじき【番号印字器】 ⇒ばんごう‐ふだ【番号札】 ばんごう‐いんじき番号印字器‥ガウ‥ 番号を押捺する器械。ナンバリング‐マシン。 ⇒ばん‐ごう【番号】 ばんこう‐か番紅花‥クワ サフランの漢名。 はんこう‐き反抗期‥カウ‥ 自我の発達過程の節目で周囲のものに反抗的態度を強く示す時期。自我の芽生える3〜4歳頃と自我意識の高まる青年前期とに顕著に現れる。前者を第一反抗期、後者を第二反抗期という。 ⇒はん‐こう【反抗】 ばんこう‐きょう鈑桁橋‥カウケウ (→)プレート‐ガーダー橋に同じ。 ばん‐こうけい伴蒿蹊‥カウ‥ 江戸中期の和学者・歌人。名は資芳、閑田子と号、剃髪して蒿蹊。京都生れ。近江商人。古学を修めて一家をなし、和歌に長じ平安四天王の一人。著「国文くにつふみ世々の跡」「閑田耕筆」「近世畸人伝」など。(1733〜1806) ⇒ばん【伴】 はん‐ごうせい‐せんい半合成繊維‥ガフ‥ヰ 「化学繊維」参照。

はん‐ぐん【反軍】🔗🔉

はん‐ぐん反軍】 ①軍部・軍国主義・戦争に反対すること。「―思想」 ②反乱軍。

はん‐げいじゅつ【反芸術】🔗🔉

はん‐げいじゅつ反芸術】 (anti-art)既存の芸術の在り方に対する破壊的な構え。ダダイスムに代表されるが、日本では1960年代前半の前衛動向をさす場合が多い。

はん‐げき【反撃】🔗🔉

はん‐げき反撃】 軍を引き返して、追って来る敵をうつこと。攻撃を受けた者が逆に攻撃に転ずること。「―を加える」

はん‐けん【反巻】🔗🔉

はん‐けん反巻】 葉・花弁などが背面の方へそり返って巻くこと。

はん‐げん【反言】🔗🔉

はん‐げん反言】 言いかえすこと。また、その言葉。

はん‐ご【反語】🔗🔉

はん‐ご反語】 ①断定を強めるために、言いたい内容の肯定と否定とを反対にし、かつ疑問の形にした表現。「そんな事知るものか」の類。 ②表現面と真に表したい事とをわざと反対にし、しかも真意をほのめかす表現。朝寝坊をした人に「早起きですね」という類。 ⇒はんご‐ほう【反語法】

はん‐こう【反抗】‥カウ🔗🔉

はん‐こう反抗‥カウ 手むかうこと。そむきさからうこと。抵抗。「親に―する」 ⇒はんこう‐き【反抗期】 ⇒はんこう‐てき【反抗的】

はん‐こう【反攻】🔗🔉

はん‐こう反攻】 守勢にあったものが反対に攻勢に転ずること。

はん‐こう【反航】‥カウ🔗🔉

はん‐こう反航‥カウ 反対の方向に航行すること。

はんこう‐き【反抗期】‥カウ‥🔗🔉

はんこう‐き反抗期‥カウ‥ 自我の発達過程の節目で周囲のものに反抗的態度を強く示す時期。自我の芽生える3〜4歳頃と自我意識の高まる青年前期とに顕著に現れる。前者を第一反抗期、後者を第二反抗期という。 ⇒はん‐こう【反抗】

はんこう‐てき【反抗的】‥カウ‥🔗🔉

はんこう‐てき反抗的‥カウ‥ 従うべきとされてきたものにさからうさま。「―な態度」 ⇒はん‐こう【反抗】

はん‐ごく【反獄】🔗🔉

はん‐ごく反獄】 無実の罪で処刑の定まった者を、さらに調べて無罪とすること。

はん‐こつ【反骨・叛骨】🔗🔉

はん‐こつ反骨・叛骨】 容易に人に従わない気骨。権力に抵抗する気骨。「―精神」

はんご‐ほう【反語法】‥ハフ🔗🔉

はんご‐ほう反語法‥ハフ 強調のために反語1を用いる表現方法。 ⇒はん‐ご【反語】

はん‐ごん【反魂】🔗🔉

はん‐ごん反魂】 死んだ人の魂を呼びかえすこと。蘇生させること。 ⇒はんごん‐こう【反魂香】 ⇒はんごん‐そう【反魂草】 ⇒はんごん‐たん【反魂丹】

はん・する【反する】🔗🔉

はん・する反する】 〔自サ変〕[文]反す(サ変) ①うらはらである。反対である。「予期に―・した結果となる」 ②たがう。違反する。「規定に―・する」 ③そむく。むほんする。史記抄「実は―・する心はなかつたぞ」

はん‐トラスト‐ほう【反トラスト法】‥ハフ🔗🔉

はん‐トラスト‐ほう反トラスト法‥ハフ アメリカの独占禁止法のこと。シャーマン法・クレイトン法などから成る。

はん‐のう【反応】‥オウ🔗🔉

はん‐のう反応‥オウ ①あるはたらきかけに応じて結果として起こる現象・状況。(はたらきかけや変化に対する)手ごたえ、態度。「冷たい―」 ②化学反応のこと。 ③生体あるいは生態系などにおいて、刺激に基づいて起こる運動を、その刺激に対していう語。応答。応働。「薬物―」 ⇒はんのう‐きこう【反応機構】 ⇒はんのう‐じかん【反応時間】 ⇒はんのう‐せんりょう【反応染料】 ⇒はんのう‐そくど【反応速度】 ⇒はんのう‐ちゅうかんたい【反応中間体】 ⇒はんのう‐ねつ【反応熱】

はんのう‐きこう【反応機構】‥オウ‥🔗🔉

はんのう‐きこう反応機構‥オウ‥ 化学反応の進行経路の詳細。化学反応がただ一つの素反応からなるのか多段階反応からなるのか、あるいは一つの素反応における原子の組換えがどう行われるのかなど。 ⇒はん‐のう【反応】

はんのう‐じかん【反応時間】‥オウ‥🔗🔉

はんのう‐じかん反応時間‥オウ‥ 刺激に対して反応するまでの時間。大脳生理学や実験心理学の用語。反応時。反射時間。潜時。 ⇒はん‐のう【反応】

はんのう‐せんりょう【反応染料】‥オウ‥レウ🔗🔉

はんのう‐せんりょう反応染料‥オウ‥レウ 繊維の水酸基と結合することのできる反応性基をもつ染料。染色が簡単で色が鮮明、洗濯に強く耐光性もよい。木綿・レーヨン・絹・羊毛などの染色に用いる。 ⇒はん‐のう【反応】

はんのう‐そくど【反応速度】‥オウ‥🔗🔉

はんのう‐そくど反応速度‥オウ‥ 化学反応が進む速度。反応の原系または生成系の物質について、その濃度の時間的変化率により表すことが多い。 ⇒はん‐のう【反応】 ○万能足りて一心足らずばんのうたりていっしんたらず あらゆる事に達しているが、心の修養が足りない。 ⇒ばん‐のう【万能】

はんのう‐ちゅうかんたい【反応中間体】‥オウ‥🔗🔉

はんのう‐ちゅうかんたい反応中間体‥オウ‥ 化学反応が進むとき反応物から生成物に至る途中で生じる物質。不安定で分離できない遊離基のこともある。中間生成物。 ⇒はん‐のう【反応】

はんのう‐ねつ【反応熱】‥オウ‥🔗🔉

はんのう‐ねつ反応熱‥オウ‥ 化学反応に伴って発生し、または吸収される熱量。 ⇒はん‐のう【反応】

はん‐ユダヤ‐しゅぎ【反ユダヤ主義】🔗🔉

はん‐ユダヤ‐しゅぎ反ユダヤ主義】 ①(→)アンチ‐セミティズムに同じ。 ②広く、ユダヤ人に対する反感・憎しみ・迫害。ヘレニズム・ローマ時代からキリスト教中世を経て現代に至るまで存在する。

ほう‐ぐ【反故】🔗🔉

ほう‐ぐ反故(→)「ほご」に同じ。ほぐ。建礼門院右京大夫集「ほかへまかるに、―どもとりしたたむるに」

ほう‐ご【反故・反古】🔗🔉

ほう‐ご反故・反古(→)「ほご」に同じ。宇津保物語国譲中「いささかに手ならひし給ひし―など」

ほ‐ぐ【反故・反古】🔗🔉

ほ‐ぐ反故・反古(→)「ほご」に同じ。

ほ‐ご【反故・反古】🔗🔉

ほ‐ご反故・反古】 ①書画などを書き損じた不用の紙。ほぐ。ほうご。ほんぐ。 ②転じて、役に立たない物事。 ⇒反故にする

○反故にするほごにする🔗🔉

○反故にするほごにする ①無駄紙にする。不用な物として捨てる。「便箋を何枚も―」 ②約束・契約などをなかったことにする。破棄する。「取り決めを―」 ⇒ほ‐ご【反故・反古】 ポゴノフォラPogonophora ラテン】 有鬚ゆうしゅ動物のこと。 ほこ‐ぶすま鋒襖・矛襖】 敵などに向かって矛先を多く並べること。 ほこ‐へん矛偏】 漢字の偏の一種。「矜」などの偏の「矛」の称。 ポコペン不彀本】 (中国語で、元手にも足りない意)だめだ。話にならぬ。 ほご‐ぼう保護帽(→)安全帽に同じ。 ほご‐ぼうえき保護貿易】 自国の特定の産業を保護・育成するために、国家が対外貿易に干渉し、輸入制限を課したり輸出補助金を与えたりすること。「―主義」↔自由貿易 ほこ‐ほこ 気持よく温かいさま。ほかほか。「―のセーター」 ぼこ‐ぼこ ①水などが泡立つ音。 ②中空のものを叩く音。 ③でこぼこしているさま。また、穴がたくさんあいているさま。 ほこ‐ぼし桙星・戈星】 彗星すいせいの古称。枕草子153「名おそろしき物…―」 ほ‐ごも帆薦】 薦を帆としたもの。太平記18「水主梶取すいしゅかんどりあわてて―なんどを投げ入れ投げ入れ」 ほこ‐もち桙持】 ①桙を持つ役。 ②賀茂祭の行列に、ねじ木の桙を持って行く者。 ほこ‐や鉾矢・鋒矢】 ①鉾の形をした鏃やじり。また、その矢。 ②陣立ての名。隊列中央の足軽を突出させ、その後ろに武者が備えるもの。鉾矢形。 ほこ‐ゆけ弄槍・矛行】 矛をあやつって突きやること。崇神紀「八廻やたび―し八廻撃刀たちかきす」 ほこ‐ゆみ鉾弓】 末弭うらはずに鉾状の刃部を付けた弓。 ほこら叢祠・祠】 (ホクラ(神庫)の転)神をまつる小さなやしろ。宇治拾遺物語11「その―に、修行しける僧のやどりて」。「―を建てる」 ほこら‐か脹らか(→)「ふくよか」に同じ。平家物語(延慶本)「御鬢茎―に、愛敬づきて」 ほこら‐か誇らか】 得意げなさま。ほこりか。「―な顔」「―に勝利を宣言する」 ほこらか・す誇らかす】 〔他四〕 誇る様子をする。ひけらかす。みせびらかす。弁内侍日記「毛色も美しきを賜はりてあき局に―・しておきたるを」 ほこらし・い誇らしい】 〔形〕[文]ほこら・し(シク) 誇りに思うさまである。得意である。古今和歌集雑体「ちぢの情もおもほえずひとつ心ぞ―・しき」。「―・い顔つき」「父親を―・く思う」 ほこり】 ①こまかな塵ちりの飛ぶもの。綿のようなごみ。「―が立つ」 ②はした。あまり。のこり。浄瑠璃、心中万年草「二千貫目足らずの商ひに九貫目の―を取り」 ⇒ほこり‐かずき【埃被き】 ⇒ほこり‐せん【埃銭】 ⇒ほこり‐たけ【埃茸】 ⇒ほこり‐はらい【埃払い】 ⇒ほこり‐まみれ【埃塗れ】 ほこり誇り】 ほこること。自慢に思うこと。また、その心。「―を持つ」「―を傷つけられる」 ⇒ほこり‐か【誇りか】 ⇒ほこり‐がお【誇り顔】 ほこり‐か誇りか】 得意げなさま。自信満々。源氏物語空蝉「にぎははしう愛敬づきをかしげなるを、いよいよ―にうちとけて」 ⇒ほこり【誇り】 ほこり‐がお誇り顔‥ガホ 自慢らしい顔つき。 ⇒ほこり【誇り】 ほこり‐かずき埃被き‥カヅキ 大納言だいなごん小豆の異称。 ⇒ほこり【埃】 ほこり‐せん埃銭】 残りの金銭。はしたの金銭。 ⇒ほこり【埃】 ほこり‐たけ埃茸】 〔植〕キツネノチャブクロの別称。 ⇒ほこり【埃】 ほこりっ‐ぽ・い埃っぽい】 〔形〕 埃が多いさま。「―・い部屋」 ほこり‐はらい埃払い‥ハラヒ 埃を払うこと。また、その道具。ちりはらい。はたき。 ⇒ほこり【埃】 ほこり‐まみれ埃塗れ】 ほこりが一面に付いて汚れていること。 ⇒ほこり【埃】 ほご‐りん保護林】 名所旧跡の風致保存、学術の参考、保護動植物の繁殖などのために、政府が伐採を禁止して保護する森林。 ほこ・る誇る】 〔自五〕 得意のさまを示す。自慢する。いい気になる。光栄とする。万葉集17「さ並べる鷹は無けむと心には思ひ―・りて笑まひつつ渡る間に」。源氏物語玉鬘「国の内の仏・神は、己になむ靡き給へるなど―・り居たり」。天草本伊曾保物語「たとひ一旦栄花に―・ること有りといふとも」。「歴史と伝統を―・る」「日本一の高さを―・るビル」 ほころ・う誇ろふホコロフ 〔自四〕 (ホコルに接尾語フの付いた語)しきりに自慢する。万葉集5「あれをおきて人はあらじと―・へど寒くしあれば」 ほころばか・す綻ばかす】 〔他四〕 (→)「ほころばす」に同じ。 ほころば・す綻ばす】 〔他五〕 ①ほころびるようにする。ほころびさせる。ほころばせる。山家集「大方の秋をば月につつませて吹き―・す風の音かな」。「顔を―・す」 ②間を透かす。着衣をゆるめて下のものが見えるようにする。源氏物語若菜下「えび染の袖を俄かにひき―・したるに」 ほころび綻び】 ①ほころびること。また、ほころびた所。「―を縫う」 ②几帳などの、縫い合わせないで間を透かせてある部分。源氏物語澪標「御几帳の―より見たまへば」 ③着物の着方の一つという。枕草子144「髪をかしげなる童の、衵あこめども―がちにて」 ほころ・びる綻びる】 〔自上一〕[文]ほころ・ぶ(上二) ①縫目がとける。糸がほどけて開く。源氏物語紅葉賀「包むめる名やもり出でんひきかはしかく―・ぶる中の衣に」。「袖口が―・びる」 ②蕾つぼみが開きそめる。古今和歌集「青柳の糸よりかくる春しもぞ乱れて花の―・びにける」 ③顔つきがやわらぐ。口を開く。源氏物語少女「人々皆―・び笑ひぬれば」。源氏物語梅枝「霞だに月と花とをへだてずはねぐらの鳥も―・びなまし」。「顔が―・びる」 ④気持や隠していたことが外に現れる。源氏物語若菜上「いかならむ折りにか、その御心ばへ―・ぶべからむと、世人もおもむけ疑ひけるを」 ⑤気持がほぐれる。うちとける。根無草「是より少し―・びて、彼男、舟さし寄せ」 ほころ・ぶ綻ぶ】 [一]〔自五〕 (→)「ほころびる」に同じ。「顔が―・ぶ」 [二]〔自上二〕 ⇒ほころびる(上一)

ほん‐い【反胃】‥ヰ🔗🔉

ほん‐い反胃‥ヰ 不消化物を吐く病気。〈日葡辞書〉

ほん‐ぐ【反故・反古】🔗🔉

ほん‐ぐ反故・反古(→)「ほご」に同じ。ほぐ。発心集「人に紙―など乞ひ集め、いくらも差図をかきて」

ほん‐ご【反故・反古】🔗🔉

ほん‐ご反故・反古(→)「ほご」に同じ。

[漢]反🔗🔉

 字形  筆順 〔厂部2画/4画/教育/4031・483F〕 〔音〕ハン(漢) ホン(呉) タン(慣) 〔訓〕る・らす・かえる・かえす・そむく [意味] [一]ハン ①かえる。かえす。もとへもどる・もどす。ふりかえる。「反射・反芻はんすう・反省・往反」 ②ひっくりかえる。そる。裏がえす。そらす。「反転・反覆」 ③あべこべ。逆。「反対・反撃・反比例」 ④そむく。さからう。(同)叛。「予想に反する」「反逆・反感・謀反むほん・背反・離反」 ⑤漢字音の表記法の一つ。かえし。「反切」「流は力求の反」 [二]タン ①布類の長さの単位。一反は、成人一人前の着物が作れる衣料で、幅約三十六センチ、長さ約十メートル。「反物たんもの」▶「端」に当てた字。 ②地積の単位。一反は三百歩。一町の十分の一。十アール弱。「反収・反別」▶「段」に当てた字。 [解字] 会意。「厂」(=薄い布や板)+「又」(=手)。ものを手で押してそりかえらせる、また、そったものがもとへもどる意。もと、又部2画。 [下ツキ 違反・逆反・減反・造反・悖反・背反・倍反・八反・謀反・離反 [難読] 反歯そっぱ

[漢]反🔗🔉

 〔又部2画〕 ⇒厂部

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