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依託 イタク🔗🔉

【依託】 イタク 責任や原因をある物のせいにする。かこつける。たよる。〔国〕ほかの人に物事の処理や世話をすっかり任せて頼むこと。

傷 いたむ🔗🔉

【傷】 13画 人部 [六年] 区点=2993 16進=3D7D シフトJIS=8F9D 《常用音訓》ショウ/いた…む/いた…める/きず 《音読み》 ショウ(シャウ)〈shng〉 《訓読み》 いためる/きず/きずつく/きずつける(きずつく)/やぶる/いたむ 《意味》 {名}きず。皮膚や肉をそこなうこと。また、その部分。「負傷」「創傷(きりきず)」「火傷(やけど)」 {動}きずつく。きずつける(キズツク)。けがをする。また、けがをさせる。「傷害」「傷人乎=人ヲ傷ツケタルカ」〔→論語{動}やぶる。ぶちあたってきずをつける。「中傷(悪口をいって人をきずつける)」 {動}いたむ。心配する。「傷心(つらく思う)」「行宮見月傷心色=行宮ニ月ヲ見レバ心ヲ傷マシムル色」〔→白居易〕 《解字》 会意兼形声。昜ヨウは、太陽の陽(暘)の原字。傷は「人+音符殤ショウの略体」。傷・殤ともに昜が音をあらわすが、昜(太陽)とは関係はない。強く物にぶちあたってきずつくこと。 《単語家族》 當(=当。あたる)と同系。 《類義》 創ソウは、切りきず。疵シは、ぎざぎざのかすりきず。 《異字同訓》 いたむ/いためる。→痛 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

効 いたす🔗🔉

【効】 8画 力部 [五年] 区点=2490 16進=387A シフトJIS=8CF8 【效】旧字旧字 10画 攴部 区点=5835 16進=5A43 シフトJIS=9DC1 《常用音訓》コウ/き…く 《音読み》 コウ(カウ)/ギョウ(ゲウ)〈xio〉 《訓読み》 しるし/かい(かひ)/きく/いたす/ならう(ならふ) 《名付け》 いたる・かず・かた・すすむ・なり・のり 《意味》 {名}しるし。かい(カヒ)。ききめ。「効果」「効験」 コウアリ{動・形}きく。効果がある。ききめがある。また、そのさま。「不効、則治臣之罪=効アラズンバ、スナハチ臣ノ罪ヲ治ケ」〔→諸葛亮{動}いたす。力を出し尽くす。効果をあげる。「自効=ミヅカラ効ス」「効死而民弗去=死ヲ効スモ民去ラズ」〔→孟子{動}ならう(ナラフ)。まねる。▽本来は效と書くべきだが、効で代用した。〈同義語〉→傚コウ。「倣効」「尤而効之罪又甚焉=尤アリテコレニ効フハ罪又甚ダシ」〔→左伝〕 《解字》 会意兼形声。交は、人が足を交差させた姿。平行線をたどれば、どこまでも結果が出ない。交差してしめあげたところに結果が出る。効は「力+音符交」。実際の結果を出すよう努力すること。效は「攴(動詞記号)+音符交」で、二つのものを交差させて、てらしあわすこと。もとは別字。 《単語家族》 絞(しぼる、しぼり出す)や、校正の校(てらしあわせる。しめあげる)と同系。 《類義》 →習 《異字同訓》 きく。 効く「薬が効く。宣伝が効く。効き目がある」利く「左手が利く。目が利く。機転が利く」 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

委托 イタク🔗🔉

【委託】 イタク =委托。ゆだねまかせる。『委嘱イショク』

巓 いただき🔗🔉

【巓】 22画 山部  区点=5460 16進=565C シフトJIS=9BDA 《音読み》 テン〈din〉 《訓読み》 いただき 《意味》 {名}いただき。山の頂上。〈類義語〉→頂。「数百歩達巓=数百歩ニシテ巓ニ達ス」〔→斎藤拙堂〕 《解字》 会意兼形声。「山+音符顛テン(頭のてっぺん)」。顛の左は眞。天の字は、もと大(たった人)の頭上に一印をつけ、脳天(頭上)を示した指事文字で、天巓は同系である。T型のいちばん上、最上部の平らな所をテンという。また、頂巓も同系である。頂ももとは脳天のこと。転じて、山の最高部の意となった。 《類義》 →山 《熟語》 →下付・中付語

徒 いたずらに🔗🔉

【徒】 10画 彳部 [四年] 区点=3744 16進=454C シフトJIS=936B 《常用音訓》ト 《音読み》 ト/ズ(ヅ)/ド〈t〉 《訓読み》 かちありきする(かちありきす)/かち/ともがら/むなしい(むなし)/いたずらに(いたづらに)/ただ 《名付け》 かち・ただ・とも 《意味》 {動}かちありきする(カチアリキス)。一歩一歩と歩く。「徒歩」「徒渉トショウ(歩いて川を渡る)」「舎車而徒=車ヲ舎テテ徒ス」〔→易経{名}かち。歩いて行く兵隊。歩兵。足軽。〈対語〉→騎(馬に乗った兵)。「公徒三万(歩兵三万)」〔→詩経{名}ともがら。下級の仲間。▽数多い歩兵の意から。「衆徒」「徒党」 {名}門下のでし。「徒弟」「非吾徒也=吾ガ徒ニアラザルナリ」〔→論語{形}むなしい(ムナシ)。何も物を持たないさま。▽車も馬もない意から。「徒搏トハク(素手でうちかかる、すもう)」 {副}いたずらに(イタヅラニ)。何も得ることなしに。むだに。「徒労」「徒自苦耳=イタヅラニミヅカラ苦シムノミ」 {副}ただ。…だけ。「徒善不足以為政=タダ善ナルノミナラバ、モッテ政ヲ為スニ足ラズ」〔→孟子「不徒…タダニ…ノミナラズ」「非徒…タダニ…ノミニアラズ」とは、単にAだけでなく(またBである)との意に用いることば。「非徒無益=タダニ益ナキノミニアラズ」〔→孟子〕 《解字》 形声。「止(あし)+彳(いく)+音符土」で、陸地を一歩一歩とあゆむことで、ポーズをおいて、一つ一つ進む意を含む。 《単語家族》 渡ト(水を一歩一歩わたる)度ド(手尺で一さし一さしとわたってはかる)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

徒事 イタズラゴト🔗🔉

【徒事】 トジ 役にたたないこと。イタズラゴト〔国〕役にたたないこと。みだらなこと。

徒爾 イタヅラニ🔗🔉

【徒爾】 トジ・イタヅラニ むだに。無意味に。

意態 イタイ🔗🔉

【意態】 イタイ 心のありさま。いわくありげなようす。「意態由来画不成=意態ハ由来画ケドモ成ラズ」〔→王安石

慇 いたむ🔗🔉

【慇】 14画 心部  区点=5632 16進=5840 シフトJIS=9CBE 《音読み》 イン/オン〈yn〉 《訓読み》 いたむ 《意味》 {動}いたむ。しんみりと心の底で思って気にかける。「慇憂インユウ」 「慇懃インギン」とは、ねんごろなさま。また、ていねいに気を配ること。〈同義語〉慇勤・殷勤。「慇懃無礼インギンブレイ(外面だけていねいで、実は無礼なこと)」 《解字》 会意兼形声。殷インは、ずっしりと重くのしかかる意を含む。慇は「心+音符殷」で、重く深く気にかけること。外に目だたずしんみりと思う意を含む。惻隠ソクインの隠と同じ。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

憖 いたむ🔗🔉

【憖】 16画 心部  区点=5659 16進=585B シフトJIS=9CD9 《音読み》 ギン〈yn〉 《訓読み》 ねがう(ねがふ)/きずつける(きずつく)/いたむ 《意味》 {動}ねがう(ネガフ)。希望する。そうありたいと思う。「旻天不弔不憖遺一老=旻天不弔ニシテ、一老ヲ遺スヲ憖ハズ」〔→左伝ギンス{動}きずつける(キズツク)。刃を近づけて傷める。損傷を与える。〈同義語〉→釿キン。「両軍之士皆未憖也=両軍ノ士ハ皆イマダ憖セザルナリ」〔→左伝{動}いたむ。歯ぎしりする。残念がる。つらい思いをする。 {動・形}歯ぐきを出して笑う。また、そのさま。「憖憖ギンギン」 《解字》 会意兼形声。上部の字(音ギン)は「犬+來」の会意文字で、犬が近よってくること。憖はそれを音符とし、心を加えた字で、目標に近づこうとする気持ち。また、上下の歯を近づけて歯ぎしりすること。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

怛 いたむ🔗🔉

【怛】 8画 部  区点=5569 16進=5765 シフトJIS=9C85 《音読み》 ダツ/タツ/タチ〈d〉 《訓読み》 いたむ/おどろく 《意味》 {動}いたむ。おどろく。強いショックを受けてはらはらする。「惻怛ソクダツ(同情してはらはらする)」 《解字》 形声。「心+音符旦タン」。 《単語家族》 憚タン(はばかる)と同系で、タンの語尾がtに転じた入声ニッショウ(つまり音)のことば。戦栗センリツの戦(ふるえる)とも縁が近い。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

恫 いたむ🔗🔉

【恫】 9画 部  区点=5588 16進=5778 シフトJIS=9C98 《音読み》 ドウ/トウ/ズ(ヅ)/ズウ(ヅウ)〈dng〉/トウ/ツウ 《訓読み》 おどす/いたむ 《意味》 {動}おどす。大声で相手をぎょっとさせる。おどかす。「恫喝ドウカツ」 {動}いたむ。つらいと思う。心の底まで突き抜けるつらさを感じる。〈類義語〉→痛。「恫痛トウツウ」 《解字》 会意兼形声。同は、突き抜ける意を含む。恫は「心+音符同」で、心底に突き抜ける感じを意味する。痛(つきとおるいたみ)ときわめて近い。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

惨 いたむ🔗🔉

【惨】 11画 部 [常用漢字] 区点=2720 16進=3B34 シフトJIS=8E53 【慘】旧字旧字 14画 部 区点=5646 16進=584E シフトJIS=9CCC 《常用音訓》サン/ザン/みじ…め 《音読み》 サン(サム)/ザン/ソン(ソム)〈cn〉 《訓読み》 みじめ/いたむ 《意味》 サンタリ{形}みじめでいたいたしい。むごい。心にしみ入るようにつらい。じめじめと気がめいるような。「悲惨」「酔不成歓惨将別=酔ウテ歓ヲ成サズ、惨トシテマサニ別レントス」〔→白居易{動}いたむ。つらい思いをする。心の底にしみいるようなつらい思いをする。「傷心惨目=心ヲ傷メ、目ヲ惨マシム」〔→李華〕 《解字》 形声。「心+音符參サン」で、心の中へ深くしみこんでつらい思いを与えること。 《単語家族》 浸シン(しみこむ)滲シン(しみこむ)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

悽 いたむ🔗🔉

【悽】 11画 部  区点=5614 16進=582E シフトJIS=9CAC 《音読み》 セイ/サイ〈q〉 《訓読み》 いたむ 《意味》 {動・形}いたむ。心がきられるようにいたむ。悲しむ。つらい。〈同義語〉→凄セイ。「悽然セイゼン」 《解字》 形声。「心+音符妻セイ・サイ」。 《単語家族》 凄セイ(身をきるように冷たい)切(きる)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

悵 いたむ🔗🔉

【悵】 11画 部  区点=5616 16進=5830 シフトJIS=9CAE 《音読み》 チョウ(チャウ)〈chng〉 《訓読み》 うらむ/いたむ 《意味》 チョウタリ{動・形}うらむ。いたむ。思いが長くあとに残る。思い切れず残念がるさま。「惆悵チュウチョウ」 《解字》 会意兼形声。「心+音符長(ながい)」で、思いが長く尾を引くこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

悼 いたむ🔗🔉

【悼】 11画 部 [常用漢字] 区点=3773 16進=4569 シフトJIS=9389 《常用音訓》トウ/いた…む 《音読み》 トウ(タウ)/ドウ(ダウ)〈do〉 《訓読み》 いたむ 《意味》 {動}いたむ。死んだ人を思って悲しむ。〈類義語〉→弔チョウ。「追悼(死んだ人をいたむ)」「悼亡」 《解字》 形声。「心+音符卓タク」。 《単語家族》 弔チョウ(上から下へと思いをたれる→とむらう)と同系。 《異字同訓》 いたむ/いためる。 →痛 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

惻 いたむ🔗🔉

【惻】 12画 部  区点=5628 16進=583C シフトJIS=9CBA 《音読み》 ソク/シキ〈c〉 《訓読み》 いたむ 《意味》 {動}いたむ。いつも心について離れない。ひしひしと心に迫る。「惻然ソクゼン」「惻惻ソクソク」 《解字》 会意兼形声。則は「鼎(かなえ)+刀」からなる会意文字で、食器のそばに刀をくっつけて置いたさま。側ソバにくっつく意を含む。惻は「心+音符則」で、心にひしひしとくっついて離れないこと。→則 《単語家族》 即(くっつく)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

愴 いたむ🔗🔉

【愴】 13画 部  区点=5640 16進=5848 シフトJIS=9CC6 《音読み》 ソウ(サウ)/ショウ(シャウ)〈chung・qing〉 《訓読み》 いたむ 《意味》 {動}いたむ。悲しみで心をいためつけてつらい思いをする。「北愴河梁別=北ニハ愴ム、河梁ノ別レ」〔→李白「悽愴セイソウ」とは、悲しみにひしがれたさま。 《解字》 形声。「心+音符倉」で、心をいためること。 《単語家族》 創(傷つける)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

戴 いただく🔗🔉

【戴】 17画 戈部  区点=3455 16進=4257 シフトJIS=91D5 《音読み》 タイ〈di〉 《訓読み》 いただく 《意味》 {動}いただく。じっと頭の上にのせておく。「戴冠タイカン」「頌白者不負戴於道路矣=頌白ノ者、道路ニ負戴セズ」〔→孟子〕「戴歩揺=歩揺ヲ戴ク」〔陳鴻〕 {動}いただく。君主として、上におしいただく。また、君主からありがたくもらう。「愛戴アイタイ」「四海之内、咸戴帝舜之功=四海ノ内、ミナ帝舜ノ功ヲ戴ク」〔→史記「頂戴テイタイ」とは、頭上におしいただく。また、その冠。 〔国〕いただく。他人、特に、目上の人から物品をありがたくもらう。いただく。「飲む」「食う」をへりくだっていうことば。いただく。「…してもらう」をへりくだっていうことば。「話していただく」 《解字》 形声。異を除いた部分は、在ザイ(切りとめる)の原字で切り止めること。戴はそれに異を音符としてそえた字で、じっと頭の頂上に止めおくこと。異の古い音は、タイの音をあらわすことができた。 《単語家族》 待(じっと止まる)臺(=台。じっと建物をのせる高台)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

抵 いたす🔗🔉

【抵】 8画 部 [常用漢字] 区点=3681 16進=4471 シフトJIS=92EF 《常用音訓》テイ 《音読み》 テイ/タイ〈d〉 《訓読み》 いたる/いたす/あたる/あてる(あつ) 《名付け》 あつ・やす・ゆき 《意味》 {動}いたる。そこまでぴたりと届く。そこまで行く。〈類義語〉→至。「抵至(いたる)」「抵昭王幸姫=昭王ノ幸姫ニ抵ル」〔→史記{動}いたす。ぬきさしならぬよう押しつける。〈類義語〉→致。「傷人及盗、抵罪=人ヲ傷ツケ及ビ盗ムモノハ、罪ニ抵サン」〔→史記{動}あたる。あてる(アツ)。それにぴたりとあたる。そこまで届いてくっつく。つかえる。「抵法=法ニ抵ル」「抵抗」 {動}あたる。値うちがそれだけに相当する。〈類義語〉→当→値(あたる)。「抵当」「家書抵万金=家書、万金ニ抵ル」〔→杜甫「大抵タイテイ」とは、およそそれに該当する意から、ほぼという意の副詞に用いることば。 {動}うつ。「抵掌而談=掌ヲ抵チテ談ズ」〔→国策〕 《解字》 形声。右側の字(ひくい)は、音を示すだけで、意味には関係がない。抵は間隙カンゲキなく届いて、ぬきさしならないこと。 《単語家族》 至シ(いたる、ぴたりと届く)致チ(いたす、そこまでぴたりと届ける)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

枉 いたずらに🔗🔉

【枉】 8画 木部  区点=5930 16進=5B3E シフトJIS=9E5D 《音読み》 オウ(ワウ)〈wng〉 《訓読み》 まげる(まぐ)/まがる/まげて/いたずらに(いたづらに) 《意味》 {動}まげる(マグ)。まがる。まっすぐな線や面をゆるやかな曲線をなすようにおしまげる。また、道理をおしまげる。〈対語〉→直。「枉道オウドウ(道理をおしまげる)」「挙直、錯諸枉=直キヲ挙ゲテ、諸ヲ枉レルニ錯ク」〔→論語{形}道理をゆがめた。また、罪をむりやりにおしつけた。〈類義語〉→冤エン。「枉死オウシ」「冤枉エンオウ(無実)」 {動}まげて。面子メンツをむりにおしまげて…してくださった、との意をあらわすていねいなことば。「枉顧オウコ・マゲテカエリミル(わざわざ立ち寄ってくださる)」「枉駕オウガ」 {副}いたずらに(イタヅラニ)。むりをして。役にもたたないのに。「枉費精神=枉ラニ精神ヲ費ヤス」 《解字》 形声。「木+音符王」。王(おうさま)の原義とは関係がない。 《単語家族》 汚(型にくぼんだ水たまり)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

板 いた🔗🔉

【板】 8画 木部 [三年] 区点=4036 16進=4844 シフトJIS=94C2 《常用音訓》ハン/バン/いた 《音読み》 ハン/バン/ヘン〈bn〉 《訓読み》 いた 《名付け》 いた 《意味》 {名}いた。平らで薄い木のいた。転じて、いた状の平らで薄い形のもの。〈同義語〉→版。「鉄板」 {名}刷るための字や絵をほりこんだいた。版木。〈同義語〉→版。「原板(=原版)」「板画(=版画)」 {名}文字を書いたいた。▽昔は、木版に詔勅や告示を書いた。 {名}歌曲の間びょうしのこと。▽いたをうって、拍子をとることから。「板眼(間びょうし)」 {名・単位}〔俗〕刑具に用いるむち。また、むち打つ回数をかぞえる単位。「小板子(小さいむち)」 (形)いたのように張ったまま動かないさま。「呆板タイパン(融通がきかない)」 「板板ハンハン」とは、反対にそりかえるさま。道理にそむくさま。 {単位}長さの単位。一板は十尺、または八尺。▽周代の一尺は二二・五センチメートル。長い板をはめて土壁を築いたため、長さをはかる単位として用いる。 《解字》 会意兼形声。反は「厂(たれた布)+又(手)」からなり、手で布をそり返らせることを示す。板は「木+音符反」で、そり返って張った木のいた。→反 《単語家族》 版ハン(平らないた)番ハン(平らにひらく)盤(平らなさら)繙ハン(平らに開く)返(そりかえる、はねもどる)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

格 いたす🔗🔉

【格】 10画 木部 [五年] 区点=1942 16進=334A シフトJIS=8A69 《常用音訓》カク/コウ 《音読み》 カク/コウ(カウ)/キャク〈g〉 《訓読み》 いたる/いたす/ただす 《名付け》 いたる・きわめ・ただ・ただし・ただす・つとむ・のり・まさ 《意味》 {名}こつんとつかえるかたいしんや、しん棒。人間が、しんにもつ本質。「人格」「骨格」 {名}こつんとつかえるかたいかどや、わく。物事を制限するきまり。法則。「格式」「及格(=合格)」「言有物、而行有格也=言ニ物有リテ、行ニ格有ルナリ」〔→礼記{名}かたい材料でつくった、物を止めておく道具。また、四角くくぎったますがた。「書格(本だな)」「格子」 {動・形}こつんとつかえる。つかえてとめる。また、そのさま。「扞格カンカク(つかえる)」「支格(つかえる)」「格格不入=格格トシテ入ラズ」 {動}こつんと打ち当てる。かたい物にぶつかる。〈同義語〉→挌。「格闘」「格殺」 {動}いたる。いたす。かたい本質につき当たる。物事のしんにつき当たるまでつきつめる。きわめる。とどく。「致知在格物=知ヲ致スハ格物ニ在リ」〔→大学{動}ただす。かたいかどめをつける。わくにはめてただす。あやまちをただしくする。「惟大人為能格君心之非=タダ大人ノミヨク君心ノ非ヲ格スヲ為ス」〔→孟子{名}体言(名詞)が他の語に対する関係をあらわす文法学の用語。ケース。「主格」 〔国〕平安時代の、制度に関する勅令や、きまり。「格式キャクシキ」 《解字》 会意兼形声。各は、夂(あし)と四角い石を組みあわせて、足がかたい石につかえて止まったさまを示す。格は「木+音符各」で、つかえて止めるかたい棒、ひっかかる木。→各 《単語家族》 客(一軒の家につかえて止まった人)閣(とびらにつかえて止めるとびらどめの石)擱カク(つかえて止まる)挌(つきあたる、ひっかかる)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

版 いた🔗🔉

【版】 8画 片部 [五年] 区点=4039 16進=4847 シフトJIS=94C5 《常用音訓》ハン 《音読み》 ハン/ヘン〈bn〉 《訓読み》 ふだ/いた 《意味》 {名}ふだ。木のふだ。「版籍(戸籍や土地区分を書いたふだ)」「手版(姓名・略歴などを書いた名刺のふだ)」 {名}いた。平らにしたいた。土壁を築くとき両側に張って、その間に土を入れてかためるためにも用いた。〈同義語〉→板。「版築」 {名}もと、字を刻んだ印刷用のいた。また、のち印刷の原版のこと。〈同義語〉→板。「原版」 {単位}出版物の刊行の回数を数えることば。「初版」 {単位}長さの単位。版築に用いる板の長さを基準とし、一版は、周代の一丈(二・二五メートル)または八尺(一・八メートル)。〈同義語〉→板。 《解字》 会意兼形声。版は「片(木のきれはし)+音符反」で、板とほとんど同じ。 《単語家族》 反(表面をそらせてのばす)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

異体 イタイ🔗🔉

【異体】 イタイ タイヲコトニス形を異にする。異なった形。異様な形。

異体字 イタイジ🔗🔉

【異体字】 イタイジ 発音・意味は同じであるが、字形が異なる二種類以上の漢字があるとき、一方を、他の異体字という。

異態 イタイ🔗🔉

【異態】 イタイ 地形や風景などが異なる。地形・風景などのすぐれた状態。

疼 いたい🔗🔉

【疼】 10画 部  区点=6554 16進=6156 シフトJIS=E175 《音読み》 トウ/ドウ〈tng〉 《訓読み》 いたむ/いたい(いたし)/うずく(うづく) 《意味》 {動・形}いたむ。いたい(イタシ)。うずく(ウヅク)。突き通すようにいたい。〈同義語〉→痛{動}〔俗〕かわいがる。いとおしむ。「疼愛トウアイ」 《解字》 形声。「+音符冬」。 《熟語》 →熟語

痛 いたい🔗🔉

【痛】 12画 部 [六年] 区点=3643 16進=444B シフトJIS=92C9 《常用音訓》ツウ/いた…い/いた…む/いた…める 《音読み》 ツウ/トウ〈tng〉 《訓読み》 いたむ/いたい(いたし)/いたみ/いたます/いためる(いたむ)/いたく/いたましい(いたまし) 《意味》 {動・形・名}いたむ。いたい(イタシ)。いたみ。つきとおるようにいたい。ずきずきといたむ。また、そのようないたみ。〈同義語〉→疼。「激痛」「疼痛トウツウ」 {動}いたむ。いたます。いためる(イタム)。心がつきぬけるようにつらい思いをする。悲しみなげく。苦しむ。「痛嘆」「常痛於心=常ニ心ニ痛ム」 {副}いたく。とことんまで。力の限り。非常に。「痛飲」「痛折節=痛ク節ヲ折ク」〔→史記〕 〔国〕いたむ。果物がくさる。また、器物・建物が破損する。▽現在では「傷」を使う。いたましい(イタマシ)。かわいそうであるさま。 《解字》 会意兼形声。「+音符甬ヨウ・トウ(つきぬける、つきとおる)」。 《単語家族》 通と同系。 《異字同訓》 いたむ/いためる。 痛む/痛める「足が痛む。腰を痛める」傷む/傷める「家が傷む。傷んだ果物。建物を傷める」悼む「死を悼む。故人を悼む」 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

至 いたって🔗🔉

【至】 6画 至部 [六年] 区点=2774 16進=3B6A シフトJIS=8E8A 《常用音訓》シ/いた…る 《音読み》 シ〈zh〉 《訓読み》 いたる/いたれる/いたって/いたるまで/いたり 《名付け》 いたり・いたる・ちか・のり・みち・むね・ゆき・よし 《意味》 {動}いたる。目ざす所までとどく。また、自分の所までやってくる。〈類義語〉→到。「必至(必ずそうなる)」「風雨驟至=風雨驟ニ至ル」「斯天下之民至焉=ココニ天下ノ民至ラン」〔→孟子{形・副}いたれる。いたって。ぎりぎりの線までとどいたさま。最高の。このうえなく。「至大」「至聖」「中庸之為徳也、其至矣乎=中庸ノ徳タルヤ、ソレ至レルカナ」〔→論語{接続}いたるまで。「以至A=以テAニ至ルマデ」「乃至A=乃チAニ至ルマデ」「至若A=Aノ若キニ至ルマデ」などの形で用い、Aまでも含めてそこまでの意。「自耕稼陶漁、以至為帝=耕稼陶漁ヨリ、モッテ帝タルモノニ至ルマデ」〔→孟子{名}太陽がぎりぎりの線までとどいた日。夏至ゲシ・冬至トウジを至日という。 {名}いたり。「…之至」という形で用い、手紙や奏上文に用いられる。「恐懼之至=恐懼ノ至リナリ」 《解字》 会意。「矢が下方に進むさま+ー印(目ざす線)」で、矢が目標線までとどくさまを示す。 《単語家族》 室(いきづまりの奥のへや)抵(いたる)致(そこまでとどける)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

致 いたす🔗🔉

【致】 10画 至部 [常用漢字] 区点=3555 16進=4357 シフトJIS=9276 《常用音訓》チ/いた…す 《音読み》 チ〈zh〉 《訓読み》 いたす 《名付け》 いたす・いたる・おき・おきかず・かず・とも・のり・むね・ゆき・よし 《意味》 {動}いたす。目ざす所までとどける。「致書=書ヲ致ス」「又不致膰爼於大夫=マタ膰爼ヲ大夫ニ致サズ」〔→史記{動}いたす。こちらまで来させる。そこまでいたらせる。「招致」「致賢=賢ヲ致ス」「致之死地=コレヲ死地ニ致ス」 {動}いたす。ぎりぎりの線まで力を尽くす。「致力」「事君能致其身=君ニ事ヘテヨクソノ身ヲ致ス」〔→論語{動}いたす。役を返上して、役人をやめる。▽役目を返上して、お上に送りとどけるの意から。「致仕チシ(役人をやめる)」「致事=事ヲ致ス」 {動}いたす。ある結果をまねきよせる。「致禍=禍ヲ致ス」「致病=病ヲ致ス」 {名}気持ちのいたるところ。おもむき。「意致」「情致(気持ち)」「所以興懐、其致一也=懐ヲ興スユンハ、ソノ致一ナリ」〔→王羲之{名}いきつくところの意より、転じて、物事の方向と結果。「一致」「大致(物事のおよその方向)」 〔国〕いたす。「する」の謙譲語。 《解字》 会意兼形声。至は、矢がー線までとどくさまをあらわす会意文字。夂は「夂(あし)+音符至(いたる)」で、足で歩いて目標までとどくこと。自動詞の「至」に対して、他動詞として用いる。 《類義》 効コウ(いたす)は、力をしぼり出すこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

衣帯 イタイ🔗🔉

【衣帯】 イタイ 衣服と帯。帯。「霜厳衣帯断、指直不能結=霜ハ厳シクシテ衣帯ノ断ユルモ、指ハ直クシテ結ブコトアタハズ」〔→杜甫

不解衣帯 イタイヲトカズ🔗🔉

【不解衣帯】 イタイヲトカズ 帯をとかない。忙しくて寝るひまもないことのたとえ。〔→漢書

軫 いたむ🔗🔉

【軫】 12画 車部  区点=7739 16進=6D47 シフトJIS=E766 《音読み》 シン〈zhn〉 《訓読み》 よこぎ/いたむ 《意味》 {名}よこぎ。車の後部の下にあるよこぎ。また、車台を組みたてるきめ細かい材木。 {名}琴の弦を巻いて調節する軸木。 {動}車がぐるぐるまわる。 {動}いたむ。うれえる。ようすをきめ細かくみて心配する。〈類義語〉→診。「軫恤シンジュツ」 {名}二十八宿の一つ。規準星は今のからす座に含まれる。みつうち。 《解字》 会意兼形声。右側の字(音シン)は、きめ細かいの意を含む。軫はそれを音符とし、車をそえた字。きめ細かい木でつくったよこぎや柱。 《単語家族》 診(ようすを細かくみて調べる)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

輸 いたす🔗🔉

【輸】 16画 車部 [五年] 区点=4502 16進=4D22 シフトJIS=9741 《常用音訓》ユ 《音読み》 ユ/シュ/ス〈sh〉 《訓読み》 うつす/いたす/まける(まく) 《意味》 シュス・ユス{動}うつす。中みをそっくりとり出して他の所へ運ぶ。〈類義語〉→運。「運輸」「輸送」「楽輸ラクユ(よろこんで人に物をやる)」「輸積聚以貸=積聚ヲ輸シテモッテ貸ス」〔→左伝シュス・ユス{動}いたす。中みをすっかりとり出す。出しつくす。力をとり出して相手にわたす。「輸誠=誠ヲ輸ス」「輸力=力ヲ輸ス」 シュス・ユス{動}まける(マク)。かけごとでまけて、かけ金をすっかりもっていかれる。やられる。劣る。〈対語〉→贏エイ。「輸一籌=一籌ヲ輸ス」 {名}送ったり運んだりする品物。▽去声に読む。 《解字》 会意兼形声。兪ユは「舟+くりぬく刀」から成り、丸木舟の中みをすっかりくりぬくさま。輸は「車+音符兪(ぬきとる)」で、ある所の品をそっくりぬき出して車で運ぶこと。 《単語家族》 偸トウ(ぬきとる)癒ユ(病をぬきとる)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

遺体 イタイ🔗🔉

【遺体】 イタイ 父母からのこし与えられた身。自分のからだのこと。「身也者父母之遺体也=身ナルモノハ父母ノ遺体ナリ」〔→礼記〔国〕死者を尊んでそのからだをいうことば。なきがら。『遺骸イガイ』

遺託 イタク🔗🔉

【遺託】 イタク あとにいいのこした頼みごと。死後におこる問題の処理や子どもの後見を頼むこと。

鈑 いたがね🔗🔉

【鈑】 12画 金部  区点=7871 16進=6E67 シフトJIS=E7E5 《音読み》 ハン/ヘン〈bn〉 《訓読み》 いたがね/ふだ 《意味》 {名}いたがね。金属ののべいた。板金。 {名}ふだ。平らな金属のふだ。〈同義語〉→版。 《解字》 会意兼形声。「金+音符反(平らにのびる)」。 《単語家族》 板や版と同系。

閔 いたむ🔗🔉

【閔】 12画 門部  区点=7960 16進=6F5C シフトJIS=E87B 《音読み》 ビン/ミン〈mn〉 《訓読み》 いたむ/あわれむ(あはれむ)/なやむ/なやみ/やむ/やまい(やまひ) 《意味》 {動}いたむ。こまやかに情をかけてとむらう。 {動}あわれむ(アハレム)。こまやかに情をかけていたわる。〈同義語〉→憫ビン→愍。「我行閔其憊=我行キテソノ憊レシヲ閔ム」〔→高啓{動・形・名}なやむ。なやみ。こまかにきづかう。こまごまと心配するさま。心のいたみ。「閔惜ビンセキ」「閔閔然ビンビンゼン」 {動・名}やむ。やまい(ヤマヒ)。病気になる。また、病気。つらいこと。「覯閔既多=閔ニ覯フコトスデニ多シ」〔→詩経〕 《解字》 会意兼形声。門の系列の語は、すきまを閉じて、中が見えないようにするという基本義を含むとともに、そのわからないものをむりにききだす、つまり「問」「聞」という基本義もあわせ含む。閔は「門+音符文(こまやか)」で、不幸な者に対してこまやかに弔問するのが原義。あわれむという意は、その派生義である。 《単語家族》 問モン(わからないことを口でたずねる)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

隠 いたむ🔗🔉

【隠】 14画 阜部 [常用漢字] 区点=1703 16進=3123 シフトJIS=8942 【隱】旧字旧字 17画 阜部 区点=8012 16進=702C シフトJIS=E8AA 《常用音訓》イン/かく…す/かく…れる 《音読み》 イン/オン〈yn・yn〉 《訓読み》 かくれる(かくる)/かくす/いたむ/よる 《名付け》 やす 《意味》 {動・形}かくれる(カクル)。かくす。外から見えなくなる。また、何かでおおって見えなくする。おおわれて見えないさま。〈対語〉→顕。「隠匿」「隠微」「隠悪而揚善=悪ヲ隠シテ善ヲ揚グ」〔→中庸{動}かくす。人に知れないようにする。秘密にする。「父為子隠=父ハ子ノ為ニ隠ス」〔→論語{動・形}かくれる(カクル)。出世を求めず、人目からかくれる。目だたない所に退いている。「隠民」「隠士」「隠居放言=隠居シテ放ニ言フ」〔→論語{動}いたむ。相手の身により添って考える。親身になって心配する。おしはかる。〈類義語〉→依。「惻隠ソクイン」「王若隠其無罪而就死地、則牛羊何択焉=王モシソノ罪無クシテ死地ニ就クヲ隠マバ、スナハチ牛羊ナンゾ択バン」〔→孟子{名}人知れぬ悩み。その身になってみてわかる苦労。「民隠(人民の苦しみ)」 インタリ・イントシテ{形}おおわれてぼんやりしたさま。なんとなく。▽去声に読む。「隠若白虹起=隠トシテ白虹ノ起ツガゴトシ」〔→李白{形}はででなく、ずっしりと中にこもっているさま。落ち着いているさま。▽去声に読む。〈類義語〉→穏。「隠隠」 {動}よる。よりかかる。また、何かをたよりにする。何かのかげにかくれる。▽去声に読む。〈類義語〉→依イ→倚イ。「隠几而臥=几ニ隠リテ臥ス」〔→孟子〕 《解字》 会意兼形声。隱の右側の上部は「爪(手)+工印+ヨ(手)」の会意文字で、工形の物を上下の手で、おおいかくすさまをあらわす。隱はそれに心をそえた字を音符とし、阜(壁や、土べい)を加えた字で、壁でかくして見えなくすることをあらわす。隠は工印をはぶいた略字。 《単語家族》 穩オン(=穏。動きをかくす→おだやか)湮イン(かくす)殷イン(かくして中にこもる)などと同系。衣(からだをかくすころも)・依は、その語尾が転じたことば。 《類義》 →蔵 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

頂 いただき🔗🔉

【頂】 11画 頁部 [六年] 区点=3626 16進=443A シフトJIS=92B8 《常用音訓》チョウ/いただき/いただ…く 《音読み》 チョウ(チャウ)/テイ〈dng〉 《訓読み》 いただき/いただく 《名付け》 かみ 《意味》 {名}いただき。頭のてっぺん。直線がT型につかえた上方の面。たっているもののいちばん高い所。「山頂」「頂上」「觝頂交跖=頂ニ觝レ跖ヲ交フ」〔→韓愈{動}いただく。頭上にのせる。下にたって物を上にのせる。「頂天立地=天ヲ頂キ地ニ立ツ」 {動}つっかえ棒をしてささえる。正面からつきあたる。「頂衝」 {動}代わりにささえる。肩代わりする。「頂替」 {副}〔俗〕いちばん。とびきり。〈類義語〉→最。「頂好ティンハオ」 〔国〕いただく。「もらう」「食べる」のていねいないい方。 《解字》 会意兼形声。「頁(あたま)+音符丁(直線がてっぺんにつかえる、てっぺん)」。胴体の直線が直角につかえる脳天。 《単語家族》 釘(T型のくぎ)打(平面を直角にうちあてる)亭(地面に直角にたつ望楼)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

顛 いただき🔗🔉

【顛】 19画 頁部  区点=3731 16進=453F シフトJIS=935E 《音読み》 テン〈din〉 《訓読み》 いただき/たおれる(たふる)/たおす(たふす) 《意味》 {名}いただき。頭のてっぺん。転じて、山や物の上のはし。〈同義語〉→巓。〈類義語〉→頂チョウ/テイ。「有馬白顛=馬有リ白顛ナリ」〔→詩経〕「頭髪未長顛已朽=頭髪イマダ長ゼザルニ顛スデニ朽チヌ」〔→袁宏道{名}物の先端。また、はじめ。「顛末テンマツ(事がらのはじめから終わりまでの事情)」 {動}たおれる(タフル)。たおす(タフス)。さかさまになる。頭のてっぺんを地につける。〈類義語〉→倒。「顛倒テントウ」「顛覆厥徳=ソノ徳ヲ顛覆ス」〔→詩経〕「顛而不扶=顛ルルモ扶ケズ」〔→論語{形・名}気が狂って正気でない。また、そのようになる病気。〈同義語〉→癲。「狂顛キョウテン」 {動}欠けめをつめて、いっぱいにみたす。▽填テンに当てた用法。 《解字》 会意兼形声。眞(=真)は「匕(さじ)+鼎」の会意文字。鼎(かなえ)の中にさじで物をみたすことをあらわす。また、のち「人+首の逆形」の会意文字となり、人が首をさかさにして頭のいただきを地につけ、たおれることを示す。顛は「頁(あたま)+音符眞(さかさにしてみたす、たおれる)」で、真の本来の意味をあらわす。▽山のいただきなら、特に巓テンと書く。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

鼬 いたち🔗🔉

【鼬】 18画 鼠部  区点=8376 16進=736C シフトJIS=EA8C 《音読み》 ユウ(イウ)/ユ〈yu〉 《訓読み》 いたち 《意味》 {名}いたち。ねずみより大きく、むささびに似た動物。動作がすばしこく、細いすきまから抜け出て、出入する。夜、ねずみ・鶏などを捕食する。敵に追いつめられると悪臭を放つ。「鼬鼠ユウソ」 《解字》 会意兼形声。「鼠+音符由(細い穴から抜け出る)」。 《単語家族》 抽(抜け出る)と同系。

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