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おお🔗🔉

おお 応答したり承諾したりするときに発する語。 「━、いいとも」 「━、合点だ」 驚いたり感動したりしたときに発する語。 「━、びっくりした」 「━、なんと美しい夕焼けだ」 急に思い出したり、思い立ったりしたときに発する語。 「━、そうだ」 「━、もう出かける時間だ」 ◆「おう」とも。特には「応」を当てることもある。

おお【大】オホ🔗🔉

おお【大】オホ (造)《おもに名詞に付いて》 サイズ・数量・規模が大きい。 「━型・━広間・━海原・━声・━食い・━掃除・━がかり」 程度が激しい。 「━降り・━騒ぎ・━真面目」 予想を超える。 「━穴・━事」 細やかでない。だいたいの。 「━味・━づかみ・━筋」 究極の。一番の。 「━詰め・━おおみそか・━一番」 序列が上である。 「━叔父・━旦那おおだんな 尊敬の意を表す。 「━君・━殿」 「おお(大)」「だい(大)」の使い分け 1 「おお」と読むもの 大怒おおいかり・大急ぎ・『大一番』・大威張り・大海原おおうなばら・大叔父・『大火事』・大株主・『大看板』・大食い・『大喧嘩』・『大御所』おおごしょ・大騒ぎ・大仕掛け・大しくじり・大仕事・『大時代』・大芝居・『大所帯』おおじょたい・大相撲・『大掃除』・『大騒動』・大助かり・『大天井』・『大道具』・大トロ・『大人数』・大博打ばくち・大引け・大広間・大風呂敷・大部屋・大まじめ・大間違い・大回り・大おおみそか・大目玉・『大文字』おおもじ・大盛り・大喜び・大わらわ 2 「だい」と読むもの 大悪人・大宇宙・大会社・大回転・大火災・大家族・大活劇・大活躍・大逆転・『大嫌い』・大規模・大事件・大自然・大失敗・大手術・大上段・大勝利・大震災・大人物・大進歩・『大好き』・大スクープ・『大それた』・大ピンチ・大文字だいもんじ・大問題・大躍進・大リーグ・大流行・大論争 3 「おお」「だい」のどちらでも読み、ゆれているもの 大地震(おお/だいじしん)・大ジョッキ(おお/だいジョッキ)・大舞台(おお/だいぶたい)・大迷惑(おお/だいめいわく)  *原則として漢語の上に付く「大」は「だい」、和語の上に付く「大」は「おお」と読むが、例外(二重カギで囲んだもの)も多い。

おお‐あきない【大商い】オホアキナヒ🔗🔉

おお‐あきない【大商い】オホアキナヒ 規模の大きな商売。 ⇔小商い 取引額の大きな売買。 ⇔薄商い

おお‐あざ【大字】オホ━🔗🔉

おお‐あざ【大字】オホ━ 町村の行政区画の一つ。中に小字こあざを含むやや広い区域。

おお‐あし【大足】オホ━🔗🔉

おお‐あし【大足】オホ━ 足の寸法が大きいこと。 歩幅が大きいこと。大また。 泥田どろたで使う、板で作った足駄状の大きな履物。田下駄たげた

おお‐あじ【大味】オホアヂ🔗🔉

おお‐あじ【大味】オホアヂ 名・形動 味が単純で、微妙な風味に乏しいこと。 「━でまずい魚」 おおざっぱで、こまやかな趣に乏しいこと。 「━な作風」 ◆⇔小味

おお‐あたり【大当たり】オホ━🔗🔉

おお‐あたり【大当たり】オホ━ 名・自サ変 予想がぴたりと的中すること。また、くじ引きなどで大きな賞が当たること。 商売や興行が大成功をおさめること。 「新手の商法が━する」

おお‐あな【大穴】オホ━🔗🔉

おお‐あな【大穴】オホ━ 大きな穴。 金銭上の大きな損失。 競馬・競輪などで、大きな番狂わせ。また、それによる大もうけ。 「━をねらう」

おお‐あめ【大雨】オホ━🔗🔉

おお‐あめ【大雨】オホ━ 大量に降る雨。 関連語 大分類‖雨‖あめ 中分類‖‖あめ

おお‐あり【大あり(大有り)】オホ━🔗🔉

おお‐あり【大あり(大有り)】オホ━ 「ある」ということを強めていう語。きわめてたくさんあること。言うまでもなくあること。 「不平も不満も━だ」

おお‐あれ【大荒れ】オホ━🔗🔉

おお‐あれ【大荒れ】オホ━ 名・形動 荒廃がはなはだしいこと。 ひどく乱れて平穏でなくなること。 「会議が━に荒れる」 天候がひどく悪化して穏やかでなくなること。 「台風で━の海」 予想が大きく外れて、思いがけない結果になること。 「━のレース」

おお‐あわて【大慌て】オホ━🔗🔉

おお‐あわて【大慌て】オホ━ 名・形動非常にあわてること。 「━で支度をする」

おおい【覆い(掩い・い・被い)】オホヒ🔗🔉

おおい【覆い(掩い・い・被い)】オホヒ 物の上からかぶせて隠すこと。物の前にかけて隠すこと。また、そのもの。 「積み荷に━をかける」 「日━」 覆う

おお・い【多い】オホイ🔗🔉

おお・い【多い】オホイ 数量が基準よりも大きいさま。たくさんある。 ものの数や量が大きい。 「メスよりオスの方が(数が)━」 「この店の定食は量が━」 「彼は芸能界に知人が━」 「映画だゲームだ釣りだ車だと気が━」 全体に占める割合や度合いが大きい。 「糖分[水気]が━」 「今日の出席者は子供連れが━」 頻度ひんどや確率が大きい。よくある。ありがちだ。多く…だ。 「この地方は地震が━」 「夕食は肉料理が━」 「中断する場合も━」 「子犬に━病気」 →多く 〔古風な言い方で〕年をとっている。年が上だ。年長だ。 「私は妻より年が三つ━」 〔人の性情について〕その傾向が強い。 「血の気[むらっ気・芝居っ気]が━」 ◆⇔少ない ‐さ 関連語 大分類‖物事の性質‖ものごとのせいしつ 中分類‖多い‖おおい 「多い」を表す表現 飽きる[嫌という/嫌になる/うんざりする/おくびに出る]ほどある・有り余るほどある・うなるほどある・(安ワインなら)売るほどある・驚く[あきれる/びっくりする/目を見張る]ほどある・数え切れない[数が知れない/数に限りがない]ほどある・腐るほどある・十指に余るほどある・掃いて捨てるほどある・降るほどある・星の数ほどある・枚挙に暇いとまがないほどある・升で量るほどある・目を突くほど(=すぐに目に入るほど)ある・山ほどある おびただしい[数え切れない/巨大な/甚大な/絶大な/大変な/多大な/天文学的な/計り知れない/莫大ばくだいな/膨大な]数に上る・うじゃうじゃ[うようよ/ごろごろ/わんさ(か)]いる・ごまんと[うんと/たんと/わんさと]ある・多士済々たしせいせい・無慮数万[数千/数億…]を数える

おお‐いき【大息】オホ━🔗🔉

おお‐いき【大息】オホ━ 大きく吐きだす息。

おお‐いそぎ【大急ぎ】オホ━🔗🔉

おお‐いそぎ【大急ぎ】オホ━ 名・形動非常に急ぐこと。 「━で食事をすます」

おお‐いちばん【大一番】オホ━🔗🔉

おお‐いちばん【大一番】オホ━ 相撲・将棋などで、優勝を決定するような大事な勝負。 「横綱昇進をかけた━」

おお‐いちょう【大オホイチャウ🔗🔉

おお‐いちょう【大オホイチャウ イチョウの大木。 武士の髪型の一つ。髷まげの先をイチョウの葉の形に大きく広げて結うもの。現在では相撲の十両以上の力士が結う。

おおい‐なる【大いなる】オホイ━🔗🔉

おおい‐なる【大いなる】オホイ━ 連体大きな。また、偉大な。 「━山河を望む」 「━野望を抱く」 ◇文語形容動詞「おおきなり」の連体形「おおきなる」の転。 関連語 大分類‖人の性質‖ひとのせいしつ 中分類‖偉大‖いだい

おおい‐に【大いに】オホイ━🔗🔉

おおい‐に【大いに】オホイ━ 十分だと思うまで。こころおきなく。 「━飲む」 「━語る」 心からそう受け止めるさま。 「いたずらも━結構」 可能性が高いさま。 「逆襲も━考えられる」 ◆「多いに」と書くのは誤り。

おお‐いばり【大威張り】オホヰバリ🔗🔉

おお‐いばり【大威張り】オホヰバリ 名・形動 ひどくいばっていること。 なんの遠慮もなく堂々とふるまうこと。 「商談さえまとまれば━で帰国できる」

おお‐いり【大入り】オホ━🔗🔉

おお‐いり【大入り】オホ━ 興行などで、客がたくさん入ること。 「━満員」

おおいり‐ぶくろ【大入り袋】オホイリ━🔗🔉

おおいり‐ぶくろ【大入り袋】オホイリ━ 興行などで大入りのとき、金銭を入れて従業員などの関係者に配る祝儀の袋。 ◇袋の表に「大入」と記す。

おお・う【覆う(掩う・う・被う)】オホフ🔗🔉

おお・う【覆う(掩う・う・被う)】オホフ 他五 布などをすっぽりとかけて見えなくする。かぶせおおう。 「食卓を白い布で━」 「手で顔を━・って泣く」 「失言に気づき慌てて口を━」 「仏像を金箔きんぱくで━」 目や耳などの感覚器官を手でふさいで、それが機能しないようにする。 「あまりの惨事に目を━」 「耳を━・わんばかりの轟音ごうおん 雪や霧などの自然現象やある雰囲気などが全体をすっぽりと包み込む。 「雲が空を━」 「辺り一面が霧[闇やみ・香気]に━・われる」 「会場が熱気に━・われる」 ◇受身の形が多い。 すみずみまで行き渡る。 「名声はあまねく天下を━」 「不信の念が心を━」 ◇漢文訓読調の言い方。 さえぎって隠す。おおいかくす。隠いんぺいする。 「不始末は━べくもない」 ◆「掩」は手などでおおい隠す意で、「」はさえぎって隠す意で、「被」は衣服をまとう意で、「目を掩う」「霧にわれる」「黒衣で全身を被う」などと使うが、一般に「覆」でまかなう。また「棺を蓋う」など、まれに「蓋う」とも書くが、「覆」でまかなう。 覆える 覆い

おお‐うちがり【大内刈り】オホ━🔗🔉

おお‐うちがり【大内刈り】オホ━ 柔道の足技の一つ。相手の足を内側から刈るように払い、体をあずけて仰向けに倒す技。

おお‐うつし【大写し】オホ━🔗🔉

おお‐うつし【大写し】オホ━ 名・他サ変クローズアップ。

おお‐おく【大奥】オホ━🔗🔉

おお‐おく【大奥】オホ━ 江戸城内で、将軍の夫人(御台所みだいどころ)や側室が住んでいた所。 ◇将軍以外は男子禁制であった。

おお‐おじ【大《伯父》・大《叔父》】オホヲヂ🔗🔉

おお‐おじ【大《伯父》・大《叔父》】オホヲヂ 祖父母の兄弟。両親のおじ。 祖父母の兄の場合は「大伯父」、祖父母の弟の場合は「大叔父」と書く。共通の表記として「従祖父」とも。

おお‐おば【大《伯母》・大《叔母》】オホヲバ🔗🔉

おお‐おば【大《伯母》・大《叔母》】オホヲバ 祖父母の姉妹。両親のおば。 祖父母の姉の場合は「大伯母」、祖父母の妹の場合は「大叔母」と書く。共通の表記として「従祖母」とも。

おお‐がかり【大掛かり】オホ━🔗🔉

おお‐がかり【大掛かり】オホ━ 形動手間や費用が多くかかるさま。大規模。 「━な仕掛け」

おお‐かぜ【大風】オホ━🔗🔉

おお‐かぜ【大風】オホ━ 激しく吹く風。強風。 関連語 大分類‖風‖かぜ 中分類‖‖かぜ

おお‐かた【大方】オホ━🔗🔉

おお‐かた【大方】オホ━ 全部ではないが、大部分。ほとんど。だいたい。あらかた。 「論文の━は理解できた」 「━の会社は六〇歳で定年だ」 「原稿は━書けた」 世間一般の人々。 「━から意見を聞く」 多分。おそらく。 「━居眠りでもしたのだろう」

おお‐がた【大形】オホ━🔗🔉

おお‐がた【大形】オホ━ それ自体の形かたちが大きいこと。なりや作りが大きいこと。 「━の花[昆虫・魚・ノート・封筒]」 ⇔小形 〔古い言い方で〕大きな形の模様。大柄。 「━のゆかた」

おお‐がた【大型】オホ━🔗🔉

おお‐がた【大型】オホ━ 同類のものと比べて規模やスケールが大きいこと。 「━の台風[バス・テレビ・新人]」 「━車しゃ・━犬けん」 ⇔小型

おお‐かみ【狼】オホ━🔗🔉

おお‐かみ【狼】オホ━ 耳の立ったイヌに似るイヌ科の哺乳ほにゅう類。吻ふんが長く、たれ下がった尾は太い。性質は荒く、大形のシカなどを捕食し、時には家畜を襲う。日本には近縁種のニホンオオカミ(=ヤマイヌ)が生息したが、明治三八(一九〇五)年以降は捕獲例がなく、絶滅種とされる。 ◇「大神」の意。日本では古くから超自然の能力をもつ獣とされ、山神の化身・使者(=お犬様)として敬われた。 表面はやさしそうだが、すきがあれば襲いかかろうとする恐ろしい人。 「送り━」

おおかみ‐しょうねん【狼少年】オホカミセウネン🔗🔉

おおかみ‐しょうねん【狼少年】オホカミセウネン 狼に育てられた少年。 同じうそを繰り返す人。また、何度も人をだまして信用を失った人。 ◇イソップ寓話ぐうわの、何度も「狼が来た」とうそをつき、本当に狼が来たときには信用されなかった少年の話から。

おお‐がら【大柄】オホ━🔗🔉

おお‐がら【大柄】オホ━ 名・形動 体がふつうよりも大きいこと。 「━な選手」 模様や縞柄しまがらがふつうよりも大きいこと。 「━の花模様」 ◆⇔小柄

おおかれ‐すくなかれ【多かれ少なかれ】オホカレ━🔗🔉

おおかれ‐すくなかれ【多かれ少なかれ】オホカレ━ 連語多い少ないの差があっても。大なり小なり。いずれにしても。 「━だれにでも欠点はある」

おお‐かわ【大鼓(大革)】オホカハ🔗🔉

おお‐かわ【大鼓(大革)】オホカハ 大鼓おおつづみ

おお‐かんばん【大看板】オホ━🔗🔉

おお‐かんばん【大看板】オホ━ 寄席よせ・芝居などで、一流の芸人や俳優。 ◇立て看板などに特に大きく名を書いたことから。 「だいかんばん」は誤り。 関連語 大分類‖芸能‖げいのう 中分類‖演劇‖えんげき

おおき・い【大きい】オホキイ🔗🔉

おおき・い【大きい】オホキイ 用例引き A 面積・寸法などが大きい 彼は体が大きい B 数量が大きい 声が大きい・大きい方の兄・金額が大きい・苦労が大きい C 人の態度などが大きい 気が大きい・話が大きい・態度が大きい 〔視覚的にとらえて〕物体が空間を占める量が多く、面積・体積・寸法などが大である。 「彼は体が━」 「隣家の敷地は━(=広い)」 「この服は私には(サイズが)━」 「字を━・く書く」 「夕日は━・く見える」 音の量が多い。 「電話の声が━」 「テレビの音を━・くする」 年が上である。 「━方の兄さん(=長兄)にしかられた」 「若く見えるが伯母には━子供がいる」 「━・くなる」の形で、子供が成長する(成長して大人になる)意にも。「━・くなったら野球選手になりたい」 〔数量的にとらえて〕物事の規模や程度がはなはだしいさま。大である。 「5は3より数が━(=多い)」 「この会社は規模が━」 「金額が━・くて(=高くて)買えない」 「貧富の差が━」 「速度が━(=速い)」 「角度が━(=広い)」 〔数量を感覚的にとらえて〕その程度・可能性・傾向などがはなはだしいさま。特に、問題が軽視できないさま。 「苦労が━・ければ成功の喜びも━」 「山好きになったのは兄の影響が━(=強い)」 「この病気は再発する可能性が━(=高い)」 「放置すると騒ぎが━・くなる」 〔人の態度・性向・発言などについて、慣用句的に〕 度量や包容力がある。 「肝っ玉が━」 「酒を飲むと気が━・くなる」 「人物が━」 大げさである。 「話が━」 「━ことばかり言う」 分をわきまえずに偉そうにするさま。 「態度が━」 「お国のためとは━・く出たもんだ」 ◆⇔小さい 俗語的な語に「で(っ)かい」がある。 「大きな」は連体用法しかなく、「大きい/大きな木[人・家・会社・町…]」など、具象名詞では入れ替えが自由にきく。抽象度の高い「大きな事件が起こる」「大きな問題を抱える」「大きな成功を収める」「大きな感銘を受ける」では「大きな」が優勢。「小さい/小さな」の場合もほぼこれに同じ。慣用句的な「大きな態度[顔]をする」では、「大きな」のほうが圧倒的に優勢。「大きなお世話だ」のように「大きい」とは言えないものもある。「失敗の公算の大きい/大きな企画」のように述語としても働く場合は、「大きい」のほうが標準的。 ‐さ 関連語 大分類‖重い‖おもい 中分類‖重度‖じゅうど 大分類‖物事の性質‖ものごとのせいしつ 中分類‖大きい‖おおきい 「大きい」「小さい」を修飾する表現 大変[非常に/極めて/けた外れに/けた違いに/とてつもなく/恐ろしく/むやみに/やたらに/めっぽう/すこぶる/べらぼうに/(もの)すごく/ずば抜けて/驚くほど/あきれるほど/びっくりするほど]大きい小さい 目を見張るほど[見上げるほど/はみだすほど/計り知れないほど/抱えきれないほど/おわびしても許されないほど]大きい 目に見えないほど[頼りないほど/取るに足りないほど/無視できるほど/手で持てるほど/ポケットに入るほど/形がわからないほど/顕微鏡でも見えないほど]小さい 「大きい」「小さい」の比喩表現 〔大きい〕大男が山[岩]のように行く手を妨げる・象[クマ]のような大きな体でのし歩く・御殿[お城/シャトー]のような大邸宅に住む・山[ピラミッド/万里の長城]のように大きい建造物・海のように大きい心・一時代を画する[歴史に残る/世界を震撼しんかんさせる/天地を揺るがす]ような大事件 〔小さい〕芥子粒けしつぶ[粟粒あわつぶ/豆粒/米粒]のように小さい・遠目には豆粒[アリ/マッチ箱/おもちゃ/模型/箱庭/盆栽]のように小さく見える・生まれたばかりの赤ちゃん[子猫]のように小さい・マッチ箱[ウサギ小屋]のように小さな家に住む・毛穴のように小さな欠点をあげつらう・蚊の鳴くような[消え入りそうな]声で訴える・芥子粒[米粒/豆粒]ほどの思いやりもない・毛穴[針穴/針の目]ほどの信頼も寄せてくれない・親切心はノミのまなこ[ノミの卵/ノミの金玉/蚊のまつげ]ほどもない

おおき‐さ【大きさ】オホキ━🔗🔉

おおき‐さ【大きさ】オホキ━ 空間を占める物体のもつ、長さ・広さ・かさなどの数量的な属性。また、その広がりの程度。 「形ある物にはすべて━がある」 「机の━(=長さ・寸法)を測る」 「土地の━(=広さ・面積)を比べる」 「この冷蔵庫では━(=容積)が足りない」 物事を大きい・小さいの尺度で見た場合の、その程度。 「点Aにかかる力の━(=圧力)を求めよ」 「音の━(=音量)を一定に保つ」 「取引の━に応じて融資する」 物事の数量・程度がはなはだしく大きいこと。 「ピラミッドの━に圧倒される」 「反応の━に驚く」 ⇔ちいささ

おおき‐な【大きな】オホキ━🔗🔉

おおき‐な【大きな】オホキ━ 連体「大きい」に同じ。→大きい 「家のそばに━鉄塔がある」 「━音がする」 「━差がつく」 「━影響を与える」 「━意味がある」 「━態度をとる」 「━顔をする」 ⇔小さな ◆文語形容動詞「大きなり」の連体形「大きなる」の転。 「体[肝っ玉]が━人」のような、形容動詞連体形の名残をとどめた述語用法もある。 大きい

大きなお世話せわ🔗🔉

大きなお世話せわ 他人の助けを無用なものだとしてののしっていう。いらぬお節介だ。

おおき‐に【大きに】オホキ━🔗🔉

おおき‐に【大きに】オホキ━ おおいに。たいそう。 「━ありそうな話だ」 「━お世話だ(=非常に迷惑だ)」 ◇文語形容動詞「おおきなり」の連用形から。 感謝の気持ちを表す語。ありがとう。 ◇関西地方の方言。「おおきにありがとう(さん)」の略。

おお‐きみ【大君】オホ━🔗🔉

おお‐きみ【大君】オホ━ 〔古〕 天皇の敬称。 親王・王子・王女などの敬称。

おお‐ぎょう【大仰(大形)】オホギャウ🔗🔉

おお‐ぎょう【大仰(大形)】オホギャウ 形動おおげさなさま。 「━な身ぶり」 ‐さ

おお‐ぎり【大切り】オホ━🔗🔉

おお‐ぎり【大切り】オホ━ 物を大きく切り分けること。また、その切り身。 「━のカステラ」 芝居で、その日の最後の出し物。また、寄席で、最後の演者が終わったあとで見せるサービスの演芸。 「切」の字を忌み、縁起をかついで「大喜利」とも。

おおく【多く】オホク🔗🔉

おおく【多く】オホク 名・副 数量が多いこと。たくさん。多数。 「━の人と出会う」 「義援金が━寄せられた」 「私は書物から━を学んだ」 ある集合の中の大多数。大部分。 「学生の━が反対した」 頻度や傾向が強いさま。よくあるさま。たいてい。 「この種の土器は━北日本で発見される」 ◆形容詞「多い」の連用形から。 は、形容詞「多い」の連用形とも解釈できる。

おお‐ぐい【大食い】オホグヒ🔗🔉

おお‐ぐい【大食い】オホグヒ 食べ物をたくさん食べること。また、その人。大食漢。おおぐらい。

おお‐ぐち【大口】オホ━🔗🔉

おお‐ぐち【大口】オホ━ おおきな口。また、大きくあけた口。 「━をあけて笑う」 大げさなことば。また、偉そうなことば。 「━を叩たたく」 売買・取引などの金額や数量がまとまって多いこと。 「━の注文」 ⇔小口 ◆「おおくち」ともいう。

おお‐くら【大蔵】オホ━🔗🔉

おお‐くら【大蔵】オホ━ 諸国からの貢みつぎ物を納めた大和朝廷の倉庫。 ◇斎蔵いみくら・内蔵うちのくらとともに上代の三蔵の一つ。雄略天皇の時代に創建されたと伝えられる。

おおくら‐しょう【大蔵省】オホクラシャウ🔗🔉

おおくら‐しょう【大蔵省】オホクラシャウ 財務省の旧称。

おお‐げさ【大裟】オホ━🔗🔉

おお‐げさ【大裟】オホ━ 形動内容や振る舞いが事実や通常より派手だったり誇張されていたりするさま。大仰。 「彼の話は━だ」 「━に驚いてみせる」 「還暦の祝いといっても━なことはやめましょう」 ◇もとの意は、刀などで大きく袈裟がけに(肩口から斜めに)人を切ること。

おお‐ごえ【大声】オホゴヱ🔗🔉

おお‐ごえ【大声】オホゴヱ 大きな声。たいせい。 ⇔小声 関連語 大分類‖声‖こえ 中分類‖‖こえ

おお‐ごしょ【大御所】オホ━🔗🔉

おお‐ごしょ【大御所】オホ━ 隠居した征夷せいい大将軍。また、その居所。 ◇江戸時代、特に徳川家康と家斉いえなりを指した。 ある分野・領域の実力者として(引退しても)大きな勢力をもっている人。 「文壇の━」

おお‐ごと【大事】オホ━🔗🔉

おお‐ごと【大事】オホ━ 重大なことがら。大事件。 「放っておくと━になる」 関連語 大分類‖事‖こと 中分類‖出来事‖できごと

おおさか‐ずし【大阪鮨】オホサカ━🔗🔉

おおさか‐ずし【大阪鮨】オホサカ━ 江戸前の握り鮨に対して、関西風の巻き鮨・押し鮨など。

おお‐ざけ【大酒】オホ━🔗🔉

おお‐ざけ【大酒】オホ━ 多量の酒。また、多量に酒を飲むこと。 「━飲み」

おお‐さじ【大匙】オホ━🔗🔉

おお‐さじ【大匙】オホ━ 大形のさじ。 調理に使う計量用の大きなさじ。容量はすりきり一杯で一五ミリリットル。 「塩━一杯」

おお‐ざっぱ【大ざっぱ(大雑把)】オホ━🔗🔉

おお‐ざっぱ【大ざっぱ(大雑把)】オホ━ 形動細かい点までは注意を払わないさま。おおまか。 「━に計算する」 「仕上げが━で雑だ」 ‐さ

おお‐さわぎ【大騒ぎ】オホ━🔗🔉

おお‐さわぎ【大騒ぎ】オホ━ 名・自サ変ひどく騒ぐこと。また、その騒ぎ。大騒動おおそうどう。 「飲んで━する」 「檻おりからトラが逃げて━になる」 「上を下への━」 関連語 大分類‖声に出す行為‖こえにだすこうい 中分類‖騒ぐ‖さわぐ

おお‐じ【大路】オホヂ🔗🔉

おお‐じ【大路】オホヂ 〔古い言い方で〕幅の広い道。大通り。 「都━・朱雀すざく━」 ⇔小路こうじ

おお‐し・い【雄雄しい(男しい)】ヲヲ━🔗🔉

おお‐し・い【雄雄しい(男しい)】ヲヲ━ 男らしくて勇ましい。 「━・く敵に立ち向かう」 ‐げ/‐さ 関連語 大分類‖人の性質‖ひとのせいしつ 中分類‖勇敢‖ゆうかん

おお‐しお【大潮】オホシホ🔗🔉

おお‐しお【大潮】オホシホ 潮の干満の差が最も大きいこと。また、そのとき。 ⇔小潮 ◇満月や新月の二、三日後に起こる。

おお‐じしん【大地震】オホヂシン🔗🔉

おお‐じしん【大地震】オホヂシン だいじしん(大地震)

おお‐じだい【大時代】オホ━🔗🔉

おお‐じだい【大時代】オホ━ 浄瑠璃じょうるり・歌舞伎で、源平時代以前に題材をとったもの。王代物。 ◇「大時代物」の略。 形動時代おくれで古めかしいこと。また、時代がかって大げさなこと。 「━なせりふ回し」 ◆「だいじだい」は誤り。 関連語 大分類‖物事の性質‖ものごとのせいしつ 中分類‖古い‖ふるい

おお‐しま【大島】オホ━🔗🔉

おお‐しま【大島】オホ━ 鹿児島県奄美あまみ大島で作られる絣かすり模様の絹織物。高級な和服地の一つ。 ◇「大島紬つむぎ」の略。

おお‐じょたい【大所帯】オホ━🔗🔉

おお‐じょたい【大所帯】オホ━ 同じ住居や生計で生活する人の数が多いこと。また、その暮らし向き。 ◇仕事・活動などをともにする集団の人数が多いことにも言う。「うちのチームも━になってきた」 「大世帯」とも書くが、現在は「大所帯」が一般的。→所帯 「大所帯」を「だいしょたい」と読むのは誤り。「大世帯」は「おおじょたい」「おおせたい」と読み、「だいせたい」は誤り。

おお‐すじ【大筋】オホスヂ🔗🔉

おお‐すじ【大筋】オホスヂ だいたいの筋道。あらまし。大略。 「プランの━を説明する」

おおすみ【大隅】オホスミ🔗🔉

おおすみ【大隅】オホスミ 旧国名の一つ。現在の鹿児島県東部と大隅諸島・奄美あまみ諸島に相当する。隅州ぐうしゅう

おお‐ずもう【大《相撲》】オホズマフ🔗🔉

おお‐ずもう【大《相撲》】オホズマフ 盛大に行われる相撲興行。特に、財団法人日本相撲協会が行う相撲興行。 なかなか勝負のつかない力のこもった相撲。

おおせ【仰せ】オホセ🔗🔉

おおせ【仰せ】オホセ 目上の人の言いつけをいう尊敬語。ご命令。 「━に従う」 相手の言うことをいう尊敬語。おことば。 「━の通りです」 ◆動詞「仰おおす」の連用形から。 関連語 大分類‖指示‖しじ 中分類‖指図‖さしず

おお‐ぜい【大勢】オホ━🔗🔉

おお‐ぜい【大勢】オホ━ 多くの人。たくさんの人。 「━の観客」 「子供達が━出てきた」 ⇔小勢こぜい 以前は「多勢」とも書かれた。

おお‐ぜき【大関】オホ━🔗🔉

おお‐ぜき【大関】オホ━ 大相撲で、力士の階級の一つ。三役の最上位で、横綱の次の位。 ◇もと、力士の最高位。その中から特に選ばれた者だけに横綱の称号が与えられた。

おおせ‐つか・る【仰せつかる(仰せ付かる)】オホセ━🔗🔉

おおせ‐つか・る【仰せつかる(仰せ付かる)】オホセ━ 自五目上の人から命令を受ける。 「大任を━」 ◇命令する人を高めていう語。

おお・せる【果せる・遂せる】オホセル🔗🔉

おお・せる【果せる・遂せる】オホセル 動下一《動詞の連用形に付いて複合動詞を作る》動作をすっかりやり遂げることができる。…しきれる。…しとおせる。 「まんまと逃げ━」 「いつまでも隠し━ものじゃない」 おほ・す(下二)

おお‐そうじ【大掃除】オホサウヂ🔗🔉

おお‐そうじ【大掃除】オホサウヂ 名・自他サ変家の内外の隅々まで念入りに掃除すること。また、その大がかりな掃除。 「新年に向けて━をする」

おお‐そうどう【大騒動】オホサウドウ🔗🔉

おお‐そうどう【大騒動】オホサウドウ 大変な騒動。ひどい騒ぎ。大騒ぎ。 「だいそうどう」は誤り。 関連語 大分類‖声に出す行為‖こえにだすこうい 中分類‖騒ぐ‖さわぐ

おお‐そと【大外】オホ━🔗🔉

おお‐そと【大外】オホ━ 競馬のコースで、各コーナーの外側のところ。 「━を回る」

おお‐そとがり【大外刈り】オホ━🔗🔉

おお‐そとがり【大外刈り】オホ━ 柔道の足技の一つ。相手の足に外側から自分の足をかけ、そのまま刈るように払って倒す技。

おお‐そとぐるま【大外車】オホ━🔗🔉

おお‐そとぐるま【大外車】オホ━ 柔道の足技の一つ。相手の体勢を前方に崩し、自分の足を相手の足の後ろ斜めに踏み込ませながら両手で相手をつり上げるようにして倒す技。

おお‐ぞら【大空】オホ━🔗🔉

おお‐ぞら【大空】オホ━ 果てしなく広い空。

おお‐ぞん【大損】オホ━🔗🔉

おお‐ぞん【大損】オホ━ 名・自サ変大きく損をすること。大きな損失。 「相場で━する」 関連語 大分類‖利益‖りえき 中分類‖損失‖そんしつ

おお‐だい【大台】オホ━🔗🔉

おお‐だい【大台】オホ━ 株式市場で、百円を単位とした値段の区切り。 ◇十円を単位とする「台」に対していう。「七百円の━を割る」 金額・数量の大きな境目となる(桁けたが一つ上の)段階。 「売り上げが一億の━に乗る」

おお‐だいこ【大太鼓】オホ━🔗🔉

おお‐だいこ【大太鼓】オホ━ 歌舞伎・郷土芸能などの囃子はやしに用いる大形の太鼓。台に据えて二本のばちで打ち鳴らす。 舞楽の伴奏に用いる大形の太鼓。だだいこ。 洋楽で用いる大形の太鼓。バスドラム。 ◆⇔小太鼓

おお‐たちまわり【大立ち回り】オホタチマハリ🔗🔉

おお‐たちまわり【大立ち回り】オホタチマハリ 芝居などで、大がかりな立ち回り。 派手なけんか。大乱闘。 「酔って━を演じる」

おお‐だてもの【大立者】オホ━🔗🔉

おお‐だてもの【大立者】オホ━ 芝居などで、一座の中心となる役者。 その社会で最も重んじられている実力者。

おお‐だんな【大旦那】オホ━🔗🔉

おお‐だんな【大旦那】オホ━ 商家などで、主人親子のうち、親のほうの敬称。 ⇔若旦那

おおつ‐え【大津絵】オホツヱ🔗🔉

おおつ‐え【大津絵】オホツヱ 江戸時代、近江おうみの大津(=今の滋賀県大津市)で旅人のみやげ用に売られた民俗絵画。仏画から始まり、後には鬼の念仏・藤娘ふじむすめ・瓢ひょうたんなまずなどの画題が多く描かれた。

おお‐づかみ【大み】オホ━🔗🔉

おお‐づかみ【大み】オホ━ 他サ変指を大きく広げてつかみ取ること。 「菓子を━する」 形動細部にこだわらないで、物事のおおよそをとらえること。 「━に事件の経緯を話す」

おお‐つごもり【大・大オホ━🔗🔉

おお‐つごもり【大・大オホ━ 〔古い言い方で〕おおみそか。

おお‐づつ【大筒】オホ━🔗🔉

おお‐づつ【大筒】オホ━ 〔古〕酒を入れる大きな竹筒。 〔古い言い方で〕大砲。 ◆⇔小筒

おお‐つづみ【大鼓】オホ━🔗🔉

おお‐つづみ【大鼓】オホ━ 能の囃子はやしに用いる大型の鼓。左の膝ひざの上に横たえて打つ。おおかわ。 ⇔小鼓

おおっ‐ぴら【大っぴら】オホッ━🔗🔉

おおっ‐ぴら【大っぴら】オホッ━ 形動人目をはばからないさま。また、表だってあきらかになるさま。 「━に酒を飲む」 「━には口にできない話」 俗に「大っぴろげ」ともいうが、本来は誤り(「大っぴら」と「開けっぴろげ」の混交語)。

おお‐つぶ【大粒】オホ━🔗🔉

おお‐つぶ【大粒】オホ━ 名・形動粒が大きいこと。また、大きな粒。 「━の涙がこぼれる」 「━の実がなる」 「━な雨がポツリと来た鏡花

おお‐づめ【大詰め】オホ━🔗🔉

おお‐づめ【大詰め】オホ━ 芝居で、最終の幕。また、最終の場面。 ◇江戸時代には一番目狂言の最後の幕をいい、二番目狂言の最後の幕は「大切り」と呼んだ。 物事の終わりの段階。終局。 「捜査もいよいよ━を迎えた」

おお‐て【大手】オホ━🔗🔉

おお‐て【大手】オホ━ 城の正面。また、城の表門。追手おうて。 「━門」 敵の正面を攻撃する軍勢。追手おうて 同業種の中で、特に規模の大きい企業。 「業界━」 「━筋(=取引所で多額の売買をする人や会社)」 ◆からめ手

おお‐で【大手】オホ━🔗🔉

おお‐で【大手】オホ━ 肩から手の指先まで。 「━を広げて(=準備万端整えて)待ちかまえる」

おお‐でき【大出来】オホ━🔗🔉

おお‐でき【大出来】オホ━ 見事なできばえ。また、予想以上のよい結果。

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