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広辞苑の検索結果 (85)
か‐げん【管弦・管絃】クワ‥🔗⭐🔉
か‐げん【管弦・管絃】クワ‥
(カンゲンの約)
①音楽。かんげん。
②歌舞伎囃子の一つ。時代物の御殿の場に用い、大太鼓と能管で奏するもの。
かん【管】クワン🔗⭐🔉
かん【管】クワン
①くだ。気体・液体などの輸送に用いる長い中空円筒。
②笛・笙・フルートなどの、くだ状の楽器。「―のパート」
③筆・笛などを数える語。
④つかさどること。支配すること。
かん‐か【管下】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐か【管下】クワン‥
管轄する範囲内にあること。管内。「警視庁―」
かん‐がい【管外】クワングワイ🔗⭐🔉
かん‐がい【管外】クワングワイ
管轄区域の外。
かんかい‐かんちょう【管海官庁】クワン‥クワンチヤウ🔗⭐🔉
かんかい‐かんちょう【管海官庁】クワン‥クワンチヤウ
(法律用語)船舶・船員などに関する海事行政をつかさどる官庁。
かん‐がく【管楽】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐がく【管楽】クワン‥
管楽器で奏する音楽。吹奏楽。
かん‐かつ【管轄】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐かつ【管轄】クワン‥
(「管」は門戸を開閉するかぎ、「轄」は車輪の外れるのを防ぐくさび)権限によって支配すること。また、その支配の及ぶ範囲。国家または公共団体が取り扱う事務について、地域・事項・人件上、限界された範囲。「県庁の―外」
⇒かんかつ‐さいばんしょ【管轄裁判所】
⇒かんかつ‐ちがい【管轄違い】
かん‐がっき【管楽器】クワンガク‥🔗⭐🔉
かん‐がっき【管楽器】クワンガク‥
気息で管内の空気を振動させて楽音を奏する気鳴楽器。木管楽器(笛・フルート・クラリネットなど)と金管楽器(トランペット・ホルンなど)との別がある。吹奏楽器。
かんかつ‐さいばんしょ【管轄裁判所】クワン‥🔗⭐🔉
かんかつ‐さいばんしょ【管轄裁判所】クワン‥
特定の事件について管轄権を有する裁判所。
⇒かん‐かつ【管轄】
かんかつ‐ちがい【管轄違い】クワン‥チガヒ🔗⭐🔉
かんかつ‐ちがい【管轄違い】クワン‥チガヒ
①管轄の規定に反した手続をすること。
②提起された訴えが、その裁判所の管轄権に属さないこと。
⇒かん‐かつ【管轄】
かん‐き【管窺】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐き【管窺】クワン‥
[晋書王献之伝「管中に豹を窺うかがうに、時に一斑を見るのみ」](管の穴から豹を見ると、その皮の一つのまだらしか見えないことから)見識の狭いこと。管見。
かん‐く【管区】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐く【管区】クワン‥
管轄する区域。
⇒かんく‐きしょうだい【管区気象台】
かんく‐きしょうだい【管区気象台】クワン‥シヤウ‥🔗⭐🔉
かんく‐きしょうだい【管区気象台】クワン‥シヤウ‥
気象庁の地方支分部局としての気象台。札幌・仙台・東京・大阪・福岡の5カ所に設置。管内の気象や津波に関する予報警報と通信に当たって地域の中枢的役割を持つ。
⇒かん‐く【管区】
かん‐けん【管見】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐けん【管見】クワン‥
(管くだを通して見る意)狭い見識。自分の見識や見解を謙遜していう語。管窺かんき。「―によれば」
かん‐げん【管弦・管絃】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐げん【管弦・管絃】クワン‥
①管楽器(笛・笙など)と弦楽器(箏・琵琶など)。糸竹しちく・いとたけ。
②雅楽で、舞を伴わず管・弦・打楽器による合奏のみ行う演出法。↔舞楽。
→かげん。
⇒かんげん‐がく【管弦楽】
⇒かんげん‐がくだん【管弦楽団】
⇒かんげんがく‐ほう【管弦楽法】
⇒かんげん‐こう【管弦講】
⇒かんげん‐さい【管弦祭】
⇒かんげん‐ぶがく【管弦舞楽】
かんげん‐がく【管弦楽】クワン‥🔗⭐🔉
かんげん‐がく【管弦楽】クワン‥
比較的規模の大きな合奏。またそのための音楽。弦楽器を主体とし、それに管楽器・打楽器が加わる。オーケストラ。
⇒かん‐げん【管弦・管絃】
かんげん‐がくだん【管弦楽団】クワン‥🔗⭐🔉
かんげん‐がくだん【管弦楽団】クワン‥
管弦楽を演奏する団体。オーケストラ。
⇒かん‐げん【管弦・管絃】
かんげんがく‐ほう【管弦楽法】クワン‥ハフ🔗⭐🔉
かんげんがく‐ほう【管弦楽法】クワン‥ハフ
(orchestration)管弦楽における個々の楽器の用法や組合せ法。楽器法ともいう。
⇒かん‐げん【管弦・管絃】
かんげん‐こう【管弦講】クワン‥カウ🔗⭐🔉
かんげん‐こう【管弦講】クワン‥カウ
仏前で読経に合わせて管弦を奏し、仏を供養する法会。
⇒かん‐げん【管弦・管絃】
かんげん‐さい【管弦祭】クワン‥🔗⭐🔉
かんげん‐さい【管弦祭】クワン‥
①神輿みこしを船中に奉安し、海上で管弦を吹奏して神霊を慰める神事。厳島いつくしま神社では陰暦6月17日の夜行い、おかげん祭という。
②5月に行われる京都嵯峨の車折くるまざき神社の祭礼。三船みふね祭。→三船さんせんの才。
⇒かん‐げん【管弦・管絃】
かんげん‐ぶがく【管弦舞楽】クワン‥🔗⭐🔉
かんげん‐ぶがく【管弦舞楽】クワン‥
舞楽は原則として弦楽器(箏・琵琶など)を使わないが、例外的に使う場合の演出の称。
⇒かん‐げん【管弦・管絃】
かんざい‐にん【管財人】クワン‥🔗⭐🔉
かんざい‐にん【管財人】クワン‥
破産者や更生会社の財産を管理処分する人、あるいは民事再生手続において、債務者の財産を管理処分する人。「破産―」「更生―」「再生―」
かんし【管子】クワン‥🔗⭐🔉
かんし【管子】クワン‥
①管仲かんちゅうの敬称。
②斉せいの富民・治国・敬神・布教の術を述べた書。管仲の著というが、実は戦国・秦・漢の書。原本は86編といわれるが、現存76編、24巻。
かん‐しゅ【管主】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐しゅ【管主】クワン‥
(→)貫首かんじゅ3に同じ。
かん‐しゅ【管守】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐しゅ【管守】クワン‥
保管し守護すること。また、その人。番人。
かん‐しゅく【管叔】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐しゅく【管叔】クワン‥
周の文王の第3子。武王の弟。周公旦の兄。管に封ぜられ、殷の遺民を治めたが、紂ちゅうの子武庚を擁して周にそむいたので、周公に殺された。管叔鮮。
かん‐しょう【管掌】クワンシヤウ🔗⭐🔉
かん‐しょう【管掌】クワンシヤウ
①つかさどること。「政府―」
②旧制で、市町村長などに故障のある時、監督官庁が官吏を派遣してその職務を執行すること。
かん‐じょう【管状】クワンジヤウ🔗⭐🔉
かん‐じょう【管状】クワンジヤウ
くだのような形。
⇒かんじょう‐か【管状花】
⇒かんじょう‐こつ【管状骨】
かんじょう‐か【管状花】クワンジヤウクワ🔗⭐🔉
かんじょう‐か【管状花】クワンジヤウクワ
キク科の頭花を構成する小花しょうかの一種。花弁の大部分が合体して管状をなすもの。キク・アザミの小花の類。筒状花。
⇒かん‐じょう【管状】
かんじょう‐こつ【管状骨】クワンジヤウ‥🔗⭐🔉
かんじょう‐こつ【管状骨】クワンジヤウ‥
(→)長骨に同じ。
⇒かん‐じょう【管状】
かん‐じょうし【管城子】クワンジヤウ‥🔗⭐🔉
かん‐じょうし【管城子】クワンジヤウ‥
[韓愈、毛穎伝]筆の異称。
かん‐しん【管鍼】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐しん【管鍼】クワン‥
管の中に入れて使用する鍼はり。江戸時代、杉山和一の創始。くだばり。
かん・する【管する】クワン‥🔗⭐🔉
かん・する【管する】クワン‥
〔他サ変〕[文]管す(サ変)
①とりしまる。管轄する。つかさどる。
②心にかける。かかわりを持つ。正法眼蔵随聞記3「人も―・せざるなり」
かん‐せい【管制】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐せい【管制】クワン‥
①㋐ものごとを集中的に管理および制御すること。
㋑国家が非常の場合、ある事物を強制的に管理・制限すること。「灯火―」
②航空交通管制の略。
⇒かんせい‐とう【管制塔】
かんせい‐とう【管制塔】クワン‥タフ🔗⭐🔉
かんせい‐とう【管制塔】クワン‥タフ
飛行機の離着陸に関わる許可や指示を行う場所。視界を確保するため、塔の上などに設置される。タワー。コントロール‐タワー。
⇒かん‐せい【管制】
かん‐そく【管束】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐そく【管束】クワン‥
(→)維管束いかんそくに同じ。
かん‐そく【管足】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐そく【管足】クワン‥
棘皮きょくひ動物に特有の器官。柔軟な肉管で、体内の水管系から分かれて殻外に出ている。この中に水を出入させてこれを伸縮し、体の移動・呼吸を営む。移動の際は先端が吸盤として働く。→水管系
かん‐ちゅう【管中】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐ちゅう【管中】クワン‥
くだのなか。円筒の中空部分。
⇒管中に豹を見る
かん‐ちゅう【管仲】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐ちゅう【管仲】クワン‥
春秋時代、斉の賢相。法家の祖。名は夷吾。字は仲・敬仲。河南潁上の人。親友鮑叔牙ほうしゅくがのすすめによって桓公に仕え、覇を成さしめた。「管子」はその名に託した後世の書。( 〜前645)→管鮑かんぽうの交わり
○管中に豹を見るかんちゅうにひょうをみる🔗⭐🔉
○管中に豹を見るかんちゅうにひょうをみる
[晋書王献之伝「此の郎もまた管中に豹を窺うかがいて時に一斑を見る」]細い管を通して豹の斑文の一つを見ただけで豹の全身を推し量る意から、見識のきわめて狭いこと。
⇒かん‐ちゅう【管中】
かん‐ちょう【管庁】クワンチヤウ🔗⭐🔉
かん‐ちょう【管庁】クワンチヤウ
管轄する官庁。
かん‐ちょう【管長】クワンチヤウ🔗⭐🔉
かん‐ちょう【管長】クワンチヤウ
神道または仏教で、一宗一派を管轄する長。1872年(明治5)政府が制定。
かん‐ない【管内】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐ない【管内】クワン‥
管轄している地域の内。
かんの【管野】クワン‥🔗⭐🔉
かんの【管野】クワン‥
姓氏の一つ。
⇒かんの‐すが【管野スガ】
かんの‐すが【管野スガ】クワン‥🔗⭐🔉
かんの‐すが【管野スガ】クワン‥
社会主義者。大阪生れ。筆名、須賀子。新聞記者。幸徳秋水と同棲。大逆事件で起訴され、翌年死刑。(1881〜1911)
⇒かんの【管野】
かんぽう‐の‐まじわり【管鮑の交わり】クワンパウ‥マジハリ🔗⭐🔉
かんぽう‐の‐まじわり【管鮑の交わり】クワンパウ‥マジハリ
[史記管仲伝](管仲と鮑叔牙とが互いに親しくして、終始交情を温めたことから)友人同士の親密な交際。
かん‐やく【管籥】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐やく【管籥】クワン‥
①尺八に似た笛の一種。
②(→)鍵かぎに同じ。
かん‐り【管理】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐り【管理】クワン‥
①管轄し処理すること。良い状態を保つように処置すること。とりしきること。「健康―」「品質―」
②財産の保存・利用・改良を計ること。→管理行為。
③事務を経営し、物的設備の維持・管轄をなすこと。「公園を―する」
⇒かんり‐えいよう‐し【管理栄養士】
⇒かんり‐かいけい【管理会計】
⇒かんり‐かかく【管理価格】
⇒かんり‐かかく‐インフレーション【管理価格インフレーション】
⇒かんり‐けん【管理権】
⇒かんり‐こうい【管理行為】
⇒かんり‐こうがく【管理工学】
⇒かんり‐しゃかい【管理社会】
⇒かんり‐しょく【管理職】
⇒かんり‐つうか‐せいど【管理通貨制度】
⇒かんり‐にん【管理人】
⇒かんり‐のう【管理農】
⇒かんり‐ぼうえき【管理貿易】
⇒かんり‐めいれい【管理命令】
かんり‐えいよう‐し【管理栄養士】クワン‥ヤウ‥🔗⭐🔉
かんり‐えいよう‐し【管理栄養士】クワン‥ヤウ‥
傷病者の療養に必要な栄養指導、健康の保持増進のための高度の専門的知識・技術を要する栄養指導などを行うことを業とする者。栄養士免許を有する者が、国家試験に合格して、厚生労働大臣より免許を与えられる。
⇒かん‐り【管理】
かんり‐かいけい【管理会計】クワン‥クワイ‥🔗⭐🔉
かんり‐かいけい【管理会計】クワン‥クワイ‥
企業会計の2類型の一つ。企業内部の経営管理者に、意思決定や業績評価などに必要な情報を提供することを目的とした会計。予算統制や標準原価計算などが代表的。↔財務会計。
⇒かん‐り【管理】
かんり‐かかく【管理価格】クワン‥🔗⭐🔉
かんり‐かかく【管理価格】クワン‥
市場の需給作用に委ねずに、企業の市場支配力によって設定される価格。企業間の明示的な協定によるカルテル価格とは区別する。
⇒かん‐り【管理】
かんり‐かかく‐インフレーション【管理価格インフレーション】クワン‥🔗⭐🔉
かんり‐かかく‐インフレーション【管理価格インフレーション】クワン‥
企業が市場支配力を行使して製品価格を引き上げることから生じるインフレーション。
⇒かん‐り【管理】
かんり‐けん【管理権】クワン‥🔗⭐🔉
かんり‐けん【管理権】クワン‥
他人の財産を管理する権利。親権を行う父母が、子の財産管理権を有する類。
⇒かん‐り【管理】
かんり‐こうい【管理行為】クワン‥カウヰ🔗⭐🔉
かんり‐こうい【管理行為】クワン‥カウヰ
民法上、財産の滅失・毀損を防止し、その価値を維持する行為(保存行為)のほか、その性質を変えない範囲内で財産の利用や改良をはかる行為。↔処分行為。
⇒かん‐り【管理】
かんり‐こうがく【管理工学】クワン‥🔗⭐🔉
かんり‐こうがく【管理工学】クワン‥
企業や工場などにおける、各種の管理問題を工学的見地から研究する学問領域。生産計画・品質管理・在庫管理・各種のスケジュール管理などの問題を主に数理的手法を用いて研究する。
⇒かん‐り【管理】
かんり‐しゃかい【管理社会】クワン‥クワイ🔗⭐🔉
かんり‐しゃかい【管理社会】クワン‥クワイ
社会の統制および統合が主として管理と被管理との関係によって行われる政治社会。管理機構が巨大化し、大衆の組織化と情報操作による管理化が進行する現代社会。
⇒かん‐り【管理】
かんり‐しょく【管理職】クワン‥🔗⭐🔉
かんり‐しょく【管理職】クワン‥
事務を管理する職。または、その人。係長・課長以上をいう。
⇒かん‐り【管理】
かんり‐つうか‐せいど【管理通貨制度】クワン‥クワ‥🔗⭐🔉
かんり‐つうか‐せいど【管理通貨制度】クワン‥クワ‥
一国の通貨の数量を、金の保有量などによって決めるのではなく、通貨当局が通貨価値の安定、完全雇用の維持など経済政策上の目標に従って管理する通貨制度。日本は1941年から採用。
⇒かん‐り【管理】
かんり‐にん【管理人】クワン‥🔗⭐🔉
かんり‐にん【管理人】クワン‥
①法律上、他人の財産を管理する地位にある人。
②寮・マンションなどの、事務を処理し設備の維持に当たる人。
⇒かん‐り【管理】
かんり‐のう【管理農】クワン‥🔗⭐🔉
かんり‐のう【管理農】クワン‥
有給の管理者を置いて経営・管理させる農業。
⇒かん‐り【管理】
かんり‐ぼうえき【管理貿易】クワン‥🔗⭐🔉
かんり‐ぼうえき【管理貿易】クワン‥
国家が民間の輸出入品目・数量・相手国・決済方式などを直接的に管理・規制する貿易政策。
⇒かん‐り【管理】
かんり‐めいれい【管理命令】クワン‥🔗⭐🔉
かんり‐めいれい【管理命令】クワン‥
〔法〕
①債権に対する強制執行において、管理人にこれを管理させる裁判所の決定。あがった収益から債権者に弁済される。
②会社の整理において、裁判所の選任する管理人に会社の業務および財産の管理をさせる命令。
③民事再生法のもとで、再生債務者の業務および財産を管財人に管理させる裁判所の処分。
④外国で申し立てられた倒産処理手続を日本で承認する場合に、債務者の国内の業務および財産を承認管財人に管理させる裁判所の処分。
⇒かん‐り【管理】
かん‐りょう【管領】クワンリヤウ🔗⭐🔉
かん‐りょう【管領】クワンリヤウ
①とりしまること。また、その人。支配。支配者。総轄。総轄者。平家物語7「四海を―して万民を悩乱せしむ」
②我が物にすること。押領。太平記8「財宝をも―せんと志して」
③⇒かんれい
かん‐れい【管領】クワン‥🔗⭐🔉
かん‐れい【管領】クワン‥
(カンリョウとも)
①室町時代の職名。将軍を補佐して幕府の政務を総轄した。鎌倉幕府の執権に当たる。初めは執事と称した。→三管領。
②特に、関東管領のこと。
くだ【管・筟】🔗⭐🔉
くだ【管・筟】
①円く細長く、中のうつろなもの。
②機はたの緯糸よこいとを巻いて、梭ひの内部に装着するもの。
③糸繰車の「つむ」にさして糸を巻きつける小さい軸。
④「管の笛」の略。万葉集2「吹き響なせる―の音も」
⇒管を用いて天を窺う
くだ‐がゆ【管粥】🔗⭐🔉
くだ‐がゆ【管粥】
短い管を、1年の月の数または占おうとする穀物の数だけ作り、粥の煮えるところに入れて、粒の入り具合でその年の豊凶を占う神事。
くだ‐ぎつね【管狐】🔗⭐🔉
くだ‐ぎつね【管狐】
①想像上の小さい狐。通力を具え、これを使う一種の祈祷師がいて、竹管の中に入れて運ぶという。
②〔動〕オコジョの別称。
くだ‐くらげ【管水母】🔗⭐🔉
くだ‐くらげ【管水母】
クダクラゲ目のヒドロ虫類の総称。外洋性で海中に浮遊。一個体のように見えるが、群体。各個体は形や機能を異にし、浮袋・遊泳器官・栄養体・生殖体などの役割を分け持つ。刺胞の毒は強く、劇痛を生じさせる。カツオノエボシやカツオノカンムリなど種類が多い。
くだ‐さんご【管珊瑚】🔗⭐🔉
くだ‐さんご【管珊瑚】
八放サンゴ亜綱クダサンゴ目のサンゴ。縦に平行に並んだ暗赤色の細い管から成る骨格をもち、これらの管は水平板で連結され束状になる。管の先端からポリプが出る。サンゴ礁を作る動物の一つ。
くだ‐しゅびき【管朱引】🔗⭐🔉
くだ‐しゅびき【管朱引】
書籍中の年号・官位・地名・人名などに
のしるしを朱でつけること。(和漢三才図会)
のしるしを朱でつけること。(和漢三才図会)
くだ‐ずみ【管炭】🔗⭐🔉
くだ‐ずみ【管炭】
茶道で、炉または風炉へ胴炭を置いた後に添える管のような細長い炭。
くだ‐そうじき【管掃除器】‥サウヂ‥🔗⭐🔉
くだ‐そうじき【管掃除器】‥サウヂ‥
ボイラーの水管のスケール(湯垢)を取り除く器具。棒の先に掻取り装置をつけたものを回転または往復運動させる。チューブ‐クリーナー。
くだ‐たま【管玉】🔗⭐🔉
くだ‐たま【管玉】
竹管状の玉。普通は径0.5〜1センチメートル前後、長さ3〜4センチメートル前後で、多数連ねて装身具とする。古墳時代のものは多く緑色の碧玉で作る。
管玉
くだ‐ながし【管流し】🔗⭐🔉
くだ‐ながし【管流し】
筏流しのできないような谷川で、木材を1本ずつ流し送ること。川狩。
くだ‐の‐ふえ【小角・管の笛】🔗⭐🔉
くだ‐の‐ふえ【小角・管の笛】
管状の小さい笛。戦場で大角はらのふえと共に用いた。くだぶえ。くだ。
くだ‐のれん【管暖簾】🔗⭐🔉
くだ‐のれん【管暖簾】
適宜の長さに切った多くの細い竹やガラス管に糸を通して作った暖簾。
くだ‐ばしご【管梯子】🔗⭐🔉
くだ‐ばしご【管梯子】
竹筒を縄に通して梯子としたもの。
くだ‐ばしら【管柱】🔗⭐🔉
くだ‐ばしら【管柱】
2階建以上の木造建築物で、1階ごとに継ぎ足した柱。↔通し柱
くだ‐まき【管巻】🔗⭐🔉
くだ‐まき【管巻】
①(鳴く声が糸車を繰る音に似ているからいう)クツワムシの異称。
②梭ひに入れる管に緯糸よこいとを巻きつけること。
くだ‐むし【管虫】🔗⭐🔉
くだ‐むし【管虫】
クツワムシの異称。
くだ‐やり【管槍】🔗⭐🔉
くだ‐やり【管槍】
近世の槍の一種。柄に手頃の金属製の管を通し、柄の先のけら首に近い所にこれを留める鍔つばがある。左手でその管を握り、右手で柄をしごいて突く。浄瑠璃、堀川波鼓「いふも―人は武士」
管槍
○管を用いて天を窺うくだをもちいててんをうかがう🔗⭐🔉
○管を用いて天を窺うくだをもちいててんをうかがう
[荘子秋水]管の穴からのぞいただけで天を判断するように、狭い見識で広大な物事に勝手な判断を下すこと。「管中に豹ひょうを見る」も同趣意。
⇒くだ【管・筟】
くだん【件】
(クダリの音便)
①(→)「くだり(件)」2に同じ。「依って―の如し」
②(「―の」の形で)いつものきまりの。例の。保元物語「―の大矢を打ちくはせ」
くだん【九段】
東京都千代田区の一地区。九段坂近辺一帯の称。
⇒くだん‐ざか【九段坂】
くだん【九段】
箏曲。段物。「九段の調しらべ」の略。九つの段から成る。
くだん‐ざか【九段坂】
(江戸時代に坂に9層の石段を築いて徳川氏の御用屋敷の長屋があり、九段屋敷と称したことによる)市ヶ谷から靖国神社脇を経て神田方面に下る長い坂。
⇒くだん【九段】
くだん・す【下んす】
〔自サ変〕
(本来は遊里語)クダサンスの訛。浄瑠璃、博多小女郎波枕「金貸して―・せ」
くち
鷹たか。仁徳紀「百済の俗ひと此の鳥を号なづけて―と曰ふ。…是今時いまの鷹なり」
くち【口】
➊動物が体内に食物を摂取する、あな状の器官。高等動物では、唇・歯・舌などをそなえて消化管につながり、また人類などでは音声を発するのにも使う。鳥類では嘴くちばしとなる。古事記中「垣もとに植ゑしはじかみ―ひびく我は忘れじ」。枕草子73「鳥の声も、はじめは羽のうちに鳴くが、―をこめながら鳴けば」
➋動物の口に似たもの。
①外から内に通ずる所。
㋐物や人の出入りする所。また、中の物を出し入れする(せばまった)所。栄華物語音楽「御車寄せ奉る。―には大宮・皇太后宮奉りつ」。宇治拾遺物語3「ひさご…―あけんとするに」。「戸―」「座敷―」
㋑そこから目的地などにはいって行く所。「登山―」「須走―」
㋒内外の境である開口部。「川―」「湯が湧いて出る―」
②物がはいり込み得る場所。
㋐就職や縁談などの先。世間胸算用3「奉公の―」。「嫁入りの―」
㋑物事全体をいくつかに分けた、その一つ一つ。同類のうちの一つ。「儲け話に一―入れてもらおう」「別の―にしてはいかが」
③(飲食物をとる始めの所であることから)物事の始めの部分。拾遺和歌集物名「あしびきの山の木の葉の落ち―は」。「宵の―」「―あけ」
④浄瑠璃の一段の最初の部分。
⑤物の端部。へり。さき。浄瑠璃、十二段「膝の―をば箆深のぶかに射させ」
⑥内に通ずるあな。「衝突で船腹にぽっかり―があく」「傷―」
➌動物や器物などの口に当てる具。
①馬などの口につけるなわ。万葉集3「大御馬おおみまの―抑へ駐たて」
②器物の口をふさぐためのもの。栓。「びんに―をかう」
➍ものを言うこと。
①言葉。物言い。また、うわさ。宇津保物語梅花笠「仏の御事ならぬ事をば―にまねばで勤め行ひつる」。「―が達者だ」「―約束」「人の―が気にかかる」
②歌の詠みぶり。狂言、皹あかがり「汝は何れもへ交つて歌よむが、殊の外―が良いと聞いた」
③(芸人等に対する)客からの呼び出し。転じて比喩的に、誘い。
➎(飲食の器官であることから)
①飲食。生計。
②食料を必要とする人数。「―を減らす」
③味覚。「甘―の酒」
➏(助数詞)
①食べ物を口に入れる回数。「一―で食べる」
②申込みや割当ての単位を数える語。「一―1万円の寄付に二―応じる」
③刀剣の数を表すのに添える語。「銅剣300―が出土」
⇒口開く
⇒口が上がる
⇒口がうまい
⇒口がうるさい
⇒口が奢る
⇒口が重い
⇒口が掛かる
⇒口が堅い
⇒口が軽い
⇒口が腐っても
⇒口が肥える
⇒口が裂けても
⇒口が過ぎる
⇒口が酸っぱくなる
⇒口が滑る
⇒口が干上がる
⇒口が塞がらぬ
⇒口が減らない
⇒口が曲がる
⇒口から高野
⇒口から先に生まれる
⇒口が悪い
⇒口食うて一杯
⇒口では大坂の城も立つ
⇒口と腹とは違う
⇒口なお乳臭
⇒口に合う
⇒口に入る
⇒口に風邪を引かす
⇒口に藉く
⇒口にする
⇒口に税はかからぬ
⇒口に出す
⇒口に絶つ
⇒口にのぼる
⇒口に乗る
⇒口にはいる物なら按摩の笛でも
⇒口に針
⇒口に任せる
⇒口に蜜あり腹に剣あり
⇒口は口、心は心
⇒口は禍の門
⇒口も八丁手も八丁
⇒口より出せば世間
⇒口を合わせる
⇒口を入れる
⇒口を掛ける
⇒口を固める
⇒口を利く
⇒口を切る
⇒口を極める
⇒口を消す
⇒口を過ごす
⇒口を酸っぱくする
⇒口を滑らせる
⇒口を添える
⇒口を揃える
⇒口を出す
⇒口を叩く
⇒口を垂れる
⇒口を衝いて出る
⇒口を噤む
⇒口を慎む
⇒口を尖らせる
⇒口を閉ざす
⇒口を濁す
⇒口を拭う
⇒口を濡らす
⇒口を糊する
⇒口を挟む
⇒口を引き垂る
⇒口を開く
⇒口を封ずる
⇒口を塞ぐ
⇒口を守る瓶の如くす
⇒口を毮る
⇒口を割る
くち【朽ち・腐】
①朽ちること。朽ちたこと。
②「老いぼれた」「くさった」など、人をののしり、また、自分をへりくだる意を表す語。源氏物語夢浮橋「なにがしが母なる―尼の侍るを」
く‐ち【駆馳】
①車馬を馳はせること。
②世事に奔走すること。馳駆。
く‐ち
〔代〕
(コチの転)こちら。当方。わたくし。狂言、釣女「そちのを―へかやせ」
ぐち
〔動〕イシモチの俗称。
ぐ‐ち【愚知・愚智】
おろかなことと知恵のあること。愚者と知者。
ぐ‐ち【愚痴】
①〔仏〕理非の区別のつかないおろかさ。「―邪見」
②言っても仕方のないことを言って嘆くこと。また、その言葉。「―をこぼす」「―を聞いてやる」
⇒愚痴の闇
ぐち【共】
〔接尾〕
…ごと。…ぐるみ。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「釜―そつと取つて来い」
くち‐あい【口合】‥アヒ
①お互いの話がよくあうこと。あいくち。
②口をきいて保証に立つ人。仲介に立つ人。仲人。
③上方語で、地口じぐちのこと。語呂。しゃれ。
④話の切り出し方。
[漢]管🔗⭐🔉
管 字形
筆順
〔竹部8画/14画/教育/2041・3449〕
〔音〕カン〈クヮン〉(呉)(漢)
〔訓〕くだ
[意味]
①中空の長い円筒。くだ。「血管・信管・水道管・管見」。特に、
㋐ふえ。「管楽器・管弦・金管・木管」
㋑筆の軸。「筆管・彩管」
②わくをはめて、その範囲内を受け持つ。つかさどる。「管轄・管内・管理・保管・所管」
[解字]
形声。「竹」+音符「官」(=やねの下に人の集団を囲いこむ)。まるくまわりを囲んだ中空の竹の意。
[下ツキ
移管・煙管・鉛管・気管・金管・血管・彩管・糸管・蛇管・主管・所管・信管・専管・竹管・鉄管・導管・道管・導水管・土管・尿管・能管・配管・被管・筆管・保管・脈管・毛管・盲管・毛細管・木管・雷管・涙管・只管ひたすら
筆順
〔竹部8画/14画/教育/2041・3449〕
〔音〕カン〈クヮン〉(呉)(漢)
〔訓〕くだ
[意味]
①中空の長い円筒。くだ。「血管・信管・水道管・管見」。特に、
㋐ふえ。「管楽器・管弦・金管・木管」
㋑筆の軸。「筆管・彩管」
②わくをはめて、その範囲内を受け持つ。つかさどる。「管轄・管内・管理・保管・所管」
[解字]
形声。「竹」+音符「官」(=やねの下に人の集団を囲いこむ)。まるくまわりを囲んだ中空の竹の意。
[下ツキ
移管・煙管・鉛管・気管・金管・血管・彩管・糸管・蛇管・主管・所管・信管・専管・竹管・鉄管・導管・道管・導水管・土管・尿管・能管・配管・被管・筆管・保管・脈管・毛管・盲管・毛細管・木管・雷管・涙管・只管ひたすら
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かん【管】🔗⭐🔉
かん クワン 【管】
■一■ [1] (名)
(1)中空で円柱状の棒。つつ。くだ。
(2)管楽器。笛・ラッパなど。
■二■ (接尾)
助数詞。笛・筆などくだ状の物を数えるのに用いる。「笛一―」
かん-か【管下】🔗⭐🔉
かん-か クワン― [1] 【管下】
官庁・役所などが管轄している範囲内。管轄下。「警視庁―の事件」
かん-がく【管楽】🔗⭐🔉
かん-がく クワン― [0] 【管楽】
管楽器で演奏する音楽。吹奏楽。
かん-かつ【管轄】🔗⭐🔉
かん-かつ クワン― [0] 【管轄】 (名)スル
与えられた権限によって一定範囲を支配すること。また,その支配する権限の及ぶ範囲。「―区域」「―官庁」「通産省の―する業種」「―外の出来事」
かんかつ-さいばんしょ【管轄裁判所】🔗⭐🔉
かんかつ-さいばんしょ クワン― [0][9] 【管轄裁判所】
その事件について裁判権を行使できる裁判所。
かん-がっき【管楽器】🔗⭐🔉
かん-がっき クワンガクキ [3] 【管楽器】
管で作られている楽器の総称。吹き口から息を吹き込み,管内の空気を振動させて音を出す楽器。発生当時の材質から,木管楽器と金管楽器に大別される。
かん-く【管区】🔗⭐🔉
かん-く クワン― [1] 【管区】
管轄する区域。
かんく-きしょうだい【管区気象台】🔗⭐🔉
かんく-きしょうだい クワン―キシヤウ― [0] 【管区気象台】
気象庁の地方機関。地方気象台・測候所などを管掌する。札幌・仙台・東京・大阪・福岡にある。
かん-けん【管見】🔗⭐🔉
かん-けん クワン― [0] 【管見】
〔管の穴から見る意〕
(1)見識がせまいこと。
(2)自分の知識・意見をへりくだっていう語。「―によれば」
かん-げん【管弦・管絃】🔗⭐🔉
かん-げん クワン― [0] 【管弦・管絃】
(1)横笛などの管楽器と箏・琵琶などの弦楽器。楽器の総称としていう。また,楽器を演奏すること。「城のうちにて―し給ひつるは/平家 9」
(2)雅楽で,舞を伴わない,楽器だけによる演奏形態。
かんげん-がく【管弦楽】🔗⭐🔉
かんげん-がく クワン― [3] 【管弦楽】
(1)種々の管楽器・弦楽器・打楽器を組み合わせた洋楽の大規模な合奏。普通,各声部に複数の奏者のいるものをいう。オーケストラ。
(2){(1)}で演奏する楽曲。
→管弦楽/「惑星」より第4曲「木星」 (ホルスト)[音声]
かんげん-がくだん【管弦楽団】🔗⭐🔉
かんげん-がくだん クワン― [5][6] 【管弦楽団】
管弦楽を演奏する楽団。オーケストラ。
かんげん-こう【管弦講・管絃講】🔗⭐🔉
かんげん-こう クワン―カウ 【管弦講・管絃講】
音楽を奏して行う仏事。「―行ひ給ひて後生をとぶらひ給へ/盛衰記 32」
かんげん-さい【管絃祭】🔗⭐🔉
かんげん-さい クワン― 【管絃祭】
(1)広島県厳島神社で,陰暦六月一七日に行う祭り。夕方の満潮時に御輿(ミコシ)を船に据え,雅楽を奏しながら諸神社を巡り神事を行う。
(2)京都府車折神社の三船祭(ミフネマツリ)の別名。
かんげん-ぶがく【管弦舞楽】🔗⭐🔉
かんげん-ぶがく クワン― [5] 【管弦舞楽】
管楽器と打楽器に弦楽器も加えて演奏した舞楽。
かんけんき【管見記】🔗⭐🔉
かんけんき クワンケンキ 【管見記】
西園寺家伝来の記録。一〇五巻。西園寺家歴代の日記を中心に収める。公衡卿記。管見公衡記。西園寺家記録。
かんこうじせこう-かんりぎし【管工事施工管理技士】🔗⭐🔉
かんこうじせこう-かんりぎし クワンコウジセコウクワンリギシ [3]-[7] 【管工事施工管理技士】
建築業法に基づき,建設工事に伴う配管設備工事の施工計画作成や工程管理などを行う者。
かん-ざい【管財】🔗⭐🔉
かん-ざい クワン― [0] 【管財】
財産を管理すること。「―会社」
かんざい-にん【管財人】🔗⭐🔉
かんし【管子】🔗⭐🔉
かんし クワンシ 【管子】
(1)管仲(カンチユウ)の尊称。
(2)中国古代の政治論文集。管仲の著と伝えられるが,一人の作ではなく戦国時代から漢代にかけて成立したとみられる。現存七六編。経済政策や富国強兵策などを記す。
かん-しゅ【管主】🔗⭐🔉
かん-しゅ クワン― [1] 【管主】
「貫首(カンジユ){(3)}」に同じ。
かん-しゅ【管守】🔗⭐🔉
かん-しゅ クワン― [1] 【管守】 (名)スル
保管し守ること。また,その人。
かん-しゅく【管叔】🔗⭐🔉
かん-しゅく クワン― 【管叔】
(?-前1110頃) 周の文王の第三子。武王の弟。周公旦の兄。名は鮮。管(現河南省鄭州(テイシユウ)付近)に封ぜられたが,武王の死後,殷(イン)の紂王(チユウオウ)の子武庚を擁して周にそむき周公に殺された。
かん-しょう【管掌】🔗⭐🔉
かん-しょう クワンシヤウ [0] 【管掌】 (名)スル
役目の権限によってつかさどること。「人事業務を―する」「政府―」
かん-じょう【管状】🔗⭐🔉
かん-じょう クワンジヤウ [3] 【管状】
管(クダ)または筒のような形をしていること。
かんじょう-か【管状花】🔗⭐🔉
かんじょう-か クワンジヤウクワ [3] 【管状花】
合弁花冠をもつ花の一形。全花弁がつながり筒形となるもの。キク科の頭状花序などにみられる。筒状花(トウジヨウカ)。
かんじょう-こつ【管状骨】🔗⭐🔉
かんじょう-こつ クワンジヤウ― [3] 【管状骨】
⇒長骨(チヨウコツ)
かんじょう-しんけいけい【管状神経系】🔗⭐🔉
かんじょう-しんけいけい クワンジヤウ― [0] 【管状神経系】
脊椎動物にみられる中枢神経系。神経管に由来し,前方に脳,後方に脊髄が生じる。
かんじょう-そしき【管状組織】🔗⭐🔉
かんじょう-そしき クワンジヤウ― [5] 【管状組織】
高等植物の組織で,同じ性質の細胞が縦または横に並び,隔壁が消失して長いくだとなった組織。道管・師管など。
かんじょう-し【管城子】🔗⭐🔉
かんじょう-し クワンジヤウ― [3] 【管城子】
〔筆の発明者といわれた秦の武将蒙恬(モウテン)が管城に封ぜられ,管城子と名乗ったという韓愈「毛穎(モウエイ)伝」の故事から〕
筆の異名。
かんし-るい【管歯類】🔗⭐🔉
かんし-るい クワンシ― [3] 【管歯類】
臼歯に特徴的な管状の構造を持つ哺乳類の一グループ。現生種はツチブタのみ。中新世以後の化石種が発見されているが,進化史的に大きな発展をしたとは考えられず,系統分類学上の位置づけは不明な点が多い。
かん・する【管する】🔗⭐🔉
かん・する クワン― [3] 【管する】 (動サ変)[文]サ変 くわん・す
(1)とりしまる。管轄する。「是は本邦警視本局の―・する所にして/八十日間世界一周(忠之助)」
(2)心にかける。「学人祇管打坐して他を―・することなかれ/正法眼蔵随聞記」
かん-せい【管制】🔗⭐🔉
かん-せい クワン― [0] 【管制】 (名)スル
(1)非常時に,国家がある事物を強制的に管理し,制限すること。「灯火―を布(シ)く」
(2)「航空交通管制」の略。
かんせい-とう【管制塔】🔗⭐🔉
かんせい-とう クワン―タフ [0] 【管制塔】
航空機が安全に離着陸できるよう,航空機に指示を与え誘導するため空港に設置された塔状の施設。航空管制塔。コントロール-タワー。タワー。
かん-そく【管束】🔗⭐🔉
かん-そく クワン― [0] 【管束】
⇒維管束(イカンソク)
かん-そく【管足】🔗⭐🔉
かん-そく クワン― [0] 【管足】
棘皮(キヨクヒ)動物の体表から伸びる柔らかい細管。先端に吸盤があり,他物への吸着,移動および摂食活動をする。感覚器官や呼吸器官としても働く。
かん-ちゅう【管仲】🔗⭐🔉
かん-ちゅう クワン― 【管仲】
(?-前645) 中国,春秋時代斉の宰相。名は夷吾(イゴ),仲は字(アザナ)。初め公子糾(キユウ)に仕えて,桓公(カンコウ)と対立したが,のち鮑叔牙(ホウシユクガ)の推挙で宰相となり,桓公を覇者たらしめた。「管子」はその著という。
→管鮑(カンポウ)の交わり
かん-ちょう【管庁】🔗⭐🔉
かん-ちょう クワンチヤウ [0] 【管庁】
管轄する官庁。
かん-ちょう【管長】🔗⭐🔉
かん-ちょう クワンチヤウ [1][0] 【管長】
仏教・神道で,一宗一派を管理・支配する代表者。1872年(明治5)制定。
かんの【管野】🔗⭐🔉
かんの クワンノ 【管野】
姓氏の一。
かんの-すが【管野スガ】🔗⭐🔉
かんの-すが クワンノ― 【管野スガ】
(1881-1911) 社会主義者。大阪生まれ。赤旗事件で投獄後,直接行動に傾き,大逆事件で幸徳秋水らと共に刑死。手記「死出の道艸」
かん-び【管鼻】🔗⭐🔉
かん-び クワン― [1] 【管鼻】
アホウドリ・ウミツバメ・ミズナギドリなどのミズナギドリ目(管鼻目)の鳥の上嘴(ジヨウシ)基部にある管状の付属物で,先端に鼻孔が開いている。
かん-り【管理】🔗⭐🔉
かんり-えいようし【管理栄養士】🔗⭐🔉
かんり-えいようし クワン―エイヤウ― [6] 【管理栄養士】
栄養士法に基づき,栄養士を指導し,給食管理などの業務を行う者。栄養士の免許をもつ者のみ受験資格がある。
かんり-かいけい【管理会計】🔗⭐🔉
かんり-かいけい クワン―クワイ― [4] 【管理会計】
企業内部の経営者が計画を立て,統制の意思決定をするのに役立つ会計情報を提供する会計。財務会計と対立する会計の一つ。
かんり-かかく【管理価格】🔗⭐🔉
かんり-かかく クワン― [4] 【管理価格】
市場支配力をもつ寡占的な大企業が互いに暗黙に協調することによって,人為的に高く維持された価格。独占禁止法から逃れられる。
かんり-こうい【管理行為】🔗⭐🔉
かんり-こうい クワン―カウ
[4] 【管理行為】
民法上,財産を保管して経済上の用途に適させる行為。保存行為・利用行為・改良行為をいう。
→処分行為
[4] 【管理行為】
民法上,財産を保管して経済上の用途に適させる行為。保存行為・利用行為・改良行為をいう。
→処分行為
かんり-こうがく【管理工学】🔗⭐🔉
かんり-こうがく クワン― [4] 【管理工学】
管理に関する問題を数学や統計学を応用して行う研究の総称。オペレーションズ-リサーチ,システム-エンジニアリング,インダストリアル-エンジニアリングなどを含む。
かんり-しゃかい【管理社会】🔗⭐🔉
かんり-しゃかい クワン―クワイ [4] 【管理社会】
社会の組織化が進んで,すべての人間が組織に組み込まれ,生活のあらゆる面にわたって管理されるような社会。マス-コミュニケーションの発達,行政・企業などにおけるコンピューターによる情報処理技術の採用などによって,人間が操作・管理の対象とされるに至った現代社会の否定的側面を表現する概念。
かんり-しょく【管理職】🔗⭐🔉
かんり-しょく クワン― [3] 【管理職】
管理・監督の任にある職種。また,その任にある人。
かんり-しょく-くみあい【管理職組合】🔗⭐🔉
かんり-しょく-くみあい クワン―クミアヒ [6] 【管理職組合】
部長・課長など管理職にある者を組合員とする労働組合。
かんり-スタッフ【管理―】🔗⭐🔉
かんり-スタッフ クワン― [5] 【管理―】
⇒ゼネラル-スタッフ
かんり-つうか-せいど【管理通貨制度】🔗⭐🔉
かんり-つうか-せいど クワン―ツウクワ― [7] 【管理通貨制度】
国内通貨量を正貨準備(金)の量によって決定しようとする金本位制に対し,通貨当局が政策目標に従って通貨量を人為的に調節しようとする制度。通貨の発行が比較的容易なため,増発からインフレを招きやすい。
かんり-とう【管理棟】🔗⭐🔉
かんり-とう クワン― [0] 【管理棟】
多くの建物・施設のある病院・大学などで,全体を運営・管轄する部署のある建物。
かんり-にん【管理人】🔗⭐🔉
かんり-にん クワン― [0] 【管理人】
(1)委託されて,施設の管理業務を行う人。「ビルの―」
(2)私法上,他人の財産を管理する人。
(3)会社の整理手続および会社更生手続において,裁判所により選任され,その会社の業務および財産の管理に当たる者。
かんり-ばいしゅん【管理売春】🔗⭐🔉
かんり-ばいしゅん クワン― [4] 【管理売春】
自己の占有・管理する場所または指定する場所に居住させ,売春させることを業とすること。売春防止法上の犯罪。
かんり-びようし【管理美容師】🔗⭐🔉
かんり-びようし クワン― [5] 【管理美容師】
厚生大臣の定める資格で,美容所の衛生管理などを職務とする者。常時二人以上の美容師が従事している美容所に置くことを義務付けられている。
かんり-めいれい【管理命令】🔗⭐🔉
かんり-めいれい クワン― [4] 【管理命令】
財産などの管理を管理人に行わせるために裁判所が下す命令。
くだ【管】🔗⭐🔉
くだ [1] 【管】
(1)断面が円形で,中が空になっている細長いもの。普通,液体や気体を通すのに用いる。「ゴムの―で水を吸い上げる」
(2)機(ハタ)を織るとき,緯(ヨコ)糸を巻きつける芯(シン)。
(3)糸繰り車のつむに差して,糸を巻きつける軸。
(4)「管の笛(フエ)」に同じ。「吹き鳴せる―の音も/万葉 199」
くだ=を用いて天を窺(ウカガ)う🔗⭐🔉
――を用いて天を窺(ウカガ)う
〔荘子(秋水)〕
細い管の穴から天をのぞく。見識の狭いたとえ。管の穴から天をのぞく。
くだ-いと【管糸】🔗⭐🔉
くだ-いと [0] 【管糸】
機(ハタ)の管に巻いたよこ糸。
くだ-ぎつね【管狐】🔗⭐🔉
くだ-ぎつね [3] 【管狐】
(1)憑(ツ)き物の一。想像上の生き物でキツネに似,竹筒中に飼われ,種々の通力を備えていて飼い主のために働くとされる。
(2)オコジョの別名。
くだ-くらげ【管水母】🔗⭐🔉
くだ-くらげ [3] 【管水母】
ヒドロ虫綱クダクラゲ目の腔腸動物の総称。すべて海産。浮遊性で群体をつくり,気胞体・泳鐘・生殖体・栄養体・感触体・保護葉・触手などに分化した構造になる。毒のある刺胞をもつものも多い。カツオノカンムリ・ギンカクラゲ・カツオノエボシなど。
くだ-さんご【管珊瑚】🔗⭐🔉
くだ-さんご [3] 【管珊瑚】
花虫綱の腔腸動物。赤い管状の骨格が多数束のようになって,水平な横板でつながり群体をつくる。熱帯地方に分布し,サンゴ礁をつくる。パイプオルガンサンゴ。
くだ-ジバン【管―】🔗⭐🔉
くだ-ジバン 【管―】
近世,男性用の夏の肌着。細いアシやシノダケを短く切って糸を通して編んだもの。管肌着。
くだ-しゅびき【管朱引き】🔗⭐🔉
くだ-しゅびき [0] 【管朱引き】
書物の中の年号・官位・書物名などに,朱で短冊形のしるしをつけること。
くだ-ずみ【管炭】🔗⭐🔉
くだ-ずみ [2] 【管炭】
茶道で,胴炭に添える細長い炭。丸のままを丸管,縦割りのものを割り管と称する。
くだ-たま【管玉】🔗⭐🔉
くだ-たま [0] 【管玉】
古代の装身具の一。竹管状の玉で,普通,直径5ミリメートル,長さ3〜5センチメートルほど。多く碧玉(ヘキギヨク)などで作られ,連ねて首飾りなどとした。縄文後期から用いられた。
→竹玉(タカダマ)
くだ-つぎて【管継(ぎ)手】🔗⭐🔉
くだ-つぎて [3] 【管継(ぎ)手】
鋼管・鋳鉄管・合成樹脂管などで,管径の異なる管をつないだり,方向を変えるためなどに用いる特殊な形の管。T 形・ Y 形・十字形・ L 形などのものがある。異形管。かんつぎて。
くだ-の-ふえ【管の笛・小角】🔗⭐🔉
くだ-の-ふえ 【管の笛・小角】
古く,戦場で用いたという角製の小笛。くだ。くだぶえ。[和名抄]
くだ-のれん【管暖簾】🔗⭐🔉
くだ-のれん [3] 【管暖簾】
適当な長さに切った細い竹やガラス管に,糸を通して作った暖簾。くだすだれ。
くだ-ばしご【管梯子】🔗⭐🔉
くだ-ばしご [3] 【管梯子】
竹筒に縄を通したはしご。
くだ-ばしら【管柱】🔗⭐🔉
くだ-ばしら [3] 【管柱】
二階以上の建物で,桁(ケタ)などのために中断されて,土台から軒桁まで通っていない柱。通し柱に対していう。
⇔通し柱
くだ-ぶえ【管笛】🔗⭐🔉
くだ-ぶえ 【管笛】
「管(クダ)の笛」に同じ。
くだ-まき【管巻(き)】🔗⭐🔉
くだ-まき [0] 【管巻(き)】
(1)管{(2)}に緯(ヨコ)糸を巻きつけること。
(2)クツワムシの異名。地方によりウマオイやヤブキリなどをさす。
くだ-やがら【管矢柄】🔗⭐🔉
くだ-やがら [3] 【管矢柄】
トゲウオ目の海魚。全長約15センチメートル。体は著しく細長く,吻(フン)は管状に伸びる。背びれの前方に二十数本の棘(トゲ)がある。成熟した雄は大きい生殖突起をもつ。北海道南部以南に分布。
くだ-やり【管槍】🔗⭐🔉
くだ-やり [0][2] 【管槍】
槍の一種。柄を金属製の管に通し,左手で管を握り右手で柄を繰り出して突く。手で柄を持つ普通の槍よりも素早く突ける。江戸時代に流行。
管槍
[図]
[図]
かんか【管下の[に]】(和英)🔗⭐🔉
かんか【管下の[に]】
under the jurisdiction[control].→英和
かんかつ【管轄】(和英)🔗⭐🔉
かんがっき【管楽器】(和英)🔗⭐🔉
かんがっき【管楽器】
a wind instrument;the wind (総称).→英和
かんく【管区】(和英)🔗⭐🔉
かんく【管区】
a district (under jurisdiction).→英和
管区気象台 a district meteorological observatory.
かんげんがく【管弦楽】(和英)🔗⭐🔉
かんげんがく【管弦楽】
orchestral music.‖管弦楽団 an orchestra.管弦楽器 wind and stringed instruments.
かんざいにん【管財人】(和英)🔗⭐🔉
かんざいにん【管財人】
an administrator;→英和
a receiver (清算の).
かんしょう【管掌】(和英)🔗⭐🔉
かんしょう【管掌】
management.→英和
〜する take charge of.
かんじょう【管状の】(和英)🔗⭐🔉
かんじょう【管状の】
tubular;→英和
tube-shaped.
かんせい【管制】(和英)🔗⭐🔉
かんせい【管制】
control.→英和
‖航空管制官 an air controller.管制塔 a control tower (空港の).地上管制 ground control.灯火管制 blackout.報道管制 news censorship.
かんない【管内の[に]】(和英)🔗⭐🔉
かんない【管内の[に]】
within the jurisdiction.→英和
かんり【管理】(和英)🔗⭐🔉
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