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もと【下・許】🔗🔉

もと下・許】 ①物の下した。また、そのあたり。南海寄帰内法伝平安後期点「幽辟の処、林叢の下モトに或いは河地の内に在いて以て先亡に施す」。「旗の―に集まる」 ②影響が及ぶ範囲。「両親の―で育つ」「一定の条件の―で成立する」「警察の監視の―にある」

もと【本・元・原・基】🔗🔉

もと本・元・原・基】 「すえ(末)」に対して、物事の起こる所の意。 ①はじめ。起源。万葉集9「―の如家はあらむと」。「―をたずねる」「―に戻す」「火―」 ②以前。「―は警官だった」「―通りにする」 ③物事の主要な部分。根幹。基礎。もとい。万葉集10「吾が恋止まず―の繁けば」。「農は国の―」「―をしっかりさせる」「事実を―に論ずる」 ④(「因」とも書く)原因。「けんかの―」「口は禍わざわいの―」 ⑤木の根や幹。根もと。万葉集17「―も枝も同おやじ常磐に」。「木―竹うら」 ⑥和歌の上の句。 ⑦もとで。元金。資本。「―がかかる」 ⑧元値もとね。原価。「―が取れない」「―を割る」 ⑨(「酛」とも書く)酒母しゆぼのこと。 ⑩(「素」とも書く)原料。「スープの―」「―を仕込む」 ⑪(助数詞。「本」と書く) ㋐草木などを数えるのに用いる。万葉集18「一―のなでしこ植ゑし」 ㋑鷹などを数えるのに用いる。羽。「大鷹一―」 ◇ふつう「本」は3・6、「元」は1・2・4・7・8に使う。「原」は主に4、「基」は3に使う。 ⇒元が切れる ⇒元も子もない ⇒元を正す

もと【元・旧・故】🔗🔉

もと元・旧・故】 むかし。はじめ。以前。源氏物語桐壺「内には―の淑景舎を御曹司にて」。「―代議士」「―の校舎」 ⇒元の鞘へ収まる ⇒元の木阿弥

もと‐あら【本荒】🔗🔉

もと‐あら本荒】 草木の根ぎわが、まばらなこと。一説に、根もとの方に花も葉もなく、荒れていること。古今和歌集「宮城野の―の小萩露を重み風を待つごと君をこそ待て」

もとい【基】モトヰ🔗🔉

もといモトヰ (本居もといの意) ①土台。基礎。また、物事の根本。根拠。栄華物語音楽「紫金銀の棟、金色の扉、水精すいしょうの―」。「国の―」 ②因。原因。源氏物語若菜下「女の身は皆同じ、罪深き―ぞかし」 ③本拠となる所。栄華物語玉飾「昔の御―を思し忘れぬにや」

もと‐い【元結】‥ヒ🔗🔉

もと‐い元結‥ヒ モトユイの約。

もと‐い【元い】🔗🔉

もと‐い元い】 〔感〕 モトヘの訛。

もと‐いえ【元家】‥イヘ🔗🔉

もと‐いえ元家‥イヘ (→)元屋もとやに同じ。

もと‐いれ【元入れ】🔗🔉

もと‐いれ元入れ】 元手もとで1として入れること。資金をつぎこむこと。 ⇒もといれ‐しほん【元入れ資本】

もといれ‐しほん【元入れ資本】🔗🔉

もといれ‐しほん元入れ資本】 自己所有の財産から成る資本。自己資本。 ⇒もと‐いれ【元入れ】

もと‐いろ【本色】🔗🔉

もと‐いろ本色】 本来の色。固有の色。貫之集「―かへぬ松にぞありける」

もと‐うけ【元浮け】🔗🔉

もと‐うけ元浮け】 (北九州地方で)延縄はえなわの起点に付ける浮樽。夜漁にはこれに火をともす。

もと‐うけ【元請】🔗🔉

もと‐うけ元請】 (元請負の略)注文主から直接仕事を引き受けること。また、その業者。↔下請

もと‐うけおい【元請負】‥オヒ🔗🔉

もと‐うけおい元請負‥オヒ (→)「もとうけ」に同じ。

もと‐うた【本歌】🔗🔉

もと‐うた本歌】 ①⇒ほんか。 ②(「元歌」とも書く)替え歌のもとになった歌。

もと‐うち【元内】🔗🔉

もと‐うち元内(→)元屋もとやに同じ。

もと‐うり【元売り】🔗🔉

もと‐うり元売り】 生産者から卸売り業者へ売ること。「―価格」

もと‐え【元え】🔗🔉

もと‐え元え(→)「もとのえ」に同じ。

もとおし【回・廻】モトホシ🔗🔉

もとおし回・廻モトホシ ①めぐり。まわり。 ②(→)「もとおり」3に同じ。 ③衣服の襟などの紐に通してある金具。今昔物語集23「水干装束にて―を解きて」 ⇒もとおし‐の‐ほう【縫腋の袍】

もとおし‐の‐ほう【縫腋の袍】モトホシ‥ハウ🔗🔉

もとおし‐の‐ほう縫腋の袍モトホシ‥ハウ ⇒ほうえきのほう ⇒もとおし【回・廻】

もとお・す【回す・廻す】モトホス🔗🔉

もとお・す回す・廻すモトホス 〔他四〕 めぐらす。まわす。古事記「豊寿き寿き―・し」

もとおり【回・廻】モトホリ🔗🔉

もとおり回・廻モトホリ ①もとおること。 ②まわり。めぐり。万葉集19「大殿のこの―の雪な踏みそね」 ③鷹狩の鷹の脚に取り付ける紐の金具。もとおし。倭名類聚鈔15「旋子、毛度保利」

もとおり‐うちとお【本居内遠】‥ヲリ‥トホ🔗🔉

もとおり‐うちとお本居内遠‥ヲリ‥トホ 江戸後期の国学者。旧姓、浜田。号は榛園はりのきえん。本居大平に学び、その養子となる。紀州徳川家に仕え、「紀伊続風土記」などの編纂に従事、学風は考証を主とする。(1792〜1855) ⇒もとおり【本居】

もとおり‐おおひら【本居大平】‥ヲリオホ‥🔗🔉

もとおり‐おおひら本居大平‥ヲリオホ‥ 江戸後期の国学者。伊勢松坂の人。本居宣長に学び、その養子となる。号は藤垣内ふじのかきつ。紀州藩に仕え、本居家の学風を継いで普及。家集「稲葉集」や「神楽歌新釈」「八十浦之玉やそうらのたま」などの著がある。(1756〜1833) ⇒もとおり【本居】

もとおり‐とよかい【本居豊穎】‥ヲリ‥カヒ🔗🔉

もとおり‐とよかい本居豊穎‥ヲリ‥カヒ 国文学者・歌人。宣長の曾孫。内遠の子。名古屋の人。「本居雑考」「秋屋集」「諄辞集」などの著がある。(1834〜1913) ⇒もとおり【本居】

もとおり‐ながよ【本居長世】‥ヲリ‥🔗🔉

もとおり‐ながよ本居長世‥ヲリ‥ 作曲家。豊穎とよかいの孫。東京生れ。東京音楽学校卒。洋楽と邦楽の融合を模索。童謡「七つの子」「汽車ポッポ」「青い目の人形」「赤い靴」など。(1885〜1945) ⇒もとおり【本居】

もとおり‐のりなが【本居宣長】‥ヲリ‥🔗🔉

もとおり‐のりなが本居宣長‥ヲリ‥ 江戸中期の国学者。国学四大人の一人。号は鈴屋すずのやなど。小津定利の子。伊勢松坂の人。京に上って医学修業のかたわら源氏物語などを研究。賀茂真淵に入門して古道研究を志し、三十余年を費やして大著「古事記伝」を完成。儒仏を排して古道に帰るべきを説き、また、「もののあはれ」の文学評論を展開、「てにをは」・活用などの研究において一時期を画した。著「源氏物語玉の小櫛」「古今集遠鏡」「てにをは紐鏡」「詞の玉緒」「石上私淑言いそのかみささめごと」「直毘霊なおびのみたま」「玉勝間」「うひ山ぶみ」「馭戎慨言ぎょじゅうがいげん」「玉くしげ」など。(1730〜1801) →著作:『うひ山ぶみ』 →著作:『玉勝間』 →著作:『玉くしげ』 ⇒もとおり【本居】

もとおり‐はるにわ【本居春庭】‥ヲリ‥ニハ🔗🔉

もとおり‐はるにわ本居春庭‥ヲリ‥ニハ 江戸後期の国学者。号は後鈴屋のちのすずのや。宣長の長男。中年に失明、鍼医を業としながら門弟を指導。「詞八衢ことばのやちまた」「詞通路ことばのかよいじ」は国語用言研究の根底を築いた著。家集「後鈴屋集」がある。(1763〜1828) ⇒もとおり【本居】

もとお・る【回る・廻る】モトホル🔗🔉

もとお・る回る・廻るモトホル 〔自四〕 めぐる。まわる。徘徊する。古事記「い這ひ―・り」

もとおろ・う【廻ろふ】モトホロフ🔗🔉

もとおろ・う廻ろふモトホロフ 〔自四〕 (モトホルに接尾語フの付いた語)まわりまわる。ぐるぐるまわる。古事記「大石おいしに這ひ―・ふ細螺しただみの」 ○元が切れるもとがきれる ①売値が原価より安くなる。 ②資金がなくなる。 ⇒もと【本・元・原・基】

○元が切れるもとがきれる🔗🔉

○元が切れるもとがきれる ①売値が原価より安くなる。 ②資金がなくなる。 ⇒もと【本・元・原・基】 もどかし・い 〔形〕[文]もどか・し(シク) ①ぶつくさと非難したい気がする。様子や行為が不愉快である。源氏物語夕顔「尼君を―・しと見つる子ども」 ②思うようにならないで、気がもめる。はがゆく思う。じれったい。「時間のたつのが―・い」「―・い手つき」「靴をはくのも―・く飛び出す」 もと‐がしわ本柏‥ガシハ ①柏の旧葉で冬も落ちずについているもの。大嘗祭だいじょうさいの神事で、最姫もひめがその葉を神酒に浸し、天皇が神饌の上にそそぐ。古今和歌集「いそのかみふるから小野の―」 ②古くから関係のあるもの。狭衣物語1「おほきおとどの御方には…―にもおはすれど」 もと‐かた本方・元方】 ①宮廷の神楽の演奏で、本もと・末すえに分かれるものの、先に唱え歌う側。 ②卸店。問屋。 ③事業の資本を出す人。資本家。 もどかわ・しモドカハシ 〔形シク〕 (→)「もどかしい」に同じ。 もと‐き本木】 ①木の根本の部分。↔末木うらき。 ②接木つぎきのもとになる木。台木。新撰六帖6「見ればかつ―の花は散り果てて」 ③以前に関係のあった者。主に前夫・先妻などにいう。人情本、春色辰巳園「―を捨つる心にもあらで、浮薄うわきな色事も終にもつれて」 ⇒本木にまさる末木なし もとき本木】 姓氏の一つ。 ⇒もとき‐しょうざえもん【本木庄左衛門】 ⇒もとき‐しょうぞう【本木昌造】 ⇒もとき‐よしなが【本木良永】 もと‐ぎ素木】 素材。風姿花伝「よき―の能を上手のしたらんが」 もどき擬き・抵牾・牴牾】 [一]〔名〕 ①他の物に似せて作ること。また、作ったもの。まがいもの。 ②とがめること。非難。源氏物語賢木「用なき振舞の積りて人の―を負はんとする事」 ③日本の各種の芸能で、主役をからかったり動作をまねたりして、主に滑稽を演ずる役。 ④歯のこまかな鋸。 [二]〔接尾〕 他の語に付いてその風采・風情に似たように作り立てられている意を表す。まがい。「芝居―」「梅―」「三馬―の戯文」 ⇒もどき‐がお【抵牾顔】 もどき‐がお抵牾顔‥ガホ 非難しているらしい態度。夫木和歌抄14「風にあへずしほるる野辺の草の葉を―なる庭の菊かな」 ⇒もどき【擬き・抵牾・牴牾】 もとき‐しょうざえもん本木庄左衛門‥シヤウ‥ヱ‥ 江戸後期のオランダ通詞。名は正栄。良永の長子。フランス語・英語を修得、日本で最初の英和辞書「諳厄利亜アンゲリア語林大成」、最初のフランス語学書「払郎察フランス辞範」などを編。(1767〜1822) ⇒もとき【本木】 もとき‐しょうぞう本木昌造‥シヤウザウ 幕末・明治の蘭学者。日本の活版印刷の創始者。長崎に生まれ、母方の本木家を継ぐ。蘭学を修め、造船術・活版印刷術を研究。維新後、アメリカ人ガンブル(W. Gamble 〜1886)について字母鋳造を習得、長崎に活版所を起こした。(1824〜1875) ⇒もとき【本木】

もと‐がしわ【本柏】‥ガシハ🔗🔉

もと‐がしわ本柏‥ガシハ ①柏の旧葉で冬も落ちずについているもの。大嘗祭だいじょうさいの神事で、最姫もひめがその葉を神酒に浸し、天皇が神饌の上にそそぐ。古今和歌集「いそのかみふるから小野の―」 ②古くから関係のあるもの。狭衣物語1「おほきおとどの御方には…―にもおはすれど」

もと‐かた【本方・元方】🔗🔉

もと‐かた本方・元方】 ①宮廷の神楽の演奏で、本もと・末すえに分かれるものの、先に唱え歌う側。 ②卸店。問屋。 ③事業の資本を出す人。資本家。

もと‐き【本木】🔗🔉

もと‐き本木】 ①木の根本の部分。↔末木うらき。 ②接木つぎきのもとになる木。台木。新撰六帖6「見ればかつ―の花は散り果てて」 ③以前に関係のあった者。主に前夫・先妻などにいう。人情本、春色辰巳園「―を捨つる心にもあらで、浮薄うわきな色事も終にもつれて」 ⇒本木にまさる末木なし

もと‐ぎ【素木】🔗🔉

もと‐ぎ素木】 素材。風姿花伝「よき―の能を上手のしたらんが」

もとき‐しょうざえもん【本木庄左衛門】‥シヤウ‥ヱ‥🔗🔉

もとき‐しょうざえもん本木庄左衛門‥シヤウ‥ヱ‥ 江戸後期のオランダ通詞。名は正栄。良永の長子。フランス語・英語を修得、日本で最初の英和辞書「諳厄利亜アンゲリア語林大成」、最初のフランス語学書「払郎察フランス辞範」などを編。(1767〜1822) ⇒もとき【本木】

もとき‐しょうぞう【本木昌造】‥シヤウザウ🔗🔉

もとき‐しょうぞう本木昌造‥シヤウザウ 幕末・明治の蘭学者。日本の活版印刷の創始者。長崎に生まれ、母方の本木家を継ぐ。蘭学を修め、造船術・活版印刷術を研究。維新後、アメリカ人ガンブル(W. Gamble 〜1886)について字母鋳造を習得、長崎に活版所を起こした。(1824〜1875) ⇒もとき【本木】 ○本木にまさる末木なしもときにまさるうらきなし 幾回取り代えて見ても、結局、最初に関係のあった者よりすぐれた者はない。主に男女の間にいう。 ⇒もと‐き【本木】

○本木にまさる末木なしもときにまさるうらきなし🔗🔉

○本木にまさる末木なしもときにまさるうらきなし 幾回取り代えて見ても、結局、最初に関係のあった者よりすぐれた者はない。主に男女の間にいう。 ⇒もと‐き【本木】 もとき‐よしなが本木良永】 (名はリョウエイとも)江戸中期の蘭学者。長崎オランダ通詞。通称、栄之進。後に仁太夫。ラテン語・オランダ語に通じ、「天地二球用法」などを訳述、コペルニクスの地動説を紹介。志筑忠雄・大槻玄沢らはその門下。訳「和蘭海鏡書和解」など。(1735〜1794) ⇒もとき【本木】 もと‐きん元金】 ①事業をなすための元手。もと。資本金。 ②金銭貸借の時のもとの金銭。がんきん。↔利息 もと‐ぎん元銀(→)元金もときんに同じ。 もど・く擬く・抵牾く・牴牾く】 〔他五〕 ①他の物に似せて作る。まがえる。宇津保物語俊蔭「この七歳ななとせなる子、父を―・きて高麗人こまうどと文をつくりかはしければ」 ②さからって非難する。とがめる。源氏物語宿木「世の人に似ぬ心の程は皆人に―・かるまじく侍るを」 もと‐くだ・つ本降つ】 〔自四〕 年をとって次第に衰える。古今和歌集「―・ち行くわが盛りはも」 もと‐くち元口】 丸太材の根元に近い方の太い端。↔末口すえくち もと‐くび元首】 首のねもと。太平記14「冑のしころより―まで」 もと‐ぐろ本黒】 矢羽の一つ。根もとの方が黒いもの。→矢羽(図) モトクロスmotocross】 モーター‐バイクによるクロス‐カントリー。 もと‐こ元子】 元金と利息。元利がんりもと‐こ左右】 (許処もとこの意)もと。かたわら。側近。垂仁紀「天皇愛めぐみて―に引し置きたまふ」 ⇒もとこ‐ひと【左右人】 もと‐ごえ基肥・元肥】 播種はしゅ・移植など耕作時、またはそれ以前に施す肥料。ねごえ。 もとこ‐ひと左右人】 もとこに侍る人。侍者。垂仁紀「左右もとこひとに詔して曰く」 ⇒もと‐こ【左右】 もと‐ごめ元込め】 銃砲で、弾薬を銃身・砲身の後ろの部分から装填そうてんするもの。後装。↔先込さきごもどし戻し】 もどすこと。 ⇒もどし‐こうざつ【戻し交雑】 ⇒もどし‐じる【戻し汁】 ⇒もどしぜい‐せいど【戻し税制度】 もとしげ元重】 鎌倉後期の備前長船おさふねの刀工。初代を古元重といい、同名が数代ある。また、伯耆ほうきに同名の刀工がいる。 もと‐しげどう本重籐】 重籐の一種。弓の握りから下を重籐にし、上を所籐ところどうにしたもの。↔末重籐 もどし‐こうざつ戻し交雑‥カウ‥ 〔生〕交雑で生じた雑種第1代と、一方の親またはその系統のものとの交雑。遺伝子型の検定や育種にも利用される。 ⇒もどし【戻し】 もどし‐じる戻し汁】 干椎茸ほししいたけなどの乾物を戻した水。出し汁に用いる。 ⇒もどし【戻し】 もどしぜい‐せいど戻し税制度】 国家がいったん収納した輸入関税または内国消費税を、その物財に一定の条件の備わる場合に払い戻す制度。戻し税または、戻れい税と呼ばれる。「関税―」 ⇒もどし【戻し】 もと‐しの本篠】 蘆の末枯うらがれが、篠のようになって立っていること。また、そのもの。堀河百首「末の枯葉も落ちはてて―ばかりたてる蘆かな」 もと‐じめ元締】 ①金銭の勘定などについて、おおもとの取締りをすること。また、その役目。また、その人。「会計の―」 ②博徒などの親分。 もと‐じろ本白】 矢羽の一種。根もとの方が白いもの。→矢羽(図) もと‐じろ本城⇒ほんじょう もとす本巣】 岐阜県西部の市。北部は森林、南部は濃尾平野に広がる田園地帯。根尾谷の淡墨桜が有名。人口3万5千。 もど・す戻す】 〔他五〕 ①もとへ返す。初めへ返す。平家物語11「舟はきつと押し―・すが大事に候ふ」。「本を書庫へ―・す」「税金を―・す」「ワカメを水で―・す」 ②へどをはく。嘔吐する。「食べたものを―・す」 ③(自動詞的に)相場で、下がった値段が回復する。 もと‐すえ本末‥スヱ ①もととすえ。根本と末梢。ほんまつ。 ②歌の上の句と下の句。 ③宮廷の神楽の演奏で、本方と末方。 ④物事の始めと終り。また、始めから終りまで。 もとす‐こ本栖湖】 富士五湖の一つ。山梨県南部にあって、五湖の西端に位置する。湖面標高900メートル。面積4.7平方キロメートル。最大深度122メートルで五湖中最も深い。 本栖湖 撮影:山梨勝弘 もと‐せん元栓】 水道・ガスの器具の栓に対して、管の元にある栓。 もと‐ぞなえ本備え‥ゾナヘ 軍陣などで大将のいる本陣。 もとだ元田】 姓氏の一つ。 ⇒もとだ‐ながざね【元田永孚】 もと‐だか元高】 歩合算で歩合算定の標準となる数。利息算の元金。 もと‐だち本立ち】 草木の根ぎわ。草木の根もとの生いたち。源氏物語蓬生「前栽の―も涼しうしなし」 もと‐だて本立て】 口実。根拠。種。好色一代男6「あつぱれ口舌くぜつの―」 もと‐だな元店(→)本店ほんてんに同じ。 もとだ‐ながざね元田永孚】 (名はエイフとも)儒学者・教育家。号は東野。熊本藩士。維新後、侍講・宮中顧問官・枢密顧問官などを歴任。明治天皇の側近。教育勅語の起草に参与。著「幼学綱要」「経筵進講録」など。(1818〜1891) ⇒もとだ【元田】 もと‐だね元種】 元にするたね。原料。 もと‐ちょう元帳‥チヤウ (→)総勘定元帳に同じ。 もと‐つ‐いえ本つ家‥イヘ ①本をなす家筋。本家。宗家。いえもと。 ②屋敷の中で住居に用いる本宅。 ③妻の生家。里方。実家。 もと‐づ・く基づく】 〔自五〕 (本付くの意) ①基礎にする。よりどころにする。「事実に―・いて結論を出す」 ②基として起こる。起因する。「感性に―・く作品」 ③到達する。御伽草子、蛤の草子「此の舟に―・きしかひもなく」 ④基礎が定まる。安定する。狂言、仁王「他国をすれば、―・く事でもおりやるか」 もと‐つ‐くに本つ国】 ほんごく。神代紀「―に送致おくりまつる」 もと‐づな元綱】 綱をつけてひく車の、もとの方の綱。また、それを引く人。→先綱→中綱 もとっ‐ぱやり元っ流行】 元値が高いこと。浮世風呂4「―でからつきり買付けられねえ」 もと‐つ‐ひと元つ人】 昔なじみの人。万葉集12「―にはなほ如かずけり」 もと‐つ‐め本つ妻】 ほんさい。正妻。嫡妻。〈新撰字鏡3もと‐つ‐め前妻】 前の妻。旧妻。こなみ。〈倭名類聚鈔2もと‐づめ本詰め】 缶詰・瓶詰などを、内容品の製造元で詰めること。また、その詰めたもの。 もと‐で元手】 ①事業を営むために要する資本金。もと。もときん。資金。西鶴織留1「すこしの―残りすくなく成て」。「―をかける」 ②ある事をして利益を得る根本となるもの。「力士は体が―だ」 もと‐どおり元通り‥ドホリ 以前と同じ状態。「―に片付ける」 もと‐どころ元所・元処(→)元屋もとやに同じ。 もと‐どり】 (「本取」の意)髪を頭の頂に束ねた所。また、その髪。たぶさ。三蔵法師伝永久点「珠を贖ひて還りて像の髻モトトリに施く」 ⇒髻の綸旨 ⇒髻を切る ⇒髻を放つ

もとき‐よしなが【本木良永】🔗🔉

もとき‐よしなが本木良永】 (名はリョウエイとも)江戸中期の蘭学者。長崎オランダ通詞。通称、栄之進。後に仁太夫。ラテン語・オランダ語に通じ、「天地二球用法」などを訳述、コペルニクスの地動説を紹介。志筑忠雄・大槻玄沢らはその門下。訳「和蘭海鏡書和解」など。(1735〜1794) ⇒もとき【本木】

もと‐きん【元金】🔗🔉

もと‐きん元金】 ①事業をなすための元手。もと。資本金。 ②金銭貸借の時のもとの金銭。がんきん。↔利息

もと‐ぎん【元銀】🔗🔉

もと‐ぎん元銀(→)元金もときんに同じ。

もと‐くだ・つ【本降つ】🔗🔉

もと‐くだ・つ本降つ】 〔自四〕 年をとって次第に衰える。古今和歌集「―・ち行くわが盛りはも」

もと‐くち【元口】🔗🔉

もと‐くち元口】 丸太材の根元に近い方の太い端。↔末口すえくち

もと‐くび【元首】🔗🔉

もと‐くび元首】 首のねもと。太平記14「冑のしころより―まで」

もと‐ぐろ【本黒】🔗🔉

もと‐ぐろ本黒】 矢羽の一つ。根もとの方が黒いもの。→矢羽(図)

モトクロス【motocross】🔗🔉

モトクロスmotocross】 モーター‐バイクによるクロス‐カントリー。

もと‐こ【元子】🔗🔉

もと‐こ元子】 元金と利息。元利がんり

もと‐こ【左右】🔗🔉

もと‐こ左右】 (許処もとこの意)もと。かたわら。側近。垂仁紀「天皇愛めぐみて―に引し置きたまふ」 ⇒もとこ‐ひと【左右人】

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