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もと【下・許】🔗⭐🔉
もと【下・許】
①物の下した。また、そのあたり。南海寄帰内法伝平安後期点「幽辟の処、林叢の下モトに或いは河地の内に在おいて以て先亡に施す」。「旗の―に集まる」
②影響が及ぶ範囲。「両親の―で育つ」「一定の条件の―で成立する」「警察の監視の―にある」
もと【本・元・原・基】🔗⭐🔉
もと【本・元・原・基】
「すえ(末)」に対して、物事の起こる所の意。
①はじめ。起源。万葉集9「―の如家はあらむと」。「―をたずねる」「―に戻す」「火―」
②以前。「―は警官だった」「―通りにする」
③物事の主要な部分。根幹。基礎。もとい。万葉集10「吾が恋止まず―の繁けば」。「農は国の―」「―をしっかりさせる」「事実を―に論ずる」
④(「因」とも書く)原因。「けんかの―」「口は禍わざわいの―」
⑤木の根や幹。根もと。万葉集17「―も枝えも同おやじ常磐に」。「木―竹うら」
⑥和歌の上の句。
⑦もとで。元金。資本。「―がかかる」
⑧元値もとね。原価。「―が取れない」「―を割る」
⑨(「酛」とも書く)酒母しゆぼのこと。
⑩(「素」とも書く)原料。「スープの―」「―を仕込む」
⑪(助数詞。「本」と書く)
㋐草木などを数えるのに用いる。万葉集18「一―のなでしこ植ゑし」
㋑鷹などを数えるのに用いる。羽わ。「大鷹一―」
◇ふつう「本」は3・6、「元」は1・2・4・7・8に使う。「原」は主に4、「基」は3に使う。
⇒元が切れる
⇒元も子もない
⇒元を正す
もと‐あら【本荒】🔗⭐🔉
もと‐あら【本荒】
草木の根ぎわが、まばらなこと。一説に、根もとの方に花も葉もなく、荒れていること。古今和歌集恋「宮城野の―の小萩露を重み風を待つごと君をこそ待て」
もとい【基】モトヰ🔗⭐🔉
もとい【基】モトヰ
(本居もといの意)
①土台。基礎。また、物事の根本。根拠。栄華物語音楽「紫金銀の棟、金色の扉、水精すいしょうの―」。「国の―」
②因。原因。源氏物語若菜下「女の身は皆同じ、罪深き―ぞかし」
③本拠となる所。栄華物語玉飾「昔の御―を思し忘れぬにや」
もと‐い【元結】‥ヒ🔗⭐🔉
もと‐い【元結】‥ヒ
モトユイの約。
もと‐い【元い】🔗⭐🔉
もと‐い【元い】
〔感〕
モトヘの訛。
もと‐いえ【元家】‥イヘ🔗⭐🔉
もと‐いえ【元家】‥イヘ
(→)元屋もとやに同じ。
もと‐いれ【元入れ】🔗⭐🔉
もと‐いれ【元入れ】
元手もとで1として入れること。資金をつぎこむこと。
⇒もといれ‐しほん【元入れ資本】
もといれ‐しほん【元入れ資本】🔗⭐🔉
もといれ‐しほん【元入れ資本】
自己所有の財産から成る資本。自己資本。
⇒もと‐いれ【元入れ】
もと‐いろ【本色】🔗⭐🔉
もと‐いろ【本色】
本来の色。固有の色。貫之集「―かへぬ松にぞありける」
もと‐うけ【元浮け】🔗⭐🔉
もと‐うけ【元浮け】
(北九州地方で)延縄はえなわの起点に付ける浮樽。夜漁にはこれに火をともす。
もと‐うけ【元請】🔗⭐🔉
もと‐うけ【元請】
(元請負の略)注文主から直接仕事を引き受けること。また、その業者。↔下請
もと‐うけおい【元請負】‥オヒ🔗⭐🔉
もと‐うけおい【元請負】‥オヒ
(→)「もとうけ」に同じ。
もと‐うり【元売り】🔗⭐🔉
もと‐うり【元売り】
生産者から卸売り業者へ売ること。「―価格」
もとおし【回・廻】モトホシ🔗⭐🔉
もとおし【回・廻】モトホシ
①めぐり。まわり。
②(→)「もとおり」3に同じ。
③衣服の襟などの紐に通してある金具。今昔物語集23「水干装束にて―を解きて」
⇒もとおし‐の‐ほう【縫腋の袍】
もとおし‐の‐ほう【縫腋の袍】モトホシ‥ハウ🔗⭐🔉
もとおし‐の‐ほう【縫腋の袍】モトホシ‥ハウ
⇒ほうえきのほう
⇒もとおし【回・廻】
もとお・す【回す・廻す】モトホス🔗⭐🔉
もとお・す【回す・廻す】モトホス
〔他四〕
めぐらす。まわす。古事記中「豊寿ほき寿き―・し」
もとおり【回・廻】モトホリ🔗⭐🔉
もとおり【回・廻】モトホリ
①もとおること。
②まわり。めぐり。万葉集19「大殿のこの―の雪な踏みそね」
③鷹狩の鷹の脚に取り付ける紐の金具。もとおし。倭名類聚鈔15「旋子、毛度保利」
もとおり【本居】‥ヲリ🔗⭐🔉
もとおり【本居】‥ヲリ
宣長に始まる国学者の姓。
⇒もとおり‐うちとお【本居内遠】
⇒もとおり‐おおひら【本居大平】
⇒もとおり‐とよかい【本居豊穎】
⇒もとおり‐ながよ【本居長世】
⇒もとおり‐のりなが【本居宣長】
⇒もとおり‐はるにわ【本居春庭】
もとおり‐うちとお【本居内遠】‥ヲリ‥トホ🔗⭐🔉
もとおり‐うちとお【本居内遠】‥ヲリ‥トホ
江戸後期の国学者。旧姓、浜田。号は榛園はりのきえん。本居大平に学び、その養子となる。紀州徳川家に仕え、「紀伊続風土記」などの編纂に従事、学風は考証を主とする。(1792〜1855)
⇒もとおり【本居】
もとおり‐おおひら【本居大平】‥ヲリオホ‥🔗⭐🔉
もとおり‐おおひら【本居大平】‥ヲリオホ‥
江戸後期の国学者。伊勢松坂の人。本居宣長に学び、その養子となる。号は藤垣内ふじのかきつ。紀州藩に仕え、本居家の学風を継いで普及。家集「稲葉集」や「神楽歌新釈」「八十浦之玉やそうらのたま」などの著がある。(1756〜1833)
⇒もとおり【本居】
もとおり‐とよかい【本居豊穎】‥ヲリ‥カヒ🔗⭐🔉
もとおり‐とよかい【本居豊穎】‥ヲリ‥カヒ
国文学者・歌人。宣長の曾孫。内遠の子。名古屋の人。「本居雑考」「秋屋集」「諄辞集」などの著がある。(1834〜1913)
⇒もとおり【本居】
もとおり‐ながよ【本居長世】‥ヲリ‥🔗⭐🔉
もとおり‐ながよ【本居長世】‥ヲリ‥
作曲家。豊穎とよかいの孫。東京生れ。東京音楽学校卒。洋楽と邦楽の融合を模索。童謡「七つの子」「汽車ポッポ」「青い目の人形」「赤い靴」など。(1885〜1945)
⇒もとおり【本居】
もとおり‐のりなが【本居宣長】‥ヲリ‥🔗⭐🔉
もとおり‐のりなが【本居宣長】‥ヲリ‥
江戸中期の国学者。国学四大人の一人。号は鈴屋すずのやなど。小津定利の子。伊勢松坂の人。京に上って医学修業のかたわら源氏物語などを研究。賀茂真淵に入門して古道研究を志し、三十余年を費やして大著「古事記伝」を完成。儒仏を排して古道に帰るべきを説き、また、「もののあはれ」の文学評論を展開、「てにをは」・活用などの研究において一時期を画した。著「源氏物語玉の小櫛」「古今集遠鏡」「てにをは紐鏡」「詞の玉緒」「石上私淑言いそのかみささめごと」「直毘霊なおびのみたま」「玉勝間」「うひ山ぶみ」「馭戎慨言ぎょじゅうがいげん」「玉くしげ」など。(1730〜1801)
→著作:『うひ山ぶみ』
→著作:『玉勝間』
→著作:『玉くしげ』
⇒もとおり【本居】
もとおり‐はるにわ【本居春庭】‥ヲリ‥ニハ🔗⭐🔉
もとおり‐はるにわ【本居春庭】‥ヲリ‥ニハ
江戸後期の国学者。号は後鈴屋のちのすずのや。宣長の長男。中年に失明、鍼医を業としながら門弟を指導。「詞八衢ことばのやちまた」「詞通路ことばのかよいじ」は国語用言研究の根底を築いた著。家集「後鈴屋集」がある。(1763〜1828)
⇒もとおり【本居】
もとお・る【回る・廻る】モトホル🔗⭐🔉
もとお・る【回る・廻る】モトホル
〔自四〕
めぐる。まわる。徘徊する。古事記中「い這ひ―・り」
もとおろ・う【廻ろふ】モトホロフ🔗⭐🔉
もとおろ・う【廻ろふ】モトホロフ
〔自四〕
(モトホルに接尾語フの付いた語)まわりまわる。ぐるぐるまわる。古事記中「大石おいしに這ひ―・ふ細螺しただみの」
○元が切れるもとがきれる
①売値が原価より安くなる。
②資金がなくなる。
⇒もと【本・元・原・基】
○元が切れるもとがきれる🔗⭐🔉
○元が切れるもとがきれる
①売値が原価より安くなる。
②資金がなくなる。
⇒もと【本・元・原・基】
もどかし・い
〔形〕[文]もどか・し(シク)
①ぶつくさと非難したい気がする。様子や行為が不愉快である。源氏物語夕顔「尼君を―・しと見つる子ども」
②思うようにならないで、気がもめる。はがゆく思う。じれったい。「時間のたつのが―・い」「―・い手つき」「靴をはくのも―・く飛び出す」
もと‐がしわ【本柏】‥ガシハ
①柏の旧葉で冬も落ちずについているもの。大嘗祭だいじょうさいの神事で、最姫もひめがその葉を神酒に浸し、天皇が神饌の上にそそぐ。古今和歌集雑「いそのかみふるから小野の―」
②古くから関係のあるもの。狭衣物語1「おほきおとどの御方には…―にもおはすれど」
もと‐かた【本方・元方】
①宮廷の神楽の演奏で、本もと・末すえに分かれるものの、先に唱え歌う側。
②卸店。問屋。
③事業の資本を出す人。資本家。
もどかわ・しモドカハシ
〔形シク〕
(→)「もどかしい」に同じ。
もと‐き【本木】
①木の根本の部分。↔末木うらき。
②接木つぎきのもとになる木。台木。新撰六帖6「見ればかつ―の花は散り果てて」
③以前に関係のあった者。主に前夫・先妻などにいう。人情本、春色辰巳園「―を捨つる心にもあらで、浮薄うわきな色事も終にもつれて」
⇒本木にまさる末木なし
もとき【本木】
姓氏の一つ。
⇒もとき‐しょうざえもん【本木庄左衛門】
⇒もとき‐しょうぞう【本木昌造】
⇒もとき‐よしなが【本木良永】
もと‐ぎ【素木】
素材。風姿花伝「よき―の能を上手のしたらんが」
もどき【擬き・抵牾・牴牾】
[一]〔名〕
①他の物に似せて作ること。また、作ったもの。まがいもの。
②とがめること。非難。源氏物語賢木「用なき振舞の積りて人の―を負はんとする事」
③日本の各種の芸能で、主役をからかったり動作をまねたりして、主に滑稽を演ずる役。
④歯のこまかな鋸。
[二]〔接尾〕
他の語に付いてその風采・風情に似たように作り立てられている意を表す。まがい。「芝居―」「梅―」「三馬―の戯文」
⇒もどき‐がお【抵牾顔】
もどき‐がお【抵牾顔】‥ガホ
非難しているらしい態度。夫木和歌抄14「風にあへずしほるる野辺の草の葉を―なる庭の菊かな」
⇒もどき【擬き・抵牾・牴牾】
もとき‐しょうざえもん【本木庄左衛門】‥シヤウ‥ヱ‥
江戸後期のオランダ通詞。名は正栄。良永の長子。フランス語・英語を修得、日本で最初の英和辞書「諳厄利亜アンゲリア語林大成」、最初のフランス語学書「払郎察フランス辞範」などを編。(1767〜1822)
⇒もとき【本木】
もとき‐しょうぞう【本木昌造】‥シヤウザウ
幕末・明治の蘭学者。日本の活版印刷の創始者。長崎に生まれ、母方の本木家を継ぐ。蘭学を修め、造船術・活版印刷術を研究。維新後、アメリカ人ガンブル(W. Gamble 〜1886)について字母鋳造を習得、長崎に活版所を起こした。(1824〜1875)
⇒もとき【本木】
もと‐がしわ【本柏】‥ガシハ🔗⭐🔉
もと‐がしわ【本柏】‥ガシハ
①柏の旧葉で冬も落ちずについているもの。大嘗祭だいじょうさいの神事で、最姫もひめがその葉を神酒に浸し、天皇が神饌の上にそそぐ。古今和歌集雑「いそのかみふるから小野の―」
②古くから関係のあるもの。狭衣物語1「おほきおとどの御方には…―にもおはすれど」
もと‐かた【本方・元方】🔗⭐🔉
もと‐かた【本方・元方】
①宮廷の神楽の演奏で、本もと・末すえに分かれるものの、先に唱え歌う側。
②卸店。問屋。
③事業の資本を出す人。資本家。
もと‐き【本木】🔗⭐🔉
もと‐き【本木】
①木の根本の部分。↔末木うらき。
②接木つぎきのもとになる木。台木。新撰六帖6「見ればかつ―の花は散り果てて」
③以前に関係のあった者。主に前夫・先妻などにいう。人情本、春色辰巳園「―を捨つる心にもあらで、浮薄うわきな色事も終にもつれて」
⇒本木にまさる末木なし
もとき【本木】(姓氏)🔗⭐🔉
もと‐ぎ【素木】🔗⭐🔉
もと‐ぎ【素木】
素材。風姿花伝「よき―の能を上手のしたらんが」
もとき‐しょうざえもん【本木庄左衛門】‥シヤウ‥ヱ‥🔗⭐🔉
もとき‐しょうざえもん【本木庄左衛門】‥シヤウ‥ヱ‥
江戸後期のオランダ通詞。名は正栄。良永の長子。フランス語・英語を修得、日本で最初の英和辞書「諳厄利亜アンゲリア語林大成」、最初のフランス語学書「払郎察フランス辞範」などを編。(1767〜1822)
⇒もとき【本木】
○本木にまさる末木なしもときにまさるうらきなし🔗⭐🔉
○本木にまさる末木なしもときにまさるうらきなし
幾回取り代えて見ても、結局、最初に関係のあった者よりすぐれた者はない。主に男女の間にいう。
⇒もと‐き【本木】
もとき‐よしなが【本木良永】
(名はリョウエイとも)江戸中期の蘭学者。長崎オランダ通詞。通称、栄之進。後に仁太夫。ラテン語・オランダ語に通じ、「天地二球用法」などを訳述、コペルニクスの地動説を紹介。志筑忠雄・大槻玄沢らはその門下。訳「和蘭海鏡書和解」など。(1735〜1794)
⇒もとき【本木】
もと‐きん【元金】
①事業をなすための元手。もと。資本金。
②金銭貸借の時のもとの金銭。がんきん。↔利息
もと‐ぎん【元銀】
(→)元金もときんに同じ。
もど・く【擬く・抵牾く・牴牾く】
〔他五〕
①他の物に似せて作る。まがえる。宇津保物語俊蔭「この七歳ななとせなる子、父を―・きて高麗人こまうどと文をつくりかはしければ」
②さからって非難する。とがめる。源氏物語宿木「世の人に似ぬ心の程は皆人に―・かるまじく侍るを」
もと‐くだ・つ【本降つ】
〔自四〕
年をとって次第に衰える。古今和歌集雑「―・ち行くわが盛りはも」
もと‐くち【元口】
丸太材の根元に近い方の太い端。↔末口すえくち
もと‐くび【元首】
首のねもと。太平記14「冑のしころより―まで」
もと‐ぐろ【本黒】
矢羽の一つ。根もとの方が黒いもの。→矢羽(図)
モトクロス【motocross】
モーター‐バイクによるクロス‐カントリー。
もと‐こ【元子】
元金と利息。元利がんり。
もと‐こ【左右】
(許処もとこの意)もと。かたわら。側近。垂仁紀「天皇愛めぐみて―に引めし置きたまふ」
⇒もとこ‐ひと【左右人】
もと‐ごえ【基肥・元肥】
播種はしゅ・移植など耕作時、またはそれ以前に施す肥料。ねごえ。
もとこ‐ひと【左右人】
もとこに侍る人。侍者。垂仁紀「左右もとこひとに詔して曰く」
⇒もと‐こ【左右】
もと‐ごめ【元込め】
銃砲で、弾薬を銃身・砲身の後ろの部分から装填そうてんするもの。後装。↔先込さきごめ
もどし【戻し】
もどすこと。
⇒もどし‐こうざつ【戻し交雑】
⇒もどし‐じる【戻し汁】
⇒もどしぜい‐せいど【戻し税制度】
もとしげ【元重】
鎌倉後期の備前長船おさふねの刀工。初代を古元重といい、同名が数代ある。また、伯耆ほうきに同名の刀工がいる。
もと‐しげどう【本重籐】
重籐の一種。弓の握りから下を重籐にし、上を所籐ところどうにしたもの。↔末重籐
もどし‐こうざつ【戻し交雑】‥カウ‥
〔生〕交雑で生じた雑種第1代と、一方の親またはその系統のものとの交雑。遺伝子型の検定や育種にも利用される。
⇒もどし【戻し】
もどし‐じる【戻し汁】
干椎茸ほししいたけなどの乾物を戻した水。出し汁に用いる。
⇒もどし【戻し】
もどしぜい‐せいど【戻し税制度】
国家がいったん収納した輸入関税または内国消費税を、その物財に一定の条件の備わる場合に払い戻す制度。戻し税または、戻れい税と呼ばれる。「関税―」
⇒もどし【戻し】
もと‐しの【本篠】
蘆の末枯うらがれが、篠のようになって立っていること。また、そのもの。堀河百首冬「末の枯葉も落ちはてて―ばかりたてる蘆かな」
もと‐じめ【元締】
①金銭の勘定などについて、おおもとの取締りをすること。また、その役目。また、その人。「会計の―」
②博徒などの親分。
もと‐じろ【本白】
矢羽の一種。根もとの方が白いもの。→矢羽(図)
もと‐じろ【本城】
⇒ほんじょう
もとす【本巣】
岐阜県西部の市。北部は森林、南部は濃尾平野に広がる田園地帯。根尾谷の淡墨桜が有名。人口3万5千。
もど・す【戻す】
〔他五〕
①もとへ返す。初めへ返す。平家物語11「舟はきつと押し―・すが大事に候ふ」。「本を書庫へ―・す」「税金を―・す」「ワカメを水で―・す」
②へどをはく。嘔吐する。「食べたものを―・す」
③(自動詞的に)相場で、下がった値段が回復する。
もと‐すえ【本末】‥スヱ
①もととすえ。根本と末梢。ほんまつ。
②歌の上の句と下の句。
③宮廷の神楽の演奏で、本方と末方。
④物事の始めと終り。また、始めから終りまで。
もとす‐こ【本栖湖】
富士五湖の一つ。山梨県南部にあって、五湖の西端に位置する。湖面標高900メートル。面積4.7平方キロメートル。最大深度122メートルで五湖中最も深い。
本栖湖
撮影:山梨勝弘
もと‐せん【元栓】
水道・ガスの器具の栓に対して、管の元にある栓。
もと‐ぞなえ【本備え】‥ゾナヘ
軍陣などで大将のいる本陣。
もとだ【元田】
姓氏の一つ。
⇒もとだ‐ながざね【元田永孚】
もと‐だか【元高】
歩合算で歩合算定の標準となる数。利息算の元金。
もと‐だち【本立ち】
草木の根ぎわ。草木の根もとの生いたち。源氏物語蓬生「前栽の―も涼しうしなし」
もと‐だて【本立て】
口実。根拠。種。好色一代男6「あつぱれ口舌くぜつの―」
もと‐だな【元店】
(→)本店ほんてんに同じ。
もとだ‐ながざね【元田永孚】
(名はエイフとも)儒学者・教育家。号は東野。熊本藩士。維新後、侍講・宮中顧問官・枢密顧問官などを歴任。明治天皇の側近。教育勅語の起草に参与。著「幼学綱要」「経筵進講録」など。(1818〜1891)
⇒もとだ【元田】
もと‐だね【元種】
元にするたね。原料。
もと‐ちょう【元帳】‥チヤウ
(→)総勘定元帳に同じ。
もと‐つ‐いえ【本つ家】‥イヘ
①本をなす家筋。本家。宗家。いえもと。
②屋敷の中で住居に用いる本宅。
③妻の生家。里方。実家。
もと‐づ・く【基づく】
〔自五〕
(本付くの意)
①基礎にする。よりどころにする。「事実に―・いて結論を出す」
②基として起こる。起因する。「感性に―・く作品」
③到達する。御伽草子、蛤の草子「此の舟に―・きしかひもなく」
④基礎が定まる。安定する。狂言、仁王「他国をすれば、―・く事でもおりやるか」
もと‐つ‐くに【本つ国】
ほんごく。神代紀下「―に送致おくりまつる」
もと‐づな【元綱】
綱をつけてひく車の、もとの方の綱。また、それを引く人。→先綱→中綱
もとっ‐ぱやり【元っ流行】
元値が高いこと。浮世風呂4「―でからつきり買付けられねえ」
もと‐つ‐ひと【元つ人】
昔なじみの人。万葉集12「―にはなほ如しかずけり」
もと‐つ‐め【本つ妻】
ほんさい。正妻。嫡妻。〈新撰字鏡3〉
もと‐つ‐め【前妻】
前の妻。旧妻。こなみ。〈倭名類聚鈔2〉
もと‐づめ【本詰め】
缶詰・瓶詰などを、内容品の製造元で詰めること。また、その詰めたもの。
もと‐で【元手】
①事業を営むために要する資本金。もと。もときん。資金。西鶴織留1「すこしの―残りすくなく成て」。「―をかける」
②ある事をして利益を得る根本となるもの。「力士は体が―だ」
もと‐どおり【元通り】‥ドホリ
以前と同じ状態。「―に片付ける」
もと‐どころ【元所・元処】
(→)元屋もとやに同じ。
もと‐どり【髻】
(「本取」の意)髪を頭の頂に束ねた所。また、その髪。たぶさ。三蔵法師伝永久点「珠を贖ひて還りて像の髻モトトリに施おく」
⇒髻の綸旨
⇒髻を切る
⇒髻を放つ

もとき‐よしなが【本木良永】🔗⭐🔉
もとき‐よしなが【本木良永】
(名はリョウエイとも)江戸中期の蘭学者。長崎オランダ通詞。通称、栄之進。後に仁太夫。ラテン語・オランダ語に通じ、「天地二球用法」などを訳述、コペルニクスの地動説を紹介。志筑忠雄・大槻玄沢らはその門下。訳「和蘭海鏡書和解」など。(1735〜1794)
⇒もとき【本木】
もと‐きん【元金】🔗⭐🔉
もと‐きん【元金】
①事業をなすための元手。もと。資本金。
②金銭貸借の時のもとの金銭。がんきん。↔利息
もと‐くだ・つ【本降つ】🔗⭐🔉
もと‐くだ・つ【本降つ】
〔自四〕
年をとって次第に衰える。古今和歌集雑「―・ち行くわが盛りはも」
もと‐くち【元口】🔗⭐🔉
もと‐くち【元口】
丸太材の根元に近い方の太い端。↔末口すえくち
もと‐くび【元首】🔗⭐🔉
もと‐くび【元首】
首のねもと。太平記14「冑のしころより―まで」
モトクロス【motocross】🔗⭐🔉
モトクロス【motocross】
モーター‐バイクによるクロス‐カントリー。
もと‐こ【元子】🔗⭐🔉
もと‐こ【元子】
元金と利息。元利がんり。
もと‐こ【左右】🔗⭐🔉
もと‐こ【左右】
(許処もとこの意)もと。かたわら。側近。垂仁紀「天皇愛めぐみて―に引めし置きたまふ」
⇒もとこ‐ひと【左右人】
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もと【下・許】🔗⭐🔉
もと [2] 【下・許】
〔「もと(本)」と同源〕
(1)物のした。物のしたのあたり。また,物のしたの部分。《下》「花の―に遊ぶ」「自由の旗の―に集まれ」「白日の―にさらす」
(2)ある人のいる所。また,その人の影響の及ぶ所。「博士の指導の―に新製品を開発する」「恩師の―を尋ねる」「親の―を離れる」
〔「そば」の意では「元」とも書く〕
(3)(「…のもとに」の形で)…という状態において。また,…ということを条件または根拠として。《下》「一刀の―に斬り倒す」「一か月という約束の―に依頼した」「国益の名の―に実力を行使した」
もと【元・旧】🔗⭐🔉
もと [1] 【元・旧】
〔「もと(本)」と同源〕
以前。昔。副詞的,または連体詞的にも用いる。「―からの付き合い」「―へ戻る」「二人は―同じ職場にいた」「―検事」
もと【本・元】🔗⭐🔉
もと 【本・元】
■一■ [2][0] (名)
(1)(多く「元」と書く)物事が生ずるはじめの物や所。ことのおこり。はじめ。「―へさかのぼって考え直す」「火の―」「出版―」
(2)物事の根本をなすところ。根幹。基礎。土台。⇔末。《本》「―が枯れる」「農は国の―」「資料を―にして議論する」
〔基礎の意では「基」とも書く〕
(3)(「因」とも書く)原因。理由。「失敗は成功の―」「けんかの―はささいなことだった」「間違いの―」
(4)(「素」とも書く)原料。材料。《元》「大豆を―にして作る」「―を仕込む」
(5) [0]
もとで。もとね。元金。原価。《元》「―を取る」「―を割る」「―がかかる」
(6)草木の株または幹。
(7)和歌の上の句。
⇔末
「歌どもの―をおほせられて,『これが末いかに』と問はせ給ふに/枕草子 23」
■二■ (接尾)
助数詞。
(1)草木の株の数を数えるのに用いる。ほん。《本》「菊一―を植える」
(2)鷹狩りに使う鷹の数を数えるのに用いる。羽(ワ)。「鷹一―」
もと【
】🔗⭐🔉
もと [2][0] 【
】
〔「もと(本・元)」と同源〕
もろみを発酵させるもとになるもの。酒母(シユボ)。

もとい【元結】🔗⭐🔉
もとい モトヒ [2] 【元結】
「もとゆい(元結)」の転。
もと-い【基】🔗⭐🔉
もと-い ―
[2] 【基】
〔「本居」の意〕
(1)物事の根本をなすところ。基礎。根幹。もと。「国の―を築く」
(2)建物の,土台。いしずえ。

もと-い【元い】🔗⭐🔉
もと-い [2] 【元い】 (感)
「もとへ(感)」に同じ。
もといれ-しほん【元入資本】🔗⭐🔉
もといれ-しほん [5] 【元入資本】
⇒自己資本
もと-うけ【元請(け)】🔗⭐🔉
もと-うけ [0] 【元請(け)】
注文主から直接仕事を引き受けること。また,その業者。さらに,その仕事を他が請け負う下請けに対していう。元請負。
→下請け
もと-うた【本歌・元歌】🔗⭐🔉
もと-うた [0] 【本歌・元歌】
替え歌を作った場合,そのもとになった歌。
→ほんか(本歌)
もと-うり【元売り】🔗⭐🔉
もと-うり [0] 【元売り】
生産者または加工業者が卸売業者に売ること。「石油の―価格」
もとおし【回し・廻し】🔗⭐🔉
もとおし モトホシ 【回し・廻し】
〔動詞「回(モトオ)す」の連用形から〕
(1)襟もとをしめたり広げたりする,紐(ヒモ)に通した金具。「皆水干装束にて,―を解きて押し入れ/今昔 23」
(2)「もとおり{(3)}」に同じ。[節用集(文明本)]
もとお・す【回す・廻す】🔗⭐🔉
もとお・す モトホス 【回す・廻す】 (動サ四)
めぐらす。まわす。「即ち火を以ちて其の野を―・し焼きき/古事記(上訓)」
もとおり【回り・廻り】🔗⭐🔉
もとおり モトホリ 【回り・廻り】
〔動詞「回(モトオ)る」の連用形から〕
(1)まわること。めぐること。
(2)まわり。めぐり。へり。「大殿のこの―の雪な踏みそね/万葉 4228」
(3)鷹狩りの鷹の足を結わえるひもにつける金具。もとおし。[和名抄]
もとおり【本居】🔗⭐🔉
もとおり モトヲリ 【本居】
姓氏の一。
もとおり-うちとお【本居内遠】🔗⭐🔉
もとおり-うちとお モトヲリウチトホ 【本居内遠】
(1792-1855) 江戸後期の国学者。名古屋の人。号,木綿垣(ユウガキ)・榛園など。豊穎(トヨカイ)の父。本居大平について国学を学び,のちその養子となる。考証を主とした学風で,紀州侯に仕え「紀伊国続風土記」などの編纂(ヘンサン)に従事した。著「古学本教大意」など。
もとおり-おおひら【本居大平】🔗⭐🔉
もとおり-おおひら モトヲリオホヒラ 【本居大平】
(1756-1833) 江戸後期の国学者。伊勢松阪の人。号,藤垣内(フジノカキツ)。宣長の門に入り,のちその養子となる。紀州侯に仕え国学を講じ,宣長の学問を普及させた。著「藤垣内集」「有馬日記」「古学要」「神楽歌新釈」など。
もとおり-とよかい【本居豊穎】🔗⭐🔉
もとおり-とよかい モトヲリトヨカヒ 【本居豊穎】
(1834-1913) 江戸後期・明治初期の国学者・歌人。紀伊の生まれ。内遠の子。神道大教正。文学博士。帝国学士院会員。東京女子高等師範教授・御歌所寄人などを歴任。著「秋屋集」「本居雑考」「諄辞集」「古今集講義」など。
もとおり-ながよ【本居長世】🔗⭐🔉
もとおり-ながよ モトヲリ― 【本居長世】
(1885-1945) 作曲家。東京生まれ。東京音楽学校卒。豊穎(トヨカイ)の孫。日本音楽と西洋音楽の融合をはかり,多くの歌曲・童謡を作曲。童謡「十五夜お月さん」「お山の大将」「青い目の人形」「赤い靴」など。
もとおり-のりなが【本居宣長】🔗⭐🔉
もとおり-のりなが モトヲリ― 【本居宣長】
(1730-1801) 江戸中期の国学者。伊勢松阪の人。芝蘭・舜(春)庵・中衛と号し,鈴屋(スズノヤ)と称す。医者を開業する一方,古典研究を行い語句・文章の考証を中心とする精密・実証的な研究法により,古事記・源氏物語など古典文学の注釈や漢字音・文法などの国語学的研究にすぐれた業績を残した。また,復古思想を説いて儒教を排し,国学の思想的基礎を固めた。国学四大人の一人。著「古事記伝」「源氏物語玉の小櫛」「古今集遠鏡」「漢字三音考」「てにをは紐鏡」「詞の玉緒」「玉勝間」など。
もとおり-はるにわ【本居春庭】🔗⭐🔉
もとおり-はるにわ モトヲリハルニハ 【本居春庭】
(1763-1828) 江戸後期の国学者。伊勢松阪の人。号,後鈴屋(ノチノスズノヤ)。宣長の長男。父の学問を継ぎ,国語学史上に大きな功績を残した。眼病を患い失明したため家督を父の養子大平に譲り,自らは後進の指導に専念した。著「詞八衢」「詞通路」など。
もとお・る【回る・廻る】🔗⭐🔉
もとお・る モトホル 【回る・廻る】 (動ラ四)
(1)同じ場所をぐるぐるまわる。徘徊(ハイカイ)する。もとおろう。たもとおる。「細螺(シタダミ)の,い這ひ―・り,撃ちてし止まむ/古事記(中)」
(2)物事が思うように運ぶ。自由になる。「口が―・らずとも,間をおいて聞かせられい/狂言・魚説経」
もとおろ
う【回ろふ・廻ろふ】🔗⭐🔉
もとおろ
う モトホロフ 【回ろふ・廻ろふ】 (連語)
〔動詞「もとおる」に継続を表す助動詞「ふ」の付いた「もとおらふ」の転〕
まわりまわる。もとおる。「神風の伊勢の海の,大石に這ひ―
ふ細螺(シタダミ)の/古事記(中)」


もと-がしわ【本柏】🔗⭐🔉
もと-がしわ ―ガシハ [3] 【本柏】
(1)冬も落ちないで木についている柏の葉。大嘗会(ダイジヨウエ)の際に,その葉を浸した酒を神前に供えた。
(2)古くから関係があって,主要なもの。「おほきおとどの御方には,中のこのかみにて,―にもおはすれど/狭衣 1」
もと-かた【本方・元方】🔗⭐🔉
もと-かた [0] 【本方・元方】
神楽歌(カグラウタ)の,楽人が二方に分かれた一方の称で,神殿に向かって左方に座り,先にうたう方。
⇔末方(スエカタ)
もと-き【本木】🔗⭐🔉
もと-き [0] 【本木】
(1)木の幹,また,根もとに近い部分。
⇔末木(ウラキ)
(2)物事の中心となる部分。「それは―の人体によりて似合ふべし/風姿花伝」
(3)以前に関係のあった者。前夫・前妻など。「―を捨つる心にもあらで/人情本・辰巳園(初)」
もとき【本木】🔗⭐🔉
もとき 【本木】
姓氏の一。
もとき-しょうざえもん【本木庄左衛門】🔗⭐🔉
もとき-しょうざえもん ―シヤウザ
モン 【本木庄左衛門】
(1767-1822) 江戸後期のオランダ通詞・洋学者。長崎の人。良永の長男。名は正栄,号は蘭汀。オランダ語のみならず,ズーフについてフランス語,ブロムホフについて英語を学び,日本最初の英語学書「諳厄利亜(アングリア)興学小筌」「諳厄利亜語林大成」,また最初のフランス語学書「払郎察(フランス)辞範」を編纂(ヘンサン)した。

もとき-しょうぞう【本木昌造】🔗⭐🔉
もとき-しょうぞう ―シヤウザウ 【本木昌造】
(1824-1875) 幕末,日本における活版印刷の創始者。長崎生まれ。庄左衛門の養子。家業を継いで通詞となったが,アメリカ人ガンブルに金属活字鋳造を学び,活版所を開設するとともに,号数活字の系列を整備した。
もとき-よしなが【本木良永】🔗⭐🔉
もとき-よしなが 【本木良永】
(1735-1794) 江戸中期の蘭学者・オランダ通詞。長崎の人。通称を栄之進,号は蘭皐(ランコウ)。訳書「和蘭陀地球図説」などで日本に初めて地動説を紹介。訳書「太陽窮理了解説」「平天儀用法」「天地二球用法」など。
もと-きん【元金】🔗⭐🔉
もと-きん [0] 【元金】
(1)事業を始めるのに必要な資金。もとで。資本金。元銀。
(2)利子あるいは利潤を生ずるもとになる資金。がんきん。
もと-ぎん【元銀】🔗⭐🔉
もと-ぎん 【元銀】
「元金{(1)}」に同じ。「二百目にたらぬ―にて,先繰に利を得て/浮世草子・永代蔵 3」
モトクロス
motocross
🔗⭐🔉
モトクロス [3]
motocross
山林や原野に設定された悪路・急坂を走り,タイムを競うオートバイ-レース。


もと-ごえ【基肥・元肥】🔗⭐🔉
もと-ごえ [0] 【基肥・元肥】
作物の種まき,または移植に先立って施す肥料。
→追い肥
もと-ごめ【元込め】🔗⭐🔉
もと-ごめ [0] 【元込め】
弾丸を銃身・砲身の後部から装填(ソウテン)すること。また,その装置の銃砲。
⇔先込め
もとしげ【元重】🔗⭐🔉
もとしげ 【元重】
鎌倉末期・南北朝時代の備前長船の刀工。古元重と称する作のほか,伯州住と銘した作がある。生没年未詳。
もと-しげどう【本重籐】🔗⭐🔉
もと-しげどう [4] 【本重籐】
弓の一種。手でにぎる部分から下の方を籐で密に巻き,上の方をまばらに巻いたもの。
⇔末(スエ)重籐
もと-じめ【元締(め)】🔗⭐🔉
もと-じめ [0] 【元締(め)】
(1)金銭の勘定などのしめくくりをする役目。「帳場の―」
(2)仕事やそのために集まった人の総括に当たる人。親分。
(3)博打(バクチ)打ちなどの親分。
もと-すえ【本末】🔗⭐🔉
もと-すえ ―ス
[2] 【本末】
(1)本と末。根本と枝葉。ほんまつ。
(2)物の下端と上端。
(3)物事の始めから終わりまでのいきさつ。「ことの―物語りぬ/浴泉記(喜美子)」
(4)(歌の)上の句と下の句。「はづかしき人の,歌の―問ひたるに/枕草子 276」
(5)神楽(カグラ)の拍子で,本方と末方との称。「―もたどたどしきまで酔ひすぎにたる神楽おもてども/源氏(若菜下)」

もとすけ【元輔】🔗⭐🔉
もとすけ 【元輔】
⇒清原(キヨハラノ)元輔
もとす-こ【本栖湖】🔗⭐🔉
もとす-こ 【本栖湖】
富士五湖のうち最西端にある湖。湖面海抜900メートル。面積5.1平方キロメートル。最大深度約122メートルで五湖中最深。冬季,全面結氷はしない。
もと-せん【元栓】🔗⭐🔉
もと-せん [0] 【元栓】
ガス・水道などの屋内引き込み管の根もとに取りつけた栓。「―を閉める」
もとぞろえ-こんぶ【元揃え昆布】🔗⭐🔉
もとぞろえ-こんぶ モトゾロヘ― [6] 【元揃え昆布】
干した昆布の葉元をそろえて束ねたもの。
もとだ【元田】🔗⭐🔉
もとだ 【元田】
姓氏の一。
もとだ-ながざね【元田永孚】🔗⭐🔉
もとだ-ながざね 【元田永孚】
(1818-1891) 幕末・明治初期の儒学者。肥後の人。号は東野。明治天皇の侍講。教育勅語の起草に参与。著「幼学綱要」など。
もと-だか【元高】🔗⭐🔉
もと-だか [2][3] 【元高】
歩合算や利息算で,計算のもとになる数・金高。もとになる金額。元金。
もと-だね【元種】🔗⭐🔉
もと-だね [0] 【元種】
もとにするたね。原料。
もと-ちく【素畜】🔗⭐🔉
もと-ちく [0] 【素畜】
食肉生産を目的として肥育される牛や豚の,肥育開始前のもの。
もと-ちょう【元帳】🔗⭐🔉
もと-ちょう ―チヤウ [0] 【元帳】
簿記の主要帳簿。勘定科目ごとに分けて収支貸借を記入する。原簿。
もと-つ【本つ】🔗⭐🔉
もと-つ 【本つ】 (連語)
〔「つ」は「の」の意の格助詞〕
大もとの。主要な。本来の。
もとつ-か【本つ香】🔗⭐🔉
もとつ-か 【本つ香】
本来備えている香。「―の匂へる君が袖ふれば/源氏(紅梅)」
もとつ-くに【本つ国】🔗⭐🔉
もとつ-くに 【本つ国】
本国。故郷。「今遠く―を離れたり/日本書紀(継体訓)」
もと-づ・く【基づく】🔗⭐🔉
もと-づ・く [3] 【基づく】 (動カ五[四])
(1)そこに基礎・根拠を置く。よりどころとする。「史実に―・いた小説」「これまでの経験に―・いて判断する」
(2)そこに原因がある。起因する。「この争いはつまらぬ誤解に―・いている」
(3)達する。「善ノ道ニ―・ク/日葡」
もと-づな【元綱】🔗⭐🔉
もと-づな [0] 【元綱】
綱をつけてひくときの,もとの方の綱。また,それをひく人。
もと-で【元手】🔗⭐🔉
もと-で [0] 【元手】
(1)事業を営むのに要する資金。もときん。資本。「―がかかる」
(2)仕事をし,また利益を得る根本となるもの。「からだが―だ」
もと-どおり【元通り】🔗⭐🔉
もと-どおり ―ドホリ [3] 【元通り】
以前の状態と同じ形や状態。「―にして返す」「―に直す」
もと-どり【髻】🔗⭐🔉
もと-どり [0][4] 【髻】
〔「本取り」の意〕
髪の毛をまとめて頭の上で束ねた所。また,その髪。たぶさ。もとゆい。
もと-な🔗⭐🔉
もと-な (副)
〔根元・根拠の意の「もと」に「無し」の意の「な」が付いたもの〕
(1)理由なく。根拠なく。「なにしかも―とぶらふ/万葉 230」
(2)無性に。やたらに。しきりに。「まなかひに―かかりて安眠し寝(ナ)さぬ/万葉 802」
もと-なり【本生り・本成り】🔗⭐🔉
もと-なり [0] 【本生り・本成り】
植物の幹やつるのもとに近い方に実のなること。また,その実。
⇔末(ウラ)生り
もとに【望東尼】🔗⭐🔉
もとに 【望東尼】
⇒野村(ノムラ)望東尼
もと-ね【元値】🔗⭐🔉
もと-ね [0] 【元値】
商品の仕入れ値段。また,原価。「―で買い取る」
もと-の-うえ【本の上】🔗⭐🔉
もと-の-うえ ―ウヘ 【本の上】
以前の奥方。また,昔からの妻。「はなれ給ひし―は腹をきりて笑ひ給ふ/竹取」
もと-の-え【元のえ】🔗⭐🔉
もと-の-え [3][2] 【元のえ】
〔「衣」の草仮名が漢字の「元」に似ているところから〕
平仮名の「え」。もとえ。
→すえのえ
もとのぶ【元信】🔗⭐🔉
もとのぶ 【元信】
⇒狩野(カノウ)元信
もとのもくあみ【元の木網】🔗⭐🔉
もとのもくあみ 【元の木網】
(1724-1811) 江戸中期の狂歌師。本名,大野屋喜三郎。江戸で湯屋を営む。唐衣(カラゴロモ)橘洲(キツシユウ)の狂歌会に参加し江戸狂歌勃興期に活躍。「新古今狂歌集」を選集。
もとはこね【元箱根】🔗⭐🔉
もとはこね 【元箱根】
神奈川県箱根町,芦
湖畔にある温泉地。箱根神社の門前町で,箱根関所,旧東海道の杉並木などがある。

もと-はず【本筈・本弭】🔗⭐🔉
もと-ばらい【元払い】🔗⭐🔉
もと-ばらい ―バラヒ [3] 【元払い】
荷物の運賃や料金を,発送元が支払うこと。
もと-ひきうけ【元引受】🔗⭐🔉
もと-ひきうけ [3] 【元引受】
有価証券の発行(あるいは売買)に際して,これを売り出す目的で発行者からその全額もしくは一部を取得すること。また売れ残った場合それを引き受けることを契約すること。
もと-びょうし【本拍子】🔗⭐🔉
もと-びょうし ―ビヤウシ [3] 【本拍子】
宮中の御神楽(ミカグラ)で演奏される神楽歌の奏者のうちの本方(モトカタ)の主唱者。
⇔末拍子
もとぶ【本部】🔗⭐🔉
もとぶ 【本部】
沖縄県国頭(クニガミ)郡の町。本島北部の本部半島にある。1975年(昭和50)の国際海洋博の開催地。
もと-ぶね【本船・元船】🔗⭐🔉
もと-ぶね [0] 【本船・元船】
(1)小舟を従えている大きな船。おやぶね。
(2)沖に停泊して,はしけで陸上と交通した大きな荷船。
もと-へ【本辺・本方】🔗⭐🔉
もと-へ 【本辺・本方】
(1)もとの方。根もとの方。「―は君を思ひ出,末辺(スエヘ)は妹を思ひ出/古事記(中)」
(2)麓(フモト)の方。「―はあしび花咲き末辺は椿花咲く/万葉 3222」
⇔末辺
もと-へ【元へ】🔗⭐🔉
もと-へ [2] 【元へ】 (感)
〔旧軍隊用語から。「もとい」とも〕
(1)体操などで,いったん取った姿勢などをもとの状態にもどす時にかける号令。直れ。
(2)前言を取り消して言い直しをする時の語。
もとまち【元町】🔗⭐🔉
もとまち 【元町】
(1)横浜市中区の繁華街。山手の北西側を流れる堀川に沿う。
(2)神戸市中央区の繁華街。神戸駅と元町駅の間にある。
もとま・る【求まる】🔗⭐🔉
もとま・る 【求まる】 (動ラ五)
数式などを計算して,値が得られる。「次の式によって解が―・る」
もと-みや【本宮】🔗⭐🔉
もと-みや [0][2] 【本宮】
祭神の鎮座する根本の社。別宮・奥宮に対していう。ほんぐう。本社。
もとみや【本宮】🔗⭐🔉
もとみや 【本宮】
福島県中部,安達(アダチ)郡の町。郡山市の北に接する。奥州街道の旧宿駅。
もとめ【求め】🔗⭐🔉
もとめ [3] 【求め】
(1)求めること。要求。請求。「―に応じる」
(2)買うこと。購入。「お―の店名を書いてお送り下さい」
もとめご【求子】🔗⭐🔉
もとめご 【求子】
東(アズマ)遊びの曲名。また,それに合わせる舞。求子歌。
もとめづか【求塚】🔗⭐🔉
もとめづか 【求塚】
(1)能の一。四番目物。観阿弥作。都へ上る西国の僧が,摂津国(今の大阪府)生田の里で若菜摘みの女に会う。女に求塚へ案内されると,二人の男に求婚された菟名日(ウナイ)乙女の霊が現れて地獄の苦患のさまを語る。
(2){(1)}の素材となった伝説上の菟原処女(ウナイオトメ)の墓所。神戸市灘区,同東灘区などに遺称地がある。
もとめ-て【求めて】🔗⭐🔉
もとめ-て [2] 【求めて】 (副)
自分から進んで。好きこのんで。「―苦労する」
もと・める【求める】🔗⭐🔉
もと・める [3] 【求める】 (動マ下一)[文]マ下二 もと・む
(1)手に入れたいと望む。「平和を―・める」「解決策を―・める」「快楽を―・める」
(2)手に入れようとして,さがす。「かたきのありかを―・める」「適任者を―・める」
(3)他人に対して,物や行動を要求する。「署名を―・める」「発言を―・める」「一夜の宿を―・める」
(4)金を払って自分のものにする。買う。「絵を―・める」
(5)わざわいなどを自分から招く。「―・めて苦労する」「薬を飲みて汗を―・むるには/徒然 129」
[慣用] 傷を―/死中に活を求む
もと【元[本]】(和英)🔗⭐🔉
もと【元[本]】
(1)[起原・原因]the origin;→英和
the cause.→英和
(2)[基礎]the foundation;→英和
the basis.→英和
(3)[資本]capital;→英和
principal (元金).→英和
(4)[原価]the cost.→英和
(5) ⇒原料.
元がきれる cannot cover the cost.元は[最初は]at first;originally;→英和
formerly (以前は).→英和
元は…である come…;→英和
originate.→英和
元をかける put money.
‖元大統領 the ex-president.
もとい【基】(和英)🔗⭐🔉
もときん【元金】(和英)🔗⭐🔉
もときん【元金】
⇒元金(がんきん).
もとじめ【元締】(和英)🔗⭐🔉
もとちょう【元帳】(和英)🔗⭐🔉
もとちょう【元帳】
a ledger.→英和
もとで【元手】(和英)🔗⭐🔉
もとで【元手】
⇒資本.
もとどおり【元通り(に)】(和英)🔗⭐🔉
もとどおり【元通り(に)】
as (it was) before.〜にする restore.→英和
もとね【元値】(和英)🔗⭐🔉
もとね【元値】
the cost.→英和
〜でat cost.
もとめ【求め】(和英)🔗⭐🔉
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