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あたらし・い【新しい】🔗⭐🔉
あたらし・い【新しい】
〔形〕[文]あたら・し(シク)
(今までなかった、または今までと異なった状態をいう)
①初めてである。枕草子278「―・しう参りたる人々」。「―・く入社した人」
②できたり起こったりして間がない。使い古されていない。枕草子42「削り氷ひにあまづら入れて、―・しきかなまりにいれたる」。「この靴は―・い」「記憶に―・い」
③生き生きとしている。(肉・野菜などが)新鮮である。「―・いうちに食べる」
④今までにないものや状態である。斬新である。好色二代男「銭とは何の事ぢやなどと、おろかな顔をさせ…―・しい嘘つく」。「―・い知識」「―・い時代」
⑤改めた後のものである。「―・い住所を知らせる」
↔古い
⇒新しい女
⇒新しい酒を古い革袋に入れる
○新しい女あたらしいおんな
因襲を打破し、婦人の新しい地位を獲得しようとする女。1911年(明治44)女流文学者の集団「青鞜せいとう」派の人々が婦人解放運動を起こした頃からいう。
⇒あたらし・い【新しい】
○新しい酒を古い革袋に入れるあたらしいさけをふるいかわぶくろにいれる
(新約聖書マタイ伝9章などによる)新しい内容を古い形式で表す。内容も形式もともに生きないという意に用いることが多い。
⇒あたらし・い【新しい】
○新しい女あたらしいおんな🔗⭐🔉
○新しい女あたらしいおんな
因襲を打破し、婦人の新しい地位を獲得しようとする女。1911年(明治44)女流文学者の集団「青鞜せいとう」派の人々が婦人解放運動を起こした頃からいう。
⇒あたらし・い【新しい】
○新しい酒を古い革袋に入れるあたらしいさけをふるいかわぶくろにいれる🔗⭐🔉
○新しい酒を古い革袋に入れるあたらしいさけをふるいかわぶくろにいれる
(新約聖書マタイ伝9章などによる)新しい内容を古い形式で表す。内容も形式もともに生きないという意に用いることが多い。
⇒あたらし・い【新しい】
あたらしがり‐や【新しがり屋】
とかく新しいものを好み、流行を追いかける性質。また、その人。
あたらし‐が・る【新しがる】
〔自五〕
流行を追い、新しいことを誇る。
あたらし‐が・る【可惜しがる】
〔他四〕
惜しく思う。惜しがる。源氏物語若菜下「世の中惜しみ―・りて」
あたらしき‐むら【新しき村】
武者小路実篤が調和的な共同体の理想実現のため、1918年(大正7)宮崎県児湯郡木城村に建てた生活共同体の村。39年(昭和14)埼玉県入間郡毛呂山もろやま町に分村移転。
あたらし・ぶ【可惜しぶ】
〔他上二〕
惜しいと思う。惜しむ。あたらしむ。雄略紀「嘆き―・びて作歌うたよみして曰く」
あたらし・む【可惜しむ】
〔他四〕
「あたらしぶ」に同じ。
あたらしもの‐ずき【新し物好き】
新奇なものを好むこと。また、その人。
あたらし‐や【新屋】
①(愛媛県宇和島で)葬具店。だみ屋。(民間の忌詞いみことば)
②(長野県で)分家からの分家。
③(福井県で)本家を弟に譲った兄の別宅。
あたら‐しんみょう【可惜身命】‥ミヤウ
体や命を大切にすること。↔不惜身命ふしゃくしんみょう。
⇒あたら【可惜】
あたらしがり‐や【新しがり屋】🔗⭐🔉
あたらしがり‐や【新しがり屋】
とかく新しいものを好み、流行を追いかける性質。また、その人。
あたらし‐が・る【新しがる】🔗⭐🔉
あたらし‐が・る【新しがる】
〔自五〕
流行を追い、新しいことを誇る。
あたらしき‐むら【新しき村】🔗⭐🔉
あたらしき‐むら【新しき村】
武者小路実篤が調和的な共同体の理想実現のため、1918年(大正7)宮崎県児湯郡木城村に建てた生活共同体の村。39年(昭和14)埼玉県入間郡毛呂山もろやま町に分村移転。
あたらしもの‐ずき【新し物好き】🔗⭐🔉
あたらしもの‐ずき【新し物好き】
新奇なものを好むこと。また、その人。
あたらし‐や【新屋】🔗⭐🔉
あたらし‐や【新屋】
①(愛媛県宇和島で)葬具店。だみ屋。(民間の忌詞いみことば)
②(長野県で)分家からの分家。
③(福井県で)本家を弟に譲った兄の別宅。
あら【新】🔗⭐🔉
あら【新】
〔接頭〕
「新しい」「まだ使わない」「人工を加えぬ」「馴れない」などの意を表す。「―手の軍勢」
あらい【新井】‥ヰ(地名)🔗⭐🔉
あらい【新井】‥ヰ
新潟県西部の地名。妙高市に属する。もと北国ほっこく街道・飯山街道の宿場町。スキー用品製造が盛ん。
あらい【新井】‥ヰ(姓氏)🔗⭐🔉
あらい【新井】‥ヰ
姓氏の一つ。
⇒あらい‐はくせき【新井白石】
あらい‐はくせき【新井白石】‥ヰ‥🔗⭐🔉
あらい‐はくせき【新井白石】‥ヰ‥
江戸中期の儒学者・政治家。名は君美きんみ。字は済美。通称、勘解由。江戸生れ。木下順庵門人。6代将軍徳川家宣、7代家継の下で幕政を主導した(正徳の治)。朝鮮通信使への応対変更、幣制・外国貿易の改革、閑院宮家創立などは主な業績。公務に関する備忘録「新井白石日記」や「藩翰譜」「読史余論」「采覧異言」「西洋紀聞」「古史通」「東雅」「折たく柴の記」などの著がある。(1657〜1725)
→作品:『折たく柴の記』
→作品:『読史余論』
→作品:『西洋紀聞』
⇒あらい【新井】
あら‐き【新墾・新開・荒開】🔗⭐🔉
あら‐き【新墾・新開・荒開】
新たに開墾したこと。また、その地。万葉集7「斎種ゆだね蒔く―の小田を求めむと」
⇒あらき‐だ【新墾田】
⇒あらき‐はり【新墾治】
あらた【新た】🔗⭐🔉
あらた【新た】
新しいこと。改めて始まること。万葉集20「年月は――に相見れど」。「決意を―にする」「―な出発」→あたらし→あらたし。
⇒あらた‐よ【新世・新代】
⇒あらた‐よ【新夜】
⇒新たなる月
⇒新たに沐する者は必ず冠を弾く
あらた・し【新し】🔗⭐🔉
あらた・し【新し】
〔形シク〕
(アラタムと同源。平安時代以後アタラシ(可惜)と混同)あらたである。あたらしい。万葉集17「―・しき年のはじめに」。類聚名義抄「新、アタラシ、アラタシキ、アラタム」
○新たなる月あらたなるつき🔗⭐🔉
○新たなる月あらたなるつき
[白楽天、詩「三五夜中新月の色」]八月十五夜、東の空に上ったばかりの清新な月。源氏物語鈴虫「こよひの―の色」
⇒あらた【新た】
○新たに沐する者は必ず冠を弾くあらたにもくするものはかならずかんむりをはじく🔗⭐🔉
○新たに沐する者は必ず冠を弾くあらたにもくするものはかならずかんむりをはじく
[楚辞漁父](髪を洗ったばかりの人は、必ず冠の塵をはじきおとしてからかぶるという意から)清廉潔白な人ほど、他から汚されることを嫌うものである。
⇒あらた【新た】
あら‐たま【粗玉・荒玉・璞】
掘りだしたままでまだ磨かぬ玉。〈倭名類聚鈔11〉
⇒あらたま‐の【新玉の・荒玉の】
あらたま‐の【新玉の・荒玉の】
〔枕〕
「年」「月」「日」「夜」「春」にかかる。「あらたまの年」は新年の意で〈[季]新年〉。古事記中「―年が来経ふれば、―月は来経へゆく」
⇒あら‐たま【粗玉・荒玉・璞】
あらたま・る【改まる・革まる】
〔自五〕
①新しくなる。古今和歌集春「物ごとに―・れども我ぞ古りゆく」。「年が―・る」「制度が―・る」
②一転、あるべき状態にもどる。改善される。源氏物語総角「今より後の御心、―・らむは、かひなかるべく」。「行状が―・る」
③ことさらに容儀を正す。格式張る。歌舞伎、幼稚子敵討おさなごのかたきうち「ヲヲ、―・つた。願とは何事じや」。「―・っての御挨拶」「―・った場所に出る」
④(「病革」の訓読にもとづく)病気が急に重くなる。「病勢―・る」
あらた・む【改む・革む】
〔他下二〕
⇒あらためる(下一)
あらため【改め】
①あらためること。新しくかえること。「丑之助―菊五郎」
②(多く他の語の下に付いて)しらべること。吟味。検査。「宗門―」
⇒あらため‐いん【改印】
あらため‐いん【改印】
江戸時代後期、江戸において出版された草双紙・錦絵に捺印または刷り込まれた、検閲済みであることを証する印。
⇒あらため【改め】
あらため‐て【改めて】
〔副〕
①別の機会にまた。「また―参ります」
②新たに。「―買い直す」
あらた・める【改める・革める】
〔他下一〕[文]あらた・む(下二)
①新しくする。これまでのをやめて、別のものにする。宇津保物語楼上上「そのかみにふりにしものを―・むる」。源氏物語行幸「御装束ども、直衣、狩の御よそほひなどに―・め給ふ」。「日を―・める」
②あるべき状態になおす。改善する。正す。宇津保物語国譲中「よろづの事見ぬものとなりにけるこそ―・めまほしく」。「規則を―・める」
③(ことばや態度を)堅苦しく儀式ばらせる。きちんとさせる。日葡辞書「ギャウギ(行儀)ヲアラタムル」。「衣服を―・める」
④(「検める」とも書く)検査する。しらべる。吟味する。好色五人女2「これは思ひもよらぬことを―・めらるる」。「所持品を―・める」
⑤官職・所領などをとり上げ、他の人にかわらせる。御成敗式目「もし又、代官を―・めずは、地頭職を没収せられ守護使を入れらるべし」
あらた‐よ【新世・新代】
新しい御代。改まった世。万葉集1「神あやしき亀も―といづみの川に」
⇒あらた【新た】
あらた‐よ【新夜】
日ごとにかわり改まってゆく夜。毎夜。夜々。万葉集12「―の全夜ひとよもおちず夢いめに見えこそ」
⇒あらた【新た】
あら‐ち【新血・荒血】
①分娩時の出血。義経記6「八幡は―を五十一日忌ませ給ふなれば」
②刀傷・腫物などの出血。
あらち‐お【荒ち男】‥ヲ
(アラシヲの転)荒々しい男。勇猛な男。拾遺和歌集恋「―の狩る矢のさきにたつ鹿も」
あらち‐の‐せき【愛発関】
三関の一つ。越前の愛発山あらちやまの辺にあった関。古代の北陸道の要衝。789年(延暦8)廃止。
あらち‐やま【愛発山・有乳山・荒血山】
福井県敦賀市南東部の愛発にある山。古代の北陸道の要地。愛発関が設置された。荒血の中山。(歌枕)
あら・つ【放つ】
〔他四〕
(「あら(疎・粗)」の状態にする意から)ひきはなす。わけへだてる。応神紀「誰かた去れ―・ちし吉備なる妹いもを相見つるもの」
あら‐づくり【粗造り】
あらく造って、仕上げをしてないこと。また、そのもの。
あら‐つち【粗土】
①荒れた、細かくこなれていない土。
②粗壁を塗るのに用いる土。
あらっ‐ぽ・い【荒っぽい・粗っぽい】
〔形〕
①荒々しい。乱暴である。「―・い気性」「積荷を―・く扱う」
②粗雑である。「―・い作り」
あら‐づもり【粗積り】
あらましを見積もること。おおよその見当。概算。
あら‐て【粗手・荒手】
まばらなこと。
⇒あらて‐あみ【荒手網】
⇒あらて‐く・む【粗手組む】
あら‐て【新手】
①まだ戦わない元気のよい軍勢。「―を繰り出す」
②新たに仲間に加わった人。
③新しい手段・方法。「―の詐欺」
あらて‐あみ【荒手網】
網漁具の端または上縁につける目の荒い網。定置網の垣網部、地引網の粗目の部分など。
⇒あら‐て【粗手・荒手】
あらて‐く・む【粗手組む】
〔他四〕
まばらに組み立てる。夫木和歌抄31「―・むしづが松垣花咲きて」
⇒あら‐て【粗手・荒手】
あら‐てつがい【荒手結・荒手番】‥ツガヒ
「手結てつがい1」参照。
あらと
①(伊豆大島・佐渡で)家の入口。また、家の上り端ばなの一室。
②(三河・飛騨で)山や村里などの入口。
あら‐と【粗砥・荒砥】
あらとぎに用いる質の粗い砥石。
あら‐どう【粗銅】
⇒そどう
あら‐どうぐ【荒道具】‥ダウ‥
雑多な道具。あらもの。浄瑠璃、博多小女郎波枕「鍋も釜もふすぼり鑵子かんすも畳も上げて、―」
あら‐とぎ【粗研ぎ・荒研ぎ】
あらい砥石でとぐこと。ざっととぐこと。
あら‐どこ【荒床】
硬く荒々しい寝床。万葉集2「―にころ伏す君が」
あら‐どこ【新床】
①新調した畳の床とこ。
②鉱山でまだ手のつけてない鉱床。
あら‐とり【荒鳥】
野禽やきん。狂言、鶯「野辺へ出て―をさせと申して」
あら‐どり【疎取】
(→)木取きどりに同じ。
あらなく‐に
(アラナクはアラヌのク語法)
①ないのに。万葉集4「相見ぬは幾久さにも―」
②ないことだなあ。万葉集18「終日ひねもすに見とも飽くべき浦に―」
あら‐なみ【荒波】
荒立つ波。荒い波。厳しい物事のたとえ。「浮世の―を越えて行く」
あら‐なみだ【粗涙】
大粒の涙。浄瑠璃、義経千本桜「見るも無念の―」
あら‐なわ【荒縄】‥ナハ
わらで作った太い縄。「―で縛る」
あら‐に【あら煮】
魚類のあらを煮つけたもの。
あら‐に【荒荷】
①木材・竹材・石材・鉄材・石炭・砂などの重くて大量の貨物。
②近世、海運貨物のうち、雑貨類の称。
あらにこ‐の‐はらえ【荒和の祓】‥ハラヘ
(→)夏越の祓なごしのはらえの異称。
アラニン【alanine】
アミノ酸の一つ。蛋白質の構成成分であり、また、代謝に重要な役割を果たす。
あら‐ぬ【有らぬ】
(ヌは打消の助動詞)
①ちがっている。他の。枕草子49「見やりたれば―顔なり」
②実際にはない。思いがけぬ。とんでもない。徒然草「―いそぎいできて」。「―うわさをたてられる」
⇒あらぬ‐おもい【有らぬ思い】
⇒あらぬ‐かた【有らぬ方】
⇒あらぬ‐こと【有らぬ事】
⇒あらぬ‐さま【有らぬ様】
⇒あらぬ‐すがた【有らぬ姿】
⇒あらぬ‐よ【有らぬ世】
あらぬ‐おもい【有らぬ思い】‥オモヒ
思ってはならないのに、とどめることのできない思い。小野篁集「いとどしく君がなげきのこがるれば―も燃えまさりけり」
⇒あら‐ぬ【有らぬ】
あら‐ぬか【粗糠】
籾殻もみがら。
あらぬ‐かた【有らぬ方】
思いも寄らぬ方。別の方面。続後拾遺和歌集恋「―にも引く心かな」
⇒あら‐ぬ【有らぬ】
あらぬ‐こと【有らぬ事】
①別の事。
②意外な事。とんでもない事。無実の事。「―を言いふらす」
⇒あら‐ぬ【有らぬ】
あらぬ‐さま【有らぬ様】
あってはならぬさま。かわったさま。源氏物語夕顔「―にかきかへ給ひて」
⇒あら‐ぬ【有らぬ】
あらぬ‐すがた【有らぬ姿】
変わり果てた姿。
⇒あら‐ぬ【有らぬ】
あら‐ぬの【粗布】
織目のあらい粗末な布。
あらぬ‐よ【有らぬ世】
ちがった世界。別世界。源氏物語夕顔「―にかへりたるやうに」
⇒あら‐ぬ【有らぬ】
あら‐ぬり【粗塗り】
壁などの最初の下塗り。
あら‐ねつ【粗熱】
料理で、加熱調理直後の熱。「―を取る」
あら‐の【荒野・曠野】
自然のままに荒れた野。人気ひとけのないさびしい野。あれの。万葉集14「信濃なる須賀の―に」
⇒あらの‐ら【荒野ら・曠野ら】
あらの【阿羅野】
俳諧集。山本荷兮かけい編。3冊。元禄2年(1689)芭蕉序。芭蕉以下の発句735句を第1・2冊に、歌仙10巻を第3冊に集めてある。曠野集。俳諧七部集の一つ。
→文献資料[阿羅野]
あらの‐ら【荒野ら・曠野ら】
(ラは接尾語)あらの。
⇒あら‐の【荒野・曠野】
あらはか‐でら【荒陵寺】
四天王寺の古称。
あら‐ばこ【荒筥】
祭具や調進具などを納めた木箱。
あらば‐こそ
(あらばともかくとして、の意から否定の意に転じた)あるものか。ありようがない。謡曲、安宅「もとより勧進帳の―」。「遠慮会釈も―」
あら‐ばしり【新走り】
その年に収穫した米ですぐ醸造した酒。秋のうちにでき、家庭で飲用した。〈[季]秋〉
アラバスター【alabaster】
雪花石膏せっかせっこう。
あらはた【荒畑】
姓氏の一つ。
⇒あらはた‐かんそん【荒畑寒村】
あら‐はだ【新肌・新膚】
初めて男と接する女の肌。にいはだ。
あらはた‐かんそん【荒畑寒村】
社会主義者。横浜生れ。本名、勝三。平民社に参加、赤旗事件で入獄。日本共産党の創立に加わる。労農派に転じ、人民戦線事件で入獄。第二次大戦後、日本社会党創立に参加。著「谷中村滅亡史」「寒村自伝」など。(1887〜1981)
荒畑寒村
提供:毎日新聞社
⇒あらはた【荒畑】
あら‐ばたけ【荒畑】
あれた畑。枕草子144「えせ者の家の―といふものの」
あら‐ばたらき【荒働き】
激しい労働。あらしごと。
アラバマ【Alabama】
アメリカ合衆国南部の州。農林業が盛ん。州都モントゴメリー。→アメリカ合衆国(図)。
⇒アラバマ‐ものがたり【アラバマ物語】
アラバマ‐ものがたり【アラバマ物語】
(To Kill a Mockingbird)アメリカの女性作家リー(Harper Lee1926〜)の小説。1960年作。人種差別と闘う弁護士とその幼い娘を描く。
⇒アラバマ【Alabama】
アラバル【Fernando Arrabal】
スペイン出身の劇作家・小説家。初めはスペイン語で、パリ留学後はフランス語で書いた。作「二人の死刑執行人」など。(1932〜)
アラビア【Arabia・亜剌比亜・亜拉毘亜】
アジア大陸南西端、インド洋に突出する世界最大の半島。紅海を隔ててアフリカと対し、面積270万平方キロメートル。住民はアラブ人で、イスラム教徒。→サウジ‐アラビア。
⇒アラビア‐いがく【アラビア医学】
⇒アラビア‐うま【アラビア馬】
⇒アラビア‐かい【アラビア海】
⇒アラビア‐きすうほう【アラビア記数法】
⇒アラビア‐ご【アラビア語】
⇒アラビア‐ゴム
⇒アラビア‐ゴム‐の‐き【アラビアゴムの樹】
⇒アラビア‐じん【アラビア人】
⇒アラビア‐すうじ【アラビア数字】
⇒アラビア‐のり【アラビア糊】
⇒アラビア‐もじ【アラビア文字】
⇒アラビア‐わん【アラビア湾】
アラビアータ【arrabiata イタリア】
(「怒っている」の意から)イタリア料理で、唐辛子をきかせた辛いトマトソース。
アラビア‐いがく【アラビア医学】
8〜13世紀にイスラム世界で行われた医学。5世紀にギリシア医学がペルシアに伝えられ、それを基礎にユダヤ・インド医学を加味して体系化したもの。すぐれた医学者が輩出し、イブン=シーナー(アヴィセンナ)はその一人で、その著「医学典範(カノン)」はヨーロッパ中世にガレノスと並ぶ古典として重視された。
⇒アラビア【Arabia・亜剌比亜・亜拉毘亜】
アラビア‐うま【アラビア馬】
アラビア原産の馬。東洋種の馬の代表で、温和・怜悧・強健・堅忍・軽捷、乗用馬として優良。毛色には葦毛が多い。天正(1573〜1592)年間日本に渡来。アラブ。
⇒アラビア【Arabia・亜剌比亜・亜拉毘亜】
アラビア‐かい【アラビア海】
(Arabian Sea)インド洋北西部の付属海。インド半島とアラビア半島に挟まれる。
⇒アラビア【Arabia・亜剌比亜・亜拉毘亜】
アラビア‐きすうほう【アラビア記数法】‥ハフ
アラビア数字を用いた位取り原理に基づいて、任意の数を表す方法。インド記数法。インド‐アラビア記数法。アルゴリズム。
⇒アラビア【Arabia・亜剌比亜・亜拉毘亜】
アラビア‐ご【アラビア語】
(Arabic)アラビア半島・イラク・シリア・北アフリカで用いられている言語。セム語派の南西セム語群に属する。正則語と通俗語とがあり、前者はコーランに基礎を置き、文語・公式語として用いられる。
⇒アラビア【Arabia・亜剌比亜・亜拉毘亜】
アラビア‐ゴム
(gum arabic)アカシア属植物の樹液を分泌させて固まらせたもの。多糖に属する。白色粉末。水によく溶けコロイド溶液を作る。糊・乳剤・錠剤結合剤などの製造用。
⇒アラビア【Arabia・亜剌比亜・亜拉毘亜】
アラビア‐ゴム‐の‐き【アラビアゴムの樹】
マメ科アカシア属の高木。北西アフリカ原産。葉は羽状複葉、茎に下向きのとげがある。花は白色で細かく、球形に集まって咲く。樹液からアラビア‐ゴムを製造。
⇒アラビア【Arabia・亜剌比亜・亜拉毘亜】
アラビア‐じん【アラビア人】
(→)「アラブ人」に同じ。
⇒アラビア【Arabia・亜剌比亜・亜拉毘亜】
アラビア‐すうじ【アラビア数字】
(インドに始まってアラビア人がヨーロッパに伝えたからいう)0・1・2・3・…・9の数字。インド数字。算用数字。
⇒アラビア【Arabia・亜剌比亜・亜拉毘亜】
アラビア‐のり【アラビア糊】
①アラビア‐ゴムを主成分とする糊。
②転じて、液状の糊の総称。
⇒アラビア【Arabia・亜剌比亜・亜拉毘亜】
アラビア‐もじ【アラビア文字】
アラム文字から発達した表音文字。子音のみを表す28文字から成り、母音を示す場合は文字の上下に符号をつける。右から左へ横書きにする。アラビア語・ペルシア語・ウルドゥー語などに使用。
アラビア文字
⇒アラビア【Arabia・亜剌比亜・亜拉毘亜】
アラビア‐わん【アラビア湾】
(→)ペルシア湾に同じ。
⇒アラビア【Arabia・亜剌比亜・亜拉毘亜】
アラビアン‐ナイト【Arabian Nights】
(原題「千夜一夜物語」の英語名)インド・イラン起源や中東諸地方の物語集。シェヘラザードという才女が面白い物語を千一夜にわたって続けるという形式をとる。初めパフラヴィー語で書かれ、8世紀後半頃アラビア語に訳され、以後増補。著者不明。アラビア夜話。千一夜物語。
アラビアン‐ライト【Arabian light】
サウジ‐アラビア産の軽質原油。産出量が多いので中東産原油価格を決める基準とされていた。
あら‐びき【粗挽き】
穀物・コーヒー豆・肉などを、小さな粒が残る程度に挽くこと。また、そのもの。
あら‐びしお【粗醤】‥ビシホ
下等な醤ひしお。
あら‐ひじり【荒聖】
勇猛な僧。また、荒い行ぎょうを積んだ法師。荒法師。平家物語5「文覚は天性不敵第一の―なり」
あらひと‐がみ【現人神・荒人神】
①(神は隠身を常とするが、人の姿となってこの世に現れた神とすることから)天皇の称。あきつみかみ。あきつかみ。景行紀「吾は是れ―の子みこなり」
②随時、姿を現して霊威を発揮する神。特に、住吉すみのえの神・北野の神などの称。万葉集6「住吉の―船の舳ヘにうしはき給ひ」
アラビノース【arabinose】
分子式C5H10O5 ペントースの一つ。ガム質・ヘミセルロース・グリコシドなどの植物多糖類中に存在する。
あら・びる【荒びる】
〔自上一〕
(→)「荒ぶ」(上二)に同じ。祝詞、鎮火祭「此の心悪しき子の心―・びるは」
アラブ【Arab】
①アラブ人。また、アラブ諸国の総称。
②アラビア馬。
⇒アラブ‐しゅちょうこく‐れんぽう【アラブ首長国連邦】
⇒アラブ‐じん【アラブ人】
⇒アラブ‐せきゆゆしゅつこく‐きこう【アラブ石油輸出国機構】
⇒アラブ‐みんぞく‐しゅぎ【アラブ民族主義】
⇒アラブ‐れんごう【アラブ連合】
⇒アラブ‐れんめい【アラブ連盟】
あら・ぶ【荒ぶ】
〔自上二〕
①あばれる。乱暴する。古事記中「―・ぶる神等」
②荒れている。未開である。神代紀上「葦原の中つ国は本より荒芒あらびたり」
③ちりぢりになる。うとくなる。離れる。万葉集2「放ち鳥―・びな行きそ君まさずとも」↔和にきぶ
アラファト【Yasser Arafat】
パレスチナの政治家・革命家。パレスチナ解放機構(PLO)の指導者、パレスチナ暫定自治政府議長。ノーベル平和賞。(1929〜2004)
アラファト
提供:UPI/APL
あら‐ぶき【荒吹】
銅の古式製錬の第一工程。銅鉱石を火で吹き溶かし、銅鈹かわを製する段階。すぶき。→まぶき
アラブ‐しゅちょうこく‐れんぽう【アラブ首長国連邦】‥チヤウ‥パウ
(United Arab Emirates)アラビア半島東部北岸を占める連邦国家。アブ‐ダビ・ドバイ・シャルジャ・アジュマン・ウム‐アル‐カイワイン・ラス‐アル‐ハイマ・フジャイラの7首長国から成る。1971年イギリス保護領から独立。面積8万4000平方キロメートル。人口404万1千(2003)。首都アブ‐ダビ。→西アジア(図)。
アブダビ
撮影:田沼武能
⇒アラブ【Arab】
アラブ‐じん【アラブ人】
本来はアラビア半島に住むセム系の遊牧民族の総称。現在はアラビア語を母語とし、イスラム勃興以降のアラブの歴史・文化遺産に帰属意識を持つ人々を指す。西アジアから北アフリカにかけて居住。アラビア人。
⇒アラブ【Arab】
アラブ‐せきゆゆしゅつこく‐きこう【アラブ石油輸出国機構】
⇒オアペック。
⇒アラブ【Arab】
あらふね‐やま【荒船山】
群馬県南西部、長野県との境にある山。標高1423メートル。山頂部の溶岩台地は長さ2キロメートルに及び、特異な山容は船にたとえられる。
アラブ‐みんぞく‐しゅぎ【アラブ民族主義】
アラブ民族の統一をめざす思想・運動。20世紀前半にアラブ諸国に広がり、1950〜60年代に高揚。政治的統一には失敗したが、アラブ人のアイデンティティー形成に大きく寄与した。
⇒アラブ【Arab】
アラフラ‐かい【アラフラ海】
(Arafura Sea)オーストラリア北端とニューギニア島南西岸との間にある浅海。真珠貝の採取で有名。
あらぶる‐かみ【荒ぶる神】
荒立つ国つ神。人に害を与える暴悪の神。古事記中「―またまつろはぬ人等ども」
アラ‐ブレーヴェ【alla breve イタリア】
〔音〕二分の二拍子。
アラブ‐れんごう【アラブ連合】‥ガフ
「エジプト」参照。
⇒アラブ【Arab】
アラブ‐れんめい【アラブ連盟】
エジプト・サウジ‐アラビア・ヨルダン・イラク・シリア・レバノン・イエメンのアラブ7カ国が1945年結成した連盟。のちリビア・スーダン・チュニジア・モロッコ・クウェート・アルジェリア・バーレーン・カタール・アラブ首長国連邦・オマーン・モーリタニア・ソマリア・ジブチ・パレスチナ解放機構・コモロが加盟。アラブ諸国の独立と主権確立、政治・経済協力が目的。本部はカイロ。
⇒アラブ【Arab】
アラベスク【arabesque】
(「アラビア風の」の意)
①アラビア人の創意に始まる、イスラム美術の装飾模様。円に内接・外接する多角形を基礎とする幾何学的文様と植物の葉・花・蔓つるなどを流麗な唐草模様にしたものとがある。イスラム建築の装飾に広く用いられる。イスラム文様。アラビア模様。
②アラビア模様のような華麗で装飾的な器楽曲。
③クラシック‐バレエの基本ポーズの一つ。
あら‐ほうし【荒法師】‥ホフ‥
荒々しい僧。あらひじり。
あら‐ぼとけ【新仏】
①死後初めての盆にまつられる死者の霊。新精霊あらしょうりょう。
②葬って間もない死者。
あら‐ぼね【骼】
風雨に曝さらされた骨。されぼね。枯骨。
あら‐ぼり【粗彫・荒彫】
ざっとあらく彫りつけること。また、その彫刻物。
あら‐ぼん【新盆】
人が死んで初めてむかえる盆。初盆。にいぼん。転じて、新仏あらぼとけの意にもいう。〈[季]秋〉
あら‐まき【荒巻・苞苴・新巻】
①葦、竹の皮、わらなどで魚を巻いたもの。つと。すまき。〈倭名類聚鈔14〉
②甘塩の鮭さけをわら縄で巻いたもの。北海道の産。今は臓腑をとって塩をつめて作る。近世以後、歳暮の贈答品に用いる。新巻鮭。〈[季]冬〉
あら‐まき【荒蒔き】
耕さずに種をまくこと。
あら‐まさひと【荒正人】
文芸評論家。福島県生れ。東大卒。第二次大戦後、平野謙らと「近代文学」を創刊、批評界をリードした。作「第二の青春」「負け犬」など。(1913〜1979)
⇒あら【荒】
あら‐まさめ【粗柾目】
あらい柾目。↔糸柾目
あら‐まし
(アリに助動詞マシの付いたものか)
①将来のことを前から思いめぐらすこと。予期。堀河百首雑「―にのみ日を暮すかな」。徒然草「かねての―、皆違ひゆくかと思ふに、おのづから違はぬ事もあれば」
②大よそのところ。事の次第。概略。好色一代女2「此の―を語られしに」。「事件の―」
③(「に」を付け、また単独で、副詞的に用いて)ひととおり。おおかた。武道伝来記「大かた―に吟味して」。「仕事を―終える」
⇒あらまし‐ごと
あらま・し【荒まし】
〔形シク〕
荒い。荒々しい。源氏物語橋姫「―・しき風のきほひ」
あらまし‐ごと
前もって思い設ける事柄。将来の予期。源氏物語総角「なからむ後の―をあけくれ思ひ続け給ふ」
⇒あら‐まし
あら‐ま・す
〔他四〕
(「あらまし」を活用させた語か)前から考えておく。予期する。徒然草「行末久しく―・す事ども」
あらまつり‐の‐みや【荒祭宮】
伊勢の皇大神宮の別宮。天照大神あまてらすおおみかみの荒御魂あらみたまを祀る。
あら‐まほ・し
〔形シク〕
そうありたい。そうあってほしい。理想的である。源氏物語桐壺「劣らずもてかしづき給へるは―・しき御あはひどもになむ」
あら‐み【あら見】
魚群の集来を見張り、魚が来るとこれを急報する役目。色見いろみ。「―小舎」
あら‐み【荒忌】
出産のけがれによる忌いみ。
あら‐み【新身】
新たに鍛えた刀。新刀しんとう。↔古身。
⇒あらみ‐だめし【新身試し】
あら‐みかげ【荒御蔭】
(→)「あらみさきのかみ」に同じ。
あら‐みかみ【現御神】
(→)「あきつかみ」に同じ。孝徳紀「明神あらみかみと御宇あめのしたしらす日本の天皇」
あらみがわ‐の‐はらえ【荒見川の祓】‥ガハ‥ハラヘ
(アラミはアライミ(荒忌)の約、真忌まいみに対し、前もってする斎戒さいかい)大嘗祭だいじょうさいの前、陰暦9月晦日に、奉仕者がけがれを除くため京都の紙屋川かみやがわでした祓。
あら‐みさき【荒御鋒】
神功皇后が新羅遠征の時、乗船にあらわれたという住吉すみのえの大神の荒御魂あらみたま。
あらみさき‐の‐かみ【荒御裂神】
男女の仲をさく嫉妬深い女神。あらみさき。あらみさきひめ。あらみかげ。
あら‐みぞ【荒溝】
①水のない溝。から堀。
②井堰・灌漑溝の修理。荒川洗い。
あら‐みたま【新霊】
①あらぼとけ。
②(長野県で)年内に喪のあった家を訪問し、または物を贈ること。多く大晦日おおみそかの夜に行う。
あら‐みたま【荒御魂】
荒く猛き神霊。〈神功紀訓注〉↔和御魂にきみたま
あらみ‐だめし【新身試し】
新刀の切れ味をためすこと。
⇒あら‐み【新身】
あら‐みち【荒道】
けわしい道。夫木和歌抄21「岩国の山の―たむけして」
アラミド‐せんい【アラミド繊維】‥ヰ
(aramid fiber)芳香族ポリアミド(主鎖に芳香環をもつポリアミド)から成る合成繊維。強度も弾性率も高く、耐熱性にすぐれる。デュポン社のケブラー(Kevlar)など。
アラム‐ご【アラム語】
(Aramaic)古代のアッシリア・バビロニア・ペルシア帝国の公用語。セム語派の北西セム語群に属する。旧約聖書にも用いられ、約3000年の伝承をもつ。現在もトルコ・イラク・イラン・シリアのキリスト教徒・ユダヤ教徒らによって話されている。
あら‐むしゃ【荒武者】
荒々しい武者。勇猛な武士。転じて、乱暴者。
あら‐むしろ【粗筵・荒筵】
編目のあらいむしろ。稲わらなどで編んだ粗悪なむしろ。
アラム‐もじ【アラム文字】
(Aramaic letters)紀元前7世紀頃から用いられ、セム語族に属するシリア語・ヘブライ語・アラビア語などの文字の基となった文字。
あら‐め【荒布】
褐藻類コンブ科の多年生海藻。波の荒い外洋の低潮線以下に直立して、海中林をつくる。全長1メートル余。茎は円柱状で強靱、その上端は叉状に分岐して葉になる。食用・肥料となるほか、アルギン酸の原料とする。本種と混同されるカジメは茎の先端が叉状に分かれないことで区別できる。〈[季]春〉。倭名類聚鈔17「骨海藻、阿良米」
あらめ
⇒あらめ‐の‐ふくめ【荒布のふくめ】
あら‐め【荒目】
①編目や織目が荒いこと。
②荒目網・荒目縅おどしの略。
⇒あらめ‐あみ【荒目網】
⇒あらめ‐おどし【荒目縅】
あらめ‐あみ【荒目網】
編目の荒い網。
⇒あら‐め【荒目】
あらめ‐いも【庶妹】
異母妹。ままいも。(和訓栞)
あらめ‐いろね【庶兄】
異母兄。まませ。(和訓栞)
あらめ‐おどし【荒目縅】‥ヲドシ
甲冑の札さねを幅広として目をあらくした縅。
⇒あら‐め【荒目】
あらめ‐の‐ふくめ【荒布のふくめ】
煮物の一種。荒布をゆでて、調味した出し汁と砂糖・醤油などで煮含めたもの。
⇒あら‐め【荒布】
アラモ【Alamo】
アメリカのテキサス州サン‐アントニオ市にある僧院跡。1836年テキサス独立戦争中クロケットら約200名の独立軍がメキシコ軍相手に立てこもって全滅。「―砦」
ア‐ラ‐モード【à la mode フランス】
(「流行に従って」の意)
①最新流行。最新流行の型。
②デザート類にアイス‐クリームを添えたもの。
あら‐もと【粡・糏】
玄米の中に混じっている籾もみ、また、小米。屑米。〈倭名類聚鈔17〉
あら‐もの【荒物】
①(「新物」とも書く)生なまのままの進物または供物。生の魚鳥など。
②値は安いのに重くてかさばる船荷や商品。〈日葡辞書〉
③笊ざる・箒ほうき・塵取りなどの雑貨類。
⇒あらもの‐や【荒物屋】
あら‐もの【荒者】
荒々しい人。勇猛な人。平治物語「希代の―にて悪禅師といひけり」
あらもの‐や【荒物屋】
荒物3を売る店。
⇒あら‐もの【荒物】
あら‐や【新家・新屋】
①新築した家。新居。
②分家ぶんけ。
あら‐やしき【新屋敷】
(→)出屋敷でやしきに同じ。
あらや‐しき【阿頼耶識】
〔仏〕(梵語ālaya-vijñāna)人間存在の根底をなす意識の流れ。輪廻を超え経験を蓄積して個我を形成し、またすべての心的活動のよりどころとなる。唯識派で説く。八識の中の第8識。旧訳くやくでは阿梨耶識。略して阿頼耶・頼耶・阿梨耶・梨耶とも。
あら‐やすり【粗鑢・荒鑢】
目のあらいやすり。
あら‐やま【荒山】
けわしい山。人気ひとけのない山。万葉集13「―も人し寄すれば寄そるとぞいふ」
あら‐ゆ【荒湯】
荒磯に湧きでる温泉。為忠百首「波かくる浜の―はわれなれや」
あら‐ゆ【新湯】
沸かしてまだ人が入らない風呂の湯。さらゆ。しんゆ。
あら‐ゆみ【荒弓】
(→)「荒木の弓」に同じ。
あら‐ゆる【有らゆる】
〔連体〕
(アリに奈良時代の助動詞ユの連体形ユルの付いたもの)あるかぎりの。すべての。ありとあらゆる。地蔵十輪経元慶点「所在アラユル悩害に随ひて」。「―手段をつくす」
あら‐よ【荒世】
6月と12月の大祓おおはらえの時に、神祇官から天皇の贖物あがものの料に奉る荒
あらたえの衣。四時祭式「二人―を執り」↔和世にごよ
あら‐よ【荒節】
祓はらえの式、節折よおりの儀に、天皇の身長をはかる竹の一つ。↔和節にごよ
あら‐ら
〔感〕
驚いた時などに発する声。
あら‐らか【荒らか・粗らか】
①荒々しいこと。激しいこと。源氏物語葵「風―に吹き」。「足音も―に立ち去る」
②大ざっぱ。粗雑。こまやかでないこと。枕草子55「牛飼は、大きにて、髪―なるが」
あららぎ
斎宮の忌詞で、塔のこと。斎宮寮式「塔を―と称す」。〈和訓栞〉
あららぎ【蘭】
〔植〕
①ノビルまたは行者葫ぎょうじゃにんにくの古名。允恭紀「其の―一茎」
②イチイの別称。
あららぎ【アララギ】
短歌雑誌。正岡子規没後、その門人らが根岸短歌会の機関誌として刊行した「馬酔木あしび」「アカネ」の後をうけて、1908年(明治41)蕨真けっしんの手により創刊。翌年から伊藤左千夫を中心に編集、斎藤茂吉・古泉千樫らが参加。14年から島木赤彦が中心となり、赤彦没後は茂吉・土屋文明らが編集。97年終刊。大正・昭和を通じて歌壇の主流をなす。
あら‐ら・げる【荒らげる】
〔他下一〕[文]あらら・ぐ(下二)
荒くする。「声を―・げる」
あらら‐せんにん【阿羅邏仙人】
(梵語Ārāḍakālāma)釈尊の時代のインドの宗教家。釈尊が出家して最初に解脱げだつの道をこの仙人に尋ねた。無所有処定むしょうしょじょうを究極の境地と説く。
アララト‐さん【アララト山】
(Mt. Ararat)トルコ東部、イラン・アルメニアとの国境近くにある高峰。成層火山で標高5165メートル。旧約聖書のノアの方舟はこぶねの漂着地点とされる。ビュクアール山。アララット山。
あらら‐まつばら【あらら松原】
(アララはアラアラ(粗粗)の約)まばらな松原。
あら‐り【粗利】
粗利益。売上総利益。
あら‐りえき【粗利益・荒利益】
(→)売上総利益に同じ。
あらり‐と
〔副〕
はっきりと。歴然と。狂言、張蛸「両に革を引張つていぼの―付いたを求めて来い」
あら‐りょうじ【荒療治】‥レウヂ
患者の苦痛を無視して、手荒く治療すること。転じて、人をむごく殺傷することや、手荒い処置、思い切った改革などにいう。「時には―が必要だ」
アラル‐かい【アラル海】
(Aral Sea)中央アジア、カスピ海の東方にある塩湖。アム‐ダリア・シル‐ダリアの二大河川が流入。面積6万6000平方キロメートルであったが、1950年代以降両河川からの流入水量減少により、2000年現在で2万3400平方キロメートルにまで縮小した。
アラルコン【Pedro Antonio de Alarcón】
スペインの小説家。「三角帽子」はファリャのバレエ音楽の原作。(1833〜1891)
あられ【霰】
①雪の結晶に過冷却状態の水滴が付着して凍こおり、白色不透明の氷の小塊になって地上に降るもの。古くは雹ひょうをも含めていう。雪あられ。氷あられ。〈[季]冬〉。古事記下「笹葉に打つや―の」
②ほしいい、または細かく切った餅を乾燥したもの。茶漬けや香煎に使う。ぶぶあられ。
③霰餅の略。
④織物または染物の文様の名。いしだたみの細かいもの。こいしだたみ。
⑤霰星の略。
⑥生姜や豆腐などのさいの目切り。
⇒あられ‐いし【霰石】
⇒あられ‐うつ【霰打つ】
⇒あられ‐がすり【霰絣】
⇒あられ‐がま【霰釜】
⇒あられ‐がゆ【霰粥】
⇒あられ‐かん【霰羹】
⇒あられ‐こぼし【霰覆し】
⇒あられ‐こもん【霰小紋】
⇒あられ‐ざけ【霰酒】
⇒あられ‐じ【霰地】
⇒あられ‐しょうが【霰生薑】
⇒あられ‐そば【霰蕎麦】
⇒あられ‐どうふ【霰豆腐】
⇒あられ‐ばい【霰灰】
⇒あられ‐ばしり【霰走】
⇒あられ‐ふり【霰降り】
⇒あられ‐ぼし【霰星】
⇒あられ‐もち【霰餅】
⇒霰に切る
あられ‐いし【霰石】
天然産の炭酸カルシウム。化学成分は方解石と同じであるが、原子配列が異なり、斜方晶系。柱状・塊状、ときには豆状をなす。
霰石
撮影:松原 聰
⇒あられ【霰】
あられ‐うつ【霰打つ】
〔枕〕
「あられ松原」にかかる。
⇒あられ【霰】
あられ‐がすり【霰絣】
細かい石畳文様を織り出した絣の織物。
⇒あられ【霰】
あられ‐がま【霰釜】
霰星を外面に細かく鋳出した茶の湯の釜。
⇒あられ【霰】
あられ‐がゆ【霰粥】
鯛など白身魚の身を細かくして入れて煮た粥。椀に盛って熱いすまし汁をかけて食べる。
⇒あられ【霰】
あられ‐かん【霰羹】
細かい賽さいの目に切ったヤマノイモをまぜてつくった羊羹。
⇒あられ【霰】
あられ‐こぼし【霰覆し】
玉石または玉石と切石などをまぜて敷きつめた路。
⇒あられ【霰】
あられ‐こもん【霰小紋】
霰形の細かい文様を一面に染め出したもの。
⇒あられ【霰】
あられ‐ざけ【霰酒】
味醂みりんに糯もち米の麹こうじまたは霰餅を入れて密封し、熟成させた混成酒。奈良の名産。霙酒みぞれざけ。〈[季]冬〉
⇒あられ【霰】
あられ‐じ【霰地】‥ヂ
細かい石畳文様を織り出した織物。
⇒あられ【霰】
あられ‐しょうが【霰生薑】‥シヤウ‥
生薑の根を角に小さく切ったもの。
⇒あられ【霰】
あられ‐そば【霰蕎麦】
かけ蕎麦に霰に見立てたバカガイの貝柱ともみ海苔のりを散らした料理。
⇒あられ【霰】
あられ‐どうふ【霰豆腐】
賽さいの目に切った豆腐。また、そのような豆腐を油で揚げた料理。
⇒あられ【霰】







あら‐や【新家・新屋】🔗⭐🔉
あら‐や【新家・新屋】
①新築した家。新居。
②分家ぶんけ。
あら‐やしき【新屋敷】🔗⭐🔉
あら‐やしき【新屋敷】
(→)出屋敷でやしきに同じ。
さら【新・更】🔗⭐🔉
さら【新・更】
①新しいこと。また、そのもの。「―の服」「まっ―」
②名詞の上に付けて、そのものが新しいことを表す。「―湯」「―地」
しん【新】🔗⭐🔉
しん【新】
①あたらしいこと。あたらしくすること。「―発売」
②今年のあらたな収穫・製造。
③新銀しんぎんの略。享保銀。浄瑠璃、女殺油地獄「―でたつた弐百匁ばかり」
④新暦の略。「―正月」
↔旧
しん【新】(中国史)🔗⭐🔉
しん【新】
中国の王朝の一つ。前漢末、新都侯王莽おうもうが簒奪して建て、漢復興をめざす反乱によって滅ぼされた。(8〜23)
しん‐あん【新案】🔗⭐🔉
しん‐あん【新案】
あたらしい思いつき・考案。また、それによって作られたもの。「―特許」
しん‐いん【新院】‥ヰン🔗⭐🔉
しん‐いん【新院】‥ヰン
上皇が同時に二人以上ある時、新たに上皇となった方。譲位の先後によって、一院(本院)・中院・新院と区別した。保元物語「先帝をば―と申し上皇をば一院とぞ申しける」
しん‐いんしょうしゅぎ【新印象主義】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
しん‐いんしょうしゅぎ【新印象主義】‥シヤウ‥
(néo-impressionnisme フランス)1880年代に台頭したフランスの画派。印象派の色の分解をさらに科学的に追求、絵具を混ぜず色点で描き、画面に一層の光輝性をもたらすとともに、画面の造形秩序を重視。スーラ・シニャックなどが代表者。点描主義。
しん‐ウィーンがくは【新ウィーン楽派】🔗⭐🔉
しん‐ウィーンがくは【新ウィーン楽派】
20世紀初頭ウィーンで活動したシェーンベルクとその弟子のウェーベルン・ベルクらの作曲家。第2次ウィーン楽派。ウィーン無調楽派。
しん‐えい【新鋭】🔗⭐🔉
しん‐えい【新鋭】
新しくて勢いのするどいこと。また、そのもの。「角界の―」「―の作家」「―機」「最―」
しん‐エネルギー【新エネルギー】🔗⭐🔉
しん‐エネルギー【新エネルギー】
化石燃料に代わる新しいエネルギーのこと。太陽光・風力などの自然エネルギーや燃料電池など。
しん‐えん【新円】‥ヱン🔗⭐🔉
しん‐えん【新円】‥ヱン
1946年、第二次大戦後のインフレ対策として旧紙幣を封鎖して新たに発行した日本銀行券。→封鎖預貯金
しん‐おう【新鶯】‥アウ🔗⭐🔉
しん‐おう【新鶯】‥アウ
初春に深山から出てさえずるウグイス。
しん‐か【新加】🔗⭐🔉
しん‐か【新加】
新しく加えること。新しく加わること。
しん‐が【新芽】🔗⭐🔉
しん‐が【新芽】
新しい芽。しんめ。
しん‐かい【新戒】🔗⭐🔉
しん‐かい【新戒】
〔仏〕初めて受戒した沙弥しゃみ。
しん‐かい【新開】🔗⭐🔉
しん‐かい【新開】
①荒地を新たに開墾して田畠をつくること。また、その田畠。
②新たに開けて市街となること。また、その市街地。徳田秋声、新世帯「―の暗い街を、鈍のろく曳いて来る車の音は、何となく物々しかつた」
③(シンガイとも)新開銭の略。
⇒しんかい‐せん【新開銭】
⇒しんかい‐ち【新開地】
しんかい【新海】🔗⭐🔉
しんかい【新海】
姓氏の一つ。
⇒しんかい‐たけたろう【新海竹太郎】
しんかい‐せん【新開銭】🔗⭐🔉
しんかい‐せん【新開銭】
(北陸地方で、シンガイゼン。家長の耕地以外を新開して得たものは家族個々の所得となるからいう)家族個々の者の所得。また、それを貯めたもの。へそくり。ほっため。ほまち。
⇒しん‐かい【新開】
しんかい‐たけたろう【新海竹太郎】‥ラウ🔗⭐🔉
しんかい‐たけたろう【新海竹太郎】‥ラウ
彫刻家。山形市生れ。小倉惣次郎(1846〜1913)に塑造を、浅井忠にデッサンを学び、ベルリンに留学。帰国後、太平洋画会彫刻部を主宰。新古典主義的作風で知られる。作「ゆあみ」。(1868〜1927)
⇒しんかい【新海】
しんかい‐ち【新開地】🔗⭐🔉
しんかい‐ち【新開地】
①新たに開墾した土地。
②新たに開けて市街となった所。
⇒しん‐かい【新開】
しん‐がく【新学】🔗⭐🔉
しん‐がく【新学】
①新しい学問。
②学びはじめであること。初学。今昔物語集1「その時に、提婆達多、―の五百の御弟子等を語らひて」
しん‐がく【新楽】🔗⭐🔉
しん‐がく【新楽】
①新しい音楽。近代の音楽。
②雅楽の楽曲分類の一つ。新古の分類の基準は諸説あるが、唐時代以後の作品とその様式による日本製の作品、および右方の全部を含む。↔古楽
しんかげ‐りゅう【新陰流】‥リウ🔗⭐🔉
しんかげ‐りゅう【新陰流】‥リウ
剣術の一派。
①戦国時代、上泉かみいずみ秀綱が陰流などに学んで創始。本来の表記は、新影流。
②織豊時代、上泉秀綱に学んだ柳生宗厳やぎゅうむねよしの流派。新陰柳生流。柳生新陰流。柳生流。
しんか‐しゃ【新華社】‥クワ‥🔗⭐🔉
しんか‐しゃ【新華社】‥クワ‥
中華人民共和国の国営通信社。正式呼称は新華通訊社。1937年中国共産党の通信社として延安に創設。49年国営化し、国務院直属。本社は北京。
しんか‐じょうれい【新貨条例】‥クワデウ‥🔗⭐🔉
しんか‐じょうれい【新貨条例】‥クワデウ‥
1871年(明治4)に制定された、近代日本最初の貨幣制度に関する法令。貨幣単位を円・銭・厘と定め、金本位制を採用したが、事実上は金銀複本位制となった。75年貨幣条例と改称。
しんか‐しょてん【新華書店】‥クワ‥🔗⭐🔉
しんか‐しょてん【新華書店】‥クワ‥
中華人民共和国の国営出版社。政府関係の出版物の出版(党関係は人民出版社)とともに、各種出版物の取次・販売も行う。1937年延安に創設。
しんかせいしき【新加制式】🔗⭐🔉
しんかせいしき【新加制式】
阿波の三好氏が制定した分国法。22カ条。1562年(永禄5)〜73年(天正1)の間に制定と推定。
しん‐かぞく【新華族】‥クワ‥🔗⭐🔉
しん‐かぞく【新華族】‥クワ‥
明治時代、旧大名・旧公卿の家柄でなく、特別の勲功によって新たに華族に列せられた者。福沢諭吉、尊王論「―を作るは経世の策にあらざるが如し」
しん‐かなづかい【新仮名遣】‥ヅカヒ🔗⭐🔉
しん‐かなづかい【新仮名遣】‥ヅカヒ
(歴史的仮名遣を旧仮名遣というのに対して)現代仮名遣のこと。
しん‐がふ【新楽府】🔗⭐🔉
しん‐がふ【新楽府】
古楽府に対して、唐代に新しく楽府題を立てた詩。現実の社会・政治状況をふまえ、作者の見解を明確に打ち出すもの。杜甫を先駆とし、白居易の「新楽府五十首」が代表的。
しん‐かぶき【新歌舞伎】🔗⭐🔉
しん‐かぶき【新歌舞伎】
西洋近代劇の影響を受けた、座付でない作者の新作歌舞伎の総称。1890年代から1950年代に書かれた。「桐一葉」「修禅寺物語」「元禄忠臣蔵」など。
しん‐かぶきじゅうはちばん【新歌舞伎十八番】‥ジフ‥🔗⭐🔉
しん‐かぶきじゅうはちばん【新歌舞伎十八番】‥ジフ‥
市川家の古い歌舞伎十八番に対して、7代団十郎および9代団十郎の当り芸をえらんだもの。前者は荒事物の古典劇であるのに対して、後者は活歴物の新作が多い。地震加藤・鏡獅子・紅葉狩・大森彦七・酒井の太鼓・船弁慶・文覚勧進帳・高時・左小刀・釣狐・素襖落・二人袴など三十余種。新十八番。
シンガポール【Singapore・新嘉坡】🔗⭐🔉
シンガポール【Singapore・新嘉坡】
(梵語で「獅子の都」の意)
①マレー半島の最南端の島。その属島と共に構成する共和国。1819年イギリス植民地、1963年イギリスから独立し、マレーシア連邦の一州になったが、65年分離独立。住民の約4分の3が華人。面積618平方キロメートル。人口424万(2004)。→東南アジア(図)。
②1の首都。シンガポール島南岸にあり、交通・軍事上の要地。また工業・金融の中心。東南アジアの貿易上の拠点として発展。もとイギリスの極東における根拠地。星港。
シンガポール
撮影:田沼武能
マーライオン
撮影:小松義夫


しん‐カントがくは【新カント学派】🔗⭐🔉
しん‐カントがくは【新カント学派】
(Neukantianer ドイツ)カントの批判哲学を復興しようとした哲学の学派。19世紀後半、ドイツを中心に、リープマン(O. Liebmann1840〜1912)・ランゲ(F. A. Lange1828〜1875)らを先駆として始まり、1920年代までに多大の影響を及ぼした。なかでも数学および自然科学の認識論的基礎づけを主要課題としたマールブルク学派(コーエン・ナトルプ・カッシーラーら)と、文化科学の認識論的基礎づけに努め、価値哲学の組織を目ざした西南学派(ウィンデルバント・リッカートら)の両派が有力であった。ベルギーではマレシャル(J. Maréchal1878〜1944)、フランスではルヌヴィエ(C. Renouvier1815〜1903)らが活躍。
しん‐け【新家】🔗⭐🔉
しん‐け【新家】
①分家。新宅。しんや。
②慶長(1596〜1615)年間以後に新たにたてられた公卿くぎょうの諸家。花園・裏辻・梅園・武者小路などで、大納言・参議にまで昇り得る。
しん‐ケーエスこう【新KS鋼】‥カウ🔗⭐🔉
しん‐ケーエスこう【新KS鋼】‥カウ
磁石鋼の一種。KS鋼に比し保磁力が大きく、熱処理が容易。振動に対して安定度が高いが、鍛造はできない。コバルト20〜30パーセント、ニッケル10〜25パーセント、アルミニウム8〜25パーセントのほかに、銅・チタンを含有。本多光太郎・増本量・白川勇記の発明。
しんさるがくき【新猿楽記】🔗⭐🔉
しんさるがくき【新猿楽記】
漢文で書かれた芸能往来物。藤原明衡の著と見られる。1058〜65年(康平1〜治暦1)ごろ成立か。1巻。冒頭に稲荷祭などに行われた猿楽を詳記し、それを見物する一家族に仮託して、当事の風俗を述べる。事物の名称を列記した学習書でもあり、風俗史・演劇史上重要な文献。
しん‐しんとう【新新刀】‥タウ🔗⭐🔉
しん‐しんとう【新新刀】‥タウ
江戸後期、刀工の水心子正秀が提唱して作り始めた古刀の鍛法による復古刀。
しん‐スコラ‐がく【新スコラ学】🔗⭐🔉
しん‐スコラ‐がく【新スコラ学】
(neo-scholasticism)19世紀末にマリタンらが復興したスコラ学の研究をいう。トマス=アクィナスの説の復興が中心であるため、多くはネオ‐トミズムと同じ意味に用いる。
しん‐トマスせつ【新トマス説】🔗⭐🔉
しん‐トマスせつ【新トマス説】
〔宗〕(→)ネオ‐トミズムに同じ。
しんはなつみ【新花つみ】🔗⭐🔉
しんはなつみ【新花つみ】
与謝蕪村の俳句・俳文集。1冊。1777年(安永6)成り、97年(寛政9)刊。
→文献資料[新花つみ]
しん‐バビロニア【新バビロニア】🔗⭐🔉
しん‐バビロニア【新バビロニア】
前7世紀末、カルデア人がバビロニアを中心に建てた王国。ネブカドネザル王の時、空前の発展をとげたが、急速に衰えて前539年アケメネス朝に滅ぼされた。カルデア王国。
しん‐ピタゴラスがくは【新ピタゴラス学派】🔗⭐🔉
しん‐ピタゴラスがくは【新ピタゴラス学派】
(Neo-Pythagorean school)西暦前1世紀から西暦2世紀にかけて、ピタゴラス学派を中心に東方の宗教思想並びにギリシアの諸哲学説を取り入れた折衷的な学派。霊肉二元の対立において禁欲・修行を志し、ピタゴラスを神聖視する。ニギディウス・ニコマコス・プルタルコスらがこれに属する。
しん‐プラトンがくは【新プラトン学派】🔗⭐🔉
しん‐プラトンがくは【新プラトン学派】
(Neoplatonic school)3世紀頃から6世紀にわたる古代ギリシア最後の哲学学派。プロティノスの創始。神秘主義的に解釈されたプラトンの思想を中心に、新ピタゴラス学派・アリストテレス学派・ストア学派などの学説をも取り入れ、その後のキリスト教思想に大きな影響を与えた。
しん‐フロイトは【新フロイト派】🔗⭐🔉
しん‐フロイトは【新フロイト派】
〔心〕(Neo-Freudian)フロイトの学説の根本原則を認めながらも、文化的・社会的要因を考慮して修正しようとした学派。フロム・H.S.サリヴァンらが代表。
しん‐マルサスしゅぎ【新マルサス主義】🔗⭐🔉
しん‐マルサスしゅぎ【新マルサス主義】
(neo-Malthusianism)人口増加の圧迫によって生ずる生活の困難を救済する方法として、マルサス主義の立場をさらに進め、産児制限の必要を主張する説。1822年イギリス人プレース(F. Place1771〜1854)が首唱。
しん‐め【新芽】🔗⭐🔉
しん‐め【新芽】
新しく萌え出た芽。わかめ。嫩芽どんが。「―の季節」
しん‐メリンス【新メリンス】🔗⭐🔉
しん‐メリンス【新メリンス】
(→)新モスリンに同じ。
しん‐や【新家】🔗⭐🔉
しん‐や【新家】
①新築の家。
②分家。別家。新宅。
しん‐やしき【新屋敷】🔗⭐🔉
しん‐やしき【新屋敷】
①新たに開墾した屋敷地。
②新築の屋敷。
③分家。
しん‐やすね【新安値】🔗⭐🔉
しん‐やすね【新安値】
取引で、過去になかった最も安い値段。↔新高値
にい【新】ニヒ🔗⭐🔉
にい【新】ニヒ
〔接頭〕
体言に冠して、新しい、出来たて、始まったばかり、の意を添える語。「―枕」「―妻」「―墾はり」
にいがた【新潟】ニヒ‥🔗⭐🔉
にいがた【新潟】ニヒ‥
①中部地方北東部、日本海側の県。越後・佐渡2国を管轄。面積1万2583平方キロメートル。人口243万1千。全20市。
→佐渡おけさ
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②新潟県中部の市。県庁所在地。政令指定都市の一つ。信濃川河口に位する港湾都市で、寛文(1661〜1673)年間に河村瑞軒により西廻り航路の寄港地と定められて以来発展、1858年(安政5)の日米修好通商条約により日本海沿岸唯一の開港場となった。天然ガスを産し、化学・機械工業が盛ん。人口81万4千。
⇒にいがたけん‐ちゅうえつ‐じしん【新潟県中越地震】
⇒にいがた‐じしん【新潟地震】
⇒にいがた‐だいがく【新潟大学】
⇒にいがた‐ぶぎょう【新潟奉行】
⇒にいがた‐へいや【新潟平野】
にいがたけん‐ちゅうえつ‐じしん【新潟県中越地震】ニヒ‥ヱツヂ‥🔗⭐🔉
にいがたけん‐ちゅうえつ‐じしん【新潟県中越地震】ニヒ‥ヱツヂ‥
2004年10月23日に新潟県中越地方で発生したマグニチュード6.8の地震。活発な余震活動が継続し、死者数十名、負傷者数千人、避難者は10万人をこえる大災害となった。
⇒にいがた【新潟】
にいがた‐じしん【新潟地震】ニヒ‥ヂ‥🔗⭐🔉
にいがた‐じしん【新潟地震】ニヒ‥ヂ‥
1964年6月16日の新潟県北部沖を震源とする地震。マグニチュード7.5。新潟県などで死者26人、家屋の被害2万戸以上。
信濃川上空から昭和石油タンクの炎上をのぞむ 1964年6月
提供:毎日新聞社
⇒にいがた【新潟】

にいがた‐だいがく【新潟大学】ニヒ‥🔗⭐🔉
にいがた‐だいがく【新潟大学】ニヒ‥
国立大学法人の一つ。1922年(大正11)設立の新潟医大、旧制の新潟高等学校・長岡工専・県立農専・新潟第一および第二師範・新潟青年師範を母体として49年設置。2004年法人化。本部は新潟市。
⇒にいがた【新潟】
にい‐ごろも【新衣】ニヒ‥🔗⭐🔉
にい‐ごろも【新衣】ニヒ‥
仕立てたばかりの着物。夫木和歌抄33「紫の初しほ染の―」
にい・し【新し】ニヒシ🔗⭐🔉
にい・し【新し】ニヒシ
〔形シク〕
始まったばかりである。新鮮だ。あたらしい。推古紀(岩崎本)平安中期点「新ニヒシキ館むろつみを難波高麗の館の上ほとりに造る」
にい‐しね【新稲】ニヒ‥🔗⭐🔉
にい‐しね【新稲】ニヒ‥
今年作ったばかりの稲。
にい‐まなび【新学び】ニヒ‥🔗⭐🔉
にい‐まなび【新学び】ニヒ‥
初めて学ぶこと。ういまなび。
にいまなび【新学】ニヒ‥🔗⭐🔉
にいまなび【新学】ニヒ‥
歌論書。賀茂真淵著。1冊。1765年(明和2)成り、1800年(寛政12)刊。歌は調しらべをもっぱらとすべきこと、万葉集を重んずべきことなどを説く。
⇒にいまなび‐いけん【新学異見】
にいまなび‐いけん【新学異見】ニヒ‥🔗⭐🔉
にいまなび‐いけん【新学異見】ニヒ‥
歌論書。香川景樹著。1冊。賀茂真淵の「新学」の説を反駁して現代主義を主張。1814年(文化11)刊。
⇒にいまなび【新学】
にい‐や【新屋・新家】ニヒ‥🔗⭐🔉
にい‐や【新屋・新家】ニヒ‥
①(関東地方で)新築の家。しんや。しんけ。
②(関東・東海地方で)分家ぶんけ。新宅しんたく。
[漢]新🔗⭐🔉
新 字形
筆順
〔斤部9画/13画/教育/3123・3F37〕
〔音〕シン(呉)(漢)
〔訓〕あたらしい・あらた・にい=
[意味]
①あたらしい。あたらしくする。あらたに(する)。(対)旧・古。「新年・新鮮・新紀元・革新・更新・温故知新」
②王
おうもうが前漢を滅ぼして建てた、中国の王朝の名。西暦八〜二三年。
[解字]
形声。音符「辛」(=鋭い刃物)+「木」+「斤」(=おの)。木を切る意から転じて、切りたてでなまなましい意。
[下ツキ
維新・一新・温故知新・改新・革新・更新・最新・刷新・斬新・清新・生新・日新
[難読]
新墾あらき・にいばり・新湯あらゆ・さらゆ・新発意しんぼち・新嘗祭にいなめさい・新羅シラギ・新嘉坡シンガポール



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