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広辞苑の検索結果 (46)
ぐん【群】🔗⭐🔉
ぐん【群】
①むらがり。むれ。あつまり。「―をなす」
②〔数〕(group)一つの集合があって、これを構成する要素(元という)の間に次の四つの条件を満たす一つの算法
が規定されているとき、この集合を群という。(ア)この集合の二つの元aとbに対してa
bもまたこの集合の元である。(イ)結合律a
(b
c)=(a
b)
cが成り立つ。(ウ)単位元(すべての元aに対してe
a=a
e=aが成り立つような元e)が含まれている。(エ)逆元(元aに対しa
x=x
a=eが成り立つような元x)が含まれている。
⇒群を抜く
が規定されているとき、この集合を群という。(ア)この集合の二つの元aとbに対してa
bもまたこの集合の元である。(イ)結合律a
(b
c)=(a
b)
cが成り立つ。(ウ)単位元(すべての元aに対してe
a=a
e=aが成り立つような元e)が含まれている。(エ)逆元(元aに対しa
x=x
a=eが成り立つような元x)が含まれている。
⇒群を抜く
ぐん‐か【群下】🔗⭐🔉
ぐん‐か【群下】
多くの臣下。群臣。
ぐん‐き【群起】🔗⭐🔉
ぐん‐き【群起】
むらがり立つこと。
ぐん‐ぎ【群疑】🔗⭐🔉
ぐん‐ぎ【群疑】
①多くの人の疑うこと。
②多くの疑問。
ぐん‐ぎ【群議】🔗⭐🔉
ぐん‐ぎ【群議】
多くの人の議論。衆議。
ぐん‐きょ【群居】🔗⭐🔉
ぐん‐きょ【群居】
むらがり集まっていること。群れをつくって住んでいること。「海辺に―する生物」
ぐん‐けい【群系】🔗⭐🔉
ぐん‐けい【群系】
(formation)生態学で生物の群集、特に植物群落を分類する単位の一つ。気候や地形などが類似している所には、生活型の類似した生物から成る群集が見出されるので、植物の相観やおもな生物の種類を基準として群系を分類する。例えば中央アジアの草原の生物群集と北アメリカの草原の生物群集とは類似し、ともに温帯草原群系とされる。植物群系。
ぐん‐げん【群言】🔗⭐🔉
ぐん‐げん【群言】
多くの人のことば。
ぐん‐こう【群口】🔗⭐🔉
ぐん‐こう【群口】
多くの人のことば。
ぐん‐こう【群行】‥カウ🔗⭐🔉
ぐん‐こう【群行】‥カウ
①大勢集まって行くこと。
②斎宮いつきのみやが野の宮で潔斎を終えて9月に伊勢へ下向すること。
ぐん‐ごう【群豪】‥ガウ🔗⭐🔉
ぐん‐ごう【群豪】‥ガウ
多くの豪傑。群雄。
ぐん‐さん【群参】🔗⭐🔉
ぐん‐さん【群参】
むらがって伺候すること。群をなして参詣すること。源平盛衰記1「結縁―の道俗は歓喜の袖をしぼる」
ぐん‐ざん【群山】🔗⭐🔉
ぐん‐ざん【群山】
多くの山。むらがりあつまる山々。むらやま。
ぐん‐し【群司】🔗⭐🔉
ぐん‐し【群司】
多くの役人。群吏。
くん‐じゅ【群集】🔗⭐🔉
くん‐じゅ【群集】
(クンは漢音)多人数のむらがり集まること。また、その人々。平家物語1「軒騎―して門前市をなす」。日葡辞書「クンジュスル」
ぐん‐しゅう【群衆】🔗⭐🔉
ぐん‐しゅう【群衆】
むらがり集まった大勢の人。群集。
ぐん‐しゅう【群集】‥シフ🔗⭐🔉
ぐん‐しゅう【群集】‥シフ
①むらがり集まること。また、むらがり集まったもの。
②〔生〕(community; biocenosis)一地域内に何らかの関係をもって生活するすべての生物個体群。生態学の研究対象。植物だけの場合には群落という。
③〔生〕(association)群系に次ぐ植物群落分類の単位。一定の外囲条件と一定の種類組成とをもち、一定の相観を示す植物の集団。群叢。
④〔心〕多数の人間が一時的・偶発的に集まってつくられた集団。共通の関心をひく対象に向かって類似の仕方で反応するが、一般には浮動的で無統制なのが特徴。
⇒ぐんしゅう‐げき【群集劇】
⇒ぐんしゅう‐しんり【群集心理】
⇒ぐんしゅう‐せいたいがく【群集生態学】
⇒ぐんしゅう‐ふん【群集墳】
ぐんしゅう‐げき【群集劇】‥シフ‥🔗⭐🔉
ぐんしゅう‐げき【群集劇】‥シフ‥
群集が主役となる劇。ハウプトマンの「織工おりこう」の類。
⇒ぐん‐しゅう【群集】
ぐんしゅう‐しんり【群集心理】‥シフ‥🔗⭐🔉
ぐんしゅう‐しんり【群集心理】‥シフ‥
群集の状態におかれた人々が示す特殊な心的状態。無責任性・被暗示性・非論理性などの傾向がある。
⇒ぐん‐しゅう【群集】
ぐんしゅう‐せいたいがく【群集生態学】‥シフ‥🔗⭐🔉
ぐんしゅう‐せいたいがく【群集生態学】‥シフ‥
〔生〕(synecology)生物の群集の具体的な存在形態を研究対象とする生態学。群集の中での個々の種の生態的位置を定めるなど、生物の相互関係を考察する。↔個生態学。
⇒ぐん‐しゅう【群集】
ぐんしゅう‐ふん【群集墳】‥シフ‥🔗⭐🔉
ぐんしゅう‐ふん【群集墳】‥シフ‥
多数の小型の古墳が密集群在しているもの。6世紀中葉以降に多く見られ、古墳を築造した社会階層の拡大状況を反映。
⇒ぐん‐しゅう【群集】
ぐん‐しょ【群書】🔗⭐🔉
ぐん‐しょ【群書】
さまざまの多くの書籍。群籍。「―解題」
ぐんしょいちらん【群書一覧】🔗⭐🔉
ぐんしょいちらん【群書一覧】
日本の古書を分類して、解題を施した書。尾崎雅嘉まさよし著。6巻。1802年(享和2)刊。
○群を抜くぐんをぬく🔗⭐🔉
○群を抜くぐんをぬく
多くの者にぬきんでている。非常にすぐれている。抜群。「この作品は群を抜いている」
⇒ぐん【群】
け
①後舌面を軟口蓋に接し破裂させて発する無声子音〔k〕と母音〔e〕との結合した音節。〔ke〕 上代特殊仮名遣では奈良時代に甲〔ke〕、乙〔kë〕2類の別があった。なお、平安時代には漢字音にクヱンジャウ(勧賞)のように〔kwe〕の音があったが、のち、〔ke〕の音に転じた。
②平仮名「け」は「計」の草体。片仮名「ケ」は「介」の略体。
け【日】
(上代語。カ(日)の転)
①2日以上の日をいうのに用いる語。日日ひび。万葉集4「長き―をかくのみ待たば」
②(朝に対して)昼間。万葉集8「朝に―に出で見る毎に」
け【木】
(キの転)樹木。万葉集20「松の―の並なみたる見れば」
け【毛】
①哺乳類の皮膚に生える糸状角質形成物。皮膚の毛嚢もうのうにおさまる部分を毛根、外にあらわれた部分を毛幹、先端を毛先という。
㋐髪。毛髪。ごくわずかな物事のたとえにもいう。「―ほどのすきもない」
㋑羊毛。毛糸。「―のシャツ」
②鳥のはね。羽毛。「鳥の―をむしる」
③物の表面に生ずる細い糸状の物。
④表皮細胞が細い糸状をなしたもの。高等植物に普遍的に見られ、形態・機能ともにさまざま。「タンポポの―」
⑤稲の穂のみのり。また、ひろく畑作物の称。「作毛さくげ」
⑥(札さねを綴じた糸・革・綾などが隙間なく、毛の並んだようであるからいう)鎧よろいのおどしげ。
⑦鯉の鱗うろこ。狂言、惣八「此の鯉に限つてうろこをふくとは申さぬ。―をふくと申す」
⇒毛のはえた物
⇒毛を吹いて疵を求む
⇒毛を以て馬を相す
け【故】
ゆえ。ため。竹取物語「千たびばかり申し給ふ―にやあらむ、やうやう雷かみ鳴りやみぬ」
け【食】
(「け(笥)」から転じて)食物。食事。万葉集1「大御み―に仕へまつると」
け【笥】
食物を盛るうつわ。また、物を入れるうつわ。万葉集2「―に盛る飯を」。枕草子201「碁石の―に入るる音」
け【異】
①普通とは異なるさま。いつもと変わっているさま。万葉集13「葦毛の馬のいばえ声情こころあれかも常ゆ―に鳴く」
②まさるさま。特出するさま。平治物語(金刀比羅本)「家俊には似ず、きやつは―のやつかな」→けに
け【褻】
おおやけでないこと。よそゆきでないこと。ふだん。日常。わたくし。今昔物語集26「―・納おさめの装束」↔晴
⇒褻にも晴にも
け【仮】
(呉音)〔仏〕一切存在は実体性をもたず、現象としてのみ存在していること。仮有けう。→仮諦けたい
け【気】
(「気」の呉音ケに由来するか。一説に訓とも。→気き)
[一]〔名〕
①実体を手にとることはできないが、その存在が感じられるもの。蜻蛉日記下「東面の朝日の―」。「火の―」「全くその―は見られない」
②様子。けはい。宇津保物語楼上上「さがなう心こはく、なまめかしき―もはべらず」
③心もち。ここち。源氏物語夕顔「おそろしき―もおぼえず」
④気力。心身の力。蜻蛉日記中「―やあがりぬらん、心地いとあしうおぼえて」
⑤病気。枕草子188「病は…脚の―」。倭名類聚鈔3「疫、衣夜美、一云度岐乃介」
⑥その味わい・匂いなどのあること。その成分を含むこと。今昔物語集1「米の―なれば吉き物なり」
⑦生れつき持っているもの。持ちまえ。筑波問答「其の人の―に対して教へかけられ侍るにや」
[二]〔接頭〕
動詞・形容詞に冠して「様子が…である」の意とし、または「何となく」の意を添える。「―おされる」「―ぢかし」「―おそろし」「―だるい」
[三]〔接尾〕
そのような様子、傾向が感じられること。「寒―さむけ」「人―ひとけ」「女っ―」
⇒気も無い
け【卦】
易えきで算木さんぎに現れる形象。これによって天地間の変化を表し吉凶の判断をする。八卦を基本とし、さらに六十四卦の変化を生ずる。→八卦
け【怪・恠】
(呉音)あやしいこと。不思議なこと。あやしいもの。太平記20「かやうの―ども未然に凶を示しけれども」。「物の―」→かい(怪)
け【家】
⇒か(家)
け【暇】
(古くは「假」)令制で、官吏の休暇。か。
け【罫】
⇒けい(罫)。源氏物語鈴虫「―かけたる金かねのすぢよりも」
け【来】
(上代東国方言)動詞「き(来)」(連用形)に同じ。万葉集20「父母に物言ものわず―にて今ぞくやしき」
け【消】
(動詞「く(消)」の未然・連用形)
⇒く(消)
け
〔助詞〕
(文語助動詞ケリの転。助動詞「た」「だ」に付いて「たっけ」「だっけ」の形で)思い出したり、相手の考えを確かめたりする意を表す。「小さい時来たっ―なあ」「そんなこともあったっ―」「出発は明日だっ―」
け【ケ】
(「ケ」を片仮名と見ての読み)
⇒か(箇・个・ケ)
げ
「け」の濁音。後舌面を軟口蓋に接し破裂させて発する有声子音〔g〕と母音〔e〕との結合した音節。〔ge〕 ただし、語頭以外では鼻音〔ŋe〕となることが多い。上代特殊仮名遣では奈良時代に甲〔ge〕、乙〔gë〕2類の別があった。なお、平安時代には漢字音にヘングヱ(変化)のように〔gwe〕の音があったが、のち〔ge〕の音に転じた。
げ【下】
⇒か(下)
げ【外】
⇒がい(外)
げ【夏】
(呉音)僧侶の安居あんごする期間で、陰暦4月16日から7月15日に至る90日間。「―安居」
げ【偈】
〔仏〕(梵語gāthāの音写。伽陀・偈陀とも音写。頌と訳す)経・論などの中に、韻文の形で、仏徳を賛嘆し教理を述べたもの。また、それに準じて、仏教の真理を詩の形で述べたもの。偈頌げじゅ。
げ【解】
(呉音)
①解釈すること。解釈。「令集―りょうのしゅうげ」
②下より上に達する文書。律令制で、八省以下内外の諸官、すなわち京官・地方官が太政官および所管に上申する公文書。解状。解文げもん・げぶみ。→符→移。
③中世では訴状の別称。
げ【気】
〔接尾〕
(ケ(気)の濁音化したもの)体言、形容詞の語幹、動詞の連用形などに付いて、外から見て推測されるけはい・様子・感じ・傾向などの意を表す。…の様子。…そう。いかにも…の感じ。
㋐(体言に付く)源氏物語夕顔「いとあはれ―なる人と見給ふに」。天草本平家物語「いかにも大様―でそこへ出でられたれば」。「得意―な顔」「おとな―がない」
㋑(形容詞の語幹に付く)源氏物語若紫「いたうなげかし―にもいひなさず」。天草本平家物語「清盛も面白―に思はれて」。「かわい―がない」
㋒(動詞の連用形に付く)源氏物語夕顔「何の心ばせあり―もなく」。「意味あり―に笑う」
㋓(動詞型助動詞の連用形に付く)源氏物語若紫「しろしめしたり―なるを」
㋔(形容詞型助動詞の語幹に付く)源氏物語浮舟「ことごとしきほどにはあるまじ―なりしを」。「何か話した―な様子」
㋕(活用語の連体形に付く)天草本平家物語「この人もふた心がある―なとあつて」
ケア【care】
①介護。世話。「―‐ワーカー」「高齢者を―する」
②手入れ。「ヘア‐―」
け‐あい【蹴合い】‥アヒ
①蹴合うこと。互いに蹴ること。
②鶏を闘わせること。とりあわせ。
け‐あ・う【蹴合う】‥アフ
〔他五〕
互いに蹴る。
け‐あがり【蹴上がり】
鉄棒などにぶらさがって両足で宙を蹴るようにし、その反動で体を上げること。
け‐あが・る【気上がる】
〔自四〕
上気する。のぼせる。源氏物語賢木「御―・りてなほ悩ましうせさせ給ふ」
げ‐あき【夏解】
夏安居げあんごの終わること。また、その最終の日で、陰暦7月15日。解夏げげ。〈[季]秋〉
け‐あげ【蹴上げ】
①けあげること。また、けあげたもの。
②足がかりとして踏んであがる所。
③階段の一段の高さ。
けあげ【蹴上】
京都市東山区北端の一地区。旧東海道が峠を越えて京都市内に入る地。明治中期、インクラインや日本初の水力発電所が設けられた。
蹴上 水力発電所
撮影:的場 啓
蹴上 インクライン
撮影:的場 啓
け‐あ・げる【蹴上げる】
〔他下一〕[文]けあ・ぐ(下二)
蹴って物を上へあげる。上に向かって蹴る。けりあげる。「まりを―・げる」「泥を―・げて走る」
け‐あし【毛脚・毛足】
①毛の伸びてゆくさま。「―が早い」
②毛の多くはえている足。けずね。
③毛布や絨毯じゅうたんなどの表面の毛。「―が長い」
け‐あ・し【気悪し】
〔形シク〕
気持がわるくなるほどすさまじい。今昔物語集20「泉川原の風極めて―・しく吹きて、寒きこと限りなし」
け‐あな【毛穴・毛孔】
毛の生える皮膚の小さい孔。
ケア‐ハウス
(和製語care house)軽費老人ホームの一つ。60歳以上で身体機能が低下し、自炊できず、かつ家族の援助が難しい者が入所。必要な便宜がはかられ、訪問看護・訪問介護も利用できる。1989年創設。正式には介護利用型軽費老人ホーム。
ケア‐プラン【care plan】
介護対象者に必要なサービスを、日・週・月の単位で効果的に組み合わせた計画。介護保険法では、介護サービス計画という。
ケア‐マネージメント【care management】
障害者や常時介護を必要とする高齢者などに対する援助方法。地域の援助者と利用者とが協力して、援助の計画・実施・評価を一貫して行う。介護保険でのケア‐プラン作成はその一例。ケース‐マネージメント。
ケア‐マネージャー【care manager】
介護対象者のために、ケアの方針を定めてケア‐プランを立案し、関係機関との調整を図る専門職。特に介護保険の介護支援専門員をいう。
ケアリー【Joyce Cary】
イギリスの小説家。アフリカ体験を生かした作品で注目された。代表作「馬の口」。(1888〜1957)
ケアリー【Peter Carey】
オーストラリアの小説家。同国とイギリスとの歴史的関係を扱う。小説「ジャック=マッグズ」など。(1943〜)
ケアレス‐ミス
(careless mistake)不注意による間違い。
げ‐あんご【夏安居】
〔仏〕「安居」参照。↔冬安居とうあんご
ケアンズ【Cairns】
オーストラリア北東部、クインズランド州の港湾都市。観光の中心地。人口11万8千(2003)。
け‐い【褻居】‥ヰ
主人の常にいる室。ふだんいるところ。居間。小座敷。常居。
けい【兄】
(呉音はキョウ)
①あに。
②先輩または同輩に対する敬称。「―等らの精進を期待する」
⇒兄たり難く弟たり難し
けい【刑】
①法律。おきて。
②犯罪者に科する罰。しおき。
⇒刑の疑わしきは軽くせよ
けい【圭】
①上部がとがって下方が四角の玉。中国古代、天子から封侯のしるしとして諸侯に賜ったもの。
②量の名。勺しゃくの1000分の1。
③和算で二等辺三角形のこと。圭形。
けい【系】
①一つづきにつながったもの。いとすじ。ちすじ。「イタリア―移民」
②組織だった分類。また、その部門。「文科―」
③〔数〕(corollary)ある定理からたやすく推定し得る命題。
④〔地〕(system)地層の大区分の一つ。地質年代の時代区分の紀に対応する。カンブリア系・三畳系の類。
⑤〔理〕〔化〕(system)一定の相互作用または相互連関を持つ物体の集合。反応系・晶系の類。
けい【京】
①みやこ。京都・東京の略。
②数の単位。
㋐億の1億倍。兆㋐の1万倍。すなわち10の16乗。
㋑古くは、兆㋑の10倍。すなわち10の7乗。
→きょう(京)
けい【径】
まっすぐ結ぶ道。さしわたし。「―5センチ」
けい【茎】
①草のみき。くき。
②草のくきなど、細長いものを数える語。
けい【型】
土で作った鋳がた。転じて、物の形をかたどったもの。また、同類から抽象される形式。かた。
けい【奎】
〔天〕二十八宿の一つ。西方の宿で、文運をつかさどり、この星が明らかであれば天下は太平という。奎宿。とかきぼし。
けい【契】
①わりふ。てがた。
②朝鮮の伝統的な相互扶助組織。冠婚葬祭・農地購入・金融・親睦・公共活動などのために組織する。構成員・運営方法・期間などの点で多様な形態がある。参加者は互いに平等で、資金を積み立てて運用することもある。日本の頼母子講たのもしこうに似る。
けい【計】
①見積りをたてること。はかりごと。「一年の―は元旦にあり」
②合計・総計の意。「―千円」
③数量をはかる装置。
けい【桂】
①クスノキ科の常緑高木。原産はインドシナ。華南で多く栽培。高さ約10メートル。全体に芳香がある。葉は革質。花は小さく白色。樹皮・枝は、桂皮・桂枝と称し、芳香性健胃薬・鎮痛剤とし、また、桂皮油を採り芳香料とする。ケイノキ。トンキンニッケイ。
②カツラ・肉桂・モクセイ・クス・月桂樹などの称。
③(もと省都が桂林にあったからいう)中国、広西チワン族自治区の別称。
④将棋の駒、桂馬けいまの略。
⑤桂皮けいひの略。
けい【珪】
①中国古代、天子が諸侯を封ずる印に与えた玉。
②珪素の略。シリコン。
けい【啓】
①申しあげること。
②㋐皇太子・三后に上申する文書。
㋑上官に進める文書。解げ。また、個人間の私的往復文書にもいった。
③漢文の一体。もと臣下から君主に上たてまつる意見書。のち、対等に送る書状にも用いた。
けい【渓】
(「谿」の別字体)たに。谷川。「耶馬―」
けい【経】
①織物のたていと。たて。↔緯。
②南北の方向。↔緯。
③物事のすじ道。道理。のり。それらを述作した聖賢の書。→経史子集
→きょう(経)
けい【頃】
中国の地積の単位。1頃は100畝ほ。
けい【卿】
①参議および三位以上の人。公卿くぎょう。→卿大夫士けいたいふし。
②君主が臣下を呼ぶのに用いる語。また、相手を敬って呼ぶ語。
→きょう(卿)
けい【景】
①けしき。ふぜい。おもむき。狂言、舟ふな「西の宮といふ所は…殊の外―の多い所でございます」。「近江八―」
②演劇での一まとまりの場面。「第1幕第2―」
けい【荊】
①自分の妻の謙称に用いる語。「―妻」
②中国の楚の別名。
けい【軽】
質量・程度などがかるいこと。かるくすること。手がるなこと。「―音楽」↔重
けい【継】
生父母に代わる親子関係、最初の婚姻に代わる夫婦関係を表す語。
けい【罫】
(罫けの通音)
①目。碁盤の縦横の線。
②枠わく。格子形に書いた線。
③文字の行間などに引く線。文字をまっすぐに書くために施した線。「便箋の―」
④活字とともに組み合わせる線。「飾り―」
けい【慶】
めでたいこと。よろこび。いわい。吉事。「新年の御―」
けい【慧】
⇒え(恵・慧)
けい【磬】
吊り下げ、撞木しゅもくで打ち鳴らす楽器。中国、秦・漢時代には「へ」の字形の板石を用いた。仏具として用いるものは青銅製で、鉄製のものもある。法会ほうえの際、礼盤らいばん右側の磬架にかけ、導師が打ち鳴らす。
磬
磬(けい)
撮影:関戸 勇
けい【瓊】
中国海南省の別称。
けい【警】
警察・警察官の略。
け‐い【怪異】
あやしいものごと。ふしぎなこと。わざわい。徒然草「重き―なりとて」
ケイ【John Kay】
イギリスの紡績技師。飛び梭ひを発明。織布の速さは2倍以上になった。(1704〜1764)
げい【芸】
(「藝」の略字。本の虫除けに用いた香草の名「芸うん」とは別)
①修練によって得た技能。学問。わざ。徒然草「己が―の勝りたることを喜ぶ」
②技能をともなうあそびごと。あそびごとのわざ。また、機知や工夫。「―のない話」
③安芸国あきのくにの略。
⇒芸が細かい
⇒芸がない
⇒芸が身を助けるほどの不仕合せ
⇒芸立つ
⇒芸は道によって賢し
⇒芸は身の仇
⇒芸は身を助ける
げい【羿】
中国古伝説上の人物。弓の名人。尭ぎょうのとき、一度に10の太陽が出て人民が熱さに苦しんだので、尭の命を受けてその9を射落し、さらに民に害をなす物を駆除したという。
げい【黥】
(慣用音)いれずみ。いれずみの刑。墨刑。
げ‐い【外位】‥ヰ
律令制で、郡司や地方出身者に授けた位。のち一般に低い家柄の者に授けた。外正五位上から外少初位下まで二十階。外階げかいとも。これに対し、普通の位階を内位または内階という。古今著聞集6「多おおは朝臣なるによりて内位に叙す、狛こまは下姓によりて―に叙す」→位階(表)
ゲイ【gay】
(男の)同性愛者。「―‐バー」「―‐ボーイ」
ゲイ【John Gay】
イギリスの詩人・劇作家。下層社会を活写して、ウォルポール時代の政界の腐敗を諷刺した「乞食オペラ」はイギリス音楽劇の嚆矢こうし。(1685〜1732)→三文オペラ
けい‐あい【恵愛】
めぐみ愛すること。
けい‐あい【敬愛】
うやまい、親しみの心を持つこと。「―する先輩」「―の念を抱く」
⇒けいあい‐ほう【敬愛法】
けいあい‐ほう【敬愛法】‥ホフ
〔仏〕密教で、和合・親睦・愛顧を祈る修法しゅほう。四種法の一つ。
⇒けい‐あい【敬愛】
げいあみ【芸阿弥】
室町後期の画家。真芸とも称した。号は学叟。能阿弥の子。相阿弥の父。足利義政の同朋衆の一人として、中国舶載の書画や道具類の鑑識・管理を職とした。水墨画が巧みで連歌にも長じた。(1431〜1485)
けい‐あん【桂庵・慶庵・慶安】
①(承応1652〜1655の頃、江戸京橋の大和慶庵という医者が、よく縁談の紹介をしたからいう)縁談・奉公などの紹介者。口入れ屋。また、雇人の請宿うけやど。三遊亭円朝、塩原多助一代記「江戸と云ふ所は―と云ふものがあつて奉公人の世話をするそうだが」
②世辞。追従ついしょう。また、それを言う人。浄瑠璃、傾城酒呑童子「―とりどり御機嫌伺ふをりふし」
⇒けいあん‐ぐち【桂庵口】
⇒けいあん‐ざむらい【桂庵侍】
けいあん【桂庵】
室町後期の臨済宗聖一派の僧。薩摩桂樹院の開山。諱いみなは玄樹、別号は島陰。周防の人。初め南禅寺に学び、1467年(応仁1)入明。受法のかたわら朱子学を学び、帰朝後は島津氏の殊遇を受けて朱子学者として活動。薩南学派を起こし、「大学章句」など四書の新注を日本で初めて刊行。句読法でも「家法倭点」(桂庵点)を創始。詩文集「島陰漁唱」など。(1427〜1508)
けいあん【慶安】
(キョウアンとも)[易経坤卦彖伝]江戸前期、後光明天皇朝の年号。正保5年2月15日(1648年4月7日)改元、慶安5年9月18日(1652年10月20日)承応に改元。
⇒けいあん‐じけん【慶安事件】
⇒けいあん‐たいへいき【慶安太平記】
⇒けいあん‐の‐おふれがき【慶安御触書】
げい‐あん【芸案】
芸道上の工夫公案。花鏡「重代相伝の―とす」
けいあん‐ぐち【桂庵口】
双方の間をうまく言いつくろうこと。周旋を業とする者の言葉が信用するに足りないこと。仲人口なこうどぐち。
⇒けい‐あん【桂庵・慶庵・慶安】
けいあん‐ざむらい【桂庵侍】‥ザムラヒ
追従言葉をつかう侍。
⇒けい‐あん【桂庵・慶庵・慶安】
けいあん‐じけん【慶安事件】
慶安4年(1651)、由井正雪・丸橋忠弥らが企てた倒幕の陰謀事件。江戸・駿府・京都・大坂に兵を挙げようとしたが発覚し、忠弥は捕らえられ、正雪は自刃。慶安の変。
⇒けいあん【慶安】
けいあん‐たいへいき【慶安太平記】
由井正雪・丸橋忠弥らの企てた倒幕陰謀事件を材料とした講談・実録体小説・劇などの題名。
⇒けいあん【慶安】
けいあん‐の‐おふれがき【慶安御触書】
慶安2年(1649)、幕府が農民に対して出したと伝える御触書。32条と奥書とより成り、年貢を納めるために守るべき心構えを説き、幕府の農民観を示す。同年には出ていないとする説が有力。
→文献資料[慶安御触書]
⇒けいあん【慶安】
けい‐い【経緯】‥ヰ
①たて糸とよこ糸。たてとよこ。
②南北と東西。経線と緯線。経度と緯度。
③秩序を立てて治めととのえること。
④いきさつ。入りくんだ事情。物事がこれまで展開してきたすじ道。「事件の―を説明する」
⇒けいい‐ぎ【経緯儀】
けい‐い【敬畏】‥ヰ
うやまいおそれること。つつしみかしこむこと。
けい‐い【敬意】
うやまう気持。「―を表する」
けい‐い【軽衣】
①羅うすものなどの軽い着物。
②飾りのない略式の着物。
けい‐い【軽易】
①てがるなこと。平易なこと。「―な問題」
②あなどり軽んずること。
けいい‐ぎ【経緯儀】‥ヰ‥
望遠鏡を垂直軸と水平軸とのまわりに回転するように装置した器械。主に天体望遠鏡に装着。セオドライト。→トランシット
⇒けい‐い【経緯】
げい‐いき【芸域】‥ヰキ
芸の領域。習得している芸の範囲。「―が広い」
けい‐いん【京尹】‥ヰン
京兆尹けいちょうのいんの略。
けい‐いん【契印】
①数枚から成る同一書類の継ぎ目にまたがらせて捺おし、その連接していることを証する印。→割印。
②(→)印相いんぞうに同じ。
げい‐いん【鯨飲】
(鯨が水を飲むように)多量に酒を飲むこと。
⇒げいいん‐ばしょく【鯨飲馬食】
げいいん‐ばしょく【鯨飲馬食】
鯨が飲み馬が食らうように、大いに飲み食いする様子。牛飲馬食。
⇒げい‐いん【鯨飲】
けい‐う【恵雨】
①ひでりの続いた時などに作物をうるおす雨。慈雨。
②君のめぐみ。
げい‐うら【芸裏】
劇場で、舞台に向かって、花道の左側にある観客席。↔芸表げいおもて
けい‐うん【奎運】
(「奎」は文教をつかさどる星の名)学問の発達。文運。
けい‐うん【景雲・卿雲・慶雲】
めでたいことの前兆の雲。瑞雲。
けいうん【慶運】
南北朝時代の歌僧。法印。祇園目代3度に及ぶ。父の浄弁および頓阿・兼好とともに二条為世門の四天王。作「慶運法師百首」「慶運法印集」。1369年(応安2)70歳頃まで存命。きょううん。
けいうん【慶雲】
(年号)
⇒きょううん
げいうん【迎雲】
私年号の一つ。→私年号(表)
げい‐うんりん【倪雲林】
(雲林は号)
⇒げいさん(倪瓚)
けい‐えい【形影】
もののかたちと、そのかげ。
⇒形影相弔う
⇒形影相伴う
けい‐えい【勁鋭】
強くするどいこと。また、その兵士。精鋭。
けい‐えい【経営】
①力を尽くして物事を営むこと。工夫を凝らして建物などを造ること。太平記11「偏に後生菩提の―を」。平家物語7「多日の―をむなしうして片時の灰燼となりはてぬ」
②あれこれと世話や準備をすること。忙しく奔走すること。今昔物語集26「房主ぼうずの僧、思ひ懸けずと云ひて―す」。滑稽本、医者談義「医学修行に諸国―して」
③継続的・計画的に事業を遂行すること。特に、会社・商業など経済的活動を運営すること。また、そのための組織。「会社を―する」「―が行き詰まる」「多角―」
→けいめい。
⇒けいえい‐がく【経営学】
⇒けいえい‐かんり【経営管理】
⇒けいえい‐きょうぎかい【経営協議会】
⇒けいえい‐けいざいがく【経営経済学】
⇒けいえい‐けん【経営権】
⇒けいえい‐こうがく【経営工学】
⇒けいえい‐さんか【経営参加】
⇒けいえい‐しゃ【経営者】
⇒けいえい‐せんりゃく【経営戦略】
⇒けいえい‐ビジョン【経営ビジョン】
⇒けいえい‐ぶんせき【経営分析】
⇒けいえい‐りねん【経営理念】
⇒けいえい‐りんり【経営倫理】
けい‐えい【継泳】
水泳のリレー競技。
けい‐えい【警衛】‥ヱイ
警戒し護衛すること。
蹴上 インクライン
撮影:的場 啓
け‐あ・げる【蹴上げる】
〔他下一〕[文]けあ・ぐ(下二)
蹴って物を上へあげる。上に向かって蹴る。けりあげる。「まりを―・げる」「泥を―・げて走る」
け‐あし【毛脚・毛足】
①毛の伸びてゆくさま。「―が早い」
②毛の多くはえている足。けずね。
③毛布や絨毯じゅうたんなどの表面の毛。「―が長い」
け‐あ・し【気悪し】
〔形シク〕
気持がわるくなるほどすさまじい。今昔物語集20「泉川原の風極めて―・しく吹きて、寒きこと限りなし」
け‐あな【毛穴・毛孔】
毛の生える皮膚の小さい孔。
ケア‐ハウス
(和製語care house)軽費老人ホームの一つ。60歳以上で身体機能が低下し、自炊できず、かつ家族の援助が難しい者が入所。必要な便宜がはかられ、訪問看護・訪問介護も利用できる。1989年創設。正式には介護利用型軽費老人ホーム。
ケア‐プラン【care plan】
介護対象者に必要なサービスを、日・週・月の単位で効果的に組み合わせた計画。介護保険法では、介護サービス計画という。
ケア‐マネージメント【care management】
障害者や常時介護を必要とする高齢者などに対する援助方法。地域の援助者と利用者とが協力して、援助の計画・実施・評価を一貫して行う。介護保険でのケア‐プラン作成はその一例。ケース‐マネージメント。
ケア‐マネージャー【care manager】
介護対象者のために、ケアの方針を定めてケア‐プランを立案し、関係機関との調整を図る専門職。特に介護保険の介護支援専門員をいう。
ケアリー【Joyce Cary】
イギリスの小説家。アフリカ体験を生かした作品で注目された。代表作「馬の口」。(1888〜1957)
ケアリー【Peter Carey】
オーストラリアの小説家。同国とイギリスとの歴史的関係を扱う。小説「ジャック=マッグズ」など。(1943〜)
ケアレス‐ミス
(careless mistake)不注意による間違い。
げ‐あんご【夏安居】
〔仏〕「安居」参照。↔冬安居とうあんご
ケアンズ【Cairns】
オーストラリア北東部、クインズランド州の港湾都市。観光の中心地。人口11万8千(2003)。
け‐い【褻居】‥ヰ
主人の常にいる室。ふだんいるところ。居間。小座敷。常居。
けい【兄】
(呉音はキョウ)
①あに。
②先輩または同輩に対する敬称。「―等らの精進を期待する」
⇒兄たり難く弟たり難し
けい【刑】
①法律。おきて。
②犯罪者に科する罰。しおき。
⇒刑の疑わしきは軽くせよ
けい【圭】
①上部がとがって下方が四角の玉。中国古代、天子から封侯のしるしとして諸侯に賜ったもの。
②量の名。勺しゃくの1000分の1。
③和算で二等辺三角形のこと。圭形。
けい【系】
①一つづきにつながったもの。いとすじ。ちすじ。「イタリア―移民」
②組織だった分類。また、その部門。「文科―」
③〔数〕(corollary)ある定理からたやすく推定し得る命題。
④〔地〕(system)地層の大区分の一つ。地質年代の時代区分の紀に対応する。カンブリア系・三畳系の類。
⑤〔理〕〔化〕(system)一定の相互作用または相互連関を持つ物体の集合。反応系・晶系の類。
けい【京】
①みやこ。京都・東京の略。
②数の単位。
㋐億の1億倍。兆㋐の1万倍。すなわち10の16乗。
㋑古くは、兆㋑の10倍。すなわち10の7乗。
→きょう(京)
けい【径】
まっすぐ結ぶ道。さしわたし。「―5センチ」
けい【茎】
①草のみき。くき。
②草のくきなど、細長いものを数える語。
けい【型】
土で作った鋳がた。転じて、物の形をかたどったもの。また、同類から抽象される形式。かた。
けい【奎】
〔天〕二十八宿の一つ。西方の宿で、文運をつかさどり、この星が明らかであれば天下は太平という。奎宿。とかきぼし。
けい【契】
①わりふ。てがた。
②朝鮮の伝統的な相互扶助組織。冠婚葬祭・農地購入・金融・親睦・公共活動などのために組織する。構成員・運営方法・期間などの点で多様な形態がある。参加者は互いに平等で、資金を積み立てて運用することもある。日本の頼母子講たのもしこうに似る。
けい【計】
①見積りをたてること。はかりごと。「一年の―は元旦にあり」
②合計・総計の意。「―千円」
③数量をはかる装置。
けい【桂】
①クスノキ科の常緑高木。原産はインドシナ。華南で多く栽培。高さ約10メートル。全体に芳香がある。葉は革質。花は小さく白色。樹皮・枝は、桂皮・桂枝と称し、芳香性健胃薬・鎮痛剤とし、また、桂皮油を採り芳香料とする。ケイノキ。トンキンニッケイ。
②カツラ・肉桂・モクセイ・クス・月桂樹などの称。
③(もと省都が桂林にあったからいう)中国、広西チワン族自治区の別称。
④将棋の駒、桂馬けいまの略。
⑤桂皮けいひの略。
けい【珪】
①中国古代、天子が諸侯を封ずる印に与えた玉。
②珪素の略。シリコン。
けい【啓】
①申しあげること。
②㋐皇太子・三后に上申する文書。
㋑上官に進める文書。解げ。また、個人間の私的往復文書にもいった。
③漢文の一体。もと臣下から君主に上たてまつる意見書。のち、対等に送る書状にも用いた。
けい【渓】
(「谿」の別字体)たに。谷川。「耶馬―」
けい【経】
①織物のたていと。たて。↔緯。
②南北の方向。↔緯。
③物事のすじ道。道理。のり。それらを述作した聖賢の書。→経史子集
→きょう(経)
けい【頃】
中国の地積の単位。1頃は100畝ほ。
けい【卿】
①参議および三位以上の人。公卿くぎょう。→卿大夫士けいたいふし。
②君主が臣下を呼ぶのに用いる語。また、相手を敬って呼ぶ語。
→きょう(卿)
けい【景】
①けしき。ふぜい。おもむき。狂言、舟ふな「西の宮といふ所は…殊の外―の多い所でございます」。「近江八―」
②演劇での一まとまりの場面。「第1幕第2―」
けい【荊】
①自分の妻の謙称に用いる語。「―妻」
②中国の楚の別名。
けい【軽】
質量・程度などがかるいこと。かるくすること。手がるなこと。「―音楽」↔重
けい【継】
生父母に代わる親子関係、最初の婚姻に代わる夫婦関係を表す語。
けい【罫】
(罫けの通音)
①目。碁盤の縦横の線。
②枠わく。格子形に書いた線。
③文字の行間などに引く線。文字をまっすぐに書くために施した線。「便箋の―」
④活字とともに組み合わせる線。「飾り―」
けい【慶】
めでたいこと。よろこび。いわい。吉事。「新年の御―」
けい【慧】
⇒え(恵・慧)
けい【磬】
吊り下げ、撞木しゅもくで打ち鳴らす楽器。中国、秦・漢時代には「へ」の字形の板石を用いた。仏具として用いるものは青銅製で、鉄製のものもある。法会ほうえの際、礼盤らいばん右側の磬架にかけ、導師が打ち鳴らす。
磬
磬(けい)
撮影:関戸 勇
けい【瓊】
中国海南省の別称。
けい【警】
警察・警察官の略。
け‐い【怪異】
あやしいものごと。ふしぎなこと。わざわい。徒然草「重き―なりとて」
ケイ【John Kay】
イギリスの紡績技師。飛び梭ひを発明。織布の速さは2倍以上になった。(1704〜1764)
げい【芸】
(「藝」の略字。本の虫除けに用いた香草の名「芸うん」とは別)
①修練によって得た技能。学問。わざ。徒然草「己が―の勝りたることを喜ぶ」
②技能をともなうあそびごと。あそびごとのわざ。また、機知や工夫。「―のない話」
③安芸国あきのくにの略。
⇒芸が細かい
⇒芸がない
⇒芸が身を助けるほどの不仕合せ
⇒芸立つ
⇒芸は道によって賢し
⇒芸は身の仇
⇒芸は身を助ける
げい【羿】
中国古伝説上の人物。弓の名人。尭ぎょうのとき、一度に10の太陽が出て人民が熱さに苦しんだので、尭の命を受けてその9を射落し、さらに民に害をなす物を駆除したという。
げい【黥】
(慣用音)いれずみ。いれずみの刑。墨刑。
げ‐い【外位】‥ヰ
律令制で、郡司や地方出身者に授けた位。のち一般に低い家柄の者に授けた。外正五位上から外少初位下まで二十階。外階げかいとも。これに対し、普通の位階を内位または内階という。古今著聞集6「多おおは朝臣なるによりて内位に叙す、狛こまは下姓によりて―に叙す」→位階(表)
ゲイ【gay】
(男の)同性愛者。「―‐バー」「―‐ボーイ」
ゲイ【John Gay】
イギリスの詩人・劇作家。下層社会を活写して、ウォルポール時代の政界の腐敗を諷刺した「乞食オペラ」はイギリス音楽劇の嚆矢こうし。(1685〜1732)→三文オペラ
けい‐あい【恵愛】
めぐみ愛すること。
けい‐あい【敬愛】
うやまい、親しみの心を持つこと。「―する先輩」「―の念を抱く」
⇒けいあい‐ほう【敬愛法】
けいあい‐ほう【敬愛法】‥ホフ
〔仏〕密教で、和合・親睦・愛顧を祈る修法しゅほう。四種法の一つ。
⇒けい‐あい【敬愛】
げいあみ【芸阿弥】
室町後期の画家。真芸とも称した。号は学叟。能阿弥の子。相阿弥の父。足利義政の同朋衆の一人として、中国舶載の書画や道具類の鑑識・管理を職とした。水墨画が巧みで連歌にも長じた。(1431〜1485)
けい‐あん【桂庵・慶庵・慶安】
①(承応1652〜1655の頃、江戸京橋の大和慶庵という医者が、よく縁談の紹介をしたからいう)縁談・奉公などの紹介者。口入れ屋。また、雇人の請宿うけやど。三遊亭円朝、塩原多助一代記「江戸と云ふ所は―と云ふものがあつて奉公人の世話をするそうだが」
②世辞。追従ついしょう。また、それを言う人。浄瑠璃、傾城酒呑童子「―とりどり御機嫌伺ふをりふし」
⇒けいあん‐ぐち【桂庵口】
⇒けいあん‐ざむらい【桂庵侍】
けいあん【桂庵】
室町後期の臨済宗聖一派の僧。薩摩桂樹院の開山。諱いみなは玄樹、別号は島陰。周防の人。初め南禅寺に学び、1467年(応仁1)入明。受法のかたわら朱子学を学び、帰朝後は島津氏の殊遇を受けて朱子学者として活動。薩南学派を起こし、「大学章句」など四書の新注を日本で初めて刊行。句読法でも「家法倭点」(桂庵点)を創始。詩文集「島陰漁唱」など。(1427〜1508)
けいあん【慶安】
(キョウアンとも)[易経坤卦彖伝]江戸前期、後光明天皇朝の年号。正保5年2月15日(1648年4月7日)改元、慶安5年9月18日(1652年10月20日)承応に改元。
⇒けいあん‐じけん【慶安事件】
⇒けいあん‐たいへいき【慶安太平記】
⇒けいあん‐の‐おふれがき【慶安御触書】
げい‐あん【芸案】
芸道上の工夫公案。花鏡「重代相伝の―とす」
けいあん‐ぐち【桂庵口】
双方の間をうまく言いつくろうこと。周旋を業とする者の言葉が信用するに足りないこと。仲人口なこうどぐち。
⇒けい‐あん【桂庵・慶庵・慶安】
けいあん‐ざむらい【桂庵侍】‥ザムラヒ
追従言葉をつかう侍。
⇒けい‐あん【桂庵・慶庵・慶安】
けいあん‐じけん【慶安事件】
慶安4年(1651)、由井正雪・丸橋忠弥らが企てた倒幕の陰謀事件。江戸・駿府・京都・大坂に兵を挙げようとしたが発覚し、忠弥は捕らえられ、正雪は自刃。慶安の変。
⇒けいあん【慶安】
けいあん‐たいへいき【慶安太平記】
由井正雪・丸橋忠弥らの企てた倒幕陰謀事件を材料とした講談・実録体小説・劇などの題名。
⇒けいあん【慶安】
けいあん‐の‐おふれがき【慶安御触書】
慶安2年(1649)、幕府が農民に対して出したと伝える御触書。32条と奥書とより成り、年貢を納めるために守るべき心構えを説き、幕府の農民観を示す。同年には出ていないとする説が有力。
→文献資料[慶安御触書]
⇒けいあん【慶安】
けい‐い【経緯】‥ヰ
①たて糸とよこ糸。たてとよこ。
②南北と東西。経線と緯線。経度と緯度。
③秩序を立てて治めととのえること。
④いきさつ。入りくんだ事情。物事がこれまで展開してきたすじ道。「事件の―を説明する」
⇒けいい‐ぎ【経緯儀】
けい‐い【敬畏】‥ヰ
うやまいおそれること。つつしみかしこむこと。
けい‐い【敬意】
うやまう気持。「―を表する」
けい‐い【軽衣】
①羅うすものなどの軽い着物。
②飾りのない略式の着物。
けい‐い【軽易】
①てがるなこと。平易なこと。「―な問題」
②あなどり軽んずること。
けいい‐ぎ【経緯儀】‥ヰ‥
望遠鏡を垂直軸と水平軸とのまわりに回転するように装置した器械。主に天体望遠鏡に装着。セオドライト。→トランシット
⇒けい‐い【経緯】
げい‐いき【芸域】‥ヰキ
芸の領域。習得している芸の範囲。「―が広い」
けい‐いん【京尹】‥ヰン
京兆尹けいちょうのいんの略。
けい‐いん【契印】
①数枚から成る同一書類の継ぎ目にまたがらせて捺おし、その連接していることを証する印。→割印。
②(→)印相いんぞうに同じ。
げい‐いん【鯨飲】
(鯨が水を飲むように)多量に酒を飲むこと。
⇒げいいん‐ばしょく【鯨飲馬食】
げいいん‐ばしょく【鯨飲馬食】
鯨が飲み馬が食らうように、大いに飲み食いする様子。牛飲馬食。
⇒げい‐いん【鯨飲】
けい‐う【恵雨】
①ひでりの続いた時などに作物をうるおす雨。慈雨。
②君のめぐみ。
げい‐うら【芸裏】
劇場で、舞台に向かって、花道の左側にある観客席。↔芸表げいおもて
けい‐うん【奎運】
(「奎」は文教をつかさどる星の名)学問の発達。文運。
けい‐うん【景雲・卿雲・慶雲】
めでたいことの前兆の雲。瑞雲。
けいうん【慶運】
南北朝時代の歌僧。法印。祇園目代3度に及ぶ。父の浄弁および頓阿・兼好とともに二条為世門の四天王。作「慶運法師百首」「慶運法印集」。1369年(応安2)70歳頃まで存命。きょううん。
けいうん【慶雲】
(年号)
⇒きょううん
げいうん【迎雲】
私年号の一つ。→私年号(表)
げい‐うんりん【倪雲林】
(雲林は号)
⇒げいさん(倪瓚)
けい‐えい【形影】
もののかたちと、そのかげ。
⇒形影相弔う
⇒形影相伴う
けい‐えい【勁鋭】
強くするどいこと。また、その兵士。精鋭。
けい‐えい【経営】
①力を尽くして物事を営むこと。工夫を凝らして建物などを造ること。太平記11「偏に後生菩提の―を」。平家物語7「多日の―をむなしうして片時の灰燼となりはてぬ」
②あれこれと世話や準備をすること。忙しく奔走すること。今昔物語集26「房主ぼうずの僧、思ひ懸けずと云ひて―す」。滑稽本、医者談義「医学修行に諸国―して」
③継続的・計画的に事業を遂行すること。特に、会社・商業など経済的活動を運営すること。また、そのための組織。「会社を―する」「―が行き詰まる」「多角―」
→けいめい。
⇒けいえい‐がく【経営学】
⇒けいえい‐かんり【経営管理】
⇒けいえい‐きょうぎかい【経営協議会】
⇒けいえい‐けいざいがく【経営経済学】
⇒けいえい‐けん【経営権】
⇒けいえい‐こうがく【経営工学】
⇒けいえい‐さんか【経営参加】
⇒けいえい‐しゃ【経営者】
⇒けいえい‐せんりゃく【経営戦略】
⇒けいえい‐ビジョン【経営ビジョン】
⇒けいえい‐ぶんせき【経営分析】
⇒けいえい‐りねん【経営理念】
⇒けいえい‐りんり【経営倫理】
けい‐えい【継泳】
水泳のリレー競技。
けい‐えい【警衛】‥ヱイ
警戒し護衛すること。
むら【群・叢・簇】🔗⭐🔉
むら【群・叢・簇】
(ムレの古形)群がること。また、そのもの。むれ。古事記下「かぎろひの燃ゆる家―」
むら‐が・す【群がす】🔗⭐🔉
むら‐が・す【群がす】
〔他四〕
むらがるようにする。大唐西域記長寛点「彼此を混ムラカシ愛悪あいおを忘る」
むら‐がすみ【群霞】🔗⭐🔉
むら‐がすみ【群霞】
むれ立つ霞。拾玉集(広本)4「雲雀あがる春の野沢の浅みどり空の色こき―かな」
むら‐がらす【群烏・群鴉】🔗⭐🔉
むら‐がらす【群烏・群鴉】
群をなすカラス。正治百首「―梢の床をあらそひて稲荷の杉に夕かけて鳴く」
むら‐がり【群がり・叢がり・簇がり】🔗⭐🔉
むら‐がり【群がり・叢がり・簇がり】
むらがること。また、むらがったもの。むれ。
むら‐が・る【群がる・叢がる・簇がる】🔗⭐🔉
むら‐が・る【群がる・叢がる・簇がる】
〔自五〕
(古くは下二段にも活用)多くのものが一つ所に集まる。むれをなす。万葉集13「行く鳥の―・りて待ち」。三蔵法師伝承徳頃点「桂樹の藂ムラカレ生ふることは」。「甘い蜜に―・る」「ファンが―・る」
むらきも‐の【群肝の】🔗⭐🔉
むらきも‐の【群肝の】
〔枕〕
(昔、人の心は内臓の働きにあると信じられ、多くの臓器が集まることから)「こころ」にかかる。万葉集10「―心いさよひ」
むらたま‐の【群玉の】🔗⭐🔉
むらたま‐の【群玉の】
〔枕〕
「くる」にかかる。万葉集20「―枢くるに釘刺し固めとし」
むら‐ど【群戸】🔗⭐🔉
むら‐ど【群戸】
編戸あみど。一説に、多くの妻戸。謡曲、田村「月の―をおしあけて」
むら‐むら【叢叢・群群】🔗⭐🔉
むら‐むら【叢叢・群群】
そこここにむらがっているさま。また、群れて勢いよく移動したり集まったりするさま。古今和歌集雑体「庭の面に―見ゆる冬草の」。日葡辞書「ムラムラトキソイクル」
むら‐めか・す【群めかす】🔗⭐🔉
むら‐めか・す【群めかす】
〔自四〕
むらがるようにする。むれをなす。平家物語8「太腹なんどに立つ所を事ともせず、―・いて寄せ」
むら‐やま【群山】🔗⭐🔉
むら‐やま【群山】
むらがっている山。多くの山。ぐんざん。万葉集1「やまとには―あれど」
むれ【群れ】🔗⭐🔉
むれ【群れ】
①あつまり。むらがり。「―をなす」
②なかま。くみ。
むれ・いる【群れ居る】‥ヰル🔗⭐🔉
むれ・いる【群れ居る】‥ヰル
〔自上一〕
集まっている。むらがりいる。大唐西域記長寛点「諸の伽藍に寓ムレヰて」
むれ‐た・つ【群れ立つ】🔗⭐🔉
むれ‐た・つ【群れ立つ】
〔自五〕
むらがって立つ。むらがって立って行く。古今和歌集雑体「花薄君なき庭に―・ちて」
むれ‐つど・う【群れ集う】‥ツドフ🔗⭐🔉
むれ‐つど・う【群れ集う】‥ツドフ
〔自五〕
むらがりあつまる。
むれ‐と・ぶ【群れ飛ぶ】🔗⭐🔉
むれ‐と・ぶ【群れ飛ぶ】
〔自五〕
群れになって飛ぶ。
むれ‐ゆ・く【群れ行く】🔗⭐🔉
むれ‐ゆ・く【群れ行く】
〔自五〕
むらがって行く。群をなして行く。
むれ‐らか【群れらか】🔗⭐🔉
むれ‐らか【群れらか】
一つに集まるさま。群をなすさま。まとまるさま。宇治拾遺物語9「物は―に得たるこそよけれ。細々こまごまに得むとのたまふ、わろき事なり」
む・れる【群れる】🔗⭐🔉
む・れる【群れる】
〔自下一〕[文]む・る(下二)
一所に集まる。むらがる。万葉集19「い―・れてをればうれしくもあるか」。「―・れて飛ぶ鳥」
[漢]群🔗⭐🔉
群 字形
筆順
〔羊(
)部7画/13画/教育/2318・3732〕
〔音〕グン(呉) クン(漢)
〔訓〕むれる・むれ・むらがる・むら=
[意味]
①同類のものが多く集まる。むれる。むらがる。「群集ぐんしゅう・くんじゅ・群発」
②集まった仲間。むれ。「群を抜く」「鶏群の一鶴」「魚群・大群・抜群ばつぐん・ばっくん」
③多くの。もろもろの。「群雄・群臣・群小」
[解字]
形声。「羊」+音符「君」(=まるくまとまる)。羊のむれの意。[羣]は異体字。
筆順
〔羊(
)部7画/13画/教育/2318・3732〕
〔音〕グン(呉) クン(漢)
〔訓〕むれる・むれ・むらがる・むら=
[意味]
①同類のものが多く集まる。むれる。むらがる。「群集ぐんしゅう・くんじゅ・群発」
②集まった仲間。むれ。「群を抜く」「鶏群の一鶴」「魚群・大群・抜群ばつぐん・ばっくん」
③多くの。もろもろの。「群雄・群臣・群小」
[解字]
形声。「羊」+音符「君」(=まるくまとまる)。羊のむれの意。[羣]は異体字。
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ぐん【群】🔗⭐🔉
ぐん [1] 【群】
(1)多くの同類のものが集まっていること。むれ。むらがり。集まり。
(2)〔数〕
〔group〕
一つの集合において,その,元(要素)の間に算法,例えば乗法が定められ,(1)二つの元
,
の積
・
もその集合の元である(2)結合法則(
・
)・
=
・(
・
)が成り立つ(3)すべての元
に対して
・
=
・
=
となる
(単位元)が存在する(4)各元
に対して
・
=
・
=
となる元
=

(逆元)が存在する,という四つの条件が満たされている時,この集合はその算法に関して群であるという。特に交換法則
・
=
・
が成り立つ群をアーベル群または可換群という。群の考えはフランスのガロアなどにより導入され,現代数学の大きな基礎となっている。
,
の積
・
もその集合の元である(2)結合法則(
・
)・
=
・(
・
)が成り立つ(3)すべての元
に対して
・
=
・
=
となる
(単位元)が存在する(4)各元
に対して
・
=
・
=
となる元
=

(逆元)が存在する,という四つの条件が満たされている時,この集合はその算法に関して群であるという。特に交換法則
・
=
・
が成り立つ群をアーベル群または可換群という。群の考えはフランスのガロアなどにより導入され,現代数学の大きな基礎となっている。
ぐん=を抜・く🔗⭐🔉
――を抜・く
多くの中で特にすぐれている。ぬきんでている。抜群。「―・く成績」
ぐん-えい【群泳】🔗⭐🔉
ぐん-えい [0] 【群泳】 (名)スル
魚などが,群れをなして泳ぐこと。また,その群れ。「鰯(イワシ)の―」「―する鰹(カツオ)」
ぐん-き【群起】🔗⭐🔉
ぐん-き [1] 【群起】 (名)スル
(1)多くの人々が立ち上がり,ことを起こすこと。蜂起。「武人地方に―し封建の元素を形成するに及んで/日本開化小史(卯吉)」
(2)いくつもの物事が一時に起こること。
ぐん-ぎ【群議】🔗⭐🔉
ぐん-ぎ [1] 【群議】
多くの人の議論。衆議。
ぐん-きょ【群居】🔗⭐🔉
ぐん-きょ [1] 【群居】 (名)スル
群れをなして生活すること。「貧困無産の人は都府に―し/民約論(徳)」
ぐん-けい【群系】🔗⭐🔉
ぐん-けい [0] 【群系】
植物群落の分類用語。優占種の生活形により樹林群系・草原群系・荒原群系・浮遊植物群系に分ける。
ぐん-こう【群行】🔗⭐🔉
ぐん-こう ―カウ [0] 【群行】
(1)大勢でむらがって行くこと。
(2)斎宮(イツキノミヤ)が野宮(ノノミヤ)で三年の潔斎を終え,その年の九月に伊勢へ下向すること。また,その時に行なった儀式。
ぐん-こん【群婚】🔗⭐🔉
ぐん-こん [0] 【群婚】
複数の男子が,複数の女子と互いに対等の資格で婚姻する形態。モルガンは著「古代社会」でこれを人類初期の婚姻形態としたが,制度として成立していた証拠はない。集団婚。
ぐん-ざん【群山】🔗⭐🔉
ぐん-ざん [1] 【群山】
多くの山々。重なり,連なる山々。
くん-じゅ【群集・群衆】🔗⭐🔉
くん-じゅ [1] 【群集・群衆】 (名)スル
〔「くん」は漢音。「くんじゅう」「ぐんじゅ」とも〕
人が群れをなして集まること。また,その人々。「人多く―したり/平家 2」
ぐん-しゅう【群衆】🔗⭐🔉
ぐん-しゅう [0] 【群衆】
〔「ぐんしゅ」「ぐんじゅ」とも〕
むらがり集まった多くの人々。また,むらがり集まること。
ぐん-しゅう【群集・群聚】🔗⭐🔉
ぐん-しゅう [0] ―シフ 【群集】 ・ ―シユウ 【群聚】 (名)スル
〔古くは「くんじゅ」〕
(1)一つの所に多くの人がむらがり集まること。また,その人々。「日本女人を見んとて多人数―したるに/新聞雑誌 30」
(2)社会学・心理学では,共通の関心と目的のもとに(不特定多数の人間が)一時的・非組織的に集合した集団で,日常の行動規範からはずれた行動をとりやすいものをいう。
(3)自然界においていろいろな種類の生物が何らかの意味でまじり合って生活している集まり。
(4)植物の群落を種組成に基づいて分類する時の一単位。クロマツ群集など。群叢。
ぐんしゅう-げき【群集劇】🔗⭐🔉
ぐんしゅう-げき ―シフ― [3] 【群集劇】
主役に当たる人物は特になく,大勢の出演者によって展開される劇。
ぐんしゅう-しんり【群集心理】🔗⭐🔉
ぐんしゅう-しんり ―シフ― [5] 【群集心理】
群集が示す特殊な心理状態。一般に判断力が低下し,興奮性が強くなり,衝動的・無責任的な言動をとる傾向になる。
ぐんしゅう-せいたいがく【群集生態学】🔗⭐🔉
ぐんしゅう-せいたいがく ―シフ― [7] 【群集生態学】
生物群集と環境との関係を対象とする生態学の一分野。群集の発達様式,構成種の生態的機能や相互関係などを研究する。特定の種を対象とする個生態学に対していう。群生態学。生物群集学。
ぐんしゅう-ふん【群集墳】🔗⭐🔉
ぐんしゅう-ふん ―シフ― [3] 【群集墳】
一定地域に多数の小規模な古墳が密集するもの。多くは古墳後期のもので,古墳を築造する階層が増加したことを示すものといわれる。「千塚」「百塚」の名で呼ぶ地域もある。
ぐん-しょ【群書】🔗⭐🔉
ぐん-しょ [1][0] 【群書】
多くの書籍。群籍。「―を究める」
ぐんしょいちらん【群書一覧】🔗⭐🔉
ぐんしょいちらん 【群書一覧】
図書目録。尾崎雅嘉(マサヨシ)編。六巻。1802年刊。刊本一〇七七部,写本六五二部の図書を三四類に分類し解題を付す。
ぐん-しょう【群小】🔗⭐🔉
ぐん-しょう ―セウ [0] 【群小】
多くの小さなもの。たくさんはあるが小さくて問題にならないもの。「―作家」「豪傑が出て来て他の―を圧倒して仕舞ふ/吾輩は猫である(漱石)」
ぐんしょさくいん【群書索引】🔗⭐🔉
ぐんしょさくいん 【群書索引】
和漢の書物の記事を件名によって五十音順に配列し,検索できるようにした索引。物集高見(モズメタカミ)編。三巻。1916年(大正5)刊。
ぐんしょちよう【群書治要】🔗⭐🔉
ぐんしょちよう ―チエウ 【群書治要】
中国,唐の魏徴(ギチヨウ)らが太宗の勅命によって編纂した政治参考書。五〇巻。631年成立。古代から晋代までの六七種の文献から,政治に有用な文章を抜粋し,書物別に配列した類書。
ぐんしょるいじゅう【群書類従】🔗⭐🔉
ぐんしょるいじゅう 【群書類従】
古文献の叢書。正編五三〇巻六六五冊および目録一冊,続編一一五〇巻一一八五冊。塙保己一(ハナワホキノイチ)編。正続合わせて三三七三種に及ぶ日本の古書を神祇・帝王以下二五の部に分類して編纂。正編は1819年刊行完了。続編は1911年(明治44)刊行完了。
ぐん-しん【群臣】🔗⭐🔉
ぐん-しん [0] 【群臣】
多くの臣下。多くの家来。
むら【群・叢・簇】🔗⭐🔉
むら [2] 【群・叢・簇】
群がっていること。群がり。群れ。現代語では多く複合語として用いる。「稲―」「草―」
むら-が・す【群がす】🔗⭐🔉
むら-が・す 【群がす】 (動サ四)
群がるようにする。「偃松が,硬い葉を―・して/日本北アルプス縦断記(烏水)」
むら-がすみ【群霞】🔗⭐🔉
むら-がすみ [3] 【群霞】
辺り一面にたちこめる霞。
むら-がり【群がり・叢り・簇り】🔗⭐🔉
むら-がり [0][4] 【群がり・叢り・簇り】
群がっていること。群がっているもの。群れ。「白い鳥の―」
むら-が・る【群がる・叢る・簇る】🔗⭐🔉
むら-が・る [3] 【群がる・叢る・簇る】 (動ラ五[四])
たくさんの人・動物などが,一か所に秩序なく集まる。群れをなす。「蜜蜂が―・る」「売場に―・る人々」
〔古くは下二段にも活用。「桂樹の―・れ生ふること/三蔵法師伝(院政期点)」〕
むら-ぎも【群肝・村肝】🔗⭐🔉
むら-ぎも 【群肝・村肝】
〔「むらきも」とも。群がっている肝の意〕
五臓六腑。臓腑。「おぼえずたちて手たたき,伏して―を刻む(=深イ感銘ヲ受ケル)/奥の細道」
むらぎも-の【群肝の・村肝の】🔗⭐🔉
むらぎも-の 【群肝の・村肝の】 (枕詞)
臓腑に心が宿ると考えたことから,「心」にかかる。「―心を痛みぬえこ鳥/万葉 5」
むら-くも【群雲・叢雲】🔗⭐🔉
むら-くも [0] 【群雲・叢雲】
群がり集まった雲。一群れの雲。「月ニ―花ニ風/ヘボン(三版)」「月のかほに―のかかりて/大鏡(花山)」
むら-さめ【群雨・叢雨・村雨】🔗⭐🔉
むら-さめ [0] 【群雨・叢雨・村雨】
ひとしきり強く降ってやむ雨。強くなったり弱くなったりを繰り返して降る雨。にわか雨。驟雨(シユウウ)。
むらたま-の【群玉の】🔗⭐🔉
むらたま-の 【群玉の】 (枕詞)
玉のくるくる回る意からか,「枢(クル)」(戸を開閉させる装置)にかかる。「―くるにくぎ鎖し固めとし妹が心は動(アヨ)くなめかも/万葉 4390」
むら-むら【群群・叢叢】🔗⭐🔉
むら-むら [1] 【群群・叢叢】 (副)
(1)あちこちに群がっているさま。「凌霄(ノウゼン)の燃えるやうな花が―と咲いてゐる/ヰタ・セクスアリス(鴎外)」
(2)群れをなして集まったり動いたりするさま。「石橋へ,―と集つて列を作る/偸盗(竜之介)」
(3)雲・煙などの湧き上がるさま。「雲―と立ち渡りつ/自然と人生(蘆花)」
(4)衝動や激しい感情が急に起こるさま。「―と怒りがこみ上げる」「―と悪心がきざす」
むら-やま【群山】🔗⭐🔉
むら-やま 【群山】
連なり立っている山々。群れ立っている山々。「大和には―あれど/万葉 2」
むれ【群れ】🔗⭐🔉
むれ [2] 【群れ】
(1)多くのものが集まっている状態。むらがっている状態。「鳥が―をなす」
(2)仲間。「野盗の―」「―をつくって遊ぶ」
むれ-あつま・る【群れ集まる】🔗⭐🔉
むれ-あつま・る [5] 【群れ集まる】 (動ラ五[四])
むらがり集まる。「ひと所に―・る」
むれ-だ・つ【群れ立つ】🔗⭐🔉
むれ-だ・つ [3] 【群れ立つ】 (動タ五[四])
(1)むらがって立つ。「燃ゆる建物を遠巻にして真黒に―・つたる村人は/自然と人生(蘆花)」
(2)群れになって飛んでゆく。「桃園の花にまがへる照鷽(テリウソ)の―・つ折は散る心地する/山家(雑)」
むれ-つど・う【群れ集う】🔗⭐🔉
むれ-つど・う ―ツドフ [4] 【群れ集う】 (動ワ五[ハ四])
むらがって集まる。群れ集まる。
むれ-と・ぶ【群れ飛ぶ】🔗⭐🔉
むれ-と・ぶ [0][3] 【群れ飛ぶ】 (動バ五[四])
むらがって飛ぶ。「カモメが―・ぶ」
むれ-らか【群れらか】🔗⭐🔉
むれ-らか 【群れらか】 (形動ナリ)
群れをなしてまとまっているさま。「物は―に得たるこそよけれ/宇治拾遺 9」
む・れる【群れる】🔗⭐🔉
む・れる [2] 【群れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 む・る
〔「群(ムラ)」の動詞化〕
多くのものが一所に集まる。むらがる。「水鳥が浜辺に―・れる」「馬並めて打ち―・れ越え来/万葉 1720」
ぐん【群】(和英)🔗⭐🔉
ぐんきょ【群居する】(和英)🔗⭐🔉
ぐんきょ【群居する】
live gregariously[in flocks].群居動物 a gregarious animal.
ぐんしゅう【群衆[集]】(和英)🔗⭐🔉
ぐんしゅう【群衆[集]】
a crowd (of people).→英和
群集心理 mob[mass]psychology.
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