複数辞典一括検索+

不遇 アワズ🔗🔉

【不遇】 フグウ・アワズ すぐれた才能・能力を持っていながら、運が悪くて世間に認められないこと。また、そのためによい待遇を受けないこと。

併 あわせる🔗🔉

【併】 8画 人部 [常用漢字] 区点=4227 16進=4A3B シフトJIS=95B9 《常用音訓》ヘイ/あわ…せる 《音読み》 ヘイ/ヒョウ(ヒャウ)〈bng〉 《訓読み》 あわせる(あはす)/ならぶ/ならべる(ならぶ)/しかし 《意味》 {動}あわせる(アハス)。二つ以上のものをいっしょにする。「合併」「併気積力、運兵計謀=気ヲ併セ力ヲ積ミ、兵ヲ計謀ニ運ラス」〔→孫子{動}ならぶ。ならべる(ナラブ)。并ヘイ・併(あわせる)と並(ならぶ)は、本来意味が異なり別字であるが、のち混用された。▽並ヘイに当てた用法。「併立(=並立)」 〔国〕しかし。けれども。しかしながら。 《解字》 会意兼形声。并ヘイは、二人の人と二印とをあわせて、二人または二個を合併することを示す会意文字。併は「人+音符并」。→并 《単語家族》 餅ヘイ(蒸し米をあわせひっつけた食品)屏ヘイ(幕や板をあわせたついたて)と同系。 《類義》 →並 《異字同訓》 あわせる。→合 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

勠 あわせる🔗🔉

【勠】 13画 力部  区点=5013 16進=522D シフトJIS=99AB 《音読み》 リク/ロク〈l〉 《訓読み》 あわせる(あはす) 《意味》 {動}あわせる(アハス)。分散した力を寄せ集めて一つにする。「勠力協心リクリョクキョウシン(力をあわせ心をそろえる)」 {動}ばらばらに切り殺す。▽戮リクに当てた用法。 《解字》 会意兼形声。左側は、鳥があちこち分散し、もつれて高く飛ぶさま。多くのものが分散する意を含む。勠はそれを音符とし、力をそえた字で、分散したものを一つにまとめようと努力すること。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 〈注〉熟語は→【戮】を見よ。

協 あわせる🔗🔉

【協】 8画 十部 [四年] 区点=2208 16進=3628 シフトJIS=8BA6 【恊】異体字異体字 9画 部 区点=5580 16進=5770 シフトJIS=9C90 《常用音訓》キョウ 《音読み》 キョウ(ケフ)/ギョウ(ゲフ)〈xi〉 《訓読み》 あわせる(あはす)/かなう(かなふ) 《名付け》 かな・かなう・かのう・やす 《意味》 キョウス{動}あわせる(アハス)。力を一つにあわせる。「協議」「有衆率怠弗協=有衆、率怠リテ協セズ」〔→書経{動}かなう(カナフ)。多くのものが一つにあわさる。〈同義語〉→叶。「協議」 {名}清シン朝の軍団の名。旅団に当たる。「協台(副将)」 《解字》 会意兼形声。右側は、力を三つあわせた会意文字(音キョウ)で、多くの力をあわせること。協はそれを音符とし、十印(ひとまとめ)を加えた字。▽叶は、協の異体字。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

可憐 アワレムベシ🔗🔉

【可憐】 カレン・アワレムベシ 感にたえない。感動させられる。しみじみする。「可憐雨歇東風定、万樹千枝各自垂=憐レムベシ雨歇ミテ東風定マリ、万樹千枝各自ニ垂ル」〔→白居易驚かされる。また、驚くべきことに。「可憐光彩生門戸=憐レムベシ、光彩門戸ニ生ズ」〔→白居易かわいそうだ。あわれだ。「可憐王孫泣路隅=憐レムベシ、王孫ノ路隅ニ泣クヲ」〔→杜甫美しくてかわいらしい。「可憐飛燕倚新粧=可憐ノ飛燕新粧ニ倚ル」〔→李白

合 あわす🔗🔉

【合】 6画 口部 [二年] 区点=2571 16進=3967 シフトJIS=8D87 《常用音訓》カッ/ガッ/ゴウ/あ…う/あ…わす/あ…わせる 《音読み》 ゴウ(ガフ)/ガッ/カッ/ゴウ(ゴフ)/コウ(カフ)〈h・g〉 《訓読み》 あわす/あう(あふ)/あわせる(あはす)/あつまる/あつめる(あつむ)/まさに…すべし 《名付け》 あい・あう・かい・はる・よし 《意味》 {動}あう(アフ)。あわせる(アハス)。ぴたりとあわさる。ぴたりとあわせる。また、ふたをする。〈対語〉→開。「蚌合而箝其喙=蚌合ハセテ其ノ喙ヲ箝ス」〔→国策{動}あう(アフ)。あわせる(アハス)。ぴたりとあてはまる。あてはめる。「符合」「此心之所以合於王者何也=此ノ心ノ王ニ合フユンノ者ハ何ゾヤ」〔→孟子{動}あわせる(アハス)。一つにあわせる。あわせて一つにする。「九合諸侯=諸侯ヲ九合ス」〔→左伝{動}あう(アフ)。意見や気持ちが同じになる。「意気投合」「不合所如者=如クトコロノ者ト合ハズ」 {動}あつまる。あつめる(アツム)。あつまっていっしょになる。〈対語〉→離。「離合集散」 {名・形}全体。全体の。「合族」「合郷(郷里全部)」 「合券」とは、約束手形のこと。▽甲乙が分けて所持する割り符をつきあわすことから。 {単位}試合や合戦の度数を示す単位。「楚挑戦三合=楚挑戦スルコト三合」〔→史記{単位}容量の単位。一合は、一升の十分の一で、周代で約〇・〇一九リットル。近代の日本では約〇・一八リットル。▽このときは閤と同音。 {助動}まさに…すべし。道理にあっている意から転じて、当然をあらわすことば。当然そうであるはずである。〈類義語〉→当→応。「今合醒矣=今マサニ醒ムベシ」〔→捜神記{助動}〔俗〕公文書でこうしなければならないとの意をあらわすことば。「合行知照(心得て施行されよ)」 {名}ふたをぴたりとあわせる小箱。▽盒ゴウに当てた用法。「釵留一股合一扇=釵ハ一股ヲ留メ合ハ一扇」〔→白居易〕 〔国〕山のふもとから頂上までを十分したその一つ。「八合目」 《解字》 会意。「かぶせるしるし+口(あな)」で、穴にふたをかぶせてぴたりとあわせることを示す。▽促音語尾のpがtに転じた場合は、カッ・ガッと読む。 《単語家族》 盒ゴウ(ふたをする箱)盍コウ(ふたをする)含(ふくむ)と同系。 《類義》 →会 《異字同訓》 あう。 合う「計算が合う。目が合う。服が体に合う。好みに合う。割に合わない仕事。駅で落ち合う」会う「客と会う時刻。人に会いに行く」遭う「災難に遭う。にわか雨に遭う」 あわせる 合わせる「手を合わせて拝む。時計を合わせる。調子を合わせる。力を合わせる」併せる「二つの会社を併せる。両者を併せて考える。併せて健康を祈る」 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

哀 あわれ🔗🔉

【哀】 9画 口部 [常用漢字] 区点=1605 16進=3025 シフトJIS=88A3 《常用音訓》アイ/あわ…れ/あわ…れむ 《音読み》 アイ/オ/アイi〉 《訓読み》 あわれ(あはれ)/あわれむ(あはれむ)/あわれみ(あはれみ)/かなしみ/かなしい(かなし) 《意味》 {形・名}あわれ(アハレ)。せつないさま。悲しいさま。また、その感情。▽もと、ある思いのために胸のつかえたような気持ちをいう。〈対語〉→喜。「哀切」 {動・名}あわれむ(アハレム)。あわれみ(アハレミ)。かわいそうで、胸が詰まるような気持ちになる。かわいそうになる。また、そのような気持ち。〈類義語〉→憐レン。「可哀=哀レムベシ」「乞哀=哀レミヲ乞フ」「吾哀王孫而進食=吾、王孫ヲ哀レンデ食ヲ進ム」〔→史記{名・形}かなしみ。かなしい(カナシ)。つらくて胸のつかえたような気持ち。また、そのような気持ちであるさま。「悲哀」「喜怒哀楽」「嗚呼哀哉=アア哀シイカナ」〔→韓愈{名}父母の喪。「哀子(父母の喪に服する子)」 《解字》 会意兼形声。衣は、かぶせて隠す意を含む。哀は「口+音符衣」で、思いを胸中におさえ、口を隠してむせぶこと。 《単語家族》 愛(せつない思いをこらえる)噫アイ(胸がつかえて声が漏れる)と同系。 《類義》 →憫 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

天晴 アワレ🔗🔉

【天晴】 アッパレ・アワレ〔国〕すぐれてみごとなこと。ほめるときにいうことば。

夾 あわせ🔗🔉

【夾】 7画 大部  区点=5283 16進=5473 シフトJIS=9AF1 《音読み》 キョウ(ケフ)/コウ(カフ)〈ji・ji〉 《訓読み》 はさむ/わきばさむ/あわせ(あはせ) 《意味》 {動}はさむ。わきばさむ。両わきからはさむ。〈同義語〉→挟キョウ。「夾岸数百歩、中無雑樹=岸ヲ夾ミテ数百歩、中ニ雑樹無シ」〔→陶潜{形}はさまれて、せまい。▽狭に当てた用法。 {名}おとこだて。▽侠キョウに当てた用法。「夾客キョウカク」 {名}あわせ(アハセ)。表地と裏地とをあわせて仕立てた着物。〈類義語〉→袷コウ。「夾衣キョウイ」 《解字》 会意。小さな人が大きな人を両わきからはさんださまを示す。 《単語家族》 挾キョウ(=挟。はさむ)峽(=峡。山にはさまれた谷)狹(=狭。両側からはさまれてせまい)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

并 あわせる🔗🔉

【并】 6画 干部  区点=5485 16進=5675 シフトJIS=9BF3 《音読み》 ヘイ/ヒョウ(ヒャウ)〈bng・bng〉 《訓読み》 あわせる(あはす)/ならぶ/ならべる(ならぶ)/ならびに 《意味》 {動}あわせる(アハス)。一つにする。〈同義語〉→併。「合并ガッペイ(=合併)」 {動}ならぶ。ならべる(ナラブ)。〈同義語〉→併{接続}ならびに。それにまた、の意をあらわすことば。「并且ナラビニカツ(その上)」 {名}山西省太原地方の別称。▽平声に読む。 《解字》 会意。もとの字は、「人二人+干を二つ」。同じように肩をならべてひっつけたさま。 《単語家族》 竝ヘイ(=並。ならぶ)と近く、屏ヘイ(ならべてたてたついたて)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

悲 あわれみ🔗🔉

【悲】 12画 心部 [三年] 区点=4065 16進=4861 シフトJIS=94DF 《常用音訓》ヒ/かな…しい/かな…しむ 《音読み》 ヒ〈bi〉 《訓読み》 かなしい(かなし)/かなしむ/かなしみ/あわれみ(あはれみ) 《意味》 {形}かなしい(カナシ)。胸がさけるようにせつない。〈対語〉→楽{動}かなしむ。〈対語〉→楽。「奚惆悵而独悲=ナンゾ惆悵トシテ独リ悲シマン」〔→陶潜{名}かなしみ。〈対語〉→楽。「楽尽悲来=楽シミ尽キテ、悲シミ来タル」〔陳鴻〕 {名}〔仏〕あわれみ(アハレミ)。衆生シュジョウの苦しみを除こうとする心。「慈悲」 《解字》 会意兼形声。非は、羽が左右に反対に開いたさま。両方に割れる意を含む。悲は「心+音符非」で、心が調和統一を失って裂けること。胸が裂けるようなせつない感じのこと。 《単語家族》 扉ヒ(両方に開くとびら)と同系。 《類義》 →憫 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

愍 あわれむ🔗🔉

【愍】 13画 心部  区点=5630 16進=583E シフトJIS=9CBC 《音読み》 ビン/ミン〈mn〉 《訓読み》 あわれむ(あはれむ)/うれえる(うれふ) 《意味》 {動}あわれむ(アハレム)。人の不幸に細かい思いやりを示す。〈同義語〉→憫ビン。〈類義語〉→憐レン。「憐愍レンビン」 {動}うれえる(ウレフ)。こまごまと心配する。 《解字》 形声。上部の字が音をあらわす。 《熟語》 →下付・中付語

怜 あわれむ🔗🔉

【怜】 8画 部 [人名漢字] 区点=4671 16進=4E67 シフトJIS=97E5 《音読み》 レイ/リョウ(リャウ) 《訓読み》 さとい(さとし)/あわれむ(あはれむ) 《名付け》 さと・さとし・とき 《意味》 {形}さとい(サトシ)。心が澄んでいて賢い。悟りがよい。〈類義語〉→賢。「怜悧レイリ(さとい)」 {動}あわれむ(アハレム)。▽憐レンの俗字として用いる。(平)先韻に読む。 《解字》 会意兼形声。令は、澄みきって清らかな神の命令。冷(つめたく澄んださま)霊(澄みきった神のお告げ)玲レイ(清らかに澄んだ玉)などと同系。怜は「心+音符令」で、心が澄みきったさま。 《類義》 →賢 《熟語》 →熟語

恤 あわれむ🔗🔉

【恤】 9画 部  区点=5585 16進=5775 シフトJIS=9C95 《音読み》 ジュツ/シュツ/シュチ〈x〉 《訓読み》 あわれむ(あはれむ)/うれえる(うれふ) 《意味》 {動}あわれむ(アハレム)。気の毒な人に思いをめぐらす。情けをめぐらす。「我后不恤我衆=我ガ后我ガ衆ヲ恤マズ」〔→書経{動}うれえる(ウレフ)。気を配る。いろいろと心配する。「遑恤我後=我ガ後ヲ恤フルニ遑アランヤ」〔→詩経{動}人の難儀を気の毒がって金品を恵む。「賑恤シンジュツ」「救恤品キュウジュツヒン」 《解字》 会意兼形声。血は、全身くまなく巡るちのこと。恤は「心+音符血」で、心をすみずみまで思い巡らせること。▽巡や徇ジュン(めぐる)はその語尾が鼻音となったことば。ことに恂ジュン(心をすべての面に行き巡らすこと)と縁が近い。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

慌 あわただしい🔗🔉

【慌】 12画 部 [常用漢字] 区点=2518 16進=3932 シフトJIS=8D51 《常用音訓》コウ/あわ…ただしい/あわ…てる 《音読み》 コウ(クワウ)〈hung〉 《訓読み》 あわただしい(あわただし)/あわてる(あわつ)/くらい(くらし)/おそれる(おそる) 《意味》 {形}あわただしい(アワタダシ)。そわそわと落ち着かない。「慌忙コウボウ」 {動}あわてる(アワツ)。動揺して何をしてよいかわからないほどにうろたえる。〈類義語〉→惶。「慌乱コウラン」 {形}くらい(クラシ)。ぼんやりしている。〈同義語〉→恍。「慌忽コウコツ(=恍忽)」 {動}おそれる(オソル)。おそれておどおどする。〈同義語〉→惶。「恐慌キョウコウ」 《解字》 会意兼形声。荒コウは、あれてむなしく何もないさま。また広(ひろい)や徨コウ(さまよう)に通じて、あてどもなく広がるさま。慌は「心+音符荒」で、心中がむなしくて自信をなくし落ち着かないこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

慥 あわただしい🔗🔉

【慥】 14画 部  区点=5652 16進=5854 シフトJIS=9CD2 《音読み》 ゾウ(ザウ)/ソウ(サウ)〈co・zo〉 《訓読み》 あわただしい(あわただし)/こしらえる(こしらふ)/たしか 《意味》 {形}あわただしい(アワタダシ)。とりあえず急場にまにあわせるさま。まにあわせにつくろうさま。 「慥慥ゾウゾウ」「慥慥爾ゾウゾウジ」とは、いったことをすぐ実行するさま。「君子胡不慥慥爾=君子ナンゾ慥慥タラザランヤ」〔→中庸〕 〔国〕こしらえる(コシラフ)。ありあわせの材料で組み立てる。「急慥キュウゴシラえ」たしか。おそらく。多分。 《解字》 会意兼形声。造次ゾウジ(急ごしらえ)の造は、あわただしく寄せ集めること。慥は「心+音符造」で、そそくさと急場をつくろう気持ちのこと。

憫 あわれみ🔗🔉

【憫】 15画 部  区点=5666 16進=5862 シフトJIS=9CE0 《音読み》 ビン/ミン〈mn〉 《訓読み》 あわれむ(あはれむ)/あわれみ(あはれみ)/うれえる(うれふ) 《意味》 {動}あわれむ(アハレム)。見えないところまで、こまごまと思いやる。気の毒に思う。「憐憫レンビン」「憫農=農ヲ憫ム」 {名}あわれみ(アハレミ)。同情の気持ち。細かい思いやり。 {動}うれえる(ウレフ)。こまごまと心配して心を痛める。また、人知れず気にやむ。「阨窮而不憫=阨窮スルモ憫ヘズ」〔→孟子〕 《解字》 会意兼形声。閔ビンは「門+文」からなり、門(隠す)と文(細かいあや)のどちらを音符と考えてもよい。憫は「心+音符閔」で、心印を加えて閔の原義をより明白に示したもの。隠れた点まで思いやること。 《単語家族》 問モン・ブン(隠れたことを尋ねる)聞モン・ブン(隠されたことをきく)と同系。 《類義》 憐レンは、心が引かれて絶ち切れないこと。哀アイは、胸が詰まってせつない感じのすること。悲は、心が裂けるように痛むこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

憐 あわれむ🔗🔉

【憐】 15画 部  区点=4689 16進=4E79 シフトJIS=97F7 《音読み》 レン〈lin〉 《訓読み》 あわれむ(あはれむ) 《意味》 {動}あわれむ(アハレム)。かわいそうに思って、いつまでも心が引かれる。「可憐=憐レムベシ」「同病相憐=同病アヒ憐レム」 {動}あわれむ(アハレム)。ああと感じ入って心が引かれる。「可憐光彩生門戸=憐レムベシ、光彩、門戸ニ生ズ」〔→白居易{動}あわれむ(アハレム)。いとおしむ。「自憐=ミヅカラ憐レム」 《解字》 会意兼形声。右側の部分は「炎(ひ)+舛(足がよろめく)」の会意文字で、よろよろとしているが、たえずに続いて燃える鬼火(燐リン)のこと。次々と続いてたえない意を含む。憐はそれを音符とし、心を加えた字で、心がある対象に引かれて、つらつらと思いがたえないこと。 《単語家族》 隣(次々と続くとなり家)燐(続いてたえない鬼火)と同系。 《類義》 →憫 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

可憐 アワレムベシ🔗🔉

【可憐】 アワレムベシ →「可憐カレン」

戮 あわせる🔗🔉

【戮】 15画 戈部  区点=5704 16進=5924 シフトJIS=9D43 《音読み》 リク/ロク〈l〉 《訓読み》 ころす/あわせる(あはす) 《意味》 リクス{動}ころす。ばらばらに切ってころす。敵を残酷なやり方でころす。また、罪人を残酷なやり方で死刑にする。「殺戮サツリク」「駆飛廉於海隅而戮之=飛廉ヲ海隅ニ駆リテ、コレヲ戮ス」〔→孟子{名}死刑。また、殺害。「刑戮ケイリク」「就戮=戮ニ就ク」 {名}恥。はずかしめ。「従耳目之欲以為父母戮=耳目ノ欲ニ従ヒテ、モッテ父母ノ戮ヲ為ス」〔→孟子{動}あわせる(アハス)。力をあわせること。▽勠リクに当てた用法。「臣与将軍戮力而攻秦=臣、将軍ト力ヲ戮セテ秦ヲ攻ム」〔→史記〕 《解字》 会意兼形声。左側の字(音リョウ)とは、鳥がわかれて高く飛ぶさま。複数に分ける意を含む。戮はそれを音符とし、戈(ほこ)を加えた字で、刃物でいくつにも切り離すこと。 《単語家族》 寥リョウ(ばらばらにわかれる)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

泡 あわ🔗🔉

【泡】 8画 水部 [常用漢字] 区点=4302 16進=4B22 シフトJIS=9641 《常用音訓》ホウ/あわ 《音読み》 ホウ(ハウ)/ヒョウ(ヘウ)〈po・po〉 《訓読み》 あわ/うたかた 《意味》 {名}あわ。うたかた。空気をつつんで、まるくふくれたあぶく。「水泡」 《解字》 会意兼形声。包は、胎児をまるく包んだ形を描いた象形文字。胞ホウ(胎児を包む子宮膜。えな)の原字。泡は「水+音符包」で、まるくふくれる、包むの意を含む。 《単語家族》 包缶ホウ(腹のふくれたつぼ)抱ホウ保ホウ(子どもを包むようにしてだく)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

沫雪 アワユキ🔗🔉

【沫雪】 アワユキ〔国〕溶けやすい雪。〈同義語〉泡雪。

淡 あわい🔗🔉

【淡】 11画 水部 [常用漢字] 区点=3524 16進=4338 シフトJIS=9257 《常用音訓》タン/あわ…い 《音読み》 タン(タム)/ダン(ダム)〈dn〉 《訓読み》 あわい(あはし)/うすい(うすし) 《名付け》 あう・あわ・あわし・あわじ・おう 《意味》 {形}あわい(アハシ)。うすい(ウスシ)。刺激がないさま。色や味がうすいさま。〈同義語〉→澹タン。〈対語〉→濃。「濃淡」「淡青(うすい青色)」 タンナリ{形・名}あわい(アハシ)。あっさりしたさま。あっさりしたもの。「君子之道、淡而不厭=君子之道ハ、淡ニシテシカモ厭ハズ」〔→中庸〕「君子之交淡若水=君子ノ交ハリハ淡キコト水ノゴトシ」〔→荘子〕「食淡=淡ヲ食ラフ」 タンナリ{形}欲望がうすいさま。〈同義語〉→澹。「淡泊」「恬淡テンタン(欲がなくあっさりしている)」 《解字》 形声。右側の炎はもと、火を三つあわせた会意文字。淡は、水にそれを単なる音符としてそえた字で、火が盛んにもえるという原義には関係がない。澹と同じく、静かに安定して、刺激のないこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

淡雪 アワユキ🔗🔉

【淡雪】 アワユキ〔国〕うっすらと降りつもった雪。春になって降る、とけやすい雪。

澹 あわい🔗🔉

【澹】 16画 水部  区点=6324 16進=5F38 シフトJIS=E057 《音読み》 タン(タム)/ダン(ダム)〈dn〉/セン(セム)/ゼン(ゼム)〈shn〉 《訓読み》 しずか(しづかなり)/やすらか(やすらかなり)/あわい(あはし)/たりる(たる) 《意味》 タンタリ{形}水がゆったりたゆたうさま。「水澹澹兮生煙=水ハ澹澹トシテ煙ヲ生ズ」〔→李白タンタリ{形}しずか(シヅカナリ)。やすらか(ヤスラカナリ)。ゆったりと落ち着いたさま。しずかで穏やかなさま。〈同義語〉→憺。〈類義語〉→恬テン。「澹兮其若海=澹トシテソレ海ノゴトシ」〔→老子{形}あわい(アハシ)。あっさりしているさま。さっぱりしているさま。〈同義語〉→淡。〈対語〉→濃{動}たりる(タル)。じゅうぶんである。また、たっぷりとみたす。▽贍センに当てた用法。「物不能澹則必争=物澹ルコトアタハザレバスナハチ必ズ争フ」〔→荀子〕 《解字》 会意兼形声。右側の字(音セン・タン)は、ずっしりと下がる、重い、落ち着くなどの意をあらわす。澹はそれを音符とし、水を加えた字。穏やかで、起伏がないことから、淡(あわい)と同じ意にも用いる。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

矜 あわれむ🔗🔉

【矜】 9画 矛部  区点=6666 16進=6262 シフトJIS=E1E0 《音読み》 キン/ゴン〈qn〉/キョウ/キン〈jng・jn〉 《訓読み》 え/あわれむ(あはれむ)/ほこる 《意味》 {名}え。ほこのえ。刃物をかたくとりつけるえ。「伐棘棗而為矜=棘棗ヲ伐リテ矜ト為ス」〔→淮南子{動}あわれむ(アハレム)。かわいそうに思う。くよくよと思い悩む。〈類義語〉→憐レン。「哀矜アイキン」「矜不能=不能ヲ矜ム」〔→論語{名}あわれな人。▽鰥カン(男やもめ)に当てた用法。カン(クワン)(現代音gun)と読むのが正しいが、日本では、慣用音で、キンと読む。「矜寡キンカ」 {動}ほこる。かたく自信を持って自負する。「矜持キョウジ・キンジ」「君子矜而不争=君子ハ矜ナレドモ争ハズ」〔→論語{動}かたくまもる。 「矜矜キョウキョウ」とは、しっかりと構えて自信あるさま。 《解字》 形声。「あわれむ」という意味は、憐レンに当てたもので、「矛+音符令レイ・レン」。矛の柄や自信が強いの意に用いるのは「矛+音符今キン」。今では両者を混同して同一の字で書く。矜はかたく締めてとりつけた矛の柄。かたく固定することから、自信のかたいことをもあらわす。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

粟 あわ🔗🔉

【粟】 12画 米部  区点=1632 16進=3040 シフトJIS=88BE 《音読み》 ゾク/ショク/ソク〈s〉 《訓読み》 あわ(あは) 《意味》 {名}穀物の総称。稲・きびなどの外皮のついたままの実。 {名}あわ(アハ)。穀物の名。実は黄色で小さくてまるい。畑でつくる。中国北部で産する穀物のうち、もっとも主要なもの。▽小さいものにたとえる。「滄海一粟ソウカイノイチゾク」 {名}穀物。食糧。また、俸禄ホウロク。「義不食周粟=義トシテ周ノ粟ヲ食マズ」〔→史記〕 《解字》 会意。「西(ばらばらになる)+米」。小さくて、ぱらぱらした穀物をあらわす。 《単語家族》 縮(小さくちぢむ)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

荅 あわせる🔗🔉

【荅】 9画 艸部  区点=7209 16進=6829 シフトJIS=E4A7 《音読み》 トウ(タフ)/トウ(トフ)〈d・d〉 《訓読み》 あう(あふ)/あわせる(あはす) 《意味》 {名}小粒の豆。あずき・緑豆など。 {動}こたえる。〈同義語〉→答。「報荅ホウトウ(=報答)」 {動}あう(アフ)。あわせる(アハス)。あう。あわせる。 《解字》 会意。「艸+合」で、さやのあわさった豆。

蚫 あわび🔗🔉

【蚫】 11画 虫部  区点=7359 16進=695B シフトJIS=E57A 《音読み》 ホウ(ハウ)/ビョウ(ベウ) 《訓読み》 あわび(あはび) 《意味》 {名}あわび(アハビ)。貝の名。食用にする。「鮑魚ホウギョ」とも。〈同義語〉→鮑。 《解字》 会意兼形声。「虫+音符包ホウ(からでからだをつつむ)」。貝がらで包まれたかい。▽もと、国字。

袷 あわせ🔗🔉

【袷】 11画 衣部  区点=1633 16進=3041 シフトJIS=88BF 《音読み》 コウ(カフ)/キョウ(ケフ)〈ji・qi〉/キョウ(ケフ)/コウ(コフ) 《訓読み》 あわせ(あはせ)/つぎ/ひかえ(ひかへ) 《意味》 {名}あわせ(アハセ)。裏地と表地とをあわせた衣。裏のついたきもの。「袷衣コウイ」 {名}つぎ。ひかえ(ヒカヘ)。主に対する副。「袷輅コウロ(ひかえぐるま。副車)」 {名}えり。 《解字》 会意兼形声。「衣+音符合(あわす)」。

遑 あわただしい🔗🔉

【遑】 13画 部  区点=7803 16進=6E23 シフトJIS=E7A1 《音読み》 コウ(クウ)/オウ(ワウ)〈hung〉 《訓読み》 あわただしい(あわただし)/いとまあり 《意味》 {形}あわただしい(アワタダシ)。うろうろして落ち着けない。〈同義語〉→惶{形}いとまあり。ゆとりがある。ひまである。「飢不遑食=飢テ食ラフニ遑アラズ」〔→曹植〕「不遑寧処=寧処スルニ遑アラズ」〔→詩経〕 《解字》 会意兼形声。「+音符皇(大きく広がる)」で、大きい意を含む。の意味は、大きいことから、むやみに動きまわる、うろうろする意になったもので、狂(むてっぽうな犬)・往(むやみに前進する)と近い。は、広い、ゆったりしているという方向に派生した意味で、ゆとりがあること。 《単語家族》 皇(大きい巨人)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

遽 あわただしい🔗🔉

【遽】 17画 部  区点=7817 16進=6E31 シフトJIS=E7AF 《音読み》 キョ/ゴ〈j〉 《訓読み》 にわか(にはかなり)/あわただしい(あわただし)/おそれる(おそる) 《意味》 {名}馬を使った駅伝。はや馬の使い。▽車によるものを伝デンという。 {形}にわか(ニハカナリ)。あわただしい(アワタダシ)。はげしく急に。ぎくっとしてあわてるさま。「遽契其舟曰=遽ニソノ舟ヲ契ミテ曰ハク」〔→呂覧〕「心遽脚忙=心遽シク脚忙シ」〔柴野邦彦〕 {動}おそれる(オソル)。うろたえる。「骸遽ガイキョ」 「何遽ナンゾ・ナンゾニワカニ」とは、「どうして」「なんで」と反問する気持ちをあらわすことば。〈同義語〉何渠ナンゾ。「此何遽不為福乎=コレ何遽福ト為ラザランヤ」〔→淮南子〕 《解字》 会意兼形声。右側の字(音キョ)は、はげしく争う、きつくてはやいとの意を含む。遽はそれを音符とし、を加えたもの。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

閔 あわれむ🔗🔉

【閔】 12画 門部  区点=7960 16進=6F5C シフトJIS=E87B 《音読み》 ビン/ミン〈mn〉 《訓読み》 いたむ/あわれむ(あはれむ)/なやむ/なやみ/やむ/やまい(やまひ) 《意味》 {動}いたむ。こまやかに情をかけてとむらう。 {動}あわれむ(アハレム)。こまやかに情をかけていたわる。〈同義語〉→憫ビン→愍。「我行閔其憊=我行キテソノ憊レシヲ閔ム」〔→高啓{動・形・名}なやむ。なやみ。こまかにきづかう。こまごまと心配するさま。心のいたみ。「閔惜ビンセキ」「閔閔然ビンビンゼン」 {動・名}やむ。やまい(ヤマヒ)。病気になる。また、病気。つらいこと。「覯閔既多=閔ニ覯フコトスデニ多シ」〔→詩経〕 《解字》 会意兼形声。門の系列の語は、すきまを閉じて、中が見えないようにするという基本義を含むとともに、そのわからないものをむりにききだす、つまり「問」「聞」という基本義もあわせ含む。閔は「門+音符文(こまやか)」で、不幸な者に対してこまやかに弔問するのが原義。あわれむという意は、その派生義である。 《単語家族》 問モン(わからないことを口でたずねる)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

鮑 あわび🔗🔉

【鮑】 16画 魚部  区点=8226 16進=723A シフトJIS=E9B8 《音読み》 ホウ(ハウ)/ビョウ(ベウ)〈bo〉 《訓読み》 しおうお(しほうを)/あわび(あはび) 《意味》 {名}しおうお(シホウヲ)。魚をひらいて塩でつけ、くさくなるまでおいたもの。▽一説に、これを火でかわかしたひものとも。 〔国〕あわび(アハビ)。貝の一種。▽今では中国でも、鰒フク(あわび)の俗名として鮑魚を用いる。 《解字》 会意兼形声。「魚+音符包(つつむ)」。塩でつつむ魚、または、腹の中へ塩をつつみこむ魚のこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要人名

鰒 あわび🔗🔉

【鰒】 20画 魚部  区点=8256 16進=7258 シフトJIS=E9D6 《音読み》 フク/ブク〈f〉 《訓読み》 あわび(あはび)/ふぐ 《意味》 {名}あわび(アハビ)。貝の一種。 〔国〕ふぐ。海にすむ魚の一種。河豚。 《解字》 会意兼形声。右側の字(音フク)は、ふっくらとふくれたとの基本義をもつ。鰒はそれを音符とし、魚をそえた字。 《単語家族》 腹(ふくれたはら)と同系。

漢字源あわで始まるの検索結果 1-35