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広辞苑の検索結果 (50)
いさ【鯨】🔗⭐🔉
いさ【鯨】
クジラの古称。いさな。壱岐風土記逸文「俗くにひと、鯨を云ひて伊佐とす」
いさ🔗⭐🔉
いさ
[一]〔感〕
相手の質問に対する答がわからないとき、あるいは相手の言うことに否定的な気持で軽く受け流そうとするときの、応答の語。さあ。いやなに。万葉集11「―とを聞こせわが名告のらすな」
[二]〔副〕
(普通「知らず」を伴って)さあ、どうだろうか。古今和歌集春「人は―心も知らず」
⇒いさとよ
い‐さい【委細】ヰ‥🔗⭐🔉
い‐さい【委細】ヰ‥
こまかくくわしいこと。また、くわしい事情。「―面談」「―、文ふみ」「―承知した」
⇒委細構わず
い‐さい【偉才】ヰ‥🔗⭐🔉
い‐さい【偉才】ヰ‥
すぐれた才能。また、それをもつ人。「―を発揮する」
い‐さい【異才】🔗⭐🔉
い‐さい【異才】
人並みすぐれた才能。また、それをもつ人。
い‐さい【異彩】🔗⭐🔉
い‐さい【異彩】
異なった色どり。転じて、他とひどく異なった趣。きわだってすぐれた様子。「―を放つ」
○委細構わずいさいかまわず🔗⭐🔉
○委細構わずいさいかまわず
事情がどうかにかかわらず。歌舞伎、傾情吾嬬鑑「―乗出してくれろ」
⇒い‐さい【委細】
いざ‐いざ
〔感〕
(「いざ」を強めていう語)さあさあ。
い‐ざいそく【居催促】ヰ‥
その場にすわり込んでしつこく催促すること。浄瑠璃、神霊矢口渡「サアどふだどふだと二人して恋の手詰の―」
いざいほう
沖縄本島の南東方にある久高くだか島で、午うまの年ごとの旧暦11月15日から5日間行われる神事。30歳から70歳までの全女性が参加。神女洗礼の儀式と解される。
いさ・う【叱ふ】イサフ
〔他四〕
しかる。三蔵法師伝永久点「帽を去りて之を叱イサフ」
いざ‐うれ
〔感〕
(イザは感動詞、ウレは代名詞オレの転じたもの)さあ。さあ来い。平家物語9「弓矢とりは駆くるもひくも折にこそよれ―源太とて」→いそうれ
いさお【勲・功】イサヲ
(→)「いさおし(勲)」に同じ。「―を立てる」
いさ‐お【渠帥】イサヲ
(勇男いさおの意)勇気に富んだ男。勇士。ますらお。景行紀「熊襲くまその―なり」
いさおし【勲・功】イサヲシ
事をうまくなしとげた名誉。手柄。勲功。いさお。顕宗紀「―造物に隣ちかくして」
いさお・しイサヲシ
〔形シク〕
①勇ましい。雄々しい。孝徳紀「里坊さとまちの長おさには…百姓おおみたからの清いさぎよく正しく―・しき者を取りて充てよ」
②勤勉である。日本紀竟宴歌「―・しく正しき道」
③功がある。天武紀上「諸の―・しき者ひとを選びて、冠位こうぶりを増し加へたまふ」
いさかい【諍い】イサカヒ
いさかうこと。言い争い。口論。また、喧嘩。「兄弟の―」「―が絶えない」
⇒諍い果てての乳切木
いさ・う【叱ふ】イサフ🔗⭐🔉
いさ・う【叱ふ】イサフ
〔他四〕
しかる。三蔵法師伝永久点「帽を去りて之を叱イサフ」
いさお【勲・功】イサヲ🔗⭐🔉
いさお【勲・功】イサヲ
(→)「いさおし(勲)」に同じ。「―を立てる」
いさ‐お【渠帥】イサヲ🔗⭐🔉
いさ‐お【渠帥】イサヲ
(勇男いさおの意)勇気に富んだ男。勇士。ますらお。景行紀「熊襲くまその―なり」
いさおし【勲・功】イサヲシ🔗⭐🔉
いさおし【勲・功】イサヲシ
事をうまくなしとげた名誉。手柄。勲功。いさお。顕宗紀「―造物に隣ちかくして」
いさお・しイサヲシ🔗⭐🔉
いさお・しイサヲシ
〔形シク〕
①勇ましい。雄々しい。孝徳紀「里坊さとまちの長おさには…百姓おおみたからの清いさぎよく正しく―・しき者を取りて充てよ」
②勤勉である。日本紀竟宴歌「―・しく正しき道」
③功がある。天武紀上「諸の―・しき者ひとを選びて、冠位こうぶりを増し加へたまふ」
いさかい【諍い】イサカヒ🔗⭐🔉
いさかい【諍い】イサカヒ
いさかうこと。言い争い。口論。また、喧嘩。「兄弟の―」「―が絶えない」
⇒諍い果てての乳切木
○諍い果てての乳切木いさかいはててのちぎりき
「争あらそい果てての乳切木」に同じ。→争い(成句)
⇒いさかい【諍い】
いさか・う【叱ふ】イサカフ🔗⭐🔉
いさか・う【叱ふ】イサカフ
〔他四〕
しかる。いさう。十訓抄「犬をだにも―・ふまじとこそ」
いさか・う【諍う】イサカフ🔗⭐🔉
いさか・う【諍う】イサカフ
〔自五〕
互いに言いあらそう。口論する。また、喧嘩する。たたかう。落窪物語1「いふべき人のなきままにこそ、―・はれ侍れ」
いさ‐かわ【率川・伊邪河】‥カハ🔗⭐🔉
いさ‐かわ【率川・伊邪河】‥カハ
奈良市春日山に発源し、佐保川に入る小川。率川神社の祭礼は有名。(歌枕)
いさき【伊佐木】🔗⭐🔉
いさき【伊佐木】
イサキ科の海産の硬骨魚。全長約40センチメートル。幼魚には3条の淡黄色の縦帯があり、その体色が猪の子に似ていることから、ウリボウと呼ぶこともある。成魚は多く暗褐色。本州中部以南に産する。食用。夏に美味。いさぎ。鶏魚。〈[季]夏〉
いさき
いさぎよ・い【潔い】🔗⭐🔉
いさぎよ・い【潔い】
〔形〕[文]いさぎよ・し(ク)
①たいそう清い。汚れがない。また、すがすがしい。崇神紀「淵の水―・し」
②潔白である。汚れた行いがない。新古今和歌集神祇「ありきつつきつつ見れども―・き人の心をわれ忘れめや」
③未練がない。わるびれない。平気である。浄瑠璃、曽根崎「―・う死ぬまいか」。「―・く身を引く」
④小気味よい。狂言、棒縛「さてさて―・い事ぢやなあ」
⇒潔しとせず
○潔しとせずいさぎよしとせず
自分の良心や誇りから、受け入れにくい。自ら許し得ない。「官につくを―」
⇒いさぎよ・い【潔い】
○潔しとせずいさぎよしとせず🔗⭐🔉
○潔しとせずいさぎよしとせず
自分の良心や誇りから、受け入れにくい。自ら許し得ない。「官につくを―」
⇒いさぎよ・い【潔い】
い‐さく【違作】ヰ‥
①農作物のみのりの悪いこと。凶作。
②蚕のくさること。違蚕。
い‐さく【遺作】ヰ‥
死後に残された作品。かたみの作品。
い‐さく【遺策】ヰ‥
①手ぬかりのあるはかりごと。失計。
②先人の残した計画。
イサク【Isaac】
旧約聖書で、その父アブラハム、子ヤコブとともにイスラエルの三大族長の一人。神によりアブラハムが信仰の試みにあい唯一の子イサクを燔祭はんさいに献げようとした。
い‐さ・く
〔自四〕
(イは接頭語)波が、花の咲くように美しく打ち寄せる。万葉集6「白波の―・きめぐれる住吉すみのえの浜」
いさ‐くさ
(→)「いざこざ」に同じ。浮世風呂4「きのふの―はどうなりましたか」
い‐ざけ【居酒】ヰ‥
居酒屋で酒を飲むこと。また、その酒。
いさご【砂子・砂・沙】
小さい石。すな。まさご。神功紀「内の朝臣あそが腹内はらぬちは―あれや」
⇒いさご‐じ【砂子路】
⇒いさご‐せんべい【沙煎餅】
⇒いさご‐の‐なみ【沙の波】
⇒いさご‐むし【沙虫】
⇒砂子長じて巌となる
いざ‐こざ
双方の意思がくいちがい、問題が起きること。もつれごと。もめごと。ごたごた。歌舞伎、暫「何もここで―を言ふ事はない」。「―が絶えない」
いさご‐じ【砂子路】‥ヂ
砂ばかりの道。すなじ。新撰六帖3「波風の荒き浜辺の―に」
⇒いさご【砂子・砂・沙】
いさご‐せんべい【沙煎餅】
小麦粉に鶏卵・砂糖・水などをまぜ、表面に芥子けし粒をつけて焼いた煎餅。
⇒いさご【砂子・砂・沙】
い‐さく【違作】ヰ‥🔗⭐🔉
い‐さく【違作】ヰ‥
①農作物のみのりの悪いこと。凶作。
②蚕のくさること。違蚕。
い‐さく【遺作】ヰ‥🔗⭐🔉
い‐さく【遺作】ヰ‥
死後に残された作品。かたみの作品。
い‐さく【遺策】ヰ‥🔗⭐🔉
い‐さく【遺策】ヰ‥
①手ぬかりのあるはかりごと。失計。
②先人の残した計画。
イサク【Isaac】🔗⭐🔉
イサク【Isaac】
旧約聖書で、その父アブラハム、子ヤコブとともにイスラエルの三大族長の一人。神によりアブラハムが信仰の試みにあい唯一の子イサクを燔祭はんさいに献げようとした。
い‐さ・く🔗⭐🔉
い‐さ・く
〔自四〕
(イは接頭語)波が、花の咲くように美しく打ち寄せる。万葉集6「白波の―・きめぐれる住吉すみのえの浜」
いさご【砂子・砂・沙】🔗⭐🔉
いさご【砂子・砂・沙】
小さい石。すな。まさご。神功紀「内の朝臣あそが腹内はらぬちは―あれや」
⇒いさご‐じ【砂子路】
⇒いさご‐せんべい【沙煎餅】
⇒いさご‐の‐なみ【沙の波】
⇒いさご‐むし【沙虫】
⇒砂子長じて巌となる
いさご‐じ【砂子路】‥ヂ🔗⭐🔉
いさご‐じ【砂子路】‥ヂ
砂ばかりの道。すなじ。新撰六帖3「波風の荒き浜辺の―に」
⇒いさご【砂子・砂・沙】
いさご‐せんべい【沙煎餅】🔗⭐🔉
いさご‐せんべい【沙煎餅】
小麦粉に鶏卵・砂糖・水などをまぜ、表面に芥子けし粒をつけて焼いた煎餅。
⇒いさご【砂子・砂・沙】
○砂子長じて巌となるいさごちょうじていわおとなる
永く栄えることを祝っていう語。古代人は石の成長を信じた。「さざれ石の巌となる」も同意。
⇒いさご【砂子・砂・沙】
○砂子長じて巌となるいさごちょうじていわおとなる🔗⭐🔉
○砂子長じて巌となるいさごちょうじていわおとなる
永く栄えることを祝っていう語。古代人は石の成長を信じた。「さざれ石の巌となる」も同意。
⇒いさご【砂子・砂・沙】
いさご‐の‐なみ【沙の波】
(「娑婆」の省字を訓読した語)この世。現世。宇津保物語菊宴「黄なる泉におり立ちて―をうちそむき」
⇒いさご【砂子・砂・沙】
いさご‐むし【沙虫】
トビケラ類の幼虫の称。体は円筒形で、芋虫状。体長2〜3センチメートル。池沼・河川の水底に生息、蓑虫みのむしのように草片・小砂などで円筒形・移動性の巣を作るものが多い。小石で作られたものは人形状に見えることがあり、このような巣を人形石という。石蚕。ごみかつぎ。
⇒いさご【砂子・砂・沙】
い‐ささ【細小】
〔接頭〕
「いささか」「小さい」の意を表す。
⇒いささ‐おがわ【細小小川】
⇒いささ‐おざさ【細小小竹】
⇒いささ‐がわ【細小川】
⇒いささ‐むらたけ【細小群竹】
いさざ【魦】
ハゼ科の淡水産の硬骨魚。琵琶湖の固有種で、冬の景物とされる。全長約8センチメートル。淡褐色。春、飴煮につくる。〈[季]冬〉
⇒いさざ‐ずし【魦鮨】
いさざ【鱊】
シロウオの別称。
いささ‐おがわ【細小小川】‥ヲガハ
(→)「いささがわ」に同じ。柿本影供記「手にむすぶ―のましみづに」
⇒い‐ささ【細小】
いささ‐おざさ【細小小竹】‥ヲ‥
丈の低い竹。小竹。
⇒い‐ささ【細小】
いささか【些か・聊か】
〔名・副〕
①すこし。わずか。竹取物語「―なる功徳を翁つくりけるによりて」。源氏物語賢木「榊を―折りてもたまへりけるを」。「―参ったよ」「―の自信がある」
②かりそめ。ついちょっと。万葉集19「―に思ひて来こしを」
③(下に否定の語を伴って)すこしも。いささかも。源氏物語若紫「―疎くはづかしとも思ひたらず」
⇒いささか‐も【些かも・聊かも】
いささか‐も【些かも・聊かも】
(下に否定の語を伴って)すこしも。「その名声は―損なわれなかった」
⇒いささか【些か・聊か】
いささ‐がわ【細小川】‥ガハ
水の少し流れる川。いささおがわ。
⇒い‐ささ【細小】
いささ‐ぐさ【大角草】
ソラマメの別称。
いささ‐け・し【聊けし】
〔形ク〕
少しばかりである。わずかである。神武紀「親ら―・き兵を率ゐて」
いささけ‐わざ【聊け業】
いささかなわざ。ちょっとしたこと。土佐日記「―せさすものもなし」
いざ‐さす
(イザは感動詞。一説に、「いざす」に尊敬の助動詞「す」を添えた語か)お誘いになる。古事記中「あから少女をいざささば良らしな」
いさざ‐ずし【魦鮨】
煮たイサザを飯にまぜた鮨。
⇒いさざ【魦】
いさご‐の‐なみ【沙の波】🔗⭐🔉
いさご‐の‐なみ【沙の波】
(「娑婆」の省字を訓読した語)この世。現世。宇津保物語菊宴「黄なる泉におり立ちて―をうちそむき」
⇒いさご【砂子・砂・沙】
いさご‐むし【沙虫】🔗⭐🔉
いさご‐むし【沙虫】
トビケラ類の幼虫の称。体は円筒形で、芋虫状。体長2〜3センチメートル。池沼・河川の水底に生息、蓑虫みのむしのように草片・小砂などで円筒形・移動性の巣を作るものが多い。小石で作られたものは人形状に見えることがあり、このような巣を人形石という。石蚕。ごみかつぎ。
⇒いさご【砂子・砂・沙】
い‐ささ【細小】🔗⭐🔉
いさざ【魦】🔗⭐🔉
いさざ【魦】
ハゼ科の淡水産の硬骨魚。琵琶湖の固有種で、冬の景物とされる。全長約8センチメートル。淡褐色。春、飴煮につくる。〈[季]冬〉
⇒いさざ‐ずし【魦鮨】
いさざ【鱊】🔗⭐🔉
いさざ【鱊】
シロウオの別称。
いささ‐おがわ【細小小川】‥ヲガハ🔗⭐🔉
いささ‐おがわ【細小小川】‥ヲガハ
(→)「いささがわ」に同じ。柿本影供記「手にむすぶ―のましみづに」
⇒い‐ささ【細小】
いささ‐おざさ【細小小竹】‥ヲ‥🔗⭐🔉
いささ‐おざさ【細小小竹】‥ヲ‥
丈の低い竹。小竹。
⇒い‐ささ【細小】
いささか【些か・聊か】🔗⭐🔉
いささか【些か・聊か】
〔名・副〕
①すこし。わずか。竹取物語「―なる功徳を翁つくりけるによりて」。源氏物語賢木「榊を―折りてもたまへりけるを」。「―参ったよ」「―の自信がある」
②かりそめ。ついちょっと。万葉集19「―に思ひて来こしを」
③(下に否定の語を伴って)すこしも。いささかも。源氏物語若紫「―疎くはづかしとも思ひたらず」
⇒いささか‐も【些かも・聊かも】
いささか‐も【些かも・聊かも】🔗⭐🔉
いささか‐も【些かも・聊かも】
(下に否定の語を伴って)すこしも。「その名声は―損なわれなかった」
⇒いささか【些か・聊か】
いささ‐がわ【細小川】‥ガハ🔗⭐🔉
いささ‐がわ【細小川】‥ガハ
水の少し流れる川。いささおがわ。
⇒い‐ささ【細小】
いささ‐ぐさ【大角草】🔗⭐🔉
いささ‐ぐさ【大角草】
ソラマメの別称。
いささ‐け・し【聊けし】🔗⭐🔉
いささ‐け・し【聊けし】
〔形ク〕
少しばかりである。わずかである。神武紀「親ら―・き兵を率ゐて」
いささけ‐わざ【聊け業】🔗⭐🔉
いささけ‐わざ【聊け業】
いささかなわざ。ちょっとしたこと。土佐日記「―せさすものもなし」
いさざ‐ずし【魦鮨】🔗⭐🔉
いさざ‐ずし【魦鮨】
煮たイサザを飯にまぜた鮨。
⇒いさざ【魦】
○いざさせ給えいざさせたまえ
①さあ、おいでなさい。宇津保物語国譲下「―とて率いて入りて」
②さあ、やってごらんなさい。謡曲、昭君「―、鏡に映して影を見ん」
⇒いざ
○いざさば
(→)「いざさらば」1に同じ。続後拾遺和歌集雑「―我もかくれなむ」
⇒いざ
いささ‐むらたけ【細小群竹】🔗⭐🔉
いささ‐むらたけ【細小群竹】
いささかしげった小竹。(一説に、「い」は接頭語、笹の群生の意)万葉集19「わが宿の―吹く風の」
⇒い‐ささ【細小】
いささめ‐に🔗⭐🔉
いさ・ちる🔗⭐🔉
いさ・ちる
〔自上一〕
(後に、「いさつ」と上二段にも活用)泣きさけぶ。古事記上「哭なき―・ちる」
い‐さつ【縊殺】🔗⭐🔉
い‐さつ【縊殺】
しめ殺すこと。
○いさとよ🔗⭐🔉
○いさとよ
①いいえ。源氏物語若菜下「―見しほどに入り給ひしかば」
②いやもう。拾玉集7「―秋の鹿鳴かずとも」
⇒いさ
いさ‐な【鯨・勇魚】
クジラの古称。いさ。
⇒いさな‐とり【鯨魚取・勇魚取】
いさ‐な【磯魚】
(イソナの転)磯辺の魚。中原集「―とる夏の小川の柳蔭」
いざない【誘い】イザナヒ
いざなうこと。さそうこと。
いざな・う【誘う】イザナフ
〔他五〕
さそう。勧める。勧めて連れだす。大唐西域記長寛点「其の国好を率イサナヒて」。「風雅の道に―・う」「展覧会へ―・う」
いざなぎ‐けいき【伊弉諾景気】
1965年から70年にかけて5年近く続いた好景気。神武景気や岩戸景気を上回る好況という意味を込めて名づけられた。
いざなぎ‐じんぐう【伊弉諾神宮】
兵庫県淡路市多賀にある元官幣大社。祭神は伊弉諾尊。多賀大明神。淡路国一の宮。
いざなぎ‐の‐みこと【伊弉諾尊・伊邪那岐命】
(古くはイザナキノミコト)日本神話で、天つ神の命を受け伊弉冉尊いざなみのみことと共にわが国土や神を生み、山海・草木をつかさどった男神。天照大神あまてらすおおみかみ・素戔嗚尊すさのおのみことの父神。
いさな‐とり【鯨魚取・勇魚取】
〔枕〕
「海」「浜」「灘なだ」にかかる。万葉集2「―海辺を指して」
⇒いさ‐な【鯨・勇魚】
いさなとりえことば【勇魚取絵詞】‥ヱ‥
小山田与清ともきよの著。平戸の生月いきつき島の益富又左衛門の捕鯨事業を詳細に絵解きした書。1829年(文政12)刊。
いざなみ‐の‐みこと【伊弉冉尊・伊邪那美命】
日本神話で、伊弉諾尊いざなぎのみことの配偶女神。火の神を生んだために死に、夫神と別れて黄泉国よみのくにに住むようになる。
いさ‐に
〔副〕
さあどうだろうか。どうだかわからぬが。いさ。万葉集16「―とや思はえてある」
いさ‐は【斑葉】
斑ふ入りの葉。
いさ‐ば【五十集】
①漁場。転じて、魚市場。
②乾魚・塩魚などを売る店。
③魚の行商人。
④江戸時代、水産物や薪炭などを主に運送する小廻船の一種。いさば船。磯辺舟。
⑤南九州などで使用する一種の大船。
⇒いさば‐や【五十集屋】
いさはや【諫早】
長崎県南東部の市。肥前半島南部、島原・長崎半島にまたがる交通の要衝。江戸時代は佐賀藩諫早領の城下町。人口14万4千。
⇒いさはや‐ごうう【諫早豪雨】
⇒いさはや‐わん【諫早湾】
いさば‐や【五十集屋】
乾魚・塩魚の商店。また、その業の人。
⇒いさ‐ば【五十集】
いさはや‐ごうう【諫早豪雨】‥ガウ‥
1957年7月25〜28日に諫早市・島原半島を襲った豪雨。24時間雨量で1000ミリメートル以上を観測。死者・行方不明者700名以上。
⇒いさはや【諫早】
いさはや‐わん【諫早湾】
有明海西部、南北を島原半島と多良たら山系に抱かれた部分の称。北部・西部は諫早市に面する。
諫早湾干拓
提供:NHK
⇒いさはや【諫早】
いさぶ・る【揺振る】
〔他四〕
ユサブルの訛。
イサベラ【Isabella】
⇒イサベル
イサベル【Isabel スペイン】
(1世)カスティリアの女王。アラゴンのフェルナンド(1452〜1516)と結婚して両国を共同統治し、スペイン統一の基を開いた。1492年イスラム支配下のグラナダを征服し、王と共にローマ教皇からカトリック君主の称号を授与され、カトリック両王と呼ばれた。コロンブスの航海を援助。(1451〜1504)
い‐ざま【居様】ヰ‥
すわったさま。いずまい。
いさまし・い【勇ましい】
〔形〕[文]いさま・し(シク)
①心が奮い立ち勢いが強い。勇敢である。宇津保物語俊蔭「―・しき心、はやき足を出して行くに」。「―・い姿」
②気乗りがする。讃岐典侍日記「―・しくうれしきいそぎ」
③活発である。大胆で向こう見ずだ。「―・いことを言うね」
④活気にあふれ心を刺激する。「―・い行進曲」
いさみ【勇み】
①勇気。気力。宇津保物語国譲下「世の中に交らひ侍れど何の―も侍らぬに」
②勇ましいてがら。仁徳紀「衫子ころものこの幹いさみに因りて其の身亡びざらくのみ」
③任侠の気概に富み、言動の威勢がよいこと。おとこだて。また、そのような人。歌舞伎、名歌徳三升玉垣「独鈷とっこの駄六と申しまする―とやらでござりまする」
⇒いさみ‐あし【勇み足】
⇒いさみ‐はだ【勇み肌】
いさみ‐あし【勇み足】
①相撲で、相手を土俵際へ追いつめながら勢い余って相手より先に足を出して負けること。
②転じて、つい勢いにのって、やり損なうこと。
⇒いさみ【勇み】
いさみ‐た・つ【勇み立つ】
〔自五〕
気力を奮い立てて事に向かう。勢いこむ。
いさみ‐はだ【勇み肌】
おとこだての気風。任侠の風。競肌きおいはだ。
⇒いさみ【勇み】
いさ・む【勇む】
[一]〔自五〕
勢いこむ。気力が奮い起こる。心が進む。万葉集20「―・みたる猛たけき軍卒いくさと」。「―・んで家を出る」
[二]〔他下二〕
①はげます。勇気づける。平治物語「あまりに臆したれば―・むるなり」
②なぐさめる。浄瑠璃、傾城酒呑童子「御つれづれを―・めんため」
いさ・む【諫む】
〔他下二〕
⇒いさめる(下一)
イサム‐ノグチ【Isamu Noguchi・野口いさむ】
アメリカの彫刻家。野口米次郎の子。ブランクーシに師事。彫刻・舞台美術・造園など幅広いジャンルで簡潔な造形を追求。(1904〜1988)
イサム・ノグチ
撮影:林 忠彦
いさめ【勇め・慰め】
元気づけること。なぐさめ。浄瑠璃、傾城反魂香「おつれづれを―のため」
いさめ【禁め・諫め】
①禁制。戒。天武紀下「禁式いさめののり九十二条を立つ」
②諫言かんげん。忠告。源氏物語桐壺「この御方の御―をのみぞなほわづらはしう」
⇒いさめ‐の‐つづみ【諫めの鼓】
い‐さめ【寝覚め】
ねざめ。古今和歌集六帖5「―に君を恋ひあかしつる」
いさめ‐かえ・す【諫め返す】‥カヘス
〔他四〕
ことわる。辞退する。源氏物語若菜上「にはかにてえ―・し聞え給はず」
いさめ‐の‐つづみ【諫めの鼓】
(画題)中国の尭・舜・禹の時代に、朝廷の門に設けて、君主に諫言しようとする者に打ち鳴らさせた鼓。しかし、世はよく治まって打ち鳴らす者なく鼓に苔を生じたという。
⇒いさめ【禁め・諫め】
いさ・める【禁める・諫める】
〔他下一〕[文]いさ・む(下二)
①おさえ止める。禁止する。戒める。万葉集9「神の昔より―・めぬわざぞ」
②(多く目上に対して)誤りや良くない点を改めるように言う。忠告する。「部長の深酒を―・める」
いさ‐や
(イサに間投助詞ヤの付いたもの)さあ、どんなものか。どうか知らないが。後撰和歌集恋「淵瀬とも―しら波たちさわぐ」
いざや
上方端唄・俗曲。「いざや行きませう住吉へ」という歌い出し。大坂の若者が芸妓や太鼓持を引き連れて賑やかに繰り出すさまを描く。
いざ‐や
(イザに間投助詞ヤの付いたもの)さあ。いでや。どりゃ。
イザヤ【Isaiah】
前8世紀のイスラエルの大預言者。神ヤハウェの正義と救い主の出現とを説いて、王や民に神への信頼と改心を説いた。
⇒イザヤ‐しょ【イザヤ書】
イザヤ‐しょ【イザヤ書】
旧約聖書中の大預言書。3部分に分かれ、イザヤに帰せられる第1部(1〜39章)に加えて、第2部(40〜55章)はバビロニアに捕囚されたユダヤ人に解放を告げ、第3部(56〜66章)は解放後の神殿復興などを歌う。
⇒イザヤ【Isaiah】
いざよいイザヨヒ
(上代ではイサヨヒと清音)
①いざようこと。進もうとして進まないこと。ためらうこと。万葉集14「青嶺ねろにたなびく雲の―に」
②(「十六夜」と書く)
㋐「いざよいの月」の略。
㋑陰暦16日。また、その夜。〈[季]秋〉
⇒いざよい‐の‐つき【十六夜の月】
⇒いざよい‐ばら【十六夜薔薇】
いざよい【十六夜】イザヨヒ
歌舞伎舞踊。清元。本名題「梅柳中宵月うめやなぎなかもよいづき」。河竹新七(黙阿弥)作詞。清元徳兵衛または2世清元延寿太夫の妻いそ作曲。初世花柳寿輔振付。1859年(安政6)初演。「小袖曾我薊色縫こそでそがあざみのいろぬい」の十六夜清心の心中の場に用いた。
⇒いざよい‐せいしん【十六夜清心】
いざよい‐せいしん【十六夜清心】イザヨヒ‥
歌舞伎脚本「小袖曾我薊色縫こそでそがあざみのいろぬい」の通称。また、その主人公の男女。
→文献資料[小袖曾我薊色縫]
⇒いざよい【十六夜】
いざよいにっき【十六夜日記】イザヨヒ‥
紀行。1巻。阿仏尼あぶつにが夫為家の没後、領地(播磨細川荘)相続について実子為相ためすけのために幕府に訴えようと、1279年(弘安2)京都から鎌倉に下った時のもの。いさよいのにっき。
→文献資料[十六夜日記]
⇒いざよいにっき‐ざんげつしょう【十六夜日記残月鈔】
いざよいにっき‐ざんげつしょう【十六夜日記残月鈔】イザヨヒ‥セウ
十六夜日記の注釈書。3巻。小山田与清ともきよの著、北条時鄰ときちかの補。1824年(文政7)刊。
⇒いざよいにっき【十六夜日記】
いざよい‐の‐つき【十六夜の月】イザヨヒ‥
(陰暦16日の月は、満月よりもおそく、ためらうようにして出てくるのでいう)陰暦16日の夜の月。既望。源氏物語末摘花「もろともに大内山は出でつれど入る方見せぬ―」
⇒いざよい
いざよい‐ばら【十六夜薔薇】イザヨヒ‥
サンショウバラの園芸品種の一つ。葉はサンショウに似て小さく、花は紅色八重で、一方に欠所があるので「いざよい」の名を得た。夏、開花。
⇒いざよい
いざよ・うイザヨフ
〔自五〕
(上代ではイサヨフと清音)進もうとして進まない。たゆたう。万葉集3「―・ふ波の」
い‐さら【細小】
「いささかの」「少しの」「小さな」の意。
⇒いさら‐い【細小井】
⇒いさら‐いさら‐に【細小細小に】
⇒いさら‐おがわ【細小小川】
⇒いさら‐がわ【細小川】
⇒いさら‐なみ【細小波】
⇒いさら‐みず【細小水・水潦・潦水】
いさら‐い【細小井】‥ヰ
水の少ない井。浅井。源氏物語藤裏葉「心をやれる―の水」
⇒い‐さら【細小】
い‐さらい【尻・臀】ヰサラヒ
尻しりの古語。〈類聚名義抄〉
いさら‐いさら‐に【細小細小に】
〔副〕
少しずつ。永久百首「―秋と見ゆらむ」
⇒い‐さら【細小】
い‐さらえ【鋳浚え・鋳掫】‥サラヘ
鋳造した金属にたがねをいれてならしたり、模様を彫りいれたりすること。いさらい。好色一代女6「竹簾に中古の鉄鍔、―の目貫」
いさら‐おがわ【細小小川】‥ヲガハ
(→)「いさらがわ」に同じ。永久百首「岩間ゆく―のせはしきに」
⇒い‐さら【細小】
いさら‐がわ【細小川】‥ガハ
水の少ないほそい川。
⇒い‐さら【細小】
いさら‐なみ【細小波】
霧の異名。保安二年関白家歌合「―晴れにけらしな」
⇒い‐さら【細小】
いさら‐みず【細小水・水潦・潦水】‥ミヅ
少しあふれこぼれ出る水。皇極紀「―庭おおばに溢いわめり」
⇒い‐さら【細小】
いさり【漁り】
(古くはイザリ)魚介を捕ること。すなどり。りょう。また、いさり火。万葉集15「あまの―はともしあへり見ゆ」
⇒いさり‐おぶね【漁小舟】
⇒いさり‐び【漁火】
⇒いさり‐び‐の【漁火の】
⇒いさり‐ぶね【漁舟】
い‐さり【耒底】
犂からすきの底の、土につくところ。〈類聚名義抄〉
い‐ざり【躄・膝行】ヰザリ
いざること。尻を地につけたまま進むこと。また、いざる人。
⇒いざり‐うお【躄魚】
⇒いざり‐ばた【躄機・居座機】
いざり‐うお【躄魚】ヰザリウヲ
「カエルアンコウ」の別称。
⇒い‐ざり【躄・膝行】
いさり‐おぶね【漁小舟】‥ヲ‥
小さな漁舟。大弐高遠集「浪のよる―の見えつるは」
⇒いさり【漁り】
いざり‐ばた【躄機・居座機】ヰザリ‥
(→)地機じばたに同じ。
⇒い‐ざり【躄・膝行】
いさり‐び【漁火】
魚を漁船の方へ誘い寄せるために焚く火。万葉集12「釣する海部あまの―の」
漁火
撮影:関戸 勇
⇒いさり【漁り】
いさり‐び‐の【漁火の】
〔枕〕
「ほ」「ほのか」にかかる。万葉集19「―ほにか出でなむ」
⇒いさり【漁り】
いさり‐ぶね【漁舟】
魚を捕る舟。すなどりぶね。千載和歌集恋「磯間をわくる―」
⇒いさり【漁り】
いさ・る【漁る】
〔他四〕
(古くはイザル)魚介などを捕らえる。すなどる。あさる。万葉集15「うなはらの沖辺にともし―・る火は」
い‐ざる【
・篅】
竹を編んでつくった器。ざる。〈新撰字鏡8〉
い‐ざ・る【躄る・膝行る】ヰザル
〔自五〕
①すわったままで進む。膝や尻を地につけたまま進む。膝行する。蜻蛉日記中「―・りいづるままに」。「末席へ―・る」
②船底をこすりながらゆっくり進む。土佐日記「舟を引きのぼれども、川の水なければ―・りにのみぞ―・る」
③物が、置いた場所から自然にずれ動く。「地震で机が―・る」
いさわ【石和】
山梨県笛吹市の地名。笛吹川に沿い、もと甲斐国府所在地。中世は武田氏の居住地。甲州街道の宿駅。石和温泉がある。
石和温泉
撮影:佐藤 尚
いざわ【井沢】ヰザハ
姓氏の一つ。
⇒いざわ‐やそべえ【井沢弥惣兵衛】
いざわ【伊沢】‥ザハ
姓氏の一つ。
⇒いさわ‐しゅうじ【伊沢修二】
⇒いざわ‐らんけん【伊沢蘭軒】
いざ‐わ
〔感〕
(イザに終助詞ワを添えた語)さあ。さあさあ。万葉集13「小子わくごども―出で見む」
いさわ‐しゅうじ【伊沢修二】‥サハシウ‥
近代日本教育の開拓者。信州高遠たかとおの人。アメリカ留学後、体育・音楽教育等に貢献。文部省編輯局長。国家教育社を結成、台湾での教育政策にも携わり、晩年には視話法による吃音矯正に尽力。(1851〜1917)
⇒いざわ【伊沢】
いさわ‐じょう【胆沢城】‥サハジヤウ
802年(延暦21)陸奥鎮定のために坂上田村麻呂の築いた城。のち鎮守府を置く。岩手県奥州市水沢区に城跡がある。
いざわ‐の‐みや【伊雑宮】‥ザハ‥
三重県志摩市磯部町にある、伊勢皇大神宮(内宮)別宮の一つ。祭神は皇大神御魂ほか。御田植の神事は有名。志摩国一の宮。遥宮とおのみや。磯部の宮。いぞうのみや。
いざわ‐やそべえ【井沢弥惣兵衛】ヰザハ‥ヱ
江戸中期の治水家。名は為永。紀伊の人。徳川吉宗に召し出され、全国の水利事業、新田開発に奔走。木曾三川分流の基本計画や武蔵の見沼などの干拓で有名。(1654〜1738)
⇒いざわ【井沢】
いざわ‐らんけん【伊沢蘭軒】‥ザハ‥
江戸後期の儒学者・医者。名は信恬のぶさだ。備後福山藩医。考証学を得意とし、門人に渋江抽斎ら。森鴎外に史伝「伊沢蘭軒」がある。(1777〜1829)
⇒いざわ【伊沢】
い‐さん【胃散】ヰ‥
胃病に用いる散薬。主成分は重曹。
い‐さん【胃酸】ヰ‥
胃液中に含まれる酸、特に塩酸。病的な胃液は、このほか発酵により生じる有機酸、特に乳酸をも含む。
⇒いさん‐かた‐しょう【胃酸過多症】
⇒いさん‐けつぼう‐しょう【胃酸欠乏症】
い‐さん【違算・遺算】ヰ‥
①勘定かんじょうちがい。
②計画の立てそこない。見込みちがい。誤算。徳冨蘆花、不如帰「母は初めて吾―を悟り」
い‐さん【遺産】ヰ‥
①死後に遺した財産。すなわち人が死亡当時もっていた財産。所有権・債権などの権利のほかに債務をも含む。相続財産。「父の―」
②比喩的に、前代の人が遺した業績。「文化―」
⇒いさん‐さいけんしゃ【遺産債権者】
⇒いさん‐ぜい【遺産税】
⇒いさん‐そうぞく【遺産相続】
いさん【潙山】ヰ‥
唐代の禅僧。名は霊祐。百丈懐海ひゃくじょうえかいの教えをうけ、のち潭州たんしゅう潙山(湖南省)に同慶寺を建て教えを弘めた。その弟子仰山きょうざんが大成した潙仰宗いぎょうしゅうの祖。大円禅師。(771〜853)
いさん‐かた‐しょう【胃酸過多症】ヰ‥クワ‥シヤウ
胃から分泌される塩酸量の多い病症。ストレス・喫煙・早食いなどにより起こり、また胃炎・胃潰瘍などの症状の一つとして現れる。過酸症。
⇒い‐さん【胃酸】
いさん‐けつぼう‐しょう【胃酸欠乏症】ヰ‥ボフシヤウ
胃液中の塩酸および酵素が減少または欠乏する病症。慢性胃炎・胃粘膜萎縮いしゅく・胃拡張・胃癌などによって起こる。低酸症。無酸症。
⇒い‐さん【胃酸】
いさん‐さいけんしゃ【遺産債権者】ヰ‥
(→)相続債権者に同じ。
⇒い‐さん【遺産】
いさん‐ぜい【遺産税】ヰ‥
遺産相続者に課せられる相続税。
⇒い‐さん【遺産】
いさん‐そうぞく【遺産相続】ヰ‥サウ‥
一般的には財産相続をいう。家の制度のあった旧制では、特に戸主でない家族の遺産をうけつぐこと。「―人」
⇒い‐さん【遺産】
いし【石】
①岩より小さく、砂より大きい鉱物質のかたまり。「―のように固い」
②岩石・鉱石の俗称。また、石材の意にも用いる。「―の地蔵」
③宝石、または特定の鉱物加工品。時計の軸受に使う宝石、ライターの発火合金、碁石、硯、墓石など。
④石御器いしごきの略。浄瑠璃、妹背山婦女庭訓「此の―できゆつとやらんせ」
⑤胆石。結石。
⑥(じゃんけんで)にぎりこぶし。ぐう。
⑦方形の敷石の配置をかたどった紋所の名。「よついし」「いしだたみぐるま」「まるにひとついし」などがある。
⑧固いもの、無情なもの、融通のきかないもの、などを比喩的に表す語。「―あたま」「―のような心」
⇒石が流れて木の葉が沈む
⇒石で手を詰む
⇒石にかじりついても
⇒石に灸
⇒石に漱ぎ流れに枕す
⇒石に立つ矢
⇒石に謎かける
⇒石に花
⇒石に針
⇒石に蒲団は着せられず
⇒石に枕し流れに漱ぐ
⇒石の上にも三年
⇒石を抱きて淵に入る
い‐し【以次】
①上席の人に次ぐこと。次席。次位。
②つぎつぎ。次第次第。順々。
い‐し【位子】ヰ‥
律令制で、六位以下八位以上の人の嫡子。21歳で未任官の者を試験し、大舎人おおとねり・兵衛ひょうえなどの下級官人に任じた。→蔭位おんい
い‐し【医師】
①所定の資格を得て、病気の診察・治療を業とする人。医者。
②令制で、療病、医生の教授をつかさどる典薬寮の職員。また、江戸幕府の職員。
い‐し【倚子・椅子】
坐臥具の一つ。四角で4脚、左右および後部に手すりがあり、背部に鳥居形のよりかかりがあって、上に褥しとねを敷く。天皇や高官の公卿が立礼りゅうれいの儀式中、腰を掛けるためのもの。奈良時代までは胡床あぐらとよんだ。
倚子
い‐し【移徙】
①うつりうごくこと。移転。
②⇒わたまし
い‐し【異志】
①謀反をしようとする心。二心。異心。
②普通と違ったすぐれた志。
い‐し【意志】
①(will)
㋐〔哲〕道徳的価値評価を担う主体。理性による思慮・選択を決心して実行する能力。知識・感情と対立するものとされ、併せて知・情・意という。
㋑〔心〕ある行動をとることを決め、かつそれを生起させ、持続させる心的機能。
②物事をなしとげようとする、積極的な心の状態。「―薄弱」「―の強い人」
▷法律用語としては、ふつう「意思」を使う。
い‐し【意思】
考え。おもい。「―表示」「―の疎通をはかる」→意志
い‐し【違旨】ヰ‥
趣旨にたがうこと。仰せにそむくこと。
い‐し【遺子】ヰ‥
親の死後にのこった子。わすれがたみ。遺児。
い‐し【遺矢】ヰ‥
(矢は屎くその意)いながら大小便をもらすこと。いびたり。
い‐し【遺址】ヰ‥
昔の建物などのあったあと。遺跡。
い‐し【遺志】ヰ‥
故人の生前の志。遺意。「―をつぐ」
い‐し【遺屍】ヰ‥
①死骸。遺体。なきがら。
②置きざりにされた死体。遺棄死体。
い‐し【頤指・頤使】
あごで指図して人を使うこと。人を軽んじて使うこと。
い‐し【縊死】
自分でくびをくくって死ぬこと。首くくり。首つり。
い‐し【闈司】ヰ‥
律令制の後宮十二司の一つ。内裏内側の門の鍵の保管と出納をつかさどった女官の職。みかどのつかさ。
い‐し【懿旨】
太皇太后・皇太后・皇后の命めい。
いし
〔代〕
(二人称。ヌシの関東方言)なんじ。おまえ。
い・し【美し】
〔形シク〕
(中世・近世には口語形「いしい」も用いた)
①よい。好ましい。宇津保物語吹上上「―・しき盃など」
②見事である。たくみである。中務内侍日記「―・しく相したりとて」
③殊勝である。けなげである。神妙である。平治物語「汝―・しく参りたり」
④味がよい。太平記23「―・しかりし時は夢窓にくらはれて」。狂言、比丘貞「いしい酒でおりやる」
→おいしい
い‐じ【位次】ヰ‥
位階の高下による座席の順序。席次。
い‐じ【医事】
医学・医療に関する事柄。「―評論家」
い‐じ【異字】
異なった文字。別の文字。「―同訓」
い‐じ【異事】
常と異なった事柄。非常の事。
い‐じ【異時】
他の時。他日。
い‐じ【意地】‥ヂ
①こころ。気だて。心根。「―が悪い」
②自分の思うことを通そうとする心。「―を張る」「―を通す」
③物欲。食欲。「―がきたない」
④連歌論で、作句上の心のはたらき。連理秘抄「骨こつのある人は、―によりて句がらの面白き也」
⇒意地が焼ける
⇒意地にかかる
⇒意地になる
⇒意地にも我にも
い‐じ【意字】
表意文字。↔音字
い‐じ【維持】ヰヂ
物事をそのままの状態でもち続けること。つなぎもつこと。「治安―」「現状―」「政権を―する」
い‐じ【遺児】ヰ‥
①親に死なれた子。遺子。
②捨て子。
い‐じ【遺事】ヰ‥
①死者の遺した事柄。
②昔から伝わっている事跡。
③忘れてまだ行なっていない事柄。
いし‐あか【石垢】
河川の水底の石につく珪藻けいそう。
いし‐あたま【石頭】
①石のようにかたい頭。
②考え方がかたくて融通のきかないこと。また、そういう人。
いし‐あわせ【石合せ】‥アハセ
①石に和歌をよみ添え左右につがえ合わせて優劣を競う遊戯。
②奇石の優劣を競うこと。
いし‐い【石井】‥ヰ
岩をうがって造った井。また、石で囲んだ井戸。古今和歌集別「志賀の山越にて―のもとにて」
いしい【石井】‥ヰ
姓氏の一つ。
⇒いしい‐きくじろう【石井菊次郎】
⇒いしい‐じゅうじ【石井十次】
⇒いしい‐すすむ【石井進】
⇒いしい‐つるぞう【石井鶴三】
⇒いしい‐ばく【石井漠】
⇒いしい‐はくてい【石井柏亭】
⇒いしい‐ランシング‐きょうてい【石井ランシング協定】
⇒いしい‐りゅう【石井流】
⇒いしい‐りょうすけ【石井良助】
いし・い【美しい】
〔形〕
⇒いし
いしい‐きくじろう【石井菊次郎】‥ヰ‥ラウ
外交官。上総真名村(現、千葉県茂原市)生れ。駐仏大使を経て、第2次大隈内閣外相。1917年(大正6)石井‐ランシング協定を締結。枢密顧問官。子爵。(1866〜1945)
⇒いしい【石井】
いし‐いし
(女房詞。「いし」は「おいしい」と同義)団子だんごのこと。
いし‐いし
(一説に、「以次いし」を重ねた語という)次々。順次。問はず語り「御験者の禄―は常の事なり」
いじ‐いじイヂイヂ
いじけて、ふるまいがはっきりしないさま。「―した態度」「―と答える」
いしい‐じゅうじ【石井十次】‥ヰジフ‥
キリスト教社会事業家。日向上江村(現、宮崎県高鍋町)生れ。岡山に孤児教育会(後の岡山孤児院)創立。宮崎・大阪へも事業を拡大。(1865〜1914)
⇒いしい【石井】
いしい‐すすむ【石井進】‥ヰ‥
日本史学者。東京生れ。東大卒、同教授。中世史を専攻。国家史・政治史を専門としながら、民俗学・考古学なども幅広く研究。著「日本中世国家史の研究」など。(1931〜2001)
⇒いしい【石井】
いしい‐つるぞう【石井鶴三】‥ヰ‥ザウ
彫刻家。柏亭の末弟。東京生れ。東京美術学校卒。水彩画や版画もよくし、新聞小説の挿絵でも知られた。東京芸大教授。(1887〜1973)
石井鶴三
撮影:田沼武能
⇒いしい【石井】
いしい‐ばく【石井漠】‥ヰ‥
舞踊家。本名、忠純。秋田県生れ。帝劇歌劇・浅草オペラなどを経て、世界的に活躍。モダン‐バレエの開拓に尽くした。代表作「明暗」「人間釈迦」。(1886〜1962)
石井漠
撮影:田沼武能
⇒いしい【石井】
いしい‐はくてい【石井柏亭】‥ヰ‥
洋画家。名は満吉。東京生れ。鶴三の兄。浅井忠に学び、のち、「方寸」の創刊に参加。二科会創立会員として活躍したが、1935年(昭和10)芸術院会員に選ばれ官展に復帰。平明な写実を鼓吹、水彩画や詩歌・評論もよくした。(1882〜1958)
石井柏亭
撮影:田沼武能
⇒いしい【石井】
いし‐いも【石芋】
昔、行脚僧あんぎゃそうが芋を洗う老婆に芋を求めたとき、惜しんで「固くて食えぬ」と断ったため、後その土地の芋は石のように固くなった、という伝説。諸地方に伝わり、僧を弘法大師にあてる所が多い。
いしい‐ランシング‐きょうてい【石井ランシング協定】‥ヰ‥ケフ‥
1917年(大正6)11月、臨時特命全権大使石井菊次郎とアメリカ国務長官ロバート=ランシング(R. Lansing1864〜1928)が調印した中国に関する共同宣言。日本の特殊権益を承認するとともに、領土保全・門戸開放・機会均等の原則を確認したが、協定の解釈は日米で異なった。ワシントン会議で廃棄。
⇒いしい【石井】
いしい‐りゅう【石井流】‥ヰリウ
能楽の大鼓おおつづみ方の流派。安土桃山時代の石井庄左衛門滋長を祖とする。
⇒いしい【石井】
いしい‐りょうすけ【石井良助】‥ヰリヤウ‥
法制史学者。東京生れ。東大卒、同教授。日本の古代から近代の法制史を体系的に研究。著「日本法制史概説」など。文化勲章。(1907〜1993)
⇒いしい【石井】
いし‐うす【石臼】
石で造った臼。大きいものや重いもののたとえに用いる。
石臼
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
⇒いしうす‐げい【石臼芸】
いしうす‐げい【石臼芸】
多くの芸を持ってはいるが、一つも秀でたもののないこと。碾臼ひきうす芸。
⇒いし‐うす【石臼】
いし‐うち【石打ち】
①小石を互いに投げ合う遊戯。
②婚礼の夜、近所の者などがその家の中に小石を投げ込む習俗。いしのいわい。
③魚の隠れている水中の石へ、手にした石をたたきつける漁法。
④「石打の羽」の略。
⇒いしうち‐の‐そや【石打の征矢】
⇒いしうち‐の‐はね【石打の羽】
⇒いしうち‐の‐やなぐい【石打の胡簶】
いしうち‐の‐そや【石打の征矢】
石打の羽で矧はいだ矢。大将軍の用いたもの。
⇒いし‐うち【石打ち】
いしうち‐の‐はね【石打の羽】
鷲の尾をひろげたとき両端に出る羽。甚だ強く、矢羽として珍重する。いしうち。
⇒いし‐うち【石打ち】
いしうち‐の‐やなぐい【石打の胡簶】‥ヤナグヒ
石打の征矢そやを入れるやなぐい。
⇒いし‐うち【石打ち】
いし‐うら【石占】
石による占い。石の個数や大小・軽重、また、蹴った石の状況などによって、吉凶・豊凶を占うものという。万葉集3「夕占ゆうけ問ひ―もちて」
いし‐うるし【石漆】
(→)「せしめうるし」に同じ。浮世風呂3「引付いて離れねへなら―」
イジェクト【eject】
取り出すこと。特にオーディオ・電子機器などから、磁気テープやCD‐ROMなどを取り出すこと。
いしおか【石岡】‥ヲカ
茨城県中部の市。古代に常陸国府・国分寺が所在。幕末まで府中藩(石岡藩)松平氏2万石の城下町。気象庁地磁気観測所がある。人口8万2千。
いし‐おとし【石落し】
城門の楼上ややぐら・天守閣の隅などに床を前方に造り出して設けた開口部。石を落下させ、矢を射下ろして敵を防ぐ装置。
いし‐かい【医師会】‥クワイ
医師の職業団体。全国的なものとしては日本医師会があり、別に日本歯科医師会がある。
いし‐かがみ【石鏡】
光沢ある石の面に影の映ること。
いし‐がき【石垣】
石を積みあげて造った垣。石壁。日葡辞書「イシカキ」。「城の―」
⇒いしがき‐だい【石垣鯛】
⇒いしがき‐づくり【石垣作り】
いしがき【石垣】
沖縄県石垣島にある市。全島市域。八重山諸島の中心地。人口4万5千。
⇒いしがき‐じま【石垣島】
いしがき【石垣】
姓氏の一つ。
⇒いしがき‐りん【石垣りん】
いしがき‐くずれ【石垣崩れ】‥クヅレ
京都の石垣町いしがけまちの茶屋に勤めていた茶屋女のおちぶれた者。好色一代女6「京の―なりと、さる御浪人衆の娘御なりと」
いしがき‐じま【石垣島】
沖縄県南西部、八重山諸島の島。面積223平方キロメートル。サトウキビ・パイナップルを産する。奈良時代初めの史料にみえる信覚しがき島はこの島という。
石垣島
撮影:山梨勝弘
⇒いしがき【石垣】
いしがき‐だい【石垣鯛】‥ダヒ
イシダイ科の海産硬骨魚。全長80センチメートル。体全体が石垣模様に覆われる。雄の老成魚は斑点が消滅し、口先が白くなることからクチジロと呼ばれる。イシダイと並び磯釣の魚として人気が高い。日本各地の沿岸に分布。
⇒いし‐がき【石垣】
いしがき‐づくり【石垣作り】
南斜面などに築いた石垣の石の間に作物を植え、石の蓄えた太陽熱により促成栽培する方法。主にイチゴなどに用いる。石垣栽培。
⇒いし‐がき【石垣】
いしがき‐やま【石垣山】
神奈川県小田原市にあって、市を一目に見下ろす山。標高242メートル。1590年(天正18)小田原攻めにおける豊臣秀吉の陣所。笠懸山。
石垣山
撮影:佐藤 尚
いしがき‐りん【石垣りん】
詩人。東京生れ。高等小学校卒業後、銀行に勤務。社会と生活をテーマに詩作活動を続けた。作「表札など」など。(1920〜2004)
⇒いしがき【石垣】
いし‐がけ【石崖】
岩山の側面。また、堤などの側面に石を積み重ねたもの。
⇒いしがけ‐こもん【石崖小紋】
⇒いしがけ‐しぼり【石崖絞り】
いしがけ‐こもん【石崖小紋】
石崖の形に染めた染模様。
⇒いし‐がけ【石崖】
いしがけ‐しぼり【石崖絞り】
亀甲形きっこうがたに六角形を並べた絞り染模様。
⇒いし‐がけ【石崖】
いしがけ‐まち【石垣町】
京都市東山区宮川町付近。1670年(寛文10)賀茂川岸に護岸工事を施したからいう。近辺に男色・女色の色茶屋が多くあった。いしがきちょう。
いし‐がっせん【石合戦】
石を投げあって戦うこと。また、それにならう男児の遊戯。→印地いんじ
いさめ【勇め・慰め】
元気づけること。なぐさめ。浄瑠璃、傾城反魂香「おつれづれを―のため」
いさめ【禁め・諫め】
①禁制。戒。天武紀下「禁式いさめののり九十二条を立つ」
②諫言かんげん。忠告。源氏物語桐壺「この御方の御―をのみぞなほわづらはしう」
⇒いさめ‐の‐つづみ【諫めの鼓】
い‐さめ【寝覚め】
ねざめ。古今和歌集六帖5「―に君を恋ひあかしつる」
いさめ‐かえ・す【諫め返す】‥カヘス
〔他四〕
ことわる。辞退する。源氏物語若菜上「にはかにてえ―・し聞え給はず」
いさめ‐の‐つづみ【諫めの鼓】
(画題)中国の尭・舜・禹の時代に、朝廷の門に設けて、君主に諫言しようとする者に打ち鳴らさせた鼓。しかし、世はよく治まって打ち鳴らす者なく鼓に苔を生じたという。
⇒いさめ【禁め・諫め】
いさ・める【禁める・諫める】
〔他下一〕[文]いさ・む(下二)
①おさえ止める。禁止する。戒める。万葉集9「神の昔より―・めぬわざぞ」
②(多く目上に対して)誤りや良くない点を改めるように言う。忠告する。「部長の深酒を―・める」
いさ‐や
(イサに間投助詞ヤの付いたもの)さあ、どんなものか。どうか知らないが。後撰和歌集恋「淵瀬とも―しら波たちさわぐ」
いざや
上方端唄・俗曲。「いざや行きませう住吉へ」という歌い出し。大坂の若者が芸妓や太鼓持を引き連れて賑やかに繰り出すさまを描く。
いざ‐や
(イザに間投助詞ヤの付いたもの)さあ。いでや。どりゃ。
イザヤ【Isaiah】
前8世紀のイスラエルの大預言者。神ヤハウェの正義と救い主の出現とを説いて、王や民に神への信頼と改心を説いた。
⇒イザヤ‐しょ【イザヤ書】
イザヤ‐しょ【イザヤ書】
旧約聖書中の大預言書。3部分に分かれ、イザヤに帰せられる第1部(1〜39章)に加えて、第2部(40〜55章)はバビロニアに捕囚されたユダヤ人に解放を告げ、第3部(56〜66章)は解放後の神殿復興などを歌う。
⇒イザヤ【Isaiah】
いざよいイザヨヒ
(上代ではイサヨヒと清音)
①いざようこと。進もうとして進まないこと。ためらうこと。万葉集14「青嶺ねろにたなびく雲の―に」
②(「十六夜」と書く)
㋐「いざよいの月」の略。
㋑陰暦16日。また、その夜。〈[季]秋〉
⇒いざよい‐の‐つき【十六夜の月】
⇒いざよい‐ばら【十六夜薔薇】
いざよい【十六夜】イザヨヒ
歌舞伎舞踊。清元。本名題「梅柳中宵月うめやなぎなかもよいづき」。河竹新七(黙阿弥)作詞。清元徳兵衛または2世清元延寿太夫の妻いそ作曲。初世花柳寿輔振付。1859年(安政6)初演。「小袖曾我薊色縫こそでそがあざみのいろぬい」の十六夜清心の心中の場に用いた。
⇒いざよい‐せいしん【十六夜清心】
いざよい‐せいしん【十六夜清心】イザヨヒ‥
歌舞伎脚本「小袖曾我薊色縫こそでそがあざみのいろぬい」の通称。また、その主人公の男女。
→文献資料[小袖曾我薊色縫]
⇒いざよい【十六夜】
いざよいにっき【十六夜日記】イザヨヒ‥
紀行。1巻。阿仏尼あぶつにが夫為家の没後、領地(播磨細川荘)相続について実子為相ためすけのために幕府に訴えようと、1279年(弘安2)京都から鎌倉に下った時のもの。いさよいのにっき。
→文献資料[十六夜日記]
⇒いざよいにっき‐ざんげつしょう【十六夜日記残月鈔】
いざよいにっき‐ざんげつしょう【十六夜日記残月鈔】イザヨヒ‥セウ
十六夜日記の注釈書。3巻。小山田与清ともきよの著、北条時鄰ときちかの補。1824年(文政7)刊。
⇒いざよいにっき【十六夜日記】
いざよい‐の‐つき【十六夜の月】イザヨヒ‥
(陰暦16日の月は、満月よりもおそく、ためらうようにして出てくるのでいう)陰暦16日の夜の月。既望。源氏物語末摘花「もろともに大内山は出でつれど入る方見せぬ―」
⇒いざよい
いざよい‐ばら【十六夜薔薇】イザヨヒ‥
サンショウバラの園芸品種の一つ。葉はサンショウに似て小さく、花は紅色八重で、一方に欠所があるので「いざよい」の名を得た。夏、開花。
⇒いざよい
いざよ・うイザヨフ
〔自五〕
(上代ではイサヨフと清音)進もうとして進まない。たゆたう。万葉集3「―・ふ波の」
い‐さら【細小】
「いささかの」「少しの」「小さな」の意。
⇒いさら‐い【細小井】
⇒いさら‐いさら‐に【細小細小に】
⇒いさら‐おがわ【細小小川】
⇒いさら‐がわ【細小川】
⇒いさら‐なみ【細小波】
⇒いさら‐みず【細小水・水潦・潦水】
いさら‐い【細小井】‥ヰ
水の少ない井。浅井。源氏物語藤裏葉「心をやれる―の水」
⇒い‐さら【細小】
い‐さらい【尻・臀】ヰサラヒ
尻しりの古語。〈類聚名義抄〉
いさら‐いさら‐に【細小細小に】
〔副〕
少しずつ。永久百首「―秋と見ゆらむ」
⇒い‐さら【細小】
い‐さらえ【鋳浚え・鋳掫】‥サラヘ
鋳造した金属にたがねをいれてならしたり、模様を彫りいれたりすること。いさらい。好色一代女6「竹簾に中古の鉄鍔、―の目貫」
いさら‐おがわ【細小小川】‥ヲガハ
(→)「いさらがわ」に同じ。永久百首「岩間ゆく―のせはしきに」
⇒い‐さら【細小】
いさら‐がわ【細小川】‥ガハ
水の少ないほそい川。
⇒い‐さら【細小】
いさら‐なみ【細小波】
霧の異名。保安二年関白家歌合「―晴れにけらしな」
⇒い‐さら【細小】
いさら‐みず【細小水・水潦・潦水】‥ミヅ
少しあふれこぼれ出る水。皇極紀「―庭おおばに溢いわめり」
⇒い‐さら【細小】
いさり【漁り】
(古くはイザリ)魚介を捕ること。すなどり。りょう。また、いさり火。万葉集15「あまの―はともしあへり見ゆ」
⇒いさり‐おぶね【漁小舟】
⇒いさり‐び【漁火】
⇒いさり‐び‐の【漁火の】
⇒いさり‐ぶね【漁舟】
い‐さり【耒底】
犂からすきの底の、土につくところ。〈類聚名義抄〉
い‐ざり【躄・膝行】ヰザリ
いざること。尻を地につけたまま進むこと。また、いざる人。
⇒いざり‐うお【躄魚】
⇒いざり‐ばた【躄機・居座機】
いざり‐うお【躄魚】ヰザリウヲ
「カエルアンコウ」の別称。
⇒い‐ざり【躄・膝行】
いさり‐おぶね【漁小舟】‥ヲ‥
小さな漁舟。大弐高遠集「浪のよる―の見えつるは」
⇒いさり【漁り】
いざり‐ばた【躄機・居座機】ヰザリ‥
(→)地機じばたに同じ。
⇒い‐ざり【躄・膝行】
いさり‐び【漁火】
魚を漁船の方へ誘い寄せるために焚く火。万葉集12「釣する海部あまの―の」
漁火
撮影:関戸 勇
⇒いさり【漁り】
いさり‐び‐の【漁火の】
〔枕〕
「ほ」「ほのか」にかかる。万葉集19「―ほにか出でなむ」
⇒いさり【漁り】
いさり‐ぶね【漁舟】
魚を捕る舟。すなどりぶね。千載和歌集恋「磯間をわくる―」
⇒いさり【漁り】
いさ・る【漁る】
〔他四〕
(古くはイザル)魚介などを捕らえる。すなどる。あさる。万葉集15「うなはらの沖辺にともし―・る火は」
い‐ざる【
・篅】
竹を編んでつくった器。ざる。〈新撰字鏡8〉
い‐ざ・る【躄る・膝行る】ヰザル
〔自五〕
①すわったままで進む。膝や尻を地につけたまま進む。膝行する。蜻蛉日記中「―・りいづるままに」。「末席へ―・る」
②船底をこすりながらゆっくり進む。土佐日記「舟を引きのぼれども、川の水なければ―・りにのみぞ―・る」
③物が、置いた場所から自然にずれ動く。「地震で机が―・る」
いさわ【石和】
山梨県笛吹市の地名。笛吹川に沿い、もと甲斐国府所在地。中世は武田氏の居住地。甲州街道の宿駅。石和温泉がある。
石和温泉
撮影:佐藤 尚
いざわ【井沢】ヰザハ
姓氏の一つ。
⇒いざわ‐やそべえ【井沢弥惣兵衛】
いざわ【伊沢】‥ザハ
姓氏の一つ。
⇒いさわ‐しゅうじ【伊沢修二】
⇒いざわ‐らんけん【伊沢蘭軒】
いざ‐わ
〔感〕
(イザに終助詞ワを添えた語)さあ。さあさあ。万葉集13「小子わくごども―出で見む」
いさわ‐しゅうじ【伊沢修二】‥サハシウ‥
近代日本教育の開拓者。信州高遠たかとおの人。アメリカ留学後、体育・音楽教育等に貢献。文部省編輯局長。国家教育社を結成、台湾での教育政策にも携わり、晩年には視話法による吃音矯正に尽力。(1851〜1917)
⇒いざわ【伊沢】
いさわ‐じょう【胆沢城】‥サハジヤウ
802年(延暦21)陸奥鎮定のために坂上田村麻呂の築いた城。のち鎮守府を置く。岩手県奥州市水沢区に城跡がある。
いざわ‐の‐みや【伊雑宮】‥ザハ‥
三重県志摩市磯部町にある、伊勢皇大神宮(内宮)別宮の一つ。祭神は皇大神御魂ほか。御田植の神事は有名。志摩国一の宮。遥宮とおのみや。磯部の宮。いぞうのみや。
いざわ‐やそべえ【井沢弥惣兵衛】ヰザハ‥ヱ
江戸中期の治水家。名は為永。紀伊の人。徳川吉宗に召し出され、全国の水利事業、新田開発に奔走。木曾三川分流の基本計画や武蔵の見沼などの干拓で有名。(1654〜1738)
⇒いざわ【井沢】
いざわ‐らんけん【伊沢蘭軒】‥ザハ‥
江戸後期の儒学者・医者。名は信恬のぶさだ。備後福山藩医。考証学を得意とし、門人に渋江抽斎ら。森鴎外に史伝「伊沢蘭軒」がある。(1777〜1829)
⇒いざわ【伊沢】
い‐さん【胃散】ヰ‥
胃病に用いる散薬。主成分は重曹。
い‐さん【胃酸】ヰ‥
胃液中に含まれる酸、特に塩酸。病的な胃液は、このほか発酵により生じる有機酸、特に乳酸をも含む。
⇒いさん‐かた‐しょう【胃酸過多症】
⇒いさん‐けつぼう‐しょう【胃酸欠乏症】
い‐さん【違算・遺算】ヰ‥
①勘定かんじょうちがい。
②計画の立てそこない。見込みちがい。誤算。徳冨蘆花、不如帰「母は初めて吾―を悟り」
い‐さん【遺産】ヰ‥
①死後に遺した財産。すなわち人が死亡当時もっていた財産。所有権・債権などの権利のほかに債務をも含む。相続財産。「父の―」
②比喩的に、前代の人が遺した業績。「文化―」
⇒いさん‐さいけんしゃ【遺産債権者】
⇒いさん‐ぜい【遺産税】
⇒いさん‐そうぞく【遺産相続】
いさん【潙山】ヰ‥
唐代の禅僧。名は霊祐。百丈懐海ひゃくじょうえかいの教えをうけ、のち潭州たんしゅう潙山(湖南省)に同慶寺を建て教えを弘めた。その弟子仰山きょうざんが大成した潙仰宗いぎょうしゅうの祖。大円禅師。(771〜853)
いさん‐かた‐しょう【胃酸過多症】ヰ‥クワ‥シヤウ
胃から分泌される塩酸量の多い病症。ストレス・喫煙・早食いなどにより起こり、また胃炎・胃潰瘍などの症状の一つとして現れる。過酸症。
⇒い‐さん【胃酸】
いさん‐けつぼう‐しょう【胃酸欠乏症】ヰ‥ボフシヤウ
胃液中の塩酸および酵素が減少または欠乏する病症。慢性胃炎・胃粘膜萎縮いしゅく・胃拡張・胃癌などによって起こる。低酸症。無酸症。
⇒い‐さん【胃酸】
いさん‐さいけんしゃ【遺産債権者】ヰ‥
(→)相続債権者に同じ。
⇒い‐さん【遺産】
いさん‐ぜい【遺産税】ヰ‥
遺産相続者に課せられる相続税。
⇒い‐さん【遺産】
いさん‐そうぞく【遺産相続】ヰ‥サウ‥
一般的には財産相続をいう。家の制度のあった旧制では、特に戸主でない家族の遺産をうけつぐこと。「―人」
⇒い‐さん【遺産】
いし【石】
①岩より小さく、砂より大きい鉱物質のかたまり。「―のように固い」
②岩石・鉱石の俗称。また、石材の意にも用いる。「―の地蔵」
③宝石、または特定の鉱物加工品。時計の軸受に使う宝石、ライターの発火合金、碁石、硯、墓石など。
④石御器いしごきの略。浄瑠璃、妹背山婦女庭訓「此の―できゆつとやらんせ」
⑤胆石。結石。
⑥(じゃんけんで)にぎりこぶし。ぐう。
⑦方形の敷石の配置をかたどった紋所の名。「よついし」「いしだたみぐるま」「まるにひとついし」などがある。
⑧固いもの、無情なもの、融通のきかないもの、などを比喩的に表す語。「―あたま」「―のような心」
⇒石が流れて木の葉が沈む
⇒石で手を詰む
⇒石にかじりついても
⇒石に灸
⇒石に漱ぎ流れに枕す
⇒石に立つ矢
⇒石に謎かける
⇒石に花
⇒石に針
⇒石に蒲団は着せられず
⇒石に枕し流れに漱ぐ
⇒石の上にも三年
⇒石を抱きて淵に入る
い‐し【以次】
①上席の人に次ぐこと。次席。次位。
②つぎつぎ。次第次第。順々。
い‐し【位子】ヰ‥
律令制で、六位以下八位以上の人の嫡子。21歳で未任官の者を試験し、大舎人おおとねり・兵衛ひょうえなどの下級官人に任じた。→蔭位おんい
い‐し【医師】
①所定の資格を得て、病気の診察・治療を業とする人。医者。
②令制で、療病、医生の教授をつかさどる典薬寮の職員。また、江戸幕府の職員。
い‐し【倚子・椅子】
坐臥具の一つ。四角で4脚、左右および後部に手すりがあり、背部に鳥居形のよりかかりがあって、上に褥しとねを敷く。天皇や高官の公卿が立礼りゅうれいの儀式中、腰を掛けるためのもの。奈良時代までは胡床あぐらとよんだ。
倚子
い‐し【移徙】
①うつりうごくこと。移転。
②⇒わたまし
い‐し【異志】
①謀反をしようとする心。二心。異心。
②普通と違ったすぐれた志。
い‐し【意志】
①(will)
㋐〔哲〕道徳的価値評価を担う主体。理性による思慮・選択を決心して実行する能力。知識・感情と対立するものとされ、併せて知・情・意という。
㋑〔心〕ある行動をとることを決め、かつそれを生起させ、持続させる心的機能。
②物事をなしとげようとする、積極的な心の状態。「―薄弱」「―の強い人」
▷法律用語としては、ふつう「意思」を使う。
い‐し【意思】
考え。おもい。「―表示」「―の疎通をはかる」→意志
い‐し【違旨】ヰ‥
趣旨にたがうこと。仰せにそむくこと。
い‐し【遺子】ヰ‥
親の死後にのこった子。わすれがたみ。遺児。
い‐し【遺矢】ヰ‥
(矢は屎くその意)いながら大小便をもらすこと。いびたり。
い‐し【遺址】ヰ‥
昔の建物などのあったあと。遺跡。
い‐し【遺志】ヰ‥
故人の生前の志。遺意。「―をつぐ」
い‐し【遺屍】ヰ‥
①死骸。遺体。なきがら。
②置きざりにされた死体。遺棄死体。
い‐し【頤指・頤使】
あごで指図して人を使うこと。人を軽んじて使うこと。
い‐し【縊死】
自分でくびをくくって死ぬこと。首くくり。首つり。
い‐し【闈司】ヰ‥
律令制の後宮十二司の一つ。内裏内側の門の鍵の保管と出納をつかさどった女官の職。みかどのつかさ。
い‐し【懿旨】
太皇太后・皇太后・皇后の命めい。
いし
〔代〕
(二人称。ヌシの関東方言)なんじ。おまえ。
い・し【美し】
〔形シク〕
(中世・近世には口語形「いしい」も用いた)
①よい。好ましい。宇津保物語吹上上「―・しき盃など」
②見事である。たくみである。中務内侍日記「―・しく相したりとて」
③殊勝である。けなげである。神妙である。平治物語「汝―・しく参りたり」
④味がよい。太平記23「―・しかりし時は夢窓にくらはれて」。狂言、比丘貞「いしい酒でおりやる」
→おいしい
い‐じ【位次】ヰ‥
位階の高下による座席の順序。席次。
い‐じ【医事】
医学・医療に関する事柄。「―評論家」
い‐じ【異字】
異なった文字。別の文字。「―同訓」
い‐じ【異事】
常と異なった事柄。非常の事。
い‐じ【異時】
他の時。他日。
い‐じ【意地】‥ヂ
①こころ。気だて。心根。「―が悪い」
②自分の思うことを通そうとする心。「―を張る」「―を通す」
③物欲。食欲。「―がきたない」
④連歌論で、作句上の心のはたらき。連理秘抄「骨こつのある人は、―によりて句がらの面白き也」
⇒意地が焼ける
⇒意地にかかる
⇒意地になる
⇒意地にも我にも
い‐じ【意字】
表意文字。↔音字
い‐じ【維持】ヰヂ
物事をそのままの状態でもち続けること。つなぎもつこと。「治安―」「現状―」「政権を―する」
い‐じ【遺児】ヰ‥
①親に死なれた子。遺子。
②捨て子。
い‐じ【遺事】ヰ‥
①死者の遺した事柄。
②昔から伝わっている事跡。
③忘れてまだ行なっていない事柄。
いし‐あか【石垢】
河川の水底の石につく珪藻けいそう。
いし‐あたま【石頭】
①石のようにかたい頭。
②考え方がかたくて融通のきかないこと。また、そういう人。
いし‐あわせ【石合せ】‥アハセ
①石に和歌をよみ添え左右につがえ合わせて優劣を競う遊戯。
②奇石の優劣を競うこと。
いし‐い【石井】‥ヰ
岩をうがって造った井。また、石で囲んだ井戸。古今和歌集別「志賀の山越にて―のもとにて」
いしい【石井】‥ヰ
姓氏の一つ。
⇒いしい‐きくじろう【石井菊次郎】
⇒いしい‐じゅうじ【石井十次】
⇒いしい‐すすむ【石井進】
⇒いしい‐つるぞう【石井鶴三】
⇒いしい‐ばく【石井漠】
⇒いしい‐はくてい【石井柏亭】
⇒いしい‐ランシング‐きょうてい【石井ランシング協定】
⇒いしい‐りゅう【石井流】
⇒いしい‐りょうすけ【石井良助】
いし・い【美しい】
〔形〕
⇒いし
いしい‐きくじろう【石井菊次郎】‥ヰ‥ラウ
外交官。上総真名村(現、千葉県茂原市)生れ。駐仏大使を経て、第2次大隈内閣外相。1917年(大正6)石井‐ランシング協定を締結。枢密顧問官。子爵。(1866〜1945)
⇒いしい【石井】
いし‐いし
(女房詞。「いし」は「おいしい」と同義)団子だんごのこと。
いし‐いし
(一説に、「以次いし」を重ねた語という)次々。順次。問はず語り「御験者の禄―は常の事なり」
いじ‐いじイヂイヂ
いじけて、ふるまいがはっきりしないさま。「―した態度」「―と答える」
いしい‐じゅうじ【石井十次】‥ヰジフ‥
キリスト教社会事業家。日向上江村(現、宮崎県高鍋町)生れ。岡山に孤児教育会(後の岡山孤児院)創立。宮崎・大阪へも事業を拡大。(1865〜1914)
⇒いしい【石井】
いしい‐すすむ【石井進】‥ヰ‥
日本史学者。東京生れ。東大卒、同教授。中世史を専攻。国家史・政治史を専門としながら、民俗学・考古学なども幅広く研究。著「日本中世国家史の研究」など。(1931〜2001)
⇒いしい【石井】
いしい‐つるぞう【石井鶴三】‥ヰ‥ザウ
彫刻家。柏亭の末弟。東京生れ。東京美術学校卒。水彩画や版画もよくし、新聞小説の挿絵でも知られた。東京芸大教授。(1887〜1973)
石井鶴三
撮影:田沼武能
⇒いしい【石井】
いしい‐ばく【石井漠】‥ヰ‥
舞踊家。本名、忠純。秋田県生れ。帝劇歌劇・浅草オペラなどを経て、世界的に活躍。モダン‐バレエの開拓に尽くした。代表作「明暗」「人間釈迦」。(1886〜1962)
石井漠
撮影:田沼武能
⇒いしい【石井】
いしい‐はくてい【石井柏亭】‥ヰ‥
洋画家。名は満吉。東京生れ。鶴三の兄。浅井忠に学び、のち、「方寸」の創刊に参加。二科会創立会員として活躍したが、1935年(昭和10)芸術院会員に選ばれ官展に復帰。平明な写実を鼓吹、水彩画や詩歌・評論もよくした。(1882〜1958)
石井柏亭
撮影:田沼武能
⇒いしい【石井】
いし‐いも【石芋】
昔、行脚僧あんぎゃそうが芋を洗う老婆に芋を求めたとき、惜しんで「固くて食えぬ」と断ったため、後その土地の芋は石のように固くなった、という伝説。諸地方に伝わり、僧を弘法大師にあてる所が多い。
いしい‐ランシング‐きょうてい【石井ランシング協定】‥ヰ‥ケフ‥
1917年(大正6)11月、臨時特命全権大使石井菊次郎とアメリカ国務長官ロバート=ランシング(R. Lansing1864〜1928)が調印した中国に関する共同宣言。日本の特殊権益を承認するとともに、領土保全・門戸開放・機会均等の原則を確認したが、協定の解釈は日米で異なった。ワシントン会議で廃棄。
⇒いしい【石井】
いしい‐りゅう【石井流】‥ヰリウ
能楽の大鼓おおつづみ方の流派。安土桃山時代の石井庄左衛門滋長を祖とする。
⇒いしい【石井】
いしい‐りょうすけ【石井良助】‥ヰリヤウ‥
法制史学者。東京生れ。東大卒、同教授。日本の古代から近代の法制史を体系的に研究。著「日本法制史概説」など。文化勲章。(1907〜1993)
⇒いしい【石井】
いし‐うす【石臼】
石で造った臼。大きいものや重いもののたとえに用いる。
石臼
撮影:薗部 澄(JCII蔵)
⇒いしうす‐げい【石臼芸】
いしうす‐げい【石臼芸】
多くの芸を持ってはいるが、一つも秀でたもののないこと。碾臼ひきうす芸。
⇒いし‐うす【石臼】
いし‐うち【石打ち】
①小石を互いに投げ合う遊戯。
②婚礼の夜、近所の者などがその家の中に小石を投げ込む習俗。いしのいわい。
③魚の隠れている水中の石へ、手にした石をたたきつける漁法。
④「石打の羽」の略。
⇒いしうち‐の‐そや【石打の征矢】
⇒いしうち‐の‐はね【石打の羽】
⇒いしうち‐の‐やなぐい【石打の胡簶】
いしうち‐の‐そや【石打の征矢】
石打の羽で矧はいだ矢。大将軍の用いたもの。
⇒いし‐うち【石打ち】
いしうち‐の‐はね【石打の羽】
鷲の尾をひろげたとき両端に出る羽。甚だ強く、矢羽として珍重する。いしうち。
⇒いし‐うち【石打ち】
いしうち‐の‐やなぐい【石打の胡簶】‥ヤナグヒ
石打の征矢そやを入れるやなぐい。
⇒いし‐うち【石打ち】
いし‐うら【石占】
石による占い。石の個数や大小・軽重、また、蹴った石の状況などによって、吉凶・豊凶を占うものという。万葉集3「夕占ゆうけ問ひ―もちて」
いし‐うるし【石漆】
(→)「せしめうるし」に同じ。浮世風呂3「引付いて離れねへなら―」
イジェクト【eject】
取り出すこと。特にオーディオ・電子機器などから、磁気テープやCD‐ROMなどを取り出すこと。
いしおか【石岡】‥ヲカ
茨城県中部の市。古代に常陸国府・国分寺が所在。幕末まで府中藩(石岡藩)松平氏2万石の城下町。気象庁地磁気観測所がある。人口8万2千。
いし‐おとし【石落し】
城門の楼上ややぐら・天守閣の隅などに床を前方に造り出して設けた開口部。石を落下させ、矢を射下ろして敵を防ぐ装置。
いし‐かい【医師会】‥クワイ
医師の職業団体。全国的なものとしては日本医師会があり、別に日本歯科医師会がある。
いし‐かがみ【石鏡】
光沢ある石の面に影の映ること。
いし‐がき【石垣】
石を積みあげて造った垣。石壁。日葡辞書「イシカキ」。「城の―」
⇒いしがき‐だい【石垣鯛】
⇒いしがき‐づくり【石垣作り】
いしがき【石垣】
沖縄県石垣島にある市。全島市域。八重山諸島の中心地。人口4万5千。
⇒いしがき‐じま【石垣島】
いしがき【石垣】
姓氏の一つ。
⇒いしがき‐りん【石垣りん】
いしがき‐くずれ【石垣崩れ】‥クヅレ
京都の石垣町いしがけまちの茶屋に勤めていた茶屋女のおちぶれた者。好色一代女6「京の―なりと、さる御浪人衆の娘御なりと」
いしがき‐じま【石垣島】
沖縄県南西部、八重山諸島の島。面積223平方キロメートル。サトウキビ・パイナップルを産する。奈良時代初めの史料にみえる信覚しがき島はこの島という。
石垣島
撮影:山梨勝弘
⇒いしがき【石垣】
いしがき‐だい【石垣鯛】‥ダヒ
イシダイ科の海産硬骨魚。全長80センチメートル。体全体が石垣模様に覆われる。雄の老成魚は斑点が消滅し、口先が白くなることからクチジロと呼ばれる。イシダイと並び磯釣の魚として人気が高い。日本各地の沿岸に分布。
⇒いし‐がき【石垣】
いしがき‐づくり【石垣作り】
南斜面などに築いた石垣の石の間に作物を植え、石の蓄えた太陽熱により促成栽培する方法。主にイチゴなどに用いる。石垣栽培。
⇒いし‐がき【石垣】
いしがき‐やま【石垣山】
神奈川県小田原市にあって、市を一目に見下ろす山。標高242メートル。1590年(天正18)小田原攻めにおける豊臣秀吉の陣所。笠懸山。
石垣山
撮影:佐藤 尚
いしがき‐りん【石垣りん】
詩人。東京生れ。高等小学校卒業後、銀行に勤務。社会と生活をテーマに詩作活動を続けた。作「表札など」など。(1920〜2004)
⇒いしがき【石垣】
いし‐がけ【石崖】
岩山の側面。また、堤などの側面に石を積み重ねたもの。
⇒いしがけ‐こもん【石崖小紋】
⇒いしがけ‐しぼり【石崖絞り】
いしがけ‐こもん【石崖小紋】
石崖の形に染めた染模様。
⇒いし‐がけ【石崖】
いしがけ‐しぼり【石崖絞り】
亀甲形きっこうがたに六角形を並べた絞り染模様。
⇒いし‐がけ【石崖】
いしがけ‐まち【石垣町】
京都市東山区宮川町付近。1670年(寛文10)賀茂川岸に護岸工事を施したからいう。近辺に男色・女色の色茶屋が多くあった。いしがきちょう。
いし‐がっせん【石合戦】
石を投げあって戦うこと。また、それにならう男児の遊戯。→印地いんじ
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いさ【鯨】🔗⭐🔉
いさ 【鯨】
クジラ。いさな。「くぢらを―といふなり/仙覚抄」
いさ🔗⭐🔉
いさ
■一■ (感)
わからないことを尋ねられたり,答えをためらったりするときに発する語。さあ。さあねえ。「とみにもいはず,―など,これかれ見あはせて/枕草子 131」
■二■ (副)
(下に「知らず」を伴って)さあ,どうであろうか,わからない。「人は―心も知らず/古今(春上)」
→いさや
い-さい【委細】🔗⭐🔉
い-さい
― [1] 【委細】
詳しいこと。詳しい事情。詳細。副詞的にも用いる。「―をつくす」「―面談」「―承知した」「懇ろに教へ示し尚ほ―に其の国情を語りける/経国美談(竜渓)」
― [1] 【委細】
詳しいこと。詳しい事情。詳細。副詞的にも用いる。「―をつくす」「―面談」「―承知した」「懇ろに教へ示し尚ほ―に其の国情を語りける/経国美談(竜渓)」
いさい-しょうちのすけ【委細承知之助】🔗⭐🔉
いさい-しょうちのすけ
― 【委細承知之助】
すべて承知したという意の「委細承知」を人名に擬していったもの。「―,仕上げをごろうじろ」
― 【委細承知之助】
すべて承知したという意の「委細承知」を人名に擬していったもの。「―,仕上げをごろうじろ」
い-さい【異才】🔗⭐🔉
い-さい [0] 【異才】
普通とは違ったすぐれた才能。また,その持ち主。
い-さい【異彩】🔗⭐🔉
い-さい [0] 【異彩】
〔「普通とは異なった色どり」の意から〕
普通とは異なって目立つようす。また,他よりひときわすぐれているようす。
い-さい【偉才】🔗⭐🔉
い-さい
― [0] 【偉才】
並外れてすぐれた才能。また,その人。
― [0] 【偉才】
並外れてすぐれた才能。また,その人。
いさお【功・勲】🔗⭐🔉
いさお イサヲ [0] 【功・勲】
国家・民族・社会などに対する功績。手柄。いさおし。「―をたてる」
いさおし【功・勲】🔗⭐🔉
いさおし イサヲシ [0] 【功・勲】
「いさお(功・勲)」に同じ。「文質偏ならざるをもて,君子の―とす/笈日記」
いさお・し【功し】🔗⭐🔉
いさお・し イサヲシ 【功し】 (形シク)
(1)勇ましい。雄々しい。「俊蔭,―・しき心,はやき足をいたして行くに/宇津保(俊蔭)」
(2)勤勉だ。よく努める。「―・しきかな辰爾/日本書紀(敏達訓)」
(3)手柄がある。勲功がある。「天皇厚く野見宿禰の―・しきを賞めたまふ/日本書紀(垂仁訓)」
いさかい【諍い】🔗⭐🔉
いさかい イサカヒ [0] 【諍い】 (名)スル
言い争うこと。争い。言い合い。けんか。「―が絶えない」
いさか・う【諍う】🔗⭐🔉
いさか・う イサカフ [3][0] 【諍う】 (動ワ五[ハ四])
言い争う。けんかをする。「兄弟で―・う」
いさか・う【叱ふ】🔗⭐🔉
いさか・う イサカフ 【叱ふ】 (動ハ四)
しかる。「客人の前には犬をだにも―・ふまじとこそ/十訓 7」
いさき【伊佐木・鶏魚】🔗⭐🔉
いさき [0][1] 【伊佐木・鶏魚】
スズキ目の海魚。全長約40センチメートル。体は長楕円形で側扁し,体色は全体に暗緑褐色。幼魚は背面に黄褐色の縦帯が三本ある。陸に近い磯(イソ)や暗礁にすむ。釣りの好対象。夏が美味で,刺身・塩焼きにする。本州中部以南から東南アジアに分布。イサギ。[季]夏。
いさぎよ・い【潔い】🔗⭐🔉
いさぎよ・い [4] 【潔い】 (形)[文]ク いさぎよ・し
(1)卑怯な点や未練がましいところがなく立派である。悪びれない。「―・く責任をとる」
(2)汚れがない。清浄だ。「瑠璃(ルリ)の浄土は―・し/梁塵秘抄」
(3)心やおこないにやましいところがない。潔白だ。「―・き人の心をわれ忘れめや/新古今(神祇)」
(4)清らかで気持ちがよい。「堤より田の青やぎて―・き(凡兆)/猿蓑」
[派生] ――さ(名)
い-さく【遺作】🔗⭐🔉
い-さく
― [0] 【遺作】
死んだ人が残した未発表の作品。
― [0] 【遺作】
死んだ人が残した未発表の作品。
い-さく【遺策】🔗⭐🔉
い-さく
― [0] 【遺策】
手落ちのあるはかりごと。
― [0] 【遺策】
手落ちのあるはかりごと。
イサク
Isaac
🔗⭐🔉
イサク
Isaac
旧約聖書創世記に登場するイスラエルの族長。アブラハムとサラに契約のしるしとして神が与えた子。ヤコブの父。
Isaac
旧約聖書創世記に登場するイスラエルの族長。アブラハムとサラに契約のしるしとして神が与えた子。ヤコブの父。
いさ-くさ🔗⭐🔉
いさ-くさ [0]
(1)もめごと。いざこざ。「きのふの―はどうなりました/滑稽本・浮世風呂 4」
(2)文句。苦情。言い分。「なに,―があるもんだ/滑稽本・膝栗毛 7」
(3)(副詞的に用いる)あれこれ。ぐずぐず。「そんな人達に会って―口をきくよりも/或る女(武郎)」
いさ-ご【砂・沙・砂子】🔗⭐🔉
いさ-ご [0] 【砂・沙・砂子】
すな。細かい石。すなご。まさご。
いさご-じ【砂路】🔗⭐🔉
いさご-じ ―ヂ 【砂路】
砂の路。すなみち。「清き河原の―に/弁内侍日記」
いさご-むし【沙虫・石蚕】🔗⭐🔉
いさご-むし [3] 【沙虫・石蚕】
トビケラの幼虫。イモムシ形で,淡水中にすみ,糸を出して砂粒などをつづり合わせ筒状の巣を作る。釣りの餌(エサ)に使われる。
いささ【細小・細】🔗⭐🔉
いささ 【細小・細】 (接頭)
名詞に付いて,ちいさい,ささやかな,わずかな,いささかの,の意を表す。「―小笹(オザサ)」「―川」
いささ-おがわ【細小小川】🔗⭐🔉
いささ-おがわ ―ヲガハ 【細小小川】
細い流れ。いささ川。「―に夕すずみせむ/拾玉集」
いささ-おざさ【細小小笹】🔗⭐🔉
いささ-おざさ ―ヲ― 【細小小笹】
わずかにある笹。一説に,背の低い竹の意とも。「後は山,前は野辺,―に風さわぎ/平家(灌頂)」
いささ-がわ【細小川】🔗⭐🔉
いささ-がわ ―ガハ 【細小川】
「いささおがわ」に同じ。「―流れみなぎる樋の上を/浄瑠璃・天の網島(下)」
いささ-むらたけ【細小群竹】🔗⭐🔉
いささ-むらたけ 【細小群竹】
ほんのわずかの竹の群。小さな竹藪(ヤブ)。「我がやどの―吹く風の/万葉 4291」
〔一説に,「いささ」は「斎笹」で清らかな笹とする〕
いさざ【
】🔗⭐🔉
いさざ [0] 【
】
スズキ目の淡水魚。全長約7センチメートル。ハゼの一種で,体形はマハゼにやや似る。体色は淡褐色。昼間は深所に群れ,夜間は湖面近くまで浮上する。佃煮(ツクダニ)にして食用。琵琶湖の特産。[季]冬。《水増て―とれぬ日続きけり/円嶺》
】
スズキ目の淡水魚。全長約7センチメートル。ハゼの一種で,体形はマハゼにやや似る。体色は淡褐色。昼間は深所に群れ,夜間は湖面近くまで浮上する。佃煮(ツクダニ)にして食用。琵琶湖の特産。[季]冬。《水増て―とれぬ日続きけり/円嶺》
いさざ【
】🔗⭐🔉
いさざ 【
】
シロウオの異名。[本草綱目啓蒙]
】
シロウオの異名。[本草綱目啓蒙]
いささ-か【聊か・些か】🔗⭐🔉
いささ-か [0][2] 【聊か・些か】
■一■ (副)
(1)少し。幾らか。「これには―驚いた」「―の悔恨とともに思い出される」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)少しも。全然。現代語では「いささかも」の形をとる。「確信は―も揺るがない」「此の世には,―思ひ慰むかたなくて/源氏(総角)」
■二■ (形動)[文]ナリ
数量・程度がわずかであるさま。重大でないさま。「―なりともお役に立ちたい」「―な金で御心配遊ばすのが/魔風恋風(天外)」
いささ-け・し【聊けし】🔗⭐🔉
いささ-け・し 【聊けし】 (形ク)
小さい。少しばかりである。わずかである。「―・き事は是軽し/日本書紀(推古訓)」
いささめ-に🔗⭐🔉
いささめ-に (副)
(1)一時的に。かりそめに。ちょっと。「―仮廬(カリホ)のためと作りけめやも/万葉 1355」
(2)他にはっきりとわかるように。公然と。「この婚縁は―とり結べるにあらねども/読本・八犬伝 2」
いさ・ちる🔗⭐🔉
いさ・ちる (動タ上一)
涙を流してはげしく泣く。いさつ。「八拳須(ヤツカヒゲ)心(ムネ)の前に至るまで,啼き―・ちき/古事記(上)」
い-さつ【縊殺】🔗⭐🔉
い-さつ [0] 【縊殺】 (名)スル
首をしめて殺すこと。
いさ・つ🔗⭐🔉
いさ・つ (動タ上二)
〔上一段動詞「いさちる」の上二段化〕
「いさちる」に同じ。「兵粮既に尽きて―・つること茲(ココ)に深し/日本書紀(雄略訓)」
いさ-な【小魚・細小魚】🔗⭐🔉
いさ-な 【小魚・細小魚】
〔「いさ」は「いささ」の意か〕
小さな魚。こざかな。「浅瀬行く―捕るとや/草根集」
いさ-な【鯨魚・鯨・勇魚】🔗⭐🔉
いさ-な 【鯨魚・鯨・勇魚】
クジラの古名。いさ。
いさな-とり【鯨魚取り・勇魚取り】🔗⭐🔉
いさな-とり 【鯨魚取り・勇魚取り】 (枕詞)
クジラを捕る所の意で「海」「浜」「灘(ナダ)」にかかる。「―海辺をさして/万葉 131」
いさ-は【斑葉】🔗⭐🔉
いさ-は [0] 【斑葉】
(1)葉緑素の欠乏などで白・黄のまだらや筋の生じた葉。斑(フ)入り。
(2)しらが混じりの頭のたとえ。
いさば【五十集】🔗⭐🔉
いさば 【五十集】
〔近世語〕
(1)魚を売買する店。また,魚市場や海産物を扱う商人。
(2)江戸時代,近距離航路で使われた百石積み前後の小型回船。いさばぶね。
いさはや【諫早】🔗⭐🔉
いさはや 【諫早】
長崎県南東部の市。長崎半島と島原半島の基部にあり,交通の要地。農産物の集散地として発展。近年,都市化が進む。
イサベル
Isabel
🔗⭐🔉
イサベル
Isabel
(一世)(1451-1504) カスティリヤの女王(在位 1474-1504)。アラゴンの王子フェルナンド(1452-1516)と結婚,1479年夫のアラゴン王即位により統一スペイン王国が成立,夫妻で共同統治を行う。1492年イスラム教徒のグラナダ王国を攻略して国土回復を完成。コロンブスの新大陸発見を援助した。イサベラ。
Isabel
(一世)(1451-1504) カスティリヤの女王(在位 1474-1504)。アラゴンの王子フェルナンド(1452-1516)と結婚,1479年夫のアラゴン王即位により統一スペイン王国が成立,夫妻で共同統治を行う。1492年イスラム教徒のグラナダ王国を攻略して国土回復を完成。コロンブスの新大陸発見を援助した。イサベラ。
いさまし・い【勇ましい】🔗⭐🔉
いさまし・い [4] 【勇ましい】 (形)[文]シク いさま・し
〔動詞「勇む」の形容詞形〕
(1)危険や困難を恐れず,積極的に事を行うさま。「―・く突進する」
(2)周囲の非難を恐れず,大胆に行動するさま。皮肉やからかいの気持ちで使うことが多い。「状況を一切顧慮しない―・い発言もいくつかあった」
(3)人の心を奮い立たせるようだ。勇壮だ。「―・い行進曲」
(4)進んでそうしようという気になるさま。「後世のつとめも―・しき也/一言芳談(上)」
[派生] ――が・る(動ラ五[四])――げ(形動)――さ(名)
いさみ【勇み】🔗⭐🔉
いさみ [0] 【勇み】
(1)勇気。気力。「まねび仕うまつる―はなし/宇津保(俊蔭)」
(2)はげみ。「自今以後何の―あつてか凶賊をしりぞけんや/平家 10」
(3)勇ましい手柄。武功。「天皇,是に将軍八綱田(ヤツナダ)の―をほめたまふ/日本書紀(垂仁訓)」
(4)侠気(キヨウキ)に富んで,言葉や動作の威勢のよいこと。また,その人。おとこだて。「あば民といふ―/滑稽本・浮世風呂 4」
いさみ-あし【勇み足】🔗⭐🔉
いさみ-あし [3][0] 【勇み足】
(1)相撲で,相手を土俵際まで追い詰めた力士が,勢い余って相手より先に土俵の外に足を踏み出して負けること。踏み越し。
(2)熱心のあまりに,言動が度を過ぎて失敗すること。
いさみ-はだ【勇み肌】🔗⭐🔉
いさみ-はだ [3] 【勇み肌】
威勢がよく,弱きを助け強きをくじく気質。任侠(ニンキヨウ)の気風。また,そのような気性の人。きおいはだ。
いさみ-ぶし【勇み節】🔗⭐🔉
いさみ-ぶし [0] 【勇み節】
江戸時代の俗謡の一。文政(1818-1830)頃,飴(アメ)売りの髷長(マゲナガ)半三郎が豊年飴を売りながら江戸市中を歌い歩いたのに始まると伝えられる。
いさみ-た・つ【勇み立つ】🔗⭐🔉
いさみ-た・つ [4] 【勇み立つ】 (動タ五[四])
闘志を燃やして,勢い込む。きおいたつ。「『さあ決勝戦だ』と―・つ」
いさ・む【勇む】🔗⭐🔉
いさ・む [2] 【勇む】
■一■ (動マ五[四])
進んで物事に当たろうと奮い立つ。積極的な気分になって張り切る。「喜び―・む」「―・んで家を出る」
■二■ (動マ下二)
(1)励ます。力づける。元気を出させる。「あまりにおくれたれば―・むる也/平治(中・古活字本)」
(2)慰める。「娘が気に合ふ遊びをして随分と―・めてくれと/浄瑠璃・妹背山」
いさ・む【諫む・禁む】🔗⭐🔉
いさ・む 【諫む・禁む】 (動マ下二)
⇒いさめる
イサム-ノグチ
Isamu Noguchi
🔗⭐🔉
イサム-ノグチ
Isamu Noguchi
(1904-1988) 日系アメリカ人の彫刻家。詩人野口米次郎(ヨネジロウ)の子。彫刻のほか舞台装置・工芸デザイン・庭園設計などに活躍。
Isamu Noguchi
(1904-1988) 日系アメリカ人の彫刻家。詩人野口米次郎(ヨネジロウ)の子。彫刻のほか舞台装置・工芸デザイン・庭園設計などに活躍。
いさめ【勇め・慰め】🔗⭐🔉
いさめ 【勇め・慰め】
(1)勇気づけること。はげまし。「―の詞に引き立てられ/浄瑠璃・千本桜」
(2)慰めること。「お徒然(ツレヅレ)を―のため/浄瑠璃・反魂香」
いさめ【諫め・禁め】🔗⭐🔉
いさめ [3][0] 【諫め・禁め】
(1)忠告。諫言(カンゲン)。《諫》「部下の―にも耳をかさない」
(2)犯してはならない掟(オキテ)。「あふみちは神の―にさはらねど/和泉式部日記」
いさ・める【諫める・禁める】🔗⭐🔉
いさ・める [3] 【諫める・禁める】 (動マ下一)[文]マ下二 いさ・む
(1)目上の人に不正や欠点を改めるよう忠告する。諫言(カンゲン)する。《諫》「国王に政治を正すように―・める」
(2)禁止する。制止する。「神の―・むる道ならなくに/伊勢 71」
いさ-や🔗⭐🔉
いさ-や
〔「いさ」に間投助詞「や」の付いたもの〕
■一■ (感)
答えにくいことを問われた際に発する語。さあ,どうでしょうか。そうですねえ。「御言の葉をだにとせめ給へば,―とうちなげきて入るに/堤中納言(逢坂)」
■二■ (副)
不審に思う気持ちを表す語。さあ,どうだか。「歌の道のみ古へに変はらぬなどいふこともあれど,―/徒然 14」
いさや-がわ【不知哉川】🔗⭐🔉
いさや-がわ ―ガハ 【不知哉川】
〔「いさらがわ」とも〕
滋賀県,芹川(セリガワ)の古名。霊仙山(リヨウゼンザン)に発し,琵琶湖に注ぐ。((歌枕))「犬上の鳥籠(トコ)の山なる―いさとを聞こせ我が名告(ノ)らすな/万葉 2710」
いさら【細小・些】🔗⭐🔉
いさら 【細小・些】 (接頭)
多く水に関する名詞に付いて,少しの,わずかばかりの,の意を表す。「―井」「―川」
いさら-い【細小井】🔗⭐🔉
いさら-い ―
【細小井】
小さな湧き水。また,遣水(ヤリミズ)のことをいう。「なき人の影だに見えずつれなくて心をやれる―の水/源氏(藤裏葉)」
【細小井】
小さな湧き水。また,遣水(ヤリミズ)のことをいう。「なき人の影だに見えずつれなくて心をやれる―の水/源氏(藤裏葉)」
いさら-おがわ【細小小川】🔗⭐🔉
いさら-おがわ ―ヲガハ 【細小小川】
川幅が狭く,流れる水の少ない小川。いさらがわ。「岩間ゆく―のせはしきに/永久百首」
いさら-がわ【細小川】🔗⭐🔉
いさら-がわ ―ガハ 【細小川】
「いさらおがわ」に同じ。「御草鞋(ワランズ)に流るる血は草葉にそめて―紅葉しがらむごとくなり/浄瑠璃・吉野都女楠」
い-さらい【尻・臀】🔗⭐🔉
い-さらい
サラヒ 【尻・臀】
〔「いざらい」とも〕
しり。[名義抄]
サラヒ 【尻・臀】
〔「いざらい」とも〕
しり。[名義抄]
い-さらえ【鋳浚へ・鋳掫へ】🔗⭐🔉
い-さらえ ―サラヘ 【鋳浚へ・鋳掫へ】
たがねを使って鋳物の表面を滑らかにしたり,模様を彫ったりして,安物をよく見せること。「中古の鉄鍔,―の目貫/浮世草子・一代女 6」
いさり【漁り】🔗⭐🔉
いさり 【漁り】
〔「いざり」とも〕
魚や貝をとること。すなどり。「志賀の浦に―する海人(アマ)/万葉 3653」
いさり-おぶね【漁り小舟】🔗⭐🔉
いさり-おぶね ―ヲ― 【漁り小舟】
漁をする小舟。「浪のよる―の見えつるは/夫木 33」
いさり-び【漁り火】🔗⭐🔉
いさり-び [3][0] 【漁り火】
夜,魚を誘い寄せるため舟の上で焚(タ)く火。ぎょか。
いさり-び-の【漁り火の】🔗⭐🔉
いさり-び-の 【漁り火の】 (枕詞)
「ほ」「ほのか」にかかる。「―夜はほのかにかくしつつ/後撰(恋二)」
いさり-ぶね【漁り船】🔗⭐🔉
いさり-ぶね [4] 【漁り船】
魚をとる船。漁船。
いさ・る【漁る】🔗⭐🔉
いさ・る 【漁る】 (動ラ四)
〔平安時代以前は「いざる」と濁音〕
漁をする。魚や貝をとる。すなどる。「海原の沖辺にともし―・る火は/万葉 3648」
いさわ【石和】🔗⭐🔉
いさわ 【石和】
山梨県中央部,笛吹川両岸にまたがる町。近世の宿場町。戦後,温泉が湧出(ユウシユツ)。
いさわ【胆沢】🔗⭐🔉
いさわ イサハ 【胆沢】
岩手県南西部,胆沢郡の町。胆沢川の扇状地は散村集落で,水田の広がる穀倉地帯。
いさわ-じょう【胆沢城】🔗⭐🔉
いさわ-じょう イサハジヤウ 【胆沢城】
岩手県水沢市にあった古代の城柵(ジヨウサク)。802年坂上田村麻呂が築く。のち,鎮守府が多賀城からここに移され,蝦夷(エゾ)対策の拠点となる。柱脚遺構などが発掘されている。
い-さん【胃散】🔗⭐🔉
い-さん
― [0] 【胃散】
胃の活性をうながす粉末状の薬剤。重曹が主成分。健胃散。
― [0] 【胃散】
胃の活性をうながす粉末状の薬剤。重曹が主成分。健胃散。
いさん-かた-しょう【胃酸過多症】🔗⭐🔉
いさん-かた-しょう
―クワタシヤウ [5] 【胃酸過多症】
⇒過酸症(カサンシヨウ)
―クワタシヤウ [5] 【胃酸過多症】
⇒過酸症(カサンシヨウ)
いさん-けつぼう-しょう【胃酸欠乏症】🔗⭐🔉
いさん-けつぼう-しょう
―ケツボフシヤウ [6] 【胃酸欠乏症】
⇒無酸症(ムサンシヨウ)
―ケツボフシヤウ [6] 【胃酸欠乏症】
⇒無酸症(ムサンシヨウ)
い-さん【違算】🔗⭐🔉
い-さん
― [0] 【違算】
(1)計算の誤り。計算違い。
(2)見当違い。誤算。「母は初めて吾―を悟り/不如帰(蘆花)」
― [0] 【違算】
(1)計算の誤り。計算違い。
(2)見当違い。誤算。「母は初めて吾―を悟り/不如帰(蘆花)」
い-さん【遺産】🔗⭐🔉
い-さん
― [0] 【遺産】
(1)死んだ人の残した財産。所有権・債権などのほか,債務も含まれる。
(2)前代の人が残した業績。「文化―」
― [0] 【遺産】
(1)死んだ人の残した財産。所有権・債権などのほか,債務も含まれる。
(2)前代の人が残した業績。「文化―」
い-さん【遺算】🔗⭐🔉
い-さん
― [0] 【遺算】
手落ち。見込み違い。
― [0] 【遺算】
手落ち。見込み違い。
いさん【
山】🔗⭐🔉
いさん
サン 【
山】
(771-853) 唐代の禅僧。名は霊祐。百丈懐海(ヒヤクジヨウエカイ)から法をうけ,潭州
山に同慶寺を建立。弟子の仰山(ギヨウサン)により大成された
仰宗(イギヨウシユウ)の祖。大円禅師。
サン 【
山】
(771-853) 唐代の禅僧。名は霊祐。百丈懐海(ヒヤクジヨウエカイ)から法をうけ,潭州
山に同慶寺を建立。弟子の仰山(ギヨウサン)により大成された
仰宗(イギヨウシユウ)の祖。大円禅師。
いさい【委細】(和英)🔗⭐🔉
いさい【委細】
particulars;details.委細面談 Particulars to be arranged personally.イサイフミ[電文]LETTER FOLLOWS.
いさい【異彩】(和英)🔗⭐🔉
いさい【異彩】
a conspicuous figure.→英和
〜を放つ be conspicuous;cut a figure.
いさい【偉才】(和英)🔗⭐🔉
いさい【偉才】
(a man of) great talent.
いさかい【諍い】(和英)🔗⭐🔉
いさかい【諍い】
a quarrel.→英和
いさぎよし【潔しとしない】(和英)🔗⭐🔉
いさぎよし【潔しとしない】
be too proud;disdain;→英和
be above.
いさく【遺作】(和英)🔗⭐🔉
いさく【遺作】
one's posthumous work.
いささか【些か】(和英)🔗⭐🔉
いさみあし【勇み足の】(和英)🔗⭐🔉
いさみあし【勇み足の】
rash.→英和
いさむ【勇む】(和英)🔗⭐🔉
いさむ【勇む】
be braced up;be elated;prance (馬が).→英和
勇んで in high spirits.
いさめ【諌め】(和英)🔗⭐🔉
いさりび【漁火】(和英)🔗⭐🔉
いさりび【漁火】
a fishing fire.
いさん【胃酸】(和英)🔗⭐🔉
いさん【遺産】(和英)🔗⭐🔉
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