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広辞苑の検索結果 (89)
あま【海】🔗⭐🔉
あま【海】
うみ。曾丹集「―の日和に藻塩焼くかも」
うな【海】🔗⭐🔉
うな【海】
「うみの」の意を表し、複合語をつくる。「―原」
うな‐さか【海境】🔗⭐🔉
うな‐さか【海境】
海神の国と人の国とを隔てるという境界。古事記上「―を塞さへて返り入りましき」。万葉集9「―を過ぎて漕ぎ行くに」
うみ【海】🔗⭐🔉
うみ【海】
①地球上の陸地以外の部分で、塩水をたたえた所。地球表面積の約7割を占め、その面積3億6000万平方キロメートル。平均深度3800メートル。允恭紀「いさな取り―の浜藻の寄る時時を」。「―の幸」↔陸りく。
②湖など広々と水をたたえた所。新古今和歌集秋「にほの―や月の光のうつろへば」
③あたり一面にひろがったもの、また、無数に多く集まっているさまにたとえていう。「火の―」「言葉の―」
④硯のほりくぼめて水を貯える所。↔陸おか
⇒海が涌く
⇒海波を揚げず
⇒海に千年河に千年
⇒海に千年山に千年
⇒海の事は漁師に問え
⇒海の物とも山の物ともつかない
⇒海も見えぬに船用意
⇒海を山にする
⇒海を渡る
うみ‐う【海鵜】🔗⭐🔉
うみ‐う【海鵜】
ウの一種。鵜飼に用いる。
うみ‐うし【海牛】🔗⭐🔉
うみ‐うし【海牛】
主にウミウシ目の後鰓こうさい類の総称。巻貝の仲間であるが、殻は退化。体色は、種により赤・青・黄・橙・黒・白などさまざまで、美しい。浅海の岩礁上や砂泥底にすむ。体は細長いもの、楕円形のものがあり、頭部にその名の由来となる2本の触角を具える。後方の肛門のまわりを鰓が取り囲むものが多い。シロウミウシ・アオウミウシなど日本に約200種。
うみうし
ウミウシ
提供:東京動物園協会


うみ‐うなぎ【海鰻】🔗⭐🔉
うみ‐うなぎ【海鰻】
マアナゴの別称。
うみ‐がめ【海亀】🔗⭐🔉
うみ‐がめ【海亀】
海産のカメ類の総称。アオウミガメ・アカウミガメ・タイマイ・オサガメなどの種類がある。いずれも形大きく、四肢はオール状またはひれ状。→青海亀(図)
アオウミガメ
提供:東京動物園協会
クロウミガメ
撮影:小宮輝之
タイマイ
提供:東京動物園協会
ヒメウミガメ
撮影:小宮輝之




うみ‐がも【海鴨】🔗⭐🔉
うみ‐がも【海鴨】
主として海にすみ、潜水して採餌するカモ類。
うみ‐がらす【海烏】🔗⭐🔉
うみ‐がらす【海烏】
チドリ目ウミスズメ科の海鳥。体はハトよりやや大きく、上面は灰黒色、下面は白色。大群をなして絶壁に産卵、潜水して巧みに魚を捕る。北方の海に分布し、サハリンのロッペン島(海豹島)はその繁殖地として有名。卵の色は変化が多い。ロッペンガモ。
うみがらす(夏羽)
ウミガラス
撮影:小宮輝之
→鳴声
提供:NHKサービスセンター


○海が涌くうみがわく🔗⭐🔉
○海が涌くうみがわく
(漁師語)魚群が海面に集まる。
⇒うみ【海】
うみ‐ぎり【海霧】
海上に発生する霧。主に移流霧をいう。
うみ‐ぎわ【海際】‥ギハ
陸の海と接する所。海のほとり。うみべ。謡曲、知章「いづくともなき―や」
うみ‐くさ【海草】
海藻および海草かいそうの総称。
うみぐも‐るい【海蜘蛛類】
節足動物のウミグモ綱の種の総称。体長1〜90ミリメートル。頭端に吻があって先端に口が開く。腹部は極めて小さく無節、付属肢の第1対は鋏肢、続く4対は長い歩脚となり、足だけの動物のように見える。浅海では石の下や海藻の間で生活。深海底の泥上にすむものもある。シマウミグモ・イトユメムシなど。夢虫。皆脚類。
うみ‐さそり【海蠍】
絶滅した節足動物。広翼亜綱を構成する。外形はサソリに似るが、系統上はカブトガニに近い。オルドビス紀からペルム紀まで、汎世界的に生息。最大の種類は体長1メートルに達する。
海蠍の化石
撮影:冨田幸光
うみ‐さち【海幸】
①海の獲物を取る道具。つりばり。古事記上「―をもちて魚な釣らすに」
②海で得る獲物。海産物。神代紀下「兄…自づからに―有まします」↔山幸。
⇒うみさち‐やまさち【海幸山幸】
うみさち‐やまさち【海幸山幸】
日本神話の一つ。彦火火出見尊ひこほほでみのみこと(山幸彦)が兄の火照命ほでりのみこと(海幸彦)と猟具をとりかえて魚を釣りに出たが、釣針を失い、探し求めるため塩椎神しおつちのかみの教えにより海宮に赴き、海神の女むすめと結婚、釣針と潮盈珠しおみちのたま・潮乾珠しおひのたまを得て兄を降伏させたという話。天孫民族と隼人はやと族との闘争の神話化とも見られる。また仙郷滞留説話・神婚説話・浦島伝説の先駆をなすもの。
⇒うみ‐さち【海幸】
うみ‐サボテン【海サボテン】
八放サンゴ亜綱ウミエラ目ウミサボテン科の花虫類。棒状の群体を作り、ポリプはその周縁に配列、その姿がサボテンを思わせる。下端の細い柄部で海底に着生し、昼間は縮んで底に潜り、夜間は海中に伸び出して、長さ50センチメートルに達し、触ると燐光を発する。日本各地の浅海泥底に生息。
うみ‐ざりがに【海蝲蛄】
ロブスターのこと。
うみ‐じ【海路】‥ヂ
海上の舟の通う路。航路。船路。うなじ。万葉集3「いさな取り―に出でて」
うみ‐じ【産字・生字】
謡・浄瑠璃・長唄など日本の音曲で、1音節を長く延ばして歌う場合の延ばす母音の部分。「し」を「しいー」と延ばした時の「いー」の類。
うみ‐しか【海鹿】
アメフラシの別称。
うみ‐しだ【海羊歯】
ウミユリ綱ウミシダ亜目の棘皮きょくひ動物の総称。小さな円盤状の体の上面に口と肛門があり、周囲に10本から数十本の腕が出、各腕には細かな羽枝がある。外見が羊歯に類似するのでこの名がある。体の下面にある多数の巻枝で岩などにつかまり移動する。ニッポンウミシダ・オオバンウミシダ・アヤウミシダなど種類が多い。
うみ‐しる【膿汁】
うみ。のうじゅう。西大寺本最勝王経平安初期点「臭く穢けがれ膿ウミシル流れつつ」
うみ‐じるし【産印】
(四国地方で)痣あざ。
うみ‐す【産み巣】
子をはらむ腹。母胎。浄瑠璃、松風村雨束帯鑑「三人までの―とは、難じていはば子過ぎ腹」
うみすい‐いし【膿吸い石】‥スヒ‥
円く平たい小石状のもの。膿を吸わせる。竜骨の類か。→スランガステーン
うみ‐すずめ【海雀】
①ハコフグ科の海産の硬骨魚。全長約20センチメートル。体は箱状で亀甲型に仕切られた鱗甲を被り、頭部の左右に1対のとげが突出し、背にも1本のとげがある。本州中部以南の沿岸に産。スズメフグ。ハコフグ。スズメイオ。
②チドリ目ウミスズメ科の鳥の総称。北半球北部の海域に、約20種が分布。また、特にそのうち小形の約10種の総称。全長約25センチメートルのずんぐりした海鳥で、潜水して魚を捕る。日本では7種が記録され、カンムリウミスズメ・ウミスズメなどが繁殖。
③2の一種。太平洋北部に分布し、日本では北海道で繁殖。
うみすずめ(冬羽)
うみせん‐かわせん【海千河千】‥カハ‥
(海に千年河に千年住んだものの意)(→)海千山千に同じ。
うみせん‐やません【海千山千】
(海に千年山に千年住んだ蛇は竜になるという言い伝えから)せちがらい世の中の裏も表も知っていて、老獪ろうかいな人。「―の事業家」
うみ‐そ【績麻】
(→)「うみお」に同じ。
うみ‐ぞうめん【海索麺】‥ザウ‥
①アメフラシ・タツナミガイなどの卵塊の俗称。索麺の形をし、色は紅・黄・橙色など種々。膠質の紐の中に包み込まれている卵から幼生が孵化する。初夏、磯に見られる。
ウミゾウメン
提供:東京動物園協会
②海産の紅藻類。北海道・本州などで波の高い磯に付く。体は細長い紐状で、長さ10〜20センチメートル。濃紅茶色で粘性が強い。夏、採集して乾燥または塩漬とし、三杯酢で食べる。
うみ‐だか【海高】
江戸時代、海産の収穫を石高に見積もり、租税として米や金銀で納めさせたもの。海石うみこく。
うみ‐たけ‐がい【海筍貝・海笋貝】‥ガヒ
ニオガイ科の二枚貝。貝殻は白色で薄くてもろく、黒くて長い水管は殻長の2倍もある。食用となり、熨斗鮑のしあわびの代用。有明海・瀬戸内海など、内海の泥深い所に産する。ウミタケ。〈日葡辞書〉
うみ‐だ・す【生み出す・産み出す】
〔他五〕
①胎児または卵を生む。
②生み始める。
③新しく作り出す。「新企画を―・す」「財源を―・す」
うみ‐たなご【海鱮】
ウミタナゴ科の海産の硬骨魚。全長約25センチメートル。体は側扁し頭は小さい。鉄青色または銅赤色。日本各地の沿岸に産し、殊に内湾のアマモの生えているところに多く、卵胎生。地方によっては妊婦が食べるのを忌む。タナゴ。
ウミタナゴ
提供:東京動物園協会
うみ‐だぬき【海狸】
ビーバーのこと。かいり。
うみ‐たる【海樽】
原索動物門ウミタル科の海産プランクトンの一種。体長3〜6ミリメートルの透明なビヤ樽状。体壁の内側にある8個の環状筋を収縮して水を後端から噴出し、その反動で運動する。世界の温水域に分布し、大形回遊魚の天然飼料となる。
うみ‐ち【膿血】
膿汁に血のまじったもの。
うみ‐つか・れる【倦み疲れる】
〔自下一〕[文]うみつか・る(下二)
あきて疲れる。うんざりしてつかれる。
うみ‐づき【産み月】
胎児が生まれる予定の月。臨月。
うみ‐つ・ける【生み付ける・産み付ける】
〔他下一〕[文]うみつ・く(下二)
①卵を生んで物に付着させる。
②生んで、親の性質・外見などを受けさせる。
うみ‐つ‐じ【海路】‥ヂ
航路。うみじ。うなじ。万葉集9「―のなぎなむ時も渡らなむ」
うみ‐つばめ【海燕】
ミズナギドリ目ウミツバメ科の海鳥の総称。海面に遊泳し、また海面をかすめて飛ぶ。大きさはツグミまたはスズメぐらい。羽は主として暗褐色または蒼灰色。翼は長く、尾はツバメの尾と同じく二つに分かれるが短い。嘴端は鉤状、趾にみずかきがあり、孤島の地上に穴を穿って巣をつくる。
コシジロウミツバメ
撮影:小宮輝之
うみ‐づら【海面】
①海の面。海上。伊勢物語「伊勢、尾張のあはひの―を行くに」
②海に面した所。海べ。源氏物語若紫「少し奥まりたる山住みもせで、さる―に出でゐたる」
うみ‐づり【海釣り】
海でする釣り。
うみ‐つ・る【生み連る・産み連る】
〔他下二〕
生んで引き連れる。宇津保物語俊蔭「いかめしき雌熊・雄熊、子を―・れて棲むうつぼなりけり」
うみ‐て【海手】
海の方。↔山手
うみ‐とさか【海鶏頭・海鶏冠】
八放サンゴ亜綱ウミトサカ目、特にチヂミトサカ科の花虫類の総称。群体は柔軟な肉質で樹状に分岐、その先端に多くのポリプがある。縮んだ群体は、一般にカリフラワー状。岩礁上に着生。暖海に分布。ウミトサカ目はソフト‐コーラルとも呼ばれる。
うみ‐どじょう【海泥鰌】‥ドヂヤウ
①アシロ科の海産の硬骨魚。全長約25センチメートル。暗灰色でややギンポに似る。
②ギンポの別称。
③アユモドキの別称。
うみ‐どり【海鳥】
カモメ・グンカンドリなどもっぱら海洋で生活する鳥。海上を飛翔したり海面に浮游したりしている鳥を漠然と指すことが多い。かいちょう。
うみ‐ながし【産み流し】
①流産りゅうざん。増鏡「これも御―にて、俄にうせさせ給ひけりとぞ聞えし」
②生むだけで自分で世話しないこと。





うみ‐サボテン【海サボテン】🔗⭐🔉
うみ‐サボテン【海サボテン】
八放サンゴ亜綱ウミエラ目ウミサボテン科の花虫類。棒状の群体を作り、ポリプはその周縁に配列、その姿がサボテンを思わせる。下端の細い柄部で海底に着生し、昼間は縮んで底に潜り、夜間は海中に伸び出して、長さ50センチメートルに達し、触ると燐光を発する。日本各地の浅海泥底に生息。
うみ‐つばめ【海燕】🔗⭐🔉
うみ‐つばめ【海燕】
ミズナギドリ目ウミツバメ科の海鳥の総称。海面に遊泳し、また海面をかすめて飛ぶ。大きさはツグミまたはスズメぐらい。羽は主として暗褐色または蒼灰色。翼は長く、尾はツバメの尾と同じく二つに分かれるが短い。嘴端は鉤状、趾にみずかきがあり、孤島の地上に穴を穿って巣をつくる。
コシジロウミツバメ
撮影:小宮輝之

うみにいくるひとびと【海に生くる人々】🔗⭐🔉
うみにいくるひとびと【海に生くる人々】
長編小説。葉山嘉樹作。1926年(大正15)刊。貨物船を舞台に、自然と人力、船員間の階級的な葛藤や闘争を描いた初期プロレタリア文学の代表作。
○海に千年河に千年うみにせんねんかわにせんねん
(→)海千山千うみせんやませんに同じ。海千河千。
⇒うみ【海】
○海に千年山に千年うみにせんねんやまにせんねん
(→)海千山千に同じ。
⇒うみ【海】
○海に千年河に千年うみにせんねんかわにせんねん🔗⭐🔉
○海に千年河に千年うみにせんねんかわにせんねん
(→)海千山千うみせんやませんに同じ。海千河千。
⇒うみ【海】
○海に千年山に千年うみにせんねんやまにせんねん🔗⭐🔉
○海に千年山に千年うみにせんねんやまにせんねん
(→)海千山千に同じ。
⇒うみ【海】
うみ‐にな【海蜷】
ウミニナ科の巻貝。貝殻は塔形で、中膨れ、殻長高約3.5センチメートル。殻表は細かい石畳状。北海道南部から九州にかけての内湾・干潟に群生する。食用になるが、近年各地で著しく減少している。
うみ‐にょうぼ【海女房】
(→)磯姫いそひめに同じ。
うみ‐ねこ【海猫】
カモメの一種。背・翼は蒼灰色、尾羽に黒帯があるほか全身白色。鳴き声は猫に似、太平洋の北西部のみに分布。日本での繁殖地のうち青森県の蕪島かぶしま、山形県の飛島とびしま、島根県の経島ふみしまなどは天然記念物に指定。
うみねこ
ウミネコ
提供:OPO
ウミネコ
提供:OPO
経島
撮影:山梨勝弘
→鳴声
提供:NHKサービスセンター
うみ‐の‐いえ【海の家】‥イヘ
①海水浴客相手に更衣室や軽食を提供する店。
②従業員や職員の保養のため、海辺に建てた民間企業・団体などの厚生施設。
うみ‐の‐おきな【海の翁・海老】
「えび」の異称。
うみ‐の‐おや【生みの親・産みの親】
①自分を生んだ両親。実父母。
②物事を最初に作り出したり始めたりした人。「議会制度の―」
⇒生みの親より育ての親




うみ‐の‐いえ【海の家】‥イヘ🔗⭐🔉
うみ‐の‐いえ【海の家】‥イヘ
①海水浴客相手に更衣室や軽食を提供する店。
②従業員や職員の保養のため、海辺に建てた民間企業・団体などの厚生施設。
うみ‐の‐おきな【海の翁・海老】🔗⭐🔉
うみ‐の‐おきな【海の翁・海老】
「えび」の異称。
○海の事は漁師に問えうみのことはりょうしにとえ🔗⭐🔉
○海の事は漁師に問えうみのことはりょうしにとえ
その道の専門家や経験者に教えを請うのが一番であるということ。「山の事は樵きこりに聞け」と同趣意。
⇒うみ【海】
うみ‐の‐さち【海の幸】
(→)「うみさち」に同じ。雨月物語4「この人、―ありて、海郎あまどもあまた養ひ」↔山の幸
うみ‐の‐なかみち【海ノ中道】
福岡市東区、東西約12キロメートルの砂州。玄界灘から博多湾を分けて陸繋島の志賀島しかのしまへ伸びる。
うみ‐の‐ひ【海の日】
国民の祝日の一つ。7月の第3月曜日。海の恩恵に感謝し海洋国日本の繁栄を願う日として1995年に制定され、96年から施行。
うみ‐の‐ほか【海の外】
海の外にある他国。海外。夫木和歌抄36「みことのり道にそむかぬ故とてや―にもまもりあるらむ」
うみ‐の‐みち【海の道】
中世、南シナ海・インド洋・アラビア海・ペルシア海・紅海などを通る舟運による東西交通路。陸路に比べ、中国の陶磁器など重いものを運ぶのに適した。
うみ‐の‐みやこ【海の都】
竜宮りゅうぐう。草根集「人住まぬ―のありかなりとも」
うみ‐の‐さち【海の幸】🔗⭐🔉
うみ‐の‐さち【海の幸】
(→)「うみさち」に同じ。雨月物語4「この人、―ありて、海郎あまどもあまた養ひ」↔山の幸
うみ‐の‐なかみち【海ノ中道】🔗⭐🔉
うみ‐の‐なかみち【海ノ中道】
福岡市東区、東西約12キロメートルの砂州。玄界灘から博多湾を分けて陸繋島の志賀島しかのしまへ伸びる。
うみ‐の‐ひ【海の日】🔗⭐🔉
うみ‐の‐ひ【海の日】
国民の祝日の一つ。7月の第3月曜日。海の恩恵に感謝し海洋国日本の繁栄を願う日として1995年に制定され、96年から施行。
うみ‐の‐ほか【海の外】🔗⭐🔉
うみ‐の‐ほか【海の外】
海の外にある他国。海外。夫木和歌抄36「みことのり道にそむかぬ故とてや―にもまもりあるらむ」
うみ‐の‐みち【海の道】🔗⭐🔉
うみ‐の‐みち【海の道】
中世、南シナ海・インド洋・アラビア海・ペルシア海・紅海などを通る舟運による東西交通路。陸路に比べ、中国の陶磁器など重いものを運ぶのに適した。
うみ‐の‐みやこ【海の都】🔗⭐🔉
うみ‐の‐みやこ【海の都】
竜宮りゅうぐう。草根集「人住まぬ―のありかなりとも」
○海の物とも山の物ともつかないうみのものともやまのものともつかない
どのようになるか、どのようなものか、どちらとも決めがたいことのたとえ。「海とも山ともつかない」とも。
⇒うみ【海】
○海の物とも山の物ともつかないうみのものともやまのものともつかない🔗⭐🔉
○海の物とも山の物ともつかないうみのものともやまのものともつかない
どのようになるか、どのようなものか、どちらとも決めがたいことのたとえ。「海とも山ともつかない」とも。
⇒うみ【海】
うみ‐ばた【海端】
うみべ。
うみ‐ばと【海鳩】
チドリ目ウミスズメ科の海鳥。大きさはハトぐらい。夏羽は全体黒色で、翼に白色の部分がある。冬羽は腹が白い。北方の海洋にすみ、日本では冬期北海道に来るが数は少ない。
ウミバト
撮影:小宮輝之
うみ‐ひごい【海緋鯉】‥ゴヒ
ヒメジ科の海産の硬骨魚。全長約50センチメートル。やや鯉に似て、美しい赤色。下顎に一対の長い黄色の口ひげがある。南日本に産する。美味。メンドリ。
うみ‐びらき【海開き】
(「山開き」「川開き」にならった造語)夏、海水浴場を開場すること。また、その日。〈[季]夏〉
海開き
撮影:関戸 勇
うみ‐ひろ・ぐ【生み広ぐ・産み広ぐ】
〔他下二〕
子を多く生む。宇津保物語蔵開中「はちすの如く―・ぐめり」
うみ‐ぶくれ【海脹れ】
つなみ。海嘯かいしょう。
うみ‐べ【海辺】
海のほとり。海岸近くの所。
うみ‐べた【海辺】
(→)「うみべ」に同じ。
うみ‐へび【海蛇】
①ウミヘビ科の硬骨魚の総称。ウナギ型できわめて細長く、多くは尾びれがない。本州の中部以南に産する。稀に食用。
②海産の蛇類の総称。エラブウミヘビなど。猛毒をもつものがある。
⇒うみへび‐ざ【海蛇座】
うみへび‐ざ【海蛇座】
(Hydra ラテン)乙女座おとめざの南西に横たわる細長い星座。春の半ばの夕暮に南中。ヒドラ座。
⇒うみ‐へび【海蛇】
うみ‐ぼうず【海坊主】‥バウ‥
①アオウミガメの別称。
②海上に現れ、航海に不吉なことを起こすという妖怪。
うみ‐ほおずき【海酸漿・竜葵】‥ホホヅキ
数種の巻貝の角質の卵嚢。「ほおずき」として吹きならして遊ぶもの。なぎなたほおずき(アカニシ)・ぐんばいほおずき(テングニシ)・あわほおずき(バイ)・さかさほおずき(ナガニシ)など。〈[季]夏〉
うみほおずき
うみ‐ほたる【海蛍】
カイムシ(貝虫)目の甲殻類。体長約3ミリメートル。2枚の楕円形の殻をもち、灰白色。上唇の一部から分泌する発光物質は海水に触れて青色に発光。日本の太平洋岸の海に普通。夏から秋にかけて最も多い。
うみ‐まつ【海松】
①海辺の松。
②ウミカラマツの別称。
③ミルの異称。土佐日記「海人あまならば―をだに引かましものを」



うみ‐びらき【海開き】🔗⭐🔉
うみ‐びらき【海開き】
(「山開き」「川開き」にならった造語)夏、海水浴場を開場すること。また、その日。〈[季]夏〉
海開き
撮影:関戸 勇

○海も見えぬに船用意うみもみえぬにふなようい🔗⭐🔉
○海も見えぬに船用意うみもみえぬにふなようい
事を早まってすることのたとえ。浄瑠璃、日本振袖始「なんぞ今から―」
⇒うみ【海】
うみ‐やなぎ【海柳】
〔植〕アマモ(甘藻)の別称。
うみ‐やま【海山】
①海と山。海や山。竹取物語「―の道に心をつくし」
②恩恵などの深く高いことのたとえ。狂言、墨塗「それほどに思し召して下さるは、―忘れがたうござりますが」
うみやめ‐ぼし【危宿】
二十八宿の一つ。水瓶座みずがめざの東。危き。
うみ‐ゆうれい【海幽霊】‥イウ‥
(→)「あやかし」1に同じ。
うみゆかば【海行かば】
信時潔のぶとききよしが1937年に作曲した日本歌曲。歌詞は万葉集巻18の大伴家持の長歌中の句「海行かば水み漬づく屍かばね山行かば草むす屍大君の辺へにこそ死なめ顧みはせじ」。別に、1880年(明治13)宮内省伶人れいじん東儀季芳が作曲した同名の海軍儀式歌がある。
うみ‐ゆり【海百合】
ウミユリ綱、特にウミシダ亜目を除くウミユリ目の棘皮きょくひ動物の総称。海底表面の根状部から長い柄が立ち、羽状の多く枝分れした5本の腕をもつ小さな体があり、その形は百合か菊の花を思わせる。古生代に栄え、その後は減少し、「生きた化石」といわれる。深海産。→とりのあし
うみ‐わた【海綿】
⇒かいめん
うみ‐われ【海割れ】
海に隔てられていた土地が、干潮によって陸続きになること。
うみ‐われ【海割れ】🔗⭐🔉
○海を山にするうみをやまにする🔗⭐🔉
○海を山にするうみをやまにする
到底無理なことをすることのたとえ。浄瑠璃、浦島年代記「海を山になされうともままな女御様」
⇒うみ【海】
○海を渡るうみをわたる🔗⭐🔉
○海を渡るうみをわたる
外国へ行く。また、外国から来る。
⇒うみ【海】
う‐む【有無】
①有ることと無いこと。「経験の―は問わない」
②是非・諾否などの判断をはっきりさせること。狂言、縄綯なわない「いやそれは某が―の仔細を申さず遣はしましたによつて」
③仏教で、一切を有と見、あるいは無と見る説。有法と無法。謡曲、松尾「―中道を離れて、人を済度の方便」
⇒有無相通ず
⇒有無の二見
⇒有無を言わせず
う・む【生む・産む】
〔他五〕
①母体が子や卵を体外に出す。分娩ぶんべんする。竹取物語「そこらのつばくらめ子―・まざらむやは」。大鏡道隆「男一人女一人―・ませ給へりしは」。「にわとりが卵を―・む」
②新たに物事を生じさせる。「うわさはうわさを―・む」「好記録を―・む」
⇒産んだ子より抱いた子
う・む【倦む】
〔自五〕
いやになる。あきる。退屈する。あきて疲れる。万葉集12「―・む時なしに恋ひわたるかも」。「仕事に―・む」「―・まずたゆまず努力する」
う・む【埋む】
〔他下二〕
⇒うめる(下一)
う・む【熟む】
〔自五〕
(「膿む」と同源)果実が熟する。成熟する。金葉和歌集雑「―・みたる梅を」
う・む【績む】
〔他五〕
麻・苧からむしなどを細く裂き、長くつないでよりあわせる。万葉集14「麻苧あさおらを麻笥おけに多ふすさに―・まずとも」。「麻おを―・む」
う・む【膿む】
〔自五〕
傷や腫物が膿うみをもつ。化膿する。〈倭名類聚鈔3〉。「傷口が―・む」
かい【海】🔗⭐🔉
かい【海】
うみ。普通、「洋」より狭い水域を指す。「日本―」↔陸
かい‐い【海尉】‥ヰ🔗⭐🔉
かい‐い【海尉】‥ヰ
海上自衛官の階級の一つ。一・二・三等がある。海佐と准海尉との間。
かい‐いき【海域】‥ヰキ🔗⭐🔉
かい‐いき【海域】‥ヰキ
ある範囲内の海。
かい‐いん【海員】‥ヰン🔗⭐🔉
かい‐いん【海員】‥ヰン
船舶における船長以外の乗組員。
⇒かいいん‐しんぱんじょ【海員審判所】
⇒かいいん‐めいぼ【海員名簿】
かいいん‐ざんまい【海印三昧】🔗⭐🔉
かいいん‐ざんまい【海印三昧】
仏が華厳経を説いたときに入った三昧。一切の法が仏の心に顕現することを海が万象ばんしょうを映すことにたとえる。
かいいん‐じ【海印寺】🔗⭐🔉
かいいん‐じ【海印寺】
①朝鮮慶尚南道陜川郡伽倻山にある寺。802年新羅哀荘王の建立。高麗板大蔵経の板木を所蔵。世界遺産。
海印寺
提供:JTBフォト
②京都府長岡京市にある真言宗の寺。海印三昧寺。819年(弘仁10)空海の弟子道雄の創建。応仁の乱で大半焼亡。

かいいん‐しんぱんじょ【海員審判所】‥ヰン‥🔗⭐🔉
かいいん‐しんぱんじょ【海員審判所】‥ヰン‥
旧制度で、海員の懲戒に関して審判した行政機関。海難審判庁の前身。
⇒かい‐いん【海員】
かいいん‐めいぼ【海員名簿】‥ヰン‥🔗⭐🔉
かいいん‐めいぼ【海員名簿】‥ヰン‥
ある船舶に乗り組む海員の氏名や雇入れ契約などを記した公式の名簿。
⇒かい‐いん【海員】
かい‐う【海宇】🔗⭐🔉
かい‐う【海宇】
(「宇」は天地四方の意)一国内。海内かいだい。
かい‐うん【海運】🔗⭐🔉
かい‐うん【海運】
貨物・旅客を船舶によって運ぶこと。海上の運送。「―業」
⇒かいうん‐きょく【海運局】
⇒かいうん‐どうめい【海運同盟】
かいうん‐きょく【海運局】🔗⭐🔉
かいうん‐きょく【海運局】
海運・船舶・船員などに関する運輸省の地方支分部局。1984年、陸運局と合併して九つの地方運輸局となる。
⇒かい‐うん【海運】
かいうん‐どうめい【海運同盟】🔗⭐🔉
かいうん‐どうめい【海運同盟】
海運業者が、相互間の競争を制限する目的で、定期航路の運賃・運送条件その他営業上の特定事項に関して協定を行うカルテル。
⇒かい‐うん【海運】
かい‐えん【海塩】🔗⭐🔉
かい‐えん【海塩】
海水から製した塩しお。↔山塩
かい‐えん【海燕】🔗⭐🔉
かいえん‐たい【海援隊】‥ヱン‥🔗⭐🔉
かいえん‐たい【海援隊】‥ヱン‥
幕末、土佐藩を脱藩した坂本竜馬らが長崎で創立した貿易商社。前身は1865年(慶応1)設立の亀山社中。西国諸藩のために運輸・貿易などを周旋。67年土佐藩の公認を得たが、坂本横死後の翌68年藩命で解散。
かいおう‐せい【海王星】‥ワウ‥🔗⭐🔉
かいおう‐せい【海王星】‥ワウ‥
(Neptune)太陽系の惑星。太陽に近い方から第8番目。天王星の位置の観測値と計算値の違いから、イギリスのJ.C.アダムズ、フランスのル=ヴェリエ(U. Le Verrier1811〜1877)がこの星の位置を推算、それに基づき、1846年ドイツのガレ(J. G. Galle1812〜1910)が発見。太陽からの平均距離約45億キロメートル。質量は地球の約17倍。8個以上の衛星をもつ。約165年で太陽を一周。
海王星
撮影:NASA

かいおんじ‐ちょうごろう【海音寺潮五郎】‥テウ‥ラウ🔗⭐🔉
かいおんじ‐ちょうごろう【海音寺潮五郎】‥テウ‥ラウ
小説家。本名、末富東作。鹿児島県生れ。国学院大卒。歴史の深い造詣を生かした「平将門」「武将列伝」「二本ふたもとの銀杏」「孫子」など。(1901〜1977)
海音寺潮五郎
撮影:石井幸之助

かい‐がい【海外】‥グワイ🔗⭐🔉
かい‐がい【海外】‥グワイ
海を隔てた国。外国。「企業の―進出」「―旅行」
⇒かいがい‐けいざいきょうりょく‐ききん【海外経済協力基金】
⇒かいがい‐しんぶん【海外新聞】
⇒かいがい‐ちょうたつ【海外調達】
⇒かいがい‐とこうきんしれい【海外渡航禁止令】
かいがい‐けいざいきょうりょく‐ききん【海外経済協力基金】‥グワイ‥ケフ‥🔗⭐🔉
かいがい‐けいざいきょうりょく‐ききん【海外経済協力基金】‥グワイ‥ケフ‥
発展途上国・地域の開発に必要な資金を供給する機関として、1961年設立された法人。99年日本輸出入銀行と統合し、国際協力銀行となる。
⇒かい‐がい【海外】
かいがい‐しんぶん【海外新聞】‥グワイ‥🔗⭐🔉
かいがい‐しんぶん【海外新聞】‥グワイ‥
「官板かんぱんバタビヤ新聞」の改題名。文久(1861〜1864)年間発行。官板海外新聞。
⇒かい‐がい【海外】
かいがい‐ちょうたつ【海外調達】‥グワイテウ‥🔗⭐🔉
かいがい‐ちょうたつ【海外調達】‥グワイテウ‥
国外から物資を調達すること。→オフショア生産
⇒かい‐がい【海外】
かいがい‐とこうきんしれい【海外渡航禁止令】‥グワイ‥カウ‥🔗⭐🔉
かいがい‐とこうきんしれい【海外渡航禁止令】‥グワイ‥カウ‥
江戸幕府の鎖国政策の一環として出された法令。1633年(寛永10)奉書船以外の日本船の海外渡航を禁止。35年には一切の海外渡航と外国からの日本人の帰国を禁止。
⇒かい‐がい【海外】
かい‐かく【海角】🔗⭐🔉
かい‐かく【海角】
陸地が海中に突出した尖端の部分。みさき。さき。はな。
かい‐がく【海岳】🔗⭐🔉
かい‐がく【海岳】
①海と山。
②[羅隠詩「恩は海岳の如くして何いづれの時にか報むくいん」]恩愛などの深大なことのたとえ。海山うみやま。
かい‐かん【海関】‥クワン🔗⭐🔉
かい‐かん【海関】‥クワン
中国で、清朝が開港場に設けた外国貿易に対する税関。今日でも、飛行場に設けたものも含めて、税関をこう呼ぶ。
⇒かいかん‐へい【海関平】
かい‐がん【海岸】🔗⭐🔉
かい‐がん【海岸】
陸の海と相接する地帯。うみべ。
⇒かいがん‐こうがく【海岸工学】
⇒かいがん‐さきゅう【海岸砂丘】
⇒かいがん‐しんしょく【海岸浸食・海岸侵蝕】
⇒かいがん‐せん【海岸線】
⇒かいがん‐だんきゅう【海岸段丘】
⇒かいがん‐へいや【海岸平野】
⇒かいがん‐ほあんりん【海岸保安林】
かいがん‐こうがく【海岸工学】🔗⭐🔉
かいがん‐こうがく【海岸工学】
主として海岸の保全と海岸利用に伴って起こる諸問題を取り扱う工学。
⇒かい‐がん【海岸】
かいがん‐さきゅう【海岸砂丘】‥キウ🔗⭐🔉
かいがん‐さきゅう【海岸砂丘】‥キウ
海岸にあって風の作用で堆積した砂の高まり。海岸線に平行し列状をなすもの、斜交して列状・釣針状をなすものなどがある。日本海側にいくつか大規模なものが見られる。
⇒かい‐がん【海岸】
かいがん‐しんしょく【海岸浸食・海岸侵蝕】🔗⭐🔉
かいがん‐しんしょく【海岸浸食・海岸侵蝕】
波浪や沿岸流などの海水の動きが海岸をけずりとる作用。
⇒かい‐がん【海岸】
かいがん‐せん【海岸線】🔗⭐🔉
かいがん‐せん【海岸線】
①海と陸との境界を長く連ねた線。沿海線。
②海岸に沿った鉄道線路。
⇒かい‐がん【海岸】
かいがん‐だんきゅう【海岸段丘】‥キウ🔗⭐🔉
かいがん‐だんきゅう【海岸段丘】‥キウ
海岸線に沿って階段状に配列された平坦地形。海水の浸食・堆積作用によって形成されたもので、陸地の相対的な隆起の証拠となる。太平洋側の海岸によく発達している。海成段丘。
⇒かい‐がん【海岸】
かいかん‐へい【海関平】‥クワン‥🔗⭐🔉
かいかん‐へい【海関平】‥クワン‥
中国で、海関税の徴収に使用した秤はかり。関平。
⇒かい‐かん【海関】
かいがん‐へいや【海岸平野】🔗⭐🔉
かいがん‐へいや【海岸平野】
浅海底の隆起または海退によってできた平野。例えば、九十九里平野。
⇒かい‐がん【海岸】
かいがん‐ほあんりん【海岸保安林】🔗⭐🔉
かいがん‐ほあんりん【海岸保安林】
飛砂・塩害・風害の防備などのために海岸に設けた保安林。クロマツを植栽し造成したものが多い。→保安林
⇒かい‐がん【海岸】
かい‐き【海気・改機・海黄】(織物)🔗⭐🔉
かい‐き【海気・改機・海黄】
織物の名。慶長(1596〜1615)以前に舶来。のち国内でもまねて作られる。染色した絹練糸で織った平絹で、無地や縞などがある。羽織裏・夜具・座布団・傘地などに用いる。多くは甲斐国郡内地方から産するので「甲斐絹」とも書く。→郡内織
かい‐き【海気】🔗⭐🔉
かい‐き【海気】
海の気。海辺の空気。
かい‐ぎ【海技】🔗⭐🔉
かい‐ぎ【海技】
海員として必要な技術。「―士」
⇒かいぎ‐めんじょう【海技免状】
かいぎ‐めんじょう【海技免状】‥ジヤウ🔗⭐🔉
かいぎ‐めんじょう【海技免状】‥ジヤウ
船舶の運航に関し、必要な一定の技術的資格を有する者であることを証する免状。
⇒かい‐ぎ【海技】
かい‐ぎゅう【海牛】‥ギウ🔗⭐🔉
かい‐ぎゅう【海牛】‥ギウ
(英名sea cowの訳)カイギュウ目(海牛類)の哺乳類の総称。ジュゴン科2属2種とマナティ科1属1種を含む。いずれも体長3メートルに達する大形の海獣で、熱帯・亜熱帯の浅い海に生息し海草を食べる。ベーリング海にいた1種ステラーダイカイギュウは1768年絶滅。
かい‐きょ【海居】🔗⭐🔉
かい‐きょ【海居】
海べに近い地または、住居。万葉集の文反古「千里同風そこもと―の難儀、難波風しのぎかね」
かい‐ぎょ【海魚】🔗⭐🔉
かい‐ぎょ【海魚】
海にすむ魚。海産の魚。
かい‐きょう【海況】‥キヤウ🔗⭐🔉
かい‐きょう【海況】‥キヤウ
主として水温・水質・海流などによって表される海洋の状態。→海象
かい‐きょう【海峡】‥ケフ🔗⭐🔉
かい‐きょう【海峡】‥ケフ
陸と陸との間にはさまって海の狭くなった部分。水道。瀬戸。「明石―」
かい‐きん【海禁】🔗⭐🔉
かい‐きん【海禁】
(下海通蕃の禁の略)明・清代、民間の海外渡航・海外貿易などに制限を加えた政策。
かい‐きんしゃ【海金砂】🔗⭐🔉
かい‐きんしゃ【海金砂】
〔植〕「蟹草かにくさ」参照。
かい‐く【海区】🔗⭐🔉
かい‐く【海区】
(漁業調整の目的で)海上に設定された区域。
かい‐ぶ【海浦・海賦】🔗⭐🔉
かい‐ぶ【海浦・海賦】
織物や蒔絵などで、大波・洲浜すはま・海松みる・磯馴そなれ松・貝など、海辺の景をえがいた文様。
きくめ‐いし【菊目石・海花石】🔗⭐🔉
きくめ‐いし【菊目石・海花石】
六放サンゴ亜綱イシサンゴ目のサンゴ。群体の骨格は半球状となり、各ポリプの骨格の隔壁が菊の花のように並ぶ。生時ポリプの口盤は青緑色。本州中部以南の産。菊銘石。
キクメイシ
提供:東京動物園協会

つきひ‐がい【月日貝・海鏡】‥ガヒ🔗⭐🔉
つきひ‐がい【月日貝・海鏡】‥ガヒ
イタヤガイ科の二枚貝。殻径約12センチメートルの円形で、小さい両耳がある。右殻は淡黄白色、左殻は濃赤色、これを月と太陽になぞらえてこの名がある。房総半島以南の浅海の海底にすみ、貝柱は食用、貝殻は貝細工に利用する。
つきひがい
⇒つき‐ひ【月日】

つる‐しのぶ【蔓忍・海金砂】🔗⭐🔉
つる‐しのぶ【蔓忍・海金砂】
〔植〕カニクサの異称。
とべら【海桐花】🔗⭐🔉
とべら【海桐花】
トベラ科の常緑低木。高さ1〜3メートルで本州から沖縄の海岸近くに生ずる。密に分枝して、全体は円い樹形をなす。葉は光沢がある。初夏、白色5弁で筒形の花を開き芳香がある。雌雄異株。果実は円く熟すと開裂。種子は赤褐色。茎葉に一種の臭気があり、昔、除夜に扉に挟んで疫鬼えききを防いだ。公園樹や庭木として栽培。トビラノキ。〈[季]夏〉。〈日葡辞書〉
とべら
トベラ
撮影:関戸 勇
⇒とべら‐やき【海桐花焼】


とべら‐やき【海桐花焼】🔗⭐🔉
とべら‐やき【海桐花焼】
節分の豆を炒る燃料にトベラの木を用いること。
⇒とべら【海桐花】
み【海】🔗⭐🔉
み【海】
「うみ」の約。神功紀「淡海おうみの―」
わた【海】🔗⭐🔉
わた【海】
(ワダとも。朝鮮語pata(海)と同源。一説に、ヲチ(遠)の転)うみ。万葉集7「―の底しづく白玉」
わた‐の‐そこ【海の底】🔗⭐🔉
わた‐の‐そこ【海の底】
①海底。万葉集7「―沈く白玉」
②「沖」を言い出すための序詞。万葉集7「―沖つ玉藻の」
わた‐の‐はら【海の原】🔗⭐🔉
わた‐の‐はら【海の原】
(後にワダノハラとも)うなばら。おおうみ。古今和歌集旅「―八十島かけて漕ぎ出でぬと」
わた‐の‐ほか【海外・海表】🔗⭐🔉
わた‐の‐ほか【海外・海表】
海のそと。かいがい。海彼。継体紀「―の金銀しろがねくがねの国」
[漢]海🔗⭐🔉
海 字形
筆順
〔水(氵・氺)部6画/9画/教育/1904・3324〕
[
] 字形
〔水(氵・氺)部7画/10画〕
〔音〕カイ(呉)(漢)
〔訓〕うみ
[意味]
①うみ。(対)陸。「海洋・海岸・大海・公海・日本海」
②大きなみずうみ。「青海・カスピ海」
③広く大きい。「海容・海口(=大ぼらふき)・海碗(=どんぶり)」
④同種のものが一面に多く集まっているもの。「樹海・雲海・学海・人海戦術」
[解字]
形声。「水」+音符「
」(=暗い)。くろぐろとした深い水の意。
[下ツキ
雲海・遠海・沿海・縁海・外海・環海・近海・苦海・公海・航海・山海・四海・樹海・深海・人海戦術・制海・絶海・浅海・蒼海・掃海・桑海・滄海・大海・譚海・探海灯・泥海・東海・渡海・内海・氷海・碧海・領海・臨海
[難読]
海豹あざらし・海驢あしか・海女あま・海人あま・海士あま・海参いりこ・海豚いるか・海原うなばら・海胆うに・海栗うに・海老えび・海髪おごのり・うご・海月くらげ・海哲くらげ・海鼠腸このわた・海嘯つなみ・海鼠なまこ・海苔のり・海星ひとで・海盤車ひとで・海扇ほたてがい・海鞘ほや・海松みる・海雲もずく・海蘊もずく・海象セイウチ・海馬セイウチ・海牙ハーグ・海狸ビーバー・海獺ラッコ





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うな-さか【海境・海界・海坂】🔗⭐🔉
うな-さか 【海境・海界・海坂】
〔舟が水平線の彼方に見えなくなるのは,海に傾斜があって他界に至ると考えたからという〕
神話における海神の国と人の国との境界。「―を過ぎて漕ぎ行くに海神(ワタツミ)の神の娘子(オトメ)に/万葉 1740」「即ち―を塞(サ)へて返り入りましき/古事記(上)」
うみ【海】🔗⭐🔉
うみ [1] 【海】
(1)地球の表面のうち,海水をたたえた部分。総面積は約3億6千万平方キロメートルで,地球表面積の約四分の三を占める。最深はマリアナ海溝の約1万1千メートル。平均深度は3千8百メートル。海洋。
⇔陸
〔一般に外海をいうが,カスピ海のように周囲を陸で囲まれた大きな湖などをもいう〕
(2)みずうみ。湖。「鳰(ニオ)の―」
(3)月面の,比較的凹凸少なく広々している所。「嵐の―」
(4)あたり一面がその物でおおわれていること。「あたりは火の―だった」
(5)硯(スズリ)の,水をためておく部分。池。
うみ=が湧(ワ)・く🔗⭐🔉
――が湧(ワ)・く
魚の群れが海面に集まることをいう。
〔漁師の用いる語〕
うみ=に千年山に千年🔗⭐🔉
――に千年山に千年
「海千山千(ウミセンヤマセン)」に同じ。
うみ=の物とも山の物ともつかぬ🔗⭐🔉
――の物とも山の物ともつかぬ
物事の正体・本質がつかめず,どっちとも決めかねたり,将来を予測できなかったりすることのたとえ。
うみ=を山にする🔗⭐🔉
――を山にする
無理なことをするたとえ。
うみ=を渡・る🔗⭐🔉
――を渡・る
外国へ行く。また,外国から来る。
うみ【海】🔗⭐🔉
うみ 【海】
文部省唱歌。作詞作曲者とも不明。1913年(大正2)刊の「尋常小学唱歌(五)」に発表。「松原遠く消ゆるところ…」
うみ-イグアナ【海―】🔗⭐🔉
うみ-イグアナ [3] 【海―】
⇒海蜥蜴(ウミトカゲ)
うみ-う【海鵜】🔗⭐🔉
うみ-う [0] 【海鵜】
ペリカン目ウ科の海鳥。くちばしは長く,先はかぎ状。四本の指の間に発達した水掻きがある。体は光沢のある黒緑色で,全長90センチメートル内外。シベリア東部・朝鮮,北海道から九州までの海岸や小島の岩壁に集団で営巣する。若鳥を捕らえて訓練し,鵜飼いに使う。
海鵜
[図]

うみ-うし【海牛】🔗⭐🔉
うみ-うし [2] 【海牛】
〔触角を振って歩くのを牛に見たてた名〕
軟体動物腹足綱後鰓亜綱に属する一群の海産動物の総称。体形・体色は変化に富み,美しい色彩や模様をもつものが多い。足は幅広く,背面の前方に一対の触角をもつ。雌雄同体で草食性。暖海に生息し,種類が多い。
海牛
[図]

うみ-うなぎ【海鰻】🔗⭐🔉
うみ-うなぎ [3] 【海鰻】
体形がウナギに似て細長い,ウミヘビ・アナゴ・ウツボなどの俗称。
うみ-がめ【海亀】🔗⭐🔉
うみ-がめ [0] 【海亀】
ウミガメ科とオサガメ科の海産のカメの総称。一般に大形。前後肢はひれ状で海洋生活に適する。産卵は夏期,砂浜に上陸して行う。オサガメ・アオウミガメ・アカウミガメ・タイマイなど。[季]夏。
うみ-がも【海鴨】🔗⭐🔉
うみ-がも [0][2][3] 【海鴨】
主として海上で暮らし,潜水して魚や貝などをとるカモ類をいう。ハジロガモ類・クロガモ類・ケワタガモ類など。
うみ-がらす【海烏】🔗⭐🔉
うみ-がらす [3] 【海烏】
チドリ目ウミスズメ科の海鳥。全長約45センチメートル。背面は黒色,腹面は白色。西洋梨形の大形卵を一個産む。北半球の寒冷海域に分布。日本では,1970年代以後に激減し,現在は北海道天売島のみで繁殖。絶滅危惧種。ロッペンガモ。ロッペン鳥。オロロン鳥。
うみ-ぎく【海菊】🔗⭐🔉
うみ-ぎく [2] 【海菊】
海産の二枚貝。片方の殻は深い椀形で殻頂を岩に付着し,他方の殻は平たく椀の蓋(フタ)状に合わさり,表面に多数の細い突起をもつ。貝殻の色は赤褐色・赤橙色・赤紫色など変化に富む。貝柱は食用。房総以南の浅海の岩礁にすむ。
うみ-つ-じ【海つ路】🔗⭐🔉
うみ-つ-じ ―ヂ 【海つ路】
〔「つ」は格助詞。「うみつち」とも〕
「うみじ」に同じ。「―のなぎなむ時も渡らなむ/万葉 1781」
うみ-つばめ【海燕】🔗⭐🔉
うみ-つばめ [3] 【海燕】
ミズナギドリ目ウミツバメ科の海鳥の総称。黒みを帯びた翼は細長く,尾はふたまたに分かれる。全長13〜25センチメートル。水かきが発達し巧みに泳ぐ。離島の地中や岩の間に営巣する。ハイイロウミツバメ・コシジロウミツバメ・オーストンウミツバメなど。
うみにいくるひとびと【海に生くる人々】🔗⭐🔉
うみにいくるひとびと 【海に生くる人々】
小説。葉山嘉樹作。1926年(大正15)刊。石炭貨物船に働く海上労働者の階級的な目覚めを,自然描写を背景に描く。プロレタリア文学の記念碑的な作品。
うみ-の-いえ【海の家】🔗⭐🔉
うみ-の-いえ ―イヘ [1] 【海の家】
(1)浜辺にある海水浴客相手の更衣室を備え,軽食などを供するよしず張りなどの簡易な店。[季]夏。
(2)海岸近くに避暑・保養・海水浴などの客のために建てた宿泊施設。[季]夏。
うみ-の-さち【海の幸】🔗⭐🔉
うみ-の-さち [1] 【海の幸】
⇒うみさち(海幸)(1)
うみのひ【海の日】🔗⭐🔉
うみのひ 【海の日】
国民の祝日の一。七月二〇日。海の恩恵に感謝するとともに海洋国日本の繁栄を願うという主旨で1996年(平成8)より実施。
うみ-の-みや【海の宮】🔗⭐🔉
うみ-の-みや 【海の宮】
海中にあって竜神や乙姫(オトヒメ)の住むという宮殿。竜宮。うみのみやこ。「鼇海(ゴウカイ)の西には―/今鏡(すべらぎ下)」
うみ-びらき【海開き】🔗⭐🔉
うみ-びらき [3] 【海開き】
海水浴場を,その年初めて一般に公開すること。また,その日。浜開き。[季]夏。
うみやまのあいだ【海やまのあひだ】🔗⭐🔉
うみやまのあいだ ―アヒダ 【海やまのあひだ】
歌集。釈迢空(折口信夫)の最初の歌集。1925年(大正14)刊。民俗採訪旅行時の海や山での詠作が中心。四句詩形式が特色で,自由な詩型創出を試みている。
かい-い【海尉】🔗⭐🔉
かい-い ―
[1] 【海尉】
海上自衛隊の自衛官の階級名。海佐の下,准海尉の上。一・二・三等に分かれる。

かい-いき【海域】🔗⭐🔉
かい-いき ―
キ [0] 【海域】
ある区切られた範囲内の海面。「バーミューダ―」

かい-いん【海印】🔗⭐🔉
かい-いん [0] 【海印】
〔仏〕 海が万物を映すように,仏の智慧(チエ)の海に一切の事物が映し出されること。
かいいん-ざんまい【海印三昧】🔗⭐🔉
かいいん-ざんまい [5] 【海印三昧】
〔仏〕 釈迦が華厳経を説く時に入った禅定(ゼンジヨウ)。静かな海面に四方一切のものが映るように,煩悩や妄想のない仏の心鏡に,万象すべてが映ること。海印定。大海印三昧。
かいいん-じ【海印寺】🔗⭐🔉
かいいん-じ 【海印寺】
(1)韓国南部,慶尚南道伽
山(カヤサン)にある寺。通度寺・松広寺とともに,韓国三大寺の一。802年新羅(シラギ)哀荘王代に創建。高麗版大蔵経の印板を所蔵。
(2)京都府長岡京市にある寺。もと華厳宗に属していたが,江戸時代に真言宗に転宗。819年道雄の開基。応仁の乱後,荒廃して現在は寂照院を残すのみ。木上(コノカミ)山寂照院。

かい-う【海宇】🔗⭐🔉
かい-う [1] 【海宇】
〔「宇」は天地四方の意〕
一国内。国中。海内(カイダイ)。
かい-う【海芋】🔗⭐🔉
かい-う [1] 【海芋】
植物,カラーの別名。[季]夏。
かいうん-どうめい【海運同盟】🔗⭐🔉
かいうん-どうめい [5] 【海運同盟】
同一の航路に定期船を就航させている海運業者どうしが,過当競争を回避する目的で,運賃・運送条件などを協定した国際的なカルテル。運賃の協定が中心なので運賃同盟ともいわれる。
かい-うん【海雲】🔗⭐🔉
かい-うん [0] 【海雲】
海と雲。また,海上の雲。
かい-えん【海燕】🔗⭐🔉
かい-えん [0] 【海燕】
(1)ウミツバメ。
(2)タコノマクラの異名。
(3)イトマキヒトデの異名。
かいえん-たい【海援隊】🔗⭐🔉
かいえん-たい カイ
ン― 【海援隊】
幕末,坂本竜馬らが長崎で組織し,貿易・海運に従事しながら倒幕を企図した政治集団。1864年創設。西国諸藩,特に薩長両藩のために物資の輸送や西洋の武器・船舶の輸入などに当たった。

かいおう-せい【海王星】🔗⭐🔉
かいおう-せい カイワウ― [0][3] 【海王星】
〔Neptune〕
太陽系の第八惑星。天王星の位置の予測値と観測値のずれから J = C =アダムズとル=ベリエが理論的位置を推算し,それに基づいて1846年にベルリン天文台のガレ(J.G. Galle 1812-1910)が発見。太陽からの平均距離約45億キロメートル。公転周期約165年。赤道半径2万4800キロメートル。質量は地球の約一七倍。衛星は八個が知られている。
かいおんじ-ちょうごろう【海音寺潮五郎】🔗⭐🔉
かいおんじ-ちょうごろう ―テウゴラウ 【海音寺潮五郎】
(1901-1977) 小説家。鹿児島県生まれ。本名,末富東作。国学院大卒。歴史に取材した作品が多い。作「平将門」「西郷隆盛」「天と地と」など。
かい-がい【海外】🔗⭐🔉
かい-がい ―グワイ [1] 【海外】
海を隔てた外国。外地。「―旅行」
かいがい-けいざいきょうりょく-ききん【海外経済協力基金】🔗⭐🔉
かいがい-けいざいきょうりょく-ききん ―グワイ―ケフリヨク― 【海外経済協力基金】
発展途上国の開発事業のうち資金供給の困難なものに対し,日本輸出入銀行などから投資や融資を行う政府関係金融機関。海外経済協力基金法により,1961年(昭和36)3月発足。
かいがい-けいじょうよじょう【海外経常余剰】🔗⭐🔉
かいがい-けいじょうよじょう ―グワイケイジヤウ― [9] 【海外経常余剰】
経常収支から移転収支を除いたもの。
かいがい-じじょう【海外事情】🔗⭐🔉
かいがい-じじょう ―グワイ―ジヤウ [5] 【海外事情】
海を隔てた外国のようす。
かいがい-とうしほけん【海外投資保険】🔗⭐🔉
かいがい-とうしほけん ―グワイ― [8] 【海外投資保険】
輸出保険法に基づき,海外投資における非常危険や信用危険により発生する損失を最高90パーセントまで補填する保険制度。
かいがい-とこう【海外渡航】🔗⭐🔉
かいがい-とこう ―グワイ―カウ [5] 【海外渡航】
船や航空機で海を渡り,外国に行くこと。
かいがい-とこう-きんしれい【海外渡航禁止令】🔗⭐🔉
かいがい-とこう-きんしれい ―グワイトカウ― [10] 【海外渡航禁止令】
江戸幕府の鎖国政策の一環をなす法令。1633年朱印船以外の日本船の海外渡航を禁止,次いで35年日本人の渡航を禁止。また外国より帰国した日本人の死罪を規定。
→鎖国
かいがい-ぼうえき【海外貿易】🔗⭐🔉
かいがい-ぼうえき ―グワイ― [5] 【海外貿易】
⇒対外(タイガイ)貿易
かいがい-ほうそう【海外放送】🔗⭐🔉
かいがい-ほうそう ―グワイハウ― [5] 【海外放送】
外国で受信されることを目的とする放送。多くは短波を使用。国際放送。
かいがい-しんぶん【海外新聞】🔗⭐🔉
かいがい-しんぶん カイグワイ― 【海外新聞】
浜田彦蔵が,民間で最初に発行した邦字新聞。海外の事情を翻訳紹介した。
かい-かく【海角】🔗⭐🔉
かい-かく [0] 【海角】
海に突き出た陸地の先端部。みさき。さき。はな。
かい-がく【海岳】🔗⭐🔉
かい-がく [1] 【海岳】
海と山。大恩のたとえにいう。「法花経一部七巻を写し奉つて,―に答し奉る/性霊集」
かい-かん【海関】🔗⭐🔉
かい-かん ―クワン [0] 【海関】
中国で,開港場に設けた税関。清朝が1685年に外国貿易のため設置。1859年以後イギリスなど諸外国による管理が1949年まで続いた。
かい-がん【海岸】🔗⭐🔉
かい-がん [0] 【海岸】
陸地が海に接する部分。海べ。なぎさ。
かいがん-きこう【海岸気候】🔗⭐🔉
かいがん-きこう [5] 【海岸気候】
海岸沿いの陸地にみられる気候。海洋の影響を受けるため,内陸に比べて一般に穏和,また海陸風が発達しやすい。塩風,場所によっては海霧の侵入がある。
⇔内陸気候
かいがん-こうがく【海岸工学】🔗⭐🔉
かいがん-こうがく [5] 【海岸工学】
海岸の保全と開発とを扱う土木工学の一分野。高潮・津波・波浪・流れなどによる海岸災害や海岸浸食を防ぐための堤防・護岸・突堤・離岸堤などの構築,人工海浜の造成などの方法・技術の研究を行う。
かいがん-さきゅう【海岸砂丘】🔗⭐🔉
かいがん-さきゅう ―キウ [5] 【海岸砂丘】
砂浜海岸で風に吹き飛ばされた砂が堆積してできる小高い丘。鳥取・新潟や遠州灘の沿岸に大規模なものが見られる。
かいがん-しょくぶつ【海岸植物】🔗⭐🔉
かいがん-しょくぶつ [6] 【海岸植物】
⇒海浜植物(カイヒンシヨクブツ)
かいがん-せん【海岸線】🔗⭐🔉
かいがん-せん [0] 【海岸線】
(1)陸と海との境界を連ねた線。汀線(テイセン)。
〔地形図では満潮面と陸地との境界線〕
(2)海岸に沿った一帯の地域。
(3)海岸ぞいの鉄道線路。
かいがん-だんきゅう【海岸段丘】🔗⭐🔉
かいがん-だんきゅう ―キウ [5] 【海岸段丘】
海岸に沿って分布する階段状地形。地盤の隆起や海水面の低下によってできる。海成段丘。
かいがん-へいや【海岸平野】🔗⭐🔉
かいがん-へいや [5] 【海岸平野】
(1)浅海底が,海水面の低下や地盤の隆起によって陸化した,低平な地域。砂礫・粘土などの浅海底堆積物で構成されている。
(2)海岸沿いにひろがる平坦地や低平地の総称。海に臨む三角州や扇状地,干潟などを含む。
かいがん-ぼうふうりん【海岸防風林】🔗⭐🔉
かいがん-ぼうふうりん ―バウ― [8] 【海岸防風林】
飛砂・風害・高潮などを防ぐため海岸沿いに設けられた保安林。
かいがん-りゅう【海岸流】🔗⭐🔉
かいがん-りゅう ―リウ [3] 【海岸流】
⇒沿岸流(エンガンリユウ)
かいがん-りん【海岸林】🔗⭐🔉
かいがん-りん [3] 【海岸林】
塩分の多い海岸の砂地・岩石地などに発達する林。クロマツ・アカマツ・トベラ・シャリンバイなどで構成される。
かい-き【海気】🔗⭐🔉
かい-き [1] 【海気】
(1)海の気。海辺の空気。
(2)海洋と大気。「―相互作用」
かい-き【海気・海黄】🔗⭐🔉
かい-き [0] 【海気・海黄】
〔のちに「甲斐絹」とも当てる〕
練り糸を用いて細かく目をつめて織った平織りの絹布。光沢があり絹鳴りがする。本来,慶長以前に輸入された中国産絹織物をいったが,甲斐国郡内で模して織るようになり「郡内海気」ともいわれた。
かい-ぎ【海技】🔗⭐🔉
かい-ぎ [1] 【海技】
船舶職員として必要な技術。
かいぎ-し【海技士】🔗⭐🔉
かいぎ-し [3] 【海技士】
海技従事者国家試験に合格し,指定の講習を受けた者に与えられる免許の区分。航海・機関・通信・電子通信に分けられ,それぞれ等級があり乗船履歴により受験できる免許の種類が限定される。
かいぎ-だいがっこう【海技大学校】🔗⭐🔉
かいぎ-だいがっこう ―ダイガクカウ 【海技大学校】
実務経験のある船員に,船舶運航に関する学理と技術を教授する運輸省所管の学校。1949年(昭和24)設立。本校は兵庫県芦屋市,81年岡山県倉敷市に分校を開設。
かい-きゅう【海丘】🔗⭐🔉
かい-きゅう ―キウ [0] 【海丘】
海山(カイザン)のうち,周りの海底からの比高が1000メートル未満のもの。
→海山
かい-ぎゅう【海牛】🔗⭐🔉
かい-ぎゅう ―ギウ [0] 【海牛】
海牛目の水生哺乳類の総称。全長約2.5メートルで紫灰色。後肢は退化し,前肢と尾はひれ状。浅瀬で水生植物を食う。ジュゴン科一種とマナティー科三種が含まれ,前者はインド洋・太平洋南西部に,後者は大西洋沿岸にすむ。人魚のモデルとされる。
かい-きょ【海渠】🔗⭐🔉
かい-きょ [1] 【海渠】
海岸線とほぼ直角をなして走る海底の裂溝。
かい-ぎょ【海魚】🔗⭐🔉
かい-ぎょ [1] 【海魚】
海産の魚。近海魚・遠海魚・深海魚などがある。海水魚。鹹水(カンスイ)魚。
かい-きょう【海況】🔗⭐🔉
かい-きょう ―キヤウ [0] 【海況】
海の状況。水温・塩分・海流・プランクトンの分布状態などを総合した海洋の状況。
かい-きょう【海峡】🔗⭐🔉
かい-きょう ―ケフ [0] 【海峡】
両側から陸地にはさまれ,二つの海をつなぐせまい海。瀬戸。水道。
かいきょう-しょくみんち【海峡植民地】🔗⭐🔉
かいきょう-しょくみんち ―ケフ― 【海峡植民地】
1826年以後イギリスがマレー半島に設けた植民地の総称。マラッカ・ペナン・シンガポールからなる。ベンガル州政府の管轄下にあったが,1867年イギリス直轄領となった。
かいきょう-せん【海峡線】🔗⭐🔉
かいきょう-せん ―ケフ― 【海峡線】
JR 北海道の鉄道線。青森県中小国・北海道木古内間,87.8キロメートル。青函トンネルで津軽海峡を渡る線区。
かい-ふ【海釜】🔗⭐🔉
かい-ふ [0][1] 【海釜】
潮流の浸食によって海底が削られてできる窪地(クボチ)。
たこ-の-まくら【蛸の枕・海燕】🔗⭐🔉
たこ-の-まくら [1]-[1] 【蛸の枕・海燕】
ウニ綱の棘皮動物。体はやや平たい饅頭(マンジユウ)形で,長径10センチメートル内外。上面に五つの花弁状の紋がある。褐色で,一面に短い棘(トゲ)が生える。本州中部以南の浅海の砂底にすむ。饅頭貝。
蛸の枕
[図]

み【海】🔗⭐🔉
み 【海】
〔「うみ」の「う」が脱落した形〕
うみ。「淡海(オウミ)の―瀬田のわたりに潜(カズ)く鳥/日本書紀(神功)」
もずく【水雲・海雲・海蘊】🔗⭐🔉
もずく モヅク [0][1] 【水雲・海雲・海蘊】
(1)褐藻類ナガマツモ目の海藻。北海道南部以南の沿岸に分布。ホンダワラ類にからまり,春から初夏にかけよく育つ。体はきわめて細く,密に分枝し,粘質で柔らかい。食用。モゾコ。モクズ。[季]春。
(2){(1)}に似た,食用としている褐藻類の総称。
水雲(1)
[図]

わた【海】🔗⭐🔉
わた 【海】
うみ。「―の底沖つ深江の/万葉 813」
わた-の-かみ【海の神】🔗⭐🔉
わた-の-かみ 【海の神】
うみの神。海神。わたつみ。
わた-の-そこ【海の底】🔗⭐🔉
わた-の-そこ 【海の底】 (枕詞)
海の底の奥深い意から「沖」「奥(オキ)」にかかる。「―沖つ白波竜田山/万葉 83」「―沖なる玉を手に巻(マ)くまでに/万葉 1327」
わた-の-はら【海の原】🔗⭐🔉
わた-の-はら 【海の原】
海。うなばら。大海。「―やそしまかけて漕ぎ出でぬと/古今(羇旅)」
うみ【海】(和英)🔗⭐🔉
うみがめ【海亀】(和英)🔗⭐🔉
うみがめ【海亀】
a (sea) turtle.
うみつばめ【海燕】(和英)🔗⭐🔉
うみつばめ【海燕】
a (stormy) petrel.
かいい【海尉】(和英)🔗⭐🔉
かいい【海尉】
[海上自衛隊] ‖一等海尉 a lieutenant.二等海尉 a lieutenant junior grade.三等海尉 an ensign.
かいいん【海員】(和英)🔗⭐🔉
かいうん【海運】(和英)🔗⭐🔉
かいうん【海運】
marine[sea]transportation;(merchant) shipping.→英和
‖海運界 shipping circles.海運業 shipping trade.海運業者 a shipping agent;shipping interests (総称).
かいおうせい【海王星】(和英)🔗⭐🔉
かいおうせい【海王星】
Neptune.→英和
かいがい【海外】(和英)🔗⭐🔉
かいがん【海岸】(和英)🔗⭐🔉
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