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うな‐さか【△海△境】🔗🔉

うな‐さか【境】 海神の国と人の国とを隔てると信じられていた境界。海のさかい。海の果て。「即ち―を塞(さ)へて返り入りましき」〈記・上〉

うに【海=胆・海=栗】🔗🔉

うに【海胆・海栗】 ウニ綱の棘皮(きよくひ)動物の総称。殻は半球形・円錐形・円盤形などで、表面は栗のいが状のとげに覆われ、とげの間から細い糸状の管足を出して運動する。口器は下面中央にあり、「アリストテレスの提灯(ちようちん)」とよばれ、肛門は背面中央にある。すべて海産で、生殖巣を食用にするものにアカウニ・バフンウニ・ムラサキウニなどがある。《季 春》(「雲丹」とも書く)ウニの生殖巣。生で食べるほか、練りうになどにもする。

うみ【海】🔗🔉

うみ【海】 地球上の陸地でない部分で、全体が一続きになって塩水をたたえている所。地球表面積の四分の三を占め、約三億六〇〇〇万平方キロメートル。海洋。「川が―に注ぐ」「―に浮かぶ船」(りく)陸地の中で、広くくぼんで水をたたえている場所。大きな湖沼。みずうみ。「余呉の―」ある事物が大量に集まっている所。一面に広がっていること。「血の―」「あたり一面火の―となる」(すずり)の、水をためておく所。(おか)

海に千年山に千年🔗🔉

海に千年山に千年海千山千(うみせんやません)」に同じ。

海の物とも山の物ともつかない🔗🔉

海の物とも山の物ともつかない 物事の正体・本質がつかめず、将来どうなっていくか見当のつかないたとえ。海とも山とも知れず。「始めたばかりで、まだ―ない新商売だ」

海も見えぬに船(ふな)用意🔗🔉

海も見えぬに船(ふな)用意 物事を早まってすること、手回しのよすぎることのたとえ。

海を山にする🔗🔉

海を山にする 無理なことをするたとえ。

海を渡・る🔗🔉

海を渡・る 海を渡って外国へ行く。また、外国に伝わる。「国宝が初めて―・る」「日本の技術が―・る」

うみ‐イグアナ【海イグアナ】🔗🔉

うみ‐イグアナ【海イグアナ】 イグアナ科の爬虫(はちゆう)類。海に潜る唯一のトカゲで、全長約一・五メートル。ガラパゴス諸島に分布。海岸に群れをなし、岩礁の海藻類を食べる。うみとかげ。

うみ‐う【海×鵜】🔗🔉

うみ‐う【海×鵜】 ウ科の海鳥。全長八四センチくらい。全身緑黒色。水に潜って巧みに魚を捕らえる。東アジア特産で、海岸の岩壁に集団営巣する。訓練して鵜飼いに使う。

うみ‐うし【海牛】🔗🔉

うみ‐うし【海牛】 腹足綱後鰓(こうさい)亜綱の軟体動物のうち、殻のないものの総称。巻き貝の仲間であるが、殻は退化。体はナメクジ形で、頭部に牛の角に似た触角と、後部にえらをもつ。色の目立つものが多く、浅海の岩上や海藻の間にすみ、多くは海藻を食べる。

うみ‐うなぎ【海×鰻】🔗🔉

うみ‐うなぎ【海×鰻】 アナゴやウミヘビなど、形状がウナギに似た海水魚のこと。

うみ‐がめ【海×亀】🔗🔉

うみ‐がめ【海×亀】 ウミガメ科およびオサガメ科のカメの総称。いずれも海産で、大形。四肢はひれ状。産卵のときは陸に上がる。《季 夏》「灯台がともる―縛られゐて/誓子」

うみ‐がも【海×鴨】🔗🔉

うみ‐がも【海×鴨】 カモ類のうち、主に海にすむものの総称。

うみ‐がらす【海×烏・海×鴉】🔗🔉

うみ‐がらす【海×烏・海×鴉】 ウミスズメ科の海鳥。全長四四センチくらい。背面は灰黒色、腹部は白い。日本では北海道沿岸の島などの岩場で繁殖。オロロン鳥。ロッペン鳥。

うみぎく‐がい【海菊貝】‐がひ🔗🔉

うみぎく‐がい【海菊貝】‐がひ ウミギクガイ科の二枚貝。潮間帯付近の岩礁に、右殻の殻頂で固着。殻長八センチくらい。殻表は大小のとげ状の突起で覆われ、一部は平たく菊の花びら状。色は紅・紫褐色など。本州中部以南に分布。食用。うみぎく。

うみ‐サボテン【海サボテン】🔗🔉

うみ‐サボテン【海サボテン】 花虫綱ウミサボテン科の腔腸(こうちよう)動物。海の砂泥底にすみ、棍棒(こんぼう)状の群体をなし、淡肉色。夜になると五〇センチも伸びて発光するが、昼間は縮んで砂中に隠れる。本州以南に分布。

うみ‐ぞい【海沿い】‐ぞひ🔗🔉

うみ‐ぞい【海沿い】‐ぞひ 海に沿った陸地。沿岸。海辺。また、海に沿っていること。「―の町」

うみ‐たなご【海×🔗🔉

うみ‐たなご【海× スズキ目ウミタナゴ科の海水魚。沿岸の藻の多い所にすむ。全長約二五センチ。体は卵形で著しく側扁する。体色は鉄青色または銅赤色。卵胎生で、稚魚を一〇〜三〇匹産む。美味。たなご。

うみ‐つ‐じ【海つ路】‐ぢ🔗🔉

うみ‐つ‐じ【海つ路】‐ぢ 《「つ」は「の」の意の格助詞》「うみじ」に同じ。「―の和(な)ぎなむ時も渡らなむかく立つ波に船出すべしや」〈万・一七八一〉

うみ‐つばめ【海×燕】🔗🔉

うみ‐つばめ【海×燕】 ミズナギドリ目ウミツバメ科の海鳥の総称。コシジロウミツバメ・ハイイロウミツバメなど。全長一四〜二五センチ。全体に黒褐色のものが多い。翼は長く、尾はツバメのように切れ込み、足指には水かきがある。繁殖期には小島に群集し、岩の裂け目や傾斜地に掘った穴に白い卵を一個産む。かいえん。

うみにいくるひとびと【海に生くる人々】🔗🔉

うみにいくるひとびと【海に生くる人々】 葉山嘉樹(はやまよしき)の長編小説。大正一五年(一九二六)刊。貨物船の海上労働者たちが、しだいに階級意識に目覚めていく過程を描いた、プロレタリア文学の代表作。

うみ‐の‐いえ【海の家】‐いへ🔗🔉

うみ‐の‐いえ【海の家】‐いへ 夏の間、海水浴客のために、海浜につくられる宿泊施設や、更衣・休憩・食事などのための仮小屋。《季 夏》

うみ‐の‐さち【海の幸】🔗🔉

うみ‐の‐さち【海の幸】海幸(うみさち)」に同じ。山の幸。

うみ‐の‐ひ【海の日】🔗🔉

うみ‐の‐ひ【海の日】 国民の祝日の一。七月二〇日。海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日。平成八年から実施。

うみ‐びらき【海開き】🔗🔉

うみ‐びらき【海開き】 海水浴場をその年に初めて一般の人々に開放すること。また、その日。《季 夏》

かい‐い【海尉】‐ヰ🔗🔉

かい‐い【海尉】‐ヰ 海上自衛官の階級の一。海佐と准海尉との間で、一・二・三等がある。諸外国海軍および旧日本海軍の大・中・少尉に相当する。

かい‐いき【海域】‐ヰキ🔗🔉

かい‐いき【海域】‐ヰキ ある限られた範囲の海。「日本の―」

かい‐いん【海印】🔗🔉

かい‐いん【海印】 仏語。静かに澄みわたった大海が万物を映し出すように、仏の知恵は宇宙のすべてのことを知っているということ。

かい‐いん【海員】‐ヰン🔗🔉

かい‐いん【海員】‐ヰン 船長以外の船舶の乗組員。

かいいん‐ざんまい【海印三×昧】🔗🔉

かいいん‐ざんまい【海印三×昧】 仏語。仏が華厳(けごん)経を説いたときに入ったという三昧。一切の事物が映し出される、静かに動じない仏の心。海印定(かいいんじよう)

かいいん‐じ【海印寺】🔗🔉

かいいん‐じ【海印寺】 韓国慶尚南道陝川郡の伽(かやさん)にある寺。山号は伽山。韓国三宝寺刹の一。八〇二年、新羅(しらぎ)の哀荘王が創建。一三世紀開板の高麗版大蔵経の版木を所蔵。

かいいん‐めいぼ【海員名簿】カイヰン‐🔗🔉

かいいん‐めいぼ【海員名簿】カイヰン‐ 船長が備えておく書類の一つで、海員の氏名・生年月日・住所や雇用契約などを記したもの。

かい‐う【海宇】🔗🔉

かい‐う【海宇】 《「宇」は四方の果ての意》天下。国内。海内(かいだい)

かい‐う【海△芋】🔗🔉

かい‐う【海芋】 オランダカイウの別名。

かい‐うん【海運】🔗🔉

かい‐うん【海運】 船舶で旅客や貨物を運ぶこと。

かいうん‐ぎょう【海運業】‐ゲフ🔗🔉

かいうん‐ぎょう【海運業】‐ゲフ 海上輸送によって利益を得ることを目的とする事業。また、その会社。

かいうん‐どうめい【海運同盟】🔗🔉

かいうん‐どうめい【海運同盟】 同一航路に定期船を就航させている海運業者間において、相互間の競争を抑制し他者の参入を制するため、運賃率・配船計画その他の営業上の事項について協定をする国際カルテル。運賃同盟。

かい‐えん【海塩】🔗🔉

かい‐えん【海塩】 海水から製した食塩。

かい‐えん【海×燕】🔗🔉

かい‐えん【海×燕】 ウミツバメのこと。イトマキヒトデの別名。タコノマクラの別名。

かいえん‐たい【海援隊】カイヱン‐🔗🔉

かいえん‐たい【海援隊】カイヱン‐ 江戸末期、坂本竜馬らが長崎亀山で組織した貿易結社。慶応元年(一八六五)結成、当初は亀山社中と称したが、同三年竜馬が隊長となって改称。主として薩長両藩のために西洋の物産・武器・船舶などの輸入に当たった。竜馬死後の同四年解散。

かいおう‐せい【海王星】カイワウ‐🔗🔉

かいおう‐せい【海王星】カイワウ‐ 太陽系の八番目の惑星。太陽からの平均距離四五億四四〇万キロ、すなわち三〇・一一〇四天文単位、公転周期一六四・七七四年、赤道半径二万四七六四キロ。質量は地球の一七・一五倍あり、自転周期は〇・六七一日。四本の環とトリトンなど八個の衛星をもつ。一八四六年にベルリン天文台のJ=G=ガレが発見した。ネプチューン。

かい‐がい【海外】‐グワイ🔗🔉

かい‐がい【海外】‐グワイ 海の向こうの国。外国。「―に進出する」「―旅行」

かいがいけいざいきょうりょく‐ききん【海外経済協力基金】カイグワイケイザイケフリヨク‐🔗🔉

かいがいけいざいきょうりょく‐ききん【海外経済協力基金】カイグワイケイザイケフリヨク‐ 発展途上国の経済開発資金を供給するための融資機関。また、その基金。全額政府出資の資本金と借入金を資金としている。昭和三六年(一九六一)設立。

かいがい‐しんぶん【海外新聞】カイグワイ‐🔗🔉

かいがい‐しんぶん【海外新聞】カイグワイ‐ 幕末に横浜で発行された、海外のニュースを中心とした新聞のこと。「官板(かんばん)海外新聞」「海外新聞」など。

かいがい‐とこう【海外渡航】カイグワイトカウ🔗🔉

かいがい‐とこう【海外渡航】カイグワイトカウ 飛行機や船で外国に行くこと。

かいがいとこう‐きんしれい【海外渡航禁止令】カイグワイトカウ‐🔗🔉

かいがいとこう‐きんしれい【海外渡航禁止令】カイグワイトカウ‐ 江戸幕府の鎖国政策の一部をなす法令。寛永一〇年(一六三三)奉書船以外の日本船の海外渡航を禁じ、同一二年海外渡航と在外日本人の帰国を全面的に禁止した。

かいがい‐ほうそう【海外放送】カイグワイハウソウ🔗🔉

かいがい‐ほうそう【海外放送】カイグワイハウソウ 外国に向けて発信される放送。国際放送。

かい‐かく【海角】🔗🔉

かい‐かく【海角】 陸地が海に細く突き出した先端の部分。岬。

かい‐がく【海岳】🔗🔉

かい‐がく【海岳】 海と山。大恩のたとえに用いられる。「―の鴻恩(こうおん)実以て報答(ほうとう)奉るべきようもこれなく候」〈染崎延房・近世紀聞〉

かい‐かん【海関】‐クワン🔗🔉

かい‐かん【海関】‐クワン 海港に置かれた税関。本来、清代の中国で外国貿易のための開港場に設けられたものをいう。

かい‐がん【海岸】🔗🔉

かい‐がん【海岸】 陸地が海と接する地帯。海辺。

かいがん‐きこう【海岸気候】🔗🔉

かいがん‐きこう【海岸気候】 海岸に特徴的な気候。海洋気候と内陸気候の中間の特性を示し、気温の年変化・日変化は内陸より小さく、海陸風が発達する。

かいがん‐きょく【海岸局】🔗🔉

かいがん‐きょく【海岸局】 洋上の船舶と交信するために陸上に設置された無線局。

かいがん‐こうがく【海岸工学】🔗🔉

かいがん‐こうがく【海岸工学】 海岸の水理現象や、海岸構造物などを工学的に研究する学問。

かいがん‐さきゅう【海岸砂丘】‐サキウ🔗🔉

かいがん‐さきゅう【海岸砂丘】‐サキウ 海岸にみられる、風の作用で砂が堆積(たいせき)して生じた小高い丘。海岸線に平行するもの、斜交した砂丘列を作るものなどがある。

かいがん‐しんしょく【海岸浸食】🔗🔉

かいがん‐しんしょく【海岸浸食】 打ち寄せる波の力によって、海岸が少しずつ削られていくこと。

かいがん‐せん【海岸線】🔗🔉

かいがん‐せん【海岸線】 陸地と海水面との境界にあたるとみなされる線。満潮時の境界線を高潮海岸線、干潮時のものを低潮海岸線といい、ふつう地形図では前者、海図では後者が描かれている。汀線(ていせん)海岸に沿う鉄道線路。

かいがん‐だんきゅう【海岸段丘】‐ダンキウ🔗🔉

かいがん‐だんきゅう【海岸段丘】‐ダンキウ 過去の海底が相対的に隆起して形成された、階段状の地形。海岸線に沿って分布する。海成段丘。

かいかん‐へい【海関平】カイクワン‐🔗🔉

かいかん‐へい【海関平】カイクワン‐ 中国で、海関税を査定するのに用いた秤(はかり)。関平。

かいがん‐へいや【海岸平野】🔗🔉

かいがん‐へいや【海岸平野】 土砂の堆積(たいせき)した浅海底が、地盤の隆起や海面の低下により陸上に現れてできた平野。海岸地帯にある海岸砂丘・三角州・扇状地などの低平な地形をもいう。

かいがん‐ほあんりん【海岸保安林】🔗🔉

かいがん‐ほあんりん【海岸保安林】 海岸に造成される保安林。飛砂・塩害・潮害・風害の防止のほか、魚の海岸への接近、航行目標の保存などを目的とする。クロマツが多く用いられる。

かい‐き【海気】🔗🔉

かい‐き【海気】 海辺の空気。「―浴」

かい‐き【海気・海黄】🔗🔉

かい‐き【海気・海黄】 絹織物の一。ふつう縦糸も横糸もともに練り糸を用いた平織。滑らかで光沢がある。近世初期に渡来した中国産で、日本でも甲斐国郡内地方で産するようになり、甲斐絹の字を当てた。夜具地・羽織地などに用いられる。

かい‐ぎ【海技】🔗🔉

かい‐ぎ【海技】 船舶職員として必要な技術。

かいぎ‐めんじょう【海技免状】‐メンジヤウ🔗🔉

かいぎ‐めんじょう【海技免状】‐メンジヤウ 船舶職員法に基づき、船舶職員の資格を証明する免状。運輸大臣が行う国家試験の合格者に交付される。

かい‐ぎゅう【海牛】‐ギウ🔗🔉

かい‐ぎゅう【海牛】‐ギウ 海牛目の哺乳類の総称。ジュゴン科一種とマナティー科三種が現存。浅海や河川にすみ、前肢はひれ状、後肢は退化して外形は鯨に似るが、分類上は象に近い。草食性で、特徴的な口を持ち、動作は緩慢。

かい‐きょ【海×渠】🔗🔉

かい‐きょ【海×渠】 海岸線にほぼ直角に走る海底の凹地。断層などによって形成され、陸地に食い込んだ深い湾となる。

かい‐ぎょ【海魚】🔗🔉

かい‐ぎょ【海魚】 海にすむ魚。海でとれる魚。海水魚。

かい‐きょう【海況】‐キヤウ🔗🔉

かい‐きょう【海況】‐キヤウ 海の状況。水温・塩分・海流・プランクトンの分布などを総合しての海の状態。

かい‐きょう【海峡】‐ケフ🔗🔉

かい‐きょう【海峡】‐ケフ 陸地に挟まれた狭い幅の水路となって、二つの海域をつなぐ海。水道。瀬戸。

かい‐きんしゃ【海金砂】🔗🔉

かい‐きんしゃ【海金砂】 カニクサの漢名。

かい‐く【海区】🔗🔉

かい‐く【海区】 漁業行政や研究などのために区分された海上の区域。

かい‐ぐん【海軍】🔗🔉

かい‐ぐん【海軍】 海上の国防を主な任務とする軍備・軍隊。日本では江戸末期に成立。維新後は天皇の統帥のもとに陸軍と併存したが、第二次大戦後に廃止。

かいぐん‐きねんび【海軍記念日】🔗🔉

かいぐん‐きねんび【海軍記念日】 旧日本海軍で、日露戦争における日本海海戦の勝利を記念した日。五月二七日。第二次大戦後廃止。

かいぐん‐こうしょう【海軍工×廠】‐コウシヤウ🔗🔉

かいぐん‐こうしょう【海軍工×廠】‐コウシヤウ 海軍の艦船・兵器・弾薬などの製造・修理・購入・実験などをする施設。旧日本海軍では、横須賀・呉・佐世保・舞鶴の各軍港に設置されていた。

かいぐん‐しょう【海軍省】‐シヤウ🔗🔉

かいぐん‐しょう【海軍省】‐シヤウ もと、内閣各省の一。海軍に関する軍政事務一般を担当した中央官庁。長官は海軍大臣。

かいぐん‐そうさい【海軍総裁】🔗🔉

かいぐん‐そうさい【海軍総裁】 江戸末期の幕府海軍を統轄した職。初め、老中格の稲葉正巳が兼任し、実権は副総裁の榎本武揚にあった。慶応二年(一八六六)設置。明治元年(一八六八)廃止。

かいぐん‐そうれんじょ【海軍操練所】‐サウレンジヨ🔗🔉

かいぐん‐そうれんじょ【海軍操練所】‐サウレンジヨ 江戸幕府が神戸に設置した海軍の教育機関。勝海舟が総管し、幕臣子弟・西国藩士を教育した。元治元年(一八六四)開所し、翌年廃止。神戸海軍操練所。明治政府が東京に設置した海軍士官養成機関。明治二年(一八六九)開所、のち、海軍兵学校となった。

かいぐん‐だいがっこう【海軍大学校】‐ダイガクカウ🔗🔉

かいぐん‐だいがっこう【海軍大学校】‐ダイガクカウ 海軍士官に高等の学術を教授し、併せてその研究を行う機関。旧日本海軍の場合は、東京の品川区大崎にあった。

かいぐん‐だいじん【海軍大臣】🔗🔉

かいぐん‐だいじん【海軍大臣】 もと、内閣各省大臣の一。海軍の行政を管理し、軍人・軍属を統轄した。海相(かいしよう)

かいぐん‐でんしゅうじょ【海軍伝習所】‐デンシフジヨ🔗🔉

かいぐん‐でんしゅうじょ【海軍伝習所】‐デンシフジヨ 江戸幕府の海軍教育機関。安政二年(一八五五)洋式海軍創設のため、長崎に開設。勝海舟・榎本武揚らの幕臣のほか、五代友厚ら諸藩士が、オランダ海軍士官から海軍の諸技術を習得した。安政六年廃止。

かいぐん‐へいがっこう【海軍兵学校】‐ヘイガクカウ🔗🔉

かいぐん‐へいがっこう【海軍兵学校】‐ヘイガクカウ 海軍の兵科将校を養成する学校。明治九年(一八七六)設置。昭和二〇年(一九四五)廃止。明治二一年(一八八八)から広島県江田島にあった。兵学校。海兵。

かい‐ぶ【海部・海賦・海△浦】🔗🔉

かい‐ぶ【海部・海賦・海浦】(す)り絵・描き絵・蒔絵(まきえ)などの文様の名。海辺の景色に波を文様化したもので、松・鳥などを配することもある。大海(おおうみ)

かい‐めい【海×🔗🔉

かい‐めい【海×(ドイツ)Meerschweinchen》医学で、モルモットの別名。

たこ‐の‐まくら【×蛸の×枕・海=燕】🔗🔉

たこ‐の‐まくら【×蛸の×枕・海燕】 タコノマクラ科のウニ。体は楕円形で平たく、長径一二センチくらい。褐色で背面に五つの花びら状の模様があり、とげはごく短い。本州中部以南の浅海の砂泥底にすむ。

ちぬ【×茅×渟・海=🔗🔉

ちぬ【××渟・海 クロダイの別名。ちぬだい。《季 夏》

つきひ‐がい【月日貝・海=鏡】‐がひ🔗🔉

つきひ‐がい【月日貝・海鏡】‐がひ ツキヒガイ科の二枚貝。海の砂泥底にすむ。貝殻は円形で平たく、殻長約一〇センチ、表面は滑らかで光沢があり、左殻は赤橙色、右殻は淡黄白色。名はこれを太陽と月に見立てたもの。本州中部以南に分布。食用、貝殻は貝細工用。《季 春》

とべら【海=桐=花】🔗🔉

とべら【海花】 トベラ科の常緑低木。本州以南の海岸に自生。葉は細長い倒卵形、革質でつやがある。雌雄異株。六月ごろ、香りのある花を密につけ、花の色は白から黄色に変わる。実は球形で、熟すと裂け、種子は赤褐色。枝や葉に一種の臭気があり、節分にこの枝を扉にはさんで鬼を防ぐ風習があった。庭木にもする。とびらのき。《季 花=夏 実=秋》「―咲き沖曇りくる水族館/白葉女」

ばい【△貝・×・海=🔗🔉

ばい【貝・×・海 エゾバイ科の巻き貝。浅海の砂泥底にすむ。貝殻は紡錘形で、殻高六センチくらい。殻表は火炎状および点状の褐色斑紋があり、厚い黄褐色の殻皮をかぶる。北海道南部から南に分布。肉は食用、殻はばいごま・貝細工の材料。つぶ。つぼ。「貝独楽(ばいごま)」の略。べえ。「―を打つ」「―を回す」

ばい‐まわし【△貝回し・海=×廻し】‐まはし🔗🔉

ばい‐まわし【貝回し・海×廻し】‐まはし 貝独楽(ばいごま)を回して勝負を争う遊び。ばいうち。《季 秋》「奉公にゆく誰彼や―/万太郎」

み【△海】🔗🔉

み【海】 「うみ」の音変化。「淡海(あふみ)の―瀬田の渡りに潜(かづ)く鳥」〈神功紀・歌謡〉

わた【△海】🔗🔉

わた【海】 《後世は「わだ」とも》うみ。「荘船(かざりぶね)一艘(ふな)、―の浦に迎ふ」〈岩崎本推古紀〉

わた‐の‐かみ【△海の神】🔗🔉

わた‐の‐かみ【海の神】 海を支配する神。海神。わたつみ。

わた‐の‐そこ【△海の底】🔗🔉

わた‐の‐そこ【海の底】 海の底。海底。「―沈(しづ)く白玉風吹きて海は荒るとも取らずは止まじ」〈万・一三一七〉〔枕〕海の極まるところの意から、「沖(おき)」にかかる。「―沖つ玉藻の」〈万・一二九〇〉

わた‐の‐はら【△海の原】🔗🔉

わた‐の‐はら【海の原】 広い海。うなばら。「―八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよ海人(あま)の釣り舟」〈古今・羇旅〉

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[音]カイ [訓]うみ [部首]水 [総画数]9 [コード]区点    1904      JIS   3324      S‐JIS 8A43 [分類]常用漢字 [難読語] →あい‐みるちゃ【藍海松茶】あかざ‐えび【藜海老】あざらし【海豹】あしか【海驢・葦鹿】あたみ【熱海】あま【海人・海士・海女・蜑】ありそうみ【有磯海】いぎす【海髪】いり‐こ【海参・熬海鼠】いるか【海豚】うご【海髪】うな‐かみ【海上】うながみ【海上】うな‐さか【海境】うに【海胆・海栗】うみ‐が【海処】うみ‐べた【海辺】うむき【海蛤・白蛤】うんじゃみ‐まつり【海神祭】うんの【海野】うん‐らん【海蘭】えい【・海鷂魚】えび【海老・蝦】おうみ【近江・淡海】おうみ‐しま【青海島】おご【於胡・海髪】おご‐のり【於胡海苔・海髪】おしの‐はっかい【忍野八海】かい‐う【海芋】かい‐き【海気・海黄】かいとう‐げ【海藤花】かい‐ぶ【海部・海賦・海浦】かいほう【海北】かい‐めい【海きん‐こ【金海鼠】くらげ【水母・海月】くるしま‐かいきょう【来島海峡】げ‐かい【外海】こ【海鼠】こ‐かい【巨海】こ‐の‐こ【海鼠子】こ‐の‐わた【海鼠腸】しがにっかい【四河入海】しかのうみ‐じんじゃ【志賀海神社】シャンハイ【上海】しょうじ‐たろう【東海林太郎】セイウチ【ロシアsivuch】せいがいは【青海波】せ‐の‐うみ【石花海】たこ‐の‐まくら【蛸の枕・海燕】ちぬ【茅渟・海つきひ‐がい【月日貝・海鏡】つ‐なみ【津波・津浪・海嘯】つばいち【海柘榴市・椿市】つばき【椿・山茶・海石榴】つばきいち【海柘榴市】つぶ【螺・海螺】とおつおうみ【遠淡海・遠江】とど【海馬・胡とべら【海桐花】とりのみ‐の‐き【鳥海柵】なま‐こ【海鼠】なま‐め【生海布】なるみ【鳴海】のり【海苔】ハーグ【Den Haag】ばい【貝・・海ハイチ【Haiti】ハイフォン【Haiphong】ハイラル【海拉爾】はい‐れん【海菴】はるみ【晴海】ひと‐で【海星・人手・海盤車】ひん‐かい【瀕海】ふ‐のり【布海苔・海蘿】ぼっ‐かい【渤海】ほや【海鞘】まくり【海人草・海仁草】みつかいどう【水海道】みる【海松・水松】みる‐め【海松布・水松布】め【海布・海藻】もずく【水雲・海蘊】らっこ【猟虎・海獺・獺虎】わか‐め【若布・和布・稚海藻】わた‐がみ【海神】わた‐つ‐み【海神】わた‐なか【海中】

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