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し‐ぜん【自然】🔗🔉

し‐ぜん自然】 ①㋐(ジネンとも)おのずからそうなっているさま。天然のままで人為の加わらないさま。あるがままのさま。枕草子267「―に宮仕へ所にも、親はらからの中にても、思はるる思はれぬがあるぞいとわびしきや」 ㋑(副詞的に)ひとりでに。「―そうなる」 ②㋐〔哲〕(physis ギリシア・natura ラテン・nature イギリス・ フランス)人工・人為によりなったものとしての文化に対し、人力によって変更・形成・規整されることなく神の、おのずからなる生成・展開によって成りいでた状態。超自然や神の恩寵に対していう場合もある。 ㋑おのずからなる生成・展開を惹起させる本具の力としての、ものの性たち。本性。本質。太平記2「物相感ずること皆―なれば」 ㋒山川・草木・海など、人類がそこで生まれ、生活してきた場。特に、人が自分たちの生活の便宜からの改造の手を加えていない物。また、人類の力を超えた力を示す森羅万象。「―破壊」「―の猛威」「―の摂理に従って生きる」 ㋓精神に対し、外的経験の対象の総体。すなわち、物体界とその諸現象。 ㋔歴史に対し、普遍性・反復性・法則性・必然性の立場から見た世界。 ㋕自由・当為に対し、因果的必然の世界。 ③人の力では予測できないこと。 ㋐万一。平家物語7「―の事候はば」 ㋑(副詞として)もし。ひょっとして。御伽草子、一寸法師「―舟なくては如何あるべきとて」 ⇒しぜん‐いおう【自然硫黄】 ⇒しぜん‐えいよう【自然栄養】 ⇒しぜん‐エネルギー【自然エネルギー】 ⇒しぜん‐かい【自然界】 ⇒しぜん‐かかく【自然価格】 ⇒しぜん‐かがく【自然科学】 ⇒しぜん‐がく【自然学】 ⇒しぜん‐かんき【自然換気】 ⇒しぜんかんきょう‐ほぜん‐ほう【自然環境保全法】 ⇒しぜん‐ききょう【自然気胸】 ⇒しぜん‐きゅうかい【自然休会】 ⇒しぜん‐きゅうよう‐りん【自然休養林】 ⇒しぜん‐きょう【自然教】 ⇒しぜんきょういく‐えん【自然教育園】 ⇒しぜん‐きん【自然金】 ⇒しぜん‐ぎん【自然銀】 ⇒しぜん‐けいざい【自然経済】 ⇒しぜん‐けつぞく【自然血族】 ⇒しぜん‐けん【自然権】 ⇒しぜん‐げんご【自然言語】 ⇒しぜん‐げんしょう【自然現象】 ⇒しぜん‐こう【自然光】 ⇒しぜん‐こうえん【自然公園】 ⇒しぜん‐こうぶつ【自然公物】 ⇒しぜん‐さいがい【自然災害】 ⇒しぜん‐さいむ【自然債務】 ⇒しぜん‐ざんりゅう‐じき【自然残留磁気】 ⇒しぜん‐し【自然史】 ⇒しぜん‐し【自然死】 ⇒しぜん‐し【自然誌】 ⇒しぜん‐じ【自然児】 ⇒しぜん‐しつぎょうりつ【自然失業率】 ⇒しぜん‐しゅうきょう【自然宗教】 ⇒しぜん‐しゅぎ【自然主義】 ⇒しぜん‐じょうぞく【自然上蔟】 ⇒しぜん‐じょうたい【自然状態】 ⇒しぜん‐しょく【自然食】 ⇒しぜん‐しん【自然神】 ⇒しぜん‐じん【自然人】 ⇒しぜん‐しんがく【自然神学】 ⇒しぜん‐しんきょう【自然神教】 ⇒しぜん‐じんるいがく【自然人類学】 ⇒しぜん‐しんろん【自然神論】 ⇒しぜん‐しんわ【自然神話】 ⇒しぜん‐すいぎん【自然水銀】 ⇒しぜん‐すう【自然数】 ⇒しぜん‐すうはい【自然崇拝】 ⇒しぜん‐せき【自然石】 ⇒しぜん‐せんたく【自然選択】 ⇒しぜん‐そう【自然葬】 ⇒しぜん‐そうえん【自然蒼鉛】 ⇒しぜん‐ぞうか‐りつ【自然増加率】 ⇒しぜん‐ぞうしゅう【自然増収】 ⇒しぜん‐たい【自然体】 ⇒しぜん‐たいすう【自然対数】 ⇒しぜん‐ちゆ【自然治癒】 ⇒しぜん‐ちりがく【自然地理学】 ⇒しぜん‐つうふう【自然通風】 ⇒しぜん‐ていぼう【自然堤防】 ⇒しぜん‐てき【自然的】 ⇒しぜんてき‐たいど【自然的態度】 ⇒しぜんてき‐たんおんかい【自然的短音階】 ⇒しぜん‐てつ【自然鉄】 ⇒しぜん‐てつがく【自然哲学】 ⇒しぜん‐どう【自然銅】 ⇒しぜん‐とうた【自然淘汰】 ⇒しぜん‐のうほう【自然農法】 ⇒しぜん‐の‐くに【自然の国】 ⇒しぜん‐の‐けんり【自然の権利】 ⇒しぜん‐の‐こと【自然の事】 ⇒しぜん‐の‐すう【自然の数】 ⇒しぜん‐の‐せいいつせい【自然の斉一性】 ⇒しぜん‐の‐ひかり【自然の光】 ⇒しぜん‐ばえ【自然生え】 ⇒しぜん‐はっか【自然発火】 ⇒しぜん‐はっせい【自然発生】 ⇒しぜん‐はん【自然犯】 ⇒しぜん‐ひ【自然砒】 ⇒しぜん‐ひつぜんせい【自然必然性】 ⇒しぜん‐びょうしゃ【自然描写】 ⇒しぜん‐ぶつ【自然物】 ⇒しぜん‐ぶんべん【自然分娩】 ⇒しぜん‐ぶんるい【自然分類】 ⇒しぜん‐べんしょうほう【自然弁証法】 ⇒しぜん‐ほう【自然法】 ⇒しぜん‐ほうそく【自然法則】 ⇒しぜん‐ほうろん【自然法論】 ⇒しぜん‐ぼく【自然木】 ⇒しぜん‐ほご【自然保護】 ⇒しぜん‐めんえき【自然免疫】 ⇒しぜん‐りつ【自然律】 ⇒しぜん‐りょく【自然力】 ⇒しぜん‐れき【自然暦】 ⇒自然に還れ ⇒自然は飛躍せず

しぜん‐えいよう【自然栄養】‥ヤウ🔗🔉

しぜん‐えいよう自然栄養‥ヤウ 乳児を母乳で育てること。↔人工栄養。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐エネルギー【自然エネルギー】🔗🔉

しぜん‐エネルギー自然エネルギー】 自然環境の中に存在するエネルギー資源。太陽光・太陽熱・風力・波力・水力・潮力・地熱など。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐かい【自然界】🔗🔉

しぜん‐かい自然界】 ①天地万物の存在する範囲。 ②人間界に対して、それ以外の世界。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐かかく【自然価格】🔗🔉

しぜん‐かかく自然価格(→)正常価格に同じ。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐かがく【自然科学】‥クワ‥🔗🔉

しぜん‐かがく自然科学‥クワ‥ (natural sciences)自然界に生ずる諸現象を取り扱い、その法則性を明らかにする学問。ふつう天文学・物理学・化学・地学・生物学などの分野に分ける。また、応用を主眼とするか否かによって、基礎科学と応用科学にも分ける。→社会科学→人文科学⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐がく【自然学】🔗🔉

しぜん‐がく自然学】 (physike ギリシア)ギリシアの哲学で、自然現象を取り扱う部門。論理学・倫理学と並び哲学の三部門を成す。近世以後は自然科学に転化した部分が多い。→自然哲学⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐かんき【自然換気】‥クワン‥🔗🔉

しぜん‐かんき自然換気‥クワン‥ 室内外の温度差と風によって行われる換気。↔機械換気。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜんかんきょう‐ほぜん‐ほう【自然環境保全法】‥クワンキヤウ‥ハフ🔗🔉

しぜんかんきょう‐ほぜん‐ほう自然環境保全法‥クワンキヤウ‥ハフ 自然環境保全についての基本理念と、そのための基本となる事項を定める法律。1972年制定。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐ききょう【自然気胸】🔗🔉

しぜん‐ききょう自然気胸】 外傷や人工気胸以外の自然に起きる気胸。明らかな肺疾患のない特発性自然気胸(狭義の自然気胸)と肺疾患に続発する続発性気胸とがある。前者は細長い体型の20歳前後の青年に多く、肺表面の気腫性嚢胞の破裂により起こると考えられる。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐きゅうかい【自然休会】‥キウクワイ🔗🔉

しぜん‐きゅうかい自然休会‥キウクワイ 会期中の国会または各議院が、特に議決によらずに、慣例上または議院運営委員会の申し合せによって審議を休むこと。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐きゅうよう‐りん【自然休養林】‥キウヤウ‥🔗🔉

しぜん‐きゅうよう‐りん自然休養林‥キウヤウ‥ 国民の休養・レクリエーションのため、施設などを特に整備した国有林。1968年、林野庁が指定・開放。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐きょう【自然教】‥ケウ🔗🔉

しぜん‐きょう自然教‥ケウ (→)自然宗教1に同じ。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜんきょういく‐えん【自然教育園】‥ケウ‥ヱン🔗🔉

しぜんきょういく‐えん自然教育園‥ケウ‥ヱン 自然物に関する調査研究、観察、実習、ならびに自然物・自然状態の保護保存に関する調査研究を行う施設。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐きん【自然金】🔗🔉

しぜん‐きん自然金】 天然に単体の状態で産出する金。通常、銀などを合金の形で含む。粒状・毛状・鱗状・樹枝状・塊状などをなし、鉱脈中または河床の砂礫中に存在。山金・砂金の類。 自然金 撮影:松原 聰 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐ぎん【自然銀】🔗🔉

しぜん‐ぎん自然銀】 天然に単体の状態で産出する銀。銀鉱脈中に、ひげ状・苔状・樹枝状・板状で存在し、多くは表面が変化して銀黒色の銹さびで覆われる。 自然銀 撮影:松原 聰 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐けいざい【自然経済】🔗🔉

しぜん‐けいざい自然経済】 交換の媒介に貨幣を用いず、物物交換によって需要を充たした経済。現物経済。→交換経済→貨幣経済⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐けつぞく【自然血族】🔗🔉

しぜん‐けつぞく自然血族】 親子・兄弟など、自然の血縁によって結ばれた者。↔法定血族。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐けん【自然権】🔗🔉

しぜん‐けん自然権】 すべての人間が生まれながらに持っているとされる権利。近代の自然法論によれば、この権利は国家以前に存し、国家によって人為的に与えられたものではないから、国家はこれを侵害し得ないとされる。天賦人権。人権。→自然法→人権宣言→基本的人権⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐げんご【自然言語】🔗🔉

しぜん‐げんご自然言語】 (natural language)人間が特別な訓練なしに自然に習得し使用する言語。日本語・英語など。↔人工言語。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐げんしょう【自然現象】‥シヤウ🔗🔉

しぜん‐げんしょう自然現象‥シヤウ 自然界でおこる現象。自然におこる現象。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐こう【自然光】‥クワウ🔗🔉

しぜん‐こう自然光‥クワウ ①太陽光のような天然の光。 ②〔理〕種々の振動方向を持つ偏光が混合し、異方性を示さない光。↔偏光。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐こうえん【自然公園】‥ヱン🔗🔉

しぜん‐こうえん自然公園‥ヱン 自然の景勝地を保護し、国民の保健・休養に資する目的で設けられた公園。国立公園・国定公園・都道府県立自然公園の3種。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐こうぶつ【自然公物】🔗🔉

しぜん‐こうぶつ自然公物】 天然のままで公の用に供される公物。河川・海浜・湖沼の類。↔人工公物。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐さいがい【自然災害】🔗🔉

しぜん‐さいがい自然災害】 地震・火山爆発・津波・高潮・台風・豪雨・異常低温など、何らかの自然現象によってひき起こされる災害。火災・交通事故・公害などのような社会(人為)的災害と区別される。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐さいむ【自然債務】🔗🔉

しぜん‐さいむ自然債務】 〔法〕債務者からは有効に弁済しうるが、債権者からは訴訟による請求も強制執行もなしえない債務。徳義上の債務の類。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐ざんりゅう‐じき【自然残留磁気】‥リウ‥🔗🔉

しぜん‐ざんりゅう‐じき自然残留磁気‥リウ‥ 自然状態にある岩石が帯びる微小な磁気。生成時に、地磁気によって磁性鉱物が磁化され、これが一定の方向に選択的に配列されるために生じる。→古地磁気⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐し【自然史】🔗🔉

しぜん‐し自然史】 (natural history イギリス・Naturgeschichte ドイツ) ①自然の発展に歴史的意味づけを与えたもの。現代では特に進化論的観点から論じられることが多い。 ②自然を弁証法的に発展するものとして歴史的にとらえるマルクス主義の概念。この場合、社会の発展も、人間の意志や意識から独立した自然史的過程としてとらえられる。 ③(→)博物学に同じ。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐し【自然死】🔗🔉

しぜん‐し自然死】 寿命が尽きて死ぬこと。また、事故・殺害・自殺などによらない死。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐し【自然誌】🔗🔉

しぜん‐し自然誌(→)博物学に同じ。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐じ【自然児】🔗🔉

しぜん‐じ自然児】 社会の因習に染まらず、野生動物のような純粋さや荒々しさ、たくましさを備えた人。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐しつぎょうりつ【自然失業率】‥ゲフ‥🔗🔉

しぜん‐しつぎょうりつ自然失業率‥ゲフ‥ 非自発的失業のない状態、すなわち自発的失業と摩擦的失業のみが存在するときの失業率。完全雇用時の失業率。フリードマンが導入した概念。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐しゅうきょう【自然宗教】‥ケウ🔗🔉

しぜん‐しゅうきょう自然宗教‥ケウ ①宗教の発達過程において、初期の自然発生的・原始的宗教の総称。主としてアニミズム・呪物崇拝・自然崇拝・多神教など。自然的宗教。自然教。↔倫理的宗教。 ②神の恩恵にもとづく啓示宗教に対し、人間の宗教的性質としての理性や感情などにもとづく宗教。近代初期、西欧で理神論の形をとって説かれた。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐しゅぎ【自然主義】🔗🔉

しぜん‐しゅぎ自然主義】 (naturalism)すべてを自然に帰し、自然にまかせる立場。 ①〔哲〕 ㋐物質的自然を唯一または根本の原理とみなし、精神現象をも含めて一切の現象・過程を、このような自然の所産と考える立場。現代では、自然科学の成果を背景に、哲学と科学の連続性を主張するクワインらの立場。 ㋑善・正などの価値を自然的事実(快をもたらす、自己保存に役立つなどの事実)で定義しようとする倫理学の立場。快楽主義・功利主義はその代表例。 ②文学で、理想化を行わず、醜悪・瑣末なものを忌まず、現実をただあるがままに写しとることを目標とする立場。19世紀末頃フランスを中心として起こる。自然科学の影響を受け、人間を社会的環境と遺伝とによって決定される存在と考えた。ゾラ・ハウプトマンなどがその代表。日本には明治後期に伝わり、田山花袋・島崎藤村らが代表。 ③マルクス主義などの芸術論において、瑣末な事実の忠実な描写にこだわり、本質を見失うような創作方法。→リアリズム⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐じょうぞく【自然上蔟】‥ジヤウ‥🔗🔉

しぜん‐じょうぞく自然上蔟‥ジヤウ‥ 養蚕で、蔟まぶしを熟蚕の上におき、人が手で拾わないで自然に上蔟させること。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐じょうたい【自然状態】‥ジヤウ‥🔗🔉

しぜん‐じょうたい自然状態‥ジヤウ‥ ①あるがままの状態。 ②社会契約説において、国家・社会が成立する以前に想定される人間の状態。自己保存欲による戦争状態(ホッブズ)、理性的な相互尊重による平和(ロック)、悪徳なき調和の状態(ルソー)、神話的思考の支配する状態(レヴィ=ストロース)などの説がある。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐しょく【自然食】🔗🔉

しぜん‐しょく自然食】 人工的な肥料・調味料・香料・色素・防腐剤などを用いていない食品。自然食品。また、それを食用にすること。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐しん【自然神】🔗🔉

しぜん‐しん自然神】 自然の現象・事物を崇拝して神としたもの。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐じん【自然人】🔗🔉

しぜん‐じん自然人】 ①生まれたままの人。本性を失わない人。社会や文化の影響を受けていない人。 ②〔法〕法人と区別して生物としての人を指すときに用いる語。法律上、単に人といえば、普通、自然人と法人の両方が含まれる。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜんしんえいどう【自然真営道】‥ダウ🔗🔉

しぜんしんえいどう自然真営道‥ダウ 安藤昌益の主著。101巻93冊(うち、15巻15冊現存)の稿本と、1753年(宝暦3)刊の3巻3冊の刊本とがある。既成の運気論を身分制社会正当化論として否定し、独自に自然の運気(自然真営道)を見いだしたとして著した。 →文献資料[自然真営道(稿本)]

しぜん‐しんがく【自然神学】🔗🔉

しぜん‐しんがく自然神学】 神の存在およびその真理の根拠を超自然的な啓示や奇跡によらず、人間理性によって考察・論証する学問。理神論もその一つ。形而上学。第一哲学。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐しんきょう【自然神教】‥ケウ🔗🔉

しぜん‐しんきょう自然神教‥ケウ (→)理神論に同じ。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐じんるいがく【自然人類学】🔗🔉

しぜん‐じんるいがく自然人類学】 人間の生物学的側面を解明しようとする人類学の一領域。形質人類学。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐しんろん【自然神論】🔗🔉

しぜん‐しんろん自然神論(→)理神論に同じ。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐しんわ【自然神話】🔗🔉

しぜん‐しんわ自然神話】 (nature myth)自然現象・自然物の成立した起源・状態・活動などを叙述した神話。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐すいぎん【自然水銀】🔗🔉

しぜん‐すいぎん自然水銀】 天然に単体の状態で産出する水銀。鉱物中、唯一液体のもの。水滴状。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐すう【自然数】🔗🔉

しぜん‐すう自然数】 〔数〕1から始まり、1につぎつぎと1を加えて得られる数の総称。集合論等では0を自然数に含めることもある。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐すうはい【自然崇拝】🔗🔉

しぜん‐すうはい自然崇拝】 自然現象・自然物に特別な意味づけをし、それを神聖視あるいはタブー視する宗教的観念の総称。また、それらに対して祭祀・儀礼を行う宗教的行為。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐せき【自然石】🔗🔉

しぜん‐せき自然石】 ①天然に産出する石。じねんせき。↔人造石。 ②人の手を加えない自然のままの姿の石。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐せんたく【自然選択】🔗🔉

しぜん‐せんたく自然選択(→)自然淘汰とうたに同じ。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐そう【自然葬】‥サウ🔗🔉

しぜん‐そう自然葬‥サウ 風葬・散骨など、死者の遺骨が自然に回帰するような葬り方。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐そうえん【自然蒼鉛】‥サウ‥🔗🔉

しぜん‐そうえん自然蒼鉛‥サウ‥ 天然に単体の状態で産出するビスマス(蒼鉛)。三方晶系の鉱物。やや赤みを帯びた銀白色の塊状。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐ぞうか‐りつ【自然増加率】🔗🔉

しぜん‐ぞうか‐りつ自然増加率】 出生率から死亡率を減じた値。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐ぞうしゅう【自然増収】‥シウ🔗🔉

しぜん‐ぞうしゅう自然増収‥シウ 主として経済規模の拡大により、租税収入・官業収入が税率の引上げ、税制の改革、もしくは価格の引上げなどに基づくことなしに予算額以上に増加すること。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐たい【自然体】🔗🔉

しぜん‐たい自然体】 ①ごく自然に素直に立った体の構え。特に柔道でいう。 ②特別につくろったり緊張したりすることのない、ありのままの態度。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐たいすう【自然対数】🔗🔉

しぜん‐たいすう自然対数「対数」参照。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐ちゆ【自然治癒】🔗🔉

しぜん‐ちゆ自然治癒】 生体が本来もっている回復機能によって病気やけがが治ること。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐ちりがく【自然地理学】🔗🔉

しぜん‐ちりがく自然地理学】 地理学の一分野。自然景観を研究対象とする。景観の構成要素によって、気候学・地形学・陸水学・土壌地理学・生物地理学などに分類。→人文地理学⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐つうふう【自然通風】🔗🔉

しぜん‐つうふう自然通風】 ボイラーにおいて、煙突によって生ずる自然の通風。↔強制通風。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐ていぼう【自然堤防】‥バウ🔗🔉

しぜん‐ていぼう自然堤防‥バウ 河川の流路の両側に自然にできた堤防状の高まり。下流部によく発達し、比高は通常1メートルないし数メートル。この上に集落が発達し、畑地になっている場合が多い。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐てき【自然的】🔗🔉

しぜん‐てき自然的】 天然のままで、人為が加わらないさま。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜんてき‐たいど【自然的態度】🔗🔉

しぜんてき‐たいど自然的態度】 フッサール現象学の用語。事物や世界がわれわれの意識とは独立に客観的に存在すると信じる素朴な認識態度。→現象学的還元⇒し‐ぜん【自然】

しぜんてき‐たんおんかい【自然的短音階】🔗🔉

しぜんてき‐たんおんかい自然的短音階「短音階」参照。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐てつ【自然鉄】🔗🔉

しぜん‐てつ自然鉄】 天然に単体の状態で産出する鉄。少量のニッケルなどを含むことがある。玄武岩などに産出し、また隕石などの中に存在。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐てつがく【自然哲学】🔗🔉

しぜん‐てつがく自然哲学】 (Naturphilosophie ドイツ)自然的諸現象を統一的かつ主として思弁的に理解しようとする哲学。自然の統一的・包括的・根源的原理を探究する哲学(例えばシェリング)。古代ギリシア哲学は、万物の根源としての実体を探究する「自然学」として誕生したが、近世における自然科学の成立・分化後には、自然科学の根本概念と根本前提とに関する理論(例えばカント)、あるいは自然認識の論理を含む自然科学の原理論(例えばバシュラール)を意味する場合もある。→科学哲学⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐どう【自然銅】🔗🔉

しぜん‐どう自然銅】 天然に単体の状態で産出する銅。多くは銅鉱脈中に樹枝状・鱗状をなして存し、表面は変色して褐・黒・緑または青色を帯びる。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐とうた【自然淘汰】‥タウ‥🔗🔉

しぜん‐とうた自然淘汰‥タウ‥ (natural selection)生物進化において、ある種の個体群を構成する個体間で、ある形質を持つ個体がそれを持たない個体よりも多くの子孫を残すことができ、しかもその形質が遺伝するなら、その形質が後の世代により広く伝わるようになること。このような過程が集積することによって適応的進化が生じたとするのを自然淘汰説という。ダーウィンが提唱。自然選択。↔人為淘汰。→ダーウィニズム⇒し‐ぜん【自然】

しぜんとじんせい【自然と人生】🔗🔉

しぜんとじんせい自然と人生】 文集。徳冨蘆花著。1900年(明治33)刊。初期の小説・評伝・随筆などを収録。文範として当時の文章に影響を与えた。 →文献資料[自然と人生]

○自然に還れしぜんにかえれ🔗🔉

○自然に還れしぜんにかえれ 社会の因襲から受けた悪影響を脱して、人生自然の無垢むくな状態に還れの意。J.‐J.ルソーの思想に基づく語。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐のうほう自然農法‥ハフ なるべく自然環境にまかせて行う農業技術・経営などの総称。無除草栽培・不耕起栽培など。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐の‐くに自然の国】 ①(regnum naturale ラテン)「恩寵の国」に対する語で、物理的自然ないし世俗的社会を指す。アウグスティヌス以来、トマス=アクィナスなどの中世思想家に見出される思想。近世でもライプニッツなどが論じた。 ②(Reich der Natur ドイツ)カントにおいては、「目的の国」に対する語として因果律の支配する世界を指す。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐の‐けんり自然の権利】 人間に人権が認められるように、自然、特に生態系にも認められるとされる権利。環境破壊に反対する立場から用いられる概念。→動物の権利⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐の‐こと自然の事】 万一のこと。特に、死ぬことを指す。→しぜん3㋐⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐の‐すう自然の数】 自然の運命で、人力の企て及ぶべきではないこと。自然のなりゆき。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐の‐せいいつせい自然の斉一性】 (uniformity of nature)動植物の種や類に見られるように、ある範囲の物が共通の特色を持つこと(共存の斉一性)、および同一の原因が同一の結果を生むこと(継起の斉一性)についていう。特殊から普遍を導く帰納的推理を可能にする条件として仮定される。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐の‐ひかり自然の光】 (lumen naturale ラテン)人間に生得的・自然的に付与されている理性的な認識能力。超自然的な啓示による認識(恩寵の光)に対する語。主としてスコラ哲学の用語。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐ばえ自然生え】 播種しないのに、草木などが自然に生えること。また、その草木。自然植生。じねんばえ。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐はっか自然発火‥クワ 酸化されやすい物質が常温で酸化・発熱し、自然に発火・燃焼する現象。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐はっせい自然発生】 ①生物は無生物からも発生し得るという説。例えば、肉汁から微生物が自然に発生するという考え。パスツールによって誤りであることが実証された。偶然発生。ヘッケル以降は生命の起源のこと。 ②人為的な計画・指導に基づかないで発生すること。「―的なストライキ」 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐のうほう【自然農法】‥ハフ🔗🔉

しぜん‐のうほう自然農法‥ハフ なるべく自然環境にまかせて行う農業技術・経営などの総称。無除草栽培・不耕起栽培など。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐の‐くに【自然の国】🔗🔉

しぜん‐の‐くに自然の国】 ①(regnum naturale ラテン)「恩寵の国」に対する語で、物理的自然ないし世俗的社会を指す。アウグスティヌス以来、トマス=アクィナスなどの中世思想家に見出される思想。近世でもライプニッツなどが論じた。 ②(Reich der Natur ドイツ)カントにおいては、「目的の国」に対する語として因果律の支配する世界を指す。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐の‐けんり【自然の権利】🔗🔉

しぜん‐の‐けんり自然の権利】 人間に人権が認められるように、自然、特に生態系にも認められるとされる権利。環境破壊に反対する立場から用いられる概念。→動物の権利⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐の‐こと【自然の事】🔗🔉

しぜん‐の‐こと自然の事】 万一のこと。特に、死ぬことを指す。→しぜん3㋐⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐の‐すう【自然の数】🔗🔉

しぜん‐の‐すう自然の数】 自然の運命で、人力の企て及ぶべきではないこと。自然のなりゆき。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐の‐せいいつせい【自然の斉一性】🔗🔉

しぜん‐の‐せいいつせい自然の斉一性】 (uniformity of nature)動植物の種や類に見られるように、ある範囲の物が共通の特色を持つこと(共存の斉一性)、および同一の原因が同一の結果を生むこと(継起の斉一性)についていう。特殊から普遍を導く帰納的推理を可能にする条件として仮定される。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐の‐ひかり【自然の光】🔗🔉

しぜん‐の‐ひかり自然の光】 (lumen naturale ラテン)人間に生得的・自然的に付与されている理性的な認識能力。超自然的な啓示による認識(恩寵の光)に対する語。主としてスコラ哲学の用語。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐ばえ【自然生え】🔗🔉

しぜん‐ばえ自然生え】 播種しないのに、草木などが自然に生えること。また、その草木。自然植生。じねんばえ。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐はっか【自然発火】‥クワ🔗🔉

しぜん‐はっか自然発火‥クワ 酸化されやすい物質が常温で酸化・発熱し、自然に発火・燃焼する現象。 ⇒し‐ぜん【自然】

しぜん‐はっせい【自然発生】🔗🔉

しぜん‐はっせい自然発生】 ①生物は無生物からも発生し得るという説。例えば、肉汁から微生物が自然に発生するという考え。パスツールによって誤りであることが実証された。偶然発生。ヘッケル以降は生命の起源のこと。 ②人為的な計画・指導に基づかないで発生すること。「―的なストライキ」 ⇒し‐ぜん【自然】 ○自然は飛躍せずしぜんはひやくせず (natura non facit saltum ラテン)リンネやライプニッツが使った語。自然の変化はもっぱら漸次的な増減によるとする考え方を示したもの。 ⇒し‐ぜん【自然】

○自然は飛躍せずしぜんはひやくせず🔗🔉

○自然は飛躍せずしぜんはひやくせず (natura non facit saltum ラテン)リンネやライプニッツが使った語。自然の変化はもっぱら漸次的な増減によるとする考え方を示したもの。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐はん自然犯】 それ自体当然に反社会的・反道義的である犯罪。刑法に規定されている犯罪は原則として自然犯である。刑事犯。↔行政犯。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐ひ自然砒】 天然に単体の状態で産出する砒素ひそ。三方晶系の鉱物で、菱形の結晶集合体。錫白色だが空気に触れると褐色化し、分解が進むと三酸化二砒素を生じる。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐ひつぜんせい自然必然性】 自然法則のもつ必然性。倫理的な当為の必然性に対する語として、自然法則の因果性を指す。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐びょうしゃ自然描写‥ベウ‥ 文学作品などで、自然をありのままに描写すること。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐ぶつ自然物】 人の手が加えられていない、自然界に存する有形物。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐ぶんべん自然分娩】 吸引や薬品など人工的な手段を用いず、母体の自然の力だけで行う分娩。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐ぶんるい自然分類】 事物の自然に即した分類。生物学では、系統的な類縁関係に基づく生物の分類を指し、生物進化に基づく系統分類とほぼ同義。↔人為分類。 ⇒し‐ぜん【自然】 しせん‐べんごにん私選弁護人】 被疑者・被告人その他一定の者が自ら選任した弁護人。原則として弁護士から選ぶ。↔国選弁護人 ⇒し‐せん【私選】 しぜん‐べんしょうほう自然弁証法‥ハフ (Dialektik der Natur ドイツ)エンゲルスの遺稿「自然弁証法」の内容となる学説。神の摂理観や機械論的自然観に抗し、自然において認識される物質の運動発展の一般法則としての弁証法的唯物論を説く。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐ほう自然法‥ハフ ①自然界の一切の事物を支配するとみられる理法。自然律。 ②人間の自然(本性)に基づく倫理的な原理。人為的・歴史的な実定法とは異なり、時と所を超越した普遍的な法と考えられている。規範的な意味を持つ点で、記述的な自然法則から区別される。↔実定法↔人定法。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐ほうそく自然法則‥ハフ‥ 自然現象の間に成り立つ、反復可能で一般的な規則的関係。これは規範法則とは異なる存在の法則であり、因果関係を基礎とする。狭義では自然界に関する法則であるが、広義では社会法則、心理法則等のうち規範法則に属さないものを指す。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐ほうろん自然法論‥ハフ‥ 自然法の存在を認め、それを実定法の上位におく思想。この思想は古代のストア哲学、中世のカトリック哲学、近世以降の法思想・政治思想で顕著な展開を見、キケロ、トマス=アクィナス、グロティウス、ロック、ウォルフらがその代表。自然法学。↔法実証主義。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐ぼく自然木】 栽培によらず、自然のままに成長した樹木。自生木。天然木。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐ほご自然保護】 産業の発展による自然の破壊・汚染など、人間生活の拡大によって圧迫される自然を保全しようとすること。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐めんえき自然免疫】 ある種の病原体に対して生体が生来もつ抵抗性。広義には、ワクチン等の人工操作を経ないで獲得した免疫、すなわち自然能動免疫をもいう。先天的免疫。↔獲得免疫。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐りつ自然律(→)自然法1に同じ。 ⇒し‐ぜん【自然】 しせんりょう四千両‥リヤウ 歌舞伎脚本「四千両小判梅葉こばんのうめのは」の通称。6幕。河竹黙阿弥作の世話物。1885年(明治18)初演。江戸城内の御金蔵破り事件を脚色。伝馬町牢内の場が写実的に描かれて名高い。 しせん‐りょうり四川料理‥レウ‥ 四川一帯で発達した中国料理。唐辛子・花椒かしょうを使った辛い味付けが特徴。代表的な料理は麻婆マーボー豆腐・棒々鶏バンバンジーなど。 ⇒しせん【四川】 しぜん‐りょく自然力】 自然界に行われる種々の作用。 ⇒し‐ぜん【自然】 しぜん‐りょくがん紫髯緑眼】 赤茶けたひげと青い眼。中国で、西域の異民族の容貌を形容した語。 しぜん‐れき自然暦】 定期的に見られる動植物の現象・行動の季節的変化をもとに作りあげる暦の一種。 ⇒し‐ぜん【自然】 しせん‐わかしゅう私撰和歌集‥シフ 勅撰和歌集に対して、私に撰定・編集した歌集。古今和歌六帖の類。私撰集。 ⇒し‐せん【私撰】

しぜん‐はん【自然犯】🔗🔉

しぜん‐はん自然犯】 それ自体当然に反社会的・反道義的である犯罪。刑法に規定されている犯罪は原則として自然犯である。刑事犯。↔行政犯。 ⇒し‐ぜん【自然】

じ‐ねん【自然】🔗🔉

じ‐ねん自然】 (呉音。多く助詞「に」「と」を伴って副詞的に用いる)おのずからそうあること。本来そうであること。ひとりでに。源氏物語帚木「―に、そのけはひ、こよなかるべし」→しぜん⇒じねん‐げどう【自然外道】 ⇒じねん‐ご【自然秔】 ⇒じねん‐ごどう【自然悟道】 ⇒じねん‐じょ【自然薯】 ⇒じねん‐じょう【自然生】 ⇒じねん‐せき【自然石】 ⇒じねん‐ち【自然智】 ⇒じねん‐どう【自然銅】 ⇒じねん‐ばえ【自然生え】 ⇒じねん‐ほうに【自然法爾】

じねん‐げどう【自然外道】‥ダウ🔗🔉

じねん‐げどう自然外道‥ダウ 〔仏〕あらゆる結果は因縁によらず自然に生じたものと考える学派。六師外道のマッカリ=ゴーサーラやアジタ=ケーサカンバラの説に比定される。 ⇒じ‐ねん【自然】

じねんこじ【自然居士】🔗🔉

じねんこじ自然居士】 能。観阿弥作。一少女が両親供養のため人買いに身を売る。自然居士はその次第を知り、人買いの跡を追って少女を救う。

じねん‐ごどう【自然悟道】‥ダウ🔗🔉

じねん‐ごどう自然悟道‥ダウ 〔仏〕教えによらず、自然に開悟すること。 ⇒じ‐ねん【自然】

じねん‐じょ【自然薯】🔗🔉

じねん‐じょ自然薯】 「自然生じねんじょう」の転。〈[季]秋〉 ⇒じ‐ねん【自然】

じねん‐じょう【自然生】‥ジヤウ🔗🔉

じねん‐じょう自然生‥ジヤウ ①栽培されているナガイモに対して、山地に自生しているヤマノイモの称。自然薯じねんじょ。 ②天然に生い出ること。また、その植物。 ⇒じ‐ねん【自然】

じねん‐せき【自然石】🔗🔉

じねん‐せき自然石】 天然のままの石。↔人造石。 ⇒じ‐ねん【自然】

じねん‐ち【自然智】🔗🔉

じねん‐ち自然智】 〔仏〕人為的努力によらず、自然に生ずる悟りの智慧。 ⇒じ‐ねん【自然】

じねん‐ばえ【自然生え】🔗🔉

じねん‐ばえ自然生え】 自然に生えでたこと。また、その草木。 ⇒じ‐ねん【自然】

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