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広辞苑の検索結果 (57)

たち【達】🔗🔉

たち】 〔接尾〕 ①名詞・代名詞に接続して複数形を作り、または多くをまとめていうのに用いる。古くは主に神または貴人だけに用いた。万葉集17「玉ほこの道の神―まひはせむ吾が思ふ君をなつかしみせよ」。伊勢物語「せうと―の守らせ給ひけるとぞ」。源氏物語夕顔「親―はやううせさせ給ひき」。土佐日記「をとこ―の心なぐさめに」。「私―」「子供―」 ②複数の意が薄れ、軽い敬意を表す。源氏物語花宴「をかしかりつる人のさまかな。女御の御おとうと―にこそはあらめ」 →ども→ら

たつ‐い【達意】🔗🔉

たつ‐い達意】 考えを十分に述べ表すこと。意図を十分に行き届かせること。「―の文」

たっ‐かん【達官】‥クワン🔗🔉

たっ‐かん達官‥クワン [礼記檀弓下](名が上かみに達する官の意)重い官職にある人。高官。顕貴の官。

たっ‐かん【達観】‥クワン🔗🔉

たっ‐かん達観‥クワン ①一部に拘泥しないで全体を観察し、真理・道理をみきわめること。また、何事にも動じない心境に到ること。「人生を―する」 ②全体を見通すこと。広く見渡すこと。大観。

たつ‐がん【達眼】🔗🔉

たつ‐がん達眼】 物の本質を見極めるすぐれた眼力。「―の士」

たっ‐けん【達見】🔗🔉

たっ‐けん達見】 広く物事に通じた見識。すぐれた意見。達識。「―を持つ」

たっ‐さい【達才】🔗🔉

たっ‐さい達才】 広く物事に通じた才。また、その才の持主。

たっ‐さく【達作】🔗🔉

たっ‐さく達作】 すぐれた作品。傑作。曲付次第「作者の知分より出でたる―なり」

たっし【達し】🔗🔉

たっし達し】 ①官庁から人民へ通知すること。また、その文書。ふれ。「その筋のお―」 ②行政官庁からその官庁内または管下の官庁へ下した命令。今の訓令に相当するもの。達示。 ⇒たっし‐がき【達し書】 ⇒たっし‐ぶみ【達し文】 ⇒たっし‐もの【達し物】

たっ‐し【達士】🔗🔉

たっ‐し達士】 ある物事にすぐれた人。練達の士。

たっし‐がき【達し書】🔗🔉

たっし‐がき達し書】 達しを書いた文書。ふれのかきつけ。たっしぶみ。 ⇒たっし【達し】

たっ‐しき【達識】🔗🔉

たっ‐しき達識】 広く物事に通じた識見。すぐれた見識。達見。

たっし‐ぶみ【達し文】🔗🔉

たっし‐ぶみ達し文(→)「たっしがき」に同じ。 ⇒たっし【達し】

たっし‐もの【達し物】🔗🔉

たっし‐もの達し物】 達しをした物事。命令を下した内容。 ⇒たっし【達し】

たっ‐しゃ【達者】🔗🔉

たっ‐しゃ達者】 ①物事に熟達していること。また、その者。達人。今昔物語集24「末代には諸道に―は少きなり」。「―に英語を話す」 ②物事をするのに早くて上手なこと。さゝめごと「劫こうは入りて耳はなきゆゑに、―にのみなる人多しとなり」。「口が―だ」 ③ぬけ目のないこと。したたか者。 ④からだの丈夫なこと。壮健。狂言、塗師「兼て―なもので御座つたに依て」。「―に暮らす」 ⑤歩くことにすぐれていること。健歩。狂言、養老水「いかさま、孫達にさそはれて、あなた此方と―をするならば」 ⇒たっしゃ‐づくり【達者作り】 ⇒達者趣を嫌わず ○達者趣を嫌わずたっしゃおもむきをきらわず 達人はいろいろの物事に広く趣味を感ずる。 ⇒たっ‐しゃ【達者】

○達者趣を嫌わずたっしゃおもむきをきらわず🔗🔉

○達者趣を嫌わずたっしゃおもむきをきらわず 達人はいろいろの物事に広く趣味を感ずる。 ⇒たっ‐しゃ【達者】 たっしゃ‐づくり達者作り】 からだの作りの丈夫なこと。体格の丈夫なこと。 ⇒たっ‐しゃ【達者】 だっ‐しゅ奪取】 うばいとること。「権力を―する」「三振―」 ダッシュdash】 ①一気の力走。全力疾走。「スタート‐―」 ②句と句との間に挿入する「―」形の接続符号。ダーシ。 ③ローマ字などで右肩につける「′」の符号。 ⇒ダッシュ‐ボード【dashboard】 だっ‐しゅう脱臭‥シウ 臭気をぬきとること。においをぬくこと。 ⇒だっしゅう‐ざい【脱臭剤】 だつ‐じゅう脱渋‥ジフ 柿の渋味がぬけること。また、醂柿さわしがきとして人工的に渋味をぬくこと。 だっしゅう‐ざい脱臭剤‥シウ‥ 臭気を除くために用いる薬剤。さらし粉・活性炭の類。 ⇒だっ‐しゅう【脱臭】 だっ‐しゅつ脱出】 ぬけでること。ぬけだすこと。「非常―装置」 ⇒だっしゅつ‐そくど【脱出速度】 だっしゅつ‐そくど脱出速度】 (escape velocity)物体が天体の引力に打ち勝ってその天体から飛び去ることのできる限界速度。この速度では物体は放物線軌道をえがく。逃脱速度。第二宇宙速度。→宇宙速度 ⇒だっ‐しゅつ【脱出】 ダッシュ‐ボードdashboard】 自動車の運転席とエンジン室の間に組み込まれた仕切板。収納スペース、速度計などの計器類を取り付ける。 ⇒ダッシュ【dash】 だつ‐じょう奪情‥ジヤウ (公務のため人情を奪う意)律令制で、まだ喪を終えていない人に出仕を命ずること。 ⇒だつじょう‐じゅうく【奪情従公】 だつじょう‐じゅうく奪情従公‥ジヤウ‥ 服喪中の人に出仕を命じ、公務に従事させること。 ⇒だつ‐じょう【奪情】 だっ‐しょく脱色】 染めた色をぬくこと。色をぬきさること。「―して染め直す」 ⇒だっしょく‐ざい【脱色剤】 ⇒だっしょく‐ほう【脱色法】 だっしょく‐ざい脱色剤】 繊維などの色素、またはすでに染色された繊維に付着する染料を溶出・破壊・消色するために用いる薬剤。炭酸ソーダ・漂白粉・亜鉛末などの類。 ⇒だっ‐しょく【脱色】 だっしょく‐ほう脱色法‥ハフ (stripping)染色された色を脱色剤でぬき、また、あせた色を他の色に染めかえる前にぬく工程。 ⇒だっ‐しょく【脱色】 たっしり 物などが十分にあるさま。たっぷり。狂言、粟田口「どちらにも、めな子が御ざるによつて、両めい、―とあると申ます」 だっし‐りょうほう脱脂療法‥レウハフ 脂肪過多症に対して行う、過剰な脂肪分を取り去る食事療法。 ⇒だっ‐し【脱脂】 たつ‐じん達人】 [左伝昭公7年] ①学術または技芸に通達した人。達士。「剣の―」 ②広く物事の道理に通じた人。人生を達観した人。徒然草「―の人を見る眼は少しも誤る所あるべからず」 ⇒達人は大観す だつ‐じん脱塵‥ヂン 俗塵を脱すること。世の中のわずらわしさからのがれること。脱俗。

たっしゃ‐づくり【達者作り】🔗🔉

たっしゃ‐づくり達者作り】 からだの作りの丈夫なこと。体格の丈夫なこと。 ⇒たっ‐しゃ【達者】

たつ‐じん【達人】🔗🔉

たつ‐じん達人】 [左伝昭公7年] ①学術または技芸に通達した人。達士。「剣の―」 ②広く物事の道理に通じた人。人生を達観した人。徒然草「―の人を見る眼は少しも誤る所あるべからず」 ⇒達人は大観す

○達人は大観すたつじんはたいかんす🔗🔉

○達人は大観すたつじんはたいかんす [賈誼、鵩鳥賦]広く道理に通じた人は物の全局・全体を観察して判断をあやまらない。 ⇒たつ‐じん【達人】 たっ‐す塔主・塔司】 禅宗で、塔頭たっちゅうを総監する役。また、その役僧。 だっ‐すい脱水】 ①物質中に含まれる水分を取り除くこと。 ②結晶から結晶水を除くこと。また、化合物の分子中から水の分子に相当する酸素・水素原子を除去すること。 ③体内の水分が欠乏すること。 ⇒だっすい‐き【脱水機】 ⇒だっすい‐ざい【脱水剤】 ⇒だっすい‐しょうじょう【脱水症状】 だっすい‐き脱水機】 含有水分を取り去るための機械。洗濯・染色・製薬などで用いる。遠心式・真空式など。 ⇒だっ‐すい【脱水】 だっすい‐ざい脱水剤】 水分を吸収する性質をもち、他の物質の脱水に用いる薬剤。硫酸・五酸化二燐・金属ナトリウム・シリカゲル・無水塩化カルシウム・無水硫酸ナトリウムなど。→乾燥剤⇒だっ‐すい【脱水】 だつずい‐しっかん脱髄疾患‥クワン 神経の髄鞘がおかされる疾患の総称。脂質代謝異常・自己免疫・ウイルス感染および原因不明のものなどがある。白質ジストロフィー・ワクチン接種後脳脊髄炎・ギラン‐バレー症候群・進行性多巣性白質脳症・多発性硬化症など。 だっすい‐しょうじょう脱水症状‥シヤウジヤウ 高度の発汗・多尿・下痢の際、水分の摂取が十分でないため体内水分や電解質が欠乏し起こる症状。口渇・精神障害・血圧下降・頻脈・痙攣けいれんなどを伴う。 ⇒だっ‐すい【脱水】 だっすいそ‐こうそ脱水素酵素‥カウ‥ (→)デヒドロゲナーゼに同じ。 たつず‐まい殊儛タツヅマヒ (タツヅはタツイヅ(立出)の約。タツツマイとも) ①上代の舞踊。立ったりすわったりして舞うものという。〈顕宗紀訓注〉 ②(→)田舞たまいに同じ。 たっ・する達する】 [文]達す(サ変) [一]〔自サ変〕 ①ある場所・位・程度に至る。及ぶ。とどく。「目的地に―・する」「人口が一千万に―・する」「合意に―・する」 ②深く通ずる。あまねく知っている。「その道に―・する」 [二]〔他サ変〕 ①およぼす。とどける。しとげる。「望みを―・する」 ②伝える。主として官から広く告げ知らせる。 だっ・する脱する】 [文]脱す(サ変) [一]〔自サ変〕 ①ぬけでる。ぬけはなれる。「素人の域を―・している」 ②まぬかれる。にげ出る。「牢を―・する」「危機を―・する」 ③おちる。ぬける。もれる。 [二]〔他サ変〕 ①ぬかす。おとす。もらす。 ②ぬぐ。ぬがす。解きはなす。とりのぞく。 ③おえる。特に、原稿を書き上げる。「稿を―・する」 たつ‐せ立つ瀬】 自分の立場。面目。夏目漱石、吾輩は猫である「あなた迄冷かしては―がありませんは」 ▷普通、打消の形で使う。 たっ‐せい達成】 成しとげること。目的を達し成功すること。「目標を―する」 ⇒たっせい‐かん【達成感】 ⇒たっせい‐どうき【達成動機】 たっ‐せい達声】 熟達した声。風曲集「呂律の―に相応たるべき位に至る稽古の条々は」 だつ‐ぜい脱税】 納税義務者が義務の履行を怠り、納税額の一部または全部をのがれる行為。逋税ほぜいたっせい‐かん達成感】 ものごとを成し遂げたことで得られる満足感。「―を味わう」 ⇒たっ‐せい【達成】 たっせい‐どうき達成動機】 〔心〕困難に遭遇しても事を最後まで成し遂げようとする動機。 ⇒たっ‐せい【達成】 だっ‐せき脱籍】 戸籍の中からぬけおちていること。 タッセルtassel】 ①飾りとして紐の先端や布の隅に、また留具として衣服やインテリアなどに用いる房飾り。 ②1を甲の部分につけた靴。タッセル‐シューズ。 だっ‐せん脱船】 乗組員が船長の許可なくその船を去ること。その船からぬけ出して帰船しないこと。 だっ‐せん脱線】 ①汽車や電車などの車輪が線路からはずれること。「―事故」 ②比喩的に、話や行動がよこみちにそれること。「―の多い話」 だつ‐ぜん脱然】 ある状態からすっかりぬけ出るさま。さっぱりするさま。 タッソTorquato Tasso】 イタリア文芸復興期の詩人。フェラーラ公の宮廷に仕え、十字軍を題材とする叙事詩「エルサレム解放」を完成。バロック期への橋渡しをした。狂気のうちに死去。ほかに牧歌劇「愛神の戯れ」。(1544〜1595) だっ‐そ脱疽】 組織の一部が壊死えしに陥って脱落する病症。壊疽えそだっ‐そう脱走】 ぬけ出して逃げ去ること。逃げること。逃走。「―兵」 だつ‐ぞく脱俗】 世間の俗気からはなれること。世の中から超越すること。超俗。 だつぞく‐の‐はん脱粟の飯】 [史記平津侯伝]籾もみをとっただけで精白してない米を炊いた飯。 だっそ‐ちりめんだっそ縮緬】 江戸時代、緯よこは絹、経たては木綿を用いて縮緬のように織りなした織物。 たっ‐そん達尊】 世間一般に尊ばれる物事。官爵・学徳の類。 たった 〔副〕 (タダの促音化) ①ほんの。わずか。日葡辞書「タッタヒトカイ(一貝)ヲフ(吹)カウズ」。「―これだけ」「―一人しか残らない」 ②ひたすら。狂言、宗論「―とかせませ」 ⇒たった‐いま【たった今】 たつた竜田】 ①奈良県生駒郡斑鳩いかるが町の一地区。 ②能。鬘物かずらもの。竜田明神の縁起と竜田山の紅葉の美を描く。 ⇒たつた‐あげ【竜田揚】 ⇒たつた‐がわ【竜田川】 ⇒たつた‐じんじゃ【竜田神社】 ⇒たつた‐ひこ【竜田彦】 ⇒たつた‐ひめ【竜田姫・立田姫】 ⇒たつた‐やま【竜田山】 たつた‐あげ竜田揚】 (揚がった色が赤いので紅葉の名所竜田川に因む)魚・肉などを醤油と味醂みりんに漬け、片栗粉などをまぶして油で揚げた料理。 ⇒たつた【竜田】 だっ‐たい脱退】 ぬけしりぞくこと。ぬけさること。いったん加入した団体などからぬけること。「連盟から―する」「組合を―する」 だっ‐たい奪胎・脱胎】 ①他人の作った詩歌または文章の趣意をとって、その形式だけをかえること。「換骨―」 ②中国磁器の一種。胎土が薄く、ほとんど釉うわぐすりだけから成るように見えるもの。卵幕。卵殻磁器。 だったい‐そうどう脱隊騒動‥サウ‥ 明治2年(1869)末より翌年初にかけて起きた長州藩諸隊の脱隊兵の反乱。戊辰戦争後、藩当局は諸隊を整理しようとしたが、これに反発する千数百人の兵士は脱隊し、農民一揆と手を結び反抗した。藩は木戸孝允たかよしを中心に鎮圧。 たった‐いまたった今】 ほんのすこしまえ。いましがた。「―出かけました」 ⇒たった たつた‐がわ竜田川‥ガハ ①奈良県の北西部、生駒郡にある川。生駒谷北部に発源、上流を生駒川といい、斑鳩いかるが町の西から南下して大和川に注ぐ。長さ約16キロメートルの小流で、紅葉の名所。 ②文様の名。流水にもみじ葉を散らしたもの。 ⇒たつた【竜田】 たつた‐じんじゃ竜田神社】 奈良県生駒郡三郷町立野にある元官幣大社。祭神は天御柱命・国御柱命。風をつかさどる神で、古来五穀の豊熟を祈願する神として有名。二十二社の一つ。今は竜田大社と称す。 竜田大社 撮影:的場 啓 ⇒たつた【竜田】 たつた‐ひこ竜田彦】 竜田姫とともに延喜式に見える、竜田比古竜田比売神社の祭神。風をつかさどる神。竜田神社の祭神と同一神ともいう。 ⇒たつた【竜田】 たつた‐ひめ竜田姫・立田姫】 ①「竜田彦」参照。 ②(竜田山は奈良の京の西に当たり、西は秋に配当されるので)秋をつかさどる女神。〈[季]秋〉。→さおひめ(佐保姫)⇒たつた【竜田】 たった‐もの いちずなこと。ひたすら。日葡辞書「タッタモノニセ(攻)ムル」 たつた‐やま竜田山】 ①奈良県生駒郡三郷町竜田川西部の山を漠然と指す呼称。 ②「たつ」「たち」を導く序詞として用いる。万葉集10「秋されば雁飛び越ゆる―たちてもゐても君をしそ思ふ」 ⇒たつた【竜田】 だっ‐たん脱炭】 酸素の酸化作用によって鋼材の炭素含有量が少なくなる現象。↔浸炭 だったん韃靼】 モンゴル系の一部族タタール(塔塔児)の称。のちモンゴル民族全体の呼称。明代には北方に逃れた元朝の遺裔(北元)に対する明人の呼称。また、南ロシア一帯に居住したトルコ人も、もとモンゴルの治下にあった関係から、その中に含めることもある。 ⇒だったん‐かいきょう【韃靼海峡】 ⇒だったん‐そば【韃靼蕎麦】 だったん‐かいきょう韃靼海峡‥ケフ (→)間宮海峡の旧称。 ⇒だったん【韃靼】 だったん‐そば韃靼蕎麦】 ソバの一品種。中央アジア原産。耐寒性に優れ、中国・ブータン・ネパールなどの高地で栽培。苦みがあるが、ルチンを豊富に含む。苦蕎麦。 ⇒だったん【韃靼】 たっち立っち】 (幼児語)立つこと。たち。たった。 タッチtouch】 ①触れること。さわること。「走者に―する」「―の差」 ②手ざわり。触感。 ③手を出すこと。手出し。関与。「生産部門には―していない」 ④ピアノ・タイプライターなどのキーを押すこと。また、その押し方。打鍵。 ⑤絵画の筆触。「力強い―」 ⑥文章・映画などの全体的な表現のしかた。「暗い―」 ⑦写真・絵画の修整。レタッチ。 ⑧野球で、走者をアウトにするために、野手がボールを持って走者に触れること。 ⑨ラグビーで、タッチラインのこと。また、その外側。「球を―に出す」 ⇒タッチ‐アウト ⇒タッチ‐アップ【touch up】 ⇒タッチ‐アンド‐ゴー【touch and go】 ⇒タッチ‐キー ⇒タッチ‐キック【touch kick】 ⇒タッチ‐タイピング【touch-typing】 ⇒タッチ‐ダウン【touchdown】 ⇒タッチ‐ネット ⇒タッチ‐パネル【touch panel】 ⇒タッチ‐フットボール【touch football】 ⇒タッチ‐ライン【touch-line】 ダッチDutch】 ①「オランダの」の意。 ②オランダ原産の鶏。 ③ダッチ‐アカウントの略。 ⇒ダッチ‐アカウント ⇒ダッチ‐ロール【Dutch roll】 ⇒ダッチ‐ワイフ【Dutch wife】 タッチ‐アウト (和製語touch out)野球で、野手が走者の体にボールを触れてアウトにすること。 ⇒タッチ【touch】 ダッチ‐アカウント (和製語Dutch account)割り勘。ダッチ‐カウント。ダッチ。 ⇒ダッチ【Dutch】 タッチ‐アップtouch up】 野球で、打球がフライとなり、それが捕球された場合、走者が進塁に備えていったん塁に戻ること。 ⇒タッチ【touch】 タッチ‐アンド‐ゴーtouch and go】 飛行機が滑走路に接地し直ちに離陸する動作。主に訓練で行われる。 ⇒タッチ【touch】 タッチ‐キー (和製語touch key) ①触れたり軽く押したりして操作する、パネル上のキー。 ②タッチボタンに触れるだけで解錠できる鍵。 ⇒タッチ【touch】 タッチ‐キックtouch kick】 ラグビーで、ボールをタッチラインから外側に蹴り出すこと。 ⇒タッチ【touch】 タッチ‐タイピングtouch-typing】 タイプライター・コンピューターなどのキーボードのそれぞれのキーを見ずに文字を入力すること。 ⇒タッチ【touch】 タッチ‐ダウンtouchdown】 ①ラグビーで、防御側の競技者が味方のイン‐ゴールにボールを接地して攻撃を防ぐこと。 ②アメリカン‐フットボールで、ボールを持った者が相手のゴール‐ラインを越えること。ラグビーのトライに当たる。得点6点となる。また、その得点をいう。 ⇒タッチ【touch】 タッチ‐ネット (和製語touch net)バレーボール・テニスなどで、ネットに競技者の体やラケットが触れること。反則の一つ。ネット‐タッチ。 ⇒タッチ【touch】 ダッチ‐ハーバーDutch Harbor】 北アメリカの北西、アリューシャン列島の東部にあるウナラスカ島の東端北側の港町。アメリカ海軍基地。 タッチ‐パネルtouch panel】 画面に表示されたメニューを指やペンで押すことによってコンピューターを操作する入力装置。デジタイザーの一種。タッチ‐スクリーン。 ⇒タッチ【touch】 タッチ‐フットボールtouch football】 アメリカン‐フットボールを簡略化した競技。タックルの代りに両手でタッチする。ボールも小型。1チーム11名が原則。 ⇒タッチ【touch】 たっち‐もん達智門】 平安京大内裏の外郭十二門の一つ。北面の東門。多天井門たていもん。もと丹治比門たじひもん・丹比門と称。→大内裏(図) だっ‐ちゃく脱着】 とりつけたり、はずしたりすること。着脱。「タイヤ‐チェーンの―」 たっ‐ちゅう塔頭】 (唐音。「塔中」とも書く) ①禅宗で、高僧の塔があるところ。また、その塔をつかさどる僧。 ②転じて、一山内にある小寺院。大寺に所属する別坊。寺中じちゅう。子院。わきでら。 だつ‐ちゅうしん‐か脱中心化‥クワ (décentration フランス)ピアジェの用語。幼児が最初は自己中心的で、物事の一面にしか注意を向けないが、思考の発達に伴い、他者の観点に立って多面的に見ることができるようになること。 たっ‐ちょう (タッチュウ(塔頭)の訛)古墓。また、墓地。 だっ‐ちょう脱腸‥チヤウ 腹壁の裂け目を通じて小腸・大腸またはその他の内臓が腹膜に包まれたまま脱出するもの。→ヘルニア⇒だっちょう‐たい【脱腸帯】 だっちょう‐たい脱腸帯‥チヤウ‥ 腸の脱出口を圧迫して脱腸を防ぐための医療具。ヘルニア‐バンド。 ⇒だっ‐ちょう【脱腸】 タッチ‐ラインtouch-line】 ラグビーやサッカーなどの競技場でゴールラインを直角に結ぶ長辺の境界線。 ⇒タッチ【touch】 ダッチ‐ロールDutch roll】 飛行機が横揺れと横すべりを繰り返し左右に蛇行しながら飛行すること。 ⇒ダッチ【Dutch】 ダッチ‐ワイフDutch wife】 ①代用女性人形。男性の自慰用。 ②(→)竹夫人ちくふじんのこと。 ⇒ダッチ【Dutch】 タッチングtatting】 レース編みの一種。シャトルという舟型の編具を用い、小さな輪を幾つも編み連ねる。衣服の装飾やカーテン・テーブル‐クロスなどに用いる。 たっ‐つけ裁着・裁衣(→)カルサンのこと。 ⇒たっつけ‐ばかま【裁着袴】 たっつけ‐ばかま裁着袴(→)「たっつけ」に同じ。夏目漱石、坊つちやん「向ふ鉢巻をして―を穿いた男が十人許り宛」 ⇒たっ‐つけ【裁着・裁衣】 たつつ‐まい殊儛‥マヒ ⇒たつずまい たっ‐て 〔副〕 (「断って」の意。「達て」と当て字)無理を承知で、強く望むさま。強いて。「―の願い」「―所望する」 たって (タトテの転。ダッテともなる)逆接条件を表す。…たとしても。…といっても。「走っ―もう間に合わない」「重くっ―平気だ」「呼んだって聞こえない」 だって (ダトテの転) [一]①…でも。…でさえも。…もまた。浮世床「おれ―もちつとは色気があらうぢやアねへか」。「子供に―わかる」 ②…だということだ。…だそうだ。「あしたは休み―」 [二]〔接続〕 そうではあるが。そうだとしても。また、なぜかというと。「―無理だと思うよ」「―いやなんだもの」

たっ・する【達する】🔗🔉

たっ・する達する】 [文]達す(サ変) [一]〔自サ変〕 ①ある場所・位・程度に至る。及ぶ。とどく。「目的地に―・する」「人口が一千万に―・する」「合意に―・する」 ②深く通ずる。あまねく知っている。「その道に―・する」 [二]〔他サ変〕 ①およぼす。とどける。しとげる。「望みを―・する」 ②伝える。主として官から広く告げ知らせる。

たっ‐せい【達成】🔗🔉

たっ‐せい達成】 成しとげること。目的を達し成功すること。「目標を―する」 ⇒たっせい‐かん【達成感】 ⇒たっせい‐どうき【達成動機】

たっ‐せい【達声】🔗🔉

たっ‐せい達声】 熟達した声。風曲集「呂律の―に相応たるべき位に至る稽古の条々は」

たっせい‐かん【達成感】🔗🔉

たっせい‐かん達成感】 ものごとを成し遂げたことで得られる満足感。「―を味わう」 ⇒たっ‐せい【達成】

たっせい‐どうき【達成動機】🔗🔉

たっせい‐どうき達成動機】 〔心〕困難に遭遇しても事を最後まで成し遂げようとする動機。 ⇒たっ‐せい【達成】

たっ‐そん【達尊】🔗🔉

たっ‐そん達尊】 世間一般に尊ばれる物事。官爵・学徳の類。

たっち‐もん【達智門】🔗🔉

たっち‐もん達智門】 平安京大内裏の外郭十二門の一つ。北面の東門。多天井門たていもん。もと丹治比門たじひもん・丹比門と称。→大内裏(図)

たつ‐どう【達道】‥ダウ🔗🔉

たつ‐どう達道‥ダウ 古今東西を通じて人間のよるべき道。

たっ‐とく【達徳】🔗🔉

たっ‐とく達徳】 古今東西を通じて変わることのない徳。

たっ‐ぱい【達拝】🔗🔉

たっ‐ぱい達拝】 能や狂言の動作の一つ。顔の前で両手の拳こぶしを合わせるようにする。立拝。

たっ‐ぴつ【達筆】🔗🔉

たっ‐ぴつ達筆】 ①巧みに文字または文章を書くこと。能書。「―な人」 ②勢いよく書くこと。健筆。

たっ‐ぷう【達風】🔗🔉

たっ‐ぷう達風】 達者な芸風。遊楽習道風見「幼くて物数を得たる―」

たつ‐ぶん【達文】🔗🔉

たつ‐ぶん達文】 ①達者に書いてある文。達者な文。 ②筋道のよく通った文章。達意の文。

たつ‐べん【達弁】🔗🔉

たつ‐べん達弁】 達者な弁舌。能弁。

だつ‐ま【達摩】🔗🔉

だつ‐ま達摩】 ①数珠に通してある大珠。おやだま。大鏡伊尹「―には大柑子をしたる御数珠」 ②⇒だるま

たつ‐り【達理】🔗🔉

たつ‐り達理】 道理に通達すること。

たて‐いれ【立入れ】🔗🔉

たて‐いれ立入れ】 ①〔建〕下墨さげすみをして柱などがまっすぐかどうかを見ること。 ②鉱脈に向けて垂直に掘られる坑道。ひおし坑道。 ③(「達入」と書く)男としての義理や意気地を立て通すこと。また、その義理や意気地。たてひき。浮世床「あの野郎あ、―のねえ猿だぜ」

たて‐しゅ【伊達衆・達衆】🔗🔉

たて‐しゅ伊達衆・達衆】 (ダテシュ・ダテシュウとも) ①だてを好む連中。浄瑠璃、心中天の網島「のんこに髪結うてのららしい―自慢と言ひそな男」 ②侠客。

たて‐ひき【立引・達引】🔗🔉

たて‐ひき立引・達引】 ①義理や意気地を立て通して張り合うこと。意地を立て通すこと。洒落本、辰巳之園「吉原に意気地あれば、此土地に―有り」 ②意地の張り合いからおこるもめごと、談判、喧嘩。歌舞伎、韓人漢文手管始「若ひ奴等やつらが不調法な―」 ③主に遊女が客の遊興費などを立て替えること。人に振舞いをしたり、肩入れをしたりすること。通言総籬つうげんそうまがき「さよじさんに一本かりて、―をしてあげてやつたに」 ⇒たてひき‐ずく【立引尽】

たて‐ひ・く【立て引く・達引く】🔗🔉

たて‐ひ・く立て引く・達引く】 〔自四〕 ①互いに義理を立て合う。はりあう。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「―・くどころか俺もともどもお世話して下されと」 ②気前を見せて、他人の出費を引きうける。歌舞伎、三人吉三廓初買「てめえがこの間、和田の仲間に―・く時、七十二文貸しがあらあ」

ダヤン‐かん【達延汗・Dayan Khan】🔗🔉

ダヤン‐かん達延汗・Dayan Khan】 明代韃靼だったん部の首長。瓦剌オイラート部を圧倒して内モンゴルを制覇、諸子を各地に分封、その死後彼の子孫はモンゴル全土に発展した。(在位1487〜1524)(1464〜1524)

ダライ‐ラマ【Dalai Bla-ma・達頼喇嘛】🔗🔉

ダライ‐ラマDalai Bla-ma・達頼喇嘛】 チベット仏教ゲルク派の法王。代々転生者が相続する。歴代法王の名がギャンツォ(大海)で終わるので、ダライ‐ラマ(ダライはモンゴル語で大海の意)と称される。1642年のダライ‐ラマ政権樹立以後、首都ラサにポタラ宮を造営し、観音菩薩の化身として政教両面にわたるチベットの法王となる。現在の14世テンジン‐ギャンツォは、1959年以来インドに亡命中。ギェルワ‐リンポチェ。→パンチェン‐ラマ

ダルガチ【達魯花赤】🔗🔉

ダルガチ達魯花赤】 モンゴル帝国・元朝の官名。ジンギス汗は初め占領地の施政官として創設、元では地方行政官庁の監督官としておかれ、少数の色目人を除き、モンゴル人が任命された。

だるま【達磨】🔗🔉

だるま達磨】 ①(梵語Bodhidharma 菩提達摩)禅宗の始祖。南インドのバラモンに生まれ、般若多羅に学ぶ。中国に渡って梁の武帝との問答を経て、嵩山すうざんの少林寺に入り、9年間面壁坐禅したという。その伝には伝説的要素が多い。その教えは弟子の慧可えかに伝えられた。諡号しごうは円覚大師・達磨大師。達摩だつま。( 〜530?) ②達磨大師の坐禅した姿に模した張子の玩具。普通、顔面以外の部分を赤く塗り、底を重くして、倒してもすぐ真直に立つように作る。開運の縁起物とし、願いごとがかなった時に目玉を描き入れるならわしがある。不倒翁。「―に目を入れる」 だるま(大阪) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) だるま(山梨) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) だるま(静岡) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 三角だるま(新潟) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 古代だるま(福島) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 女だるま(千葉) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 松川だるま(宮城) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 火伏だるま(宮城) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 近江だるま(滋賀) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 高崎だるま(群馬) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) (→)だるま2のような、ずんぐりと丸い形状。「雪―」「火―になる」 ④下等な売春婦の異称。じごく。 ⇒だるま‐いち【達磨市】 ⇒だるま‐いと【達磨糸】 ⇒だるま‐うた【達磨歌】 ⇒だるま‐おとし【達磨落し】 ⇒だるま‐がえし【達磨返し】 ⇒だるま‐かずき【達磨被き】 ⇒だるま‐き【達磨忌】 ⇒だるま‐ぎく【達磨菊】 ⇒だるま‐しゅう【達磨宗】 ⇒だるま‐ストーブ【達磨ストーブ】 ⇒だるま‐はがし【達磨剥し】 ⇒だるま‐ぶね【達磨船】 ⇒だるま‐や【達磨屋】

だるま‐いち【達磨市】🔗🔉

だるま‐いち達磨市】 縁起物の達磨を売る市。東日本で多く正月に開かれる。〈[季]新年〉 達磨市(深大寺) 提供:東京都 ⇒だるま【達磨】

だるま‐いと【達磨糸】🔗🔉

だるま‐いと達磨糸】 足踏式製糸機械で製した生糸。多く農家の副業として作られるもの。自転車取糸。 ⇒だるま【達磨】

だるま‐うた【達磨歌】🔗🔉

だるま‐うた達磨歌】 わかりにくい歌をあざけっていう語。特に藤原定家の若いころの作を当時世間でこう呼んだ。拾遺和歌集愚草員外「新儀非拠の―と称し、天下の貴賤のために悪まれ」 ⇒だるま【達磨】

だるま‐おとし【達磨落し】🔗🔉

だるま‐おとし達磨落し】 数個の同型の木製の輪を重ね、その上に置いた達磨の人形を落とさないように小槌で打って輪をはずす遊び。輪抜き達磨。 だるまおとし 撮影:薗部 澄(JCII蔵) ⇒だるま【達磨】

だるま‐がえし【達磨返し】‥ガヘシ🔗🔉

だるま‐がえし達磨返し‥ガヘシ 女の髪の結い方。髪をひねって髱たぼの中に押し入れ簪かんざしで止めたもの。江戸の粋人の年増に多く行われた。 達磨返し ⇒だるま【達磨】

だるま‐かずき【達磨被き】‥カヅキ🔗🔉

だるま‐かずき達磨被き‥カヅキ 達磨が緋衣をかぶっているように、頭から衣服をひっかぶること。狂言、どちはぐれ「残る五拾文では紙を買ひ衾をつくり、―にかぶつて、坐禅の工夫をするならば」 ⇒だるま【達磨】

だるま‐き【達磨忌】🔗🔉

だるま‐き達磨忌】 禅家で、達磨大師の忌日(10月5日)に行う法会。 ⇒だるま【達磨】

だるま‐ぎく【達磨菊】🔗🔉

だるま‐ぎく達磨菊】 キク科の多年草。九州・中国地方の海岸に生え、観賞用に栽培。下部は木質で全草軟毛を密生。高さ約30センチメートル。葉はへら形。秋、帯紫淡紅色の舌状花のある頭状花を開く。 ⇒だるま【達磨】

だるま‐しゅう【達磨宗】🔗🔉

だるま‐しゅう達磨宗】 ①中国・日本で、禅宗の異称。特に、院政期の大日能忍一派を指す。 ②藤原定家などの和歌の新風をあざけっていった称。無名抄「中頃の体を執する人は、今の世の歌をば、…やや―などといふ異名をつけてそしり嘲る」 ⇒だるま【達磨】

だるま‐ストーブ【達磨ストーブ】🔗🔉

だるま‐ストーブ達磨ストーブ】 達磨2に似て、ずんぐりとした丸型の、投げこみ式石炭ストーブ。 ⇒だるま【達磨】

だるま‐はがし【達磨剥し】🔗🔉

だるま‐はがし達磨剥し】 人の着ている羽織をはぐこと。また、その賊。 ⇒だるま【達磨】

だるま‐ぶね【達磨船】🔗🔉

だるま‐ぶね達磨船】 和洋折衷型の幅の広い大形のはしけ。 ⇒だるま【達磨】

だるま‐や【達磨屋】🔗🔉

だるま‐や達磨屋】 私娼を置いている宿。あいまい屋。 ⇒だるま【達磨】

[漢]達🔗🔉

 字形  筆順 〔辶(辶)部9画/12画/教育/3503・4323〕 [] 字形 〔辶(辶)部9画/13画〕 〔音〕タツ(漢) ダチ(呉) 〔訓〕たち (名)さとる・いたる [意味] ①道が通ずる。とおる。「闊達かったつ・四通八達」 ②ゆきつく。とどく。「合格点に達する」「天聴に達す」「栄達・到達・発達」 ③物事に十分通ずる。知りぬく。「その道に達した人」「練達・熟達・先達せんだつ・せんだち・達見・達筆」 ④通じさせる。とどける。なしとげる。「お上かみのお達し」「望みを達する」「達意・達成・伝達・配達」 ▷接尾語「たち」に当てる。「子供達こどもたち・友達ともだち・公達きんだち」 [解字] 形声。「辶」+音符「」(=とどこおりない)。道がつかえずに通ずる意。[逹]は異体字。 [下ツキ 栄達・下達・豁達・闊達・既達・厳達・口達・御用達・示達・四通八達・執達・熟達・上達・条達・進達・申達・先達・送達・速達・遅達・暢達・調達・通達・伝達・到達・内達・配達・発達・布達・明達・利達・令達・練達

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たち【達】🔗🔉

たち 【達】 (接尾) 名詞・代名詞に付いて,それらが複数であることを表す。「きみ―のせいだ」「わたし―も頑張る」「森の小鳥―」 〔古くは敬意を含み,神や貴人にだけ付いた。現在では「ども」「ら」のような見下した感じはないが,「かた」ほどの敬意はなく,普通,尊敬すべき人にはつけない〕

たつ-い【達意】🔗🔉

たつ-い [1] 【達意】 言わんとする事柄を十分にわからせること。「―の文章」

たっ-かん【達観】🔗🔉

たっ-かん ―クワン [0] 【達観】 (名)スル (1)細かい事にこだわらず,物事の本質を見通すこと。また,物事に超然として,悟りの心境に達すること。「人生を―する」 (2)広い視野で物事を見ること。全体を見渡すこと。「若し―する時は世界は罪を持ちながらに美である/善の研究(幾多郎)」

たつ-がん【達眼】🔗🔉

たつ-がん [0] 【達眼】 物事の本質を見抜く鋭い眼力。「―の士」

たっ-けん【達見】🔗🔉

たっ-けん [0] 【達見】 広い見通しをもった,優れた見解。

たっ-さい【達才】🔗🔉

たっ-さい [0] 【達才】 広く物事に通じている優れた才能。また,その人。達材。

たっ-し【達し】🔗🔉

たっ-し [0] 【達し】 (1)官庁から一般人民,または上級官庁から下級官庁へ通知が出されること。また,その文書。ふれ。「その筋からお―があった」 (2)(「達示」とも書く)上司から部下に出される通知。 (3)江戸幕府で,老中または諸役の上司から下司の者に発した命令。

たっし-がき【達し書き】🔗🔉

たっし-がき [0] 【達し書き】 達しを書いた文書。ふれがき。達し文(ブミ)。

たっ-し【達士】🔗🔉

たっ-し [1] 【達士】 ある物事によく通じている人。達人。

たっ-しき【達識】🔗🔉

たっ-しき [0] 【達識】 物事の全体を広く見通す,優れた見識。達見。

たっ-しゃ【達者】🔗🔉

たっ-しゃ [0] 【達者】 ■一■ (名) ある道をきわめた人。達人。「弓の―」 ■二■ (形動)[文]ナリ (1)ある事に熟達しているさま。上手であるさま。「英語が―だ」「口の―なやつ」「―な筆づかい」 (2)体の各部の働きが優れているさま。また,体が丈夫で健康であるさま。「年はとっても目は―だ」「祖母は―にしております」 (3)物事をするのにしたたかで抜け目のないさま。「その方面にかけては―な男」 〔■一■の意が原義〕

たっしゃ-もの【達者者】🔗🔉

たっしゃ-もの [0] 【達者者】 (1)ある事柄に熟達している者。また,体の丈夫な者。 (2)経験豊かな,したたか者。

たっ・しる【達しる】🔗🔉

たっ・しる 【達しる】 (動サ上一) 〔サ変動詞「達する」の上一段化〕 「達する」に同じ。「総て砲器の筒先を後ろへ向けると―・しらるれば/近世紀聞(延房)」

たつ-じん【達人】🔗🔉

たつ-じん [0] 【達人】 豊富な経験と長年の鍛練により,その道の真髄を体得した人。「―の境地に入る」「剣道の―」

たつじん=は大観す🔗🔉

――は大観す 〔「冠子(世兵)」,賈誼「鳥賦」〕 達人は一部分にとらわれず全体を見通すので判断を誤らない。

たっ・す【達す】🔗🔉

たっ・す [0] 【達す】 ■一■ (動サ五) 〔サ変動詞「達する」の五段化〕 「達する」に同じ。 [可能] たっせる ■二■ (動サ変) ⇒たっする

たっ・する【達する】🔗🔉

たっ・する [0][3] 【達する】 (動サ変)[文]サ変 たつ・す □一□(自動詞) (1)ある場所に行き至る。到達する。「山頂に―・する」「目的地に―・する」 (2)情報がある人に伝わり届く。伝わってある人の知るところとなる。「社長の耳に―・する」「上聞ニ―・ス/ヘボン」 (3)程度が限度に及ぶ。最高のところまで至る。また,深く通じる。「名人の域に―・する」「孔子は此礼と云ふ者に深く博く―・した人と見える/百一新論(周)」「管絃の道に―・し/平家 3」 (4)一定の数値にまで届く。「人口が百万に―・する」「募金が目標額に―・する」 □二□(他動詞) (1)物事を成しとげる。達成する。「目的を―・する」 (2)ある事柄を人に届け知らせる。広く告げ知らせる。「東京に於て某氏とのみ記せる書状を―・するは実に困難の極/新聞雑誌 46」

たっ-せい【達成】🔗🔉

たっ-せい [0] 【達成】 (名)スル 成し遂げること。「目標を―する」

たっせい-どうき【達成動機】🔗🔉

たっせい-どうき [5] 【達成動機】 〔心〕 困難な物事を迅速かつ立派にやりとげるために努力しようとする動機。

たっ-そん【達尊】🔗🔉

たっ-そん [0] 【達尊】 世間一般に尊ばれる物事。学徳・爵位・年齢など。

たっち-もん【達智門】🔗🔉

たっち-もん 【達智門】 平安京大内裏の外郭十二門の一。北面し,偉鑒(イカン)門の東にある。だっちもん。たちいもん。 →大内裏

たっ-て【達て・強って】🔗🔉

たっ-て [1][0] 【達て・強って】 (副) 〔「達て」「強って」は当て字〕 要求・希望などをどうしても実現しようとするさま。無理に。しいて。どうしてでも。「―お望みとあれば致し方ない」「別に―飲みたくもないけれど/二人女房(紅葉)」

たって-の【達ての】🔗🔉

たって-の 【達ての】 (連語) 大変切実な。大変激しい。現代では多く連体詞的に用いる。「―の願い」「―の所望」

たつ-どう【達道】🔗🔉

たつ-どう ―ダウ [0] 【達道】 〔「たっとう」とも〕 いかなる場合にも行われるべき人間の道。

たっ-とく【達徳】🔗🔉

たっ-とく [0] 【達徳】 古今東西を通じて尊ばれる徳。

たっ-ぱい【達拝】🔗🔉

たっ-ぱい [0] 【達拝】 能の拝礼の型。両手を高めに肘(ヒジ)をひろげて前方に出し,こぶしを顔の前で合わせるようにするもの。ワキが名乗りのあとで行う。

たっ-ぴつ【達筆】🔗🔉

たっ-ぴつ [0] 【達筆】 (名・形動)[文]ナリ (1)文字を上手に書く・こと(さま)。また,その文字。能筆。「―な字」 (2)勢いのある筆づかい。健筆。

たつ-ぶん【達文】🔗🔉

たつ-ぶん [0] 【達文】 (1)上手な,優れた文章。 (2)意味のよくわかる文章。達意の文。

たつ-べん【達弁】🔗🔉

たつ-べん [0] 【達弁】 達者な弁舌。能弁。「―を振るう」

だつ-ま【達摩】🔗🔉

だつ-ま [1] 【達摩】 (1)数珠(ジユズ)に通してある玉の中で,とめにする大玉。おやだま。 (2)達磨(ダルマ)のこと。

たつ-り【達理】🔗🔉

たつ-り [1] 【達理】 道理に通じること。物事の奥義を身につけること。

たて-いれ【立て入れ・達入れ】🔗🔉

たて-いれ [0] 【立て入れ・達入れ】 (1)男としての義理や意気地を立て通すこと。意地の張り合い。たてひき。「そりや―ぢやない。とつとの横入ぢや/滑稽本・浮世床(初)」 (2)喧嘩。

だて-しゅう【伊達衆・達衆】🔗🔉

だて-しゅう 【伊達衆・達衆】 〔「たてしゅ」「たてし」とも〕 (1)伊達(ダテ)を好む人々。 (2)男伊達(ダテ)。侠客。「そこをそのまま通さぬが白柄組の―の意地づく/歌舞伎・鞘当」

たて-ひき【立て引き・達引き】🔗🔉

たて-ひき 【立て引き・達引き】 (名)スル (1)意地を張り通すこと。義理を立てること。「私(ワチキ)がお前に―でこれまでにした親切を/人情本・梅児誉美(後)」 (2)意気地を見せて支払いを引き受けること。金品を用立てること。「二朱と三朱の―までして呼んで遣りやあいいかと思つて/洒落本・客衆肝照子」 (3)意地を張り合うこと。談判。喧嘩。「角の酒屋で何やら―しやがつたさうだ/洒落本・郭中奇譚」

たて-ひ・く【立て引く・達て引く】🔗🔉

たて-ひ・く 【立て引く・達て引く】 (動カ四) (1)義理立てをする。意地を張り合う。「兄弟分の友誼(ヨシミ)で此事はいはないと―・いて呉れるなら/真景累ヶ淵(円朝)」 (2)義理を立てて他人の金銭を立て替える。特に遊女が客の遊興費を負担する。「梅田屋の女がいつでも―・くよ/洒落本・角鶏卵」

だるま【達磨】🔗🔉

だるま [0] 【達磨】 (1)〔梵 Bodhi-dharma 菩提達磨と訳す〕 中国禅宗の祖。南インドの王子として生まれ,般若多羅から教えを受け,中国に渡って禅宗を伝えた。少林寺に九年面壁したといわれる。五世紀末から六世紀末の人とされる。なお,「達摩」と表記して,歴史上の人物として扱うことを示し,宗門上の伝説と区別することがある。円覚大師。達磨大師。生没年未詳。 (2){(1)}の座禅姿を模して作った張り子の玩具。赤く塗り,全体を丸くかたどり,底を重くして倒してもすぐ起き上がるようにしてある。開運の縁起物とされ,最初片目だけを書き,願いのかなった時にもう一方の目を書き込んで祝う。起き上がり小法師。不倒翁。 (3)形が丸いものや,全体の色が赤いものをいう。「―ストーブ」「血―」「火―」 (4)〔仏〕 〔梵 Dharma〕 「法{□二□}」に同じ。 (5)〔すぐにころぶことから〕 売春婦のこと。

だるま-いち【達磨市】🔗🔉

だるま-いち [3] 【達磨市】 神社や寺の縁日で開かれる縁起物の達磨を売る市。多く東日本で一月ないし年末に開かれる。

だるま-いと【達磨糸】🔗🔉

だるま-いと [4] 【達磨糸】 足踏み式の製糸機械で作った生糸。自転車取糸。

だるま-いんこ【達磨鸚哥】🔗🔉

だるま-いんこ [4] 【達磨鸚哥】 オウム目インコ科の鳥。中形のインコで,翼長170ミリメートル内外。羽色は緑色を主調とし,胸は淡桃色など色彩に富む。尾が長い。雄の頬には太い黒線があり,達磨のひげに似るのでこの名がある。熱帯アジアに分布し,日本へは古くから飼鳥として輸入されている。

だるま-うた【達磨歌】🔗🔉

だるま-うた [3] 【達磨歌】 歌論で意味の難解な歌のこと。特に定家らの象徴的幽玄の歌風を六条家側から揶揄(ヤユ)していった呼称。

だるま-おとし【達磨落(と)し】🔗🔉

だるま-おとし [4] 【達磨落(と)し】 (1)玩具の一。円筒形の木片を数個重ねた上に達磨人形を置き,それが落ちないようにして木槌(キヅチ)で木片を横からたたいてはずして遊ぶもの。 (2)台の上の達磨人形を,コルク玉の鉄砲やまりで落とす遊戯。

だるま-がえし【達磨返し】🔗🔉

だるま-がえし ―ガヘシ [4] 【達磨返し】 江戸末期・明治時代の女性の髪形の一。髪をひねって頭上にあげ,髱(タボ)の中に押し込み簪(カンザシ)でとめたもの。伝法な年増が多く結った。 達磨返し [図]

だるま-かずき【達磨被き】🔗🔉

だるま-かずき ―カヅキ [4] 【達磨被き】 達磨が緋の衣をかぶっているように着物を上からすっぽりとかぶること。

だるま-き【達磨忌】🔗🔉

だるま-き [3] 【達磨忌】 禅宗で,陰暦一〇月五日の達磨の忌日に行う法会(ホウエ)。少林忌。初祖忌。[季]冬。

だるま-ぎく【達磨菊】🔗🔉

だるま-ぎく [3] 【達磨菊】 キク科の多年草。海岸の岩上に生え,また観賞用に栽培。茎は木質化しよく分枝する。葉は密に互生し,倒卵へら形で毛が多い。秋,枝先に頭花をつけ,舌状花は青紫色で美しい。

だるま-しゅう【達磨宗】🔗🔉

だるま-しゅう [3] 【達磨宗】 (1)禅宗の異名。 (2)藤原定家などの和歌の新風を嘲っていう語。 →達磨歌

だるま-ストーブ【達磨―】🔗🔉

だるま-ストーブ [5] 【達磨―】 丸形の簡単な構造の石炭ストーブ。

だるま-せん【達磨船】🔗🔉

だるま-せん [0] 【達磨船】 積み荷を運ぶための幅の広い大きな伝馬船。だるまぶね。

だるま-そう【達磨草】🔗🔉

だるま-そう ―サウ [0] 【達磨草】 ザゼンソウの別名。

だるま-だいし【達磨大師】🔗🔉

だるま-だいし 【達磨大師】 達磨の尊称。

だるま-でら【達磨寺】🔗🔉

だるま-でら 【達磨寺】 群馬県高崎市にある黄檗(オウバク)宗の寺。山号は少林山。正月六・七日に開かれる達磨市が有名。

だるま-はがし【達磨剥がし】🔗🔉

だるま-はがし [4] 【達磨剥がし】 人の着ている羽織をぬがせて奪うこと。また,その盗人。

だるま-や【達磨屋】🔗🔉

だるま-や [0] 【達磨屋】 売春婦を置いている宿。

たっかん【達観する】(和英)🔗🔉

たっかん【達観する】 have an insight;→英和 viewwith a philosophic eye.

たっし【達し】(和英)🔗🔉

たっし【達し】 an official notice.

たっしゃ【達者な】(和英)🔗🔉

たっしゃ【達者な】 healthy;→英和 well;→英和 fine;→英和 strong;→英和 good(じょうず);→英和 skillful;expert[proficient].→英和 〜にwell (健康に);skillfully;→英和 well (じょうずに).

たつじん【達人】(和英)🔗🔉

たつじん【達人】 an expert;→英和 a master.→英和

たっする【達する】(和英)🔗🔉

たっする【達する】 [目的を]⇒達成;[到達]reach;→英和 arrive;→英和 get to;amount to (額に).

たっせい【達成する】(和英)🔗🔉

たっせい【達成する】 accomplish;→英和 achieve;→英和 attain.→英和

たっぴつ【達筆】(和英)🔗🔉

たっぴつ【達筆】 a good hand.〜でin a good hand.

だるま【達磨】(和英)🔗🔉

だるま【達磨】 Dharma;a tumbler (おもちゃ).→英和 達磨船 a barge.→英和

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