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〔副〕そのように。そう。*四河入海‐九「そでもない事をそであると云て」

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〔感動〕 1 馬を追う声。しい。*万葉‐三四五一「駒はたぐとも吾は素(ソ)ともはじ」 2 相手の注意を喚起する掛け声。それ。*義経記‐三「あともそとも言はば、一定事も出で来なんと思ふ」

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〔終助〕(語源については、サ変動詞「す」の命令形あるいは未然形の古形とするもの、指示詞あるいは係助詞「そ」と関係づけるものなどがある) 1 「な…そ」あるいは「な…そね」の形で動詞の連用形(カ変、サ変の動詞だけは未然形)をはさみ、禁止表現となる。→補注。*古事記‐上・歌謡「命はな死せたまひ曾(ソ)」*万葉‐四三三五「波な開(さ)き曾(ソ)ね」 2 「そ」単独で活用語の連用形を受け、禁止の意を表す。院政期頃に現れ、近世にはほとんど用いられなくなる。*今昔‐一九・二一「然はれ其達(そこたち)はえ呑みそ」 [補注](1)「な…そね」は上代のみの形。(2)上代では「な…そ」「な…そね」の他、「な…」「…な」の形でも禁止を表すが、「な」を伴わず「そ」だけで用いられることはない。

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(英soh,イタリア・フランスsolの日本の呼称)〈ソー・ソル〉ハ調長音階の第五音の音色。日本音名のト、ドイツ音名のGに当たる。また階名唱法における長音階の第五音階の音名。フランス、イタリアの音名のソル。

そ【衣】🔗🔉

そ【衣】 ころも。きぬ。着物。衣装。多く「おんぞ(御衣)」「みぞ(御衣)」の形で用いられる。

そ【そ・ソ】🔗🔉

そ【そ・ソ】 五十音図の第三行第五段(サ行オ段)に置かれ、五十音順で第十五位のかな。いろは順では第十八位で「れ」のあと「つ」の前に位置する。現代標準語の発音では、舌端と上の歯茎との間付近で調音される無声摩擦音sと母音oとの結合した音節soにあたり、これを清音の「そ」という。これに対して、「そ」に濁点をつけた「ぞ」は、sに対応する有声摩擦音zの結合した音節zoにあたるが、zは普通、摩擦をはじめる前に歯茎に舌端が触れて破裂音を伴い、有声破擦音dzoになる。ただし、音韻としては、zoとdzoとが区別されることはない。「そ」の字形は「曾」の草体から出たもの、「ソ」の字形も「曾」の初二画をとったものである。ローマ字では、「そ」にso、「ぞ」にzoをあてる。

そ【背】🔗🔉

そ【背】 (「せ(背)」の交替形)せ。せなか。「そびら(背)」「そがい(背向)」「そとも(背面)」「そしし(背肉・膂宍)」「そむく(背向)」など、他の語と複合して用いることが多い。

そ【麻】🔗🔉

そ【麻】 あさ。「あかそ(赤麻)」「かみそ・こうぞ(紙麻)」「すがそ(菅麻)」「まそ(真麻)」「やまそ(山麻)」などと複合して用いることが多い。

そ【阻】🔗🔉

そ【阻】 (形動)けわしいさま。また、けわしい所。

そ【俎】🔗🔉

そ【俎】 1 儀式や祭宴のとき、いけにえをのせる二足または四足の木製の台。 2 まないた。

そ【祖】🔗🔉

そ【祖】 1 父の父。おおじ。じじ。祖父。 2 その血統、家系の最初の人。先祖。「源氏の祖」 3 ある物事を創始した人。開祖。元祖。「柳生流の祖」 4 物事のはじめ。もと。

そ【疽】🔗🔉

そ【疽】 悪性の腫物の一種。癰(よう)の種類。背部などに生じ、筋骨をくさらすようになる。

そ【祚】🔗🔉

そ【祚】 1 天子の位。ひいて、天子、王朝の統治。 2 とし。年。年祚。

そ【租】🔗🔉

そ【租】 律令制の税の一種。公民に班給された口分田に対して課税されるもので、他の庸・調・雑徭が人身課税であるのと対照をなす。養老令(田令)では一段の公定収穫五〇束に対し二束二把を徴集する規定であるが現実には大体一束五把で、課税率は約三パーセントとなる。租は諸国の正倉に納められて正税と呼ばれ、その大部分がその国の経費とされた。田租。たちから。→輸租田。

そ【素】🔗🔉

そ【素】 1 彩色を施してない生地。しろぎぬ。生絹。 2 白色。白。 3 かざりけのないこと。いつわりのないこと。また、素直なこと。 4 もって生まれたもの。本質的なもの。どだい。たち。 5 平生。つね。日常。平素。 6 数学で、数または整式の関係の一つ。いくつかの数または整式のどの二つの最大公約数も1のとき、それらの数または整式は互いに素であるという。

そ【粗・麁・🔗🔉

そ【粗・麁・ (形動) 1 あらく、きめこまかでないこと。綿密でないさま。大ざっぱなさま。疎。 2 粗末なさま。劣悪なさま。 3 おろそかなさま。ゆきとどかないさま。粗略。

そ【疏】🔗🔉

そ【疏】 1 箇条書き。また、その文書。 2 宮または天子にたてまつる文。上書。 3 ときあかし。注釈。義解。しょ。 4 =そ(疎)

そ【疎】🔗🔉

そ【疎】 (形動) 1 まばらなさま。粗末なさま。粗。「天網恢々疎にして漏(も)らさず」 2 うといさま。関係のうすいさま。疎遠。 3 注意のゆきとどかないさま。

そ【酥・蘇】🔗🔉

そ【酥・蘇】 牛乳または羊乳を煮つめて作ったもの。酥油。

そ【楚】🔗🔉

そ【楚】 中国の国名。 戦国七雄の一つ。揚子江中流域を領有し、戦国中期まで斉や秦などの諸国と覇を争った。のち秦の圧迫を受け本拠を東に移したが、紀元前二二三年、秦に滅ぼされた。中原の諸国と風俗、言語を異にし、漢民族からは蛮夷の国とみなされた。戦国末の「楚辞」は地方色を示す文学作品として知られる。 隋末唐初の六一七年、林士弘が江南・嶺南地方に建てた国。六二二年、唐に滅ぼされた。 五代十国の一つ。長沙を中心に湖南に拠った政権。許州の人、馬殷が後梁から楚王に封ぜられて九〇七年に建国。九五一年、六世で南唐に滅ぼされた。 北宋滅亡後の一一二七年、金が宋の旧領に建てた国。一か月余で滅亡。

そ【蘇】🔗🔉

そ【蘇】 1 紫蘇(しそ)のこと。 2 よみがえること。蘇生。 3 =そ(酥) 中国、江蘇省の略。 「旧ソビエト社会主義共和国連邦」の略称。一般には片仮名で「ソ」と書く。

そ【其・夫】🔗🔉

そ【其・夫】 〔代名〕他称。相手側の事物・人、または話題の事物をさし示す(中称)。格助詞の「の」「が」を伴う例が多い。それ。*古事記‐下・歌謡「曾(ソ)が葉の広り坐し曾(ソ)の花の照り坐す」*万葉‐四六六「わが屋前(やど)に花そ咲きたる其(ソ)を見れど」

そ【十】🔗🔉

そ【十】 〔語素〕とお。じゅう。「みそ(じ)」「よそ(じ)」「みそひともじ(三十一文字)」「そしろ(十代)」など。

そ【磯】🔗🔉

そ【磯】 〔語素〕(「いそ(磯)」の変化)磯。「ありそ(有磯)」「はなれそ(離磯)」「そなれぎ(磯馴木)」など。

そ‐あく【粗悪・麁悪】🔗🔉

そ‐あく【粗悪・麁悪】 (形動)粗末で質が悪いこと。粗雑で劣悪なこと。状態がよくないこと。「粗悪な品」

そあまぐり‐の‐つかい【蘇甘栗の使】(‥つかひ)🔗🔉

そあまぐり‐の‐つかい【蘇甘栗の使】(‥つかひ) 〔連語〕=あまぐり(甘栗)の使い

ソアラー🔗🔉

ソアラー (英soarer)上級グライダー。上昇気流を利用して長時間または長距離の飛行が可能なように滑空比が大きく、それに必要な計器などを備えている。

ソアレ🔗🔉

ソアレ →ソワレ

そ‐あん【素案】🔗🔉

そ‐あん【素案】 原案より前の、大もとになる考え。

そい【添・傍】(そひ)🔗🔉

そい【添・傍】(そひ) (動詞「そう(添)」の連用形の名詞化で、主なものに添うこと、また、添うようにしてあるものの意。ただし、「万葉集」の例については、別語で「そびゆ」などと同源とする説もある) 1 山などの側面。斜面。*万葉‐三四三五「伊香保ろの蘇比(ソヒ)の榛原」 2 人や物のかたわら。そば。わき。*枕‐二四五「そひにさぶらひて」 3 人につき従うこと。また、つきそう人。

そい【酘】(そひ)🔗🔉

そい【酘】(そひ) (「添い」の意)清酒の醸造で、(もと)を仕込んで一定期間後に加える、むした白米と麹(こうじ)と水との総称。そえ。

そ‐い【初位】(‥ヰ)🔗🔉

そ‐い【初位】(‥ヰ) 律令制で、八位の下の最下位の位階。しょい。

そ‐い【所為】(‥ヰ)🔗🔉

そ‐い【所為】(‥ヰ) おこない。しわざ。しょい。

そ‐い【素衣】🔗🔉

そ‐い【素衣】 色も模様もない白い衣服。しろぎぬ。

そ‐い【素意】🔗🔉

そ‐い【素意】 1 かねてからの願い。平素からの思い。素志。素懐。本心。 2 遺言。遺命。故人の宿志。*細流抄‐一二「故殿素意の如くにありたきとなり」

そ‐い【粗衣・麁衣】🔗🔉

そ‐い【粗衣・麁衣】 粗末な衣服。粗服。

そ‐い【疎意】🔗🔉

そ‐い【疎意】 うとんずる心。疎外する意志。隔意。

そい【候い】(そひ)🔗🔉

そい【候い】(そひ) (動詞「そう(候)」の命令形「そうえ」の変化)「お…そい」で今の「…給え」にあたる。敬意はほとんどない。*虎寛本狂言・二千石「『れうけんをいたそう、おなをりそひ』太刀ぬく」

そい‐うま【副馬】(そひ‥)🔗🔉

そい‐うま【副馬】(そひ‥) =そえうま(副馬)

そい‐ぐるま【副車】(そひ‥)🔗🔉

そい‐ぐるま【副車】(そひ‥) =そえぐるま(副車)

そい‐た・つ【添い立つ】🔗🔉

そい‐た・つ【添い立つ】 〔自タ四〕面倒をみるためにつき添う。後見する。かしずく。*能因本枕‐九六「そひたちたらん人の心騒ぎぬべしかし」

そ‐いつ【其奴】🔗🔉

そ‐いつ【其奴】 〔代名〕(「そやつ」の変化) 1 他称。相手側の人、または話題の人をさす(中称)。人をいやしめたり、ぞんざいにいったりする言い方。*天草本伊曾保「タトイヲウカメガキタリトモsoitumeuoba(ソイツメヲバ)ウチコロイテ」 2 他称。相手側の事物、または話題の事物をさし示す(中称)。*伎・お染久松色読販‐序幕「そいつは有難ひ」

そい‐づかい【副使・小使】(そひづかひ)🔗🔉

そい‐づかい【副使・小使】(そひづかひ) 1 正使を補助し、付きそって行く使者。ふくし。大使(おおつかい)に対していう語。 2 第二位の役人。次官。副官。

そい‐つ・く【添い付く】(そひ‥)🔗🔉

そい‐つ・く【添い付く】(そひ‥) 〔自カ四〕そばへ寄る。寄りそう。*枕‐一〇四「やがて御屏風にそひつきてのぞくを」

そい‐と・げる【添い遂げる】(そひ‥)🔗🔉

そい‐と・げる【添い遂げる】(そひ‥) 〔自ガ下一〕そひと・ぐ〔自ガ下二〕 1 夫婦になる。困難をおして夫婦になる。*雑俳・柳多留‐三「添とけてのぞけばこわい清水寺」 2 夫婦となって一生暮らす。*人情・春色梅児誉美‐四「たがひに始終真実に、添ひとげやうといふわけの女があらば」

そい‐ね【添寝】(そひ‥)🔗🔉

そい‐ね【添寝】(そひ‥) 人のそばに寄りそって寝ること。そいぶし。

そい‐ば【添歯】(そひ‥)🔗🔉

そい‐ば【添歯】(そひ‥) 八重歯(やえば)をいう。

そい‐ぶし【添臥・副臥】(そひ‥)🔗🔉

そい‐ぶし【添臥・副臥】(そひ‥) 1 =そいね(添寝) 2 東宮、また皇子などの元服の夜、公卿などの少女を傍に添寝させたこと。また、その少女。

そい‐ふ・す【添い臥す・副い臥す】(そひ‥)🔗🔉

そい‐ふ・す【添い臥す・副い臥す】(そひ‥) 〔自サ四〕 1 人のそばに寄りそって、ともに寝る。そいねする。*源氏‐夕顔‐「そひふして、ややとおどろかし給へど」 2 脇息など、物に寄りかかって、からだを横にする。*源氏‐橋姫「そひふしたる人は、琴の上に、かたぶきかかりて」

そい‐ぶね【副船】(そひ‥)🔗🔉

そい‐ぶね【副船】(そひ‥) 大船に備え付けてある小船。また、その本船に付き従う船。ふくせん。

そい‐ぼし【添星・房星】(そひ‥)🔗🔉

そい‐ぼし【添星・房星】(そひ‥) =そえぼし(添星) (房星)二十八宿の一つ、「房(ぼう)」の和名。蠍(さそり)座の頭部にあたる東側の心宿に添っているところから呼ばれる。房宿(ぼうしゅく)。

そい‐まさ・る【添い増さる】(そひ‥)🔗🔉

そい‐まさ・る【添い増さる】(そひ‥) 〔自ラ四〕次第にます。加わっていっそうふえる。*風雅‐一一三二「通ひけりと思ひ知られじ人妻に心の色のそひまさるころ」

そい‐もの【添物】(そひ‥)🔗🔉

そい‐もの【添物】(そひ‥) =そえもの(添物)1

そい‐やく【添役】(そひ‥)🔗🔉

そい‐やく【添役】(そひ‥) =そえやく(添役)

そい‐より【添寄】(そひ‥)🔗🔉

そい‐より【添寄】(そひ‥) 寄りそって頼みとすること。また、その頼みとするもの。

そ‐いん【素因】🔗🔉

そ‐いん【素因】 1 もととなる原因。根本的な原因。もと。 2 ある病気に対してかかりやすい性状。年齢・人種・性別などによる一般的素因と、特異体質・滲出性体質などの個人的素因とに分けられる。

そ‐いん【訴因】🔗🔉

そ‐いん【訴因】 公訴事実を犯罪の構成要件にあてはめて起訴状に記載した検察官の主張。刑事訴訟の審判の対象となる。

そ‐いん【疎音】🔗🔉

そ‐いん【疎音】 長い間、便りをしないこと。無沙汰すること。そおん。「疎音に打ち過ぎ失礼しました」

そ‐いんすう【素因数】🔗🔉

そ‐いんすう【素因数】 素数の因数。すなわち、整数を素数の積の形に書き表したときの各素数をその整数の素因数という。

そう【双】(サウ)🔗🔉

そう【双】(サウ) 1 相対するものが二つそろっていること。そろい。一対。二つ。「双の腕」「双の頬」 2 「そうじょう(双調)」の略。 〔接尾〕 1 一対になっている物を数えるのに用いる。「屏風一双」*徒然草‐六六「鳥一双を添へて」 2 二人で行う物事の組数を数えるのに用いる。*古今著聞集‐一二・四二二「囲碁ありけり。権右中弁朝隆朝臣〈略〉二双つかうまつりける」→そう[字音語素〕

そう【壮】(サウ)🔗🔉

そう【壮】(サウ) 1 (形動)元気盛んであること。勇ましいこと。強健であること。「その志を壮とする」*伽・梵天国「あまりに御心さうにて」 2 三〇歳前後の血気盛んな年齢。盛りのとし。若盛り。また、その人。 〔接尾〕(「草」とも書く)灸をすえる回数、または艾(もぐさ)の分量を数えるのに用いる。

そう【宋】🔗🔉

そう【宋】 中国の国名。 周代の諸侯国の一つ(〜前二八六)。殷の宗族、紂王の異母兄、微子啓の封ぜられた国。河南省の商邱に都し、殷の遺民を統治したと伝えられる。三二世で斉・魏・楚に滅ぼされた。 中国、南北朝時代、南朝最初の王朝(四二〇〜四七九)。東晋の部将劉裕(高祖)が建国。建康(南京)に都した。第三代文帝の治世(元嘉の治)が最盛期。八世で斉王の武将蕭道成に帝位を譲り滅んだ。建国者の姓をとって劉宋と称される。 中国の統一王朝(九六〇〜一二七九)。趙匡胤(太祖)が五代のあとをうけて建国。(べん=開封)に都して、中央集権を徹底し、文治主義の君主独裁制を樹立。文運が隆盛したが、軍事・財政危機に苦しみ、対外的には、遼・西夏・金に対して守勢にたち、一一二七年金に圧迫され九代で江南に移った。それ以前を北宋、以後臨安に都して蒙古に滅ぼされるまでを南宋と称する。

そう【姓】(サウ)🔗🔉

そう【姓】(サウ) 「しょう(姓)」の直音表記。*宇津保‐藤原の君「三春といふさうを給はりて」

そう【宗】🔗🔉

そう【宗】 1 おおもと。物事の根本。また、むねとして尊びあがめるところ。むね。 2 祖についで有徳の人。祖先中の有徳者。 3 宗主権ある国家。 4 いえもと。本家。おさ。かしら。

そう【宗】🔗🔉

そう【宗】 姓氏。宗知宗を祖とする、鎌倉時代以降の対馬の豪族。知宗の子重尚の頃、島内の旧勢力を抑えて島主となる。対馬守護武藤小弐氏の守護代となり、元寇で助国・盛明父子は戦死。のち一時筑前守護代となり応永の外寇を退けた。貞盛は嘉吉条約を結んで朝鮮と貿易を行い、義智は文禄・慶長の役に参加。江戸時代には、朝鮮との国交回復に努めた功により一〇万石の格式をもって処遇された。

そう【奏】🔗🔉

そう【奏】 1 天子に申し上げること。また、その公文書。太政官から申し上げて勅裁を仰ぐには論奏式・奏事式・便奏式の三種があり、その書式は公式令に規定されていた。また、のちには個人から奉るものもあった。 2 音楽をかなでること。

そう【相】(サウ)🔗🔉

そう【相】(サウ) 1 内面の本質を見るべき外面のようす。すがた。かたち。ありさま。外見。仏教では、性(しょう)または体と用(ゆう)に対させる。*今昔‐三・二八「仏の御病の相を問ひ給ふ」 2 将来の運勢、吉凶などが、前もって外面にあらわれたかたち。人相、家相、手相など。「女難の相」*源氏‐桐壺「帝王の上(かみ)なき位にのぼるべきさうおはします人の」 3 文法で、一つの動詞がある動作作用を表すのに、受身、使役など動作作用のとらえ方の相違を、助動詞との連接などによって示すことについていう。「態」ともいう。動作、作用と主語との関係から能動・受動・使役・可能・自発に分け、また、自動・他動・中相・敬譲を加えることがある。これら相の助動詞は、接尾語とみなす考え方もある。 4 生け花の中段の役枝の名。 相模国の略。

そう【草】(サウ)🔗🔉

そう【草】(サウ) 1 植物のくさ。 2 したがき。草案。草稿。*徒然草‐二三八「常在光院のつき鐘の銘は、在兼卿の草なり」 3 「そうしょ(草書)」「そうがな(草仮名)」の略。「草の手」*源氏‐葵「さうにもまなにもさまざま珍しきさまに書きまぜ給へり」 4 正式でないもの。略したもの。くずしたもの。また、そのかたち。

そう【荘】(サウ)🔗🔉

そう【荘】(サウ) 荘園(しょうえん)のこと。しょう。

そう【叟】🔗🔉

そう【叟】 おきな。老翁。また、老人を敬っていう語。*宇治拾遺‐六・八「舟に乗たる叟の」

そう【曹】(サウ)🔗🔉

そう【曹】(サウ) 1 役所の中の部屋。ある官にあてられた部屋。部屋。詰所。曹司。→曹司(ぞうし)。 2 なかま。ともがら。一族。子孫。

そう【笙】(サウ)🔗🔉

そう【笙】(サウ) (「そう」は「笙」の漢音)=しょう(笙) ●笙の笛(ふえ) =しょう(笙)*源氏‐賢木「さうのふゑ吹きなどするを」

そう【喪】(サウ)🔗🔉

そう【喪】(サウ) 人の死。また、も。

そう【粧】(サウ)🔗🔉

そう【粧】(サウ) よそおい。化粧。「粧をこらす」

そう【葬】(サウ)🔗🔉

そう【葬】(サウ) 死者をほうむること。葬儀。葬送。

そう【装】(サウ)🔗🔉

そう【装】(サウ) 1 よそおうこと。衣服をつけて身ごしらえをすること。また、化粧すること。よそおい。 2 書物の外見。体裁。装丁。

そう【僧】🔗🔉

そう【僧】 1 (梵sagha僧伽(そうぎゃ)の略。和合衆とも訳す)仏語。出家して仏門にはいった男、比丘(びく)をさす。比丘。法師。出家。坊主。沙門(しゃもん)。 2 すべて、宗教にはいって、修行または伝道をする人。

そう【嫂】(サウ)🔗🔉

そう【嫂】(サウ) 兄の妻。あによめ。

そう【想】(サウ)🔗🔉

そう【想】(サウ) 1 かんがえ。おもい。思想。 2 (梵sajの訳)仏語。五蘊(ごうん)の一つ。外界の対象を感受した印象感覚に対して、その差別のすがたを取って知覚表象するはたらき。想蘊。 3 芸術作品などの構想。「想を練る」

そう【層】🔗🔉

そう【層】 1 かさなっていること。また、かさなりの一つ一つ。累積。 2 能力や生活状態などが等しい集団のかさなり。「層が厚い(異なる)」 3 サンプリング調査で層化抽出法を行う際、母集団を分割して得られる各群。 〔接尾〕建造物などのかさなりを数えるのに用いる。階。

そう【箏】(サウ)🔗🔉

そう【箏】(サウ) 弦楽器の一つ。長さ五尺(約一・五メートル)から六尺(約一・八メートル)の木(桐が普通)の胴に一三本の弦を張り、各弦を山形の柱(じ)という駒で支え、その位置によって音高を整え、右手の爪で弾くもの。もと、十数本の弦をもつものが中国で発達し、奈良朝前に日本に伝来し、雅楽に用いられていたが、室町時代に筑紫流箏曲が起こり、近代箏曲のもととなっている。雅楽で用いるものを楽箏(がくそう)、一般に行われているものを俗箏(ぞくそう)と称している。平安時代には「箏(そう)のこと」といって他の弦楽器(琴(きん)など)から区別した。しょうのこと。しょう。 ●箏の琴(こと) (「こと」は弦楽器の総称)=そう(箏)

そう【総・綜・惣】🔗🔉

そう【総・綜・惣】 1 すべてのもの。あらゆるもの。全体。 2 (惣)中世、農民の自治組織。南北朝以後、農民が村落共通の利益を守るために名主層から選ばれた乙名(長)・年寄を中心として結合したもの。寄合をひらき、村の掟をつくり、入会地や灌漑用水の管理、村の自衛、犯罪の防止などを行い、違反者には制裁を加えた。近世には、幕府や大名による農民統制の組織へと変質した。惣中。惣村。 (総)上総(かずさ)国、下総(しもうさ)国の略。 〔接頭〕漢語名詞の上に付いて、すべおさめる、すべてその状態にある、また、そのすべてを含む意などを表す。「総大将」「総収入」など。

そう【槽】(サウ)🔗🔉

そう【槽】(サウ) 1 家畜に与える飼料などを入れる桶(おけ)。かいばおけ。 2 液体を入れる容器。ふね。 3 弦楽器の部分名。主として雅楽器の場合に用いる用語。琵琶では胴の背面の板をいい、箏(そう)や和琴(わごん)では表板をいう。俗に甲とも。

そう【瘡】(サウ)🔗🔉

そう【瘡】(サウ) 皮膚が熱をもち、腫れてうみ、ただれる病気。

そう【操】(サウ)🔗🔉

そう【操】(サウ) みさお。貞操。節操。

そう【甑】🔗🔉

そう【甑】 =こしき(甑)

そう【騒】(サウ)🔗🔉

そう【騒】(サウ) 中国、戦国時代楚(そ)の屈原の「離騒」が南方の中国古代文学である楚辞の代表作であるところから、楚辞、または賊のこと。さらに広く中国の韻文文学をさす。 楚の屈原の作った長詩「離騒」をいう。

そう【藻】(サウ)🔗🔉

そう【藻】(サウ) 1 水中にはえる草。みずくさ。もぐさ。も。 2 美しい模様。あや。あやもよう。いろどり。 3 あやのある文章。美辞。

そう【躁】(サウ)🔗🔉

そう【躁】(サウ) =そうびょう(躁病)

そう【竈】(サウ)🔗🔉

そう【竈】(サウ) 1 かまど。 2 (「論語‐八」で、「奥」を高い地位にある者の意にたとえるところから)実際の権力をにぎっている者。

そ‐う【左右】(サ‥)🔗🔉

そ‐う【左右】(サ‥) 1 左と右。さゆう。*枕‐二九六「左右の大将」 2 そば。かたわら。また、そば近くに仕える者。さゆう。*百座法談‐三月七日「かた時仏の左右にしたがひたてまつらずして」 3 あれかこれかのなりゆき。ことの様子。有様。*金刀比羅本平治‐中「軍の左右(サウ)を待つと見るは」 4 あれこれ言うこと。とやかく言うこと。また、非難してあれこれ言うこと。*江談抄‐五「文気天に令受給也。不左右」 5 とかくの指図。指令。命令。*源平盛衰記‐三九「其の御左右(サウ)に依る可しとて」 6 善悪、良否、是非などの裁定。あれかこれかの決定。*東寺百合文書‐ほ・保安三年三月一一日「度々雖訴於司庁、不定左右」 7 たより。しらせ。情報。音信。消息。安否。また、合図。*太平記‐八「其の左右を今や今やと待ける所に」 8 数を表す語に付いて、その前後の数であることを示す。多く、年齢などに用いる。「四十左右の男」

そ‐う【疎雨・疏雨】🔗🔉

そ‐う【疎雨・疏雨】 まばらに降る雨。

そう【候う】(さう)🔗🔉

そう【候う】(さう) 〔自特活〕(活用形は、未然・連体・終止・連用の四形は「さう」の形、已然・命令形は「さうへ」の形。男性語といわれる。また、命令形「さうへ」に当たるものに「そひ」「そへ」の形もある)動詞「そうろう(候)」の変化した語。中世以降、多く補助動詞として用いる。一説に、助動詞ともする。「そうろう」に比べ、俗語的である。…です。…ます。→そうず。*平家‐九「腹帯(はるび)ののびてみえさうぞ。しめ給へ」*史記抄‐一一「ちっと用心をめされさうへ」

そ・う【添う・副う・沿う】(そふ)🔗🔉

そ・う【添う・副う・沿う】(そふ) 〔自ワ五(ハ四)〕(あるものに対して、新しく別のものがつけ加わる、の意) 1 つけ加わる。増して、多くなる。*源氏‐薄雲「御位そひて牛車ゆるされて」 2 主なるものに寄り添う。そば近くにいる。付き添う。*万葉‐三四八五「劔大刀身に素布(ソフ)妹をとり見がね」 3 連なるものなどの形なりにつき従う。そのなりに並ぶ。*宇津保‐吹上上「岸にそゐて大いなる松に藤かかりて」 4 男女が、夫婦になる。結婚して、いっしょに暮らす。連れ添う。*源氏‐帚木「あしくもよくもあひそひてとあらむをりも」 〔自他ハ下二〕⇒そえる(添)

そう【然う】(さう)🔗🔉

そう【然う】(さう) 〔副〕(「さ(然)」の変化) 1 (前の語・文脈などを受けて)そのように。そのようで。*虎明本狂言・鍋八撥「身共はあきんどじゃ。そういふてしかとたつまひか」 2 (連用修飾語として用いる時、その被修飾語を省略してその意味を含める。たとえば「そう多くは」「そう安くは」の「多く」「安く」などが省略される形)そのように…の状態。「そうは問屋がおろさない」*談・根無草‐三「『五文にまけろ』〈略〉『半分殻(から)でもそふは売らない』」 3 何かを思い出したり、相手のことばに応答したりする時に感動詞のように用いる。「そう」の指示内容は必ずしも明確に文面に表れない。*伎・幼稚子敵討‐六「『それ、見やしゃったかの〈略〉』『イヤイヤ、さふじゃさふじゃ』」 〔感動〕 1 相手のことばに対する肯定や問い返し、または半信半疑の気持、感動などを表す。*名語記‐四「詞の返答に、しか也と云心をそうといへり」 2 すぐ前に述べた自分のことばを確かめたりそれから思いついたりする気持ではさむ。

そう【艘】(サウ)🔗🔉

そう【艘】(サウ) 〔接尾〕船を数えるのに用いる。*延喜式‐三九「川船一艘」

そう‐あい【相愛】(サウ‥)🔗🔉

そう‐あい【相愛】(サウ‥) 互いに愛し合うこと。愛し愛されること。「相思相愛」

そう‐あい【草鞋】(サウ‥)🔗🔉

そう‐あい【草鞋】(サウ‥) (「あい」は「鞋」の慣用音)わらじ。わらぐつ。そうかい。

そうあい‐だいがく【相愛大学】(サウアイ‥)🔗🔉

そうあい‐だいがく【相愛大学】(サウアイ‥) 大阪市住之江区にある私立の大学。明治二一年創立の相愛女学校を母体とし、相愛高等女学校、相愛女子専門学校、短大を経て、昭和三三年に音楽科が独立して大学となる。

そう‐あげ【総揚】🔗🔉

そう‐あげ【総揚】 その家の遊女、また、芸者を全部一座に呼んで遊興すること。総買い。総仕舞い。

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