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于 ああ🔗🔉

【于】 3画 二部  区点=4818 16進=5032 シフトJIS=98B0 《音読み》 ウ〈y〉 《訓読み》 ああ/ここに/に/より/ゆく 《意味》 {感}ああ。わあ、ああという嘆息の声をあらわすことば。〈同義語〉→吁{助}ここに。語気をあらわすことば。詩のリズムを整える間拍子マビョウシとして用いる。「燕燕于飛=燕燕ココニ飛ブ」〔→詩経{前}に。…において、…に対しての意をあらわすことば。▽於オや乎オと同じ。「友于兄弟=兄弟ニ友ナリ」〔→論語〕「乗桴浮于海=桴ニ乗リテ海ニ浮カバン」〔→論語{前}より。比較の対象をあらわすことば。▽於や乎と同じ。「多于我=我ヨリ多シ」 {動}ゆく。いく。▽往(ゆく)と同じ。「之子于帰=コノ子ユキ帰グ」〔→詩経〕 《解字》 指事。息がのどにつかえてわあ、ああと漏れ出るさまを示す。直進せずに曲がるの意を含む。また、於・乎に当てて用いる。 《単語家族》 迂ウ(遠回りする)宇(まるく曲がった屋根)汚オ(くぼんで曲がった水たまり)盂ウ(まるくくぼんだ皿サラ)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要人名

于嗟 アア🔗🔉

【于嗟】 アア 嘆息したり感嘆したりしたときに発するわあという声。声をあげて嘆くこと。

吁 ああ🔗🔉

【吁】 6画 口部  区点=5062 16進=525E シフトJIS=99DC 《音読み》 ウ/ク〈y〉〈x〉 《訓読み》 ああ 《意味》 {感}ああ。うわっという嘆声をあらわす擬声語。▽驚き・怪しみ・悲しみなど、文脈に応じてさまざまの感じを含む。〈類義語〉嗚呼(ああ)。「吁嗟クサ」 《解字》 会意兼形声。于ウは、息が下からあがって一線につかえることを示す指事文字。吁は「口+音符于」で、于が於と同じく前置詞(おいて・より)に転用されたため、吁が于の原意(息がつかえてううと漏れる)をあらわす。乎コ(息が出る)や呼(息をはく)とも縁が近い。 《類義》 →呼 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

吁嗟 アア🔗🔉

【吁嗟】 アア うわっと嘆く声をあらわすことば。クサ ああと嘆息する。嘆く。「民悪其残虐、莫不吁嗟=民ソノ残虐ヲ悪ミ、吁嗟セザルハナシ」〔→家語

哀衣 アイイ🔗🔉

【哀衣】 アイイ 喪中に着る着物。喪服。

哀哀 アイアイ🔗🔉

【哀哀】 アイアイ 胸にせまってかなしむさま。「哀哀淮西城=哀哀タリ淮西ノ城」〔→元好問

哀音 アイイン🔗🔉

【哀音】 アイオン・アイイン かなしそうな音色・調べ。「慈烏失其母、唖唖吐哀音=慈烏ソノ母ヲ失ヒ、唖唖トシテ哀音ヲ吐ク」〔→白居易

咨 ああ🔗🔉

【咨】 9画 口部  区点=5094 16進=527E シフトJIS=99FC 《音読み》 シ〈z〉 《訓読み》 はかる/ああ 《意味》 {動}はかる。意見を並べ出して相談する。〈同義語〉→諮。「営中之事事無大小悉以咨之=営中ノ事事大小ト無ク悉クモッテコレニ咨ル」〔→諸葛亮{感}ああ。感嘆の舌打ちをあらわす擬声語。▽中国では、よしあしどちらの場合にも舌打ちをする。〈類義語〉→嗟サ。「咨爾舜=咨爾舜ヨ」〔→論語〕 《解字》 会意兼形声。次は、ざっと並べる意を含む。咨は「口+音符次」で、意見を並べそろえて、もみあうこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

唖唖 アア🔗🔉

【唖唖】 アクアク 笑う声。また、笑うさま。〔→易経アア からすの鳴き声の形容。「帰飛唖唖枝上啼=帰リ飛ンデ唖唖ト枝上ニ啼ク」〔→李白子どものかたことの声。

嗚呼 アア🔗🔉

【嗚呼】 アア →〈意味〉オコ 愚かなこと。呼び求める。

嗟 ああ🔗🔉

【嗟】 13画 口部  区点=5145 16進=534D シフトJIS=9A6C 《音読み》 サ/シャ〈ji・ju〉 《訓読み》 ああ/なげく 《意味》 {感}ああ。感動したときにする舌打ちのちえっという音をあらわす擬声語。〈類義語〉→嘖サク。「嗟爾君子=嗟ナンヂ君子ヨ」〔→荀子{動}なげく。感嘆する。「咨嗟シサ」「莫怨春風当自嗟=春風ヲ怨ムコトナクマサニミヅカラ嗟クベシ」〔→欧陽脩「咄嗟トッサ」とは、とっ、または、ちえっと舌打ちするほどの、ごく短い時間。〈同義語〉突嗟。 《解字》 形声。「口+音符差」。 《類義》 →嘆 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

嗟乎 アア🔗🔉

【嗟吁】 サウ・アア =嗟于。なげいて発する声。また、なげく。『嗟乎アア・嗟呼アア・嗟夫アア』

嗟来 アア🔗🔉

【嗟来】 サライ さあ。そら。▽「来」は、助辞。一説に、さあ、来いの意。アア なげく声をあらわすことば。〔→荘子

嗟哉 アア🔗🔉

【嗟哉】 アア なげく声をあらわすことば。

嗟嗟 アア🔗🔉

【嗟嗟】 アア 感嘆する声をあらわすことば。〔→詩経なげきをあらわすことば。舌打ちするさま。「嗟嗟失懽客、勤問何所規=嗟嗟失懽ノ客ヨ、勤メテ問フモ何ノ規ル所ゾ」〔→李白

噫 ああ🔗🔉

【噫】 16画 口部  区点=5164 16進=5360 シフトJIS=9A80 《音読み》 〈y〉/アイ/エi〉 《訓読み》 ああ/おくび 《意味》 {感}ああ。胸がつまって出る嘆息をあらわすことば。「噫、天喪予=噫、天予ヲ喪ボセリ」〔→論語{名}おくび。胸がつかえて出るげっぷ。 《解字》 会意兼形声。意は、「音(口をふさぐ)+心」の会意文字で、黙って心の中におさめたため、胸がつかえることを示す。憶の原字。噫は「口+音符意」で、胸がつまって出る嘆声。 《類義》 →吐 《熟語》 →熟語

噫乎 アア🔗🔉

【噫乎】 アア 胸がつまって出る嘆息や感嘆の声をあらわすことば。「噫乎何以禦水=噫乎何ヲモツテ水ヲ禦ガン」〔→史記

埃靄 アイアイ🔗🔉

【埃靄】 アイアイ もやのようにたちこめるほこり。この世のけがれ。

悪 ああ🔗🔉

【悪】 11画 心部 [三年] 区点=1613 16進=302D シフトJIS=88AB 【惡】旧字人名に使える旧字 12画 心部 区点=5608 16進=5828 シフトJIS=9CA6 《常用音訓》アク/オ/わる…い 《音読み》 アク〉/オ(ヲ)/ウ〈w・w〉 《訓読み》 わるい(わるし)/にくむ/いずくにか(いづくにか)/いずくんぞ(いづくんぞ)/ああ/わる 《意味》 {形・名}わるい(ワルシ)。いやな。みにくい。ひどく苦しい。むかつく感じ。〈対語〉→善→美。〈類義語〉→醜。「醜悪」「悪臭」「雖有悪人=悪人アリトイヘドモ」〔→孟子{形}わるい(ワルシ)。上等でない。そまつである。〈類義語〉→粗。「恥悪衣悪食=悪衣悪食ヲ恥ヅ」〔→論語{名}悪いこと。いやな行い。むかつくような状態。〈対語〉→善。「賞善罰悪=善ヲ賞シ悪ヲ罰ス」〔→漢書{動}にくむ。いやだと思う。むかむかする。〈対語〉→好。「好悪コウオ」「悪心オシン(はきけ)」「処衆人之所悪=衆人ノ悪ムトコロニ処ル」〔→老子{副}いずくにか(イヅクニカ)。どこに。〈類義語〉→安→焉。「居悪在=居イヅクニカ在ル」〔→孟子{副}いずくんぞ(イヅクンゾ)。どうして。反問する意をあらわすことば。「彼悪知之=彼イヅクンゾコレヲ知ランヤ」〔→孟子{感}ああ。感嘆することば。「悪、是何言也=アア、コレ何ノ言ゾヤ」〔→孟子〕 〔国〕わる。悪者。 《解字》 会意兼形声。亞ア(=亜)は、角型に掘り下げた土台を描いた象形。家の下積みとなるくぼみ。惡は「心+音符亞」で、下に押し下げられてくぼんだ気持ち。下積みでむかむかする感じや、欲求不満。→亜 《単語家族》 堊アク(下積みとなる土台)於オ(つかえる)淤オ(つかえる)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

愛育 アイイク🔗🔉

【愛育】 アイイク かわいがってたいせつに育てる。『愛養アイヨウ』

於 ああ🔗🔉

【於】 8画 方部 [人名漢字] 区点=1787 16進=3177 シフトJIS=8997 《音読み》 /ヨ〈y・y〉//オ(ヲ)〈w〉 《訓読み》 おいてする(おいてす)/おる(をる)/おいて/おける/に/より/ああ 《意味》 {動}おいてする(オイテス)。おる(ヲル)。そこにいる。じっとそこに止まる。「相於ソウオ(いっしょにいる)」「造次必於是=造次ニモ、必ズココニ於イテス」〔→論語{前}おいて。おける。…にとって。…において。「於我如浮雲=我ニ於イテハ、浮雲ノゴトシ」〔→論語{前}に。場所を示すことば。〈同義語〉→于。「舎於郊=郊ニ舎ル」〔→孟子{前}に。動作がどこから来るかを示す前置詞で、受身をあらわすのに用いることば。〈同義語〉→于。「労力者、治於人=力ヲ労スル者ハ、人ニ治メラル」〔→孟子{前}より。動作の起点・原因を示すことば。〈同義語〉→于{前}より。比較の対象を示すことば。〈同義語〉→于。「季氏富於周公=季氏ハ、周公ヨリ富メリ」〔→論語{感}ああ。ああという感嘆の声をあらわすことば。▽擬声語から。「於戯アア」「於乎アア」「於、鯀哉=アア、鯀ナルカナ」〔→書経{助}古い時代の地名につく接頭辞。「於越オエツ(越の国の古称)」 《解字》 会意。「はた+二印(重なって止まる)」で、じっとつかえて止まることを示す。ただし、ああと鳴くからすを烏というのと同じく、於もまたああという感嘆詞にあてる。「説文解字」では於の字はからすの形の変形だとする。 《単語家族》 淤オ(水の流れがとどこおる)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

於戯 アア🔗🔉

【於乎】 オコ・アア =於呼。ああ、と感嘆したときの声をあらわすことば。『於戯オギ・アア』

於穆 アア🔗🔉

【於穆】 オボク・アア 感嘆してほめるときのことば。

曖曖 アイアイ🔗🔉

【曖曖】 アイアイ 薄ぐらいさま。はっきりしないさま。「曖曖遠人村=曖曖タリ遠人ノ村」〔→陶潜

欸 ああ🔗🔉

【欸】 11画 欠部  区点=6123 16進=5D37 シフトJIS=9F56 《音読み》 アイi・i〉 《訓読み》 ああ/なげく 《意味》 {感}ああ。のどをつまらせて、あいと嘆息する声をあらわすことば。〈類義語〉→噫アイ{動}なげく。のどをつまらせてああとなげく。「欸秋冬之緒風=秋冬ノ緒風ヲ欸ク」〔→楚辞〕 《解字》 会意兼形声。矣イの原字は、疑(たち止まる)の左側の部分と同じで、人が行きづまってふり向くさま。つかえて止まる意を含む。欸は「欠(からだをかがめたさま)+音符矣」で、のどがつかえてからだをかがめ、嘆息をもらすこと。 《熟語》 →熟語

猗 あ🔗🔉

【猗】 11画 犬部  区点=6440 16進=6048 シフトJIS=E0C6 《音読み》 〈y〉/〉 《訓読み》 あ/ああ/うるわしい(うるはし)/しごく/よる 《意味》 {感}あ。ああ。感心して発する声。 イナリ{動・形}うるわしい(ウルハシ)。なよなよとしなだれかかるさま。長く伸びているさま。 「猗猗イイ」とは、しだれて茂るさま。横にはびこるさま。「蘭之猗猗、揚揚其香=蘭ノ猗猗タル、揚揚タリソノ香」〔→韓愈イス{動}しごく。しごいて取る。「猗彼女桑=彼ノ女桑ヲ猗ス」〔→詩経{動}よる。よりかかる。〈同義語〉→倚。「猗重較兮=重較ニ猗ル」〔→詩経「猗儺アダ」とは、なよやかなさま。〈同義語〉婀娜。「猗儺其枝=猗儺タルソノ枝」〔→詩経〕 《解字》 形声。「犬+音符奇」。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

皐 ああ🔗🔉

【皐】 11画 白部 [人名漢字] 区点=2709 16進=3B29 シフトJIS=8E48 【皋】異体字異体字 10画 白部 区点=6608 16進=6228 シフトJIS=E1A6 《音読み》 コウ(カウ)〈go〉 《訓読み》 さわ(さは)/きし/ああ/たかい(たかし)/さつき 《名付け》 すすむ・たか・たかし 《意味》 {名}さわ(サハ)。水辺の平らな地。〈類義語〉→沢{名}きし。沼・さわのきし辺。「平皐ヘイコウ」 {動・感}ああ。声をゆるやかに長く引いて魂を呼ぶ。また、そのときの声。〈類義語〉→号{形}声をのばして、大声で呼ぶさま。「皐然コウゼン」 {形}たかい(タカシ)。「皐門コウモン」 {名}さつき。明るくかわいた陰暦の五月。「皐月コウゲツ」 《解字》 会意。皋は「白+大+十(まとめる)」で、白い光のさす大きな台地をあらわす。明るい、たかい、広がるなどの意を含む。皐はその略体。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要人名

相 あい🔗🔉

【相】 9画 目部 [三年] 区点=3374 16進=416A シフトJIS=918A 《常用音訓》ショウ/ソウ/あい 《音読み》 ソウ(サウ)/ショウ(シャウ)〈xing・xing〉 《訓読み》 あい(あひ)/みる/たすける(たすく) 《名付け》 あい・あう・あきら・さ・すけ・たすく・とも・はる・まさ・み・みる 《意味》 {副}あい(アヒ)。互いに(…しあう)。〈類義語〉→胥ショ。「相思」「相与」「相率而為偽者也=アヒ率テ偽ヲ為ス者ナリ」〔→孟子{副}AからBへ。AとBの間で。▽六朝時代からあと、二者の間に生じる動作につけることば。「相伝」「相去万余里=アヒ去ルコト万余里」 {動}みる。対象をよくみる。▽去声に読む。〈類義語〉→看。「相機行事=機ヲ相テ事ヲ行フ」 {動}たすける(タスク)。そばにつく。わきぞえとなる。▽去声に読む。「相成王為左右=成王ヲ相ケテ左右ト為ル」〔→書経{名}かいぞえ役。▽去声に読む。「相者」「願為小相焉=願ハクハ小相トナラン」〔→論語{名}君主をわきからたすける大臣。▽去声に読む。「丞相ジョウショウ(宰相)」「相国」 ショウタリ{動}宰相になる。「又相之=又之ニ相タリ」〔→論語{名}すがたや形。▽去声に読む。〈類義語〉→像。「人相」「相術(人相をみる方法)」「骨相」 ソウス{動}人間を対象としてその人相をみる。▽去声に読む。 ソウス{動}娘のためよいむこをみて選ぶ。「相攸ソウユウ(むこえらび)」 〔国〕あい(アヒ)。語勢をそえる助辞。「相すまぬ」文法で、受身・可能・使役などの用法の分類。「能相」「使役相」 《解字》 会意。「木+目」の会意文字で、木を対象において目でみること。AとBとがむきあう関係をあらわす。 《単語家族》 爽ソウ(離れて対する)霜(離れてむきあうしも柱)と同系。胥ショは、その語尾が転じたことばで、相と同じ意。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

粤 ああ🔗🔉

【粤】 12画 米部  区点=6869 16進=6465 シフトJIS=E2E3 《音読み》 エツ(ツ)/オチ(ヲチ)/エチ(チ)〈yu〉 《訓読み》 ここに/ああ 《意味》 {助}ここに。さて。そこで。〈類義語〉→爰{感}ああ。ため息の声。 {名}中国南部にいた種族の名。〈同義語〉→越{名}広東カントン省・広西省のこと。また、特に広東省のこと。▽昔、粤人エツジン(越人)のいた地域。「粤語エツゴ(広東語)」「粤省エツショウ(広東省)」「粤西エツセイ(広西省)」「粤南エツナン(越南)」 《解字》 会意。「おしこめるさま+つかえてとまるしるし」で、狭く、おしつまった南方のじめじめした地をあらわす。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

羌 ああ🔗🔉

【羌】 8画 羊部  区点=7021 16進=6635 シフトJIS=E3B3 《音読み》 キョウ(キャウ)/コウ(カウ)〈qing〉 《訓読み》 えびす/ああ 《意味》 {名}えびす。中国北西部に住んでいた民族の名。五胡ゴコの一つ。 {感}ああ。「楚辞」にあらわれる助辞。「羌、内恕己以量人兮=羌、内ニ己ヲ恕シテモッテ人ヲ量ル」〔→楚辞〕 《解字》 会意兼形声。「人+音符羊」で、羊を放牧する人のこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

胥 あい🔗🔉

【胥】 9画 肉部  区点=7081 16進=6671 シフトJIS=E3EF 《音読み》 ショ/ソ〈x〉 《訓読み》 あい(あひ)/みな/みる/まつ 《意味》 {名}同僚があい並んでたむろしている下級役人。▽読み書きができる土着の庶民が下級役人に採用され、直接人民に接して、雑務をさばいた。「胥吏ショリ」「里胥リショ」 {副}あい(アヒ)。みな。互いに。あい並んで。〈類義語〉→相→皆。「胥告=胥ヒ告グ」「胥役ショエキ」 {動}みる。くらべてみて品定めをする。〈類義語〉→相。「于胥斯原=ココニコノ原ヲ胥ル」〔→詩経〕「帝将胥天下而遷之焉=帝将ニ天下ヲ胥テコレヲ遷サントス」〔→孟子{動}まつ。まちのぞむ。〈類義語〉→須シュ。「胥命=命ヲ胥ツ」「少胥ショウショ(=少須。しばらくまつ、しばらくして)」 {助}語調を整えることば。「君子楽胥=君子ハ楽胥タリ」〔→詩経〕 《解字》 会意兼形声。足と疋ショとは、ともにひざ小僧と足先とを描いた象形文字。ただし疋は、左右の足が離れてあい対する意を含む。胥は「肉+音符疋」で、もと、肉をほぐした塩づけ。肉の繊維が何本にもわかれて並ぶ意から、あい並ぶ、あい対するの意となる。 《単語家族》 疋と相とは語尾の転じたことばで、同系。また、疎ソ(わかれる)楚ソ(何本にもわかれた柴シバ)なども同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

藍 あい🔗🔉

【藍】 18画 艸部 [人名漢字] 区点=4585 16進=4D75 シフトJIS=9795 《音読み》 ラン(ラム)〈ln〉 《訓読み》 あい(あゐ) 《名付け》 あい 《意味》 {名}あい(ア)。草の名。花から青色の染料をとる。あいぐさ。「青取之於藍、而青於藍=青ハコレヲ藍ヨリ取リテ、藍ヨリ青シ」〔→荀子{名}藍草アイグサからとったあざやかな青色。あいいろ。「蔚藍イラン(こいあい色)」 {名}ぼろ。▽襤ランに当てた用法。「藍縷ランル(=襤縷)」 《解字》 形声。「艸+音符監」。 《類義》 →青 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

藹蔚 アイイ🔗🔉

【藹蔚】 アイイ 樹木が茂るさま。

藹藹 アイアイ🔗🔉

【藹藹】 アイアイ 元気いっぱいであるさま。草木がこんもりと茂るさま。「藹藹堂前林=藹藹タリ堂前ノ林」〔→陶潜いっぱいに満ちているさま。=靄靄。月光が一面にたゆとうさま。=靄靄。雲がたなびくさま。(6)=靄靄。穏やかなさま。「和気藹藹」

越 ああ🔗🔉

【越】 12画 走部 [常用漢字] 区点=1759 16進=315B シフトJIS=897A 《常用音訓》エツ/こ…える/こ…す 《音読み》 エツ(ツ)/オチ(ヲチ)/エチ(チ)〈yu〉 《訓読み》 こす/こえる(こゆ)/ここに/ああ/こし 《名付け》 お・こえ・こし 《意味》 {動}こえる(コユ)。ぐっとふんばって、のりこえる。わくをのりこえる。じゃま物や先だつものの前に進み出る。順序や程度をこえる。〈類義語〉→踰ユ。「超越」「僭越センエツ(身のほどをこえる)」「越千里之険=千里ノ険ヲ越ユ」〔→穀梁{動・形}ぐっとはみ出てきわだつ。また、そのさま。「放越(自由かってにはみ出た)」「声音清越(声がきわだってすんでいる)」 エツナリ{形}遠くへだたっている。まわりくどい。「越哉、臧孫之為政也=越ナルカナ、臧孫ノ政ヲ為スヤ」〔→国語{動}ぐっとつまずく。また、つまずいてのめる。「顛越テンエツ(のめって倒れる)」「隕越インエツ(つまずいておとす、おちる)」 {名}春秋時代の国名。江南の原住民の越族の一種族のたてた国。越王勾践コウセンのころに特に栄えた。今の浙江セッコウ省の紹興ショウコウ市あたりにあった。「於越オエツ」とも。 {名}江南沿海地方にいた民族とその国の名。多くの種族があり、百越ともいわれた。そのうちの於越は春秋時代の越をたてた。秦シン・漢代から、一部は福建にはいり、江南の山間に残ったのは「山越」と呼ばれた。また、その一部である「南越」は、のちのベトナム(越南)人と関係がある。 {助}ここに。ああ。呼びかけの声をあらわすことば。▽古代に用いられた。〈類義語〉→曰エツ。「越我御事庶士=アア、我ガ御事、庶士ヨ」〔→書経〕 〔国〕こし。古志コシの国。越前(今の福井県)・越中(今の富山県)・越後(今の新潟県)の地方。 《解字》 会意兼形声。戉エツは、くびれた形をしたまさかりを描いた象形文字で、ぐっとひっかけるの意を含む。越は「走(あるく)+音符戉」で、からだをかがめてぐっと足をひっかけ、のりこえること。蹶ケツ(からだをかがめてぐっとたつ)と非常に縁が近い。→戉 《類義》 踰ユは、中間をとりのけることから転じて、間をこえること。 《異字同訓》 こえる/こす。 越える/越す「山を越える。峠を越す。年を越す。引っ越す」超える/超す「現代を超(越)える。人間の能力を超(越)える。百万円を超(越)える額。一千万人を超(越)す人口」 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

都 ああ🔗🔉

【都】 人名に使える旧字 11画 邑部 [三年] 区点=3752 16進=4554 シフトJIS=9373 《常用音訓》ツ/ト/みやこ 《音読み》 ト/ツ〈d・du〉 《訓読み》 みやこ/みやこする(みやこす)/あつめる(あつむ)/あつまる/すべる(すぶ)/すべて/ああ/と 《名付け》 いち・くに・さと・ひろ・みやこ 《意味》 {名}みやこ。人びとのあつまる大きな町。国の中心ときめた大きな町。〈類義語〉→市。「都市」「建都」「都城不過百雉=都城モ百雉ヲ過ギズ」〔→礼記{動}みやこする(ミヤコス)。みやこをきめて国の中心の町とする。「都洛陽=洛陽ニ都ス」 トナリ{形}充実してりっぱなさま。「麗都(きれいでりっぱ)」「洵美且都=洵ニ美ニシテカツ都ナリ」〔→詩経{動・名}あつめる(アツム)。あつまる。すべる(スブ)。多くのものを一つにあつめる。また、多くのものを一つにあつめて統率する。また、その役目。「都統」「都会(人々があつまる→まち)」 {副}すべて。みんなという意をあらわすことば。▽あつまる意から。北京語ではduと発音する。「都凡」「都受天下委輸=都テ天下ノ委輸ヲ受ク」〔→史記{感}ああ。感嘆をあらわすことば。「驩兜曰都=驩兜曰ク、アアト」〔→書経〕 〔国〕と。東京都のこと。「都立」 《解字》 会意兼形声。者シャはこんろの上で柴シバをもやすさまで、火力を集中すること。煮シャの原字。都は「邑(まち)+音符者」で、人々の集中する大きいまち。 《単語家族》 睹ト(視線をあつめる)堵ト(土をあつめてふさいだへい)貯チョ(あつめる)などと同系。 《類義》 市は、いちばのあるまち。邑ユウは、地方の小さなまちで、もと、貴族の領地(采邑サイユウ)のこと。→皆 《参考》 人名に旧字使用可。旧字の総画数は12画。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

間 あい🔗🔉

【間】 12画 門部 [二年] 区点=2054 16進=3456 シフトJIS=8AD4 《常用音訓》カン/ケン/あいだ/ま 《音読み》 カン/ケン〈jin・jin〉 《訓読み》 あいだ(あひだ)/あい(あひ)/ま/ころ/ころおい(ころほひ)/このごろ/しばし/しばらく/まま/へだてる(へだつ)/へだたる/うかがう(うかがふ)/かわる(かはる)/いえる(いゆ) 《名付け》 ちか・はし・ま 《意味》 {名}あいだ(アヒダ)。あい(アヒ)。ま。空間上、時間上の、二つのものにはさまれた範囲。あいま。▽抽象的なものにもいう。「天地之間テンチノカン」 {名}ころ。ころおい(コロホヒ)。ある時期の中。また、ある範囲の場所の中。「七八月之間(七、八月ごろ)」〔→孟子〕「田間」「世間」 {名}このごろ。近ごろ。「太后泣曰、帝間顔色痩黒=太后泣キテ曰ハク、帝間顔色痩セテ黒シ」〔→漢書{名}しばし。しばらく。しばらくのあいだ。「有間=間ク有リ」「立有間、不言而出=立ツコト間ク有リ、言ハズシテ出ヅ」〔→列子{副}まま。時どき。▽「間或ママアルイハ」の形でも用いる。 {単位}家の柱と柱のあいだを単位にして、家やへやの大きさをあらわすことば。「草屋八九間」〔→陶潜{名・単位}へや。また、へや数や家の軒数を数えることば。 {名}すきま。▽去声に読む。「間断」「間不容髪=間、髪ヲ容レズ」〔→枚乗{名}開き。区別。差異。▽去声に読む。「雖未及嬰孩之全、方於少壮間矣=イマダ嬰孩ノ全キニ及バズトイヘドモ、少壮ニ方ブレバ間アリ」〔→列子{名・形}ひま。ひまでのんびりするさま。静かに落ち着いているさま。〈同義語〉→閑{動}へだてる(ヘダツ)。へだたる。すきまをあける。また、すきまをぬってやる。▽去声に読む。「離間」「間歳」 {形}わきにそれた。人目につかない。▽去声に読む。「間道」「間行」 {動・名}うかがう(ウカガフ)。すきをうかがう。スパイする。また、スパイ。▽去声に読む。「斉人間晋之禍=斉人晋ノ禍ヲ間フ」 カンス{動}かわる(カハル)。交替する。また入れかわる。▽去声に読む。「皇以間之=皇トシテモッテコレニ間ル」〔→詩経カンス{動}疑いをはさむ。▽去声に読む。「人不間於其父母昆弟之言=人ソノ父母昆弟ノ言ニ間セズ」〔→論語〕 (16){動・形}間にまじる。まじった。「間色」 (17){動}いえる(イユ)。病気が少しよくなる。ひと息つく。小康を得る。▽去声に読む。「病間=病間エタリ」〔→論語〕 〔国〕長さの単位。一間は、六尺で、約一・八メートル。 《解字》 会意。間は俗字で、本来は「門+月」と書く。門のとびらのすきまから月の見えることをあらわすもので、二つにわけるの意を含む。▽間の本来の意味のほか、「閑」の意にも用いられる。 《単語家族》 簡(ひもでつづってすきまのできる竹の札)柬(よりわける)界(区切り)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

阿姨 アイ🔗🔉

【阿姨】 アイ おば(母の姉妹)を親しんでいうことば。「弟走従軍阿姨死=弟ハ走リテ軍ニ従ヒ阿姨ハ死ス」〔→白居易庶母をいうことば。妻の姉妹をいうことば。姉のこと。尼のこと。(6)〔俗〕年輩の女性。おばさん。

阿意 アイ🔗🔉

【阿意】 アイ・イニオモネル 相手の考えや気持ちにこびる。「守法不阿意=法ヲ守リ意ニ阿ラズ」〔→史記

鴉軋 アアツ🔗🔉

【鴉軋】 アアツ 轆轤ロクロや舟の櫓ロ、門のとびらなどを開閉するときに出る音。ぎしぎし。

姶 あい🔗🔉

【姶】 9画 女部  区点=1608 16進=3028 シフトJIS=88A6 《音読み》 オウ 《訓読み》 あい 《意味》 女の美しいようす。しずか。〔国〕あい。地名に使われる。

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