複数辞典一括検索+

なありてじつなし【名有りて実無し】▽中国🔗🔉

なありてじつなし【名有りて実無し】▽中国 評判だけが高くて、それにふさわしい実質が伴わないこと。「有名無実」とも。 《出典》 〔漢書(カンシ゛ョ)・循吏伝〕

ないがいけんのそうじまいい【無いが意見の総仕舞い】🔗🔉

ないがいけんのそうじまいい【無いが意見の総仕舞い】 いくら意見をしても聞かない道楽息子でも、財産を使い果たしてしまえば、道楽は自然にやみ、意見をする必要もなくなるということ。 《類句》無いとこ納め。

ないがごくらくしらぬがほとけ【無いが極楽知らぬが仏】🔗🔉

ないがごくらくしらぬがほとけ【無いが極楽知らぬが仏】 貧乏は不幸のようだが、貧しければぜいたくを知らず、欲に心を悩まされることもないので、かえって幸福であること。

ないこではなかれぬ【無い子では泣かれぬ】🔗🔉

ないこではなかれぬ【無い子では泣かれぬ】 《子どもがなければ、そのために苦労して泣くこともできないの意》そのためにいくら苦労しても、子どもはやはりあったほうがよいということ。 《参考》 「ない」の「な」と「泣く」の「な」とで韻を踏んでいる。

ないそではふれない【無い袖は振れない】🔗🔉

ないそではふれない【無い袖は振れない】 実際にないものは、いくら出したくても出しようがない。 《例文》 「借金を返したいと思っても、無い袖は振れない。」

ないてくらすもいっしょうわらってくらすもいっしょう【泣いて暮らすも一生笑って暮らすも一生】🔗🔉

ないてくらすもいっしょうわらってくらすもいっしょう【泣いて暮らすも一生笑って暮らすも一生】 悲しんで一生を送るのも、楽しんで一生を送るのも、一生に変わりはなく、同じ一生なら楽しく愉快に送ったほうがよいということ。

ないてそだててわろうてかかれ【泣いて育てて笑うて掛かれ】🔗🔉

ないてそだててわろうてかかれ【泣いて育てて笑うて掛かれ】 苦労をしても、子どもはよく育て、年を取ったらその子の世話で安楽に暮らすのがよいということ。 《参考》 「掛かる」は、何かに頼ってその世話を受けること。

ないてばしょくをきる【泣いて馬謖を斬る】▽中国🔗🔉

ないてばしょくをきる【泣いて馬謖を斬る】▽中国 団体の規律に違反した者は、規律を保つために、たとえ愛する者であっても厳重に処罰することのたとえ。「涙を揮(フル)って馬謖を斬る」とも。 《参考》 昔、中国で、街亭(カ゛イテイ)の戦いで諸葛孔明(ショカツコウメイ)の指揮に背いて大敗した馬謖を、孔明はすぐれた部下を失うのは惜しいと思ったが、他の部下に対する見せしめのため斬ったという。 《出典》 〔十八史略(シ゛ュウハッシリャク)・三国〕

ないてもわらっても【泣いても笑っても】🔗🔉

ないてもわらっても【泣いても笑っても】 どのようにしてみたところで、もはやどうにもならないようす。 《例文》 「泣いても笑っても3日たてば正月だ。」

ないものくおうがひとのくせ【無い物食おうが人の癖】🔗🔉

ないものくおうがひとのくせ【無い物食おうが人の癖】 そこにない物を欲しがるのが人の常であるということ。 《類句》無い物ねだり。

ながいうきよにみじかいいのち【長い浮き世に短い命】🔗🔉

ながいうきよにみじかいいのち【長い浮き世に短い命】 年月は永久に続くが、この世に生きる人の一生は短いのだから、あくせくせずに気ままに暮らすのがよいということ。「長い月日に短い命」とも。

ながいきははじおおし【長生きは恥多し】🔗🔉

ながいきははじおおし【長生きは恥多し】 長生きをすればするだけ恥をさらすことが多いということ。「長生きすれば恥多し」とも。 《参考》 命長ければ恥多し。

ながいはおそれあり【長居は恐れあり】🔗🔉

ながいはおそれあり【長居は恐れあり】 《長く同じ所にいると、よくないことが起こるの意》人の家に長居することを戒めて言うことば。また、同じ地位や職務に長く居座って、それまでの名声・功績などに傷がつくようになるということ。「長居は恐れ」とも。

ながいめでみる【長い目で見る】🔗🔉

ながいめでみる【長い目で見る】 現状だけで判断しないで気長に将来を見守る。 《例文》 「子どもの教育は長い目で見るべきだ。」

ながいものにはまかれよ【長い物には巻かれよ】🔗🔉

ながいものにはまかれよ【長い物には巻かれよ】 権力や勢力のある者には抵抗せず従っているほうが得であるということ。 《類句》大きな物には呑(ノ)まれよ。

ながいわらじをはく【長い草鞋を履く】🔗🔉

ながいわらじをはく【長い草鞋を履く】 長期にわたる旅に出る。また、昔、博徒(ハ゛クト)などがその土地にいられなくなり、遠くの土地へ旅に出ること。 《参考》 「草鞋を履く」は、旅に出ること。

ながおいはむえき【長追いは無益】🔗🔉

ながおいはむえき【長追いは無益】 逃げる敵を徹底的に追い詰めると、かえって必死の反撃に会うから、深追いはしないほうがよいということ。「長追いは無用」とも。

なかずとばず【鳴かず飛ばず】▽中国🔗🔉

なかずとばず【鳴かず飛ばず】▽中国 将来の活躍にそなえて、長いあいだじっと力を蓄えているさま。また、能力を持ちながら活躍する機会が来ないままに、無為に年月を過ごしていることのたとえ。 《例文》 「5年もの間、鳴かず飛ばずだった。」 《参考》 三年飛ばず鳴かず。 《出典》 三年蜚(ト)バズ、又(マタ)鳴カズ。〔史記(シキ)・滑稽伝〕

なかだちよりさかだち【仲立ちより逆立ち】🔗🔉

なかだちよりさかだち【仲立ちより逆立ち】 仲介の苦労をするよりも、逆立ちをするほうがよっぽど楽であるということ。「仲立ちするより逆立ちせよ」とも。

ながたつ【名が立つ】🔗🔉

ながたつ【名が立つ】 噂(ウワサ)されるようになる。世間の評判になる。「名立つ」とも。 《例文》 「悪党の名が立つ。」

ながもちまくらにならず【長持枕にならず】🔗🔉

ながもちまくらにならず【長持枕にならず】 大きなものは必ずしも小さなものの代わりにはならないことのたとえ。 《類句》杓子(シャクシ)は耳掻(ミミカ)きにならず。 《対句》大は小を兼ねる。

ながるるみずはくさらず【流るる水は腐らず】▽中国🔗🔉

ながるるみずはくさらず【流るる水は腐らず】▽中国 いつも活動しているものは沈帯せず、生気があることのたとえ。「流水(リュウスイ)腐らず」とも。 《出典》 流水腐ラズ、戸枢(コスウ)(開き戸を開閉する軸)螻(ムシハ゛)マズ。〔呂氏春秋(リョシシュンシ゛ュウ)・尽数篇〕

ながれにまくらしいしにくちすすぐ【流れに枕し石に漱ぐ】▽中国🔗🔉

ながれにまくらしいしにくちすすぐ【流れに枕し石に漱ぐ】▽中国 石に漱ぎ流れに枕す

ながれをくみてみなもとをしる【流れを汲みて源を知る】▽中国🔗🔉

ながれをくみてみなもとをしる【流れを汲みて源を知る】▽中国 《流れの水をくんでその水源を察知するの意》物事の末を見てその根源・本質を知ることのたとえ。 《出典》 〔摩訶止観(マカシカン)〕

ながれをくむ【流れを汲む】🔗🔉

ながれをくむ【流れを汲む】 その流派・流儀に属する。また、その流儀を学ぶ。 《例文》 「この歌は万葉の流れをくんでいる。」

なきつらにはち【泣き面に蜂】🔗🔉

なきつらにはち【泣き面に蜂】 《泣いている人の顔を蜂が刺すの意》悪いことが起こって困っているときにさらに悪いことが起こることのたとえ。「泣きっ面に蜂」「泣き面を蜂」「泣き面を蜂が刺す」とも。 《類句》弱り目にたたり目。

なきにしもあらず【無きにしも非ず】🔗🔉

なきにしもあらず【無きにしも非ず】 全くないわけではない。少しはある。まれにはあることもある。 《例文》 「まだ回復の望みはなきにしも非ずだ。」

なきものにする【無きものにする】🔗🔉

なきものにする【無きものにする】 《この世にないものとするの意》殺す。 《例文》 「主君を無きものにしようとたくらむ。」

なきをいれる【泣きを入れる】🔗🔉

なきをいれる【泣きを入れる】 相手に嘆願して許しを請う。泣きついて詫(ワ)びを入れる。 《例文》 「泣きを入れて来たので許してやった。」 取引で、自分の損失になる売買契約の解除を相手に申し込む。

なくことじとうにはかてぬ【泣く子と地頭には勝てぬ】🔗🔉

なくことじとうにはかてぬ【泣く子と地頭には勝てぬ】 《わがままを言って泣く子と権力のある地頭には勝てないの意》道理を説明しても分からない人や権勢のある人の無理には従うよりないことのたとえ。 《参考》 「地頭」は、中世の荘園の管理人。

なくこはそだつ【泣く子は育つ】🔗🔉

なくこはそだつ【泣く子は育つ】 大きな声で泣く子は健康であり、よく育つということ。

なくせみよりもなかぬほたるがみをこがす【鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす】🔗🔉

なくせみよりもなかぬほたるがみをこがす【鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす】 口に出して言う者より言わない者のほうが、かえって心中の思いが切実であるというたとえ。「鳴かぬ蛍が身を焦がす」とも。 《参考》 蛍が鳴かずに光を発するところから。

なくてななくせ【無くて七癖】🔗🔉

なくてななくせ【無くて七癖】 《どんなに癖がないように見える人でも、七つぐらいは癖があるの意》人はだれでも多かれ少なかれ癖があるということ。 《参考》 「有って四十八癖(シシ゛ュウハックセ)」と続ける。

なくねこはねずみをとらぬ【鳴く猫は鼠を捕らぬ】🔗🔉

なくねこはねずみをとらぬ【鳴く猫は鼠を捕らぬ】 《よく鳴く猫はねずみを捕らないということから》口に出して言う者はかえって実行しないというたとえ。「鳴かぬ猫は鼠を捕る」とも。

なくまでまとうほととぎす【鳴くまで待とう時鳥】🔗🔉

なくまでまとうほととぎす【鳴くまで待とう時鳥】 物事の成功のために辛抱強く待って焦らないこと。 《参考》 (イ)徳川家康の性格をうたった句「鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥」から。 (ロ)織田信長は「鳴かぬなら殺してしまえ時鳥」、豊臣秀吉は「鳴かぬなら鳴かしてみよう時鳥」とたとえられている。 《出典》 〔松浦静山(マツウラセイサ゛ン)・甲子夜話〕

なげぐしをとらぬ【投げ櫛を取らぬ】🔗🔉

なげぐしをとらぬ【投げ櫛を取らぬ】 くしは、投げて渡すものではないということ。 《参考》 投げたくしを取るのは不吉であるとされた。

なげどをみたらおちどをみるな【投所を見たら落所を見るな】🔗🔉

なげどをみたらおちどをみるな【投所を見たら落所を見るな】 物事の起こりが分かったら、その末の結果まで追究すべきではないということ。物事はほどほどのところで切り上げるのが大切であるということ。

なこうどぐちははんぶんにきけ【仲人口は半分に聞け】🔗🔉

なこうどぐちははんぶんにきけ【仲人口は半分に聞け】 仲人のほめことばは誇張が多いから、半分くらい割引して聞いてちょうどよいということ。

なこうどはよいのくち【仲人は宵の口】🔗🔉

なこうどはよいのくち【仲人は宵の口】 仲人は、結婚式がすんでしまったら、若夫婦の邪魔にならないように早く引き上げるほうがよい。「仲人は宵の中(ウチ)」「仲人宵の程(ホト゛)」とも。

なさけがあだ【情けが仇】🔗🔉

なさけがあだ【情けが仇】 好意でしたことがかえって逆効果になって相手のためにならなくなること。「恩が仇」とも。

なさけにはむかうやいばなし【情けに刃向かう刃無し】🔗🔉

なさけにはむかうやいばなし【情けに刃向かう刃無し】 情けをかけられれば、だれでも敵対・反抗することはできないということ。

なさけはひとのためならず【情けは人の為ならず】🔗🔉

なさけはひとのためならず【情けは人の為ならず】 《人に情けを掛けるのは、その人のためになるだけではないの意》人に情けを掛けておけば、巡り巡って自分によい報いが来るということ。 《参考》 近年、誤って、同情して安っぽい情けを掛けることは、情けを掛けられる人のためにならないという意味でつかわれることがある。

なさけをかける【情けを掛ける】🔗🔉

なさけをかける【情けを掛ける】 思いやりのあることばを掛ける。哀れみを掛ける。いたわる。

なしのかわはこじきにむかせうりのかわはだいみょうにむかせ【梨の皮は乞食に剥かせ瓜の皮は大名に剥かせ】🔗🔉

なしのかわはこじきにむかせうりのかわはだいみょうにむかせ【梨の皮は乞食に剥かせ瓜の皮は大名に剥かせ】 梨の皮は薄く、瓜の皮は厚くむくのがよいということ。 《参考》 似たような言い回しに、「魚は殿様に焼かせよ、餅は乞食に焼かせよ」「瓜の皮は大名に剥かせよ、柿(カキ)の皮は乞食に剥かせよ」がある。

なしのつぶて【梨の礫】🔗🔉

なしのつぶて【梨の礫】 《つぶてを投げると行ったきりになることから》便りをしても全く返事がないこと。 《例文》 「3度も手紙を出したが、なしのつぶてだ。」 《参考》 「梨」を「無し」にかけたことば。

なすときのえんまがお【済す時の閻魔顔】🔗🔉

なすときのえんまがお【済す時の閻魔顔】 《借りた物や金などを返すときには地獄のえんまのように恐ろしい不機嫌な顔をするの意》他人から金品を借りるときは、にこにこ顔をするが、返済するときには、不愉快な顔つきをするのが人情であるということ。 《参考》 借る時の地蔵顔、済す時の閻魔顔。

なぞをかける【謎を掛ける】🔗🔉

なぞをかける【謎を掛ける】 謎の題を出して問う。 はっきり言わないで、遠回しに、相手がそれと悟るように言う。

なぞをとく【謎を解く】🔗🔉

なぞをとく【謎を解く】 出された謎の答えを言い当てる。 不明な点などを解決する。 《例文》 「天文学は宇宙の謎を解く学問である。」

なだれをうつ【雪崩を打つ】🔗🔉

なだれをうつ【雪崩を打つ】 雪崩のように、大ぜいの人一時にがどっと押し寄せるようす。 《例文》 「敵軍は雪崩を打って敗走した。」

なたをふるう【鉈を振るう】🔗🔉

なたをふるう【鉈を振るう】 それまで続いていた組織などに対し、人員を大幅に減らすなど、思い切った大規模な整理をはかること。 《参考》 大鉈を振るう。

なあってじつなし【名あって実なし】🔗🔉

なあってじつなし【名あって実なし】 →有名無実(ゆうめいむじつ)

ないがいけんのそうじまい【ないが意見の総じまい】🔗🔉

ないがいけんのそうじまい【ないが意見の総じまい】 遊びぐせや道楽は、使う金がなくなれば自然とおさまるものだということ。 ◎どんなに意見したところで金のあるうちは放蕩三昧(ほうとうざんまい)の暮らしをやめさせることはできないが、金を使い果たしてしまえば、おのずと遊ぶこともできなくなり、意見する必要がなくなるの意から。 〔較〕An empty purse,and a finished house,make a man wise,but too late.(空の財布と破産した家が人を賢くするが手遅れである)

ないがごくらく しらぬがほとけ【ないが極楽 知らぬが仏】🔗🔉

ないがごくらく しらぬがほとけ【ないが極楽 知らぬが仏】 貧しい者は財産のために気苦労などする必要がないし、ぜいたくの味も知らないので欲のために心を悩ませることもない。だから、かえって貧乏のほうが気が楽で、時には金持ちよりも幸せな場合があるということ。

ないこではなかれぬ【ない子では泣かれぬ】🔗🔉

ないこではなかれぬ【ない子では泣かれぬ】 親は子供のためにさまざまな苦労をし、時には泣かされることもあるが、子供がなければその苦労さえ味わえない。たとえどんな苦労をさせられようと、やはり子供はあったほうがよいということ。

ないじゅうがいごう【内柔外剛】🔗🔉

ないじゅうがいごう【内柔外剛】 外見は強そうに見えながら、実は気が弱く、からきしだらしのないこと。 〔出〕易経(えききょう) 〔対〕外柔内剛

ないじょのこう【内助の功】🔗🔉

ないじょのこう【内助の功】 夫が家の外で十分に活躍できるように、妻が家にあって陰ながら夫を助け、もり立てる功績のこと。 ◎「内助」は内部にあってする助力のこと。それによって立てる手柄の意から。

ないそではふれぬ【ない袖は振れぬ】🔗🔉

ないそではふれぬ【ない袖は振れぬ】 実際に持っていないものはいくら出したくても出すわけにはいかず、どうしようもないということ。 ◎袖のない着物では、袖を振りたくても振るわけにはいかないの意から。「ない袖は振られぬ」とも言う。 〔較〕An empty bag will not stand upright.(空の袋はまっすぐに立たぬ)

ないてくらすもいっしょうわらってくらすもいっしょう【泣いて暮らすも一生笑って暮らすも一生】🔗🔉

ないてくらすもいっしょうわらってくらすもいっしょう【泣いて暮らすも一生笑って暮らすも一生】 泣いて暮らそうと笑って暮らそうと、人の一生に変わりがないのなら、なるべく明るく楽しく暮らそうということ。

ないてばしょくをきる【泣いて馬謖を斬る】🔗🔉

ないてばしょくをきる【泣いて馬謖を斬る】 規律や秩序を守るためには、たとえどんなに愛する者であっても、命令に背いた者は、私情を捨て心を鬼にして厳罰に処するということ。 ◎中国蜀(しょく)の名将、諸葛孔明(しょかつこうめい)が、かわいがっていた部下の馬謖が命令に背いて軍を進め大敗したとき、軍律を守るために、泣きながら馬謖を斬ったという故事から。「涙を揮(ふる)って馬謖を斬る」とも言う。 〔出〕十八史略

ないときのしんぼう あるときのけんやく【ない時の辛抱 ある時の倹約】🔗🔉

ないときのしんぼう あるときのけんやく【ない時の辛抱 ある時の倹約】 金がないときにはどんなに不自由でもじっと辛抱せよ。また、金のあるときには持っているのにまかせて使ってしまわずに倹約をモットーとせよということ。

ないゆうがいかん【内憂外患】🔗🔉

ないゆうがいかん【内憂外患】 内部にある心配事やうちわもめと、外部から受ける心配事や圧迫。懸念される出来事が山積していること。 ◎国内の憂いと国外の患(わずら)いの意から。 〔出〕春秋左伝 〔例〕内憂外患交々(こもごも)至る。

なおききにまがるえだ【直き木に曲がる枝】🔗🔉

なおききにまがるえだ【直き木に曲がる枝】 どんなに正しい人にも、必ず欠点なり弱点なりがあるというたとえ。 ◎まっすぐな木にも曲がった枝がついているの意から。

なかずとばず【鳴かず飛ばず】🔗🔉

なかずとばず【鳴かず飛ばず】 →三年飛ばず鳴かず

なかぬならなくまでまとうほととぎす【鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥】🔗🔉

なかぬならなくまでまとうほととぎす【鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥】 →鳴くまで待とう時鳥

なかぬほたるがみをこがす【鳴かぬ蛍が身を焦がす】🔗🔉

なかぬほたるがみをこがす【鳴かぬ蛍が身を焦がす】 口に出して言うよりも、じっと黙っていることのほうが、心の中での思いは痛切なのだということ。 ◎鳴くことのできない蛍がまるで身を焦がすように光っていることから。「鳴く蝉(せみ)よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす」とも言う。 〔較〕Light cares speak,great ones are dumb.(小憂は語り大憂は黙る)

ながいきははじおおし【長生きは恥多し】🔗🔉

ながいきははじおおし【長生きは恥多し】 長生きをすれば当然それだけ恥をかくことも多くなる。だから、長生きは一概に幸せだとは言えないということ。 ◎「命長ければ恥多し」とも言う。

ながいはおそれ【長居はおそれ】🔗🔉

ながいはおそれ【長居はおそれ】 人の家に長居するのはよくないということ。また、一つ地位に長くとどまっていることは、いろいろな不都合や問題が起こってよくないということ。 〔類〕長居は無用

ながいはむよう【長居は無用】🔗🔉

ながいはむよう【長居は無用】 人の家を訪ねたら、適当な時間で切り上げよ、長っ尻(ちり)は嫌われるということ。 〔類〕長居はおそれ

ながいめでみる【長い目で見る】🔗🔉

ながいめでみる【長い目で見る】 ものごとや人物を現状だけで判断せず、これからのなりゆきや将来に期待して、温かい目で見守ること。 〔較〕Men are not to be measured by inches.(人は寸で測るべきにあらず)

ながいものにはまかれろ【長い物には巻かれろ】🔗🔉

ながいものにはまかれろ【長い物には巻かれろ】 権力や勢力のある強い者には反抗せず、おとなしく相手の言いなりになっておくほうが無難で、得策だということ。 〔類〕大きな物には呑まれよ 〔較〕Kings have long arms and have eyes and ears.(王には長い腕があり、目も耳もある)

ながこうじょうはあくびのたね【長口上は欠伸の種】🔗🔉

ながこうじょうはあくびのたね【長口上は欠伸の種】 とりとめもない長話は、聞いている人を飽きさせ、欠伸を催させるもとになるということ。

ながさきばってんえどべらぼうこうべひょうごのなんぞいや【長崎ばってん江戸べらぼう神戸兵庫のなんぞいや】🔗🔉

ながさきばってんえどべらぼうこうべひょうごのなんぞいや【長崎ばってん江戸べらぼう神戸兵庫のなんぞいや】 その土地その土地の方言の特徴をとらえて語調よく言ったことば。 〔類〕江戸べらぼうに京どすえ

ながれにさおさす【流れに棹さす】🔗🔉

ながれにさおさす【流れに棹さす】 都合のいいことが重なって、ものごとがすらすらと思いどおりに運ぶことのたとえ。 ◎流れに乗った小舟に、さらに棹で勢いをつけるの意から。

ながれにまくらしいしにくちすすぐ【流れに枕し石に漱ぐ】🔗🔉

ながれにまくらしいしにくちすすぐ【流れに枕し石に漱ぐ】 →石に漱ぎ流れに枕す

ながれるみずはくさらず【流れる水は腐らず】🔗🔉

ながれるみずはくさらず【流れる水は腐らず】 常に生き生きと動いているものには弊害が生じることがない。たとえば人間なら健康が約束されるし、組織などなら悪弊を生むことはないということ。 〔出〕子華子(しかし) 〔類〕使っている鍬は光る

ながれをくみてみなもとをしる【流れを汲みて源を知る】🔗🔉

ながれをくみてみなもとをしる【流れを汲みて源を知る】 人の言動をじっくり見れば、その人の気持ちや心根が自然にわかるということ。 ◎流れてきた水を汲んでみれば、その流れの源が推測できるの意から。 〔出〕摩訶止観(まかしかん)

なきっつらにはち【泣きっ面に蜂】🔗🔉

なきっつらにはち【泣きっ面に蜂】 困っているときに、さらに困ったことが重なって、立て続けに不運に見舞われることのたとえ。 ◎泣いてむくんだ顔をさらに蜂に刺されることから。「泣きっ面を蜂が刺す」とも言う。いろはがるた(江戸)。 〔例〕「泣きっ面蜂はどこだと探してる」(古川柳) 〔類〕弱り目に祟り目/こけた上を踏まれる/痛い上の針 〔較〕Misfortunes never come singly.(不幸は単独では決してやってこない)

なくことじとうにはかてぬ【泣く子と地頭には勝てぬ】🔗🔉

なくことじとうにはかてぬ【泣く子と地頭には勝てぬ】 理屈のわからない者や権力を握っている者にはどうやっても勝てない。だから、争ってもむだだということ。 ◎「地頭」は中世、荘園(しょうえん)を管理した権力のある役人。聞きわけがなく泣き叫ぶ子供と、横暴な地頭には勝ち目がないの意から。 〔較〕The crying child and my lord will have their own ways.(泣く子と殿様は思いを通す)

なくこにちち【泣く子に乳】🔗🔉

なくこにちち【泣く子に乳】 効き目がすぐに現れることのたとえ。 ◎泣いている赤ん坊に乳を与えれば、たちどころに泣きやむことから。

なくこはそだつ【泣く子は育つ】🔗🔉

なくこはそだつ【泣く子は育つ】 大きな声でよく泣く赤ん坊は健康で、丈夫にたくましく育つということ。 〔類〕赤子は泣き泣き育つ

なくてななくせ あってしじゅうはちくせ【なくて七癖 あって四十八癖】🔗🔉

なくてななくせ あってしじゅうはちくせ【なくて七癖 あって四十八癖】 人は多かれ少なかれ、癖を持っているということ。 ◎一見、癖のなさそうに見える人でも七つ、癖の多そうに見える人には四十八もあるの意から。単に「なくて七癖」とも言う。 〔類〕人に一癖 〔較〕Every man hath his faults.(だれにも欠点がある)

なくねこはねずみをとらぬ【鳴く猫は鼠を捕らぬ】🔗🔉

なくねこはねずみをとらぬ【鳴く猫は鼠を捕らぬ】 やたらとしゃべりまくる者は、とかく口先だけで、実行が伴わないということ。 ◎よく鳴く猫は鼠を捕らず、鼠を捕る猫は鳴かないということから。

なくまでまとうほととぎす【鳴くまで待とう時鳥】🔗🔉

なくまでまとうほととぎす【鳴くまで待とう時鳥】 チャンスがやってくるまで、あせったりむりをしたりせずに、辛抱強く待てということ。 ◎徳川家康が「鳴かぬなら」ということばに続けてつけた句といわれる。家康の忍耐強い性格を表していることばとして知られ、俗に、織田信長は「鳴かぬなら殺してしまえ時鳥」、豊臣秀吉は「鳴かぬなら鳴かしてみしょう時鳥」とつけたと伝えられる。

なけなしのむだづかい【なけなしの無駄遣い】🔗🔉

なけなしのむだづかい【なけなしの無駄遣い】 金に余裕のない者は安物買いをしたり、無計画に金をつかったりするために、結局はむだづかいをしてしまうことになるということ。 ◎「なけなし」はごくわずかの意。 〔対〕金持ち金使わず

なこうどぐちははんぶんにきけ【仲人口は半分に聞け】🔗🔉

なこうどぐちははんぶんにきけ【仲人口は半分に聞け】 縁談をまとめようとする仲人は、とかく相手の長所ばかりを話すもの。だから、仲人の話を聞くときには半分ぐらいに割り引いて聞くのがちょうどよいということ。 〔例〕「仲人口じゃござらぬと仲人言い」(古川柳) 〔類〕仲人七嘘(ななうそ)

なこうどななうそ【仲人七嘘】🔗🔉

なこうどななうそ【仲人七嘘】 仲人は縁談をまとめようとするあまり、どうしても相手の長所ばかりを誇張し、時には都合のよい嘘をまじえることも多い。だから、仲人の話は当てにならないし、うのみにしてはいけないということ。 〔例〕「あれがほっそりかと仲人呼びつける」(古川柳) 〔類〕仲人口は半分に聞け

なこうどはよいのうち【仲人は宵のうち】🔗🔉

なこうどはよいのうち【仲人は宵のうち】 仲人のつとめは結婚式が済んでしまえば終わるのだから、式が無事に済んだら、みんなの邪魔にならないように早く引き揚げたほうがよいということ。 ◎「仲人は宵の口」とも言う。 〔例〕「仲人がひらくと花も開く也(なり)」(古川柳)

なさけがあだ【情けが仇】🔗🔉

なさけがあだ【情けが仇】 相手のためを思ってしたことがかえって悪い結果をもたらすこと。思いやりが予想に反して逆効果になってしまうこと。 〔類〕恩が仇/慈悲が仇になる

なさけにはむかうやいばなし【情けに刃向かう刃なし】🔗🔉

なさけにはむかうやいばなし【情けに刃向かう刃なし】 情けをかけてくれた人に対しては、逆らうことはできないということ。 ◎恩情を受けた相手に振るう刃物などないの意から。 〔例〕「情けには敵なし恩に仇(あだ)はなし」(古川柳) 〔較〕Kindness is the noblest weapon to conquer with.(親切は人を制する最大の武器)

なさけはしちにおかれず【情けは質に置かれず】🔗🔉

なさけはしちにおかれず【情けは質に置かれず】 どんなに情けをかけてもらっても、経済的な援助のない気持ちだけのものでは、実際の生活にはなんの役にも立たないということ。 ◎情けは質草(しちぐさ)にならないの意から。 〔類〕思し召しより米の飯

なさけはひとのためならず【情けは人の為ならず】🔗🔉

なさけはひとのためならず【情けは人の為ならず】 人に情けをかけておけば、いずれめぐりめぐって自分のためになる。だから、人にはどんなときにも親切にしておいたほうがよいということ。 ◎「情けは人の為ではなく、自分の為である」の意からなお、「情けはその人のためにならない」と解釈するのは誤り。 〔較〕A kindness is never lost.(親切はむだにならない)

なしのつぶて【梨の礫】🔗🔉

なしのつぶて【梨の礫】 まったく応答がないこと。まるっきり音沙汰(おとさた)のないこと。 ◎「梨」は「無し」に掛けたことばで、「礫」は投げつけた小石。投げた礫は決して返ってこないことから。

なすびのはなとおやのいけんはせんにひとつもあだはない【茄子の花と親の意見は千に一つも仇はない】🔗🔉

なすびのはなとおやのいけんはせんにひとつもあだはない【茄子の花と親の意見は千に一つも仇はない】 →親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない

なせばなる【為せば成る】🔗🔉

なせばなる【為せば成る】 人間、その気になればなんでもできないことはないということ。 ◎江戸後期の米沢藩主、上杉鷹山(うえすぎようざん)の「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」という歌からと言われる。

なたねからあぶらまで【菜種から油まで】🔗🔉

なたねからあぶらまで【菜種から油まで】 ものごとのはじめから終わりまでのこと。 ◎まだ菜種の状態からそれを絞って油にするまでの意から。

なたをかしてやまをきられる【鉈を貸して山を伐られる】🔗🔉

なたをかしてやまをきられる【鉈を貸して山を伐られる】 好意でしてやったのに、こともあろうに、そのことのために害をこうむること。 ◎鉈を貸してやってその鉈でだいじな自分の山を伐られてしまうの意から。 〔類〕庇を貸して母屋を取られる

なだかのほねだか【名高の骨高】🔗🔉

なだかのほねだか【名高の骨高】 評判がよいわりには、実際はたいしたことがないことのたとえ。 ◎「名高」は名高いこと。「骨高」は骨ばってごつごつしていること。「高」の語呂を合わせて調子よく言ったもの。 〔類〕名あって実なし/有名無実

🔗🔉

ことわざで始まるの検索結果 1-100もっと読み込む