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はや【早】🔗🔉

はや【早】 《形容詞「はやい」の語幹から》[名]早いこと。多く、複合語として用いられる。「矢継ぎ―」「足―」「早打ち」「早追い」の略。「赤穂への―あいにくと降り通し」〈柳多留・九〉[副]時日の経過、ある事柄の実現・完了が、意外に早いという気持ちを表す語。はやくも。もはや。「―五年が過ぎた」「あたりは―暮れかかる」すぐに。さっさと。はやく。「―かの御使ひに対面し給へ」〈竹取〉実は。ほかならぬ。もともと。「変化(げ)の者にてはなかりけり。―人にてぞありける」〈平家・六〉

はや【×鮠】🔗🔉

はや【×鮠】 (関東地方で)ウグイの別名。(関西地方で)オイカワの別名。

は‐や【甲=矢・兄=矢・早=矢】🔗🔉

は‐や【甲矢・兄矢・早矢】 二本持って射る矢のうち、初めに射る矢。矢をつがえたとき、三枚羽根の羽表が外側になり裏が手前になる矢。→乙矢(おとや)

はや🔗🔉

はや [感]あきれたり、とまどったり、驚いたりしたときに発する語。「なんとも―、あきれた人だ」「いや―、まったく困った」

は‐や🔗🔉

は‐や 〔連語〕《係助詞「は」+係助詞「や」》疑問の意に感動を添えた意を表す。…かなあ。「島伝(しまづた)ふ足速(あばや)の小舟(をぶね)風守り年―経なむ逢ふとはなしに」〈万・一四〇〇〉(文末にあって)感動・詠嘆を表す。…よ。「御真木入日子(みまきいりびこ)―己が命(を)を盗み死せむと」〈記・中・歌謡〉「けしうはあらじ―」〈源・葵〉◆「や」を間投助詞とする説もある。は上代では名詞だけに付き、中古では連体形に付く。

はや‐あし【早足・速△歩】🔗🔉

はや‐あし【早足・速歩】 歩き方の速いこと。速い足どりで歩くこと。「駅まで―で急ぐ」馬術で、一分間二一〇メートルの速度を基準とする駆け方。トロット。

はや・い【早い・速い】🔗🔉

はや・い【早い・速い】 [形]はや・し[ク](速い)物事の進む度合いが大きい。動作・進行などがすみやかである。「足が―・い」「返事が―・い」「流れの―・い川」「のみこみの―・い人」遅い。(早い)ある基準より時間があまり過ぎていない。また、ある基準より時期が前である。「朝―・い電車に乗る」「―・いうちに手を打つ」「卒業が一年―・い」「梅雨入りが―・い」遅い。(早い)まだその時期ではない。その時がまだきていない。「結婚するにはまだ―・い」「あきらめるのは―・い」(早い)簡単である。てっとり早い。「調べるより聞くほうが―・い」「自分でするのがいちばん―・い」(「…するがはやいか」「…するよりはやく」の形で)時間をおかないで次の動作や物事が行われるさまを表す。「家に帰るが―・いかテレビの前に座り込む」→早くの「流れのはやい川」などでは「疾い」「捷い」とも書く。 [派生]はやさ[名] [下接句]足が早い・気が早い・勾配(こうばい)が早い・此(こ)の時遅く彼(か)の時早く・手が早い・耳が早い

はや‐いと【早糸】🔗🔉

はや‐いと【早糸】 糸車と紡錘(つむ)とに掛け渡す糸。調べ糸。早緒(はやお)

はや‐うし【早牛】🔗🔉

はや‐うし【早牛】 歩みの早い牛。

はや‐うた【早歌】🔗🔉

はや‐うた【早歌】 神楽歌(かぐらうた)の一。小前張(こさいばり)の部の最後にうたわれる歌。ユーモアに富んだ歌詞で、テンポも速い。宴曲(えんきよく)」に同じ。

はや‐うち【早打ち】🔗🔉

はや‐うち【早打ち】 [名]スル続けざまに早く打ったり打ち上げたりすること。「―の花火」「太鼓を―する」(「早撃ち」とも書く)ピストルなどをすばやく撃つこと。また、続けて撃つこと。「―の名手」野球で、打者が早いボールカウントから打つこと。「―して悪球に手を出す」馬や駕籠(かご)を走らせて急を知らせること。また、その使者。「―の駅(むまや)づたひの東路は遠きも近きさかひなりけり」〈新撰六帖・二〉

はやうち‐かた【早打ち肩】🔗🔉

はやうち‐かた【早打ち肩】 急に肩が充血して激痛を感じ、動悸(どうき)が高まり人事不省になる病気。うちかた。はやかた。「病人のくせに長湯をするからだ。…それこそ―だあ」〈滑・浮世風呂・前〉

はや‐うま【早馬】🔗🔉

はや‐うま【早馬】 早打ちの使者が走らせる馬。また、その使者。速く走る馬。

はや‐うまれ【早生(ま)れ】🔗🔉

はや‐うまれ【早生(ま)れ】 一月一日から四月一日までの間に生まれたこと。また、その人。四月二日から一二月三一日までに生まれた人が数え年八歳で就学するのに対して、数え年七歳で就学するところからいう。遅生まれ。

はや‐お【早緒】‐を🔗🔉

はや‐お【早緒】‐を 舟をこぐとき、櫓(ろ)につける綱。ろづな。早糸」に同じ。(そり)や車につけて引く綱。「たゆみつつ橇の―をつけなくに積もりにけりな越の白雪」〈山家集・上〉

はや‐おい【早追い】‐おひ🔗🔉

はや‐おい【早追い】‐おひ 江戸時代、急用の際に、昼夜兼行で駕籠(かご)をとばした使者。はや。

はや‐おき【早起き】🔗🔉

はや‐おき【早起き】 [名]スル朝早く起きること。「―してジョギングする」

はや‐おくり【早送り】🔗🔉

はや‐おくり【早送り】 [名]スル録音機やビデオなどのテープを、通常より早く回して先へ進めること。

はや‐おけ【早×桶】‐をけ🔗🔉

はや‐おけ【早×桶】‐をけ 粗末な棺桶。死者のあったとき、間に合わせに作るところからいう。

はや‐がえり【早帰り】‐がへり🔗🔉

はや‐がえり【早帰り】‐がへり [名]スルきまりの時刻より早く帰ること。「急用ができて―する」

はや‐がき【早×掻】🔗🔉

はや‐がき【早×掻】 雅楽の箏(そう)の主要な奏法の一。閑掻(しずがき)よりテンポの速いリズムで奏する。閑掻。

はや‐がく【早楽】🔗🔉

はや‐がく【早楽】 雅楽で、早拍子(はやびようし)を用いる曲。→延べ楽(がく)

はや‐かご【早×駕×籠】🔗🔉

はや‐かご【早××籠】 急いで走らせる駕籠。特に、早打ちの使者を乗せた駕籠。はやうちかご。

はや‐がてん【早合点】🔗🔉

はや‐がてん【早合点】 [名]スルよく聞いたり確かめたりしないうちにわかったつもりになること。早のみこみ。はやがってん。「―して失敗する」

はや‐がね【早鐘】🔗🔉

はや‐がね【早鐘】 火事や水害などの緊急な事態を知らせるために、激しく乱打する鐘。激しい動悸のたとえ。「心臓が―を打つ」

はや‐かわ【早川】‐かは🔗🔉

はや‐かわ【早川】‐かは 流れのはやい川。

はや‐かわ【早川】‐かは🔗🔉

はや‐かわ【早川】‐かは 神奈川県南西部の川。箱根の芦湖北端の湖尻から流れ出て、仙石原・湯本を経て小田原市で相模湾に注ぐ。山梨県西部、早川町を流れる川。白根山系の間(あい)岳に源を発し、南流して下部町と身延町との境で富士川に注ぐ。

はやかわ‐の【早川の】はやかは‐🔗🔉

はやかわ‐の【早川の】はやかは‐ 〔枕〕はやく流れ行く意から、「行く」にかかる。「―行きも知らず」〈万・三二七六〉

はや‐がわり【早変(わ)り・早替(わ)り】‐がはり🔗🔉

はや‐がわり【早変(わ)り・早替(わ)り】‐がはり [名]スル姿・ようすなどをすばやく変えること。「体育館がパーティー会場に―する」歌舞伎などで、一人の役者が同一場面ですばやく姿をかえ、二役以上を演じること。また、その演出。「お染の七役―」

はやく【早く】🔗🔉

はやく【早く】 《形容詞「はやい」の連用形から》[名]早い時期。早い時刻。「―に開けた地」「朝―から並んで待つ」[副]早い時期に。かなり前に。「―親をなくした」「―世に認められた」(多くあとに詠嘆の助動詞「けり」を伴って)驚いたことには。わかってみれば何と。「いかなる船なると云ふ事を知らざるに、―、賊船なりけり」〈今昔・六・六〉もともと。やっぱり。「―跡なき事にはあらざめり」〈徒然・五〇〉

は‐やく【端役】🔗🔉

は‐やく【端役】 映画・演劇などで、主要でない役柄。転じて、つまらない役目。また、その役の人。

は‐やく【破約】🔗🔉

は‐やく【破約】 [名]スル約束を破ること。また、契約を取り消すこと。「融資の件を―する」

はや‐ぐい【早食い】‐ぐひ🔗🔉

はや‐ぐい【早食い】‐ぐひ 食物を早く食うこと。食べ方が早いこと。

はや‐くち【早口】🔗🔉

はや‐くち【早口】 しゃべり方が早いこと。早言葉。早言(はやこと)。「―でまくしたてる」「早口言葉」の略。

はやくち‐ことば【早口言葉】🔗🔉

はやくち‐ことば【早口言葉】 同音が重なったりして発音しにくい文句を早口にいうこと。また、その文句。「なげしの上の長なぎなたは誰(た)が長なぎなたぞ」の類。早口そそり。早言葉。早言。

はやくち‐そそり【早口そそり】🔗🔉

はやくち‐そそり【早口そそり】早口言葉」に同じ。

はやく‐も【早くも】🔗🔉

はやく‐も【早くも】 [副]物事の進行や実現が予想外に早いさま。もう。「―三年の歳月が流れた」「―反響が現れる」仮に早い場合を想定しても。早くても。「仕上がりは―来週になる」

はや‐ご【早△具】🔗🔉

はや‐ご【早具】早合(はやごう)」に同じ。

はや‐ごう【早合】‐ガフ🔗🔉

はや‐ごう【早合】‐ガフ 火薬を詰めた紙製の小さい筒。昔、小銃の弾丸を発射させるのに用いた。現在でいう薬莢(やつきよう)のこと。早具(はやご)

はや‐こと【早言】🔗🔉

はや‐こと【早言】 早口」に同じ。「恐ろしく―で、詞は聞き取れない」〈鴎外・蛇〉早口言葉」に同じ。

はや‐ことば【早言葉】🔗🔉

はや‐ことば【早言葉】 早口」に同じ。早口言葉」に同じ。

はや‐さ【早さ・速さ】🔗🔉

はや‐さ【早さ・速さ】 はやいこと。また、その度合い。「―を競う」「すごい―で食べる」速度の大きさ。→速度[用法]

はや‐ざき【早咲き】🔗🔉

はや‐ざき【早咲き】 ふつうの開花期よりも早く咲くこと。また、その花。「―の桜」遅咲き。

はや‐さめ【△暴雨・速雨】🔗🔉

はや‐さめ【暴雨・速雨】 にわか雨。夕だち。群雨(むらさめ)。驟雨(しゆうう)。「沙本(さほ)の方より―零(ふ)り来て」〈記・中〉

はやし【林】🔗🔉

はやし【林】 樹木がたくさん集まって生えている所。「武蔵野の面影を残す―」「雑木―」同類のものが立ち並んでいる状態。「アンテナの―」

はやし【林】🔗🔉

はやし【林】 姓氏の一。

はやし【△栄し】🔗🔉

はやし【栄し】 そばにあって引き立てるもの。装飾。「我(あ)が角は御笠(みかさ)の―」〈万・三八八五〉

はやし【×囃子・×囃】🔗🔉

はやし【×囃子・×囃】 《動詞「はや(囃)す」の連用形から》能・狂言・歌舞伎・長唄・寄席演芸など各種の芸能で、拍子をとり、または気分を出すために奏する音楽。主に打楽器と管楽器とを用いるが、芸能によって唄や三味線が加わることもある。能の略式演奏形式の一。一曲の主要部分(または全曲)を特に囃子を入れて演奏するもの。番囃子・舞囃子・居囃子・素囃子がある。

はや‐しお【早潮】‐しほ🔗🔉

はや‐しお【早潮】‐しほ さしひきのはやい潮。また、流れのはやい潮流。「―や春の霞のながれ江になほ影とまる夜半月かな」〈為尹千首〉

はやし‐かた【×囃子方】🔗🔉

はやし‐かた【×囃子方】 能・狂言・歌舞伎・民俗芸能などで、囃子を奏する役。能・狂言では笛方・小鼓方・大鼓方・太鼓方の四役、歌舞伎では三味線以外の各種楽器の奏者。

はやし‐がほう【林鵝峰】🔗🔉

はやし‐がほう【林鵝峰】一六一八〜一六八〇]江戸前期の儒学者。京都の人。羅山の三男。名は、春勝・恕(しのぶ)。別号、春斎。将軍徳川家光に仕えて経書を講じ、「本朝通鑑」などを編纂。幕府外交の機密にも参与した。著「鵝峰文集」など。

はやし‐ごと【×囃子事】🔗🔉

はやし‐ごと【×囃子事】 能・狂言で、謡なしに器楽だけで演奏する部分。立ち方の登場・退場に用いる出入り事(次第・一声(いつせい)など)と、舞台における動きに伴う舞事・働き事などがある。

はやし‐ことば【×囃子△詞】🔗🔉

はやし‐ことば【×囃子詞】 歌謡などで、歌詞の本文とはなれて、歌い出しの部分や中間・終わりに調子をとるためにさし入れる言葉。

はやし‐ざ【×囃子座】🔗🔉

はやし‐ざ【×囃子座】 能舞台で、後座(あとざ)の手前の、本舞台にいちばん近い部分。囃子方が位置して演奏する所。

はやし‐しへい【林子平】🔗🔉

はやし‐しへい【林子平】一七三八〜一七九三]江戸中期の経世家。江戸の人。名は友直。大槻玄沢・宇田川玄随らと交遊。海外事情に通じ、蝦夷(えぞ)地開拓の必要性を説いたが、「三国通覧図説」「海国兵談」などが幕府の忌諱(きき)に触れ、蟄居(ちつきよ)を命ぜられた。寛政三奇人の一人。

はやし‐じゅっさい【林述斎】🔗🔉

はやし‐じゅっさい【林述斎】一七六八〜一八四一]江戸後期の儒学者。名は衡(たいら)。字(あざな)は徳詮。号、蕉軒。美濃岩村藩主松平乗蘊の子。幕府の命により、血統の絶えた林家を相続し、林家中興の祖と称される。幕府教学行政に尽力した。「徳川実紀」を編纂。著「蕉軒雑録」など。

はやし‐しゅんさい【林春斎】🔗🔉

はやし‐しゅんさい【林春斎】 林鵝峰(はやしがほう)

はやし‐せんじゅうろう【林銑十郎】‐センジフラウ🔗🔉

はやし‐せんじゅうろう【林銑十郎】‐センジフラウ一八七六〜一九四三]軍人。陸軍大将。石川の生まれ。朝鮮軍司令官・教育総監・陸相などを経て昭和一二年(一九三七)首相となり、内閣を組織したが選挙で大敗、四か月で総辞職。

はやし‐だ【×囃子田】🔗🔉

はやし‐だ【×囃子田】 花田植え

はやし‐たけし【林武】🔗🔉

はやし‐たけし【林武】一八九六〜一九七五]洋画家。東京の生まれ。本名、武臣(たけおみ)。独立美術協会の設立に参加。フォービスムを基調として、重厚なマチエール、明確な構図の具象画を描いた。文化勲章受章。

はやし‐たつお【林達夫】‐たつを🔗🔉

はやし‐たつお【林達夫】‐たつを一八九六〜一九八四]評論家。東京の生まれ。自由主義的な思想家として、政治・思想・文化の動向に鋭い批判を加えた。平凡社の「世界大百科事典」編集長。著「思想の運命」「歴史の暮方」「共産主義的人間」など。

はやし‐た・てる【×囃し立てる】🔗🔉

はやし‐た・てる【×囃し立てる】 [動タ下一]はやした・つ[タ下二]盛んにはやす。「やんやと―・てる」「失敗を―・てる」

はやし‐つるいち【林鶴一】🔗🔉

はやし‐つるいち【林鶴一】一八七三〜一九三五]数学者。徳島の生まれ。東北大教授。日本最初の数学専門誌「東北数学雑誌」を創刊し、和算の研究家としても活躍。教科書・啓蒙書の著作も多い。

はやし‐どうしゅん【林道春】‐ダウシユン🔗🔉

はやし‐どうしゅん【林道春】‐ダウシユン 林羅山(はやしらざん)

はや‐じに【早死に】🔗🔉

はや‐じに【早死に】 [名]スル若くして死ぬこと。若死に。夭折(ようせつ)。「病気で―する」

はやし‐のぶあつ【林信篤】🔗🔉

はやし‐のぶあつ【林信篤】 林鳳岡(はやしほうこう)

はやし‐ひろもり【林広守】🔗🔉

はやし‐ひろもり【林広守】一八三一〜一八九六]雅楽家。大坂の生まれ。笙(しよう)の名手で、製作もよくした。宮内省雅楽局伶人長として奥好義(おくよしいさ)・林広季の合作「君が代」を完成。

はやし‐ぶぎょう【林奉行】‐ブギヤウ🔗🔉

はやし‐ぶぎょう【林奉行】‐ブギヤウ 御林奉行(おはやしぶぎよう)

はやし‐ふさお【林房雄】‐ふさを🔗🔉

はやし‐ふさお【林房雄】‐ふさを一九〇三〜一九七五]小説家。大分の生まれ。本名、後藤寿夫。プロレタリア作家として出発。のち転向し、戦後の民主主義否定の論陣の一翼を担った。小説「青年」「西郷隆盛」、評論「大東亜戦争肯定論」など。

はやし‐ふみこ【林芙美子】🔗🔉

はやし‐ふみこ【林芙美子】一九〇三〜一九五一]小説家。山口の生まれ。多くの職を転々としながら、自伝的小説「放浪記」で文壇に出た。一貫して庶民の生活を共感をこめて描いた。他に小説「清貧の書」「晩菊」「浮雲」「めし」、詩集「蒼馬を見たり」など。

はやし‐ほうこう【林鳳岡】‐ホウカウ🔗🔉

はやし‐ほうこう【林鳳岡】‐ホウカウ一六四四〜一七三二]江戸中期の儒学者。江戸の人。鵝峰の次男。名は信篤。徳川家綱から吉宗までの五代の将軍に仕えた。林家学問所が湯島に移され、官学の学問所となったとき、大学頭(だいがくのかみ)に任ぜられ、以後世襲。

はや‐じまい【早仕舞(い)】‐じまひ🔗🔉

はや‐じまい【早仕舞(い)】‐じまひ [名]スルいつもより早く仕事を終えること。「店を―して出かける」

はやし‐またしち【林又七】🔗🔉

はやし‐またしち【林又七】一六一三?〜一六九九?]江戸前期の装剣金工家。尾張の人。本名、清三郎、または重治。肥後の加藤家・細川家に仕える。巧みな透かしと布目象眼により肥後鐔(つば)の完成者とされ、林派(春日派)の祖となった。

はや‐じも【早霜】🔗🔉

はや‐じも【早霜】 秋早くおりる霜。遅霜(おそじも)

はやし‐もの【×囃子物】🔗🔉

はやし‐もの【×囃子物】 中世の芸能で、笛・鼓・太鼓などではやしながら歌舞・物真似(ものまね)などを行うもの。多くは、作り物や風流(ふりゆう)を伴う。祭礼などに行われた。狂言謡の一。が狂言に取り入れられたもの。多くは舞踊的な所作を伴う。囃子に用いる楽器。

はやしや‐しょうぞう【林屋正蔵】‐シヤウザウ🔗🔉

はやしや‐しょうぞう【林屋正蔵】‐シヤウザウ一七八〇〜一八四二]落語家。初世。林屋(五代目から林家)派の祖。江戸の人。初世三笑亭可楽の門下。道具を使用した怪談噺(ばなし)を創始。戯作もよくした。

はやし‐ゆうぞう【林有造】‐イウザウ🔗🔉

はやし‐ゆうぞう【林有造】‐イウザウ一八四二〜一九二一]政治家。高知の生まれ。板垣退助らと立志社を創立。西南戦争では武器購入に奔走したが、発覚して投獄。国会開設後、衆議院議員、逓相・農商務相を歴任。自由党・政友会に所属。

ハヤシ‐ライス🔗🔉

ハヤシ‐ライス 《和hashed+riceとも、考案者の名前からともいう》油でいためた牛肉・タマネギ・ジャガイモなどに、ブラウンソースまたはトマトピューレや小麦粉を加えて煮込み、飯にかけた日本独特の洋風料理。

はやし‐らざん【林羅山】🔗🔉

はやし‐らざん【林羅山】一五八三〜一六五七]江戸初期の儒学者。幕府儒官林家の祖。京都の人。名は忠・信勝。法号、道春。朱子学を藤原惺窩(ふじわらせいか)に学び、徳川家康から家綱まで四代の将軍に侍講として仕えた。上野忍岡の家塾は、のちの昌平坂学問所の起源となった。著「羅山文集」など。

はや・す【生やす】🔗🔉

はや・す【生やす】 [動サ五(四)]《「栄やす」と同語源》生えるようにする。生えて伸びた状態にする。「ひげを―・す」「根を―・す」「切る」の忌み詞。「御髪をもめされず、御爪も―・させ給はず」〈保元・下〉 [可能]はやせる

はや・す【×囃す】🔗🔉

はや・す【×囃す】 [動サ五(四)]《「栄やす」と同語源》手を打ったり、声を出したりして歌舞の調子をとる。「手拍子を打って―・す」囃子(はやし)を奏する。「笛太鼓で―・す」声をそろえてあざけったり、ほめそやしたりする。「弱虫やあいと―・す」「やんやと―・されて得意になる」取引市場で、値を上げる材料として言いたてる。「不況に強い食品株が―・される」 [可能]はやせる

はや・す【△栄やす・△映やす】🔗🔉

はや・す【栄やす・映やす】 [動サ四]映えるようにする。引き立てる。「必ずかやうの事を仰せられて、ことを―・させ給ふなり」〈大鏡・道長上〉ほめたたえる。称賛する。「庭に生(お)ふるあさてが花を―・しけむ昔の人ぞ見ねど恋しき」〈曾丹集〉

はや‐ずし【早×鮨・早×鮓】🔗🔉

はや‐ずし【早×鮨・早×鮓】 塩あるいは酢で締めた魚と、酢を加えて調味した飯とを重ね、強く押しをして一夜または数時間で味をならして食べる鮨。一夜鮨。《季 夏》→熟(な)れ鮨

はや‐せ【早瀬】🔗🔉

はや‐せ【早瀬】 川で水の流れの速い所。

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[音]イツ    イチ [訓]はや‐る    はや‐い    うしな‐う    のが‐れる    そ‐れる    すぐ‐れる [部首] [総画数]11 [コード]区点    1679      JIS   306F      S‐JIS 88ED [分類]常用漢字 [難読語] →いち‐ぶつ【逸物】いち‐もつ【逸物】ドイツ【Deutschland】どどいつ【都都逸・都都一】

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[音]ショウ    ソウ [訓]か‐つ    はや‐い    はかばかし‐い [部首]手 [総画数]11 [コード]区点    3025      JIS   3E39      S‐JIS 8FB7 [分類]人名用漢字 [難読語] →しょう‐ほう【勝報】・【捷報】はしか・し【捷し・敏捷し】はしこ・い【捷い・敏捷い】はしっこ・い【捷い・敏捷い】

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[音]シン    ジン    シュン [訓]はや‐い    と‐し    すみや‐か [部首] [総画数]6 [コード]区点    3155      JIS   3F57      S‐JIS 9076 [分類]常用漢字

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[音]セイ    ショウ    サン [訓]う‐む    う‐まれる    い‐きる    い‐かす    い‐ける    なま    は‐やす    は‐える    お‐う    な‐る    き    うぶ    いき [部首]生 [総画数]5 [コード]区点    3224      JIS   4038      S‐JIS 90B6 [分類]常用漢字 [難読語] →あい‐にく【生憎】あおう‐こうみょうじ【粟生光明寺】あさじ‐う【浅茅生】あそう【麻生】あのう【賀名生】あや‐にく【生憎】あわ‐ふ【粟生】いくくにたま‐じんじゃ【生国魂神社】いくた【生田】いくの【生野】いけずき【生・生食】いけま【生馬】いこま【生駒】いや‐おい【弥生】う‐しょう【有生】うぶすな【産土・生土・産神】うまず‐め【不生女・石女】うりゅう【瓜生】えどうまれうわきのかばやき【江戸生艶気樺焼】お‐う【麻生】おぎゅう‐そらい【荻生徂徠】おく‐て【奥手・晩生・晩稲】お‐ふ【麻生】かいけ‐おんせん【皆生温泉】がもう【蒲生】キーサン【妓生】き‐じ【生地・素地】き‐すぐ【生直】きっ‐すい【生粋】き‐なり【生成り・生形】きび‐そ【生皮苧】き‐びら【生平】き‐みつ【生蜜】き‐もと【生きゃくしょう‐そくもう【隔生即忘・隔生則忘】きり‐ふ【切斑・切生】きりゅう【桐生】くさ‐ふ【草生】け‐しょう【化生】さき‐しょう【前生】ささ‐う【笹生】ささ‐ふ【笹生】さ‐ば【生飯】さんげがくしょうしき【山家学生式】さん‐ば【生飯・散飯】さん‐ぱん【生飯・散飯】シーサン【先生】しゅ‐じょう【衆生】しょう‐が【生薑・生姜・薑】しょう‐きょう【生薑・生姜】すい‐さん【出生】すいてんぐうめぐみのふかがわ【水天宮利生深川】すぎ‐わい【生業】す‐じょう【衆生】すずし【生絹】せみ‐やどりが【蝉寄生蛾・蝉宿蛾】せりょう【芹生】そう‐せい【叢生・簇生】そう‐ぜん【生前】そ‐せい【蘇生・甦生】その‐う【園生】そも‐さん【作麼生・怎麼生・什麼生】たけふ【武生】たちはき‐せんじょう【帯刀先生】ちくぶ‐しま【竹生島】ち‐ふ【茅生】ちょ‐せんせい【先生・楮先生】なか‐て【中手・中生】なま‐め【生海布】なり‐わい【生業・家業】のり【生血・血】はにゅう【羽生】はにゅう【埴生】はぶ‐げんせき【土生玄碩】ひっ‐せい【畢生】ふっさ【福生】へん‐じょう【変成・変生】ほや【寄生】ほよ【寄生】み‐あれ【御生れ・御阿礼】みぶ【壬生】やぎゅう【柳生】やどり‐ぎ【宿木・寄生木】やどり‐ばえ【寄生蠅】やどり‐ばち【寄生蜂】やよい【弥生】よう‐しょう【永生】よもぎ‐う【蓬生】わせ【早稲・早生】

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[音]ソウ    サッ [訓]はや‐い    はや‐まる    はや‐める    つと‐に    はや    さ [部首]日 [総画数]6 [コード]区点    3365      JIS   4161      S‐JIS 9181 [分類]常用漢字 [難読語] →いさはや【諫早】さ‐おとめ【早少女・早乙女】さ‐そく【早速】さ‐つき【五月・皐月・早月】さ‐なぶり【早苗饗】さわら【早良】さ‐わらび【早蕨】そうとめ【早乙女】は‐や【甲矢・兄矢・早矢】はや‐ご【早具】はやちね‐さん【早池峰山】はやとも‐の‐せと【早鞆瀬戸】ほととぎすだてのききがき【早苗鳥伊達聞書】も‐はや【最早】わさ【早稲・早】わさ‐さ【早酒・わせ【早稲・早生】

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[音]ソク [訓]はや‐い    はや‐める    すみ‐やか    まね‐く [部首] [総画数]10 [コード]区点    3414      JIS   422E      S‐JIS 91AC [分類]常用漢字 [難読語] →さ‐そく【早速】なにわ【難波・浪速・浪華・浪花】にぎはやひ‐の‐みこと【饒速日命・邇芸速日命】

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[音]ソウ [訓]のみ    はや‐い    つと‐に [部首]虫 [総画数]10 [コード]区点    3934      JIS   4742      S‐JIS 9461 [難読語] →みじん‐こ【微塵子・水蚤】

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[音]バツ    バチ    ハツ [訓]ぬ‐く    ぬ‐ける    ぬ‐かす    ぬ‐かる    はや‐い    も‐つ [部首]手 [総画数]7 [コード]区点    4020      JIS   4834      S‐JIS 94B2 [分類]常用漢字 [難読語] →しょう‐ばつ【聳抜】バトゥ【Batu】ばとう【抜頭・撥頭・髪頭】

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[音]ボウ    バク    ボ    ホウ    ボク    ホク [訓]あら‐い    あ‐れる    あば‐れる    そこな‐う    はや‐い    にわか    さら‐す    あば‐く [部首]日 [総画数]15 [コード]区点    4329      JIS   4B3D      S‐JIS 965C [分類]常用漢字 [難読語] →はや‐さめ【暴雨・速雨】ぼり‐や

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[音]リン [訓]はやし [部首]木 [総画数]8 [コード]区点    4651      JIS   4E53      S‐JIS 97D1 [分類]常用漢字 [難読語] →うじい【雲林院】うりん‐いん【雲林院】しょうじ‐たろう【東海林太郎】し‐りん【緇林】とんだばやし【富田林】ハリウッド【Hollywood】ベルリン【Berlin】りゅう‐ごう【林檎】りん‐ご【林檎】りんゆう【林邑】

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[音]ソウ [訓]はやし    はや‐す [部首]口 [総画数]21 [コード]区点    5182      JIS   5372      S‐JIS 9A92 [難読語] →おやま‐ばやし【飾山囃子】はやし【囃子・囃】

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[音]バツ    ハイ    バチ    ハツ [訓]ぬ‐く    ぬ‐ける    ぬ‐かす    ぬ‐かる    はや‐い    も‐つ [部首]手 [総画数]8 [コード]区点    5722      JIS   5936      S‐JIS 9D55

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[音]シ [訓]は‐せる    はや‐い    と‐し [部首]馬 [総画数]15 [コード]区点    8143      JIS   714B      S‐JIS E96A [難読語] →きゅう‐し【急駛】

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[音]ガイ [訓]はえ    はや [部首]魚 [総画数]17 [コード]区点    8230      JIS   723E      S‐JIS E9BC

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