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あ【足】🔗🔉

】 あし。万葉集14「―の音せず行かむ駒もが」

あ‐おと【足音】🔗🔉

あ‐おと足音⇒あのと

あし【足・脚】🔗🔉

あし足・脚】 ➊動物の下肢の部分。 ①胴から下に分かれ出て、からだを支え、また歩くのに使う部分。古事記「―よ行くな」。古今和歌集「夢路には―も休めず通へども」 ②(特に人間の)足首から下の部分。古事記「かき貝に―踏ますな」。「―の裏」 ➋形・位置などが、動物の足に似ているもの。 ①物の下部にあり支えの用をするもの。枕草子8「東の門は四つ―になして」。「机の―」 ②二つ分かれ出たもの。 ㋐下に二股になって出ているもの。「かんざしの―」 ㋑太刀の帯取りを通す金具。一の足、二の足がある。 ③漢字の下部をなす構成部分。「思」の「心」、「熱」の「灬」など。 ④雨の降り落ちる形を見立てた言い方。宇津保物語嵯峨院「雨の―のごと見立てては」。源氏物語須磨「雨の―あたる所」 ⑤本体の、末と認められる部分。 ㋐船の水面下にはいる部分。入り足。ふなあし。日葡辞書「フネノアシガイッタ」 ㋑長旗の風にひるがえる末部。源平盛衰記35「旗の―を見て…ここかしこより馳せ集る」 ㋒刺網さしあみの海底につく部分。 ⑥(のびて切れない)餅のねばりけ。「―の強い餅」 ⑦〔数〕直線または平面に、ある点から下ろした垂線がその直線または平面と交わる点。 ➌動物の足のように、移動に使う、または移動するもの。また、その移動。 ①歩み。 ㋐歩いたり走ったりすること。源氏物語玉鬘「少し―慣れたる人は、とく御堂に参りつきにけり」。「―を止める」 ㋑歩いたり走ったりして移動する能力。「―が弱る」 ㋒交通(機関)。「ストで―を奪われる」 ㋓訪れるために行く、または来ること。「客の―が遠のく」「その―で買物にまわる」 ②逃げ歩いた道筋。足どり。 ③物の移行。また、その跡。 ㋐ものが過ぎ行くこと。水などの流れ。仁勢物語「八幡山のふもとなる河原、―いとはやく強くて」。「日の―」「雲の―」 ㋑相場の変動の跡。 ④(足のようによく動くからいう)流通のための金銭。 ㋐ぜに。おかね。(現在は「お―」の形でしか使わない)徒然草「多くの―を賜ひて」 ㋑出費。特に、欠損。 ◇一般には「足」。人や動物の下肢および下部にあって支えとなる物の場合は「脚」も使う。 ⇒足が上がる ⇒足が重い ⇒足が地に着かない ⇒足が付く ⇒足が出る ⇒足が遠のく ⇒足が早い ⇒足が棒になる ⇒足が向く ⇒足で稼ぐ ⇒足に任せる ⇒足の踏み場もない ⇒足を蹻げて待つ ⇒足を洗う ⇒足を入れる ⇒足を奪われる ⇒足を限りに ⇒足を重ねて立ち目を仄てて視る ⇒足を食われる ⇒足をすくう ⇒足を擂粉木にする ⇒足を空に ⇒足を出す ⇒足を使う ⇒足を付ける ⇒足を取られる ⇒足を抜く ⇒足を伸ばす ⇒足をはかりに ⇒足を運ぶ ⇒足を引っ張る ⇒足を踏み入れる ⇒足を棒にする ⇒足を向けて寝られない ⇒足を休める

あし‐あし【足足】🔗🔉

あし‐あし足足】 足並が揃わないさま。また、ちりぢりになるさま。三河物語「駿河衆も―にして引退く」

あし‐おし【足押し】🔗🔉

あし‐おし足押し】 尻と両手を地につけ、足のうらを合わせて押しあって勝負する遊戯。→足相撲

あし‐おと【足音】🔗🔉

あし‐おと足音】 歩く足の音。比喩的に、物事の訪れる気配をいう。「春の―」

○足が上がるあしがあがる🔗🔉

○足が上がるあしがあがる 頼る所がなくなる。職を失う。浄瑠璃、桂川連理柵「お石女郎が聞かれたら、あいつはすぐに―」 ⇒あし【足・脚】

○足が重いあしがおもい🔗🔉

○足が重いあしがおもい ①足が疲れている。 ②そこへ出向くのがいやである。行きたくない。夏目漱石、三四郎「三四郎は急に足が重くなつた」 ⇒あし【足・脚】 あしかが足利】 栃木県南西部の市。足利氏発祥の地。中世末以来、絹織物の産地。現在は繊維工業のほか、機械・化学工業も発達。人口16万。 ⇒あしかが‐おり【足利織】 ⇒あしかが‐がっこう【足利学校】 ⇒あしかが‐ぞめ【足利染】 ⇒あしかが‐ぶんこ【足利文庫】 あしかが足利】 源義家の孫義康が、下野足利郡足利荘を本拠として称した氏。尊氏たかうじ以後、室町幕府将軍家。→室町幕府(表)。 足利(略系図) ⇒あしかが‐うじみつ【足利氏満】 ⇒あしかが‐しげうじ【足利成氏】 ⇒あしかが‐じだい【足利時代】 ⇒あしかが‐たかうじ【足利尊氏】 ⇒あしかが‐ただふゆ【足利直冬】 ⇒あしかが‐ただよし【足利直義】 ⇒あしかが‐ばくふ【足利幕府】 ⇒あしかが‐まさとも【足利政知】 ⇒あしかが‐もちうじ【足利持氏】 ⇒あしかが‐もとうじ【足利基氏】 ⇒あしかが‐よしあき【足利義昭】 ⇒あしかが‐よしあきら【足利義詮】 ⇒あしかが‐よしかず【足利義量】 ⇒あしかが‐よしかつ【足利義勝】 ⇒あしかが‐よしずみ【足利義澄】 ⇒あしかが‐よしたね【足利義稙】 ⇒あしかが‐よしてる【足利義輝】 ⇒あしかが‐よしのり【足利義教】 ⇒あしかが‐よしはる【足利義晴】 ⇒あしかが‐よしひさ【足利義尚】 ⇒あしかが‐よしひで【足利義栄】 ⇒あしかが‐よしまさ【足利義政】 ⇒あしかが‐よしみ【足利義視】 ⇒あしかが‐よしみつ【足利義満】 ⇒あしかが‐よしもち【足利義持】 あしかが‐うじみつ足利氏満‥ウヂ‥ 南北朝時代の武将。鎌倉公方。基氏の子。関東の平定につとめ、将軍義満にとって代わろうとの野心を抱いたが、関東管領上杉憲春の諫死かんしにより中止。(1359〜1398) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐おり足利織】 足利市付近で産する織物の総称。 ⇒あしかが【足利】 あしかが‐がっこう足利学校‥ガクカウ 中世の足利にあった高等教育機関。「坂東の大学」とも称せられ、儒書・仏書を講述。室町初期に栄え、一旦衰微。上杉憲実が儒書・領田を寄付し保護・統制。以後、戦国大名の保護を受けた。郷学校ごうがっこうとして1872年(明治5)まで存続。施設の一部は史跡として現存。 ⇒あしかが【足利】 あしかが‐しげうじ足利成氏‥ウヂ 室町中期の武将。持氏の子。結城合戦後許されて鎌倉公方となる。幕府・上杉氏と対立し、下総古河に移って古河公方と称し、堀越公方政知と対抗。(1438〜1497) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐じだい足利時代】 室町時代の別称。 ⇒あしかが【足利】 あしかが‐ぞめ足利染】 足利産の染絹。雨月物語2「雀部ささべの曾次といふ人、―の絹を交易するために」 ⇒あしかが【足利】 あしかが‐たかうじ足利尊氏‥ウヂ 室町幕府初代将軍(在職1338〜1358)。初め高氏。後醍醐天皇の諱いみな尊治の1字を賜って尊氏と称した。元弘の乱に六波羅を陥れて建武新政のきっかけをつくったが、のち叛いて光明天皇を擁立し、征夷大将軍となり、室町幕府を開いた。(1305〜1358) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐ただふゆ足利直冬】 南北朝時代の武将。尊氏の子。のち直義の養子となる。長門探題として下向の途中、高師直の命を受けた配下に襲われて肥後に落ちのび、勢力を蓄えて上京。いったん入京するが奪回され、以後中国地方を転々。生没年未詳。 ⇒あしかが【足利】 あしかが‐ただよし足利直義】 南北朝時代の武将。尊氏の弟。兄と共に建武政権に叛き、幕府を開いてその実権を握ったが、尊氏の執事高師直と争い、尊氏と不和を生じた。観応の擾乱じょうらんで武家方の分裂をひき起こし関東に下ったが、鎌倉で毒殺された。三条殿。錦小路殿。(1306〜1352) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐ばくふ足利幕府】 室町幕府の別称。 ⇒あしかが【足利】 あしかが‐ぶんこ足利文庫】 足利学校付属の文庫。中世の上杉家累代の寄進本などを所蔵し、現在、足利学校遺蹟図書館として存続。 ⇒あしかが【足利】 あしかが‐まさとも足利政知】 室町中期の武将。義教の子。成氏を抑えるため東下させられたが、伊豆にとどまり堀越公方と呼ばれた。(1435〜1491) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐もちうじ足利持氏‥ウヂ 室町前期の武将。鎌倉公方。満兼の子。上杉禅秀の乱を平定。のち将軍義教と対立、永享の乱を起こしたが、敗れて自刃。(1398〜1439) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐もとうじ足利基氏‥ウヂ 南北朝時代の武将。尊氏の第4子。1349年(貞和5)鎌倉に入り、初代の鎌倉公方となり関東を支配。(1340〜1367) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐よしあき足利義昭】 室町幕府第15代将軍(在職1568〜1573)。義晴の子。興福寺一乗院門跡となり覚慶。還俗して初め義秋。織田信長に擁立されて将軍となったが、のち不和を生じ、1573年(天正1)京都を追われる。諸国を流浪、豊臣秀吉に保護され、大坂に没。(1537〜1597) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐よしあきら足利義詮】 室町幕府第2代将軍(在職1358〜1367)。尊氏の子。(1330〜1367) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐よしかず足利義量】 室町幕府第5代将軍(在職1423〜1425)。義持の子。将軍となったが夭折。(1407〜1425) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐よしかつ足利義勝】 室町幕府第7代将軍(在職1442〜1443)。義教の子。8歳で将軍、翌年病死。(1434〜1443) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐よしずみ足利義澄】 室町幕府第11代将軍(在職1494〜1508)。政知の子。初め出家して清晃、のち細川政元に擁せられて還俗し、義遐よしとお・義高と改名。1508年(永正5)前将軍義稙に追われ、近江に没。(1480〜1511) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐よしたね足利義稙】 室町幕府第10代将軍(在職1490〜1493・1508〜1521)。義視の子。義政の養子。初め義材よしき・義尹よしただ。1490年(延徳2)将軍。93年(明応2)細川政元に廃され、1508年(永正5)再び将軍となる。21年(大永1)管領細川高国の乱によって淡路に逃れ、のち阿波に没。島公方。(1466〜1523) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐よしてる足利義輝】 室町幕府第13代将軍(在職1546〜1565)。義晴の子。初め義藤と称す。三好・松永氏に圧迫され、松永久秀らに攻められて殺された。(1536〜1565) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐よしのり足利義教】 室町幕府第6代将軍(在職1429〜1441)。義満の子。初め義円と称し、天台座主。兄義持の死後、還俗して将軍。権力強化につとめ、持氏の野心を抑えて鎌倉足利家を滅ぼしたが、嘉吉の乱で赤松満祐に殺された。(1394〜1441) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐よしはる足利義晴】 室町幕府第12代将軍(在職1521〜1546)。義澄の子。畿内の政情が不安定なため、しばしば京都を逃れ、1546年(天文15)将軍職を子義輝に譲る。(1511〜1550) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐よしひさ足利義尚】 室町幕府第9代将軍(在職1473〜1489)。のち義よしひろと称す。義政の子。母は日野富子。近江の六角(佐々木)高頼討伐の陣中に没。(1465〜1489) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐よしひで足利義栄】 室町幕府第14代将軍(在職1568〜1568)。義維よしつなの子。義澄の孫。阿波より摂津に入り、永禄11年(1568)2月将軍となったが、9月織田信長が義昭を奉じて入京して追われ、病没。(1538〜1568) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐よしまさ足利義政】 室町幕府第8代将軍(在職1449〜1473)。義教の子。初め義成よししげ。弟義視を養子としたが、義尚が生まれるに及んで義視を疎んじ、応仁の乱の因をつくる。慈照寺(銀閣)を建て、芸術を愛好・保護し、いわゆる東山文化を生んだ。東山殿。(1436〜1490) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐よしみ足利義視】 室町中期の武将。義教の子。僧となり義尋と称す。還俗して兄義政の嗣。義尚出生後廃され、東軍の細川勝元に擁せられて応仁の乱となったが、のち西軍に走る。今出川殿。(1439〜1491) ⇒あしかが【足利】 あしかが‐よしみつ足利義満】 室町幕府第3代将軍(在職1368〜1394)。義詮の子。南北朝内乱を統一し幕府の全盛期を築く。明みんに入貢、勘合貿易をひらく。北山に山荘を営み、金閣をつくる。法名、道有、のち道義。北山殿。(1358〜1408) →資料:『足利義満対明国書』[足利義満対明国書(原漢文)] ⇒あしかが【足利】 あしかが‐よしもち足利義持】 室町幕府第4代将軍(在職1394〜1423)。義満の長子。父義満に将軍職を譲られたが実権はなく、その死後自ら政務をとる。(1386〜1428) ⇒あしかが【足利】 あし‐がかり足掛り】 ①高い所へ昇るとき、足をふみかける所。足場。「―がない」 ②事に着手するいとぐち。拠点。「出世の―を作る」 あし‐がき葦垣】 葦でつくった垣。万葉集20「―の隈処くまとに立ちて」 ⇒あしがき‐の【葦垣の】 あしがき‐の葦垣の】 〔枕〕 「ふる(旧)」「みだる」「ほか」「まぢかし(間近し)」「吉野」(地名)にかかる。 ⇒あし‐がき【葦垣】 あし‐かけ足掛け】 ①足を踏みかけること。また、踏みかけるもの。足がかり。 ②年月日などを数える場合、前後の端数はすうをそれぞれ1として、おおよその数をいう語。「―5年」↔丸まる。 ③めかけ。てかけ。 ⇒あしかけ‐あがり【足掛け上がり】 あしかけ‐あがり足掛け上がり】 器械体操の一つ。片足を鉄棒にかけ、それを支えとして上方にあがること。 ⇒あし‐かけ【足掛け】 あじ‐かげん味加減アヂ‥ 味のよしあし。味のつけ具合。 あじがさわ鰺ヶ沢アヂ‥サハ 青森県西部、日本海に臨む港町。津軽藩の米の積出港として、中世に栄えた十三湊とさみなとに代わり繁栄。明治以降は陸上交通の発展に伴い衰退。 あし‐がし足枷・桎(→)「あしかせ」に同じ。〈新撰字鏡6あし‐かせ足枷】 (アシガセとも)2枚の厚板の端に足首大の半円孔を穿ち、罪人の足を前後から合わせはさんで、自由を束縛する刑具。転じて、足手まといになるもの。あしがし。「手かせ―」 あし‐かた屟・屐】 古代のはき物。木ぐつ。〈新撰字鏡3あし‐がた足形】 ふんだあとについた足の形。あしあと。 あし‐がた足型】 足袋・靴を製造するのに用いる、足の型。 あし‐がため足固め】 ①足を丈夫にするために歩きならすこと。足ならし。転じて、物事の準備また基礎をしっかりすること。 ②(「脚堅」とも書く)床下で、柱あるいは束つかにとりつける横木。 ③蹴鞠けまりの時に酒・湯漬などを出すこと。 ④柔道・レスリングの固め技の一つ。相手の脚部の関節または脚部を圧迫して相手の自由を奪う技。

○足が地に着かないあしがちにつかない🔗🔉

○足が地に着かないあしがちにつかない ①気持がたかぶって落ち着かない。 ②考えだけが先走って裏づけがしっかりしない。うわすべりである。 ⇒あし【足・脚】 あし‐が‐ちる葦が散る】 〔枕〕 「難波なにわ」にかかる。

○足が付くあしがつく🔗🔉

○足が付くあしがつく ①逃亡者の足どりがわかる。また、犯罪事実の解明に手掛りになるものが見つかる。 ②情夫ができる。ひもがつく。東海道中膝栗毛8「げい子にや又しても―」 ⇒あし【足・脚】

○足が出るあしがでる🔗🔉

○足が出るあしがでる ①隠したことがあらわれる。 ②出費が予算を超過する。相場などで損が出る。「足を出す」とも。 ⇒あし【足・脚】

○足が遠のくあしがとおのく🔗🔉

○足が遠のくあしがとおのく そこに行く回数が減る。訪ねるのが間遠になる。「事件以後、客の足が遠のいた」 ⇒あし【足・脚】 あし‐がなえ足鼎‥ガナヘ 足つきのかなえ。徒然草「傍なる―をとりて」 アジ‐か‐ナトリウムアジ化ナトリウム‥クワ‥ 化学式NaN 水に良く溶ける無色の結晶。有毒。 アジ‐か‐なまりアジ化鉛‥クワ‥ (lead azide)爆薬の一種。化学式Pb(N 無色の結晶。起爆薬として用いる。アンモニアを発生して徐々に分解する。 あし‐かなもの足金物】 太刀を佩くために帯取の革緒かわおを通す一対の金物。あしがね。→太刀(図) あし‐がに葦蟹】 葦の生えている水辺にすむカニ。万葉集16「隠なまりてをる―を」 あし‐がね足金(→)足金物あしかなものに同じ。 アシガバードAshgabad】 カスピ海の東、トルクメニスタンの首都。イランとの国境まで40キロメートルにあるオアシス都市。人口40万7千(1990)。旧称アシハバード。

○足が早いあしがはやい🔗🔉

○足が早いあしがはやい ①歩くことがはやい。 ②食物などがくさりやすい。 ③売行きがよい。大橋乙羽、出世奴「銘刀で御座いますと何ういたしましても足が早う御座います」 ⇒あし【足・脚】 あし‐かび葦牙】 葦の若芽。〈[季]春〉。古事記「―のごと萌えあがる物」 ⇒あしかび‐の【葦牙の】 あしかび蘆かび】 小沢蘆庵の「ただこと歌」主張の歌論書。1790年(寛政2)成立。「塵ひぢ」「或問」と共に「ふるの中道」と題して1800年刊。 あしかび‐の葦牙の】 〔枕〕 「あし(足)」にかかる。 ⇒あし‐かび【葦牙】

○足が棒になるあしがぼうになる🔗🔉

○足が棒になるあしがぼうになる 長く歩いたり、立っていたりしたために、疲れ果てて足がこわばる。 ⇒あし【足・脚】 あし‐がま足釜・脚釜・錡】 足のついた釜。

○足が向くあしがむく🔗🔉

○足が向くあしがむく 知らず知らずその方へ行く。 ⇒あし【足・脚】 あし‐がも葦鴨】 ①鴨のこと。多く葦の生えた所にいるからいう。〈[季]冬〉。万葉集17「なぎさには―騒き」 ②(「―の」の形で)群れつどうさまを形容する語。土佐日記「をしと思ふ人や止まると―のうち群れてこそ我は来にけれ」 あじ‐がもアヂ‥ トモエガモの別称。 あしがら足柄】 神奈川県南西部の地方名。 ⇒あしがら‐おぶね【足柄小舟】 ⇒あしがら‐の‐せき【足柄関】 ⇒あしがら‐やま【足柄山】 あし‐がら足搦(→)「あしがらみ」に同じ。 あしがら‐おぶね足柄小舟‥ヲ‥ 足柄山の杉材で造った小舟。船脚が軽くて速いという。万葉集14「―歩き多み」 ⇒あしがら【足柄】 あしから‐ず悪しからず】 相手の意向にそえないで申し訳ないという気持を表す語。悪く思わないでほしい。「―御了承願います」「出席できませんが、どうぞ―」 あしがら‐の‐せき足柄関】 神奈川県南足柄市にあった関。足柄山東麓に位置する。古代の東海道の要衝。899年(昌泰2)設置。 ⇒あしがら【足柄】 あし‐がらみ足搦み】 柔道や相撲などで足を相手の足にからみつけて倒すこと。あしがら。 あしがら‐やま足柄山】 神奈川県南西部に位置し、南は箱根山に連なる山。古代から東西交通の要路。峠の標高759メートル。新羅三郎義光の物語や、坂田金時(金太郎)の伝説で有名。 ⇒あしがら【足柄】 あし‐かり葦刈・蘆刈】 晩秋から冬にかけて、葦を刈ること。また、その人。〈[季]秋〉。万葉集20「―に堀江漕ぐなる」 ⇒あしかり‐おぶね【葦刈小舟】 あしかり蘆刈】 ①能。世阿弥作の直面物ひためんもの。難波の蘆売におちぶれた日下くさか左衛門が、立身して探しに来た妻とめでたく再会する。 ②上方舞。地歌。「新蘆刈」とも。一部に1の文句を借りて恋に狂うさまを描く。 あしかり‐おぶね葦刈小舟‥ヲ‥ 刈った葦を積む小舟。後撰和歌集「―さしわけて」 ⇒あし‐かり【葦刈・蘆刈】 あし‐がる足軽】 ①歩行が軽快なこと。太平記22「―に出立つ時もあり」 ②(足軽く疾走する者の意)平常は雑役に従い、戦時は歩卒となる者。戦国時代には弓・鉄砲の訓練を受け、部隊を編制した。江戸時代には武士の最下位をなした。雑兵ぞうひょう。徒同心かちどうしん。平家物語4「―共四五百人先立て」。三河物語「―計ばかり出して戦いけるに」 ⇒あしがる‐ぐそく【足軽具足】 ⇒あしがる‐だいしょう【足軽大将】 あしがる‐ぐそく足軽具足】 足軽がつける粗末な具足。 ⇒あし‐がる【足軽】 あしがる‐だいしょう足軽大将‥シヤウ 弓組・鉄砲組・槍組など足軽の部隊を指揮した武士。 ⇒あし‐がる【足軽】 あし‐がわ足革‥ガハ (→)足緒あしお2に同じ。 あじ‐かわ安治川アヂカハ 淀川下流の分流。大阪市堂島の南から南西流して大阪湾に入る。貞享(1684〜1688)年間河村瑞賢が開削。河口部南側に天保山がある。 あじ‐かん阿字観‥クワン 密教で、万物の根源である阿字を観想する行法。普通は、月輪がちりん中の蓮華上に阿字を描いて眼前に掲げ、阿字と行者の心が一体となる瞑想法。→阿字→阿字本不生 あじ‐きき味利き・味聞きアヂ‥ 酒などの味の具合・よしあしを判別すること。また、その人。 ア‐しき‐しゅうきゅうア式蹴球‥シウキウ (アソシエーション‐フットボールの日本的呼称)サッカーのこと。 あじき‐な・いアヂキ‥ 〔形〕[文]あぢきな・し(ク) (アヅキナシの転) ①事の度合がひどい。どうにもならない。武烈紀「百済の末多王、―・くして、百姓に暴虐しいわざす」 ②無意味である。無益・無用である。古今和歌集「―・く待つ人の香にあやまたれけり」 ③(「味気ない」と当てる)面白くない。なさけない。やるせない。あじけない。源氏物語帚木「ねたく、心とどめて問ひ聞けかしと、―・くおぼす」 あじきな‐が・るアヂキ‥ 〔他四〕 やるせながる。恋う。切愛する。毛詩抄「女は我を―・る者があれば形づくる」 あし‐ぎぬ】 (悪し絹の意)太糸で織った粗製の絹布。↔かとり(縑) あしき‐みち悪しき道】 (仏語「悪道あくどう」を訓読した語)(→)悪趣あくしゅ。源氏物語帚木「―にもただよひぬべくぞ覚ゆる」 あしき‐もの悪しき鬼】 荒らぶる国つ神。神代紀「葦原の中つ国の邪鬼あしきものを撥はらひ平けしめむ」 あし‐きり】 中国、殷周の五刑の一つで、片足もしくは手足を斬り落とすもの。剕。刖げつとも書く。 あし‐きり足切り】 ①子供の遊戯の名。二人の足切役が竹または綱の端を膝の高さに持ち、人々の並んだ列を前から後に走る。この際、列の者は足を切られないようにおどり上がってこれを避けるもの。 ②(選抜試験で)一定の基準を設けて、それ以下は切り捨てること。 あじ‐きり鰺切アヂ‥ 鰺切庖丁の略。幸田露伴、天うつ浪「随分―で突つっつかれる位の事は出来ても是非が無いよ」 ⇒あじきり‐ぼうちょう【鰺切庖丁】 あじきり‐ぼうちょう鰺切庖丁アヂ‥バウチヤウ アジなどを切るのに使う小さい出刃庖丁。鰺出刃。 ⇒あじ‐きり【鰺切】 あし‐くせ足癖】 ①歩き方や足の置き方のくせ。 ②相撲で、足を相手の足にかけるわざ。 あし‐くび足首】 足の踝くるぶしの上の所。また、足の踝から下の称。 あしくぼ‐ちゃ足久保茶・蘆窪茶】 駿河の足久保(いま静岡市)から産する茶。足久保。南総里見八犬伝133「盹覚ねむりさましの―、助飲くちとりには団子の醤炙つけやきあし‐くらべ足競べ】 かけ競べ。かけっこ。 あし‐げ足蹴】 ①足で蹴ること。 ②転じて、他人にひどい仕打ちをすること。「人を―にする」 あし‐げ葦毛】 馬の毛色で、白い毛に黒色・濃褐色などの差し毛のあるもの。「連銭―」 ⇒あしげ‐ひばり【葦毛雲雀】 あし‐げい足芸】 仰臥して、足で種々のわざを自在に演ずる曲芸。江戸末期に発達、欧米でも注目をあびた。爪先で矢を射たり文字を書いたりする芸もある。 あじけ‐な・い味気ないアヂケ‥ 〔形〕 (「味気」は当て字)面白くない。つまらない。「―・い仕事」「―・い世の中」→あじきない3 あしげ‐ひばり葦毛雲雀】 馬の毛色で、黄と白とのまじった葦毛。 ⇒あし‐げ【葦毛】 あし‐こ彼処】 〔代〕 (指示)あそこ。かしこ。源氏物語若菜上「―に籠りなむ後」 ⇒あしこ‐もと【彼処許】 あし‐ごい葦五位‥ヰ 〔動〕ヨシゴイの別称。 あし‐こし足腰】 (体を動かす基盤となる)足と腰。比喩的に、組織を支える基礎的な活動力。「―を鍛える」「―の弱い政党」 あし‐ごしらえ足拵え‥ゴシラヘ 歩きやすいように準備を整えること。 あしこ‐もと彼処許】 あちらの方。源氏物語宿木「なほ―になど、そそのかしきこゆ」 ⇒あし‐こ【彼処】 あじさい紫陽花アヂサヰ ユキノシタ科の観賞用落葉低木。ガクアジサイの改良種とされる。幹は叢生、高さ約1.5メートル。葉は広卵形で対生。初夏、球状の集散花序に4枚の萼片だけが発達した装飾花を多数つける。色は青から赤紫へ変化するところから「七変化」ともいう。花は解熱薬、葉は瘧おこりの治療薬用。広くはサワアジサイ・ガクアジサイなどの総称で、ヨーロッパでの改良品種をセイヨウアジサイ・ハイドランジアなどと呼ぶ。あずさい。四片よひら。〈[季]夏〉。万葉集20「―の八重咲く如く」 アジサイ 撮影:関戸 勇 あし‐さぐり足探り】 足先の感覚で探したり調べたりすること。長谷川時雨、西洋の唐茄子「片つぽ飛ばした下駄を―したりして」 あじ‐ざけ味酒アヂ‥ (「味酒うまさけ」の誤読から)うまい酒。七十一番職人尽歌合「―の霞みし空に似たるかな」 あじ‐さし鰺刺アヂ‥ チドリ目カモメ科アジサシ亜科の鳥の総称。飛翔性の水鳥で翼は細長く尖り、尾は燕尾。空中から水中に突入して魚をとる。世界に約40種。日本では河川・海岸性で夏鳥のコアジサシが最も普通。また、その一種のアジサシは、コアジサシに似るが大形で、渡りの途中で日本に姿を現す。〈[季]夏〉 コアジサシ 撮影:小宮輝之 あし‐さばき足捌き】 武道・芸事での、足の動かし方・使い方。「見事な―」 あし‐ざま悪し様】 悪意をもって見るさま。源氏物語総角「―なる御心あらむやは」。「―に言う」 あじ‐さわうアヂサハフ 〔枕〕 (一説に、アヂはトモエガモ、サハフはサ(障)フの未然形に接尾語フの付いたもので、トモエガモを夜昼遮りつづけている網の目という意からか)「め(目)」「よるひる(夜昼)」にかかる。万葉集2「―目言めことも絶えぬ」。万葉集9「―夜昼知らず」 あし‐ざわり足触り‥ザハリ 足に触れる感覚。 あし‐ざわり足障り‥ザハリ 歩く時のさまたげとなるもの。 あし‐しげく足繁く】 間をおかず同じ所へ何度も行くさま。「―通う」

あし‐つ‐お【足つ緒】‥ヲ🔗🔉

あし‐つ‐お足つ緒‥ヲ ①琴の弦の端を結びかがった糸。 ②太い綱。差縄。

○足で稼ぐあしでかせぐ🔗🔉

○足で稼ぐあしでかせぐ 思考・話術などでなく、行動力によって成果を手に入れること。 ⇒あし【足・脚】 あしで‐がた葦手形】 葦手の書きぶり。 ⇒あし‐で【葦手】 あして‐がらみ足手搦み】 足手まとい。 ⇒あし‐て【足手】 あして‐そくさい足手息災】 健康であること。狂言、祢宜山伏「誠に、か様に―に、旦那回りを致すと申すも」 ⇒あし‐て【足手】 あしで‐の‐けん葦手の剣】 鞘さやに葦手の模様を施した剣。 ⇒あし‐で【葦手】 あして‐まとい足手纏い‥マトヒ (アシデマトイとも)手足にまつわりついて身の自由を妨げるもの。はたらきのじゃまになること。また、そのもの。保元物語「上臈女房…武士も是が―にて」 ⇒あし‐て【足手】 あしで‐もじ葦手文字】 葦手に書いた文字。 ⇒あし‐で【葦手】 アジト (agitating pointから。agitpunkt ロシアの略とも)労働争議や政治的ストライキなどをひそかに指導する煽動指令部。また、地下運動家などの隠れ家。 アシドーシスacidosis】 〔医〕(→)酸血症に同じ。 あし‐どまり足止り・足留り(→)「あしだまり」に同じ。 あし‐どめ足留め】 ①人の外出や通行をとめること。禁足。また、近くへ寄りつかないようにすること。歌舞伎、助六所縁江戸桜「あの親仁が襟元に付いて、それでおれを―せうと思つて」。「―を食う」 ②足留め薬を加えて染色のむらを防ぐこと。 ③〔建〕斜面に打った滑り止めの横木。また屋根の土居葺どいぶきの上に横に打ちつけた細長い木。足止。 ⇒あしどめ‐きん【足留め金】 ⇒あしどめ‐ぐすり【足留め薬】 ⇒あしどめ‐まるた【足留め丸太】 あしどめ‐きん足留め金】 技術者・労働者などの転出を防ぐため与える金銭。 ⇒あし‐どめ【足留め】 あしどめ‐ぐすり足留め薬】 染色の速度を遅らせて染色のむらを防ぐための薬。明礬みょうばん・炭酸ソーダ・硫酸ソーダ・酢酸など。 ⇒あし‐どめ【足留め】 あしどめ‐まるた足留め丸太】 傾斜面に足の滑りを止めるため取り付けた横丸太。 ⇒あし‐どめ【足留め】 あし‐とり足取】 相撲の手の一つ。相手の足を両手で抱えて倒しまたは土俵外へ出すもの。いっすんぞり。 あし‐どり足取り】 ①あしつき。足のはこび。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「諸人の形見に遺さんもの、―なりとも見物せよ」。「―が軽い」 ②犯罪者の逃げまわった経路。「―をつかむ」 ③〔経〕相場の動きぐあい。 ⇒あしどり‐ひょう【足取表】 あしどり‐ひょう足取表‥ヘウ 相場の動きぐあいを表した図表。罫線けいせん表。チャート。 ⇒あし‐どり【足取り】 あしな蘆名】 姓氏の一つ。中世、会津地方の領主、戦国大名。三浦義明の子義連からおこる。 ⇒あしな‐もりうじ【蘆名盛氏】 あじ‐な味なアヂ‥ ⇒あじ(味)4 あし‐なえ蹇・跛‥ナヘ 足が悪くて歩行が自由にならないこと。また、そのような人。〈日本霊異記訓釈〉↔てなえ あし‐なか足半・足中】 草履の一種。踵かかとの部分がなく足の半ばくらいの短いもの。↔長草履 足半 撮影:薗部 澄(JCII蔵) あし‐なが足長・脚長】 ①足の長いこと。 ②足の非常に長いという想像上の人間。手長てながと共に、清涼殿の荒海障子あらうみのそうじにこの図が描かれた。→手長⇒あしなが‐おじさん【足長おじさん】 ⇒あしなが‐ぐも【足長蜘蛛】 ⇒あしなが‐ばち【脚長蜂】 あしなが‐おじさん足長おじさん‥ヲヂ‥ (アメリカの児童文学者J.ウェブスター作の題名から)交通遺児育英会が行う奨学金制度で、寄付者・奨学生とも双方の顔を知ることなく奨学金の寄付が行われる。また、この奨学生の恩返し運動から、1993年災害遺児・病気遺児などへ奨学金を出す「あしなが育英会」が発足。 ⇒あし‐なが【足長・脚長】 あしなが‐ぐも足長蜘蛛】 アシナガグモ科のクモ。細長く体長約15ミリメートル。池や川などの水辺に円網を水平に張り、昆虫を捕食。日本全土に分布。 アシナガグモ 提供:ネイチャー・プロダクション ⇒あし‐なが【足長・脚長】 あしなが‐ばち脚長蜂】 スズメバチ科のハチの一群。中・大形、赤褐色に黒褐色の縞模様がある。脚が比較的長い。人家付近に普通で、木材をかじりとり唾液とこね、ハスの実のような巣を造る。〈[季]春〉 フタモンアシナガバチ 提供:ネイチャー・プロダクション ⇒あし‐なが【足長・脚長】 あしなし‐いもり足無し井守‥ヰ‥ アシナシイモリ目の両生類の総称。体は長円柱状で、四肢はなく、一見巨大なミミズに似る。地中または水中にすむ。南アメリカ・アフリカ・東南アジア・インドの熱帯を中心に約150種が分布。ハダカヘビ。 あしなし‐とかげ足無し蜥蜴】 アシナシトカゲ科の爬虫類の総称。形はヘビに酷似するが、耳孔・目蓋があり、尾を自切し再生するなどの点で異なる。ヨーロッパ産のアシナシトカゲは全長約1メートル、ヨーロッパ南東部・アジア南西部にすみ、卵生または卵胎生。また、広くはトカゲのうち足を欠く数科の種をいう。 アシナシトカゲ 撮影:小宮輝之 あしなずち足名椎・脚摩乳‥ヅチ 記紀神話で出雲の国つ神大山祇神おおやまつみのかみの子。簸川ひのかわの川上に住んだ。妻は手名椎てなずち。娘奇稲田媛くしなだひめは素戔嗚尊すさのおのみことと結婚。 あし‐なべ足鍋】 三つ足のついた鍋で、鼎かなえの小さいもの。 あし‐なみ足並】 ①人馬の行列などの、足どりのそろいぐあい。歩調。 ②比喩的に、多くの人々の考えや行動のそろいぐあい。「野党の―がそろう」 ⇒あしなみ‐に【足並に】 あしなみ‐に足並に】 一足ごとに。謡曲、八島「―くつばみを浸して」 ⇒あし‐なみ【足並】 あしな‐もりうじ蘆名盛氏‥ウヂ 戦国時代の武将。会津黒川城主。止々斎と号。近隣諸国に勢力を拡大し、佐竹義重と争い、蘆名氏の全盛時代を築く。(1521〜1580) ⇒あしな【蘆名】 あし‐ならし足馴らし】 病後やスポーツの前に、足の調子を整えること。転じて、準備行動。あしがため。「軽く―する」 あし‐に脚荷(→)底荷そこにに同じ。 あし‐に葦荷】 葦を束ねた積荷。万葉集11「大船に―刈り積み」

○足に任せるあしにまかせる🔗🔉

○足に任せるあしにまかせる ①足の力の続く限り歩く。 ②あてもなく、気の向くままに歩く。 ⇒あし【足・脚】 あし‐ぬき足抜き】 ①(→)抜足ぬきあしに同じ。 ②その境遇から抜け出ること。広津柳浪、浅瀬の波「今夜兼八等と計つて東雲しののめを逃亡あしぬきさせるも」 あし‐ぬぐい足拭い‥ヌグヒ 足をふくこと。また、ふく物。足ふき。マット。 あし‐ぬくめ足温め(→)足焙あしあぶりに同じ。〈[季]冬〉 あしね‐はう葦根延ふ‥ハフ 〔枕〕 「した(下)」にかかる。 あじ‐の‐いっとう阿字の一刀】 〔仏〕一切万有の真理をふくむ阿字の意をさとって、仏の智慧によって煩悩を断ちきることを、刀にたとえていう。 あし‐の‐うら足の裏】 足の甲の反対の面。直立したときに地に接触する面。 あしのうれ‐の葦の末の】 〔枕〕 「あし(足)」にかかる。 あし‐の‐け脚の気】 脚気かっけの古名。落窪物語3「―おこりて」 あし‐の‐こ芦ノ湖・蘆ノ湖】 神奈川県南西部、箱根山にある火口原湖。湖面標高725メートル。最大深度41メートル。周囲19キロメートル。面積6.9平方キロメートル。 芦ノ湖 撮影:山梨勝弘 あし‐の‐こう足の甲‥カフ 足の上方の面。 あし‐の‐つの葦の角】 葦の新芽。あしづの。〈[季]春〉 あしのね‐の葦の根の】 〔枕〕 「ねもころ(懇)」「別けて」「よ(世・夜)」「憂き」「短し」にかかる。 あしのは‐がれい葦の葉鰈‥ガレヒ(→)木の葉鰈」に同じ。 あしのは‐ぶえ葦の葉笛・笳】 葦の葉を巻いた草笛。蘆笛。謡曲、猩々「―を吹き」 あし‐の‐ひとよ葦の一夜】 (「葦の一節ひとよ」の「ひとよ」を一夜の意に用いて字を置きかえたもの)一夜。

あし‐ぬくめ【足温め】🔗🔉

あし‐ぬくめ足温め(→)足焙あしあぶりに同じ。〈[季]冬〉

あし‐の‐うら【足の裏】🔗🔉

あし‐の‐うら足の裏】 足の甲の反対の面。直立したときに地に接触する面。

あし‐の‐こう【足の甲】‥カフ🔗🔉

あし‐の‐こう足の甲‥カフ 足の上方の面。

○足の踏み場もないあしのふみばもない🔗🔉

○足の踏み場もないあしのふみばもない 物がいっぱいに散らばっていて、足を下ろす場所もない。 ⇒あし【足・脚】 あし‐の‐ほわた葦の穂綿】 葦の穂が晩秋にけば立って綿のようになったもの。〈[季]秋〉 あし‐の‐まろや葦の丸屋】 葦で葺いた粗末な小屋。あしのや。金葉和歌集「―に秋風ぞ吹く」 あじ‐の‐もと味の素アヂ‥ グルタミン酸ナトリウムを主成分とする、粉末の旨味うまみ調味料の商標名。 あし‐の‐や葦の矢】 葦の茎で作った矢。朝廷で大晦日の追儺ついなに、方相氏ほうそうしの後ろから群臣が桃の木で作った弓につがえて鬼を追いやるのに用いた。 あし‐の‐や葦の屋(→)「あしのまろや」に同じ。 あしのや‐の‐うないおとめ葦屋原処女‥ウナヒヲトメ ⇒うないおとめ あし‐の‐ゆ芦ノ湯】 神奈川県箱根町にある温泉。箱根七湯の一つ。泉質は硫黄泉。 あし‐ば足場】 ①足をふみ立てる所。あしもとのぐあい。「雪どけで―が悪い」 ②高い所で工事をする時、足がかりのため、かりに丸太などで組み立てる構造物。「―を組む」 ③事をしようとする時の基礎。また、きっかけ。「―を固める」「―を失う」 ④交通の便。「都心に出るのに―が悪い」 ⇒あしば‐まるた【足場丸太】 あしはな‐げ葦花毛】 馬の毛色で、黄をおびた葦毛。これの少し赤ばんだものを葦花赤毛という。あしのはなげ。おばな葦毛。 アシハバードAshkhabad⇒アシガバード あしば‐まるた足場丸太】 建築用の足場などに用いる丸太。直径12〜15センチメートル、長さ6メートル以上のもの。 ⇒あし‐ば【足場】 あし‐ばや足早】 人の歩き具合のはやいさま。また、舟などの速力のはやいこと。「―小舟」「―に立ち去る」 あし‐はら葦原】 葦の生えている原。あしわら。古事記「―の蕪しけしき小屋おやに」 葦原 撮影:関戸 勇 ⇒あしはら‐の‐くに【葦原の国】 ⇒あしはら‐の‐ちいほあき‐の‐みずほのくに【葦原の千五百秋の瑞穂の国】 ⇒あしはら‐の‐なかつくに【葦原の中つ国】 ⇒あしはら‐の‐みずほのくに【葦原の瑞穂の国】 あし‐ばらい足払い‥バラヒ 柔道で、足で相手の足を横にはらって倒す技。 あし‐はらえ悪祓‥ハラヘ 罪ある者に罪をはらわせる祓。↔善祓よしはらえ あしはら‐しこお葦原醜男‥ヲ 古事記で大国主命の別名。播磨風土記では天之日矛あめのひぼこと国の占有争いをする神。 あしはら‐の‐くに葦原の国】 記紀神話などに見える、日本国の称。 ⇒あし‐はら【葦原】 あしはら‐の‐ちいほあき‐の‐みずほのくに葦原の千五百秋の瑞穂の国‥ミヅ‥ (→)「葦原の国」に同じ。 ⇒あし‐はら【葦原】 あしはら‐の‐なかつくに葦原の中つ国】 (「中つ国」は、天上の高天原たかまのはらと地下の黄泉よみの国との中間にある、地上の世界の意)(→)「葦原の国」に同じ。 ⇒あし‐はら【葦原】 あしはら‐の‐みずほのくに葦原の瑞穂の国‥ミヅ‥ (→)「葦原の国」に同じ。万葉集18「―を天降あまくだり治しらしめしける」 ⇒あし‐はら【葦原】 あしび馬酔木(→)「あせび」に同じ。「馬酔木の花」は〈[季]春〉。万葉集2「磯の上に生ふる―をたをらめど」 あしび馬酔木】 ①1903年(明治36)伊藤左千夫ら発刊の短歌雑誌。08年廃刊。→アララギ。 ②1928年「破魔弓」を改題した、水原秋桜子しゅうおうし主宰の俳句雑誌。 あし‐び葦火】 葦刈りの人が暖をとるために刈った葦を燃やす火。また、燃料用に干した葦を燃やす火。〈[季]秋〉。万葉集11「―焚く屋の煤してあれど」 あしひき‐の足引の】 〔枕〕 (「ひき」は「引き」でなく、「足痛あしひく」の「ひき」か。または「木」などの意か。一説に、「あし」を葦と解する。後には、アシビキノとも)「山」「を(峰)」にかかる。 あし‐ひ・く足痛く】 〔自四〕 (上二段にも活用か)足に病がある。万葉集2「―・く吾が背勤めたぶべし」 あし‐びょうし足拍子‥ビヤウ‥ 舞踊などで足ぶみをしてとる拍子。 アジ‐ビラ アジテーションのためのビラ。 アジピン‐さんアジピン酸】 (adipic acid)ジカルボン酸の一つ。分子式HOOC(CHCOOH 無色の結晶。工業的にはシクロヘキサノールの酸化により製する。ナイロンなどの重要な合成原料。 あし‐ふいご足韛】 足で踏んで風を出すしかけのふいご。 あし‐ぶえ葦笛】 葦の葉笛。 あし‐ふき足拭き】 足を拭くこと。また、拭く布。 あし‐ぶき葦葺き】 屋根を葦でふくこと。また、その屋根や家。後拾遺和歌集「―のわが宿は」 あし‐ぶち足駁・足斑・】 馬の毛色の名。膝から下の毛の白いもの。四白よつじろ。雪踏み。〈倭名類聚鈔11あし‐ぶね葦舟・葦船】 ①葦で作った船。古事記「蛭児ひるこ。この子は―に入れて流し去てき」 ②葦を積んだ船。あしかりおぶね。忠見集「難波に―あり」 ③水に浮かんだ葦の葉を舟にたとえていう。 あし‐ぶみ足踏み】 ①足拍子。あしどり。枕草子142「―を拍子に合はせて」 ②進行せずにそのままの位置で足を交互にふむこと。「―を続ける」 ③転じて、物事が停滞して進歩しないこと。停頓。「―状態」 アジ‐プロ アジテーションとプロパガンダとの略。煽動と宣伝。 あしべ芦部】 姓氏の一つ。 ⇒あしべ‐のぶよし【芦部信喜】 あし‐べ葦辺・蘆辺】 葦の生えている水辺。万葉集15「夕されば―に騒き」 ⇒あしべ‐おどり【蘆辺踊】 あしべ‐おどり蘆辺踊‥ヲドリ 大阪道頓堀の大阪演舞場で毎年春に南花街組合が催す芸妓の舞踊公演。1888年(明治21)創始。〈[季]春〉 ⇒あし‐べ【葦辺・蘆辺】 あしべつ芦別】 北海道中央部、空知川中流に位置する市。かつては石狩炭田北部の中心地の一つ。広大な森林を有する。人口1万9千。 あしべ‐のぶよし芦部信喜】 憲法学者。長野県生れ。東大教授。裁判における違憲の主張・判断の方法を論ずる憲法訴訟論の導入と発展に努める。著「憲法訴訟の理論」「現代人権論」。(1923〜1999) ⇒あしべ【芦部】 あし‐へん足偏】 漢字の偏の一つ。「跡」「路」などの偏の「足」の称。あとへん。 あし‐ぼね足骨】 足の骨。また、足の力。「―が強い」 あじ‐ほんぷしょう阿字本不生‥シヤウ 〔仏〕梵語の第1字母の「阿」は万物の根源を意味し、万物が本来不生不滅であるという真理を象徴するということ。密教の説。→阿字→阿字観 あし‐ま足間】 人などの足と足との間。 あし‐ま葦間】 生い茂っている葦の間。 あじま安島】 姓氏の一つ。 ⇒あじま‐なおのぶ【安島直円】 あし‐まいり足参り‥マヰリ ⇒みあしまいり あし‐まかせ足任せ】 ①足の進むに任せて気ままに歩くこと。 ②歩ける限り歩くこと。 あし‐まくら葦枕】 葦のほとりに宿ること。夫木和歌抄32「浪かかるなにはの里の―」 あじまさ檳榔アヂ‥ ビロウ(蒲葵)の古名。古事記「―の島」 あし‐まとい足纏い‥マトヒ 足手まとい。 あじま‐なおのぶ安島直円‥ナホ‥ 江戸中期の和算家。号は南山。出羽新庄藩士。山路主住らに学び、円理の改革に注目すべき業績をあげた。その遺稿を集めた「不朽算法」がある。(1732〜1798) ⇒あじま【安島】 あじま・む嗜むアヂマム 〔他四〕 むさぼり食う。好む。味わう。日本霊異記「名利殺生を―・むは」 あし‐まめ足まめ】 面倒がらず、気軽に歩き回ること。また、そういう人。「―な人」「―に活動する」 あじ‐まめ藊豆アヂ‥ フジマメの別称。 あし‐まわり足回り‥マハリ ①あしもと。 ②自動車などの車輪とその取付け部分。また、その機能。 あしみ馬酔木】 アセビの別称。 あし‐み足み】 歩むこと。あゆみ。出観集「川霧に駒の―の音せずは」 あし‐み悪しみ】 わるい所。新撰六帖1「たどり行く道の―の見ゆばかり」 あじ‐み味見アヂ‥ 味の加減を見ること。 あし‐み・す悪しみす】 〔自サ変〕 悪くなる。土佐日記「心地―・して」 あじ‐むらアヂ‥ アジガモの群れ。 ⇒あじむら‐の【群の】 あじむら‐の群のアヂ‥ 〔枕〕 「騒く」「通ふ」にかかる。 ⇒あじ‐むら【群】 アシメトリーasymmetry⇒アシンメトリー あじ‐も味藻アヂ‥ アマモの別称。

あしひき‐の【足引の】🔗🔉

あしひき‐の足引の】 〔枕〕 (「ひき」は「引き」でなく、「足痛あしひく」の「ひき」か。または「木」などの意か。一説に、「あし」を葦と解する。後には、アシビキノとも)「山」「を(峰)」にかかる。

あし‐まめ【足まめ】🔗🔉

あし‐まめ足まめ】 面倒がらず、気軽に歩き回ること。また、そういう人。「―な人」「―に活動する」

あし‐み【足み】🔗🔉

あし‐み足み】 歩むこと。あゆみ。出観集「川霧に駒の―の音せずは」

あし‐もと【足下・足元・足許】🔗🔉

あし‐もと足下・足元・足許】 ①立っている足のあたり。古今和歌集仮名序「遠き所も出で立つ―より始まりて」。「―が暗い」 ②転じて、身近の所。目前の状態。また、立場。立脚地。「―を固める」 ③歩き方。足つき。源氏物語夕顔「懸想人のいと物げなき―」。「―がふらふらする」 ④素姓すじょう。出どころ。由緒ゆいしょ。四河入海「―の良き人」 ⑤〔建〕家屋の土台から一階の根太ねだに至る部分の称。 ⑥芝居小屋・料亭など客の多い所で、はきもののこと。 ⇒あしもと‐がわら【足下瓦】 ⇒あしもと‐すじょう【足下種姓】 ⇒あしもと‐ぬき【足下貫】 ⇒足下が軽い ⇒足下から鳥が立つ ⇒足下に付け込む ⇒足下に火がつく ⇒足下にも及ばない ⇒足下の明るいうち ⇒足下を見る ○足下が軽いあしもとがかるい 足どりが軽快である。 ⇒あし‐もと【足下・足元・足許】 ○足下から鳥が立つあしもとからとりがたつ ①身近な所で突然、意外なことが起こるさまにいう。 ②急に思い立ったように物事を始める。 ⇒あし‐もと【足下・足元・足許】

○足下が軽いあしもとがかるい🔗🔉

○足下が軽いあしもとがかるい 足どりが軽快である。 ⇒あし‐もと【足下・足元・足許】

○足下から鳥が立つあしもとからとりがたつ🔗🔉

○足下から鳥が立つあしもとからとりがたつ ①身近な所で突然、意外なことが起こるさまにいう。 ②急に思い立ったように物事を始める。 ⇒あし‐もと【足下・足元・足許】 あしもと‐がわら足下瓦‥ガハラ 鬼瓦の左右につける波・雲・渦などの装飾を施した瓦。鰭ひれ瓦。 ⇒あし‐もと【足下・足元・足許】 あしもと‐すじょう足下種姓‥ジヤウ 身分や家柄。狂言、夷毘沙門「いかにも―け高うして」 ⇒あし‐もと【足下・足元・足許】

あしもと‐がわら【足下瓦】‥ガハラ🔗🔉

あしもと‐がわら足下瓦‥ガハラ 鬼瓦の左右につける波・雲・渦などの装飾を施した瓦。鰭ひれ瓦。 ⇒あし‐もと【足下・足元・足許】

○足下に付け込むあしもとにつけこむ🔗🔉

○足下に付け込むあしもとにつけこむ 相手の弱みをつかんで、それをうまく利用する。 ⇒あし‐もと【足下・足元・足許】

○足下に火がつくあしもとにひがつく🔗🔉

○足下に火がつくあしもとにひがつく 危険が身に迫っている。 ⇒あし‐もと【足下・足元・足許】

○足下にも及ばないあしもとにもおよばない🔗🔉

○足下にも及ばないあしもとにもおよばない 相手が優れていて、とても比べものにならない。足下へも寄りつけない。 ⇒あし‐もと【足下・足元・足許】 あしもと‐ぬき足下貫】 柱あるいは束つかの下方に通した貫。 ⇒あし‐もと【足下・足元・足許】

あしもと‐ぬき【足下貫】🔗🔉

あしもと‐ぬき足下貫】 柱あるいは束つかの下方に通した貫。 ⇒あし‐もと【足下・足元・足許】 ○足下の明るいうちあしもとのあかるいうち 日の暮れないうち。転じて、不利な状態にならないうち。手おくれにならないうち。 ⇒あし‐もと【足下・足元・足許】 ○足下を見るあしもとをみる 駕籠かきなどが、旅行者の足の疲れぐあいを見て、料金をふきかける。一般に、弱みにつけこむ。 ⇒あし‐もと【足下・足元・足許】

○足下の明るいうちあしもとのあかるいうち🔗🔉

○足下の明るいうちあしもとのあかるいうち 日の暮れないうち。転じて、不利な状態にならないうち。手おくれにならないうち。 ⇒あし‐もと【足下・足元・足許】

○足下を見るあしもとをみる🔗🔉

○足下を見るあしもとをみる 駕籠かきなどが、旅行者の足の疲れぐあいを見て、料金をふきかける。一般に、弱みにつけこむ。 ⇒あし‐もと【足下・足元・足許】 あじ‐もの味物アヂ‥ 味のよいもの。うまいもの。 アシモフIsaac Asimov】 ロシア生れのアメリカのSF作家・科学啓蒙家。小説「銀河帝国の興亡」など、多くの著作がある。(1920〜1992) あしゃ阿遮】 〔仏〕阿遮羅曩多あしゃらのうた(梵語Acalanātha)の略。阿遮羅。不動明王のこと。 ⇒あしゃ‐いちげい【阿遮一睨】 あ‐しゃ唖者】 口のきけない人。 あし‐や葦屋】 葦で屋根を葺いた家。 あしや芦屋・蘆屋】 ①兵庫県南東部の市。阪神間の高級住宅地。もと精道村の大字の名。万葉集の原処女うないおとめ、在原行平と松風・村雨の伝説などの舞台。人口9万1千。 ②福岡県の遠賀おんが川の河口にある町。中世以降、港町として栄えた。 ⇒あしや‐がま【芦屋釜・蘆屋釜】 ⇒あしや‐の‐うないおとめ【葦屋原処女】 あしや蘆屋】 姓氏の一つ。 ⇒あしや‐どうまん【蘆屋道満】 あじ‐や網代家】 網元。船主。網所家あどや。津元。 あしゃ‐いちげい阿遮一睨】 〔仏〕不動明王が左眼を閉じ右眼を見開いて睨にらむこと。 ⇒あしゃ【阿遮】 あしや‐がま芦屋釜・蘆屋釜】 福岡県芦屋町から鋳出した茶湯釜。室町時代が最盛で優作があり、地肌なめらかで地文鮮麗。その後、各地で類似のものを作り、越前蘆屋・播州蘆屋・伊勢蘆屋などがある。 ⇒あしや【芦屋・蘆屋】 アジャスタブル‐ペッグadjustable peg】 (ペッグは「固定する」の意)固定相場制の一種で、相場が一定の変動幅内に維持されるもの。 アジャストadjust】 調節。調整。 あし‐やすめ足休め】 疲れた足を途中で休めること。泉鏡花、高野聖「修行の身が馬で―をしませうなぞとは存じませぬ」 あじゃせ阿闍世】 (梵語Ajātaśatru)古代インド、マガダ国の王頻婆娑羅びんばしゃらの子。提婆達多だいばだったにそそのかされ、父王を殺し母后韋提希いだいけを幽閉して即位したが、のち釈尊の教化によって懺悔し、仏教の保護者となった。 あしや‐どうまん蘆屋道満‥ダウ‥ 道摩とも。平安時代の陰陽家。藤原道長の頃、安倍晴明と法力を争ったと伝える。(宇治拾遺物語) ⇒あしや【蘆屋】 あしやどうまんおおうちかがみ蘆屋道満大内鑑‥ダウ‥オホ‥ 浄瑠璃。竹田出雲作の時代物。1734年(享保19)初演。→葛くずの葉 あしや‐の‐うないおとめ葦屋原処女‥ウナヒヲトメ ⇒うないおとめ ⇒あしや【芦屋・蘆屋】 あじゃら】 おどけたこと。ふざけ。じょうだん。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「夫婦仲、睦じいとて―にも、悋気ばしして去らるるな」 ⇒あじゃら‐こう【戯講】 あじゃら‐こう戯講‥カウ あじゃらをする講。無礼講。両吟一日千句「秋の夜は―して膳を出す」 ⇒あじゃら【戯】 あじゃらし・い戯しい】 〔形〕 ふざけたさまである。東海道中膝栗毛2「そんな―・いこたア、中絶のウしてゐますに」 あじゃり阿闍梨】 〔仏〕(アザリとも。梵語ācārya 軌範師・教授・正行と訳す) ①師範たるべき高徳の僧の称。 ②密教で、修行が一定の階梯に達し、伝法灌頂かんじょうにより秘法を伝授された僧。 ③日本で、天台・真言の僧位。 アジャンターAjaṇṭā ヒンディー】 インド西部、マハーラーシュトラ州北部にある仏教石窟群。紀元前後から7世紀頃にかけて建造。壁画で名高い。世界遺産。 アジャンター 提供:JTBフォト 第17窟テラス壁画 提供:JTBフォト あ‐しゅ亜種】 生物分類上の一階級。種の下位におかれる。→階級3 あし‐ゆ足湯・脚湯⇒きゃくとう アシュアリーAbū al-Ḥasan al-Ash‘arī】 イスラム神学者。スンニー派の正統神学アシュアリー学派の祖。バスラに生まれ、バグダードで没。ギリシア的な哲学の影響下に、思弁的な理論と啓典を調和して、イスラム神学を確立。著「イスラムの徒の諸説」「解明の書」など。(873〜935) あし‐ゆい足結‥ユヒ ①足をひもなどで結ぶこと。 ②⇒あゆい⇒あしゆい‐の‐くみ【足結の組】 あしゆい‐の‐くみ足結の組‥ユヒ‥ 机などにかけた覆いや敷物が落ちないように足に結びつける組紐。源氏物語絵合「沈じんの箱に浅香せんこうの下机、打敷は青丹の高麗の錦、―、花足けそくの心ばへなど」 ⇒あし‐ゆい【足結】 あ‐しゅう阿州‥シウ 阿波あわ国の別称。 アシュヴァゴーシャAśvaghoṣa 梵】 馬鳴めみょうの梵語名。 あしゅか‐おう阿輸迦王‥ワウ ⇒アショーカおう あしゅく阿閦】 〔仏〕(梵語Akṣobhya 阿閦婆。無動・不動と訳す) ①東方の阿比羅提国(妙喜国・善快国)で修行・成仏し、現在説法しているという仏。 ②密教では金剛界五仏の一つ。東方に位し大円鏡智を表す。阿閦如来。 アシュケナジムAshkenazim】 ディアスポラ(離散)したユダヤ人で、中世以降ドイツ、次いで東欧に移住した人々。また、その伝統・文化。ナチスのホロコーストの犠牲になった。→セファルディム あしゅら阿修羅】 〔仏〕(梵語Asura)古代インドの神の一族。後にはインドラ神(帝釈天)など天上の神々に戦いを挑む悪神とされる。仏教では天竜八部衆の一つとして仏法の守護神とされる一方、六道の一つとして人間以下の存在とされる。絶えず闘争を好み、地下や海底にすむという。アスラ。修羅。非天。無酒神。 阿修羅 ⇒あしゅら‐おう【阿修羅王】 ⇒あしゅら‐どう【阿修羅道】 アシュラ‘Āshūrā' アラビア】 イスラム暦1月10日のこと。シーア派の最大宗派十二イマーム派では、第3代イマームのフセインが、イスラム暦61年(西暦680年)のこの日にカルバラーで殉教したことを哀悼する行事を大々的に行う。アーシューラー。 あしゅら‐おう阿修羅王‥ワウ 阿修羅の長。修羅王。 ⇒あしゅら【阿修羅】 あしゅら‐どう阿修羅道‥ダウ 六道の一つ。阿修羅のすむ、争いの絶えない世界。天・人と地獄・餓鬼・畜生との間にある。修羅道。 ⇒あしゅら【阿修羅】 あ‐しょう亜相‥シヤウ (丞相即ち大臣に亜ぐ意)大納言の唐名。亜槐。 あ‐しょう亜将‥シヤウ (大将に亜ぐ意)近衛中将・近衛少将の唐名。次将。 あ‐しょうさん亜硝酸‥セウ‥ 分子式HNO 水溶液としてのみ存在する弱い1価の酸。水溶液は不安定で分解して硝酸と一酸化窒素になる。 ⇒あしょうさん‐アンモニウム【亜硝酸アンモニウム】 ⇒あしょうさん‐えん【亜硝酸塩】 ⇒あしょうさん‐カリウム【亜硝酸カリウム】 ⇒あしょうさん‐きん【亜硝酸菌】 ⇒あしょうさん‐ナトリウム【亜硝酸ナトリウム】 あしょうさん‐アンモニウム亜硝酸アンモニウム‥セウ‥ 化学式NHNO 潮解しやすい無色の結晶。熱すると窒素と水とに分解する。 ⇒あ‐しょうさん【亜硝酸】 あしょうさん‐えん亜硝酸塩‥セウ‥ 亜硝酸の塩類。水溶液はアルカリ性を呈する。 ⇒あ‐しょうさん【亜硝酸】 あしょうさん‐カリウム亜硝酸カリウム‥セウ‥ 化学式KNO 硝酸カリウムと鉛との混合物を熱するなどの方法で得られる無色の結晶。ジアゾ染料の製造に用いる。 ⇒あ‐しょうさん【亜硝酸】 あしょうさん‐きん亜硝酸菌‥セウ‥ アンモニアを好気的に酸化して亜硝酸とする細菌。土壌および海洋に分布し、硝酸菌とともに窒素の循環に重要な役割を果たす。亜硝酸細菌。アンモニア酸化菌。→硝酸菌⇒あ‐しょうさん【亜硝酸】 あしょうさん‐ナトリウム亜硝酸ナトリウム‥セウ‥ 化学式NaNO 硝酸ナトリウムに鉛を加えて溶融するなどの方法で得られる無色の結晶。用途は亜硝酸カリウムに同じ。 ⇒あ‐しょうさん【亜硝酸】 アショーカ‐おうアショーカ王‥ワウ (梵語Aśoka 阿育王)インドのマガダ国に君臨したマウリヤ王朝第3代の王。インドを統一、仏教を保護宣布し、第三回仏典結集を行なったという。王の活動は磨崖・石柱に刻まれて遺存。古代インドで唯一、絶対年代が定まるのがこの王の治世で、古代インド史の基点とされる。アソカ王。阿輸迦王あしゅかおう。(在位前268〜前232) あし‐よわ足弱】 歩く力が弱いこと。また、老人・女性・子供などの称。 ⇒あしよわ‐ぐるま【足弱車】 あしよわ‐ぐるま足弱車】 車輪の堅固でない車。謡曲、熊野ゆや「―の力なき」 ⇒あし‐よわ【足弱】 あしらいアシラヒ ①あしらうこと。 ㋐応対。もてなし。日本永代蔵5「猫の蚤見て、―もせねば」。「客―」 ㋑配合。とりあわせ。胆大小心録「吸物は…くじらの―に大根の青み」 ②(能楽用語) ㋐相手役に体を向けて応対すること。 ㋑能の囃子で相手のリズムに合わせず独自に併奏すること。 ㋒狂言の伴奏をすること。 ㋓短い囃子。 ③(俳諧用語)支考の付句論七名しちみょう中の一名目。連句で、打越うちこしのむずかしい時、軽く道具(物の名)を付けて転じさせる付け方。→七名八体 あしら・うアシラフ 〔他五〕 (アヘシラフ・アヒシラフの約) ①あつかう。応対する。もてなす。転じて、いい加減に扱う。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「重ねて来たとも―・ふな」。「鼻の先で―・う」 ②装飾・料理などを、とりあわせる。配合する。「松の根元に石を―・う」 ③(→)「あしらい」2をする。 あじ‐らん亜字欄】 「亞」の字形に切りこんだ欄干らんかんあしり‐こぎ足漕】 片足をあげて片手でその足首を握り、他方の足だけで跳び競う、子供の遊戯。油糟「紅葉ばを踏まじと人の―」(貞徳) アジ・る 〔他五〕 (アジテーションの略アジを動詞化した語)煽動する。あおる。 アシル‐きアシル基】 (acyl group)カルボン酸RCOOHから水酸基を除いた原子団の総称。化学式RCO‐ あじろ足代】 姓氏の一つ。 ⇒あじろ‐ひろのり【足代弘訓】 あ‐じろ網代】 (網の代りの意) ①冬、川の瀬に竹や木を編んだものを網を引く形に立て、その端に簀をあてて、魚を捕るのに用いるもの。〈[季]冬〉。源氏物語橋姫「十月になりて…―をこそこのごろは御覧ぜめと」 ②網漁業を行う漁場。天皇供御くごの魚類を捕る所が多い。「公儀―」「引出―」 ③竹・葦または桧ひのきなどを薄く削ったものを斜めまたは縦横に編んだもの。垣・屏風・天井などとし、または笠・団扇うちわに造り、牛車ぎっしゃ・輿こしの屋形・天井に貼る。 ④網代車の略。 ⇒あじろ‐あみ【網代編み】 ⇒あじろ‐うち【網代打ち】 ⇒あじろ‐うちわ【網代団扇】 ⇒あじろ‐おり【網代織】 ⇒あじろ‐がき【網代垣】 ⇒あじろ‐かご【網代駕籠】 ⇒あじろ‐がさ【網代笠】 ⇒あじろ‐がた【網代形】 ⇒あじろ‐ぎ【網代木】 ⇒あじろ‐ぐみ【網代組み】 ⇒あじろ‐ぐるま【網代車】 ⇒あじろ‐ごし【網代輿】 ⇒あじろ‐す【網代簀】 ⇒あじろ‐てんじょう【網代天井】 ⇒あじろ‐ど【網代戸】 ⇒あじろ‐のりもの【網代乗物】 ⇒あじろ‐はじめ【網代始】 ⇒あじろ‐ばり【網代張り】 ⇒あじろびさし‐の‐くるま【網代庇の車】 ⇒あじろ‐びと【網代人】 ⇒あじろ‐びょうぶ【網代屏風】 ⇒あじろ‐ぼ【網代帆】 ⇒あじろ‐もり【網代守】 ⇒あじろ‐やく【網代役】 あじろ‐あみ網代編み】 網代に編むこと。網代形に編んだもの。また、それを編む人。網代組み。 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐うち網代打ち】 晩秋に網代1を川の中に組み立てること。〈[季]秋〉 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐うちわ網代団扇‥ウチハ 竹を網代に編んだ団扇。 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐おり網代織】 網代3の模様の織物。 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐がき網代垣】 網代で造った垣。 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐かご網代駕籠】 網代で張った駕籠。 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐がさ網代笠】 竹の網代で造った笠。〈[季]夏〉 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐がた網代形】 網代3の目の形。 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐ぎ網代木】 網代1に用いる杙くい。〈[季]冬〉。万葉集3「もののふの八十うぢ川の―に」 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐ぐみ網代組み(→)「あじろあみ」に同じ。 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐ぐるま網代車】 牛車ぎっしゃの一種。竹または桧の網代で車箱を張り、物見を設けたもの。大臣・納言・大将の略儀遠行用、また、四位・五位・少将・侍従の常用。八葉の紋を描いたのを八葉の車、家紋を描いたのを文車もんぐるまという。源氏物語須磨「―のうちやれたるに」 網代車 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐ごし網代輿】 網代3で張り、黒塗の押縁おしぶちをつけた輿。板輿についで晴れの時に用いた。 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐す網代簀】 網代1に用いる簀。新撰六帖3「―にうちあげらるる朝氷魚を」 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐てんじょう網代天井‥ジヤウ 網代3で張った天井。 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐ど網代戸】 網代3に編んだ戸。編戸あみど⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐のりもの網代乗物】 網代製の乗物。 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐はじめ網代始】 摂政・関白になって初めて網代車に乗ること。 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐ばり網代張り】 ①網代3で張ったもの。 ②網代笠の一種。赤く塗り、縁をそらしたもの。 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろびさし‐の‐くるま網代庇の車】 唐庇からびさしまたは連子れんじ物見のある網代車。上皇・親王の乗用。また、摂関・大臣・大将などの乗用。庇の車。 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐びと網代人(→)「あじろもり」に同じ。万葉集7「―舟よばふ声をちこち聞ゆ」 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐びょうぶ網代屏風‥ビヤウ‥ 杉や桧の薄板を網代に編んで張った屏風。枕草子99「馬の形かきたる障子、―」 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐ひろのり足代弘訓】 江戸後期の国学者・歌人。号は寛居ゆたい。伊勢外宮の神職。本居大平・本居春庭・荒木田久老の門人。古典の類聚編纂に努力。天保飢饉に際し窮民救済に奔走。著書多数。(1784〜1856) ⇒あじろ【足代】 あじろ‐ぼ網代帆】 竹を編んで造った帆。ささほ。 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐もり網代守】 夜々かがり火をたいて、網代1の番をする人。あじろびと。〈[季]冬〉。新撰六帖3「風寒みけさ霜白し―」 ⇒あ‐じろ【網代】 あじろ‐やく網代役】 江戸時代の租税で、漁業年貢の一種。水面を網代2として占有利用していることに対して課した役銭やくせん⇒あ‐じろ【網代】 あじ‐わい味わいアヂハヒ ①食物のあじ。うまみ。 ②物事のおもむき。おもしろみ。「―のある文章」 あじ‐わ・う味わうアヂハフ 〔他五〕 ①飲食物の味をみる。また、味のよさをたのしむ。「酒を―・う」 ②物事の意味または趣旨を深く考える。玩味する。「名作を―・う」 ③実際に経験して感じとる。体験する。「苦しみを―・う」 あし‐わか葦若】 葦の若芽。あしかび。源氏物語若紫「―の浦に見るめはかたくとも」 あし‐わけ葦分・葦別】 葦の繁った中をおしわけて進むこと。差支えあることにたとえる。頼政集「―なることやありけむ」 ⇒あしわけ‐おぶね【葦別小舟】 あしわけ‐おぶね葦別小舟‥ヲ‥ 繁った葦の中を漕ぎわける小舟。あしわけぶね。「さはり多み」にかかる序詞に用いる。万葉集12「湊入りの―さはり多みいま来むわれをよどむと思ふな」 ⇒あし‐わけ【葦分・葦別】 あし‐わざ足業・足技】 ①手を使わず、足だけでするわざ。足芸。 ②柔道・相撲で、足を使って倒すわざ。 あし‐わた葦綿・葦絮】 葦の穂の綿のように見えるもの。あしのほわた。 あし‐わら葦原‥ハラ ⇒あしはら

○足を蹻げて待つあしをあげてまつ🔗🔉

○足を蹻げて待つあしをあげてまつ [漢書高祖紀]機会がやって来るのを、足をつまだてるようにして、今や遅しと待つ。 ⇒あし【足・脚】

○足を洗うあしをあらう🔗🔉

○足を洗うあしをあらう 賤しい勤めをやめて堅気になる。悪い所行をやめてまじめになる。また、単にある職業をやめることにもいう。 ⇒あし【足・脚】

○足を入れるあしをいれる🔗🔉

○足を入れるあしをいれる 入り込む。 ⇒あし【足・脚】

○足を奪われるあしをうばわれる🔗🔉

○足を奪われるあしをうばわれる 事故・災害やストライキなどで交通機関が混乱し、通勤や通学など目的地に到達する手段が失われる。「行楽の―」 ⇒あし【足・脚】

○足を限りにあしをかぎりに🔗🔉

○足を限りにあしをかぎりに 足の続くまで。「―走り続ける」 ⇒あし【足・脚】

○足を重ねて立ち目を仄てて視るあしをかさねてたちめをそばだててみる🔗🔉

○足を重ねて立ち目を仄てて視るあしをかさねてたちめをそばだててみる [漢書汲黯伝]両足をぴったりとくっつけ、横目で様子をうかがう。非常に恐れるさま。 ⇒あし【足・脚】

○足を食われるあしをくわれる🔗🔉

○足を食われるあしをくわれる わらじなどの鼻緒で足を痛める。 ⇒あし【足・脚】

○足をすくうあしをすくう🔗🔉

○足をすくうあしをすくう 相手のすきにつけ入って、失敗や敗北に導く。 ⇒あし【足・脚】

○足を擂粉木にするあしをすりこぎにする🔗🔉

○足を擂粉木にするあしをすりこぎにする 足がすりへるほど奔走する。足を棒にする。 ⇒あし【足・脚】

○足を空にあしをそらに🔗🔉

○足を空にあしをそらに 足が地に着かないほど、あわてて落ち着かないさま。源氏物語夕顔「―て思ひまどふ」 ⇒あし【足・脚】

○足を出すあしをだす🔗🔉

○足を出すあしをだす 「足が出る」参照。 ⇒あし【足・脚】

○足を使うあしをつかう🔗🔉

○足を使うあしをつかう 活発にあちこち歩き回る。「足を使って取ってきた注文」 ⇒あし【足・脚】

○足を付けるあしをつける🔗🔉

○足を付けるあしをつける 関係をつける。ひっかかりを作る。東海道中膝栗毛7「まんぢうひとつ、となりさじきの子どもにやる、これにて足を付けて」 ⇒あし【足・脚】

○足を取られるあしをとられる🔗🔉

○足を取られるあしをとられる 酒に酔って、あるいは障害に遭って、歩行が思うようにならない。「ぬかるみに―」 ⇒あし【足・脚】

○足を抜くあしをぬく🔗🔉

○足を抜くあしをぬく 関係を断つ。 ⇒あし【足・脚】

○足を伸ばすあしをのばす🔗🔉

○足を伸ばすあしをのばす ①楽な姿勢になる。くつろぐ。 ②(ある地点からさらに)遠くまで行く。 ⇒あし【足・脚】

○足をはかりにあしをはかりに🔗🔉

○足をはかりにあしをはかりに (「はかり」は「限り」の意)足の続く限り。足を限りに。莫切自根金生木きるなのねからかねのなるき「―逃げてゆく」 ⇒あし【足・脚】

○足を運ぶあしをはこぶ🔗🔉

○足を運ぶあしをはこぶ ①歩いて行く。 ②わざわざ訪問する。「役所に何度も―」 ⇒あし【足・脚】

○足を引っ張るあしをひっぱる🔗🔉

○足を引っ張るあしをひっぱる 他人の成功や前進を陰でひきとめ、邪魔をする。また、物事全体の進行のさまたげとなる。「チームの―」 ⇒あし【足・脚】

○足を踏み入れるあしをふみいれる🔗🔉

○足を踏み入れるあしをふみいれる ある境をこえてその先に行く。「一歩足を踏み入れたら最後出られない」 ⇒あし【足・脚】

○足を棒にするあしをぼうにする🔗🔉

○足を棒にするあしをぼうにする 長い時間歩き続けたり立ち続けたりして、足がひどく疲れてこわばる。「足を棒にして探し回る」 ⇒あし【足・脚】

○足を向けて寝られないあしをむけてねられない🔗🔉

○足を向けて寝られないあしをむけてねられない 人から受けた恩を常に忘れない気持を表す表現。 ⇒あし【足・脚】

○足を休めるあしをやすめる🔗🔉

○足を休めるあしをやすめる 歩みを止めて休息する。 ⇒あし【足・脚】

あ‐と【足音】🔗🔉

あ‐と足音】 あしおと。

あ‐の‐と【足音】🔗🔉

あ‐の‐と足音】 あしおと。万葉集11「馬の―そわれに聞かする」

あ‐もと【足元・足下】🔗🔉

あ‐もと足元・足下】 ①あしもと。 ②人の生れや住居。特に、立派な家柄や身分。日葡辞書「アモトアルモノヂャ」 ⇒あもと‐ふもと【足下踏下】

そく【足】🔗🔉

そく】 足などにつける一対のものを数える語。「足袋5―」

そくおん‐き【足温器】‥ヲン‥🔗🔉

そくおん‐き足温器‥ヲン‥ 足を温める器具。

そっ‐か【足下】ソク‥🔗🔉

そっ‐か足下ソク‥ [一]〔名〕 ①足のした。あしもと。脚下。 ②手紙の脇付に用い、相手に敬意を示す語。おそば。 [二]〔代〕 (同等の相手を敬っていう称)あなた。貴殿。 ⇒そっか‐てん【足下点】

たし【足し】🔗🔉

たし足し】 ①たすこと。ふやすこと。増し加えること。 ②おぎない。たすけ。たしまえ。日葡辞書「タシニスル」。「腹の―」「何の―にもならない」

たし‐ざん【足し算】🔗🔉

たし‐ざん足し算】 二つ以上の数を加える計算。寄せ算。くわえ算。加法。↔引き算

○足して二で割るたしてにでわる🔗🔉

○足して二で割るたしてにでわる 両者の性格や特徴の中間をとる。「足して二で割った妥協案」 ⇒た・す【足す】 たし‐な・い足し無い・窮い】 〔形〕[文]たしな・し(ク) 物に乏しい。苦しい。浄瑠璃、義経千本桜「終に泣かぬ弁慶が―・い涙をこぼせしは」

たし‐な・い【足し無い・窮い】🔗🔉

たし‐な・い足し無い・窮い】 〔形〕[文]たしな・し(ク) 物に乏しい。苦しい。浄瑠璃、義経千本桜「終に泣かぬ弁慶が―・い涙をこぼせしは」 ○他事ながらたじながら あなたには直接関係ないことですが、の意。手紙で、自分の側の出来事や様子をへりくだって述べるのに用いる。「平癒致しましたので―御安心下さい」 ⇒た‐じ【他事】

たし‐まえ【足し前】‥マヘ🔗🔉

たし‐まえ足し前‥マヘ 不足を補う分量や金額。おぎない。たし。

た・す【足す】🔗🔉

た・す足す】 〔他五〕 ①(数量を)加える。不足を補う。「桶に水を―・す」「言葉を―・す」 ②(「用を―・す」の形で)片づける。すませる。浮世風呂「宿元の用事も―・さずに」。「ついでに用を―・してくる」 ⇒足して二で割る

たら・う【足らふ】タラフ🔗🔉

たら・う足らふタラフ 〔自四〕 (タルに接尾語フの付いた語)十分である。満足である。源氏物語行幸「おももち、歩まひ、大臣といはむに―・ひ給へり」

たらし‐みよ【足らし御世・足らし御代】🔗🔉

たらし‐みよ足らし御世・足らし御代】 すべてよく満ち足りている御代。祝詞、春日祭「天皇すめらが朝庭みかどを平らけく安らけく、―の茂いかし御世に斎いわひまつり」

たら‐ず【足らず】🔗🔉

たら‐ず足らず】 〔接尾〕 名詞に付けて、それに達しない意、充分ではない意を表す。「五分―」「舌―」

○足らず余らず子三人たらずあまらずこさんにん🔗🔉

○足らず余らず子三人たらずあまらずこさんにん ①貧乏でも金持ちでもなく、子供が3人いる、そんな生活が理想的である。 ②子供を持つなら3人が適当である。 ⇒た・る【足る】 だら‐すけ陀羅助(→)陀羅尼助だらにすけに同じ。 たらず‐まえ不足前‥マヘ 不足な分。補充の分。たしまえ。洒落本、辰巳婦言「この―は、またこつちに算段があらあ」 たら‐せんそう鱈戦争‥サウ アイスランドの周辺海域のタラ漁場をめぐるアイスランド・イギリス間の紛争。アイスランドが漁業専管水域を拡大したことに端を発し、1950年代から1970年代にかけて3度発生。200海里制度の定着とともに沈静。 たら‐ぞうすい鱈雑炊‥ザフ‥ タラの身を入れた雑炊。〈[季]冬〉 たら‐たら ①液体のしずくがとぎれることなく次々としたたるさま。「汗が―と流れる」 ②見苦しかったり聞き苦しかったりすることを長々と続けるさま。「不平―」「―とお世辞を言う」 たら‐たら誑誑】 たらす者。たらし。すっぱ。狂言、磁石「たそや、あたりに音するは。古の―よ」 だら‐だら ①粘り気のある液体が糸を引くようにしたたるさま。「冷や汗が―と流れる」 ②なだらかな傾斜が続くさま。「―とした坂道」 ③物事の進行が非常に遅く、際限なく続くさま。「挨拶が―と続く」 ④無意味に怠けて時を過ごすさま。「家で―している」 ⇒だらだら‐おり【だらだら降り】 ⇒だらだら‐きゅう【だらだら急】 ⇒だらだら‐ざか【だらだら坂】 ⇒だらだら‐のぼり【だらだら上り】 ⇒だらだら‐まつり【だらだら祭】 だらだら‐おりだらだら降り】 坂の傾斜のゆるやかなくだり。 ⇒だら‐だら だらだら‐きゅうだらだら急‥キフ 初めはゆるやかで、にわかに急になること。 ⇒だら‐だら だらだら‐ざかだらだら坂】 ゆるやかな傾斜が長く続く坂。 ⇒だら‐だら だらだら‐のぼりだらだら上り】 道の傾斜がゆるやかな上りであること。 ⇒だら‐だら だらだら‐まつりだらだら祭】 東京、芝大神宮の例大祭の俗称。9月11日より21日までの長期間行われるのでいう。→生薑市しょうがいち→千木箱ちぎばこ ⇒だら‐だら たらち‐お足乳男・垂乳男‥ヲ (垂乳女に対して作られた語)生みの父。父親。元輔集「―の帰るほどをも知らずしていかで捨ててし雁のかひこぞ」↔たらちめ たらち‐し垂乳し】 〔枕〕 「母」にかかる。 ⇒たらちし‐の【垂乳しの】 ⇒たらちし‐や【垂乳しや】 たらちし‐の垂乳しの】 〔枕〕 (→)「たらちし」に同じ。 ⇒たらち‐し【垂乳し】 たらちし‐や垂乳しや】 〔枕〕 (→)「たらちし」に同じ。 ⇒たらち‐し【垂乳し】 たらち‐ね足乳根・垂乳根】 (乳を垂らす女、また乳の足りた女、満ち足りた女の意などという) ①女親。母。たらちめ。金葉和歌集「―は黒髪ながらいかなればこのまゆ白き糸となるらむ」 ②ふたおや。父母。今鏡「―はいかにあはれと思ふらむ三年になりぬ足立たずして」 ③(母を意味する「たらちめ」の語が生じたことから)父親。拾玉集1「―も又たらちめもうせはてて」 ⇒たらちね‐の【足乳根の・垂乳根の】 たらちね‐の足乳根の・垂乳根の】 〔枕〕 「母」「親」にかかる。万葉集11「―母に申さな」。古今和歌集「―親のまもりとあひそふる心ばかりはせきなとどめそ」 ⇒たらち‐ね【足乳根・垂乳根】 たらち‐め足乳女・垂乳女】 (「垂乳根たらちね」の類推で生じた語)生みの母。母親。金葉和歌集「―の嘆きをつみて」↔たらちお たら‐ちり鱈ちり】 鍋料理の一種。タラを野菜・豆腐などと煮て、ポン酢醤油などをつけて食べる。〈[季]冬〉 だらつ・く 〔自五〕 だらだらする。ぐずぐずする。浄瑠璃、長町女腹切「―・くまいぞ」 タラップtrap オランダ】 船舶・航空機の乗り降りに用いるはしご。 ダラディエÉdouard Daladier】 フランスの政治家。急進社会党党首。1933〜34年首相。35年人民戦線に参加、38年同派から首相に就任後離脱、ミュンヘン会談ではチェンバレンに同調。40年辞職。(1884〜1970) たら‐でんぶ鱈田麩】 タラの身でつくったでんぶ。 だらに陀羅尼】 (梵語dhāraṇī 総持・能持と漢訳。よく善法を持して散失せず、悪法をさえぎる力の意)梵文の呪文を翻訳しないで、そのまま読誦するもの。一字一句に無辺の意味を蔵し、これを誦すればもろもろの障害を除いて種々の功徳を受けるといわれる。一般に、短いものを真言、長いものを陀羅尼という。秘密語。密呪。呪。明呪。 ⇒だらに‐がね【陀羅尼鐘】 ⇒だらに‐じゅ【陀羅尼呪】 ⇒だらに‐すけ【陀羅尼助】 だらに‐がね陀羅尼鐘】 陀羅尼を誦する時につく鐘。特に、京都建仁寺の百八陀羅尼鐘のこと。 ⇒だらに【陀羅尼】 だらに‐じゅ陀羅尼呪】 陀羅尼のこと。また、密教の呪文。 ⇒だらに【陀羅尼】 だらに‐すけ陀羅尼助】 もと陀羅尼を誦する時、睡魔を防ぐために僧侶が口に含んだ苦味薬。ミカン科のキハダの生皮やリンドウ科のセンブリの根などを煮つめて作る黒い塊。苦味が強く腹痛薬に用いる。吉野・大峰・高野山などで製造。だらすけ。 ⇒だらに【陀羅尼】 たら‐の‐き楤木】 ウコギ科の落葉小高木。高さ約5メートル。茎・葉共に大きなとげがあり、葉は二回羽状複葉。初秋、白黄色の小花を球状に集めてつけ、花後紫黒色扁球形の核果を結ぶ。若芽・若葉は山菜として食用。材は小細工用。樹皮は糖尿病に有効という。ウドモドキ。マンシュウダラ。日葡辞書「タラ、また、タラノキ」 タラノキ(花) 撮影:関戸 勇 たら‐の‐め楤の芽】 春にタラノキの先端に出る若芽。食用。〈[季]春〉 タラノメ 撮影:関戸 勇 たら‐ば鱈場】 タラのよくとれる漁場。〈[季]冬〉 ⇒たらば‐がに【鱈場蟹・多羅波蟹】 たらば‐がに鱈場蟹・多羅波蟹】 タラバガニ科の一種。形はカニに似ているが真のカニ類ではない。大形で、甲長約22センチメートル、歩脚を広げると150センチメートルに達する。体の表面は暗紫色で小型個体には刺とげが多いが、成長とともに円錐形の突起になる。主要漁場はベーリング海やカムチャツカの近海で、タラの漁場と重なるのでこの名がある。肉は美味。 ⇒たら‐ば【鱈場】 たらばき多羅葉記】 平安末期の梵語字書。常喜院心覚著。梵語を頭音のいろは順によって類聚。多羅要鈔。 たらふく 〔副〕 (「鱈腹」は当て字)腹いっぱいに。十二分に。傾城禁短気「自慢―仰せられて」。「―食った」 ダラブッカdarabukkah アラビア】 西アジア諸国で広く用いられる片面の太鼓。胴は土・木・金属製で杯または花瓶のような形をしており、脇に挟んで両手の素手でうつ。イランではザルブ・ドンバクともいう。ダルブッカ。 たら‐ぼさつ多羅菩薩】 (梵語Tārā 瞳子・妙目精と訳す)胎蔵界曼荼羅蓮華部院の一尊。多羅観音。→曼荼羅(図) たら‐む (完了の助動詞タリの未然形に推量の助動詞ムの付いたもの) ①…しただろう。…しているだろう。源氏物語帚木「おいらかに鬼とこそ向ひ居たらめ」 ②…したような。伊勢物語「たとへば比叡の山を二十ばかり重ねあげたらむほどして」 ダラムdram】 ヤード‐ポンド法における重さの単位。 ①通常16分の1オンス。1.772グラム。 ②薬物では8分の1薬量オンス。3.8879グラム。ダラクマ。ドラム。 たらめ・く 〔自四〕 水の滴る音がする。〈日葡辞書〉 たら‐よう多羅葉‥エフ ①ヤシ科の多羅樹の葉。鉄筆などでこれに写経した。→貝ばい多羅葉。 ②モチノキ科の常緑高木。暖地の山地に自生。高さ約8メートル。葉は長楕円形で厚く革質、光沢を有する。葉を乾すか熱すれば黒褐色となる。傷つけると黒変して字が書けるので、1に擬しこの名がある。夏、葉腋に緑黄色の花を密生。果実は暗紅色球形。庭園に栽植し、材は細工物に用い、樹皮からは鳥黐とりもちを製する。モンツキシバ。ノコギリシバ。 たらよう たらり 液体が一滴したたるさま。「脂汗が―と流れる」 だらり (ダラニ(陀羅尼)の転) ①(→)陀羅尼に同じ。 ②(→)陀羅尼鐘に同じ。浄瑠璃、長町女腹切「どんどんぐりのづしを出づれば建仁寺、―が鳴るぞだらつくまいぞ」 だらり ①物が力なくたれ下がったさま。また、しまりがなく、だらしないさま。日葡辞書「ヲビ、また、ケンナドガダラリトサガッタ」。「腕を―と下げる」 ②だらりと結び下げる帯の結び方。江戸時代の女性に流行し、現在は京都の舞妓などに残る。だらりのおび。「―結び」 たら‐れば 「…したら」「…すれば」の末尾を重ねて、実現しなかったことを仮定する話であることをいう俗語。「それは―の話だ」 タラワTarawa】 中部太平洋、キリバス共和国のギルバート諸島中部に位置する島。また、同国の首都。1943年日米の激戦地。人口3万7千(2000)。 たらわ・す足らはすタラハス 〔自四〕 足りるようになさる。十分に…される。万葉集19「から国に行き―・して帰りこむますらたけをに御酒たてまつる」 タランチュラtarantula】 ①南欧産のコモリグモ科のクモ。体長は30ミリメートルに達し、網を張らず地上を歩き回る。名はイタリア南部の港町タラントに由来し、猛毒と恐れられるが実際は毒性は低い。タランチュラ‐コモリグモ。 ②大形で毛むくじゃらのクモ、特にオオツチグモ科の俗称、ペット名。 タランテラtarantella イタリア】 ①イタリア南部タラント地方から起こったと伝える急速度の舞踏曲。 ②1に合わせて演ずる二人一組のイタリア舞踏。 タラントtalent⇒タレント1 だらん‐と 〔副〕 ①布などがだらしなく垂れ下がっているさま。「旗が―垂れている」 ②肉体が緊張を欠いてしまりが無いさま。「口を―開ける」 ダランベールJean Le Rond d'Alembert】 フランスの物理学者・数学者・哲学者。ニュートンの力学を剛体に拡張してダランベールの原理を樹立、また、積分の原理、弦・空気の振動、天文学に関する理論などを発表。哲学上は感覚論・相対主義をとり、不可知論を主張。ディドロらと「百科全書」を刊行、その「序論」および「数学」を執筆。(1717〜1783) たり足り】 ①たりること。好色一代男6「心やすき内証咄の―あまりのことまで打ち明けて」 ②たしにするもの。たし。浮世風呂4「三十二文で薪か味噌の―にでもなりたいと」 たり】 いぼ。〈新撰字鏡3たり】 たわんでいること。横にわたした木などにくるいの出ること。 たり】 酒を入れて杯に注ぎ入れる口のついた道具。古事記「秀罇ほだり取り堅く取らせ」 たり】 馬の脚がかがまって重くなる病。今でも、牛馬の悪癖を「たり」「たる」「だる」などというのも恐らく同源。倭名類聚鈔11「驇、俗云太利、馬脚屈重也」 たり 〔助動〕 ➊(格助詞トにアリが付いたトアリの約)(活用はラ変型。[活用]たら/たり・と/たり/たる/たれ/たれ。連用形に「と」があり、中止法は「として」となる) ①体言に付いて、物事を指定する意を表す。…だ。…である。(平安時代から漢文訓読文系に見られるもので、物語文学には少ない。口語では、連用形「と」は副詞として扱われ、連体形だけが、重々しい調子の文に用いられる)玄奘表啓平安初期点「経たる途みちたる万里なれども」。平家物語2「君、君たらずといへども、臣以て臣たらざるべからず」。「教師たる者の心得が書いてある」 ②状態を表す漢語に付いて、その状態にあることを示す。タリ活用形容動詞の語尾とすることもある。平家物語10「北には青山峨々として、松吹く風索々たり」。「百花爛漫たり」「堂々たる風格の書だ」 ➋(テアリの約)(活用はラ変型。[活用]たち/たり/たり/たる/たれ/たれ)動詞型活用の語の連用形に付いて、ある動作がなされて、その結果が今もあることを示す。平安末期から、動詞に付いた場合は単にその事態があったことを表すだけになった。時の助動詞の中で、平安時代までは使い分けた「き」「けり」「つ」「ぬ」「り」が徐々に衰えて行き、「たり」だけが残って現代語の「た」になる。 ①動作・作用が完了し、その結果が現在もある意を表す。…てある。…ている。…た。万葉集17「羽咋はくいの海朝凪ぎしたり船楫もがも」。竹取物語「門たたきて、くらもちの皇子おはしたりと告ぐ」。天草本平家物語「重盛が首の刎ねられたらうずるを見て仕れ」。歌舞伎、鳴神「生まれてはじめてのんだれば、腹の内がひつくり返る」 ②動作・作用が確かにあったと認める意を表す。…た。源氏物語若紫「さて心安くてしもえ置きたらじをや」。天草本平家物語「あはれ、その人が亡びたらば、その国は明かうず」 たり 〔助詞〕 (文語完了の助動詞タリから) ①動詞の連用形に付いて「…たり…たり」の形で、動作の並行・継起することを表す。前が撥音はつおんのときは「だり」となる。仮名文章娘節用「力になつ―なられ―するのは」。「飛んだりはねたり」 ②同様のことが他にあるのを暗示しつつ、例示する。「泣い―しては駄目」 ③命令・勧誘の意を表す。「さあ、どい―、どい―」 たり】 〔接尾〕 人を数えるのに用いる語。「み―」「いく―」 だり 近世、かごかきや馬方の隠語で、4のこと。浄瑠璃、日本西王母「言ひも習はぬ駕かきことば、なりくだいたり―坂東」 ダリSalvador Dalí】 スペイン、カタルニア生れの画家。緻密な写実的手法で夢や空想の世界を描く。1930年代以降のシュールレアリスムを代表し、第二次大戦後は古典主義に復帰。宝飾などの装飾美術にも活躍。(1904〜1989) ダリ(1) 提供:Maxppp/APL ダリ(2) 提供:Maxppp/APL ダリアDahlia ラテン】 (スウェーデンの植物学者A. Dahl 〜1787に因んで命名)キク科の球根植物。メキシコ原産で同国の国花。高さ1〜2メートルに達し、葉は羽状複葉。茎には多く白粉をつける。ポンポン咲き、カクタス咲き、矮生種など1万以上の園芸品種がある。夏秋にわたり大形の白・紅・黄・紫などの花を開く。日本では江戸時代以後普及した。広義にはキク科ダリア属植物(その学名)をいう。テンジクボタン。 ダリア 撮影:関戸 勇 タリアテッレtagliatelle イタリア】 パスタの一種。幅が1センチメートル足らずの平らな麺。→パスタ(図) ダリーオRubén Darío】 (本名Félix Rubén García Sarmiento)中央アメリカ、ニカラグアの詩人。スペイン語圏のモデルニスモ運動の中心的存在。作「青」「生命と希望の歌」など。(1867〜1916) ダリウスDarius⇒ダレイオス タリウムthallium】 (ギリシア語のthallos(緑の小枝)から。スペクトルに現れる緑線に因む)金属元素の一種。元素記号Tl 原子番号81。原子量204.4。1861年、クルックス(W. Crookes1832〜1919)が発見。天然には硫化鉱物またはある種の雲母中に微量に存在。鉛に似た帯青白色の金属。人工宝石の製造などに利用。 たり‐お垂り尾‥ヲ 長くたれさがった尾。しだりお。万葉集7「庭つ鳥鶏かけの―の乱れ尾の長き心も」 タリオtalio ラテン】 〔法〕(→)同害報復に同じ。 たり‐かつようたり活用‥クワツ‥ 文語形容動詞の活用の一つ。語尾が「たら・たり(と)・たり・たる・たれ・たれ」と変化するもの。「堂々たり」「泰然たり」の類。語幹は漢語であるものが多い。→形容動詞 た‐りき他力】 ①仏・菩薩の加護の力。浄土門において阿弥陀仏の本願の力により往生することをいう。↔自力。 ②他人の助力。 ⇒たりき‐しゅう【他力宗】 ⇒たりき‐ねんぶつ【他力念仏】 ⇒たりき‐ほんがん【他力本願】 ⇒たりき‐もん【他力門】 たりき‐しゅう他力宗(→)他力門に同じ。↔自力宗。 ⇒た‐りき【他力】 たりき‐ねんぶつ他力念仏】 阿弥陀仏の本願に頼って念仏すること。 ⇒た‐りき【他力】 たりき‐ほんがん他力本願‥グワン ①阿弥陀仏の本願。また、衆生がそれに頼って成仏を願うこと。 ②転じて、もっぱら他人の力をあてにすること。 ⇒た‐りき【他力】 たりき‐もん他力門】 他力によって極楽往生を求める宗門。浄土真宗・浄土宗など浄土門の各宗派。他力宗。↔自力門 ⇒た‐りき【他力】 だり‐き・る 〔自四〕 すっかりしまりがなくなる。だらしがなくなる。浮世風呂3「大酒となつて―・つたはな」 たり‐くち垂口】 唇の垂れた口つき。〈新撰字鏡〉 たり‐くび垂領・垂頸】 正面の領えりの左側と右側とを垂らし引き違えて合わせる着用法。下襲したがさね・単ひとえ・袿うちき・小袖など「かくえり」はすべてこのように着るが、「まるえり」も鎌倉時代から水干すいかんでは領を折り込んで上前の紐を左脇から出して結び、たりくびに着ることも行われた。↔盤領あげくび たり‐けり (存続・完了の助動詞タリの連用形に過去の助動詞ケリの付いたもの) ①…していた。伊勢物語「草の上におきたりける露を」 ②…したのだった。古今和歌集「法皇御覧じにおはしましたりけり」 たり‐こと うるさいこと。そうぞうしいこと。〈群書類従本新撰字鏡〉 た‐りつ他律】 ①自分の意志によるのでなく、他からの命令や束縛によって行動すること。 ②〔哲〕(Heteronomie ドイツ) ㋐カント倫理学の用語では、意志が、理性の命令でなく、感性の自然的欲望(傾向性)によって規定されること。 ㋑広義には、ある文化領域が独自の意義をもたず他の手段となっていること。 ↔自律 だ‐りつ打率】 野球で、安打数を打撃数で割った率。打撃率。 たり‐ない足りない】 頭の働きが悪い。→たりる3 タリバンTālibān ダリー】 イスラム神学生を主体とするアフガニスタンの宗教・政治勢力で、1990年代半ばに国土の大半を制圧したが、2001年、米国の武力攻撃などで政権は崩壊。ターリバーン。 たり‐ひ垂氷(→)「たるひ」に同じ。 たり‐ひずみ‥ヒヅミ たわみゆがむこと。転じて、欠点。難癖。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「召使は―を付けて、段々に暇遣はし」→たり(撓) タリフtariff】 関税。関税率。 たり‐ふし 〔副〕 (頭を垂れ伏しの意から)ねんごろに。切に。平家物語4「法皇の御事を―申されければ」 たり‐ふそく足り不足】 (足りているだの足りないだのの意で)不平。苦情。人情本、春色英対暖語「お前も私も、―を言ふ様だと、宗さんもお困りだらふけれども」 たり‐ほ垂穂】 実ってたれさがっている稲などの穂。神代紀「其の秋の垂穎たりほタリムTarim・塔里木】 中国新疆ウイグル自治区南部、崑崙こんろん・天山2山脈間にある盆地。面積約40万平方キロメートル。そこを流れる同名の河はカラコルム山脈に発源し、タクラマカン砂漠をめぐり、ロブノールに注ぐ。長さ約2137キロメートル。→西域 だり‐むく・る 〔自四〕 ①酔って正体がなくなる。酔いどれる。しまりがなくなる。 ②身を持ちくずしてしくじる。立ちゆかなくなる。破滅する。歌舞伎、三人吉三廓初買「とうとう寺を―・り」 だり‐むくれ 酔漢。よいどれ。滑稽本、素人狂言紋切形「別して私ども二人は名代の―にござります」 だり‐むく・れる 〔自下一〕 (→)「だりむくる」に同じ。 たり‐やか足りやか】 十分にみち足りるさま。十分。懐竹抄「―にならぬ笛のある故なり」 だり‐やみ (九州地方で)晩酌。 た‐りゅう他流‥リウ 他の流儀。他の流派。 ⇒たりゅう‐じあい【他流試合】 たりゅう‐じあい他流試合‥リウ‥アヒ 自分の流派と異なる人との試合。 ⇒た‐りゅう【他流】 たり‐よ足り夜】 満ち足りた夜。また、よもすがら。終夜。万葉集13「夢いめにだにあふと見えこそ天の―を」 た‐りょう多量‥リヤウ 分量の多いこと。多くの分量。「―に出回る」「出血―」 た‐りょく多力】 力の強いこと。能力のあること。また、権力の強いこと。 だ‐りょく惰力】 惰性にもとづく力。「―で動く」 た・りる足りる】 〔自上一〕 (近世頃から江戸で使われるようになった) ①数量などが必要なだけある。十分である。大淵代抄2「まだ吹毛の金な性が残り磨きが―・りぬ」。浮世風呂2「まだ―・りねえからもつと酒買つてこいだ」。「五千円あれば―・りる」 ②するだけの価値がある。「一読するに―・りる本」 ③(「―・りない」の形で)頭の働きが悪い。欠点がある。「少し―・りないやつ」 ④間に合う。役に立つ。「用が―・りる」 タリンTallinn】 ロシアの西、エストニア共和国の首都。同国北西部にあり、フィンランド湾に臨む。歴史地区は世界遺産。人口39万7千(2003)。旧称レーヴェリ。 タリン 提供:JTBフォト だ‐りん舵輪】 舵かじを操作する円形の把手とってたる】 (垂水たるみの略)滝。たろ。(和訓栞) たる】 酒・醤油などをいれる木製の容器。桶に似て蓋をしたもの。〈文明本節用集〉 た・る足る】 〔自五〕 必要な範囲の量・程度に達している意。 ①必要な数量がある。十分である。万葉集16「仏造る真朱まそほ―・らずは水たまる池田の朝臣あそが鼻の上をほれ」。源氏物語若菜下「院の御よはひ―・り給ふ年なり」。天草本平家物語「備中の瀬尾と備前の有木の別所の間は、わづかに五十町に―・らぬ所であれば」。「努力が―・らぬ」 ②物事の状態が満ちととのう。満ち足りる。万葉集2「天地日月と共に―・りゆかむ神の御面と」。「―・ることを知る」 ③するだけの価値がある。源氏物語松風「いみじうなまめいて由ありたをやぎたるけはひ、親王みこ達といはむにも―・りぬべし」。徒然草「万事は皆非なり。言ふに―・らず、願ふに―・らず」。「一見するに―・る」「国民の代表というに―・る人物」 ④(「―・らぬ」の形で)頭の働きが悪い。鹿の子餅「日頃は―・らぬやつと思うてゐたが」 ⑤間に合う。役に立つ。「用が―・る」 ⇒足らず余らず子三人 た・る垂る】 [一]〔自四〕 (四段活用は奈良時代から鎌倉時代頃まで行われ、のち自動詞としても下二段活用が行われた) ①重みで下にだらりとさがる。ぶらさがる。源氏物語蓬生「柳もいたう―・りて築地ついじにもさはらねば」 ②液状のものが筋をひいて、また、しずくになっておちる。万葉集20「涙―・りなげきのたばく」 ③力が失せてぐったりする。へなへなとなる。今昔物語集16「その人歩びこうじてただ―・りに―・り居たるを見れば」 [二]〔自他下二〕 ⇒たれる ダルdull】 鈍いさま。退屈。不活発。「―‐ゲーム」 だ・る 〔自四〕 疲れる。〈日葡辞書〉 たるい樽井‥ヰ 姓氏の一つ。 ⇒たるい‐とうきち【樽井藤吉】 たる・い怠い・懈い】 〔形〕[文]たる・し(ク) ①おっくうである。気がすすまない。だるい。たゆし。毛吹草7「難波江のあしより手こそ―・からめ」。夏目漱石、彼岸過迄「又すぐ夢現ゆめうつつの―・い眼付に戻つて」 ②(主に中部地方で)考えが未熟で言動が一人前でない。 だ‐るい堕涙】 なみだをこぼすこと。落涙。 だる・い怠い・懈い】 〔形〕 (タルシの転) ①疲れたような、おっくうな感じである。たるい。玉勝間「手足のたゆきを俗言に―・いと云ふ」。「全身が―・い」 ②のろい。にぶい。浮世草子、椀久一世の物語「―・いこと見ていることでないと」 ③しまりがない。また、あまったるい。男色大鑑「下髪さげがみの―・い姿をようは見てゐること」 たるい‐とうきち樽井藤吉‥ヰ‥ 社会運動家。大和出身。自由民権運動に参加。社会問題・大陸問題に関心を寄せ、1882年(明治15)東洋社会党を結成。大井憲太郎らと大阪事件に連座。著「大東合邦論」。(1850〜1922) ⇒たるい【樽井】 たる‐いれ樽入れ】 ①不漁の場合、他の大漁のあった方へ樽酒を贈って共に酒宴し、大漁にあやかること。この際、酒を贈られた方からの返礼を樽返しという。 ②婚約成立のかためとして婿方から嫁方へ、仲人が柳樽を持参すること。きまりざけ。 ダルーJules Dalou】 フランスの彫刻家。写真表現を基に記念碑彫刻を制作。ドラクロアらの肖像彫刻ものこした。(1838〜1902) ダル‐エス‐サラームDār es Salām アラビア】 (「平和の家」の意)タンザニア連合共和国の主要都市。インド洋に臨む港湾都市で、同国の旧首都。人口109万6千(1985)。 たる‐かいせん樽廻船‥クワイ‥ 江戸時代、大坂・江戸間の定期便船の一種。酒樽を運送したのに始まり、幕末には菱垣廻船を圧倒した。たるぶね。 たる‐かがみ樽鏡】 樽のふた。 たる‐がき樽柿】 空いた酒樽に渋柿をつめ、樽のアルコール分によって渋味を抜きとったもの。さわし柿。 ダルガチ達魯花赤】 モンゴル帝国・元朝の官名。ジンギス汗は初め占領地の施政官として創設、元では地方行政官庁の監督官としておかれ、少数の色目人を除き、モンゴル人が任命された。 タルカムtalcum】 タルカム‐パウダーのこと。 ⇒タルカム‐パウダー【talcum powder】 タルカム‐パウダーtalcum powder】 滑石の微粉末(タルク)で製する化粧・医薬用品。汗知らず。 ⇒タルカム【talcum】 たる‐き垂木・棰・椽・榱・架】 屋根の裏板または木舞こまいを支えるために、棟から軒にわたす材。はえき。 垂木 垂木 撮影:関戸 勇 ⇒たるき‐がた【垂木形】 ⇒たるき‐だけ【垂木竹】 ⇒たるき‐ばな【椽鼻】 ⇒たるき‐わり【垂木割】 たるき‐がた垂木形】 屋根の端に、垂木と平行に取り付けた幅の狭い簡略な破風板。 ⇒たる‐き【垂木・棰・椽・榱・架】 たるき‐だけ垂木竹】 竹を用いた垂木。また、そのための竹。 ⇒たる‐き【垂木・棰・椽・榱・架】 たるき‐ばな椽鼻】 垂木の先。また、そこに付ける飾り。日本永代蔵3「瑪瑙の釘隠し、青貝の―」 ⇒たる‐き【垂木・棰・椽・榱・架】 たるき‐わり垂木割】 垂木の配置方法。本繁割・まばら割・吹寄割などの種類がある。→繁棰→疎棰まばらだるき→吹寄せ3 ⇒たる‐き【垂木・棰・椽・榱・架】 タルクtalc(→)滑石かっせき。また、その微粉末。 ダルクローズÉmile Jaques-Dalcroze】 スイスの音楽教育家。ウィーン生れ。リトミックの創始者。ジャック=ダルクローズ。(1865〜1950) ダル‐ゲームdull game】 だらだらして活気のない試合。 タルコフスキーAndrei Arsen'evich Tarkovskii】 ソ連の映画監督。「僕の村は戦場だった」で国際的に認められる。1984年西側に亡命。ほかに「惑星ソラリス」「鏡」「ノスタルジア」など。(1932〜1986) ダルゴムイシスキーAlexandr S. Dargomyzhskii】 ロシアの作曲家。ロシア国民楽派の一人。ロシア語の抑揚を生かした独特の叙唱法はムソルグスキーに大きな影響を与えた。歌劇「ルサルカ」など。(1813〜1869) たる‐ざかな樽肴】 酒樽と肴。特に進物に用いる。西鶴織留2「庭には―持ち集ひて」 たる‐ざけ樽酒】 樽に入れた酒。樽詰めの酒。 ダルシマーdulcimer】 (「甘美な旋律」の意のdulcis melos ラテンに由来)台形の平たい箱に金属弦を多数(12〜25コース)張り、木製の桴ばちまたはハンマーで打って音を出す楽器。方形のものもある。ハンガリーのツィンバロム、ドイツのハックブレット、中国の洋琴(ヤンチン)などはみな同属の楽器。 タルスキAlfred Tarski】 ポーランドの数学者・論理学者。モデル理論の創始者で、対象言語とメタ原語を区別して真理概念を意味論的に定式化した。主著「形式言語における真理概念」。(1901〜1983) ダル‐セーニョdal segno イタリア】 〔音〕記号(セーニョ)の箇所へ戻り、そこから繰り返し演奏せよの意。略号D.S. たる‐だい樽代】 祝儀などで、酒を贈る代りに包む金。結納・転宅などの時にいうことが多い。浄瑠璃、山崎与次兵衛寿の門松「その礼とて目くさり金、―としてよこした」 タルタルTartar】 「韃靼だったんの」の意。 ⇒タルタル‐ステーキ【tartar(e) steak】 ⇒タルタル‐ソース【tartar(e) sauce】 タルタル‐ステーキtartar(e) steak】 肉料理の一種。生の赤身の牛肉を挽き、調味してハンバーグのような形にし、生の卵黄・玉葱たまねぎ・ケイパーなどを添えて食べる。 ⇒タルタル【Tartar】 タルタル‐ソースtartar(e) sauce】 マヨネーズにパセリ・玉葱たまねぎ・ピクルスなどの微塵みじん切りを加えて作ったソース。 ⇒タルタル【Tartar】 タルタロスTartaros ギリシア】 ギリシア神話で、冥界の最深部。また、冥界。 タルチュフTartuffe】 モリエールの喜劇。1664年初演。宗教的偽善を痛烈に批判・諷刺したもの。 タルティーニGiuseppe Tartini】 イタリアのバイオリン奏者・作曲家・音楽理論家。バイオリン‐ソナタ「悪魔のトリル」など、多数のソナタ・協奏曲を作曲。新しい運弓法を確立し、差音の現象を発見。(1692〜1770) タルトtaart オランダ】 (菓子の意)ゆず餡あんなどをカステラで巻いた和洋折衷の菓子。愛媛県松山の名産。江戸初期、藩主久松定行が長崎から製法を伝えた。 タルトtarte フランス】 果物・ジャムなどをのせた円形の焼き菓子。タート。 アップルタルト 撮影:関戸 勇 ⇒タルト‐レット【tartelette フランス】 タルドJean Gabriel de Tarde】 フランスの社会学者。社会は人と人との心理的関係によって成立すると見、その原動力を模倣に求め、社会心理学に寄与。デュルケムと鋭く対立、犯罪については社会環境の意味を重視。著「犯罪の比較研究」「模倣の法則」「社会法則」など。(1843〜1904) タルト‐レットtartelette フランス】 一人用に作った小型のタルト。 ⇒タルト【tarte フランス】 ダルトンDalton⇒ドルトン たる‐にんぎょう樽人形‥ギヤウ 宴席の座興に、柳樽に衣服を着せ編笠をかぶせ、人形に擬して踊らせたもの。寛文・延宝(1661〜1681)頃流行。 樽人形 たる‐ぬき樽抜き】 ①樽の蓋を抜くこと。 ②樽柿にして渋を抜き取ること。また、その渋を抜き取った柿。 タルバガンtarbagan ロシア・旱獺】 (タルバハンとも)リス科の哺乳類。体長50センチメートル内外で胴は太く、四肢は短い。体毛は黄褐色。ヨーロッパ東部から中国西部・北部の草原に分布。地中に穴を掘り、集団生活をし、冬は地下の巣で冬ごもりする。毛皮を利用。モンゴル‐マーモット。 たる‐ひ足日】 物事の十分に満ち足りた日。よい日。吉日。祝詞、神賀詞「今日の生日いくひの―に」 たる‐ひ垂氷】 雨・雪などの水滴がこおって垂れさがったもの。つらら。〈[季]冬〉。源氏物語末摘花「朝日さす軒の―は解けながら」↔立氷たちひ たるひと‐しんのう熾仁親王‥ワウ 有栖川宮ありすがわのみや幟仁たかひと親王の第1王子。王政復古の際に新政府の総裁。戊辰戦争に東征大総督、1876年(明治9)元老院議長、西南戦争に征討総督。陸軍大将。左大臣・参謀総長を歴任。(1835〜1895) たる‐ひろい樽拾い‥ヒロヒ 得意先の酒の空樽を集めて歩く酒屋の小僧。誹風柳多留「―あやふい恋の邪魔をする」 たる‐ぶね樽船(→)樽廻船たるかいせんに同じ。 だるま達磨】 ①(梵語Bodhidharma 菩提達摩)禅宗の始祖。南インドのバラモンに生まれ、般若多羅に学ぶ。中国に渡って梁の武帝との問答を経て、嵩山すうざんの少林寺に入り、9年間面壁坐禅したという。その伝には伝説的要素が多い。その教えは弟子の慧可えかに伝えられた。諡号しごうは円覚大師・達磨大師。達摩だつま。( 〜530?) ②達磨大師の坐禅した姿に模した張子の玩具。普通、顔面以外の部分を赤く塗り、底を重くして、倒してもすぐ真直に立つように作る。開運の縁起物とし、願いごとがかなった時に目玉を描き入れるならわしがある。不倒翁。「―に目を入れる」 だるま(大阪) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) だるま(山梨) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) だるま(静岡) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 三角だるま(新潟) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 古代だるま(福島) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 女だるま(千葉) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 松川だるま(宮城) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 火伏だるま(宮城) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 近江だるま(滋賀) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) 高崎だるま(群馬) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) (→)だるま2のような、ずんぐりと丸い形状。「雪―」「火―になる」 ④下等な売春婦の異称。じごく。 ⇒だるま‐いち【達磨市】 ⇒だるま‐いと【達磨糸】 ⇒だるま‐うた【達磨歌】 ⇒だるま‐おとし【達磨落し】 ⇒だるま‐がえし【達磨返し】 ⇒だるま‐かずき【達磨被き】 ⇒だるま‐き【達磨忌】 ⇒だるま‐ぎく【達磨菊】 ⇒だるま‐しゅう【達磨宗】 ⇒だるま‐ストーブ【達磨ストーブ】 ⇒だるま‐はがし【達磨剥し】 ⇒だるま‐ぶね【達磨船】 ⇒だるま‐や【達磨屋】 だるま‐いち達磨市】 縁起物の達磨を売る市。東日本で多く正月に開かれる。〈[季]新年〉 達磨市(深大寺) 提供:東京都 ⇒だるま【達磨】 だるま‐いと達磨糸】 足踏式製糸機械で製した生糸。多く農家の副業として作られるもの。自転車取糸。 ⇒だるま【達磨】 だるま‐うた達磨歌】 わかりにくい歌をあざけっていう語。特に藤原定家の若いころの作を当時世間でこう呼んだ。拾遺和歌集愚草員外「新儀非拠の―と称し、天下の貴賤のために悪まれ」 ⇒だるま【達磨】 だるま‐おとし達磨落し】 数個の同型の木製の輪を重ね、その上に置いた達磨の人形を落とさないように小槌で打って輪をはずす遊び。輪抜き達磨。 だるまおとし 撮影:薗部 澄(JCII蔵) ⇒だるま【達磨】 だるま‐がえし達磨返し‥ガヘシ 女の髪の結い方。髪をひねって髱たぼの中に押し入れ簪かんざしで止めたもの。江戸の粋人の年増に多く行われた。 達磨返し ⇒だるま【達磨】 だるま‐かずき達磨被き‥カヅキ 達磨が緋衣をかぶっているように、頭から衣服をひっかぶること。狂言、どちはぐれ「残る五拾文では紙を買ひ衾をつくり、―にかぶつて、坐禅の工夫をするならば」 ⇒だるま【達磨】 だるま‐き達磨忌】 禅家で、達磨大師の忌日(10月5日)に行う法会。 ⇒だるま【達磨】 だるま‐ぎく達磨菊】 キク科の多年草。九州・中国地方の海岸に生え、観賞用に栽培。下部は木質で全草軟毛を密生。高さ約30センチメートル。葉はへら形。秋、帯紫淡紅色の舌状花のある頭状花を開く。 ⇒だるま【達磨】 だるま‐しゅう達磨宗】 ①中国・日本で、禅宗の異称。特に、院政期の大日能忍一派を指す。 ②藤原定家などの和歌の新風をあざけっていった称。無名抄「中頃の体を執する人は、今の世の歌をば、…やや―などといふ異名をつけてそしり嘲る」 ⇒だるま【達磨】 だるま‐ストーブ達磨ストーブ】 達磨2に似て、ずんぐりとした丸型の、投げこみ式石炭ストーブ。 ⇒だるま【達磨】 ダルマティカdalmatica ラテン】 古代ローマ末期から中世にかけてヨーロッパで着用された緩やかなT字型の貫頭衣。現在はキリスト教の祭服に残る。 ダルマパーラDharmapāla 梵】 僧、護法ごほうの梵語名。 だるま‐はがし達磨剥し】 人の着ている羽織をはぐこと。また、その賊。 ⇒だるま【達磨】 だるま‐ぶね達磨船】 和洋折衷型の幅の広い大形のはしけ。 ⇒だるま【達磨】 だるま‐や達磨屋】 私娼を置いている宿。あいまい屋。 ⇒だるま【達磨】 たる‐まる樽丸】 半加工した酒樽用材。良質の杉材を産出する吉野で享保(1716〜1736)年間に開発される。 たるみ 満潮となり、しばらく潮の流れの停止している時。とろみ。 たるみ弛み】 たるむこと。また、その程度。「心の―」 たる‐み垂水】 垂れ落ちる水。たき。万葉集8「石激いわばしる―の上のさわらびの萌えいづる春になりにけるかも」 たる‐みこし樽御輿】 酒樽を神輿みこしのようにかついで祭に加わるもの。もとは神酒を神にささげた形と思われる。 たるみず垂水‥ミヅ 鹿児島県、大隅半島西岸の市。鹿児島市との連絡港。温州ミカン・ポンカンなどの産地。人口1万9千。 たる・む弛む】 [一]〔自五〕 張りつめていたものが、ゆるむ。たゆむ。日葡辞書「ココロガタルム」。「電線が―・む」 [二]〔他下二〕 ⇒たるめる(下一) タルムードTalmud】 (ヘブライ語で、学習・研究の意)ユダヤ教でモーセの律法に対して、十数世紀にわたって口伝された習慣律をラビ達が集大成したもの。本文であるミシュナー(Mishnah)、その注釈であるゲマラ(Gemara)の2部から成り、広くユダヤ民族の社会生活を物語る。エルサレム(またはパレスチナ)‐タルムード(5世紀)とバビロニア‐タルムード(6〜8世紀)とがある。 ダルメシアンDalmatian】 (ダルマチアンとも。クロアチアの地名に由来)イヌの一品種。肩高55センチメートルほど。垂れ耳で、尾は細長い。毛色は白地に黒または黒茶色の小さい斑点。本来は猟犬だが、馬車に伴走したマスコット犬として知られる。現在は愛玩用。 ダルメシアン たる・める弛める】 〔他下一〕[文]たる・む(下二) ゆるむようにする。たるませる。日葡辞書「ツナヲタルムル」 たるや‐おせん樽屋おせん】 大坂天満てんまの樽屋の妻。隣家の長左衛門との不義を夫に発見され、1685年(貞享2)正月自殺。「樽屋おせん歌祭文」に歌われ、西鶴の「好色五人女」第2話の題材となる。歌舞伎では近松徳叟作「銘作切籠曙きりこのあけぼの」の通称だが、題材は異なる。 たれ垂れ】 ①たれること。また、そのもの、その程度。 ②焼物・鍋物の調味用の汁。醤油や味噌などに調味料・香辛料を加えて作る。 ③垂駕籠のむしろ戸。 ④切平緒きりひらおに付けて垂れるもの。→平緒。 ⑤漢字構成上の名称。漢字の上から左に垂れている字形。雁垂がんだれ・麻垂まだれ・病垂やまいだれなど。 ⑥能の仮髪。肩の辺まで垂らす髪で、原則として面をかけ冠・烏帽子の類をかぶる役に限り用いる。黒垂は男女一般に、白垂は老人に使用する。 ⑦(→)「下がり」8に同じ。 ⑧(名詞の下に付けて)人を悪く言う意を表す語。「はな―小僧」「くそ―」「ばか―」 たれ】 〔代〕 (不定称) ①はっきりとは知らない人、また名を知らない人を指したり問うたりするのに使う語。 ㋐どの人。古事記「七行くをとめども―をしまかむ」 ㋑どんな人。伊勢物語「後は―と知りにけり」 ②考えうる範囲の任意の人。万葉集11「―しの人も君にはまさじ」 →だれ ⇒誰かある ⇒誰か烏の雌雄を知らん だれ だれること。また、その程度。 だれ】 〔代〕 (不定称)タレの転。江戸時代以後生じた形で、現在は「たれ」よりも一般的。 たれ‐あま垂尼】 髪を短くそいで垂らしている尼。また、その髪型。そぎあま。 ダレイオスDareios】 (1世)古代ペルシア、アケメネス朝の王。国内の反乱を鎮定、財政を整備し中央集権を確立。インドまで遠征、全オリエントを支配し帝国の極盛期を迎えた。ダリウス大王。(在位前522〜前486) たれ‐えい垂纓⇒すいえい タレーランCharles Maurice de Talleyrand-Périgord】 フランスの政治家。オータンの司教。大革命直前の全国三部会聖職者(僧侶)議員。革命勃発後、教会財産の国有化を提案、教皇に破門される。ナポレオン1世およびルイ18世の外相。ウィーン会議では自国領土の保全に成功。(1754〜1838) だれ‐か誰か】 (代名詞的に)はっきり特定できない人を指す。「―が侵入した」

たらわ・す【足らはす】タラハス🔗🔉

たらわ・す足らはすタラハス 〔自四〕 足りるようになさる。十分に…される。万葉集19「から国に行き―・して帰りこむますらたけをに御酒たてまつる」

たり【足り】🔗🔉

たり足り】 ①たりること。好色一代男6「心やすき内証咄の―あまりのことまで打ち明けて」 ②たしにするもの。たし。浮世風呂4「三十二文で薪か味噌の―にでもなりたいと」

たり‐ない【足りない】🔗🔉

たり‐ない足りない】 頭の働きが悪い。→たりる3

たり‐ふそく【足り不足】🔗🔉

たり‐ふそく足り不足】 (足りているだの足りないだのの意で)不平。苦情。人情本、春色英対暖語「お前も私も、―を言ふ様だと、宗さんもお困りだらふけれども」

たり‐やか【足りやか】🔗🔉

たり‐やか足りやか】 十分にみち足りるさま。十分。懐竹抄「―にならぬ笛のある故なり」

たり‐よ【足り夜】🔗🔉

たり‐よ足り夜】 満ち足りた夜。また、よもすがら。終夜。万葉集13「夢いめにだにあふと見えこそ天の―を」

た・りる【足りる】🔗🔉

た・りる足りる】 〔自上一〕 (近世頃から江戸で使われるようになった) ①数量などが必要なだけある。十分である。大淵代抄2「まだ吹毛の金な性が残り磨きが―・りぬ」。浮世風呂2「まだ―・りねえからもつと酒買つてこいだ」。「五千円あれば―・りる」 ②するだけの価値がある。「一読するに―・りる本」 ③(「―・りない」の形で)頭の働きが悪い。欠点がある。「少し―・りないやつ」 ④間に合う。役に立つ。「用が―・りる」

た・る【足る】🔗🔉

た・る足る】 〔自五〕 必要な範囲の量・程度に達している意。 ①必要な数量がある。十分である。万葉集16「仏造る真朱まそほ―・らずは水たまる池田の朝臣あそが鼻の上をほれ」。源氏物語若菜下「院の御よはひ―・り給ふ年なり」。天草本平家物語「備中の瀬尾と備前の有木の別所の間は、わづかに五十町に―・らぬ所であれば」。「努力が―・らぬ」 ②物事の状態が満ちととのう。満ち足りる。万葉集2「天地日月と共に―・りゆかむ神の御面と」。「―・ることを知る」 ③するだけの価値がある。源氏物語松風「いみじうなまめいて由ありたをやぎたるけはひ、親王みこ達といはむにも―・りぬべし」。徒然草「万事は皆非なり。言ふに―・らず、願ふに―・らず」。「一見するに―・る」「国民の代表というに―・る人物」 ④(「―・らぬ」の形で)頭の働きが悪い。鹿の子餅「日頃は―・らぬやつと思うてゐたが」 ⑤間に合う。役に立つ。「用が―・る」 ⇒足らず余らず子三人

たん‐ぬ【足んぬ】🔗🔉

たん‐ぬ足んぬ】 (タリヌの音便が名詞化したもの)みちたりること。あきたりること。たんのう。天草本伊曾保物語「腹をたて身の焔をもやいて、そしりまはつて、なほ―せねば」。日葡辞書「タンヌスル」

[漢]足🔗🔉

 字形  筆順 〔足(足)部0画/7画/教育/3413・422D〕 〔音〕ソク(呉) 〔訓〕あしりる・る・す (名)たり [意味] ①人・動物のあし。特に、くるぶしから先の部分。「足跡・足温器・義足・土足・人足・一挙手一投足」 ②器物の下部のささえ。「鼎足ていそく・三足土器」 ③①のはたらき。歩行。走行。脚力。「遠足・禁足・発足ほっそく・駿足しゅんそく・御足労」 ④たりる。十分にある。「満足・不足・円満具足」 ⑤たす。おぎなう。加える。「補足・充足」 ⑥一対のはきものを数える語。「靴一足」「二足のわらじをはく」 [解字] 解字ひざから下のあしの形を描いた象形文字。本体に付属するものの意から、つけたす、みちたりる意となる。 [下ツキ 一挙手一投足・逸足・遠足・快足・驥足・偽足・義足・禁足・具足・下足・高足・四足・自足・充足・手足・首足・俊足・駿足・節足動物・洗足・蛇足・知足・長足・定足・纏足・土足・人足・腹足類・不足・補足・発足・満足・無足・料足 [難読] 足搔くあがく・足利あしかが・足立あだち・足袋たび

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