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さが【相・性】🔗⭐🔉
さが【相・性】
(字音語か。すがた・さまの意)
①もって生まれた性質や宿命。源氏物語椎本「いとくまなきみ心の―にておしはかり給ふにや侍らむ」。「悲しい―」
②ならわし。習慣。くせ。源氏物語葵「後れ先立つほどの定めなさは世の―と見たまへ知りながら」
しょう【性】シヤウ🔗⭐🔉
しょう‐あい【性合】シヤウアヒ🔗⭐🔉
しょう‐あい【性合】シヤウアヒ
①性質。たち。
②互いの性質の合うこと。
③貨幣の純金または純銀と混和物との割合。貨率。
しょう‐あく【性悪】シヤウ‥🔗⭐🔉
しょう‐あく【性悪】シヤウ‥
〔仏〕本性上具わっている悪。天台宗では仏にも本性として悪が具わっていると説く。→性悪説せいあくせつ→しょうわる
○性が合うしょうがあう🔗⭐🔉
○性が合うしょうがあう
お互いの性格がしっくり合う。気が合う。馬が合う。
⇒しょう【性】
しょう‐かい【小会】セウクワイ
小人数の会合。ちょっとした集会。
しょう‐かい【性戒】シヤウ‥
〔仏〕在家・出家を問わず、行為それ自身が罪となるものを戒としたもの。殺生戒・偸盗戒・邪淫戒・妄語戒の類。→遮戒しゃかい
しょう‐かい【性海】シヤウ‥
〔仏〕真理の世界が深く広いことを海にたとえていう語。
しょう‐かい【省会】シヤウクワイ
一省の首都。省都。
しょう‐かい【哨戒】セウ‥
敵の襲撃に備え、見張りをして警戒すること。「―機」
しょう‐かい【商会】シヤウクワイ
商業上の組織。商社。また、商店の名前の下につけても用いる。
しょう‐かい【捷快】セフクワイ
すばやいこと。
しょう‐かい【紹介】セウ‥
①人と人との間に立ってとりもちすること。なかだち。ひきあわせ。古今著聞集18「凡そ酣楽の興、何物か酒に若しかん…放遊の―也」。「自己―」
②情報を伝えること。未知の事物を広く知らせること。「相撲を世界に―する」「番組―」
⇒しょうかい‐じょう【紹介状】
しょう‐かい【焼塊】セウクワイ
(→)クリンカー1に同じ。
しょう‐かい【照会】セウクワイ
問合せ。「在庫の有無を―する」「身元の―」
しょう‐かい【詳解】シヤウ‥
くわしく解釈すること。また、その解釈。精解。「徒然草―」
しょう‐かい【裳階】シヤウ‥
(→)「もこし」に同じ。
しょう‐がい【少艾】セウ‥
(「艾」は美しい意)美しい少女。または、美しい少年。
しょう‐がい【生害】シヤウ‥
①殺すこと。天草本伊曾保物語「犬どもを―して」
②みずから死ぬこと。自害。自殺。曾我物語12「ここは五郎殿の御―の所」
しょう‐がい【生涯】シヤウ‥
(「涯」は「かぎり」の意)
①この世に生きている間。一生の間。終身。終生。芭蕉、幻住庵賦「しばらく―のはかり事とさへなれば」。「幸福な―を送る」「―忘れない」
②一生の中のある部分。「公―」
⇒しょうがい‐がくしゅう【生涯学習】
⇒しょうがい‐きょういく【生涯教育】
⇒しょうがい‐ちんぎん【生涯賃金】
しょう‐がい【渉外】セフグワイ
①外部(主に外国)と連絡・交渉すること。「―係」
②ある法律事項が内外国に関係連絡を有すること。
⇒しょうがい‐しほう【渉外私法】
しょう‐がい【象外】シヤウグワイ
凡俗を離れた境界。しょうげ。
しょう‐がい【傷害】シヤウ‥
きずつけ、そこなうこと。「―事件」
⇒しょうがい‐ざい【傷害罪】
⇒しょうがい‐ちし‐ざい【傷害致死罪】
⇒しょうがい‐ほけん【傷害保険】
しょう‐がい【障害・障碍】シヤウ‥
①さわり。さまたげ。じゃま。「―を乗りこえる」
②身体器官に何らかのさわりがあって機能を果たさないこと。「言語―」
③障害競走・障害物競走の略。
⇒しょうがい‐きょうそう【障害競走】
⇒しょうがいじ‐きょういく【障害児教育】
⇒しょうがい‐しゃ【障害者】
⇒しょうがいしゃ‐きほん‐ほう【障害者基本法】
⇒しょうがいしゃ‐きょういく【障害者教育】
⇒しょうがいしゃ‐じりつしえん‐ほう【障害者自立支援法】
⇒しょうがい‐ねんきん【障害年金】
⇒しょうがいぶつ‐きょうそう【障害物競走】
⇒しょうがい‐ほしょう【障害補償】
⇒しょうがい‐みすい【障害未遂】
じょう‐かい【上界】ジヤウ‥
①〔仏〕
㋐天上界。謡曲、花筐「―の辟辛、くわすひ国の仙女なり」↔下界。
㋑欲界に対して色界・無色界をいう。
②〔数〕(upper bound)一つの集合に属する数のどれよりも小さくない数。
じょう‐かい【上階】ジヤウ‥
①建物で、上の方の階。
②位階で、上下階あるうちの上の階。正四位上の類。
じょう‐かい【浄戒】ジヤウ‥
仏の制定した清浄な戒。今昔物語集1「一日一夜―を持して後、命終しぬ」
じょう‐かい【浄界】ジヤウ‥
①(→)浄土に同じ。
②清浄な地域、すなわち寺院・霊地など。
じょう‐かい【常会】ジヤウクワイ
①定期的に開く会合。
②(→)通常国会に同じ。
じょう‐かい【情懐】ジヤウクワイ
心に思うこと。おもい。
じょう‐かい【蒸解】
化学パルプの製造工程の一つ。原料のチップを薬品釜に入れ、高温・高圧処理をしてパルプを不純物から分離する工程。
じょう‐がい【城外】ジヤウグワイ
①城のそと。
②城の外へ出て行くこと。古今著聞集5「―しける事有りけり。道に堂のあるに」
じょう‐がい【場外】ヂヤウグワイ
ある限られた場所のそと。「―ホームラン」
⇒じょうがい‐かぶ【場外株】
⇒じょうがい‐とりひき【場外取引】
⇒じょうがい‐ばけん【場外馬券】
しょうがい‐がくしゅう【生涯学習】シヤウ‥シフ
自己啓発、生活の充実、職業的知識・技能の向上などのために生涯を通じて学習すること、およびそのための活動。1990年、生涯学習振興法制定。
⇒しょう‐がい【生涯】
じょうがい‐かぶ【場外株】ヂヤウグワイ‥
取引所における売買(上場)を認められていない株のこと。旧株が上場されていて、それから生まれた新株のように近く上場を認められる予定の株(未上場株)と、そうでないもの(非上場株)との2種がある。
⇒じょう‐がい【場外】
しょうかい‐きょう【昇開橋】‥ケウ
河川・運河などで、船舶が通行する時に、橋桁を上昇させて通過に障害のないようにする可動橋。吊上げ橋。
しょうがい‐きょういく【生涯教育】シヤウ‥ケウ‥
(lifelong education)生涯を通じて教育の機会を保障すべきであるとする教育観に基づいて行われる成人教育。1920年代にイギリスなどで提起され、65年にユネスコが提唱し、各国で普及。
⇒しょう‐がい【生涯】
しょうがい‐きょうそう【障害競走】シヤウ‥キヤウ‥
①馬術競技・競馬で、障害物を設けた場所で行う競走。障害レース。
②(→)ハードル2に同じ。
⇒しょう‐がい【障害・障碍】
しょうがい‐ざい【傷害罪】シヤウ‥
故意に他人の身体に傷害を与える罪。暴行の故意をもって傷害の結果を生じた場合もこれに含まれる。→暴行罪。
⇒しょう‐がい【傷害】
しょうがいじ‐きょういく【障害児教育】シヤウ‥ケウ‥
(→)特別支援教育に同じ。
⇒しょう‐がい【障害・障碍】
しょうがい‐しほう【渉外私法】セフグワイ‥ハフ
国際私法の別称。
⇒しょう‐がい【渉外】
しょうがい‐しゃ【障害者】シヤウ‥
身体障害・知的障害・精神障害があるため、日常生活・社会生活に継続的に相当な制限を受ける者。
⇒しょう‐がい【障害・障碍】
しょうがいしゃ‐きほん‐ほう【障害者基本法】シヤウ‥ハフ
障害者のための施策に関する基本理念を定めた法律。施策を総合的・計画的に推進し、また障害者の自立と社会・経済・文化その他あらゆる分野の活動への参加を促進することを目的とする。1970年公布の心身障害者対策基本法を改正して93年制定。
⇒しょう‐がい【障害・障碍】
しょうがいしゃ‐きょういく【障害者教育】シヤウ‥ケウ‥
障害者に対して、障害への配慮のもとに行う教育。国および地方公共団体には、障害者の年齢や障害の種別・程度などに応じて、十分な教育のための施策を講ずる義務が課せられている。
⇒しょう‐がい【障害・障碍】
しょうがいしゃ‐じりつしえん‐ほう【障害者自立支援法】シヤウ‥ヱンハフ
福祉・医療等のサービスを障害の種類にかかわらず共通の制度により提供し、障害者の自立支援をめざす法律。市町村がサービスを提供し、障害者は利用状況・所得に応じて費用を負担。2005年制定、06年施行。
⇒しょう‐がい【障害・障碍】
しょうかい‐じょう【紹介状】セウ‥ジヤウ
ある人を紹介するために先方にあてた書状。
⇒しょう‐かい【紹介】
しょうかいしんご【捷解新語】セフ‥
朝鮮の日本語学習書。10巻。康遇聖著。1676年初版。改修を重ねる。会話体・候文体の日本語に発音・意味をハングルで付す。
しょう‐かいせき【蒋介石】シヤウ‥
(Jiang Jieshi; Chiang Kai-shek)中国の政治家。中華民国総統。浙江奉化出身。日本に留学、軍事を学ぶ。辛亥革命に参加。孫文によりモスクワに派遣され、黄埔軍官学校を創設、国民革命軍を養成して北伐に成功、のち反共独裁化。国民党政府最高指導者として、抗日戦争を遂行。第二次大戦後、国共内戦に敗れ、台湾に退いたが、反共復国を呼号し続けた。(1887〜1975)
蒋介石
提供:毎日新聞社
しょうかい‐たいし【章懐太子】シヤウクワイ‥
唐の高宗と則天武后の第2子。李賢。後漢書の注を書く。武后の怒りを買い死を賜る。乾陵けんりょうに陪葬。その墓の壁画は多彩で貴重。(651〜684)
しょうが‐いち【生薑市】シヤウ‥
東京都港区の芝大神宮で、毎年9月11〜21日の祭礼(だらだら祭)に立つ、生薑を売る市。
⇒しょう‐が【生薑・生姜・薑】
しょうがい‐ちし‐ざい【傷害致死罪】シヤウ‥
身体に傷害を与えた結果、被害者を死亡させる罪。→結果的加重犯。
⇒しょう‐がい【傷害】
しょうがい‐ちんぎん【生涯賃金】シヤウ‥
労働者が生涯にわたって取得する総賃金額。給与・退職金のほか、年金を含めることもある。
⇒しょう‐がい【生涯】
じょうがい‐とりひき【場外取引】ヂヤウグワイ‥
(→)店頭取引2に同じ。
⇒じょう‐がい【場外】
しょう‐がいねん【小概念】セウ‥
(minor concept)三段論法において、結論の主語となる概念。
しょうがい‐ねんきん【障害年金】シヤウ‥
一定程度以上の障害の状態になった者に支給される年金。国民年金の障害基礎年金、厚生年金の障害厚生年金や、労災保険の年金などがある。
⇒しょう‐がい【障害・障碍】
しょう‐かいは【小会派】セウクワイ‥
議会で、少数の議席しか持たない党派。
じょうがい‐ばけん【場外馬券】ヂヤウグワイ‥
競馬場以外の特定の場所で売り出す馬券。場外勝馬投票券。
⇒じょう‐がい【場外】
しょうがいぶつ‐きょうそう【障害物競走】シヤウ‥キヤウ‥
走路に種々の障害物を置き、その全部を速やかに跳んだり、くぐったり、よじのぼったりして決勝点に到達する競走。陸上競技種目としては、障害物を28回、水たまりを7回とびこす3000メートル障害がある。
⇒しょう‐がい【障害・障碍】
しょうがい‐ほけん【傷害保険】シヤウ‥
損害保険の一種。不慮の事故による身体の損傷に対し、医療費を支給し、あるいは療養中の所得補充に一定金額を支払う保険。
⇒しょう‐がい【傷害】
しょうがい‐ほしょう【障害補償】シヤウ‥シヤウ
労働者が業務上負傷したり病気になったりして、治ったとき身体に障害が残る場合に、使用者または労災保険から受ける補償。労働基準法では一時金、労働者災害補償保険法では年金と一時金の形をとる。通勤災害については障害給付が支給される。
⇒しょう‐がい【障害・障碍】
しょうがい‐みすい【障害未遂】シヤウ‥
未遂の一種。犯罪の実行に着手したが、外部的障害によって犯罪の完成に至らなかった場合。刑を減軽することができる。↔中止未遂
⇒しょう‐がい【障害・障碍】

しょう‐かい【性戒】シヤウ‥🔗⭐🔉
しょう‐かい【性戒】シヤウ‥
〔仏〕在家・出家を問わず、行為それ自身が罪となるものを戒としたもの。殺生戒・偸盗戒・邪淫戒・妄語戒の類。→遮戒しゃかい
しょう‐かい【性海】シヤウ‥🔗⭐🔉
しょう‐かい【性海】シヤウ‥
〔仏〕真理の世界が深く広いことを海にたとえていう語。
○性が抜けるしょうがぬける🔗⭐🔉
○性が抜けるしょうがぬける
本来の形・性質が失われる。また、気力などが衰える。「性が抜けた布地」
⇒しょう【性】
しょうか‐ねつ【昇華熱】‥クワ‥
物質が昇華する際に吸収または放出する熱量。融解熱と気化熱との和に等しい。通常、物質1グラムまたは1モルについていう。
⇒しょう‐か【昇華】
しょうか‐の‐かん【燮和の官】セフクワ‥クワン
宰相の異称。
⇒しょう‐か【燮和】
じょうか‐の‐めい【城下の盟】ジヤウ‥
[左伝桓公12年]敵に首都の城下まで攻め入いられて結ぶ講和の約束。
⇒じょう‐か【城下】
しょう‐かぶ【正株】シヤウ‥
現品の株券。実株じつかぶ。↔空株からかぶ
しょうか‐ふりょう【消化不良】セウクワ‥リヤウ
消化が十分に行われない病症。疲労・運動不足・暴飲・暴食または不良消化物・腐敗物などの摂取によって起こり、食欲減退、胃部の疼痛、または嘔吐おうと・下痢などを発する。
⇒しょう‐か【消化】
じょうか‐まち【城下町】ジヤウ‥
封建制領主の居城を中心としてその近傍に発達した市街。駿府(今川氏)・山口(大内氏)・甲府(武田氏)の類。→門前町
⇒じょう‐か【城下】
しょうが‐みそ【生薑味噌】シヤウ‥
味噌に、おろしたり微塵切みじんぎりにしたショウガやその搾り汁を加えて練り込んだもの。
⇒しょう‐が【生薑・生姜・薑】
しょうか‐めん【硝化綿】セウクワ‥
(→)ニトロセルロースに同じ。
⇒しょう‐か【硝化】
しょうが‐ゆ【生薑湯】シヤウ‥
ショウガの根をおろして砂糖をまぜ、湯にといて飲む発汗剤。
⇒しょう‐が【生薑・生姜・薑】
しょう‐がわ【庄川】シヤウガハ
岐阜県北部の飛騨高地から北流し、富山県西部を流れて射水市で富山湾に注ぐ川。上流には白川郷・五箇山の山村があり、下流には広大な礪波となみ平野を形成。長さ115キロメートル。
しょう‐かん【上官】シヤウクワン
(→)政官じょうがん1に同じ。
しょう‐かん【小官】セウクワン
①地位の低い官吏。
②官吏の謙称。
しょう‐かん【小寒】セウ‥
二十四節気の一つ。太陽の黄経が285度の時で、12月の節せつ。太陽暦の1月5日頃に当たる。〈[季]冬〉。→大寒
⇒小寒の氷大寒に解く
しょう‐かん【小感】セウ‥
①ちょっと感じたこと。寸感。
②自分の感じをへりくだっていう語。
しょう‐かん【少閑・小閑】セウ‥
少しのひま。
しょう‐かん【召喚】セウクワン
裁判所が被告人・証人などに対し、公判期日その他一定の日時に裁判所または指定された場所に出頭を命ずること。
⇒しょうかん‐じょう【召喚状】
しょう‐かん【召還】セウクワン
①めしかえすこと。よびもどすこと。
②派遣国の命令による外交使節や領事の帰還。「大使を―する」
しょう‐かん【招喚】セウクワン
招き呼ぶこと。
しょう‐かん【相看】シヤウ‥
会うこと。接見。太平記4「異朝の僧に御―の事は」
しょう‐かん【荘官】シヤウクワン
①(→)荘司しょうじに同じ。
②(→)荘屋しょうやに同じ。
しょう‐かん【哨艦】セウ‥
見張りの任に当たる軍艦。
しょう‐かん【宵旰】セウ‥
宵衣旰食しょういかんしょくの略。
しょう‐かん【将官】シヤウクワン
大将・中将・少将の総称。旧陸海軍武官の親任官および勅任官。
しょう‐かん【峭寒】セウ‥
きびしい寒さ。
しょう‐かん【消閑】セウ‥
ひまをつぶすこと。「―の具」
しょう‐かん【商館】シヤウクワン
①商業を営む家。
②(factory)代理人または委託売買人を駐在させた、商取引のための在外営業所。イギリスの東インド会社がインド各地や日本の平戸に、オランダの東インド会社が日本の長崎などに設置したものがその例。
しょう‐かん【掌管】シヤウクワン
つかさどり管理すること。取り扱うこと。管掌。
しょう‐かん【傷寒】シヤウ‥
漢方医学で、急性熱性疾患の総称。今のインフルエンザ・腸チフスの類。→傷寒論
しょう‐かん【照鑑】セウ‥
①照らし合わせ考えること。
②神仏などが明らかに見給うこと。照覧。
しょう‐かん【賞鑑】シヤウ‥
書画・骨董などを賞翫しょうがんして鑑定すること。鑑賞。
しょう‐かん【霄漢】セウ‥
大ぞら。天空。蒼空。天際。
しょう‐かん【償還】シヤウクワン
返すこと。返却。特に、債務を返済すること。
⇒しょうかん‐かぶしき【償還株式】
⇒しょうかん‐ききん【償還基金】
⇒しょうかん‐こうさい【償還公債】
⇒しょうかん‐さえき【償還差益】
しょう‐かん【檣竿】シヤウ‥
ほばしら。マスト。
しょう‐かん【蕭関】セウクワン
中国寧夏回族自治区の南部の古関。関中四関の一つで、長安北西方の険要。
しょう‐がん【賞翫・賞玩】シヤウグワン
(古くはショウカン)
①めでもてあそぶこと。珍重すること。風姿花伝「春の花の頃過ぎて夏草の花を―せんずる時分に」。「青磁の壺を―する」
②あじわうこと。賞味すること。天草本伊曾保物語「身が―せうと思い切つていたその熟柿をば」。「山海の珍味を―する」
③尊重すること。狂言、福の神「諸神多きなかに、別しては松の尾の大明神と御―なされまするは」
じょう‐かん【上官】ジヤウクワン
①役所や軍隊で、自分より上級の官。うわやく。
②⇒じょうがん(政官)1
じょう‐かん【上浣・上澣】ジヤウクワン
(「浣」「澣」は、あらいそそぐ意。唐の制で、官吏は月の10日ごとに帰休・沐浴したことから)月の初めの10日間。上旬。→中浣→下浣
じょう‐かん【上燗】ジヤウ‥
ほどよくできた酒の燗。
じょう‐かん【冗官】‥クワン
むだな官職。無用の官吏。
じょう‐かん【条款】デウクワン
くだり。箇条。
じょう‐かん【乗艦】
軍艦に乗り込むこと。また、乗っている軍艦。
じょう‐かん【常関】ジヤウクワン
中国、清から民国へかけての税関で、内国交易上の関税を徴収する場所。
じょう‐かん【情感】ジヤウ‥
ものに感じて情のおこること。感情。「―のあふれるシーン」
じょう‐がん【政官】ジヤウグワン
(ショウカンとも)
①(「上官」とも書く)太政官だいじょうかんの官吏、特に弁・少納言・外記げき・史生ししょうなどの称。枕草子133「何しに問はせ給ふぞ。若し―のうちにて得させ給へるか」
②太政官の略。
じょうがん【貞観】ヂヤウグワン
[易経繋辞下]
①唐の太宗朝の年号。(627〜649)
②平安前期、清和・陽成天皇朝の年号。天安3年4月15日(859年5月20日)改元、貞観19年4月16日(877年6月1日)元慶に改元。
⇒じょうがん‐きゃくしき【貞観格式】
⇒じょうがん‐じだい【貞観時代】
⇒じょうがん‐せいよう【貞観政要】
⇒じょうがん‐でん【貞観殿】
⇒じょうがん‐の‐ち【貞観の治】
じょう‐がん【情願】ジヤウグワン
情実を述べて願い出ること。嘆願。
しょうかん‐かぶしき【償還株式】シヤウクワン‥
発行時から、あらかじめ一定期間後に消却されることが定められている株式。一時的な資金の調達に便利。2005年会社法成立に伴い、取得請求権付株式・取得条項付株式に組み替えられた。
⇒しょう‐かん【償還】
しょうかん‐ききん【償還基金】シヤウクワン‥
公債償還のために積み立てられる資金。
⇒しょう‐かん【償還】
じょうがん‐きゃくしき【貞観格式】ヂヤウグワン‥
古代の法令集。三代格式の一つ。格は820年(弘仁11)より868年(貞観10)までの詔勅・官符を編纂、翌年完成。12巻。式は弘仁式の補遺として変更・新設した条文だけを編纂、871年完成。20巻。藤原良相よしみら編。格式ともに散逸。
⇒じょうがん【貞観】
しょうかん‐こうさい【償還公債】シヤウクワン‥
一定の期間内に元本を償還する公債。据置期間と最長期とを定め、随時償還する随時償還公債と定期に償還する定期償還公債との2種がある。
⇒しょう‐かん【償還】
しょうかん‐さえき【償還差益】シヤウクワン‥
公社債の発行価格と償還金額(償還価格)との差額収益。公社債は一般に額面を下回る価格で発行される。
⇒しょう‐かん【償還】
じょうがん‐じだい【貞観時代】ヂヤウグワン‥
美術史上の時代区分の一つ。平安前期に相当。→弘仁貞観時代。
⇒じょうがん【貞観】
しょう‐かんしゅう【商慣習】シヤウクワンシフ
取引上の慣行。法としての性質を有するに至らないもの。
⇒しょうかんしゅう‐ほう【商慣習法】
しょうかんしゅう‐ほう【商慣習法】シヤウクワンシフハフ
商事に関する慣行で法としての性質を有するもの。商法の重要な法源の一つで、民法に優先して適用される。
⇒しょう‐かんしゅう【商慣習】
しょうかん‐じょう【召喚状】セウクワンジヤウ
裁判所が被告人・証人などの召喚のために発する令状。
⇒しょう‐かん【召喚】
じょうがん‐せいよう【貞観政要】ヂヤウグワン‥エウ
唐の太宗が群臣と政治上の得失を問答した言を集録した書。帝王学の教科書として愛読された。10巻。唐の呉兢編。
⇒じょうがん【貞観】
じよう‐かんちょう【滋養灌腸】‥ヤウクワンチヤウ
栄養液を肛門から注入し腸壁から吸収させること。口から食物を摂取することが困難な時、また、胃腸上部を完全に安静にする場合に用いる。
⇒じ‐よう【滋養】
じょうがん‐でん【貞観殿】ヂヤウグワン‥
平安京内裏の殿舎の一つ。内裏の中央の最北に位し、常寧殿の北にある。皇后宮の正庁で、大夫以下が参集して後宮の事務をとる。→御匣殿みくしげどの→内裏(図)。
⇒じょうがん【貞観】
しょう‐き【性起】シヤウ‥🔗⭐🔉
しょう‐き【性起】シヤウ‥
〔仏〕(体性が現起しているの意)現象世界を真如・法性ほっしょうなどの根本原理の生起したものと見る見方。華厳教学で用いられ、天台宗の性具に対する。
しょう‐ぐ【性具】シヤウ‥🔗⭐🔉
しょう‐ぐ【性具】シヤウ‥
〔仏〕現象世界の一切の存在がその本性として全世界のあり方を具えているという説。天台教学で用いられ、華厳の性起に対する。体具・理具ともいう。
しょう‐くう【性空】シヤウ‥(仏教)🔗⭐🔉
しょう‐くう【性空】シヤウ‥
〔仏〕一切諸法は因縁によって和合しているので、本性上実体がないということ。
しょうくう【性空】シヤウ‥(人名)🔗⭐🔉
しょうくう【性空】シヤウ‥
平安中期の僧。京都の人。播磨の書写山に円教寺を開創。多くの貴紳僧俗の帰依を得る。書写上人。播磨の聖。(917頃〜1007)
しょう‐こつ【性骨】シヤウ‥🔗⭐🔉
しょう‐こつ【性骨】シヤウ‥
技芸などにおける個性的なうまさ。生れつき会得している器用さ。徒然草「笛は…口伝の上に―を加へて」
しょう‐こり【性懲り】シヤウ‥🔗⭐🔉
しょう‐こり【性懲り】シヤウ‥
心底から本当に懲りること。
⇒性懲りもない
○性懲りもないしょうこりもない
幾度こらしめられても、こりることがない。「性懲りもなく博打ばくちに手を出す」
⇒しょう‐こり【性懲り】
○性懲りもないしょうこりもない🔗⭐🔉
○性懲りもないしょうこりもない
幾度こらしめられても、こりることがない。「性懲りもなく博打ばくちに手を出す」
⇒しょう‐こり【性懲り】
しょうこ‐りょく【証拠力】
民事訴訟において、証拠方法の取調べによって裁判官の心証を左右し得る効果。すなわち証拠としての価値。証明力。
⇒しょう‐こ【証拠】
じょう‐ごわ【情強】ジヤウゴハ
情に動かされないこと。片意地。強情。頑固。仮名草子、夫婦宗論物語「さやうに―には候はず」
⇒じょうごわ‐しゅうもん【情強宗門】
じょうごわ‐しゅうもん【情強宗門】ジヤウゴハ‥
強情な宗派。狂言、宗論「さればこそ例の―に行き逢うた」
⇒じょう‐ごわ【情強】
しょう‐こん【小根】セウ‥
〔仏〕小乗の教えを受けるべき機根。
しょう‐こん【正紺】シヤウ‥
藍あいで染めた紺色。硫化染料などで染色した紺色に対していう。
しょう‐こん【性根】シヤウ‥
一つことを長く続ける元気。根気。「―が尽き果てる」
しょう‐こん【招魂】セウ‥
①[儀礼士喪礼、注]死者の魂を招きかえすこと。昔、人が死ぬと生きかえらせようとして死者の衣を持って屋根にのぼり、北に向かい3度その名を呼んだ。たまよばい。転じて、死者の霊を招いて祭ること。
②魂を招きかえして、蘇生させること。
⇒しょうこん‐さい【招魂祭】
⇒しょうこん‐しゃ【招魂社】
しょう‐こん【消魂・銷魂】セウ‥
①驚き悲しんで元気を失うこと。
②われを忘れて耽ること。精神を奪われること。
⇒しょうこん‐くつ【消魂窟】
しょう‐こん【商魂】シヤウ‥
商売に徹した気構え。「―たくましい」
しょう‐こん【傷痕】シヤウ‥
きずあと。
しょう‐ごん【正勤】シヤウ‥
①〔仏〕悪行をつつしみ善行をするよう精進すること。
②ためになること。幸福。浄瑠璃、女殺油地獄「わきへは行かぬその身の―」
しょう‐ごん【荘厳】シヤウ‥
仏像・仏堂を天蓋・幢幡どうばん・瓔珞ようらくその他の仏具・法具などで飾ること。また、その飾り。→そうごん
じょう‐こん【上根】ジヤウ‥
①〔仏〕すぐれた素質・能力。上機根。→中根→下根。
②根気のよいこと。西鶴織留4「見わたらぬ医書を才覚して写し本にする程の―なくては」
じょう‐こん【上紺】ジヤウ‥
上等の紺色。
じょう‐こん【条痕】デウ‥
①すじとなってついたあと。
②鉱物を素焼の磁器にすりつけて生ずるすじ。鉱物の微粉の色は各鉱物に特有であるため、その鑑定に役立つ。
⇒じょうこん‐ばん【条痕板】
じょう‐こん【乗根】
〔数〕(root)(→)累乗根に同じ。
じょうごん【浄厳】ジヤウ‥
江戸中期の僧。真言宗新安祥寺流の開祖。字は覚彦。河内の人。如法真言律を唱えて戒律と真言教法を復興し、積極的に布教を行う一方、悉曇しったん研究にも足跡を残す。徳川綱吉の帰依を受け江戸に霊雲寺を建立。門下に契沖ら。著「悉曇三密鈔」など。(1639〜1702)
しょうこん‐くつ【消魂窟】セウ‥
いろまち。遊里。
⇒しょう‐こん【消魂・銷魂】
しょうこん‐さい【招魂祭】セウ‥
①死者の霊を祀る儀式。
②招魂社の祭典。
⇒しょう‐こん【招魂】
しょうこん‐しゃ【招魂社】セウ‥
明治維新前後から、国家のために殉難した人の霊を祀った神社。1868年(明治1)各地の招魂場を改称。1939年(昭和14)さらに護国神社と改称。靖国神社も招魂社の一つであるが護国神社と改称しなかった。
⇒しょう‐こん【招魂】
じょうこん‐ばん【条痕板】デウ‥
鉱物の粉の色を見るためにすりつける素焼の磁器板。
⇒じょう‐こん【条痕】
しょうこん‐ゆ【松根油】
松の根株または松枝を乾留して得る油。成分はテレビン油に似る。ペンキ・ワニスなどの溶剤に用いる。太平洋戦争中、日本で航空燃料の原料とした。
しょうごん‐りょう【聖言量】シヤウ‥リヤウ
〔仏〕議論において、権威ある証拠として用いる聖経中の文句。聖教量。正教量。
しょう‐さ【小差】セウ‥
わずかのちがい。僅差。「―で勝つ」↔大差
しょう‐さ【少佐】セウ‥
将校の階級の一つ。佐官の最下位。中佐の下、大尉の上。
しょう‐さ【将佐】シヤウ‥
①将官と佐官。
②昔の近衛府の中将・少将および衛門佐えもんのすけ・兵衛佐の総称。
しょう‐さ【証左】
(「左」は、割符の左半分の意)
①証拠。あかし。左証。
②証拠人。証人。
しょう‐さ【照査】セウ‥
てらしあわせて調べること。
しょう‐ざ【正座】シヤウ‥
正客しょうきゃくのすわる座席。正面の座席。上座。
しよう‐ざ【四葉座】‥エフ‥
〔建〕4枚の葉の形をした座金物ざがなもの。釘隠くぎかくしなどに用いる。四葉。
じょう‐ざ【上座】ジヤウ‥
(古くはショウザ)
①かみざ。上席。↔下座。
②〔仏〕
㋐教団内の長老。また、比丘びくの敬称。
㋑三綱さんごうの一つ。年長・有徳の者で、寺内の僧侶を統監し、寺務をつかさどる役僧。
㋒禅宗で、年長の者に対して用いる敬称。
㋓曹洞宗の僧階の一つ。長老。
⇒じょうざ‐せき【上座石】
⇒じょうざ‐ぶ【上座部】
じょう‐ざ【仗座】ヂヤウ‥
(→)陣座じんのざに同じ。
じょう‐ざ【定者】ヂヤウ‥
⇒じょうしゃ
じょう‐ざ【定座】ヂヤウ‥
①(→)定者じょうしゃ2に同じ。
②俳諧で月・花を詠むべき句の位置。例えば、百韻の初表しょおもて7句目を月の定座とし、ここに月の句を詠む類。
③(→)常座に同じ。
じょう‐ざ【常座】ジヤウ‥
能舞台で、奥の向かって左側の位置。シテが多く立ち、その動きの起点・終点となる。なお「ワキの常座」は脇座のこと。定座。→能舞台(図)
しょう‐さい【小才】セウ‥
ちょっとした才能。こさい。
しょう‐さい【小祭】セウ‥
①宮中の祭祀のうち、天皇に代わって掌典職が奉仕するもの。歳旦祭、祈年祭、賢所かしこどころ御神楽、先帝以前3代の例祭、先后の例祭など。1908年(明治41)の皇室祭祀令に規定。↔大祭。
②神社で行う大祭・中祭以外の祭祀。
しょう‐さい【小斎】セウ‥
〔宗〕(abstinence)キリスト教で、イエスの苦難を思い出すため、毎金曜日などに節食するか、またはある種の食物をとらないこと。→大斎
しょう‐さい【小歳】セウ‥
①臘ろう1の祭の翌日。
②北斗七星の第5星から第7星。→魁かい3
しょう‐さい【小賽】セウ‥
双六すごろくで出る賽の目の数が少ないこと。源氏物語常夏「双六をぞ打ち給ふ。手をいと切におしもみて、『――』とこふ声ぞ、いと舌疾したどきや」
しょう‐さい【笑殺】セウ‥
⇒しょうさつ
しょう‐さい【商才】シヤウ‥
商売をする上での才能。「士魂―」「―にたける」
しょう‐さい【詳細】シヤウ‥
くわしくこまかいこと。委細。「―を極める」「―に述べる」「―な報告」
しょう‐さい【障塞】シヤウ‥
とりで。
しょう‐ざい【小罪】セウ‥
ちょっとした罪。
じょう‐さい【上裁】ジヤウ‥
①高貴な人の裁決。太平記36「―なれば力及ばず」
②上奏に対する天皇の裁可。勅裁。
じょうさい【定斎】ヂヤウ‥
桃山時代に大坂の薬種商定斎が、明人の薬法を伝えて製し始めたという煎薬。夏期の諸病に効があるという。じょさい。
⇒じょうさい‐や【定斎屋】
じょう‐さい【乗載】
車・船などにのせること。
じょう‐さい【城塞・城砦】ジヤウ‥
城と塞とりで。しろ。とりで。
じょう‐さい【常斎】ジヤウ‥
住職に代わって信者の宅に赴き、追善回向を行い、中食ちゅうじきの供養を受けて来る僧侶。お斎とき坊主。
じょう‐さい【常歳】ジヤウ‥
平常の年。平年。
じょう‐さい【攘災】ジヤウ‥
わざわいをはらいのぞくこと。
じょう‐ざい【杖罪】ヂヤウ‥
(→)「じょう(杖)」3に同じ。
じょう‐ざい【浄財】ジヤウ‥
寺院または慈善事業などに寄付する金銭。「―を募る」
じょう‐ざい【浄罪】ジヤウ‥
罪を清めること。
じょう‐ざい【常在】ジヤウ‥
常にそこにあること。
⇒じょうざい‐せんじょう【常在戦場】
⇒じょうざい‐りょうじゅせん【常在霊鷲山】
じょう‐ざい【錠剤】ヂヤウ‥
主薬に乳糖・澱粉・アラビア‐ゴムなどを加えて、のみやすく作った粒状の薬剤。タブレット。
しょう‐さいことう【小柴胡湯】セウ‥タウ
柴胡・黄芩おうごん・人参など7味から成る漢方方剤。やや実証で、胸脇苦満きょうきょうくまんを伴う発熱・悪心・嘔吐・胸内苦悶・肝障害などに効がある。
じょうざい‐せんじょう【常在戦場】ジヤウ‥ヂヤウ
常に戦場に在るつもりで気を引き締めて事にあたれ、という心構えをいう語。
⇒じょう‐ざい【常在】
しょうさい‐ふぐ【潮前河豚】
フグ科の海産の硬骨魚。食用とされるが、毒性が強いので調理には十分な注意が必要。歌舞伎、小袖曾我薊色縫「せうせへ鰒ふぐを踏んづぶしたやうな、極くお粗末な御面相だが」
じょう‐さいぼう【娘細胞】ヂヤウ‥バウ
⇒むすめさいぼう
じょうさい‐もん【上西門】ジヤウ‥
平安京大内裏の外郭門の一つ。宮城の西面、殷富門の北にあり、上東門に対する。築地を切り抜いただけで屋根がない。西の土御門つちみかど。→大内裏(図)
じょうさい‐や【定斎屋】ヂヤウ‥
売薬行商の一種。夏に、一対の薬箱を天秤棒てんびんぼうでかつぎ、薬箱の引出しの鐶かんをならしながら売り歩く行商人。じょさいや。定斎売り。〈[季]夏〉
定斎屋
⇒じょうさい【定斎】
じょうざい‐りょうじゅせん【常在霊鷲山】ジヤウ‥リヤウ‥
〔仏〕(法華経寿量品の偈げの語)釈尊は法華経を説いた霊鷲山にあって永遠に説法しているということ。
⇒じょう‐ざい【常在】
しょう‐さき【正先】シヤウ‥
正面先の略。能舞台で、正面の前方。→能舞台(図)
しょう‐さく【小策】セウ‥
小智を弄したつまらないはかりごと。小細工こざいく。小刀細工こがたなざいく。
しょう‐さく【匠作・将作】シヤウ‥
修理職しゅりしき・木工もく寮の唐名。
しょう‐さく【詔冊】セウ‥
詔みことのりを書いたもの。詔書。
しょう‐さく【蕭索】セウ‥
ものさびしいさま。
じょう‐さく【上作】ジヤウ‥
①すぐれたでき。よいでき。狂言、粟田口「もろめいは―たるべし」
②作物のみのりのよいこと。豊作。
じょう‐さく【上策】ジヤウ‥
①最もよいはかりごと。
②意見書をたてまつること。上書。上表。
じょう‐さく【城柵】ジヤウ‥
城の柵。とりで。城塞。
じょう‐さく【縄索】
なわ。つな。
しょうさく‐でん【正作田】シヤウ‥
中世、荘園領主や荘官・地頭などの直営田のこと。→佃つくだ
じょう‐さし【状差し】ジヤウ‥
柱・壁などにかけて書状をさしておくもの。
じょうざ‐せき【上座石】ジヤウ‥
築山つきやまの上に据える平たく厚い石。観音石。
⇒じょう‐ざ【上座】
しょう‐さつ【小冊】セウ‥
小さい、または薄い書籍。小冊子。錦之裏「例の―の案じはありやなしやと」
しょう‐さつ【省札】シヤウ‥
(→)民部省札のこと。
しょう‐さつ【省察】シヤウ‥
⇒せいさつ
しょう‐さつ【笑殺】セウ‥
(「殺」は強意の助字)
①非常に笑わせること。また大層笑うこと。
②一笑に付すこと。笑って相手にしないこと。
しょう‐さつ【照察】セウ‥
あきらかに察知すること。洞察。
しょう‐さつ【詳察】シヤウ‥
ことこまかに観察すること。
しょう‐さつ【蕭殺】セウ‥
秋風が草木を枯れしぼませる、ものさびしいさま。
しょう‐さつ【蕭颯】セウ‥
秋風のものさびしく吹くさま。
じょう‐さつ【丈冊】ヂヤウ‥
地積・丈量を記入する帳簿。検地帳。
じょう‐ざつ【冗雑】
くだくだしく入りまじること。無用な雑物。
しょう‐さっし【小冊子】セウ‥
小型の薄い書籍。パンフレット。
じょうざ‐ぶ【上座部】ジヤウ‥
〔仏〕(Theravāda パーリ)部派仏教の一派。仏滅後100年頃、仏教教団は保守的な上座部と進歩的な大衆部だいしゅぶに根本分裂し、のち上座部はさらに説一切有部せついっさいうぶなどおよそ20の部派に分裂した。東南アジアに伝わる仏教はこの上座部の流れに属する。
⇒じょう‐ざ【上座】
じょう‐さま【上様】ジヤウ‥
勘定書・領収書などに宛名の代りに用いる敬称。うえさま。
じょう‐ざらえ【定浚え】ヂヤウザラヘ
江戸城下の河筋・堀川の土ざらえを定時に行うこと。また、その請負人。→土商つちあきない
しょう‐さん【小参】セウ‥
禅宗で、臨時に住職が方丈で修行僧に説法すること。↔大参
しょう‐さん【小産・消産】セウ‥
流産りゅうざんの異称。浄瑠璃、孕常盤「それは―ばし召されての事か」
しょう‐さん【生産】シヤウ‥
①⇒せいさん。
②子を生むこと。出産。〈日葡辞書〉
しょう‐さん【消散・銷散】セウ‥
消え散ること。消えてなくなること。また、消し散らすこと。四河入海「此人と対すればすつと百憂が―するぞ」
しょう‐さん【称讃・称賛】
ほめたたえること。称美。賞賛。「―に価する」「果敢な行動を―する」
しょう‐さん【勝算】
勝利を得る見込み。勝ち目。「―のない戦い」「わがチームに―あり」
しょう‐さん【硝酸】セウ‥
(nitric acid)分子式HNO3 湿気を含む空中で発煙する無色刺激臭の液体。強酸化剤。多くの金属を溶かす。白金を触媒としアンモニアを酸化して製する方法(オストワルト法)が工業的に広く行われる。爆薬・各種有機化合物・硝酸塩などの原料。
⇒しょうさん‐アンモニウム【硝酸アンモニウム】
⇒しょうさん‐エステル【硝酸エステル】
⇒しょうさん‐えん【硝酸塩】
⇒しょうさん‐カリウム【硝酸カリウム】
⇒しょうさん‐きん【硝酸菌】
⇒しょうさん‐ぎん【硝酸銀】
⇒しょうさん‐セルロース【硝酸セルロース】
⇒しょうさん‐せんいそ【硝酸繊維素】
⇒しょうさん‐てつ【硝酸鉄】
⇒しょうさん‐どう【硝酸銅】
⇒しょうさん‐ナトリウム【硝酸ナトリウム】
しょう‐さん【樟蚕】シヤウ‥
⇒くすさん。
⇒しょうさん‐し【樟蚕糸】
しょう‐さん【賞讃・賞賛】シヤウ‥
ほめたたえること。称賛。「―を浴びる」「口々に―する」
しょう‐さん【蕭散】セウ‥
ものしずかでひまなこと。
しょう‐ざん【焼残】セウ‥
焼けそこなわれること。太平記17「帝都悉く―し仏閣多く魔滅す」
じょう‐さん【定散】ヂヤウ‥
〔仏〕定心(三昧により心が集中した状態)と散心(散漫な心の状態)。また、定善(定心で行う善行)と散善(散心で行う善行)。法然や親鸞は、念仏を定散二善を超えるものと位置づけた。
じょう‐さん【常餐】ジヤウ‥
日常の食事。常饌。
じょう‐さん【蒸散】
①蒸発し発散すること。
②〔生〕植物体内の水分が水蒸気となって体外に発散する作用。主に気孔で行い、これに一般体表からの表皮蒸散(クチクラ蒸散)が若干加わる。
じょう‐ざん【乗算】
かけざん。乗法。
じょう‐ざん【常山】ジヤウ‥
①中国の五岳の一つ。北に位する山。天子巡狩の故地。恒山。
②〔植〕
㋐ユキノシタ科の低木。アジサイに似る。インド・中国産。花は白色または淡青紫色。根は漢方生薬とし、解熱剤やマラリアの薬。
㋑クサギ・コクサギの別称。
⇒じょうざん‐の‐だせい【常山の蛇勢】
しょうさん‐アンモニウム【硝酸アンモニウム】セウ‥
化学式NH4NO3 硝酸をアンモニアで中和して製する白色針状の結晶。肥料・寒剤・爆薬として用途が広い。硝安しょうあん。
⇒しょう‐さん【硝酸】
しょうさん‐エステル【硝酸エステル】セウ‥
硝酸とアルコールとからできるエステル。一般式RONO2 硝酸メチルの類。三硝酸グリセリン(慣用名ニトログリセリン)、硝酸セルロース(慣用名ニトロセルロース)などは重要な爆薬。
⇒しょう‐さん【硝酸】
しょうさん‐えん【硝酸塩】セウ‥
硝酸の塩類。金属またはその酸化物・炭酸塩を硝酸に溶解して製する。いずれも水に可溶。天然にはチリ硝石として最も多く存在。酸化剤・火薬・肥料などに用いる。
⇒しょう‐さん【硝酸】
しょうさん‐カリウム【硝酸カリウム】セウ‥
化学式KNO3 無色のガラス光沢をもつ透明ないし半透明の結晶。天然に硝石として産出。黒色火薬・ガラス・琺瑯ほうろうなどの原料または肥料として用いる。硝石。焔硝。硝酸加里。
⇒しょう‐さん【硝酸】
じょうざんきだん【常山紀談】ジヤウ‥
随筆的史談集。湯浅常山著。25巻・拾遺4巻・付録1巻。元文4年(1739)自序。天文・永禄(1532〜1570)の頃から江戸初期に至る50年余の名将・傑士の言行・逸事など約470条を収める。
しょうさん‐きん【硝酸菌】セウ‥
亜硝酸を好気的に酸化して硝酸にする細菌。土中や海中に分布。→硝化細菌。
⇒しょう‐さん【硝酸】
しょうさん‐ぎん【硝酸銀】セウ‥
化学式AgNO3 銀を硝酸に溶解して得られる無色透明の板状結晶。他の銀塩の原料として、また医薬・分析試薬・写真薬・銀めっきなどに利用する。有毒。
⇒しょう‐さん【硝酸】
じょうざんけい【定山渓】ヂヤウ‥
札幌市の南西部、豊平川の上流に位置する温泉地。泉質は塩化物泉。
しょうさん‐し【樟蚕糸】シヤウ‥
クスサンの幼虫の絹糸腺からとった糸。てぐす。
⇒しょう‐さん【樟蚕】
しょうざん‐しこう【商山四皓】シヤウ‥カウ
秦末の乱を避けて陝西せんせい商山に入った隠士、東園公・綺里季・夏黄公・甪里ろくり先生の4人。いずれも鬚眉皓白しゅびこうはくの老人だったからいう。
しょうさん‐セルロース【硝酸セルロース】セウ‥
(→)ニトロセルロースに同じ。
⇒しょう‐さん【硝酸】
しょうさん‐せんいそ【硝酸繊維素】セウ‥ヰ‥
(→)ニトロセルロースに同じ。
⇒しょう‐さん【硝酸】
しょうさん‐てつ【硝酸鉄】セウ‥
①硝酸鉄(Ⅱ)(硝酸第一鉄)。化学式Fe(NO3)2 六水和物は淡緑色の結晶。鉄を硝酸に溶かした溶液から得られる。
②硝酸鉄(Ⅲ)(硝酸第二鉄)。化学式Fe(NO3)3 六水和物は無色の結晶。水溶液は黄褐色。媒染剤・顔料製造原料、また鞣皮なめしがわ工業に用いる。
⇒しょう‐さん【硝酸】
しょうさん‐どう【硝酸銅】セウ‥
化学式Cu(NO3)2 六水和物は青色の潮解性結晶。酸化剤・分析試薬などに用いる。硝酸銅(Ⅱ)。
⇒しょう‐さん【硝酸】
しょうさん‐ナトリウム【硝酸ナトリウム】セウ‥
化学式NaNO3 無色の結晶。吸湿性。チリ硝石として天然に産する。工業的には炭酸ナトリウムまたは水酸化ナトリウムを硝酸で中和して製造。化学薬品・肥料用。
⇒しょう‐さん【硝酸】
じょうざん‐の‐だせい【常山の蛇勢】ジヤウ‥
[孫子九地](常山にすむ率然という蛇は、その頭を撃てば尾が、尾を撃てば頭が助け、胴を撃てば頭と尾との両方が助けるというところから)各部隊の前後左右が相応じて攻撃・防御し、敵が乗ずることのできないようにする陣法。また、文章が首尾照応して、各部分の関係が緊密で一貫していること。
⇒じょう‐ざん【常山】
じょうざん‐やき【常山焼】ジヤウ‥
①1876年(明治9)佐渡の三浦常山が無名異むみょうい焼を改良して始めた、朱泥しゅでい・紫泥の焼物。多くは茶器。1966年閉窯。
②明治の初め、愛知県常滑とこなめの山田常山が創始した朱泥の焼物。多くは茶器。
しょう‐し【小子】セウ‥
①こども。
②律令制で、4歳以上16歳以下の男子の称。少子。
③[論語泰伯]師が弟子を呼ぶ称。門人。
④自分の謙称。小生。
しょう‐し【小史】セウ‥
①中国、周の官職で書き役。書記。
②簡単な歴史。
③自己の雅号などの下に付ける語。「鏡花―」
しょう‐し【小市】セウ‥
ちいさいいち。ちいさいまち。
しょう‐し【小祀】セウ‥
律令制で、1日だけ潔斎して行う祭祀。相嘗あいんべ・鎮魂・鎮火・道饗みちあえの祭の類。→大祀→中祀
しょう‐し【小師】セウ‥
(他人に対して)自分の師の謙称。
しょう‐し【小疵】セウ‥
少しのきず。わずかな欠点・過失。
しょう‐し【小祠】セウ‥
小さなほこら。
しょう‐し【小誌】セウ‥
自分が発行している雑誌をへりくだっていう語。
しょう‐し【少子】セウ‥
一番年若い子。末子。
⇒しょうし‐か【少子化】
しょう‐し【少史】セウ‥
律令制の神祇官および太政官の主典さかんで、大史の下に位するもの。
しょう‐し【少師】セウ‥
「三孤さんこ」参照。
しょう‐し【正子】シヤウ‥
太陽が地平線下において子午線を通過する時刻。午前0時。一日の起点。↔正午
しょう‐し【生死】シヤウ‥
①生きることと死ぬこと。また、生かすことと殺すこと。せいし。
②⇒しょうじ
しょう‐し【抄紙】セウ‥
紙を抄すくこと。かみすき。
⇒しょうし‐き【抄紙機】
しょう‐し【承嗣】
あとをうけつぐこと。あとつぎ。
しょう‐し【松子】
松の球果きゅうか。まつかさ。
しょう‐し【松脂】
⇒まつやに
しょう‐し【尚氏】シヤウ‥
琉球の王家。思紹・尚巴志しょうはし父子が15世紀初め沖縄本島の山南・山北・中山を統一して首里に統一政権をつくる。普通これを第一尚氏という。7代で滅び、1470年尚円により第二尚氏の王朝が成立、以後その勢力は近隣諸島にも延び、19代400年にわたって琉球を支配した。1872年、尚泰(1843〜1901)は明治政府により琉球藩王とされたが、79年琉球処分により東京に移住。→尚寧
しょう‐し【尚歯】シヤウ‥
[礼記祭儀](「歯」は年齢、「尚」は、たっとぶ意)老人を尊敬すること。敬老。
⇒しょうし‐え【尚歯会】
⇒しょうし‐かい【尚歯会】
しょう‐し【省試】シヤウ‥
①唐・宋代の科挙制度で、郷貢きょうこうまたは解試の及第者に礼部(はじめ吏部)が行う試験。及第者を貢士という。後世の会試。
②唐制にならい、日本の律令制下に大学の挙試の合格者に式部省が行なった試験。→考試。
③平安時代、文章生もんじょうしょうを選抜するために詩賦の作成を課する試験。
しょう‐し【将士】シヤウ‥
将校と士卒。将兵。
しょう‐し【笑止】セウ‥
(「笑止」は当て字。「勝事」の転で、本来、普通でないことの意という)
①大変なこと。弁内侍日記「―の候ふ、皇后宮の御方に火の、といふ」
②困ったこと。謡曲、蟻通「あら―や、にはかに日暮れ大雨降りて」
③気の毒なこと。同情すべきこと。浄瑠璃、釈迦如来誕生会「おお哀れなり、―なり」
④笑うべきこと。おかしいこと。可笑記「よそ目―なる事あり」。「―なことを言う」「―の沙汰」
⑤恥かしく思うこと。浄瑠璃、一谷嫩軍記「ほんにマアわしとした事が、始ての付合になめたらしい、ヲヲ―と、袖震ふさへ廓めかし」
⇒しょうし・い【笑止い】
⇒しょうし‐がお【笑止顔】
⇒しょうし‐が・る【笑止がる】
⇒しょうし‐せんばん【笑止千万】
しょうし【商子】シヤウ‥
中国、戦国時代の商鞅しょうおうの学説をまとめた書。商鞅およびその一派の法家らの作。漢書芸文志に29編(現存26編)。5巻。商君書。
しょう‐し【晶子】シヤウ‥
ガラス質の火成岩に含まれたきわめて微細な結晶粒。
しょう‐し【焼死】セウ‥
火事などで焼け死ぬこと。「―体」
しょう‐し【焦思】セウ‥
気をもむこと。あれこれ思いなやむこと。
しょう‐し【硝子】セウ‥
ガラス。玻璃はり。
⇒しょうし‐たい【硝子体】
しょう‐し【証紙】
金を支払ったことや、品質・数量などを証明する紙で、物品や書類などに貼り付けるもの。
しょう‐し【詔使】セウ‥
詔によって、朝廷から派遣される使い。
しょう‐し【頌詞】
ほめたたえることば。頌辞。
しょう‐し【頌詩】
ほめたたえる詩。
しょう‐し【嘗試】シヤウ‥
こころみること。ためすこと。
しょう‐し【殤死】シヤウ‥
わかじに。はやじに。
しょう‐し【賞詞】シヤウ‥
ほめことば。賞辞。
しょう‐し【賞賜】シヤウ‥
賞して物を賜うこと。また、そのもの。
しょうじ【東海林】
姓氏の一つ。
⇒しょうじ‐たろう【東海林太郎】
しょう‐じ【小字】セウ‥
①小さい字。細字。
②幼時のあざな。幼名。
しょう‐じ【小事】セウ‥
あまり重要でない事柄。小さな事件。「大事の前の―」
⇒小事は大事
しょう‐じ【小路】セウヂ
こうじ。こみち。
しょう‐じ【少時】セウ‥
①幼少の時。
②しばらくの間。
しょう‐じ【正士】シヤウ‥
〔仏〕菩薩(bodhisattva 梵)の訳。
しょうじ【正治】シヤウヂ
[荘子]鎌倉前期、土御門天皇朝の年号。建久10年4月27日(1199年5月23日)改元、正治3年2月13日(1201年3月19日)建仁に改元。
しょう‐じ【正時】シヤウ‥
毎時ちょうどの時刻。
しょう‐じ【生死】シヤウ‥
〔仏〕
①生と死。
②生と死とを繰り返すこと。迷妄の世界に流転すること。輪廻りんね。
③生まれてから死ぬまで。一生。
④死ぬこと。
⇒しょうじ‐じょうや【生死長夜】
⇒しょうじ‐どうしん【生死同心】
⇒しょうじ‐の‐うみ【生死の海】
⇒しょうじ‐の‐くかい【生死の苦海】
⇒しょうじ‐の‐とうらい【生死の到来】
⇒しょうじ‐の‐ねむり【生死の眠り】
⇒しょうじ‐の‐やみ【生死の闇】
⇒しょうじ‐むじょう【生死無常】
⇒しょうじ‐るてん【生死流転】
⇒生死即涅槃
⇒生死を出づ
⇒生死を離る
しょう‐じ【床子】シヤウ‥
上に人が乗って坐す台で、4脚のついたもの。敷物および茵しとねを敷いて用いた。平安時代の禁中で使用。そうじ。
床子
しょう‐じ【肖似】セウ‥
よく似ていること。
しょう‐じ【姓氏】シヤウ‥
⇒せいし
しょう‐じ【承仕】
(ジョウジとも)
①〔仏〕寺院で、堂舎の清掃、仏具・香花の補充など日常的雑役にあたる者の称。
②仙洞・摂家などの雑役を勤めた僧形の者。承仕法師。
③室町幕府の職名。儀式の際、敷物・屏風などの設備をつかさどった僧形の者。御承仕。
⇒しょうじ‐ほうし【承仕法師】
しょう‐じ【尚侍】シヤウ‥
(ショウシとも)
①⇒ないしのかみ。
②明治・大正時代の宮中女官の最高位の官名。
しょう‐じ【昭示】セウ‥
あきらかに示すこと。
しょう‐じ【荘司・庄司】シヤウ‥
荘園の領主の命を受けてその荘園を管理した職。郡司で荘司を兼ねるものを大荘司といった。荘長。荘官。
しょう‐じ【消磁】セウ‥
磁化を消し去ること。特に強磁性体の残留磁化を消すこと。
しょう‐じ【商事】シヤウ‥
①商法に規律されるべき事項。商売に関する事柄。
②商事会社の略。
⇒しょうじ‐がいしゃ【商事会社】
⇒しょうじ‐ちょうてい‐ほう【商事調停法】
⇒しょうじ‐ばいばい【商事売買】
しょう‐じ【勝事】
(ショウシとも)
①人の耳目をひくような尋常でない事柄。すばらしいこと。また、奇怪な事件。平家物語1「この事天下においてことなる―なれば公卿僉議あり」
②⇒しょうし(笑止)。易林本節用集「勝事、ショウシ、笑止、同」
しょう‐じ【掌侍】シヤウ‥
①⇒ないしのじょう。
②宮中女官の一階級。
しょう‐じ【粧次】シヤウ‥
女性におくる手紙の脇付の語。
しょう‐じ【頌辞】
ほめたたえることば。頌詞。
しょう‐じ【精進】シヤウ‥
⇒しょうじん。宇津保物語国譲上「―の物いと清らにして」
⇒しょうじ‐あげ【精進揚】
⇒しょうじ‐わん【精進椀】
しょう‐じ【障子】シヤウ‥
(ソウジとも)
①間仕切りとして、また窓や縁の内側などに立てる建具の総称。明障子あかりしょうじ・衝立ついたて障子・襖ふすま障子など種類が多い。平安時代には襖障子のこと。現在では多く、中世以降発達した明障子を指す。〈[季]冬〉
②俗に、鼻の二つの孔のへだて。
⇒しょうじ‐がみ【障子紙】
⇒しょうじ‐こうし【障子格子】
⇒しょうじ‐ちょう【障子帳】
⇒しょうじ‐の‐いた【障子の板】
⇒障子貼る
しょう‐じ【賞辞】シヤウ‥
ほめことば。賞詞。
しょう‐じ【霎時】セフ‥
(「霎」は、しばし降る小雨)しばらくの間。暫時。
しょう‐じ【聳峙】‥ヂ
そびえ立つこと。山などがそびえ立つさま。聳立。
じょう‐し【上士】ジヤウ‥
①士のうち最上の身分。周代には士を上士・中士・下士の3段階に分けた。
②士のうちの賢者。
③〔仏〕菩薩の異称。
じょう‐し【上巳】ジヤウ‥
五節句の一つ。陰暦3月初めの巳みの日、後に3月3日。主に女児の祝う節句で、雛祭をする。宮中では、この日、曲水の宴を張った。桃の節句。雛の節句。三月節句。重三ちょうさん。じょうみ。〈[季]春〉
じょう‐し【上司】ジヤウ‥
①上級の官庁・官吏。また、うわやく。
②「下司げし2」参照。
じょう‐し【上市】ジヤウ‥
新製品を初めて市場に出すこと。
じょう‐し【上旨】ジヤウ‥
主君のおぼしめし。上意。
じょう‐し【上使】ジヤウ‥
江戸幕府から諸大名などに上意を伝えるために派遣した使者。先方の身分または場合によって、老中・奏者番・高家こうけ・小姓・使番などが適宜任ぜられた。
じょう‐し【上肢】ジヤウ‥
上部の肢。肩に付着する運動器官。すなわち、人間の腕・手や動物の前肢。↔下肢。
⇒じょうし‐きん【上肢筋】
⇒じょうし‐たい【上肢帯】
じょう‐し【上翅】ジヤウ‥
甲虫の前翅。後翅の上を覆っているのでいう。翅鞘。
じょう‐し【上厠】ジヤウ‥
便所に入ること。
じょう‐し【上梓】ジヤウ‥
(梓あずさを板木に用いたからいう)図書を版木にきざむこと。また、図書を出版すること。上木。出版。「自伝を―する」
じょうし【条支】デウ‥
漢・魏の史書に見える西方の国名。カルデア説・シリア説・ペルシア説などがある。
じょう‐し【条枝】デウ‥
木のえだ。
じょう‐し【状師】ジヤウ‥
(明治期の語)(「状」は事実を述べて上陳する意)他人の訴訟の代理を業とするもの。代言人や弁護士の類。長田秋濤、椿姫「自分は―の許へ行て、此収入を他人へ移すには奈何どうすれば可いかを尋ねると」
じょう‐し【状紙】ジヤウ‥
書状を書くのに用いる紙。はんきりがみ。
じょう‐し【帖子】デフ‥
折手本おりでほん。折本。法帖。
じょう‐し【帖試】デフ‥
①中国、唐代科挙の試験方法。(→)試帖しちょうに同じ。
②日本の律令制の大学・国学で行われた試験。古典の文章の丸暗記を要求する。
じょう‐し【城市】ジヤウ‥
城のあるまち。城下。
じょう‐し【城址】ジヤウ‥
しろあと。
じょう‐し【娘子】ヂヤウ‥
①むすめ。少女。処女。
②婦人。女。
③他人の妻。
⇒じょうし‐ぐん【娘子軍】
じょう‐し【剰指】
手足の指が、先天的異常などによって、5本より多いもの。
じょう‐し【情史】ジヤウ‥
男女の恋愛に関することを記した小説。また、その書物。森鴎外、ヰタ‐セクスアリス「―を読む。かういふ本に書いてある、青年男女のnaivelyな恋愛がひどく羨ましい、妬ましい」
じょう‐し【情死】ジヤウ‥
相愛の男女がいっしょに自殺すること。心中しんじゅう。相対死あいたいじに。泉鏡花、愛と婚姻「―、駈落かけおち、勘当等、これ皆愛の分弁たり」。「―をとげる」
じょう‐し【情思】ジヤウ‥
①こころもち。
②情愛の思い。恋ごころ。
じょう‐し【情詩】ジヤウ‥
恋愛の心をうたった詩歌。
じょう‐し【場師】ヂヤウ‥
①庭園のことをつかさどる役人。
②転じて、庭つくり。庭師。植木屋。
じょう‐じ【冗字】
むだな文字。不必要な文字。
じょう‐じ【定時】ヂヤウ‥
一定の時期。一定の時刻。ていじ。
じょうじ【貞治】ヂヤウヂ
(テイジとも)[易経巽卦]南北朝時代の北朝、後光厳天皇朝の年号。康安2年9月23日(1362年10月11日)改元、貞治7年2月18日(1368年3月7日)応安に改元。
じょう‐じ【常事】ジヤウ‥
①きまったことがら。
②日常のこと。
⇒じょうじ‐はん【常事犯】
じょう‐じ【常侍】ジヤウ‥
常に側近に奉仕すること。
じょう‐じ【常時】ジヤウ‥
いつも。平生。ふだん。「―試合に出る」
じょう‐じ【情事】ジヤウ‥
①ありのままの事柄。事情。
②男女間の情愛に関する事柄。いろごと。「―をあばく」
じょう‐じ【畳字】デフ‥
①同じ漢字または仮名を重ねること。また、それを表す符号。踊り字。
②漢字を重ねた熟語。
しょうじ‐あげ【精進揚】シヤウ‥
⇒しょうじんあげ。
⇒しょう‐じ【精進】
しょうし・い【笑止い】セウ‥
〔形〕
①気の毒である。また、滑稽である。
②(東北・信越地方で)恥かしい。おしょしい。
⇒しょう‐し【笑止】
しょうじ‐い・れる【請じ入れる】シヤウジ‥
〔他下一〕[文]しやうじい・る(下二)
(「招じ入れる」とも書く)家や座敷などに招き入れる。
しょうし‐え【尚歯会】シヤウ‥ヱ
(→)「しょうしかい」に同じ。
⇒しょう‐し【尚歯】
しょうし‐か【少子化】セウ‥クワ
出生率が低下し、子供の数が減少し続けること。先進諸国にほぼ共通する。1992年度の国民生活白書で使われた語。
⇒しょう‐し【少子】
しょうし‐かい【尚歯会】シヤウ‥クワイ
①高齢者を祝う会。敬老会。また、老人を請じて詩歌を作り遊楽を催す会合。七叟といって主人を入れて7人の老人が集まり、それ以外は相伴しょうばんとして列せしめた。中国で845年白楽天が催したのが初め。日本では877年(貞観19)大納言南淵年名みなぶちのとしなが小野山荘で開いたのが初め。
②江戸後期、渡辺崋山・高野長英ら蘭学に関心を持つ人々の結成した研究会。蛮社の獄により壊滅。
⇒しょう‐し【尚歯】
しょうじ‐がいしゃ【商事会社】シヤウ‥グワイ‥
①商行為をなすことを業とする目的で設立した社団法人。すなわち狭義の会社の称。
②商品の取引、輸出入を業とする会社。商社。
⇒しょう‐じ【商事】
しょうし‐がお【笑止顔】セウ‥ガホ
気の毒だと同情するような顔つき。また、おかしいと思う顔つき。
⇒しょう‐し【笑止】
しょうじ‐がみ【障子紙】シヤウ‥
明り障子に貼る和紙。
⇒しょう‐じ【障子】
しょうし‐が・る【笑止がる】セウ‥
〔自四〕
①迷惑がる。困ったというようすを見せる。傾城禁短気「今朝からの酒のさめる程―・れば」
②気の毒に思う。浄瑠璃、凱陣八島「しをしをとしてましませば、妹君―・り」
③おかしがる。おかしく思う。
⇒しょう‐し【笑止】
しょうじ‐かん【掌璽官】シヤウ‥クワン
天皇の印璽をつかさどった官職。旧制の内大臣に相当。
じょうし‐かん【娘子関】ヂヤウ‥クワン
中国山西省平定県の東、太行山脈中の関所。河北・山西両省間の交通の要衝。
しょうし‐き【抄紙機】セウ‥
紙を連続的に抄造する機械。長網式では、高速で走る長いベルト状の抄き網の上に紙料を流し、脱水して紙層を作り、これを圧搾・乾燥する。丸網式では円筒上の抄き網を使用する。
⇒しょう‐し【抄紙】
しょう‐しき【生色】シヤウ‥
(生来の不変な色の意)黄金の異称。↔可染かぜん
しょう‐しき【声色】シヤウ‥
〔仏〕耳で聞く対象と目で見る対象との総称。
しょう‐しき【鍾子期】
中国、春秋時代の楚の人。その死後、琴の名手伯牙は自分の琴の音を知ってくれた唯一の


しょう‐こん【性根】シヤウ‥🔗⭐🔉
しょう‐こん【性根】シヤウ‥
一つことを長く続ける元気。根気。「―が尽き果てる」
しょう‐ぜん【性善】シヤウ‥🔗⭐🔉
しょう‐ぜん【性善】シヤウ‥
〔仏〕衆生しゅじょうが本性として先天的にもっている善。
しょう‐そう【性相】シヤウサウ🔗⭐🔉
しょう‐そう【性相】シヤウサウ
〔仏〕
①事物の本体(性)と現象的性質(相)。
②(ショウゾウとよむ)唯識と倶舎くしゃとの教学。性相学。
○性に合うしょうにあう🔗⭐🔉
○性に合うしょうにあう
その人の性格やこのみにしっくりと合う。「のんびりやるのが―」
⇒しょう【性】
しょうに‐か【小児科】セウ‥クワ
小児の内科的疾患の治療を専門とする医学の一分科。誹風柳多留拾遺10「―は虎の脈など取つて見る」
⇒しょう‐に【小児】
しょう‐にく【正肉】シヤウ‥
骨や余分な脂を除いた肉。多く、鶏肉にいう。
しょうに‐ぜんそく【小児喘息】セウ‥
小児の気管支喘息。牛乳・卵・果物・菓子など食事性抗原に対するアレルギーによるものが多く、1歳以後3〜4歳から学齢期にかけて発症、ほとんどは思春期までに治癒、一部が成人喘息に移行する。
⇒しょう‐に【小児】
しょう‐にち【正日】シヤウ‥
①死後の49日目。四十九日。
②一周忌の当日。
③毎年の忌日。
じょう‐にち【上日】ジヤウ‥
当番の日。勤務の日。平家物語6「上臥したる殿上人、―の者に仰す」
じょう‐にち【定日】ヂヤウ‥
きまった日。さだめの日。じょうじつ。
しょうに‐びょう【小児病】セウ‥ビヤウ
①小児に特に多い病気。ジフテリア・麻疹・水痘・百日咳の類。
②幼稚で極端な性向。「左翼―」
⇒しょう‐に【小児】
しょうに‐まひ【小児麻痺】セウ‥
神経中枢が侵されることによって起こる小児の運動麻痺。
①ポリオ‐ウイルスの経口的感染症。脊髄灰白質の神経細胞が侵される。5歳以下の小児に多く、突然の高熱後、上下肢などに弛緩性麻痺を発する。予防には不活性ワクチン(ソーク‐ワクチン)接種、弱毒性ワクチン(セービン‐ワクチン)経口投与を行う。急性灰白髄炎。ポリオ。ハイネ‐メディン病。脊髄性小児麻痺。
②胎生期および出産時に生じた脳の障害による運動・姿勢の永続的異常。四肢の強直性麻痺を伴うことが多く、しばしば知能の遅れをも伴う。リットル病。脳性小児麻痺。
⇒しょう‐に【小児】
しょう‐ね【性根】シヤウ‥🔗⭐🔉
しょう‐ね【性根】シヤウ‥
①根本的な心の持ち方。こんじょう。花鏡「油断なく心をつなぐ―なり」。「―がすわっている」「―が悪い」
②正気しょうき。曾我物語1「―次第に乱れ」。「―を失う」
③物事の根本のところ。かなめ。申楽談儀「音曲とは能の―なり」
④情人。また、情事。歌舞伎、お染久松色読販「榎の木かげで―ぢやえ」
⇒しょうね‐だま【性根玉】
しょうね‐だま【性根玉】シヤウ‥🔗⭐🔉
しょうね‐だま【性根玉】シヤウ‥
性根を強めていう語。「―を入れ替えて働く」
⇒しょう‐ね【性根】
しょう‐ぶん【性分】シヤウ‥🔗⭐🔉
しょう‐ぶん【性分】シヤウ‥
生れつきの性質。たち。「損な―」
しょう‐わる【性悪】シヤウ‥🔗⭐🔉
しょう‐わる【性悪】シヤウ‥
性質のよくないこと。また、その人。多く、浮気を指す。浮世草子、新色五巻書「そなたのやうなる―を国に置いては」。「―な人」
せい【性】🔗⭐🔉
せい【性】
①うまれつき。さが。
②(多く接尾語的に)物事のたち・傾向。「利便―が高い」
③(sex)男女、雌雄の区別。
④〔言〕(gender)名詞を分類する文法範疇はんちゅうの一つ。ラテン語・ドイツ語・ロシア語などでは男性・中性・女性に分ける。ロマンス諸語では多く男性・女性に分け、英語では性の区別がない(人称代名詞にはある)。
⑤〔社〕(→)ジェンダーに同じ。
→しょう(性)
⇒性相近く習相遠し
⇒性は道によって賢し
せい‐あい【性愛】🔗⭐🔉
せい‐あい【性愛】
男女間の本能的な愛欲。
○性相近く習相遠しせいあいちかくならいあいとおし
[論語陽貨]人の性は生まれた時にはあまり差はないが、長じて異なってくるのは、習慣のためである。
⇒せい【性】
○性相近く習相遠しせいあいちかくならいあいとおし🔗⭐🔉
○性相近く習相遠しせいあいちかくならいあいとおし
[論語陽貨]人の性は生まれた時にはあまり差はないが、長じて異なってくるのは、習慣のためである。
⇒せい【性】
せいあく‐せつ【性悪説】
荀子じゅんしの性説。人間は欲望を持つためその本性は悪であるとして、礼法による秩序維持を重んじた。孟子の性善説に対立。
せいあしょう【井蛙抄】‥セウ
歌学書。頓阿著。6巻。1360〜64年(延文5〜貞治3)頃成る。古代・中世の歌論書の所説を集成し、さらに師二条為世からの聞書や当時の歌壇の逸話を集めたもの。
せい‐あつ【制圧】
威力をもって相手の勢力や気力をおさえつけること。「反乱を―する」「武力―」
せい‐あつ【征圧】
征服して押さえこむこと。「癌がんを―する」
せい‐あつ【静圧】
〔理〕静止流体中で想定した面に働く、面に垂直な応力。運動している流体の場合は、各方向の圧力の法線成分の平均値。→動圧
せいあく‐せつ【性悪説】🔗⭐🔉
せいあく‐せつ【性悪説】
荀子じゅんしの性説。人間は欲望を持つためその本性は悪であるとして、礼法による秩序維持を重んじた。孟子の性善説に対立。
せい‐かく【性格】🔗⭐🔉
せい‐かく【性格】
①各個人に特有の、ある程度持続的な、感情・意志の面での傾向や性質。ひとがら。「几帳面な―」→パーソナリティー。
②広く事物に特有な性質・傾向。「―の異なる組織」
⇒せいかく‐がく【性格学】
⇒せいかく‐げき【性格劇】
⇒せいかく‐けんさ【性格検査】
⇒せいかく‐しょうひん【性格小品】
⇒せいかく‐はいゆう【性格俳優】
⇒せいかく‐はたん‐しゃ【性格破綻者】
⇒せいかく‐びょうしゃ【性格描写】
せいかく‐がく【性格学】🔗⭐🔉
せいかく‐がく【性格学】
(Charakterologie ドイツ)(1867年バーンゼン(J.Bahnsen1830〜1881)の命名)人間の性格またはパーソナリティーを研究する学問。
⇒せい‐かく【性格】
せいかく‐げき【性格劇】🔗⭐🔉
せいかく‐げき【性格劇】
主人公の特殊な性格を特に鮮明に表現し、それがもととなって起こる事件を展開した劇。
⇒せい‐かく【性格】
せいかく‐けんさ【性格検査】🔗⭐🔉
せいかく‐けんさ【性格検査】
人の感情・意志など性格を明らかにするための検査。質問紙法・作業検査法・投影法の3種がある。情意検査。
⇒せい‐かく【性格】
せいかく‐しょうひん【性格小品】‥セウ‥🔗⭐🔉
せいかく‐しょうひん【性格小品】‥セウ‥
〔音〕(character piece)19世紀の自由な形式の音楽の一種。特にロマン派において漠然とした気分あるいは具体的な場面を喚起する標題をもつピアノのための抒情的小曲をいう。メンデルスゾーン作曲の「七つの性格小品」、シューマン作曲の「子供の情景」など。
⇒せい‐かく【性格】
せいかく‐はいゆう【性格俳優】‥イウ🔗⭐🔉
せいかく‐はいゆう【性格俳優】‥イウ
劇中人物の深刻な性格を巧みに表現する才能を有する俳優。
⇒せい‐かく【性格】
せいかく‐はたん‐しゃ【性格破綻者】🔗⭐🔉
せいかく‐はたん‐しゃ【性格破綻者】
生活行動の中で、人格の統一性・安定性が失われている人。
⇒せい‐かく【性格】
せいかく‐びょうしゃ【性格描写】‥ベウ‥🔗⭐🔉
せいかく‐びょうしゃ【性格描写】‥ベウ‥
小説や戯曲で、人物の性格を描き出すこと。
⇒せい‐かく【性格】
せい‐かん【性感】🔗⭐🔉
せい‐かん【性感】
性交時における生理的快感。性的感覚。
⇒せいかん‐たい【性感帯】
せい‐かんせんしょう【性感染症】‥シヤウ🔗⭐🔉
せい‐かんせんしょう【性感染症】‥シヤウ
性行為やそれに類似した行為によって感染する疾患。梅毒・淋菌感染症・軟性下疳・鼠径そけいリンパ肉芽腫症・性器クラミジア感染症・性器ヘルペス感染症・尖形コンジローム・エイズなど。性行為感染症。STD
せいかん‐たい【性感帯】🔗⭐🔉
せいかん‐たい【性感帯】
一般的には、感覚的快感を覚える身体の部位のこと。フロイトはこの感覚的快感を性的なものとみなした。
⇒せい‐かん【性感】
せい‐き【性器】🔗⭐🔉
せい‐き【性器】
(→)生殖器に同じ。普通には外生殖器をいう。
⇒せいきてき‐せいかく【性器的性格】
せいきてき‐せいかく【性器的性格】🔗⭐🔉
せいきてき‐せいかく【性器的性格】
精神分析では、性的発達は口唇期および肛門期を経て、最後に性器に快感を覚える段階に到達すると考えるが、これに到達した比較的安定した性格をいう。
⇒せい‐き【性器】
せい‐きゅう【性急】‥キフ🔗⭐🔉
せい‐きゅう【性急】‥キフ
気短かで落ち着きがないこと。せっかち。「―な催促」「―に結論を出す」
せい‐きょういく【性教育】‥ケウ‥🔗⭐🔉
せい‐きょういく【性教育】‥ケウ‥
性知識や性道徳に関する教育。
せい‐けいしつ【性形質】🔗⭐🔉
せい‐けいしつ【性形質】
(→)性徴せいちょうに同じ。
せい‐けってい【性決定】🔗⭐🔉
せい‐けってい【性決定】
生物の性が決定すること。普通、男女(雌雄)のいずれが生じるかの決定。性染色体の受精の際における組合せのほか、ホルモン・温度などの作用等による。細菌ではF因子による。
せい‐こう【性交】‥カウ🔗⭐🔉
せい‐こう【性交】‥カウ
男女の性的な交わり。交接。媾合。房事。
せい‐こう【性向】‥カウ🔗⭐🔉
せい‐こう【性向】‥カウ
性質の上での傾向。気質。
せい‐こう【性行】‥カウ🔗⭐🔉
せい‐こう【性行】‥カウ
日常の性質とおこない。「―が悪い」
せい‐こうい【性行為】‥カウヰ🔗⭐🔉
せい‐こうい【性行為】‥カウヰ
性欲に基づく行為。特に、性交。
⇒せいこうい‐かんせんしょう【性行為感染症】
せいこうい‐かんせんしょう【性行為感染症】‥カウヰ‥シヤウ🔗⭐🔉
せいこうい‐かんせんしょう【性行為感染症】‥カウヰ‥シヤウ
(→)性感染症に同じ。
⇒せい‐こうい【性行為】
せい‐さ【性差】🔗⭐🔉
せい‐さ【性差】
〔心〕男女の性格特性や性能の差。
せい‐さいぼう【性細胞】‥バウ🔗⭐🔉
せい‐さいぼう【性細胞】‥バウ
有性生殖に関係する生殖細胞。
せい‐さべつ【性差別】🔗⭐🔉
せい‐さべつ【性差別】
性別に基づく差別。女性に対する差別が多いため、女性差別と同義で使われることが多い。広義では、同性愛者に対する差別もいう。
せい‐しつ【性質】🔗⭐🔉
せい‐じにん【性自認】🔗⭐🔉
せい‐じにん【性自認】
自分が男あるいは女であるという、性別に関する自己認知。通常は、身体的性別と一致する。
○西施の顰みに倣うせいしのひそみにならう
[荘子天運]西施が胸の病のために苦しげに眉をひそめたのを醜女が見て美しいと思い、自分もそのまねをしたが、それを見た人は気味悪がって門をとざした。いたずらに人の真似をして世の物笑いになることにいう。また、他人に見倣ってすることを謙遜していう。単に「顰みに倣う」とも。
⇒せいし【西施】
せい‐しゅうき【性周期】‥シウ‥🔗⭐🔉
せい‐しゅうき【性周期】‥シウ‥
月経周期。内分泌系の周期的変動によって起こる女性生殖器系の規則的変化。卵巣からの排卵と子宮内膜の脱落による出血(月経)のくり返し。人では平均28日。12〜15歳ころ現れ(初潮)、50歳ころ閉止する(閉経)。
せい‐じゅつ【性術】🔗⭐🔉
せい‐じゅつ【性術】
人が心を運用する方法。こころだて。心術。
せい‐じょう【性状】‥ジヤウ🔗⭐🔉
せい‐じょう【性状】‥ジヤウ
性質と行状。性質と状態。
せい‐じょう【性情】‥ジヤウ🔗⭐🔉
せい‐じょう【性情】‥ジヤウ
①性質と心情。
②うまれつき。こころだて。きだて。「温和な―」
せい‐せいかつ【性生活】‥クワツ🔗⭐🔉
せい‐せいかつ【性生活】‥クワツ
生活のうち、性に関する側面。
せい‐せつ【性説】🔗⭐🔉
せい‐せつ【性説】
人間の本性をめぐって中国で長い歴史を通じて交わされた論説。性善説(孟子)、性悪説(荀子)、善悪混ず(揚雄)、善・中・悪の性三品説(王充・韓愈)、朱子学の気質変化の説など。
せい‐せん【性腺】🔗⭐🔉
せい‐せん【性腺】
(→)生殖腺に同じ。
⇒せいせん‐しげき‐ホルモン【性腺刺激ホルモン】
せいせん‐しげき‐ホルモン【性腺刺激ホルモン】🔗⭐🔉
せいせん‐しげき‐ホルモン【性腺刺激ホルモン】
(→)生殖腺刺激ホルモンに同じ。
⇒せい‐せん【性腺】
せい‐せんしょくたい【性染色体】🔗⭐🔉
せい‐せんしょくたい【性染色体】
性の決定や分化、生殖細胞の形成に直接関係のある遺伝子を含む染色体。雌が同型、雄が異型のとき雌雄にあるのをX染色体、雄だけにあるのをY染色体、また雄が同型、雌が異型のとき雌雄にあるのをZ染色体、雌だけにあるのをW染色体という。
せいぜん‐せつ【性善説】🔗⭐🔉
せいぜん‐せつ【性善説】
人間の本性は善であり仁・義を先天的に具有すると考え、それに基づく道徳による政治を主張した孟子の説。荀子じゅんしの性悪説に対立。
せい‐そう【性巣】‥サウ🔗⭐🔉
せい‐そう【性巣】‥サウ
(→)生殖腺に同じ。
せいそう‐がく【性相学】‥サウ‥🔗⭐🔉
せいそう‐がく【性相学】‥サウ‥
人相・骨相・手相など、人の肉体上に現れた特性からその性質や運命を判断する学問。
せい‐たいけん【性体験】🔗⭐🔉
せい‐たいけん【性体験】
性に関する体験。特に、性交の体験。
せい‐ちょう【性徴】🔗⭐🔉
せい‐ちょう【性徴】
(sex character)雌雄異体の動物、特に人や哺乳類で、男女・雌雄の性を判別する基準となる形質。第一次性徴と第二次性徴とに分ける。第一次性徴は、狭義には生殖腺、広義には付属する生殖器の特徴、第二次性徴は、第一次性徴以外の性に付随する特質(例えばシカの雄の角、ライオンの雄のたてがみ、哺乳類の雌の乳房など)をいう。性形質。
せい‐ちょう【性調】‥テウ🔗⭐🔉
せい‐ちょう【性調】‥テウ
雅楽の古い調子の一つ。平調ひょうじょうの枝調子えだちょうしとされたが、現行では平調に編入されている。
せい‐てき【性的】🔗⭐🔉
せいてき‐しこう【性的指向】‥カウ🔗⭐🔉
せいてき‐しこう【性的指向】‥カウ
いずれの性別を性的欲望の対象にするかということ。対象が異性・同性・両性である場合に、それぞれ異性愛・同性愛・両性愛という。性の好みを表す性的嗜好とは異なる概念。
⇒せい‐てき【性的】
せいてき‐とうさく【性的倒錯】‥タウ‥🔗⭐🔉
せいてき‐とうさく【性的倒錯】‥タウ‥
心理学で、異常性欲のうち質的異常をいい、性の対象や目標が、正常な範囲から著しくはずれること。小児性愛などは対象の異常、露出症・マゾヒズムなどは目標の異常。性倒錯。性嗜好異常とも。
⇒せい‐てき【性的】
せいてき‐にけい【性的二形】🔗⭐🔉
せいてき‐にけい【性的二形】
(sexual dimorphism)雌雄異体の動物において、種々の形質が、性によって異なること。音声や発光性の有無などを含めていうことがある。
⇒せい‐てき【性的】
せい‐てん【性典】🔗⭐🔉
せい‐てん【性典】
性知識を与えるために作った本。
せい‐てんかん【性転換】‥クワン🔗⭐🔉
せい‐てんかん【性転換】‥クワン
生物、一般には動物個体の性が、発生あるいは生育の途上で逆転すること。ベラなどの魚類では、性転換が通常の生理的過程である。環境要因による性転換も知られている。性ホルモンにより性徴の一部が反対性に変化することもある。
せいどういつせい‐しょうがい【性同一性障害】‥シヤウ‥🔗⭐🔉
せいどういつせい‐しょうがい【性同一性障害】‥シヤウ‥
身体の器官の性と自己認識としての性とが一致せず、強い違和感や不快感が生活する上での困難になっている状態。
せい‐とうた【性淘汰】‥タウ‥🔗⭐🔉
せい‐とうた【性淘汰】‥タウ‥
ダーウィンが生物進化の要因の一つとして挙げたもの。自然淘汰の一部で、配偶を得るのに適した形質を具えるものはよく子孫を遺し得るから、その形質は永く伝わって発達したと説く。鳥獣・昆虫の雄などの美しい色や鳴き声、発達した角・触角が例とされる。性選択。雌雄淘汰。
せいど‐けんさ【性度検査】🔗⭐🔉
せいど‐けんさ【性度検査】
〔心〕個人がどの程度に男性的性質あるいは女性的性質をもつかを量的に測定しようとする検査。
せい‐のう【性能】🔗⭐🔉
せい‐のう【性能】
①本来的に備わっている精神的・身体的な能力。
②機械などの性質と能力。「―のよいカメラ」「高―」
⇒せいのう‐きょくせん【性能曲線】
⇒せいのう‐せっけい【性能設計】
せいのう‐きょくせん【性能曲線】🔗⭐🔉
せいのう‐きょくせん【性能曲線】
機械の諸性能(例えば、内燃機関ならば回転数に応じる出力・燃料消費量などの変化)を表示する曲線。
⇒せい‐のう【性能】
せいのう‐せっけい【性能設計】🔗⭐🔉
せいのう‐せっけい【性能設計】
〔建〕要求性能を満足するように設計すること。
⇒せい‐のう【性能】
○性は道によって賢しせいはみちによってかしこし🔗⭐🔉
○性は道によって賢しせいはみちによってかしこし
人の心のあり方は、専門とする道に励むことで向上してゆく、ということ。
⇒せい【性】
ぜい‐ば・る【贅張る】
〔自四〕
ぜいたくをする。みえを張る。また、勝手なことを言う。浄瑠璃、山崎与次兵衛寿の門松「あた―・つた、聞きともない」
せい‐はん【正犯】
犯罪行為を実行した者。自ら手を下す場合(直接正犯)はもちろん、他人を道具に使って実行する場合(間接正犯)も含む。単独正犯と共同正犯とに大別される。主犯。→従犯→共犯
せい‐はん【征帆】
遠方へ行く船。
せい‐はん【製版】
印刷版を作ること。手工的・機械的・写真的・電子的な方法がある。
せい‐はん【整版】
①活字版に対し、一枚の板に彫って作った版。また、その版で印刷したもの。槧本ざんぽん。
②製版の旧称。
⇒せいはん‐ぼん【整版本】
せい‐ばん【生蕃】
教化に服さない異民族。台湾の先住民である高山族(高砂族)中、漢族に同化しなかった者を、清朝は熟蕃と区別してこう呼んだ。
せい‐パン【製パン】
パンを製造すること。
せい‐はん‐ごう【正反合】‥ガフ
〔哲〕ヘーゲルによって定式化された弁証法における論理展開の3段階。定立・反立・総合の意。
せい‐はんざい【性犯罪】
性に関する犯罪。性的目的による犯罪。強制猥褻わいせつ罪・強姦罪・公然猥褻罪・猥褻物頒布罪など。
せい‐ばんさん【聖晩餐】
(→)聖餐に同じ。
せい‐はんしゃ【正反射・整反射】
入射した平行光線が、反射後も平行光線となるような反射。↔乱反射
せい‐はんたい【正反対】
全く反対なこと。ま反対。「兄弟なのに性格は―だ」
せいはん‐ぼん【整版本】
整版印刷によって作られた本。
⇒せい‐はん【整版】
せい‐ひ【正比】
普通の比。逆比(または反比)に対していう。a:bを正比とすれば、b:aはそれの逆比である。
せい‐ひ【正妃】
皇帝や王の正妻。
せい‐ひ【正否】
正しいことと正しくないこと。正しいか否か。「事の―を見定める」
せい‐ひ【成否】
成ることと成らないこと。成功か失敗か。「事の―を問わない」
せい‐ひ【性比】
出生時における雌雄または男女の個体数の比率。動物の種により異なるが、哺乳類および人では雄の多い場合が多い。普通雌を100として雄の数を表す。
せい‐ひ【青皮】
舶来の革の一種。犀さいまたは亀の咽のどの皮といわれ、厚く堅い。浄瑠璃、鎌倉三代記「あくる―の挟箱はさみばこ」
せい‐ひ【政費】
政務に必要な費用。
せいび【成美】
⇒なつめせいび(夏目成美)
せい‐び【斉眉】
[後漢書逸民伝、梁鴻](「挙案斉眉」の略。梁鴻の妻が食膳を捧げる時、眉の高さにした故事から)妻が慎んで夫に仕えること。「―の礼」
せい‐び【済美】
[左伝文公18年]美徳を成しとげること。子孫が父祖の立派な業績を受け継ぐこと。
せい‐び【精美】
①精巧で美麗なこと。
②純粋で美しいこと。
せい‐び【精微】
くわしくこまかいこと。精細。「―をつくした計画」「―な模様」
せい‐び【整備】
ととのえそなえること。すぐ使えるように準備をととのえること。「書類を―する」「機械の―」
⇒せいび‐し【整備士】
⇒せいび‐しんかんせん【整備新幹線】
ぜい‐ひ【贅費】
むだな費用。冗費。
ぜい‐びき【税引き】
収入金額から税金を差し引くこと。「―所得」↔税込み
せいび‐し【整備士】
乗物や各種機械の整備・点検をする人。「自動車―」
⇒せい‐び【整備】
せいび‐しんかんせん【整備新幹線】
全国新幹線鉄道整備法に基づき、1973年(昭和48)に国が整備計画を決定した新幹線。北海道・東北・北陸・九州(鹿児島ルート・長崎ルート)の5路線。
⇒せい‐び【整備】
せい‐ひつ【省筆】
⇒しょうひつ
せい‐ひつ【聖櫃】
①(Ark of the Covenant)神がモーセに与えたとされる十戒を刻んだ石板を収めた箱。契約の箱。アーク。
②(tabernacle)カトリック教会で、聖体を収め安置する容器。
せい‐ひつ【静謐】
静かであること。特に、世の中がおだやかに治まること。太平。平家物語7「国家―の精祈をいたす」。「―の世」
せいひつ‐ガッパ【青漆合羽】
(ヒツはシツの訛)青緑色の漆を塗った紙の合羽。浄瑠璃、伽羅先代萩「中間ちゅうげんとも侍とも、わからぬ腰つき―」
せい‐ひょう【世評】‥ヒヤウ
⇒せひょう
せい‐ひょう【青票】‥ヘウ
青色の票。国会などで記名投票の時、反対の意を表すのに用いる。↔白票
せい‐ひょう【青萍】‥ヒヤウ
①青色のうきくさ。
②越王勾践こうせん所持の名剣の名。
せい‐ひょう【星表】‥ヘウ
多数の恒星の視位置(赤経・赤緯)・運動(固有運動・視線速度)・等級・スペクトル型・距離(視差)・変光周期などを表示したもの。恒星表。星位表。恒星目録。
せい‐ひょう【旌表】‥ヘウ
(「旌」も、あらわす意)人の善行をほめて、広く世間に示すこと。旌顕。
せい‐ひょう【製氷】
水を冷却して氷を製造すること。
⇒せいひょう‐き【製氷機】
せい‐ひょう【製表】‥ヘウ
調査などの結果を整理して表にまとめあらわすこと。
せい‐びょう【成苗】‥ベウ
葉が6、7枚の手植え用の稲。約45日育苗。→稚苗→中苗
せい‐びょう【性病】‥ビヤウ
(土肥慶蔵の造語)(→)性感染症に同じ。
せい‐びょう【青苗】‥ベウ
①青々としたなえ。
②(→)青苗銭・(→)青苗法のこと。
⇒せいびょう‐せん【青苗銭】
⇒せいびょう‐ほう【青苗法】
せい‐びょう【聖廟】‥ベウ
①孔子の廟。聖堂。
②菅原道真の廟。
せい‐びょう【精兵】‥ビヤウ
①弓を射る勢いが強いこと。また、その人。平家物語11「与一殿こそ―の手ききにて候へ」↔小兵こひょう。
②⇒せいへい。天草本伊曾保物語「―あまたうたせ」
せいひょう‐き【製氷機】
製氷のための機械。普通はアンモニアの気化熱を利用。
⇒せい‐ひょう【製氷】
せいびょう‐せん【青苗銭】‥ベウ‥
唐代、安史の乱後に国用の急に迫られ、耕地面積を基準にして課した税。初めは地頭銭と呼んだ。両税法の成立により廃止。
⇒せい‐びょう【青苗】
せいびょう‐ほう【青苗法】‥ベウハフ
王安石の新法の一つ。春秋二季に、官から人民に銭穀せんこくを貸し、2分の利息を付して返納させたこと。春に貸せば秋に徴した。農民に低利で融資し、民間の高利を禁止して政府の歳入増加をはかるのがその趣旨。
⇒せい‐びょう【青苗】
せい‐ひれい【正比例】
二つの量xとyが相関連して変化し、その比が常に一定の値kである時、すなわちy=kxである時、両者は正比例するという。↔反比例
せい‐ひん【正賓】
正客しょうきゃく。主賓。
せい‐ひん【清貧】
行いが清らかで私欲がなく、そのために貧しく暮らしていること。「―に甘んずる」
せい‐ひん【精品】
①精製した品。
②よりすぐった品。
せい‐ひん【製品】
製造した品物。「新―」
せい‐びん【精敏】
精密で敏捷なこと。物事にくわしくて賢いこと。
せい‐ふ【世父】
[爾雅釈親]本家をついだ父の兄。伯父の称。
せい‐ふ【世婦】
中国古代の後宮女官の一種。嬪ひんに次ぐもの。
せい‐ふ【世譜】
代々の系譜。世系。
せい‐ふ【正負】
①正と負。プラスとマイナス。
②正数と負数。
③陽性と陰性。陽極と陰極。
せい‐ふ【生俘】
いけどり。捕虜。生擒せいきん。
せい‐ふ【声符】
漢字の構成要素のうち、発音を表す部分。「語」における「吾」、「編」における「扁」など。音符。→意符
せい‐ふ【制符】
禁制の事をしるした文書または掲示。制札。
せい‐ふ【征夫】
①出征した軍人。
②たびびと。行人。征人。
せい‐ふ【征賦】
租税を取り立てること。また、その租税。征税。
せい‐ふ【青蚨】
①〔動〕カゲロウの異称。
②[捜神記13](1の親子の血を別々の銭に塗って、一方を手許に置くと、使った銭が戻ってくるという俗信から)銭ぜにの別名。「青鳧」「青扶」とも書く。
せい‐ふ【政府】
[宋史欧陽修伝「其在政府、与韓琦同心輔政」](government)近代国家における統治機構。英米系の国家では、立法・司法・行政の総称だが、ドイツ系の国家と日本では、内閣とその下の行政機構を指す。
⇒せいふ‐いいん【政府委員】
⇒せいふ‐かいはつ‐えんじょ【政府開発援助】
⇒せいふ‐かんけい‐きかん【政府関係機関】
⇒せいふ‐かんしょう‐ほけん【政府管掌保険】
⇒せいふ‐きんゆう‐きかん【政府金融機関】
⇒せいふ‐こうほう【政府広報】
⇒せいふ‐しへい【政府紙幣】
⇒せいふ‐すじ【政府筋】
⇒せいふ‐せんようき【政府専用機】
⇒せいふ‐たんき‐しょうけん【政府短期証券】
⇒せいふ‐ほしょう‐さい【政府保証債】
⇒せいふ‐まい【政府米】
⇒せいふ‐よきん【政府預金】
せい‐ぶ【西部】
①西の部分。さいぶ。
②特に、アメリカ合衆国の西部平原地方。
⇒せいぶ‐げき【西部劇】
⇒せいぶ‐せんせん【西部戦線】
せい‐ぶ【声部】
(part イギリス・Stimme ドイツ)合唱や合奏で各奏者が受け持つ部分。曲頭から曲尾まで通観していう。また、その奏者。ソプラノ声部・アルト声部などと呼ばれる。パート。
セイファート‐ぎんが【セイファート銀河】
アメリカの天文学者セイファート(C. K. Seyfert1911〜1960)が分類した活動銀河の一つ。クエーサーを小型にしたような明るい核をもつ渦巻銀河で、中心部に巨大なブラック‐ホールが存在すると考えられている。
せいふ‐いいん【政府委員】‥ヰヰン
国務大臣を補佐し、内閣の任命を受けて国会と交渉し、議院に出席して発言しうる委員。各省などの官吏中から国会の会期ごとに任命。1999年成立の国会審議活性化法により廃止。
⇒せい‐ふ【政府】
せい‐ふう【成風】
[荘子徐無鬼](斧をふるって風をおこす意)
①建築物をみごとに造り上げること。太平記24「―の功終つてこの寺五山第二の列に至りしかば」
②転じて、詩文の添削を乞うこと。
せい‐ふう【西風】
①西方から吹いてくる風。にしかぜ。
②秋風。
せい‐ふう【凄風】
すさまじい風。
せい‐ふう【清風】
清らかなかぜ。さわやかな風。
⇒清風故人来る
せい‐ふう【腥風】
なまぐさいかぜ。また、殺伐な気。
せい‐ふう【整風】
(三風整頓の略。三風とは学風・党風・文風を指し、風とは活動方法をいう)1942年、毛沢東が中国共産党内における思想方法上の主観主義、党活動上のセクト主義、文筆活動上の空言主義の克服を呼びかけた運動。その後も57〜58年の第2次整風運動など何度もくり返された。
せい‐はんざい【性犯罪】🔗⭐🔉
せい‐はんざい【性犯罪】
性に関する犯罪。性的目的による犯罪。強制猥褻わいせつ罪・強姦罪・公然猥褻罪・猥褻物頒布罪など。
せい‐ひ【性比】🔗⭐🔉
せい‐ひ【性比】
出生時における雌雄または男女の個体数の比率。動物の種により異なるが、哺乳類および人では雄の多い場合が多い。普通雌を100として雄の数を表す。
せい‐びょう【性病】‥ビヤウ🔗⭐🔉
せい‐びょう【性病】‥ビヤウ
(土肥慶蔵の造語)(→)性感染症に同じ。
せい‐フェロモン【性フェロモン】🔗⭐🔉
せい‐フェロモン【性フェロモン】
(sex pheromone)性行動において雌雄間のコミュニケーションに使われるフェロモンの総称。昆虫のものが著名だが、哺乳類でも雌の膣分泌物中に含まれる。
せい‐へき【性癖】🔗⭐🔉
せい‐へき【性癖】
性質のかたより。くせ。「変な―の持ち主」
せい‐べつ【性別】🔗⭐🔉
せい‐べつ【性別】
男性と女性との別。雄と雌との別。
⇒せいべつ‐とうさく【性別倒錯】
⇒せいべつ‐ぶんぎょう【性別分業】
せいべつ‐とうさく【性別倒錯】‥タウ‥🔗⭐🔉
せいべつ‐とうさく【性別倒錯】‥タウ‥
男性であって女性のように、または女性であって男性のようにふるまう性的倒錯。→性同一性障害。
⇒せい‐べつ【性別】
せいべつ‐ぶんぎょう【性別分業】‥ゲフ🔗⭐🔉
せいべつ‐ぶんぎょう【性別分業】‥ゲフ
性別に基づいた社会的役割・労働の分業。
⇒せい‐べつ【性別】
せい‐ぼうりょく【性暴力】🔗⭐🔉
せい‐ぼうりょく【性暴力】
主に女性や幼児に対する、強姦や性的ないたずら、セクシャル‐ハラスメントなどの暴力的行為。
せい‐ホルモン【性ホルモン】🔗⭐🔉
せい‐ホルモン【性ホルモン】
生殖腺から分泌されるホルモンおよびそれと同一の作用をもつ合成物質。第一次性徴および第二次性徴や性的衝動の発現にあずかる。男性ホルモン・女性ホルモンがあり、後者には卵巣の卵胞ホルモンと黄体ホルモンとがある。
なり‐くせ【性】🔗⭐🔉
なり‐くせ【性】
性質。性癖。日葡辞書「ヒトノナリクセ」
[漢]性🔗⭐🔉
性 字形
筆順
〔心(忄・
)部5画/8画/教育/3213・402D〕
〔音〕セイ(漢) ショウ〈シャウ〉(呉)
〔訓〕さが
[意味]
①天から与えられた心の本質。ひととなり。たち。さが。「性、温和なり」「性しょうが合う」「性質・性情・天性・仏性ぶっしょう・根性こんじょう・性善説」▶仏教では「ショウ」とよむ。
②物事の特質や傾向。「性能・酸性・公共性・急性肺炎」
③身体的特質による男女・雌雄の別。男女・雌雄の違いから起こる本能の働き。セックス。「男性・中性・性欲・性教育」
[解字]
形声。「心」+音符「生」(=芽が地上に生え出る)。生まれつきの心の意。
[下ツキ
悪性・異性・陰性・延性・蓋然性・仮性・苛性・可塑性・活性・癇性・感性・慣性・乾性・気性・急性・見性・剛性・個性・悟性・根性・酸性・自性・資性・磁性・湿性・習性・獣性・女性・心性・真性・神性・人性・水性・素性・属性・耐性・惰性・弾性・男性・知性・中性・通性・定性・適性・敵性・天性・展性・同性・徳性・特性・毒性・土性・軟性・熱性・粘性・脳性・品性・稟性・父性・賦性・仏性・物性・変性・母性・法性・本性・魔性・慢性・無性・野性・優性・有性・雄性・油性・陽性・理性・両性・劣性・矮性



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