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位 くらい🔗⭐🔉
【位】
7画 人部 [四年]
区点=1644 16進=304C シフトJIS=88CA
《常用音訓》イ/くらい
《音読み》 イ(
)
〈w
i〉
《訓読み》 くらい(くらゐ)/くらいする(くらゐす)
《名付け》 くら・たか・ただ・ただし・つら・なり・のり・ひこ・ひなた・ひら・み
《意味》
{名}くらい(クラ
)。人や物があるべき場所。位置。ポスト。「材非長也、位高也=材長キニ非ザルナリ、位高ケレバナリ」〔→韓非〕
{名}くらい(クラ
)。役人としての階級の等級。「官位」「不患無位=位無キヲ患ヘズ」〔→論語〕
{名}くらい(クラ
)。天子・諸侯の位を略して位という。「即位」「春、王正月、公即位=春、王ノ正月、公位ニ即ク」〔→春秋〕
{名}くらい(クラ
)。地位。また、数をあらわすためにつけられている桁ケタの名。「百の位」「見季子位高金多也=季子ノ位高ク金多キヲ見レバナリ」〔→史記〕
{動}くらいする(クラ
ス)。ポストにつく。「位列将=列将ニス位ス」〔→漢書〕
{動}くらいする(クラ
ス)。あるべきポストにすわる。「天地位焉、万物育焉=天地位シ、万物育ス」〔→中庸〕
{名}人を尊敬して、その人の位置をさしてその人をあらわすことば。「各位」「諸位」
〔国〕
くらい(クラ
)。地位などに伴ってうまれる、人としての重み。
くらい(クラ
)。大体の数量・程度をあらわすことば。ばかり。ほど。「七人位」
《解字》
会意。立は、人が両足で地上にしっかりたつ姿。位は「立+人」で、人がある位置にしっかりたつさまを示す。もと、円座のこと。まるい座席にすわり、または円陣をなして並び、所定のポストを占めるの意を含む。また、のち広く、ポストや定位置などの意に用いられるようになった。
《単語家族》
囲イ(まるくかこむ)
胃(まるくかこんだ胃袋)などと同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→故事成語























位極人臣 クライジンシンヲキワム🔗⭐🔉
【位極人臣】
クライジンシンヲキワム〈故事〉けらいとして最高の位につく。〔→三国志〕
倉 くら🔗⭐🔉
【倉】
10画 人部 [四年]
区点=3350 16進=4152 シフトJIS=9171
《常用音訓》ソウ/くら
《音読み》 ソウ(サウ)
〈c
ng〉
《訓読み》 くら
《名付け》 くら
《意味》
{名}くら。もと、青い新米や青草をしまいこむ納屋のこと。のち、広く、くらの意。〈類義語〉→蔵。「倉庫」「穀倉」「居者有積倉=居ル者ハ積倉有リ」〔→孟子〕
ソウス{動}しまいこむ。〈類義語〉→蔵。「迺積迺倉=迺チ積シ迺チ倉ス」〔→詩経〕
{形}あわてるさま。にわか。「倉卒」
{形}青い。▽蒼ソウ・滄ソウに当てた用法。「倉海」
《解字》
会意。倉は「食の略体+口印(入れる所)」で、食糧となる新穀や青草を入れる納屋。転じて、青草の青い色の意となり、蒼ソウ(青草の色)・滄ソウ(青い水)・愴ソウ(青ざめる)などのことばを派生する。また、創(さっと急に切る)に通じて、急切な動作、あわてたさまを意味し、乍サク(たちまち)と同系のことばをあらわすときにも用いる。
《類義》
蔵は倉と同義で、作物をしまいこむくら。廩リンは、しまいこんで出さないくら。庫は、屋根でおおったくら。府は、財宝をびっしりつめこむ、役所や貴族のくら。
《異字同訓》
くら。倉「倉敷料。倉荷証券」蔵「蔵座敷。蔵払い」
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→故事成語
→主要人名








冥 くらい🔗⭐🔉
【冥】
10画 冖部
区点=4429 16進=4C3D シフトJIS=96BB
《音読み》 メイ
/ミョウ(ミャウ)
〈m
ng〉
《訓読み》 くらい(くらし)
《意味》
{形}くらい(クラシ)。おおわれて光がないさま。〈類義語〉→暗。「暗冥アンメイ」
{形}くらい(クラシ)。道理にくらく何もわからないさま。愚か。「冥愚メイグ」
{形}奥深くて外からはっきりわからないさま。「冥冥メイメイ」「冥想メイソウ」
{名・形}死者の世界。あの世の。〈対語〉→明。「冥福メイフク」「冥途メイド」
《解字》
会意。「冖(おおう)+日(ひ)+六(入の字の変形)」で、日がはいり、何かにおおわれて光のないことを示す。また、冖ベキ(おおう)はその入声(つまり音)にあたるから、冖を音符と考えてもよい。
《単語家族》
瞑メイ(目をつむって何も見ない)と同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語








啖 くらう🔗⭐🔉
【啖】
11画 口部
区点=5123 16進=5337 シフトJIS=9A56
【啗】異体字異体字
11画 口部
区点=5124 16進=5338 シフトJIS=9A57
《音読み》 タン(タム)
/ダン(ダム)
〈d
n〉
《訓読み》 くらう(くらふ)/くう(くふ)/くらわす(くらはす)
《意味》
{動}くらう(クラフ)。くう(クフ)。大口をあけてぱくぱくとたくさん食べる。「健啖ケンタン(食べっぷりがよい)」「抜剣切而啗之=剣ヲ抜キ切リテコレヲ啗ラフ」〔→史記〕
{動}くらわす(クラハス)。ぱくりと食べさせる。「啗我以余桃=我ニ啗ラハスニ余桃ヲモッテス」〔→韓非〕
《解字》
会意兼形声。炎は、大きく盛んな意味を含む。啖は「口+音符炎」で、大食すること。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語







喫 くらう🔗⭐🔉
【喫】
12画 口部 [常用漢字]
区点=2142 16進=354A シフトJIS=8B69
《常用音訓》キツ
《音読み》
キツ
/ケキ
/キャク
〈q
・ch
〉/
カイ
/ケ
《訓読み》 くう(くふ)/くらう(くらふ)/のむ
《意味》

キッス{動}くう(クフ)。くらう(クラフ)。食べる。▽普通は吃キツと同じに用いる。「満喫(じゅうぶんくう、たっぷり味わう)」
キッス{動}大きなショックや打撃を受ける。「喫驚=驚ヲ喫ス」
キッス{動}のむ。「喫酒(=吃酒)」「喫茶」
「喫詬カイコウ」とは、力も強く、口もじょうずな男。▽「荘子」の寓話グウワにみえる。
《解字》
会意兼形声。契は、刃物で傷をつける意を含み、割と同系。喫は「口+音符契ケイ」で、もと、歯で傷をつけてかじること。
《単語家族》
齧ゲツと同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語















喰 くらう🔗⭐🔉
【喰】
12画 口部 〔国〕
区点=2284 16進=3674 シフトJIS=8BF2
《訓読み》 くう(くふ)/くらう(くらふ)
《意味》
くう(クフ)。くらう(クラフ)。食べ物をくう。「蓼タデ喰う虫もすきずき」
《解字》
会意。「口+食」。食の別体として、「くう」という訓をあらわすためにつくられた日本製漢字。
《熟語》
→下付・中付語

夢 くらい🔗⭐🔉
【夢】
13画 夕部 [五年]
区点=4420 16進=4C34 シフトJIS=96B2
【梦】異体字異体字
11画 夕部
区点=5277 16進=546D シフトJIS=9AEB
《常用音訓》ム/ゆめ
《音読み》 ム
/ボウ
〈m
ng〉
《訓読み》 ゆめ/ゆめみる/くらい(くらし)
《名付け》 ゆめ
《意味》
{名}ゆめ。はかないもの、はっきりしないものにたとえる。〈対語〉→現ウツツ。「浮生若夢=浮生ハ夢ノゴトシ」〔→李白〕
{動}ゆめみる。ゆめを見る。「夜深忽夢少年事=夜深クシテ忽チ夢ミル少年ノ事」〔→白居易〕
{形}くらい(クラシ)。はっきりと見えないさま。「夢夢ボウボウ(ぼんやり)」
〔国〕ゆめ。実現は不可能だが、実現させたい願い。
《解字》
会意。上部は、蔑ベツ(細目)の字の上部と同じで、羊の赤くただれた目。よく見えないことをあらわす。夢は、それと冖(おおい)および夕(つき)を合わせた字で、夜のやみにおおわれて、物が見えないこと。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→故事成語
→主要書物








幽 くらい🔗⭐🔉
【幽】
9画 幺部 [常用漢字]
区点=4509 16進=4D29 シフトJIS=9748
《常用音訓》ユウ
《音読み》 ユウ(イウ)
〈y
u〉
《訓読み》 かすか(かすかなり)/くらい(くらし)
《意味》
{形}かすか(カスカナリ)。ほのかでよく見えないさま。〈類義語〉→玄ゲン・→幻ゲン。「幽幻」
{形}くらい(クラシ)。ほのぐらい。〈対語〉→明。〈類義語〉→暗。
{名}くらい夜。また、死後の世界。〈類義語〉→冥メイ。「幽界」「幽霊」
{形}奥深くてくらい。人里はなれている。また、人知れぬ。「幽谷ユウコク」「幽幽南山=幽幽タル南山」〔→詩経〕
《解字》
会意兼形声。幽の山を除いた部分(音ユウ)は、細い糸を二本並べたさま。幽はそれを音符とし、山を加えた字で、山中がほのぐらくかすかにしか見えないことをあらわす。
《単語家族》
幼ヨウ(かぼそい子)
夭ヨウ(細く弱い)と同系。
《類義》
微ビは、やさしくかすかなこと。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→主要人名









府 くら🔗⭐🔉
【府】
8画 广部 [四年]
区点=4160 16進=495C シフトJIS=957B
《常用音訓》フ
《音読み》 フ
〈f
〉
《訓読み》 くら/みやこ/ふ
《名付け》 あつ・くら・もと
《意味》
{名}くら。宝物や文書をしまう建物。〈類義語〉→庫。「府庫」「内府(宮中の金蔵)」
{名}役所。「政府」「大宰府ダザイフ」
{名}みやこ。政府のある町。また、地方政府のある町。
{名}唐から清シン代にかけての行政区画の一つ。州の上位に位置し、州・県を統轄する。「知府(府の長官)」「府治(府の行政庁のある町)」
{名}邸宅。やしき。「府君(他人の家長を尊んでいうことば)」「王府(親王の屋敷)」
{名}集まる所。「怨府エンプ(多くの人の怨ウラみの集まる所)」
{名}胃や腸などの消化器官のこと。▽「臓腑ゾウフ」の腑に当てた用法。「六府(=六腑)」
〔国〕ふ。地方公共団体の一つ。「大阪府」
《解字》
会意兼形声。付フは、人の背に手をぴたりとひっつけるさま。府は「广(いえ)+音符付」で物をびっしりとひっつけて入れるくら。→付
《単語家族》
富フ(物をびっしり詰めこむ→とむ)
腑フ(食べ物のはいるくらに似た内臓)
腐フ(肉がくさって、ぴったりひっつく)などと同系。
《類義》
→倉
《熟語》
→熟語
→下付・中付語













庫 くら🔗⭐🔉
座 くら🔗⭐🔉
【座】
10画 广部 [六年]
区点=2634 16進=3A42 シフトJIS=8DC0
《常用音訓》ザ/すわ…る
《音読み》 ザ
/サ
〈zu
〉
《訓読み》 すわる/ざ/います/くら
《名付け》 え・おき・くら
《意味》
{名}すわる所。すわる場所。席。「復座=座ニ復ル」
{名}器物を載せる台。「台座」
{名}星の集まり。「星座」
{単位}仏像や置物を数えるときのことば。今では、建物や山を数える単位。「仏像一座」
ザス{動}すわる。腰をおろす。席にすわる。〈同義語〉→坐。「端座(=端坐)」
〔国〕
ざ。中世・近世の商人の同業者組合。「材木座」
ざ。近世、貨幣を鋳造した公設の機関。「銀座」
劇団や劇場の名につけることば。「歌舞伎座カブキザ」
芝居など、興行団体。「座頭ザガシラ」
います。「いる」「ある」の敬語。(6)くら。貴人の席のこと。▽くらいの略。「高御座タカミクラ」
《解字》
会意兼形声。坐ザは「人二つ+土」の会意文字で、人々が地上にすわって頭が高低ででこぼこするさまを示す。座は「广(いえ)+音符坐」で、家の中で人のすわる場所のこと。坐は動詞、座は名詞であったが、常用漢字では座に統一した。
《類義》
席は、もと下に敷く座ぶとんや敷物のこと。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語














廩 くら🔗⭐🔉
【廩】
16画 广部
区点=5509 16進=5729 シフトJIS=9C48
《音読み》 リン(リム)
〈l
n〉
《訓読み》 くら/うける(うく)/あつまる/あつめる(あつむ)
《意味》
{名}くら。米ぐら。「倉廩ソウリン(くら)」「父母使舜完廩=父母、舜ヲシテ廩ヲ完ウセシム」〔→孟子〕
{名}役所のくらから支給される食禄。食いぶち。「俸廩ホウリン」
{動}うける(ウク)。支給されてもらいうける。「廩給リンキュウ」
{動}あつまる。あつめる(アツム)。数多くあつまる。「廩集リンシュウ」
《解字》
会意兼形声。稟リンは「まるい米ぐら+禾(いね)」の会意文字で、作物をあつめて入れたくら。廩は「广(いえ)+音符稟」で、米倉の建物を示す。
《単語家族》
林(木があつまったはやし)と同系。
《類義》
→倉
《熟語》
→熟語
→下付・中付語








復位 クライニフクス🔗⭐🔉
【復位】
フクイ・クライニフクス もとの位置や位にかえる。
慌 くらい🔗⭐🔉
【慌】
12画
部 [常用漢字]
区点=2518 16進=3932 シフトJIS=8D51
《常用音訓》コウ/あわ…ただしい/あわ…てる
《音読み》 コウ(クワウ)
〈hu
ng〉
《訓読み》 あわただしい(あわただし)/あわてる(あわつ)/くらい(くらし)/おそれる(おそる)
《意味》
{形}あわただしい(アワタダシ)。そわそわと落ち着かない。「慌忙コウボウ」
{動}あわてる(アワツ)。動揺して何をしてよいかわからないほどにうろたえる。〈類義語〉→惶。「慌乱コウラン」
{形}くらい(クラシ)。ぼんやりしている。〈同義語〉→恍。「慌忽コウコツ(=恍忽)」
{動}おそれる(オソル)。おそれておどおどする。〈同義語〉→惶。「恐慌キョウコウ」
《解字》
会意兼形声。荒コウは、あれてむなしく何もないさま。また広(ひろい)や徨コウ(さまよう)に通じて、あてどもなく広がるさま。慌は「心+音符荒」で、心中がむなしくて自信をなくし落ち着かないこと。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語









摂位 クライヲセッス🔗⭐🔉
【摂位】
セツイ・クライヲセッス 天子にかわってその位につく。
昏 くらい🔗⭐🔉
【昏】
8画 日部
区点=2610 16進=3A2A シフトJIS=8DA8
《音読み》 コン
〈h
n〉
《訓読み》 くらい(くらし)/くらむ
《意味》
{名・形}くらい(クラシ)。日暮れ。くらやみ。日が暮れてくらい。〈類義語〉→暗。「黄昏コウコン(たそがれ時)」「昏夜コンヤ」
{形}くらい(クラシ)。目が見えない。道理がわからない。「昏迷コンメイ」「昏愚コング」「国家滋昏=国家マスマス昏シ」〔→老子〕
コンス{動}くらむ。目がくらくなって見えなくなる。「昏睡コンスイ」「目昏思寐=目昏ミテ寐ネンコトヲ思フ」〔→枕中記〕
{動・名}結婚する。▽太古には夜、くらいときに妻を求める略奪婚の風習があったことによる。〈同義語〉→婚。「昏礼コンレイ(=婚礼)」
《解字》
会意兼形声。民は、目を↑型の針でつぶしたさまを示し、目が見えずくらい意を含む。昏は、もと「日+音符民ミン」。物が見えないくらい夜のこと。のち、唐の太宗李世民リセイミンが、自分の名の民を含んでいるために、その字体を「氏+日」にかえさせた。→民
《類義》
→暗
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→故事成語








昧 くらい🔗⭐🔉
【昧】
9画 日部
区点=4370 16進=4B66 シフトJIS=9686
《音読み》 マイ
/バイ
〈m
i〉
《訓読み》 くらい(くらし)
《意味》
{形}くらい(クラシ)。光がかすかで、よく見えない。〈類義語〉→暗・→冥メイ(くらい)。「冥昧メイマイ」「昧旦マイタン」
{形}くらい(クラシ)。物事を知らない。道理にくらい。「愚昧グマイ」「昏昧コンマイ」「冒昧ボウマイ(何もわきまえない)」
「三昧サンマイ」とは、(イ)〔仏〕もろもろの縁を切って静かな定ジョウにはいること。▽梵語ボンゴの音訳。「修行三昧」(ロ)転じて、俗界を離れて物事に解けこむこと。「読書三昧」
《解字》
会意兼形声。未ミ・ビは、小さくて見えにくいこずえのこと。昧は「日+音符未」。
《単語家族》
眛マイ(見えにくい)
妹(小さいいもうと)
微ミ・ビ(小さくて見えにくい)などと同系。
《類義》
→暗
《熟語》
→熟語
→下付・中付語









晦 くらい🔗⭐🔉
【晦】
11画 日部
区点=1902 16進=3322 シフトJIS=8A41
《音読み》 カイ(ク
イ)
/ケ
〈hu
〉
《訓読み》 みそか/つもごり/くらい(くらし)
《意味》
{名}みそか。つもごり。陰暦の月末で、月のないやみ夜。〈対語〉→朔サク(ついたち)。「朝菌不知晦朔=朝菌ハ晦朔ヲ知ラズ」〔→荘子〕
{形}くらい(クラシ)。よくわからない。〈対語〉→明・→顕。「雲霧晦冥ウンムカイメイ(雲や霞がたちこめてくらい)」「晦渋カイジュウ(文意が通らず、よくわからない)」
{形・名}人知れずかくれた。人目にたたず隠れた状態。「韜晦トウカイ(人にわからないよう姿を隠す)」「養晦ヨウカイ(人目にたたぬ隠れた生活を楽しむ)」
《解字》
形声。毎マイは「まげを結った姿+音符母」の会意兼形声文字。晦は「日+音符毎マイ・カイ」。
《単語家族》
海(くらいうみ)
悔(心がくらい気持ちになる)などと同系。また、黒(くろい、くらい)はその入声ニッショウ(つまり音)に当たることば。
《類義》
→暗
《熟語》
→熟語
→下付・中付語









暗 くらい🔗⭐🔉
【暗】
13画 日部 [三年]
区点=1637 16進=3045 シフトJIS=88C3
《常用音訓》アン/くら…い
《音読み》 アン(アム)
/オン(オム)
〈
n〉
《訓読み》 くらい(くらし)/やみ/ひそかに/そらんずる(そらんず)
《意味》
{形}くらい(クラシ)。閉じこめられてくらい。ふさがって光線が足りず、よく見えない。〈同義語〉→闇アン。〈対語〉→明。〈類義語〉→陰。「明暗」「暗黒」
{形}くらい(クラシ)。道理や知識にくらい。〈同義語〉→闇。「暗愚」
{名}やみ。くらやみ。〈同義語〉→闇。「暗中模索」
アンニ{副}ひそかに。目につかぬ所で。人知れず。くらやみの中で。〈同義語〉→闇。「暗殺」「誰家玉笛暗飛声=誰ガ家ノ玉笛ゾ暗ニ声ヲ飛バス」〔→李白〕
{形}外にあらわれない。隠れている。「暗礁アンショウ」
{動}そらんずる(ソランズ)。口ごもってくり返しつつ覚える。口には出さず、頭の中で覚える。〈同義語〉→諳アン。「暗記」「未暗姑食性=イマダ姑ノ食性ヲ暗ゼズ」〔→王建〕
《解字》
会意兼形声。音オンは、言の字の口中に・印を加えた会意文字で、ものをいう口の中に何かを含んで口ごもるさま。諳アン(口ごもって明白に発音せず、頭の中で覚える)のもとになる字。暗は「日+音符音」で、中に閉じこもって日光の差さないこと。→音
《単語家族》
陰(閉じこもってくらい)
禁(閉じこめる)
含(ふくむ)などと同系。
《類義》
瞑・暝メイは、くらくかすんで見えない。昧マイは、光がかすかで見えない。昏コンは、薄ぐらくて見えない意。晦カイは、日月の光がなくてくらいこと。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→故事成語












暝 くらい🔗⭐🔉
【暝】
14画 日部
区点=5889 16進=5A79 シフトJIS=9DF7
《音読み》 メイ
/ミョウ(ミャウ)
〈m
ng〉
《訓読み》 くらい(くらし)/かすか(かすかなり)
《意味》
{形}くらい(クラシ)。かすか(カスカナリ)。くらくて見えない。〈同義語〉→冥メイ。〈類義語〉→晦カイ・→昏コン・→暗。「晦暝カイメイ(天地がまっくらで何も見えない)」
{名}くらくて物の見えない夜。暗やみ。▽去声に読む。〈類義語〉→闇アン(やみ)。
{名}見えないこと。また、死んで永眠すること。▽瞑メイに当てた用法。
《解字》
会意兼形声。冥メイは「冖(おおう)+日+六(入の変体)」の会意文字。日がはいって隠れ、何も見えないこと。暝は「日+音符冥メイ」で、冥の原義をあらわす。
《単語家族》
幎ベキ(目をおおい隠す布)と同系。
《類義》
→暗
《熟語》
→熟語
→下付・中付語







曖 くらい🔗⭐🔉
曚 くらい🔗⭐🔉
【曚】
17画 日部
区点=5904 16進=5B24 シフトJIS=9E43
《音読み》 モウ
/ム
/ボウ
〈m
ng〉
《訓読み》 くらい(くらし)
《意味》
{形}くらい(クラシ)。光がおおわれてくらい。薄ぐらくて見えない。〈類義語〉→濛モウ。「曚朧モウロウ」
《解字》
会意兼形声。蒙モウの下部は、ぶたを屋根でおおったさま。蒙はそれを音符とし、艸(くさ)を加えた字で草のおおいをかけて豚を隠して見えなくするさま。曚は「日+音符蒙」。
《単語家族》
蒙(おおわれてくらい)
濛モウ(水気でおおわれて見えない)と同系。また、帽モウ・ボウ(頭をおおい隠すぼうし)とも近い。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語






杳 くらい🔗⭐🔉
【杳】
8画 木部
区点=5866 16進=5A62 シフトJIS=9DE0
《音読み》 ヨウ(エウ)
〈y
o〉
《訓読み》 くらい(くらし)/はるか(はるかなり)
《意味》
{形}くらい(クラシ)。
ヨウタリ{形}はるか(ハルカナリ)。遠くに、かすかに見えるさま。また、奥深く遠いさま。「杳然ヨウゼン」「杳乎ヨウコ」「念此杳如夢=此ヲ念ヘバ杳トシテ夢ノゴトシ」〔→李白〕
《解字》
会意。「木+日」で、木の下に日をおいてくらい意味をあらわす。くらい、かすかでよく見えないの意を含む。
《単語家族》
幼(小さい)
幽(くらくかすか)
奥(部屋のすみのうすぐらいところ)と同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語








溟 くらい🔗⭐🔉
濛 くらい🔗⭐🔉
玄 くらい🔗⭐🔉
【玄】
5画 玄部 [常用漢字]
区点=2428 16進=383C シフトJIS=8CBA
《常用音訓》ゲン
《音読み》 ゲン
/ケン
〈xu
n〉
《訓読み》 くらい(くらし)/くろ/くろい(くろし)
《名付け》 くろ・しず・しずか・つね・とお・とら・のり・はじめ・はる・はるか・ひかる・ひろ・ふか・ふかし
《意味》
{形}くらい(クラシ)。ほのぐらくてよく見えないさま。また、奥深くてくらいさま。〈類義語〉→暗。「幽玄」「玄之又玄、衆妙之門=玄ノマタ玄、衆妙ノ門」〔→老子〕
{名・形}くろ。くろい(クロシ)。光や、つやのないくろい色。また、くろい色をしているさま。「玄色」「玄鳥(つばめ)」
{名}天の色。また、天のこと。▽空の色は奥深くくらいことから。地の色は黄とする。「天地玄黄」
{名}うすぐらい北方。
{名}奥深くてよくわからない微妙な道理。「玄学(道教の学問)」「玄教(道教)」
{形}かぼそいさま。「玄孫(かぼそいすえの孫→曾孫の子)」
《解字》
会意。「幺+―印」。幺(ほそい糸)の先端がわずかに―線の上にのぞいて、よく見えないさまを示す。
《単語家族》
幻(あいまい、よくみえない)と同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→主要人名











盲 くらい🔗⭐🔉
【盲】
8画 目部 [常用漢字]
区点=4453 16進=4C55 シフトJIS=96D3
《常用音訓》モウ
《音読み》 モウ(マウ)
/ミョウ(ミャウ)
〈m
ng〉
《訓読み》 めくら/めしい(めしひ)/くらい(くらし)
《意味》
{名・形}めくら。めしい(メシヒ)。目が見えないこと。また、目が見えない人。また、目が見えない。▽訓の「めくら」は「目+くら(し)」から。
{形}くらい(クラシ)。道理がわからないさま。「盲従」
《解字》
会意兼形声。亡モウ・ボウは、人印をL型の障壁で隠して見えなくしたさま。盲は「目+音符亡」で、目がみえないこと。
《単語家族》
忘ボウ(心中になくなる→わすれる)
茫ボウ(ぼんやりとして見えない)などと同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→故事成語







眛 くらい🔗⭐🔉
【眛】
10画 目部
区点=6638 16進=6246 シフトJIS=E1C4
《音読み》 バイ
/マイ
〈m
i〉
《訓読み》 くらい(くらし)
《意味》
{形}くらい(クラシ)。目がよく見えないさま。〈同義語〉→昧。
《解字》
会意兼形声。未は、木の上の方の細い小枝を示した字。眛は「目+音符未(小さくてはっきりしない)」。
《単語家族》
妹(小さいいもうと)
味(微妙なあじ)
昧マイ(物の見えにくいくらさ)などと同系。






瞑 くらい🔗⭐🔉
【瞑】
15画 目部
区点=6652 16進=6254 シフトJIS=E1D2
《音読み》
メイ
/ミョウ(ミャウ)
〈m
ng〉/
メン
/ベン
《訓読み》 ねむる/くらい(くらし)
《意味》

メイス{動}ねむる。目を閉じてねむる。とくに、死者が目をとじて永眠する。〈類義語〉→眠。「可以瞑=モッテ瞑スベシ」「瞑目メイモク」「致命於帝然後得瞑些=命ヲ帝ニ致シテシカル後ニ瞑スルヲ得」〔→楚辞〕
{形}くらい(クラシ)。目を閉じてなにも見えないさま。〈類義語〉→眠。「瞑瞑メイメイ」
{名}盲人。「瞑士メイシ」
「瞑眩メンゲン」とは、目がくらくらする症状。めまい。
《解字》
会意兼形声。「目+音符冥メイ(おおわれてくらい)」で、目をふさぐの意。
《単語家族》
冥と同系。
《類義》
→暗
《熟語》
→熟語
→下付・中付語













窃位 クライヲヌスム🔗⭐🔉
【窃位】
セツイ・クライヲヌスム その位につくだけの、資格や徳がないのに、その位についている。また、ついている位に必要な責任を果たさないこと。「臧文仲其窃位者与=臧文仲ハソレ位ヲ窃ム者カ」〔→論語〕
簒位 クライヲウバウ🔗⭐🔉
【簒位】
サンイ・クライヲウバウ 臣下が君主の位を奪いとる。〔→漢書〕
罔 くらい🔗⭐🔉
【罔】
8画 网部
区点=7008 16進=6628 シフトJIS=E3A6
《音読み》 モウ(マウ)
/ボウ(バウ)
〈w
ng〉
《訓読み》 あみ/あみする(あみす)/しいる(しふ)/くらい(くらし)/ない(なし)/なかれ
《意味》
{名・動}あみ。あみする(アミス)。物にかぶせて隠すあみ。また、魚や鳥獣にかぶせて捕らえるあみ。あみでとらえる。〈同義語〉→網。「漁罔ギョモウ(=漁網)」「降罔コウモウ(法律のあみにかかる)」「罔民而可為也=民ヲ罔スルコトヲ為スベケンヤ」〔→孟子〕
モウス{動}しいる(シフ)。うむをいわせず、おしかぶせる。人の目をくらませる。「誣罔ブモウ(罪をむりにおしつける)」「不可罔也=罔スベカラザルナリ」〔→論語〕
{形}くらい(クラシ)。あみをかぶせたように見えない。道理に通じていない。また、無知なさま。〈類義語〉→盲。「学而不思則罔=学ンデ思ハザレバスナハチ罔シ」〔→論語〕
{動}ない(ナシ)。なかれ。〈同義語〉→無・→莫。「方今世俗奢僭罔極=方今世俗奢僭極マリ罔シ」〔→漢書〕
《解字》
会意兼形声。「网(あみ)+音符亡(みえない)」で、かぶせて隠すあみ。また、おおいかぶせて見えなくすること。
《単語家族》
亡(隠れて見えない)
盲(見えない)などと同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語










芒 くらい🔗⭐🔉
【芒】
6画 艸部
区点=7174 16進=676A シフトJIS=E48A
《音読み》 ボウ(バウ)
/モウ(マウ)
〈m
ng・w
ng〉
《訓読み》 のぎ/ほさき/ひかり/くらい(くらし)/すすき
《意味》
{名}のぎ。草の葉や穀物の先端の細い毛。「稲芒トウボウ(稲のほさき)」
{名}ほさき。刀剣などのきっさき。ほこさき。〈同義語〉→鋩ボウ。
{名}ひかり。光線の先端。「光芒コウボウ」
{形}くらい(クラシ)。ぼんやりくらいさま。おろかなさま。〈同義語〉→茫。〈類義語〉→罔。「人之生也、固若是芒乎=人ノ生マルルヤ、固ヨリカクノゴトク芒キカ」〔→荘子〕
〔国〕すすき。秋の七草の一つ。
《解字》
会意兼形声。「艸+音符亡ボウ(みえにくい)」。
《単語家族》
茫(みえにくい)と同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語









茹 くらう🔗⭐🔉
【茹】
9画 艸部
区点=7207 16進=6827 シフトJIS=E4A5
《音読み》 ジョ
/ニョ
〈r
〉
《訓読み》 くう(くふ)/くらう(くらふ)/やわらか(やはらかなり)/ゆでる(ゆづ)
《意味》
{動}くう(クフ)。くらう(クラフ)。かんでやわらかくしてたべる。「不飲酒、不茹葷=酒ヲ飲マズ、葷ヲ茹ハズ」〔→荘子〕
{名}やわらかい野菜。食用にする野菜。
{形}やわらか(ヤハラカナリ)。ぐにゃぐにゃしている。「茹魚ジョギョ(くさってぐにゃぐにゃになった魚)」
ジョタリ{動・形}やわらかくずるずるとつながる。また、そのさま。「抜茅茹=茅ヲ抜クニ茹タリ」〔→易経〕
〔国〕ゆでる(ユヅ)。熱湯でやわらかく煮る。
《解字》
会意兼形声。如は、しなやかに従う意を含む。茹は「艸+音符如」で、しなやかな菜のこと。
《単語家族》
女(しなやかなおんな)
絮ジョ(やわらかいわた)と同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語









蒙 くらい🔗⭐🔉
【蒙】
13画 艸部
区点=4456 16進=4C58 シフトJIS=96D6
《音読み》 モウ
/ム
/ボウ
〈m
ng・m
ng・m
ng〉
《訓読み》 くらい(くらし)/おおう(おほふ)/おかす(をかす)/こうむる(かうむる)
《意味》
{形}くらい(クラシ)。上からおおわれてくらい。光がくらい。もやもやしてみわけがつかないさま。〈同義語〉→曚・→矇。「大蒙タイモウ(日の入る所)」
{形・名}くらい(クラシ)。道理にくらい。おろかである。また、幼くて物事の道理がわからない。また、もの知らずの子ども。〈同義語〉→曚・→矇。「蒙昧モウマイ」「愚蒙グモウ(おろか者)」「啓蒙=蒙ヲ啓ク」
{動}おおう(オホフ)。おかす(ヲカス)。上からかぶせる。おおいかくす。また、かぶさったものを自ら進んでおしのける。「蒙葺モウシュウ(屋根をかぶせてふく)」「蒙死=死ヲ蒙ス」「上下相蒙=上下アヒ蒙フ」〔→左伝〕
{動}こうむる(カウムル)。ある事を身にうける。また、かぶる。「蒙難=難ヲ蒙ル」「蒙恩=恩ヲ蒙ル」
{名}周易の六十四卦カの一つ。坎下艮上カンカゴンショウの形で、おおわれてくらい状態をあらわす。
{名}蒙古モウコ(モンゴル)の略。「漢蒙(漢人とモンゴル人)」
《解字》
会意兼形声。下部の字(音モウ)は、ぶたの上におおいをかぶせたことを示す。蒙はそれを音符とし、艸を加えた字で、草がおおいかぶさるの意。
《単語家族》
冒モウ・ボウ(かぶせる、おかす)
濛モウ(水気がおおう)と同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→故事成語
→主要書物
→主要人名















蔵 くら🔗⭐🔉
【蔵】
15画 艸部 [六年]
区点=3402 16進=4222 シフトJIS=91A0
【藏】旧字人名に使える旧字
18画 艸部
区点=7322 16進=6936 シフトJIS=E555
《常用音訓》ゾウ/くら
《音読み》 ゾウ(ザウ)
/ソウ(サウ)
〈c
ng・z
ng〉
《訓読み》 かくす/かくれる(かくる)/おさめる(をさむ)/くら
《名付け》 おさむ・くら・ただ・とし・まさ・よし
《意味》
ゾウス{動}かくす。かくれる(カクル)。おさめる(ヲサム)。しまいこむ。入りこんで出てこない。〈対語〉→露(外へ出す)。「収蔵」「蔵頭露尾(頭かくして尻シリかくさず)」「用之則行、舎之則蔵=コレヲ用
レバスナハチ行ヒ、コレヲ舎ツレバスナハチ蔵ル」〔→論語〕
{名}くら。物をしまっておく建物。〈類義語〉→倉・→府・→庫。「宝蔵」
{名}しまいこんでかくした物。▽去声に読む。〈同義語〉→臟。
{名}精気や栄養をしまいこむ内臓。▽去声に読む。〈同義語〉→臓。「五蔵(=五臓。肺・心・肝・腎ジン・脾ヒの五つの内臓のこと)」
{名}「西蔵(チベット)」の略。▽去声に読む。「漢蔵語(シナ・チベット語族)」「蔵族(チベット族)」
《解字》
形声。艸は、収蔵する作物を示す。臧ソウは「臣+戈(ほこ)+音符爿ソウ・ショウ」からなり、武器をもった壮士ふうの臣下。藏は「艸+音符臧」で、臧の原義とは関係がない。
《単語家族》
倉ソウ(作物をしまいこむ納屋)と同系。
《類義》
納は、入や内と同系で、中へいれること。隠は、目だたぬようおしさげてかくすこと。→倉
《異字同訓》
くら。 →倉
《熟語》
→熟語
→下付・中付語












譲位 クライヲユズル🔗⭐🔉
【譲位】
ジョウイ・クライヲユズル 位を他人に譲る。天子が位を他人に譲って退くこと。
貪位 クライヲムサボル🔗⭐🔉
【貪位】
タンイ・クライヲムサボル 実力もないのに地位をあせり求める。才能以上の地位にむりしてかじりつく。〔→史記〕
退位 クライヲシリゾク🔗⭐🔉
【退位】
タイイ・クライヲシリゾク
皇帝の位を去る。
官職をやめる。


遜位 クライヲユズル🔗⭐🔉
闇 くらい🔗⭐🔉
【闇】
17画 門部
区点=1639 16進=3047 シフトJIS=88C5
《音読み》 アン(アム)
/オン(オム)
〈
n〉
《訓読み》 くらい(くらし)/くらくする(くらくす)/やみ
《意味》
{動}とじる。門をしめる。
アンナリ{形・名}くらい(クラシ)。はっきり見えない。道理がわからない。くらがり。〈同義語〉→暗。「闇夜アンヤ(=暗夜)」「闇昧アンマイ(=暗昧)」
アンニス{動}くらくする(クラクス)。よく見えないようにする。物事がわからないようにする。「闇人主=人主ヲ闇ニス」
アンニ{副}目につかぬところで。黙って。暗黙のうちに。〈同義語〉→暗。「闇合アンゴウ」「闇与山僧別=闇ニ山僧ト別ル」〔→李白〕
「諒闇リョウアン」とは、天子が喪に服するためにとじこもる建物。また、とじこもる期間。▽平声に読む。〈同義語〉諒陰。
〔国〕
やみ。月の出ていない夜。くらがり。
やみ。正規の手続きによらない取り引き。「闇取引」「闇相場ヤミソウバ」
《解字》
会意兼形声。「門+音符音オン・アン(口をとじて声だけ出す。ふさぐ)」で、入り口をとじて、中をくらくふさぐこと。暗とまったく同じことば。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語











陰 くらい🔗⭐🔉
【陰】
11画 阜部 [常用漢字]
区点=1702 16進=3122 シフトJIS=8941
《常用音訓》イン/かげ/かげ…る
《音読み》 イン(イム)
/オン(オム)
〈y
n〉
《訓読み》 かげる/くらい(くらし)/くもる/かげ/かくす/かくれる(かくる)/ひそかに
《名付け》 かげ
《意味》
インナリ{形}くらい(クラシ)。くらくてうっとうしい。湿気がこもって薄ぐらい。陰気くさい。〈対語〉→陽。〈類義語〉→暗・→闇。「陰闇インアン」「陰険」
{動}くもる。空がくもる。くらくなる。〈対語〉→晴。「陰天」「以陰以雨=モッテ陰リモッテ雨ル」〔→詩経〕
{名}かげ。日の当たらない丘。くらく小高い所。物のかげで、見えない所。〈対語〉→陽。「牆陰ショウイン」「碑陰」
{名}山の北側。また、川の南側。〈対語〉→陽。「山陰」「淮陰ワイイン(淮河の南岸の地名)」
{名}日時計のかげ。転じて、時間。「惜陰」「大禹惜寸陰、吾輩当惜分陰=大禹ハ寸陰ヲ惜シメリ、吾輩ハマサニ分陰ヲ惜シムベシ」〔→晋書〕
{動・名}かくす。覆いかぶさる。また、覆いかくす。おおい。〈同義語〉→蔭。「陰庇インピ」「既之陰女、反予来赫=既ニ之イテ女ヲ陰セバ、反ツテ予ニ来タリテ赫ス」〔→詩経〕
{動・形}かくれる(カクル)。人目をさけて、見えないようにする。人目につかない。かげの。〈対語〉→陽。「陰徳」「陰謀」
{名}人の生殖器。「陰部」「女陰」
{名}対立する両面のうち、消極的・受動的なほう。天に対して地、男に対して女、日に対して月など。〈対語〉→陽。「太陰」「陰極」「一陰一陽、之謂道=一陰一陽、コレヲ道ト謂フ」〔→易経〕
{副}ひそかに。かげで、こっそりと。〈類義語〉→私・→窃。
《解字》
会意兼形声。右側は、「云(くも)+音符今(=含。とじこもる)」の会意兼形声文字。湿気がこもってうっとうしいこと。陰はそれを音符とし、阜を加えた字で、陽(日の当たる丘)の反対、つまり、日の当たらないかげ地のこと。中にとじこめてふさぐの意を含む。
《単語家族》
含(ふくむ)
禁(出入りを防ぐ)
暗(ふさがってくらい)と同系。
《類義》
→影
《異字同訓》
かげ。 陰「山の陰。陰の声。陰口を利く」影「障子に影が映る。影を隠す。影も形もない。影が薄い」
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
















鞍 くら🔗⭐🔉
食 くらう🔗⭐🔉
【食】
9画 食部 [二年]
区点=3109 16進=3F29 シフトJIS=9048
《常用音訓》ショク/ジキ/く…う/く…らう/た…べる
《音読み》
ショク
/ジキ
〈sh
〉/
シ
/ジ
〈s
〉
イ
《訓読み》 たべる/くらう(くらふ)/くう(くふ)/はむ/くらわす(くらはす)/はます/やしなう(やしなふ)/いい(いひ)/めし
《名付け》 あき・あきら・うけ・くら・け・みけ
《意味》

ショクス{動}くらう(クラフ)。くう(クフ)。はむ。もと、穀物を柔らかくしてたべること。のち、広くたべる意に用いる。「飲食」「食糧」「食而不知其味=食ラヘドモソノ味ヲ知ラズ」〔→大学〕
{名}たべもの。たべること。「断食」「配食」「甘其食=ソノ食ヲ甘シトス」〔→老子〕
{名}くいぶち。「食禄ショクロク」「君子謀道、不謀食=君子ハ道ヲ謀リ、食ヲ謀ラズ」〔→論語〕
ショクス{動・名}くいこむ。虫がくいこんだように、日や月が欠ける。また、そのこと。〈同義語〉→蝕。「月食(=月蝕)」「日有食之=日コレヲ食スル有リ」〔→春秋〕
ショクス{動}たべたようになくしてしまう。くいものにする。「食言=言ヲ食ス」「言不可食=言ハ食ス可カラズ」〔→国語〕
{動}くらう(クラフ)。打撃をうける。ひどい仕打ちをくらう。「不食膚受之愬=膚受ノ愬ヲ食ラハズ」〔→漢書〕

{動}くらわす(クラハス)。はます。やしなう(ヤシナフ)。たべさせる。食物を与えてやしなう。〈同義語〉→飼シ。「飲之食之=コレニ飲マセコレニ食ラハス」〔→詩経〕「食我以其食=我ニ食ラハスニソノ食ヲモッテス」
{名}いい(イヒ)。めし。〈同義語〉→飼。「一箪食、一瓢飲=一箪ノ食、一瓢ノ飲」〔→論語〕
{名}「審食其シンイキ」など人名に用いる読み方。
《解字》
会意。「あつめて、ふたをするしるし+穀物を盛ったさま」をあわせたもの。容器に入れて手を加え、柔らかくしてたべることを意味する。
《単語家族》
飴イ(穀物に加工して柔らかくしたあめ)
飼(柔らかくしたえさ)
式ショク(作為を加える)などと同系。蝕ショク(くいこむ、むしばむ)と最も近い。
《類義》
咀ソは、舌にのせてたべる。嚼シャクは、小さくかみくだいてたべる。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語
→故事成語


























黝 くらい🔗⭐🔉
黯 くらい🔗⭐🔉
黶 くらい🔗⭐🔉
峅 くら🔗⭐🔉
【峅】
8画 山部 〔国〕
区点=5418 16進=5632 シフトJIS=9BB0
《訓読み》 くら
《意味》
くら。谷の意。地名に使われる。

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