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位 くらい🔗🔉

【位】 7画 人部 [四年] 区点=1644 16進=304C シフトJIS=88CA 《常用音訓》イ/くらい 《音読み》 イ(〈wi〉 《訓読み》 くらい(くらゐ)/くらいする(くらゐす) 《名付け》 くら・たか・ただ・ただし・つら・なり・のり・ひこ・ひなた・ひら・み 《意味》 {名}くらい(クラ)。人や物があるべき場所。位置。ポスト。「材非長也、位高也=材長キニ非ザルナリ、位高ケレバナリ」〔→韓非{名}くらい(クラ)。役人としての階級の等級。「官位」「不患無位=位無キヲ患ヘズ」〔→論語{名}くらい(クラ)。天子・諸侯の位を略して位という。「即位」「春、王正月、公即位=春、王ノ正月、公位ニ即ク」〔→春秋{名}くらい(クラ)。地位。また、数をあらわすためにつけられている桁ケタの名。「百の位」「見季子位高金多也=季子ノ位高ク金多キヲ見レバナリ」〔→史記{動}くらいする(クラス)。ポストにつく。「位列将=列将ニス位ス」〔→漢書{動}くらいする(クラス)。あるべきポストにすわる。「天地位焉、万物育焉=天地位シ、万物育ス」〔→中庸{名}人を尊敬して、その人の位置をさしてその人をあらわすことば。「各位」「諸位」 〔国〕くらい(クラ)。地位などに伴ってうまれる、人としての重み。くらい(クラ)。大体の数量・程度をあらわすことば。ばかり。ほど。「七人位」 《解字》 会意。立は、人が両足で地上にしっかりたつ姿。位は「立+人」で、人がある位置にしっかりたつさまを示す。もと、円座のこと。まるい座席にすわり、または円陣をなして並び、所定のポストを占めるの意を含む。また、のち広く、ポストや定位置などの意に用いられるようになった。 《単語家族》 囲イ(まるくかこむ)胃(まるくかこんだ胃袋)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

位極人臣 クライジンシンヲキワム🔗🔉

【位極人臣】 クライジンシンヲキワム〈故事〉けらいとして最高の位につく。〔→三国志

倉 くら🔗🔉

【倉】 10画 人部 [四年] 区点=3350 16進=4152 シフトJIS=9171 《常用音訓》ソウ/くら 《音読み》 ソウ(サウ)〈cng〉 《訓読み》 くら 《名付け》 くら 《意味》 {名}くら。もと、青い新米や青草をしまいこむ納屋のこと。のち、広く、くらの意。〈類義語〉→蔵。「倉庫」「穀倉」「居者有積倉=居ル者ハ積倉有リ」〔→孟子ソウス{動}しまいこむ。〈類義語〉→蔵。「迺積迺倉=迺チ積シ迺チ倉ス」〔→詩経{形}あわてるさま。にわか。「倉卒」 {形}青い。▽蒼ソウ・滄ソウに当てた用法。「倉海」 《解字》 会意。倉は「食の略体+口印(入れる所)」で、食糧となる新穀や青草を入れる納屋。転じて、青草の青い色の意となり、蒼ソウ(青草の色)・滄ソウ(青い水)・愴ソウ(青ざめる)などのことばを派生する。また、創(さっと急に切る)に通じて、急切な動作、あわてたさまを意味し、乍サク(たちまち)と同系のことばをあらわすときにも用いる。 《類義》 蔵は倉と同義で、作物をしまいこむくら。廩リンは、しまいこんで出さないくら。庫は、屋根でおおったくら。府は、財宝をびっしりつめこむ、役所や貴族のくら。 《異字同訓》 くら。倉「倉敷料。倉荷証券」蔵「蔵座敷。蔵払い」 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要人名

冥 くらい🔗🔉

【冥】 10画 冖部  区点=4429 16進=4C3D シフトJIS=96BB 《音読み》 メイ/ミョウ(ミャウ)〈mng〉 《訓読み》 くらい(くらし) 《意味》 {形}くらい(クラシ)。おおわれて光がないさま。〈類義語〉→暗。「暗冥アンメイ」 {形}くらい(クラシ)。道理にくらく何もわからないさま。愚か。「冥愚メイグ」 {形}奥深くて外からはっきりわからないさま。「冥冥メイメイ」「冥想メイソウ」 {名・形}死者の世界。あの世の。〈対語〉→明。「冥福メイフク」「冥途メイド」 《解字》 会意。「冖(おおう)+日(ひ)+六(入の字の変形)」で、日がはいり、何かにおおわれて光のないことを示す。また、冖ベキ(おおう)はその入声(つまり音)にあたるから、冖を音符と考えてもよい。 《単語家族》 瞑メイ(目をつむって何も見ない)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

啖 くらう🔗🔉

【啖】 11画 口部  区点=5123 16進=5337 シフトJIS=9A56 【啗】異体字異体字 11画 口部 区点=5124 16進=5338 シフトJIS=9A57 《音読み》 タン(タム)/ダン(ダム)〈dn〉 《訓読み》 くらう(くらふ)/くう(くふ)/くらわす(くらはす) 《意味》 {動}くらう(クラフ)。くう(クフ)。大口をあけてぱくぱくとたくさん食べる。「健啖ケンタン(食べっぷりがよい)」「抜剣切而啗之=剣ヲ抜キ切リテコレヲ啗ラフ」〔→史記{動}くらわす(クラハス)。ぱくりと食べさせる。「啗我以余桃=我ニ啗ラハスニ余桃ヲモッテス」〔→韓非〕 《解字》 会意兼形声。炎は、大きく盛んな意味を含む。啖は「口+音符炎」で、大食すること。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

喫 くらう🔗🔉

【喫】 12画 口部 [常用漢字] 区点=2142 16進=354A シフトJIS=8B69 《常用音訓》キツ 《音読み》 キツ/ケキ/キャク〈q・ch〉/カイ/ケ 《訓読み》 くう(くふ)/くらう(くらふ)/のむ 《意味》 キッス{動}くう(クフ)。くらう(クラフ)。食べる。▽普通は吃キツと同じに用いる。「満喫(じゅうぶんくう、たっぷり味わう)」 キッス{動}大きなショックや打撃を受ける。「喫驚=驚ヲ喫ス」 キッス{動}のむ。「喫酒(=吃酒)」「喫茶」 「喫詬カイコウ」とは、力も強く、口もじょうずな男。▽「荘子」の寓話グウワにみえる。 《解字》 会意兼形声。契は、刃物で傷をつける意を含み、割と同系。喫は「口+音符契ケイ」で、もと、歯で傷をつけてかじること。 《単語家族》 齧ゲツと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

喰 くらう🔗🔉

【喰】 12画 口部  〔国〕 区点=2284 16進=3674 シフトJIS=8BF2 《訓読み》 くう(くふ)/くらう(くらふ) 《意味》 くう(クフ)。くらう(クラフ)。食べ物をくう。「蓼タデ喰う虫もすきずき」 《解字》 会意。「口+食」。食の別体として、「くう」という訓をあらわすためにつくられた日本製漢字。 《熟語》 →下付・中付語

夢 くらい🔗🔉

【夢】 13画 夕部 [五年] 区点=4420 16進=4C34 シフトJIS=96B2 【梦】異体字異体字 11画 夕部 区点=5277 16進=546D シフトJIS=9AEB 《常用音訓》ム/ゆめ 《音読み》 ム/ボウ〈mng〉 《訓読み》 ゆめ/ゆめみる/くらい(くらし) 《名付け》 ゆめ 《意味》 {名}ゆめ。はかないもの、はっきりしないものにたとえる。〈対語〉→現ウツツ。「浮生若夢=浮生ハ夢ノゴトシ」〔→李白{動}ゆめみる。ゆめを見る。「夜深忽夢少年事=夜深クシテ忽チ夢ミル少年ノ事」〔→白居易{形}くらい(クラシ)。はっきりと見えないさま。「夢夢ボウボウ(ぼんやり)」 〔国〕ゆめ。実現は不可能だが、実現させたい願い。 《解字》 会意。上部は、蔑ベツ(細目)の字の上部と同じで、羊の赤くただれた目。よく見えないことをあらわす。夢は、それと冖(おおい)および夕(つき)を合わせた字で、夜のやみにおおわれて、物が見えないこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要書物

幽 くらい🔗🔉

【幽】 9画 幺部 [常用漢字] 区点=4509 16進=4D29 シフトJIS=9748 《常用音訓》ユウ 《音読み》 ユウ(イウ)〈yu〉 《訓読み》 かすか(かすかなり)/くらい(くらし) 《意味》 {形}かすか(カスカナリ)。ほのかでよく見えないさま。〈類義語〉→玄ゲン→幻ゲン。「幽幻」 {形}くらい(クラシ)。ほのぐらい。〈対語〉→明。〈類義語〉→暗{名}くらい夜。また、死後の世界。〈類義語〉→冥メイ。「幽界」「幽霊」 {形}奥深くてくらい。人里はなれている。また、人知れぬ。「幽谷ユウコク」「幽幽南山=幽幽タル南山」〔→詩経〕 《解字》 会意兼形声。幽の山を除いた部分(音ユウ)は、細い糸を二本並べたさま。幽はそれを音符とし、山を加えた字で、山中がほのぐらくかすかにしか見えないことをあらわす。 《単語家族》 幼ヨウ(かぼそい子)夭ヨウ(細く弱い)と同系。 《類義》 微ビは、やさしくかすかなこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

府 くら🔗🔉

【府】 8画 广部 [四年] 区点=4160 16進=495C シフトJIS=957B 《常用音訓》フ 《音読み》 フ〈f〉 《訓読み》 くら/みやこ/ふ 《名付け》 あつ・くら・もと 《意味》 {名}くら。宝物や文書をしまう建物。〈類義語〉→庫。「府庫」「内府(宮中の金蔵)」 {名}役所。「政府」「大宰府ダザイフ」 {名}みやこ。政府のある町。また、地方政府のある町。 {名}唐から清シン代にかけての行政区画の一つ。州の上位に位置し、州・県を統轄する。「知府(府の長官)」「府治(府の行政庁のある町)」 {名}邸宅。やしき。「府君(他人の家長を尊んでいうことば)」「王府(親王の屋敷)」 {名}集まる所。「怨府エンプ(多くの人の怨ウラみの集まる所)」 {名}胃や腸などの消化器官のこと。▽「臓腑ゾウフ」の腑に当てた用法。「六府(=六腑)」 〔国〕ふ。地方公共団体の一つ。「大阪府」 《解字》 会意兼形声。付フは、人の背に手をぴたりとひっつけるさま。府は「广(いえ)+音符付」で物をびっしりとひっつけて入れるくら。→付 《単語家族》 富フ(物をびっしり詰めこむ→とむ)腑フ(食べ物のはいるくらに似た内臓)腐フ(肉がくさって、ぴったりひっつく)などと同系。 《類義》 →倉 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

庫 くら🔗🔉

【庫】 10画 广部 [三年] 区点=2443 16進=384B シフトJIS=8CC9 《常用音訓》ク/コ 《音読み》 コ/ク/ク〈k〉 《訓読み》 くら 《名付け》 くら 《意味》 {名}くら。ものをしまいこむ建物。〈類義語〉→蔵→倉→府。「府庫(くら)」 〔仏〕「庫裡クリ(=庫裏)」とは、寺の台所や僧の居室。 《解字》 会意。「广(いえ)+車」で、車や兵器を入れて屋根をかぶせたくら。屋根をかぶせてかばう意味を含む。 《単語家族》 廈カ(やねをかぶせた家)家カ賈コ(財貨をくらにしまいこむ商人)などと同系。 《類義》 →倉 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

座 くら🔗🔉

【座】 10画 广部 [六年] 区点=2634 16進=3A42 シフトJIS=8DC0 《常用音訓》ザ/すわ…る 《音読み》 ザ/サ〈zu〉 《訓読み》 すわる/ざ/います/くら 《名付け》 え・おき・くら 《意味》 {名}すわる所。すわる場所。席。「復座=座ニ復ル」 {名}器物を載せる台。「台座」 {名}星の集まり。「星座」 {単位}仏像や置物を数えるときのことば。今では、建物や山を数える単位。「仏像一座」 ザス{動}すわる。腰をおろす。席にすわる。〈同義語〉→坐。「端座(=端坐)」 〔国〕ざ。中世・近世の商人の同業者組合。「材木座」ざ。近世、貨幣を鋳造した公設の機関。「銀座」劇団や劇場の名につけることば。「歌舞伎座カブキザ」芝居など、興行団体。「座頭ザガシラ」います。「いる」「ある」の敬語。(6)くら。貴人の席のこと。▽くらいの略。「高御座タカミクラ」 《解字》 会意兼形声。坐ザは「人二つ+土」の会意文字で、人々が地上にすわって頭が高低ででこぼこするさまを示す。座は「广(いえ)+音符坐」で、家の中で人のすわる場所のこと。坐は動詞、座は名詞であったが、常用漢字では座に統一した。 《類義》 席は、もと下に敷く座ぶとんや敷物のこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

廩 くら🔗🔉

【廩】 16画 广部  区点=5509 16進=5729 シフトJIS=9C48 《音読み》 リン(リム)〈ln〉 《訓読み》 くら/うける(うく)/あつまる/あつめる(あつむ) 《意味》 {名}くら。米ぐら。「倉廩ソウリン(くら)」「父母使舜完廩=父母、舜ヲシテ廩ヲ完ウセシム」〔→孟子{名}役所のくらから支給される食禄。食いぶち。「俸廩ホウリン」 {動}うける(ウク)。支給されてもらいうける。「廩給リンキュウ」 {動}あつまる。あつめる(アツム)。数多くあつまる。「廩集リンシュウ」 《解字》 会意兼形声。稟リンは「まるい米ぐら+禾(いね)」の会意文字で、作物をあつめて入れたくら。廩は「广(いえ)+音符稟」で、米倉の建物を示す。 《単語家族》 林(木があつまったはやし)と同系。 《類義》 →倉 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

復位 クライニフクス🔗🔉

【復位】 フクイ・クライニフクス もとの位置や位にかえる。

慌 くらい🔗🔉

【慌】 12画 部 [常用漢字] 区点=2518 16進=3932 シフトJIS=8D51 《常用音訓》コウ/あわ…ただしい/あわ…てる 《音読み》 コウ(クワウ)〈hung〉 《訓読み》 あわただしい(あわただし)/あわてる(あわつ)/くらい(くらし)/おそれる(おそる) 《意味》 {形}あわただしい(アワタダシ)。そわそわと落ち着かない。「慌忙コウボウ」 {動}あわてる(アワツ)。動揺して何をしてよいかわからないほどにうろたえる。〈類義語〉→惶。「慌乱コウラン」 {形}くらい(クラシ)。ぼんやりしている。〈同義語〉→恍。「慌忽コウコツ(=恍忽)」 {動}おそれる(オソル)。おそれておどおどする。〈同義語〉→惶。「恐慌キョウコウ」 《解字》 会意兼形声。荒コウは、あれてむなしく何もないさま。また広(ひろい)や徨コウ(さまよう)に通じて、あてどもなく広がるさま。慌は「心+音符荒」で、心中がむなしくて自信をなくし落ち着かないこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

摂位 クライヲセッス🔗🔉

【摂位】 セツイ・クライヲセッス 天子にかわってその位につく。

昏 くらい🔗🔉

【昏】 8画 日部  区点=2610 16進=3A2A シフトJIS=8DA8 《音読み》 コン〈hn〉 《訓読み》 くらい(くらし)/くらむ 《意味》 {名・形}くらい(クラシ)。日暮れ。くらやみ。日が暮れてくらい。〈類義語〉→暗。「黄昏コウコン(たそがれ時)」「昏夜コンヤ」 {形}くらい(クラシ)。目が見えない。道理がわからない。「昏迷コンメイ」「昏愚コング」「国家滋昏=国家マスマス昏シ」〔→老子コンス{動}くらむ。目がくらくなって見えなくなる。「昏睡コンスイ」「目昏思寐=目昏ミテ寐ネンコトヲ思フ」〔→枕中記{動・名}結婚する。▽太古には夜、くらいときに妻を求める略奪婚の風習があったことによる。〈同義語〉→婚。「昏礼コンレイ(=婚礼)」 《解字》 会意兼形声。民は、目を↑型の針でつぶしたさまを示し、目が見えずくらい意を含む。昏は、もと「日+音符民ミン」。物が見えないくらい夜のこと。のち、唐の太宗李世民リセイミンが、自分の名の民を含んでいるために、その字体を「氏+日」にかえさせた。→民 《類義》 →暗 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

昧 くらい🔗🔉

【昧】 9画 日部  区点=4370 16進=4B66 シフトJIS=9686 《音読み》 マイ/バイ〈mi〉 《訓読み》 くらい(くらし) 《意味》 {形}くらい(クラシ)。光がかすかで、よく見えない。〈類義語〉→暗→冥メイ(くらい)。「冥昧メイマイ」「昧旦マイタン」 {形}くらい(クラシ)。物事を知らない。道理にくらい。「愚昧グマイ」「昏昧コンマイ」「冒昧ボウマイ(何もわきまえない)」 「三昧サンマイ」とは、(イ)〔仏〕もろもろの縁を切って静かな定ジョウにはいること。▽梵語ボンゴの音訳。「修行三昧」(ロ)転じて、俗界を離れて物事に解けこむこと。「読書三昧」 《解字》 会意兼形声。未ミ・ビは、小さくて見えにくいこずえのこと。昧は「日+音符未」。 《単語家族》 眛マイ(見えにくい)妹(小さいいもうと)微ミ・ビ(小さくて見えにくい)などと同系。 《類義》 →暗 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

晦 くらい🔗🔉

【晦】 11画 日部  区点=1902 16進=3322 シフトJIS=8A41 《音読み》 カイ(クイ)/ケ〈hu〉 《訓読み》 みそか/つもごり/くらい(くらし) 《意味》 {名}みそか。つもごり。陰暦の月末で、月のないやみ夜。〈対語〉→朔サク(ついたち)。「朝菌不知晦朔=朝菌ハ晦朔ヲ知ラズ」〔→荘子{形}くらい(クラシ)。よくわからない。〈対語〉→明→顕。「雲霧晦冥ウンムカイメイ(雲や霞がたちこめてくらい)」「晦渋カイジュウ(文意が通らず、よくわからない)」 {形・名}人知れずかくれた。人目にたたず隠れた状態。「韜晦トウカイ(人にわからないよう姿を隠す)」「養晦ヨウカイ(人目にたたぬ隠れた生活を楽しむ)」 《解字》 形声。毎マイは「まげを結った姿+音符母」の会意兼形声文字。晦は「日+音符毎マイ・カイ」。 《単語家族》 海(くらいうみ)悔(心がくらい気持ちになる)などと同系。また、黒(くろい、くらい)はその入声ニッショウ(つまり音)に当たることば。 《類義》 →暗 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

暗 くらい🔗🔉

【暗】 13画 日部 [三年] 区点=1637 16進=3045 シフトJIS=88C3 《常用音訓》アン/くら…い 《音読み》 アン(アム)/オン(オム)n〉 《訓読み》 くらい(くらし)/やみ/ひそかに/そらんずる(そらんず) 《意味》 {形}くらい(クラシ)。閉じこめられてくらい。ふさがって光線が足りず、よく見えない。〈同義語〉→闇アン。〈対語〉→明。〈類義語〉→陰。「明暗」「暗黒」 {形}くらい(クラシ)。道理や知識にくらい。〈同義語〉→闇。「暗愚」 {名}やみ。くらやみ。〈同義語〉→闇。「暗中模索」 アンニ{副}ひそかに。目につかぬ所で。人知れず。くらやみの中で。〈同義語〉→闇。「暗殺」「誰家玉笛暗飛声=誰ガ家ノ玉笛ゾ暗ニ声ヲ飛バス」〔→李白{形}外にあらわれない。隠れている。「暗礁アンショウ」 {動}そらんずる(ソランズ)。口ごもってくり返しつつ覚える。口には出さず、頭の中で覚える。〈同義語〉→諳アン。「暗記」「未暗姑食性=イマダ姑ノ食性ヲ暗ゼズ」〔→王建〕 《解字》 会意兼形声。音オンは、言の字の口中に・印を加えた会意文字で、ものをいう口の中に何かを含んで口ごもるさま。諳アン(口ごもって明白に発音せず、頭の中で覚える)のもとになる字。暗は「日+音符音」で、中に閉じこもって日光の差さないこと。→音 《単語家族》 陰(閉じこもってくらい)禁(閉じこめる)含(ふくむ)などと同系。 《類義》 瞑・暝メイは、くらくかすんで見えない。昧マイは、光がかすかで見えない。昏コンは、薄ぐらくて見えない意。晦カイは、日月の光がなくてくらいこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

暝 くらい🔗🔉

【暝】 14画 日部  区点=5889 16進=5A79 シフトJIS=9DF7 《音読み》 メイ/ミョウ(ミャウ)〈mng〉 《訓読み》 くらい(くらし)/かすか(かすかなり) 《意味》 {形}くらい(クラシ)。かすか(カスカナリ)。くらくて見えない。〈同義語〉→冥メイ。〈類義語〉→晦カイ→昏コン→暗。「晦暝カイメイ(天地がまっくらで何も見えない)」 {名}くらくて物の見えない夜。暗やみ。▽去声に読む。〈類義語〉→闇アン(やみ){名}見えないこと。また、死んで永眠すること。▽瞑メイに当てた用法。 《解字》 会意兼形声。冥メイは「冖(おおう)+日+六(入の変体)」の会意文字。日がはいって隠れ、何も見えないこと。暝は「日+音符冥メイ」で、冥の原義をあらわす。 《単語家族》 幎ベキ(目をおおい隠す布)と同系。 《類義》 →暗 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

曖 くらい🔗🔉

【曖】 17画 日部  区点=5903 16進=5B23 シフトJIS=9E42 《音読み》 アイ/オ〈ai〉 《訓読み》 くらい(くらし) 《意味》 アイタリ{形}くらい(クラシ)。日が雲に包まれてくらいさま。はっきりけじめがつかない。〈同義語〉→靉アイ。「曖昧アイマイ」 雲や日が、行く手をさえぎられて、とまどうさまをあらわす熟語に使う。〈同義語〉靉靆。 《解字》 会意兼形声。旡カイ・キは、胸がいっぱいに詰まってのけぞったさま。愛はそれに心と夂(あし)を加え、胸が詰まって足もそぞろに進みかねる意を示す。曖は「日+音符愛」で、日が雲にはばまれて進みかねること。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

曚 くらい🔗🔉

【曚】 17画 日部  区点=5904 16進=5B24 シフトJIS=9E43 《音読み》 モウ/ム/ボウ〈mng〉 《訓読み》 くらい(くらし) 《意味》 {形}くらい(クラシ)。光がおおわれてくらい。薄ぐらくて見えない。〈類義語〉→濛モウ。「曚朧モウロウ」 《解字》 会意兼形声。蒙モウの下部は、ぶたを屋根でおおったさま。蒙はそれを音符とし、艸(くさ)を加えた字で草のおおいをかけて豚を隠して見えなくするさま。曚は「日+音符蒙」。 《単語家族》 蒙(おおわれてくらい)濛モウ(水気でおおわれて見えない)と同系。また、帽モウ・ボウ(頭をおおい隠すぼうし)とも近い。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

杳 くらい🔗🔉

【杳】 8画 木部  区点=5866 16進=5A62 シフトJIS=9DE0 《音読み》 ヨウ(エウ)〈yo〉 《訓読み》 くらい(くらし)/はるか(はるかなり) 《意味》 {形}くらい(クラシ)。 ヨウタリ{形}はるか(ハルカナリ)。遠くに、かすかに見えるさま。また、奥深く遠いさま。「杳然ヨウゼン」「杳乎ヨウコ」「念此杳如夢=此ヲ念ヘバ杳トシテ夢ノゴトシ」〔→李白〕 《解字》 会意。「木+日」で、木の下に日をおいてくらい意味をあらわす。くらい、かすかでよく見えないの意を含む。 《単語家族》 幼(小さい)幽(くらくかすか)奥(部屋のすみのうすぐらいところ)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

溟 くらい🔗🔉

【溟】 13画 水部  区点=6282 16進=5E72 シフトJIS=9FF0 《音読み》 メイ/ミョウ(ミャウ)〈mng〉 《訓読み》 くらい(くらし)/うみ 《意味》 {形}くらい(クラシ)。日がかくれ、小雨が降ってくらいさま。〈同義語〉→冥{名}細かいぬか雨。小雨。「溟沐メイモク」 {名}うみ。くらいうみ。「北溟ホクメイ」「南溟ナンメイ」 《解字》 「水+音符冥メイ(くらい)」。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

濛 くらい🔗🔉

【濛】 16画 水部  区点=6334 16進=5F42 シフトJIS=E061 《音読み》 モウ/ム/ボウ〈mng〉 《訓読み》 こさめ/くらい(くらし) 《意味》 {名}こさめ。霧のように降りこめる雨。ぬか雨。 モウタリ{形}くらい(クラシ)もやもやとしてうすぐらいさま。また、物事がはっきりしないさま。〈同義語〉矇。「零雨其濛=零雨ノソレ濛タリ」〔→詩経〕 《解字》 会意兼形声。「水+音符蒙ボウ・モウ(かぶさる、おおってくらい)」。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

玄 くらい🔗🔉

【玄】 5画 玄部 [常用漢字] 区点=2428 16進=383C シフトJIS=8CBA 《常用音訓》ゲン 《音読み》 ゲン/ケン〈xun〉 《訓読み》 くらい(くらし)/くろ/くろい(くろし) 《名付け》 くろ・しず・しずか・つね・とお・とら・のり・はじめ・はる・はるか・ひかる・ひろ・ふか・ふかし 《意味》 {形}くらい(クラシ)。ほのぐらくてよく見えないさま。また、奥深くてくらいさま。〈類義語〉→暗。「幽玄」「玄之又玄、衆妙之門=玄ノマタ玄、衆妙ノ門」〔→老子{名・形}くろ。くろい(クロシ)。光や、つやのないくろい色。また、くろい色をしているさま。「玄色」「玄鳥(つばめ)」 {名}天の色。また、天のこと。▽空の色は奥深くくらいことから。地の色は黄とする。「天地玄黄」 {名}うすぐらい北方。 {名}奥深くてよくわからない微妙な道理。「玄学(道教の学問)」「玄教(道教)」 {形}かぼそいさま。「玄孫(かぼそいすえの孫→曾孫の子)」 《解字》 会意。「幺+―印」。幺(ほそい糸)の先端がわずかに―線の上にのぞいて、よく見えないさまを示す。 《単語家族》 幻(あいまい、よくみえない)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

盲 くらい🔗🔉

【盲】 8画 目部 [常用漢字] 区点=4453 16進=4C55 シフトJIS=96D3 《常用音訓》モウ 《音読み》 モウ(マウ)/ミョウ(ミャウ)〈mng〉 《訓読み》 めくら/めしい(めしひ)/くらい(くらし) 《意味》 {名・形}めくら。めしい(メシヒ)。目が見えないこと。また、目が見えない人。また、目が見えない。▽訓の「めくら」は「目+くら(し)」から。 {形}くらい(クラシ)。道理がわからないさま。「盲従」 《解字》 会意兼形声。亡モウ・ボウは、人印をL型の障壁で隠して見えなくしたさま。盲は「目+音符亡」で、目がみえないこと。 《単語家族》 忘ボウ(心中になくなる→わすれる)茫ボウ(ぼんやりとして見えない)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

眛 くらい🔗🔉

【眛】 10画 目部  区点=6638 16進=6246 シフトJIS=E1C4 《音読み》 バイ/マイ〈mi〉 《訓読み》 くらい(くらし) 《意味》 {形}くらい(クラシ)。目がよく見えないさま。〈同義語〉→昧。 《解字》 会意兼形声。未は、木の上の方の細い小枝を示した字。眛は「目+音符未(小さくてはっきりしない)」。 《単語家族》 妹(小さいいもうと)味(微妙なあじ)昧マイ(物の見えにくいくらさ)などと同系。

瞑 くらい🔗🔉

【瞑】 15画 目部  区点=6652 16進=6254 シフトJIS=E1D2 《音読み》 メイ/ミョウ(ミャウ)〈mng〉/メン/ベン 《訓読み》 ねむる/くらい(くらし) 《意味》 メイス{動}ねむる。目を閉じてねむる。とくに、死者が目をとじて永眠する。〈類義語〉→眠。「可以瞑=モッテ瞑スベシ」「瞑目メイモク」「致命於帝然後得瞑些=命ヲ帝ニ致シテシカル後ニ瞑スルヲ得」〔→楚辞{形}くらい(クラシ)。目を閉じてなにも見えないさま。〈類義語〉→眠。「瞑瞑メイメイ」 {名}盲人。「瞑士メイシ」 「瞑眩メンゲン」とは、目がくらくらする症状。めまい。 《解字》 会意兼形声。「目+音符冥メイ(おおわれてくらい)」で、目をふさぐの意。 《単語家族》 冥と同系。 《類義》 →暗 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

窃位 クライヲヌスム🔗🔉

【窃位】 セツイ・クライヲヌスム その位につくだけの、資格や徳がないのに、その位についている。また、ついている位に必要な責任を果たさないこと。「臧文仲其窃位者与=臧文仲ハソレ位ヲ窃ム者カ」〔→論語

簒位 クライヲウバウ🔗🔉

【簒位】 サンイ・クライヲウバウ 臣下が君主の位を奪いとる。〔→漢書

罔 くらい🔗🔉

【罔】 8画 网部  区点=7008 16進=6628 シフトJIS=E3A6 《音読み》 モウ(マウ)/ボウ(バウ)〈wng〉 《訓読み》 あみ/あみする(あみす)/しいる(しふ)/くらい(くらし)/ない(なし)/なかれ 《意味》 {名・動}あみ。あみする(アミス)。物にかぶせて隠すあみ。また、魚や鳥獣にかぶせて捕らえるあみ。あみでとらえる。〈同義語〉→網。「漁罔ギョモウ(=漁網)」「降罔コウモウ(法律のあみにかかる)」「罔民而可為也=民ヲ罔スルコトヲ為スベケンヤ」〔→孟子モウス{動}しいる(シフ)。うむをいわせず、おしかぶせる。人の目をくらませる。「誣罔ブモウ(罪をむりにおしつける)」「不可罔也=罔スベカラザルナリ」〔→論語{形}くらい(クラシ)。あみをかぶせたように見えない。道理に通じていない。また、無知なさま。〈類義語〉→盲。「学而不思則罔=学ンデ思ハザレバスナハチ罔シ」〔→論語{動}ない(ナシ)。なかれ。〈同義語〉→無→莫。「方今世俗奢僭罔極=方今世俗奢僭極マリ罔シ」〔→漢書〕 《解字》 会意兼形声。「网(あみ)+音符亡(みえない)」で、かぶせて隠すあみ。また、おおいかぶせて見えなくすること。 《単語家族》 亡(隠れて見えない)盲(見えない)などと同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

芒 くらい🔗🔉

【芒】 6画 艸部  区点=7174 16進=676A シフトJIS=E48A 《音読み》 ボウ(バウ)/モウ(マウ)〈mng・wng〉 《訓読み》 のぎ/ほさき/ひかり/くらい(くらし)/すすき 《意味》 {名}のぎ。草の葉や穀物の先端の細い毛。「稲芒トウボウ(稲のほさき)」 {名}ほさき。刀剣などのきっさき。ほこさき。〈同義語〉→鋩ボウ{名}ひかり。光線の先端。「光芒コウボウ」 {形}くらい(クラシ)。ぼんやりくらいさま。おろかなさま。〈同義語〉→茫。〈類義語〉→罔。「人之生也、固若是芒乎=人ノ生マルルヤ、固ヨリカクノゴトク芒キカ」〔→荘子〕 〔国〕すすき。秋の七草の一つ。 《解字》 会意兼形声。「艸+音符亡ボウ(みえにくい)」。 《単語家族》 茫(みえにくい)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

茹 くらう🔗🔉

【茹】 9画 艸部  区点=7207 16進=6827 シフトJIS=E4A5 《音読み》 ジョ/ニョ〈r〉 《訓読み》 くう(くふ)/くらう(くらふ)/やわらか(やはらかなり)/ゆでる(ゆづ) 《意味》 {動}くう(クフ)。くらう(クラフ)。かんでやわらかくしてたべる。「不飲酒、不茹葷=酒ヲ飲マズ、葷ヲ茹ハズ」〔→荘子{名}やわらかい野菜。食用にする野菜。 {形}やわらか(ヤハラカナリ)。ぐにゃぐにゃしている。「茹魚ジョギョ(くさってぐにゃぐにゃになった魚)」 ジョタリ{動・形}やわらかくずるずるとつながる。また、そのさま。「抜茅茹=茅ヲ抜クニ茹タリ」〔→易経〕 〔国〕ゆでる(ユヅ)。熱湯でやわらかく煮る。 《解字》 会意兼形声。如は、しなやかに従う意を含む。茹は「艸+音符如」で、しなやかな菜のこと。 《単語家族》 女(しなやかなおんな)絮ジョ(やわらかいわた)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

蒙 くらい🔗🔉

【蒙】 13画 艸部  区点=4456 16進=4C58 シフトJIS=96D6 《音読み》 モウ/ム/ボウ〈mng・mng・mng〉 《訓読み》 くらい(くらし)/おおう(おほふ)/おかす(をかす)/こうむる(かうむる) 《意味》 {形}くらい(クラシ)。上からおおわれてくらい。光がくらい。もやもやしてみわけがつかないさま。〈同義語〉→曚→矇。「大蒙タイモウ(日の入る所)」 {形・名}くらい(クラシ)。道理にくらい。おろかである。また、幼くて物事の道理がわからない。また、もの知らずの子ども。〈同義語〉→曚→矇。「蒙昧モウマイ」「愚蒙グモウ(おろか者)」「啓蒙=蒙ヲ啓ク」 {動}おおう(オホフ)。おかす(ヲカス)。上からかぶせる。おおいかくす。また、かぶさったものを自ら進んでおしのける。「蒙葺モウシュウ(屋根をかぶせてふく)」「蒙死=死ヲ蒙ス」「上下相蒙=上下アヒ蒙フ」〔→左伝{動}こうむる(カウムル)。ある事を身にうける。また、かぶる。「蒙難=難ヲ蒙ル」「蒙恩=恩ヲ蒙ル」 {名}周易の六十四卦カの一つ。坎下艮上カンカゴンショウの形で、おおわれてくらい状態をあらわす。 {名}蒙古モウコ(モンゴル)の略。「漢蒙(漢人とモンゴル人)」 《解字》 会意兼形声。下部の字(音モウ)は、ぶたの上におおいをかぶせたことを示す。蒙はそれを音符とし、艸を加えた字で、草がおおいかぶさるの意。 《単語家族》 冒モウ・ボウ(かぶせる、おかす)濛モウ(水気がおおう)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要書物 →主要人名

蔵 くら🔗🔉

【蔵】 15画 艸部 [六年] 区点=3402 16進=4222 シフトJIS=91A0 【藏】旧字人名に使える旧字 18画 艸部 区点=7322 16進=6936 シフトJIS=E555 《常用音訓》ゾウ/くら 《音読み》 ゾウ(ザウ)/ソウ(サウ)〈cng・zng〉 《訓読み》 かくす/かくれる(かくる)/おさめる(をさむ)/くら 《名付け》 おさむ・くら・ただ・とし・まさ・よし 《意味》 ゾウス{動}かくす。かくれる(カクル)。おさめる(ヲサム)。しまいこむ。入りこんで出てこない。〈対語〉→露(外へ出す)。「収蔵」「蔵頭露尾(頭かくして尻シリかくさず)」「用之則行、舎之則蔵=コレヲ用レバスナハチ行ヒ、コレヲ舎ツレバスナハチ蔵ル」〔→論語{名}くら。物をしまっておく建物。〈類義語〉→倉→府→庫。「宝蔵」 {名}しまいこんでかくした物。▽去声に読む。〈同義語〉→臟{名}精気や栄養をしまいこむ内臓。▽去声に読む。〈同義語〉→臓。「五蔵(=五臓。肺・心・肝・腎ジン・脾ヒの五つの内臓のこと)」 {名}「西蔵(チベット)」の略。▽去声に読む。「漢蔵語(シナ・チベット語族)」「蔵族(チベット族)」 《解字》 形声。艸は、収蔵する作物を示す。臧ソウは「臣+戈(ほこ)+音符爿ソウ・ショウ」からなり、武器をもった壮士ふうの臣下。藏は「艸+音符臧」で、臧の原義とは関係がない。 《単語家族》 倉ソウ(作物をしまいこむ納屋)と同系。 《類義》 納は、入や内と同系で、中へいれること。隠は、目だたぬようおしさげてかくすこと。→倉 《異字同訓》 くら。 →倉 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

譲位 クライヲユズル🔗🔉

【譲位】 ジョウイ・クライヲユズル 位を他人に譲る。天子が位を他人に譲って退くこと。

貪位 クライヲムサボル🔗🔉

【貪位】 タンイ・クライヲムサボル 実力もないのに地位をあせり求める。才能以上の地位にむりしてかじりつく。〔→史記

退位 クライヲシリゾク🔗🔉

【退位】 タイイ・クライヲシリゾク 皇帝の位を去る。官職をやめる。

遜位 クライヲユズル🔗🔉

【遜位】 ソンイ・クライヲユズル 位をゆずって退く。「唐遜位、虞舜不台=唐ハ位ヲ遜ルモ、虞舜ハ台バズ」〔→史記

闇 くらい🔗🔉

【闇】 17画 門部  区点=1639 16進=3047 シフトJIS=88C5 《音読み》 アン(アム)/オン(オム)n〉 《訓読み》 くらい(くらし)/くらくする(くらくす)/やみ 《意味》 {動}とじる。門をしめる。 アンナリ{形・名}くらい(クラシ)。はっきり見えない。道理がわからない。くらがり。〈同義語〉→暗。「闇夜アンヤ(=暗夜)」「闇昧アンマイ(=暗昧)」 アンニス{動}くらくする(クラクス)。よく見えないようにする。物事がわからないようにする。「闇人主=人主ヲ闇ニス」 アンニ{副}目につかぬところで。黙って。暗黙のうちに。〈同義語〉→暗。「闇合アンゴウ」「闇与山僧別=闇ニ山僧ト別ル」〔→李白「諒闇リョウアン」とは、天子が喪に服するためにとじこもる建物。また、とじこもる期間。▽平声に読む。〈同義語〉諒陰。 〔国〕やみ。月の出ていない夜。くらがり。やみ。正規の手続きによらない取り引き。「闇取引」「闇相場ヤミソウバ」 《解字》 会意兼形声。「門+音符音オン・アン(口をとじて声だけ出す。ふさぐ)」で、入り口をとじて、中をくらくふさぐこと。暗とまったく同じことば。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

陰 くらい🔗🔉

【陰】 11画 阜部 [常用漢字] 区点=1702 16進=3122 シフトJIS=8941 《常用音訓》イン/かげ/かげ…る 《音読み》 イン(イム)/オン(オム)〈yn〉 《訓読み》 かげる/くらい(くらし)/くもる/かげ/かくす/かくれる(かくる)/ひそかに 《名付け》 かげ 《意味》 インナリ{形}くらい(クラシ)。くらくてうっとうしい。湿気がこもって薄ぐらい。陰気くさい。〈対語〉→陽。〈類義語〉→暗→闇。「陰闇インアン」「陰険」 {動}くもる。空がくもる。くらくなる。〈対語〉→晴。「陰天」「以陰以雨=モッテ陰リモッテ雨ル」〔→詩経{名}かげ。日の当たらない丘。くらく小高い所。物のかげで、見えない所。〈対語〉→陽。「牆陰ショウイン」「碑陰」 {名}山の北側。また、川の南側。〈対語〉→陽。「山陰」「淮陰ワイイン(淮河の南岸の地名)」 {名}日時計のかげ。転じて、時間。「惜陰」「大禹惜寸陰、吾輩当惜分陰=大禹ハ寸陰ヲ惜シメリ、吾輩ハマサニ分陰ヲ惜シムベシ」〔→晋書{動・名}かくす。覆いかぶさる。また、覆いかくす。おおい。〈同義語〉→蔭。「陰庇インピ」「既之陰女、反予来赫=既ニ之イテ女ヲ陰セバ、反ツテ予ニ来タリテ赫ス」〔→詩経{動・形}かくれる(カクル)。人目をさけて、見えないようにする。人目につかない。かげの。〈対語〉→陽。「陰徳」「陰謀」 {名}人の生殖器。「陰部」「女陰」 {名}対立する両面のうち、消極的・受動的なほう。天に対して地、男に対して女、日に対して月など。〈対語〉→陽。「太陰」「陰極」「一陰一陽、之謂道=一陰一陽、コレヲ道ト謂フ」〔→易経{副}ひそかに。かげで、こっそりと。〈類義語〉→私→窃。 《解字》 会意兼形声。右側は、「云(くも)+音符今(=含。とじこもる)」の会意兼形声文字。湿気がこもってうっとうしいこと。陰はそれを音符とし、阜を加えた字で、陽(日の当たる丘)の反対、つまり、日の当たらないかげ地のこと。中にとじこめてふさぐの意を含む。 《単語家族》 含(ふくむ)禁(出入りを防ぐ)暗(ふさがってくらい)と同系。 《類義》 →影 《異字同訓》 かげ。 陰「山の陰。陰の声。陰口を利く」影「障子に影が映る。影を隠す。影も形もない。影が薄い」 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

鞍 くら🔗🔉

【鞍】 15画 革部  区点=1640 16進=3048 シフトJIS=88C6 《音読み》 アンn〉 《訓読み》 くら 《意味》 {名}くら。人や荷をのせるために、馬や牛の背に置く台。馬の背をおさえるかわ製のくら。 《解字》 会意兼形声。「革(かわ)+音符安(上から下へ重みをかける)」。 《単語家族》 按アン(上から下へおさえる)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

食 くらう🔗🔉

【食】 9画 食部 [二年] 区点=3109 16進=3F29 シフトJIS=9048 《常用音訓》ショク/ジキ/く…う/く…らう/た…べる 《音読み》 ショク/ジキ〈sh〉//ジ〈s 《訓読み》 たべる/くらう(くらふ)/くう(くふ)/はむ/くらわす(くらはす)/はます/やしなう(やしなふ)/いい(いひ)/めし 《名付け》 あき・あきら・うけ・くら・け・みけ 《意味》 ショクス{動}くらう(クラフ)。くう(クフ)。はむ。もと、穀物を柔らかくしてたべること。のち、広くたべる意に用いる。「飲食」「食糧」「食而不知其味=食ラヘドモソノ味ヲ知ラズ」〔→大学{名}たべもの。たべること。「断食」「配食」「甘其食=ソノ食ヲ甘シトス」〔→老子{名}くいぶち。「食禄ショクロク」「君子謀道、不謀食=君子ハ道ヲ謀リ、食ヲ謀ラズ」〔→論語ショクス{動・名}くいこむ。虫がくいこんだように、日や月が欠ける。また、そのこと。〈同義語〉→蝕。「月食(=月蝕)」「日有食之=日コレヲ食スル有リ」〔→春秋ショクス{動}たべたようになくしてしまう。くいものにする。「食言=言ヲ食ス」「言不可食=言ハ食ス可カラズ」〔→国語{動}くらう(クラフ)。打撃をうける。ひどい仕打ちをくらう。「不食膚受之愬=膚受ノ愬ヲ食ラハズ」〔→漢書{動}くらわす(クラハス)。はます。やしなう(ヤシナフ)。たべさせる。食物を与えてやしなう。〈同義語〉→飼シ。「飲之食之=コレニ飲マセコレニ食ラハス」〔→詩経〕「食我以其食=我ニ食ラハスニソノ食ヲモッテス」 {名}いい(イヒ)。めし。〈同義語〉→飼。「一箪食、一瓢飲=一箪ノ食、一瓢ノ飲」〔→論語{名}「審食其シンイキ」など人名に用いる読み方。 《解字》 会意。「あつめて、ふたをするしるし+穀物を盛ったさま」をあわせたもの。容器に入れて手を加え、柔らかくしてたべることを意味する。 《単語家族》 飴イ(穀物に加工して柔らかくしたあめ)飼(柔らかくしたえさ)式ショク(作為を加える)などと同系。蝕ショク(くいこむ、むしばむ)と最も近い。 《類義》 咀ソは、舌にのせてたべる。嚼シャクは、小さくかみくだいてたべる。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

黝 くらい🔗🔉

【黝】 17画 部  区点=8359 16進=735B シフトJIS=EA7A 《音読み》 ユウ(イウ)〈yu〉 《訓読み》 くろい(くろし)/あおぐろ(あをぐろ)/くらい(くらし) 《意味》 {形・名}くろい(クロシ)。あおぐろ(アヲグロ)。くろくて見えにくい。青みのかかったくろ色。〈類義語〉→幽{形}くらい(クラシ)。うすぐらい。 《解字》 会意兼形声。「+音符幼(かすか)」。 《単語家族》 幽(うすぐらい)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

黯 くらい🔗🔉

【黯】 21画 部  区点=8363 16進=735F シフトJIS=EA7E 《音読み》 アン(アム)/エン(エム)n〉 《訓読み》 くらい(くらし) 《意味》 アンタリ{形}くらい(クラシ)。陰気でくらい。〈類義語〉→暗→闇。「黯黯アンアン」 アンタリ{形}くらい(クラシ)。気がめいるさま。心がくらいさま。〈類義語〉→暗。「黯然アンゼン」 《解字》 会意兼形声。「+音符音(ふさぐ)」。 《単語家族》 暗闇と同系。 《熟語》 →熟語

黶 くらい🔗🔉

【黶】 26画 部  区点=8365 16進=7361 シフトJIS=EA81 《音読み》 エン(エム)〈yn〉 《訓読み》 ほくろ/くろい(くろし)/くらい(くらし) 《意味》 {名}ほくろ。皮膚に点のようにある黒い斑点ハンテン。〈類義語〉→靨ヨウ{形}顔にくろいほくろがあるさま。しみのあるさま。 {形}くろい(クロシ)。くらい(クラシ)。 《解字》 会意兼形声。「+音符厭エン(上から下へおさえる)」。点々とおしたようなくろいしみのこと。 《熟語》 →熟語

峅 くら🔗🔉

【峅】 8画 山部  〔国〕 区点=5418 16進=5632 シフトJIS=9BB0 《訓読み》 くら 《意味》 くら。谷の意。地名に使われる。

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