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広辞苑の検索結果 (39)
とい‐あい【問合い】トヒアヒ🔗⭐🔉
とい‐あい【問合い】トヒアヒ
といあわせ。照会。狂言、石神「あれで何と万事の―談合がなる物で御座りませうぞ」
とい‐あわ・す【問い合わす】トヒアハス🔗⭐🔉
とい‐あわ・す【問い合わす】トヒアハス
[一]〔他五〕
「問い合わせる」に同じ。
[二]〔他下二〕
⇒といあわせる(下一)
とい‐あわせ【問合せ】トヒアハセ🔗⭐🔉
とい‐あわせ【問合せ】トヒアハセ
問い合わせること。照会。
とい‐あわ・せる【問い合わせる】トヒアハセル🔗⭐🔉
とい‐あわ・せる【問い合わせる】トヒアハセル
〔他下一〕[文]とひあは・す(下二)
聞いてたしかめる。聞き合わせる。照会する。「詳細を―・せる」「電話で―・せる」
とい‐おと・す【問ひ落す】トヒ‥🔗⭐🔉
とい‐おと・す【問ひ落す】トヒ‥
〔他四〕
巧みに問いかけて、先方に心のうちを語り出させる。甲陽軍鑑5「状にて顕はるるも、―・されて顕はるるも」
とい‐かえ・す【問い返す】トヒカヘス🔗⭐🔉
とい‐かえ・す【問い返す】トヒカヘス
〔他五〕
①1度問うたことを再び問う。聞きなおす。「返事が聞こえず―・す」
②相手の問いに答えず、かえってこちらから問う。反問する。「なぜそんな事を聞くのかと―・す」
とい‐か・ける【問い掛ける】トヒ‥🔗⭐🔉
とい‐か・ける【問い掛ける】トヒ‥
〔他下一〕[文]とひか・く(下二)
①質問しかける。問う。「聴衆に―・ける」
②問い始める。「―・けて止める」
とい‐き・く【問い聞く】トヒ‥🔗⭐🔉
とい‐き・く【問い聞く】トヒ‥
〔他五〕
問いたずねる。聞きただす。源氏物語末摘花「あはれのことやとて御心とどめて―・き給ふ」
とい‐ぐすり【問い薬】トヒ‥🔗⭐🔉
とい‐ぐすり【問い薬】トヒ‥
①病気を判断するために、試みに薬を与えること。また、その薬。試薬。
②転じて、他人の気をひいてみること。鎌をかけてみること。また、その言葉。好色一代女1「女郎の好く―を申せど」
とい‐ごえ【問い声】トヒゴヱ🔗⭐🔉
とい‐ごえ【問い声】トヒゴヱ
人に問いかける声。
⇒問い声よければ答え声よい
○問い声よければ答え声よいといごえよければいらえごえよい
相手の気持はこちら次第の意。狂言、入間川「―と云ふが」
⇒とい‐ごえ【問い声】
○問い声よければ答え声よいといごえよければいらえごえよい🔗⭐🔉
○問い声よければ答え声よいといごえよければいらえごえよい
相手の気持はこちら次第の意。狂言、入間川「―と云ふが」
⇒とい‐ごえ【問い声】
とい‐ごと【問い言】トヒ‥
問いかけることば。伊勢物語「―しける女のもとに」
とい‐さ・く【問ひ放く】トヒ‥
〔自下二〕
(「さく」は距離をへだてる意)問いやる。質問する。万葉集3「人言をよしと聞して―・くる親族うがら兄弟はらから無き国に渡り来まして」
と‐いし【砥石】
刃物・石材などを研ぎ磨く石。質によって荒砥・中砥・仕上砥の別がある。砂岩・粘板岩などの天然砥石と、金剛砂などを固めて作る人造砥石がある。砥。砥礪しれい。
砥石(左から荒砥、中砥、仕上砥)
提供:竹中大工道具館
⇒といし‐ぐるま【砥石車】
とい‐しき【問職】トヒ‥
荘官の一種。荘園年貢の輸送や領主の旅行準備の世話をしたもの。また、その地位・権利。→問丸といまる
といし‐ぐるま【砥石車】
研削盤の回転軸に取りつけて工作物を研削する砥石。
⇒と‐いし【砥石】
とい‐じょう【問状】トヒジヤウ
①(→)「もんじょう」に同じ。義経記6「御―をも承り候ひて、愚存の旨を申し度こそ候へ」
②転じて、罪を問いただすこと。また、拷問ごうもん。
と‐いた【戸板】
①雨戸の板。特に、これをはずして人や物を載せて運んだりする場合にいう。太平記40「半死半生の者共を、―・楯なんどに乗せて」
②「といたびらめ」の略。
⇒といた‐がえし【戸板返し】
⇒といた‐びらめ【戸板平目】
といた【戸板】
姓氏の一つ。
⇒といた‐やすじ【戸板康二】
といた‐がえし【戸板返し】‥ガヘシ
①歌舞伎の仕掛物の一つ。1枚の戸板の両面に人形をくくりつけ、瞬時に表裏を返して早替りをするように見せるもの。「東海道四谷怪談」の隠亡堀おんぼうぼりの場が最初とされる。
②事態や場面、人の態度などが急変すること。
⇒と‐いた【戸板】
とい‐だけ【樋竹】トヒ‥
樋としてわたす竹。樋にする竹。
とい‐ただ・す【問い質す】トヒ‥
〔他五〕
①不明な点をたずねてはっきりさせる。「念のため―・す」
②真実のことを言わせようときびしく追及する。なじり問う。「金の出所を―・す」
どい‐たつお【土井辰雄】‥ヰ‥ヲ
カトリック司祭。宮城県生れ。東京大司教を務め、日本人で初めて枢機卿に任命された。(1892〜1970)
⇒どい【土井】
といた‐びらめ【戸板平目】
ヒラメの特に大形のものの称。といた。
⇒と‐いた【戸板】
といた‐やすじ【戸板康二】
演劇評論家・小説家。東京生れ。慶大卒。演劇雑誌の編集者を経て独立、歌舞伎評を通の手から解放する一方、推理小説・随筆を著す。(1915〜1993)
戸板康二
撮影:田沼武能
⇒といた【戸板】
とい‐だんごう【問い談合】トヒ‥ガフ
互いに語りあうこと。相談。はなしあい。浄瑠璃、生玉心中「一人の弟は眼病気、―も誰とせう」
と‐いち【ト一】
(「上」の字の隠語)
①上等のもの。上物じょうもの。美人。歌舞伎、青砥稿花紅彩画「ちつと目覚しに、美しい―な代物でも来ればよい」
②情人。いいひと。いろ。男女ともにいう。
⇒といち‐はいち【ト一ハ一】
と‐いち【十一】
①花札で、10点札1枚と、かす札ばかりの手役。
②10日で1割の高利の利息。
といち‐はいち【ト一ハ一】
(「ハ一」は「下」の字の隠語)女性の同性愛。
⇒と‐いち【ト一】
といちんさ
富山県五箇山ごかやま地方の民謡。曲名は囃子詞はやしことばにより、樋といをつつくサイチン(みそさざい)の意という。
トイツ【対子】
(中国語)マージャンで、手許に揃った同じ牌パイ二つをいう。
ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
(Deutschland ドイツ)中部ヨーロッパのゲルマン民族を中心とする国家。古代にはゲルマニアと称した。中世、神聖ローマ帝国の一部をなしたが、封建諸侯が割拠。16世紀以降、宗教改革・農民戦争・三十年戦争・ナポレオン軍侵入などを経て国民国家の形成に向かい、1871年プロイセンを盟主とするドイツ帝国が成立。のち第一次大戦に敗れて(ワイマール)共和国になったが、1933年ナチスが独裁政権を樹立して侵略政策を強行、第二次大戦を誘発、45年降伏、49年東西に分裂。90年ドイツ連邦共和国として統一。言語はドイツ語で、新教徒が旧教徒よりやや多い。→ドイツ民主共和国→ドイツ連邦共和国→ヨーロッパ(図)。
⇒ドイツ‐あやめ【ドイツ菖蒲】
⇒ドイツ‐かくめい【ドイツ革命】
⇒ドイツ‐かんねんろん【ドイツ観念論】
⇒ドイツ‐きしだん【ドイツ騎士団】
⇒ドイツ‐きょうかい‐とうそう【ドイツ教会闘争】
⇒ドイツ‐ご【ドイツ語】
⇒ドイツ‐たいそう【ドイツ体操】
⇒ドイツ‐のうみんせんそう【ドイツ農民戦争】
⇒ドイツ‐みんしゅ‐きょうわこく【ドイツ民主共和国】
⇒ドイツ‐れんぽう【ドイツ連邦】
⇒ドイツ‐れんぽう‐きょうわこく【ドイツ連邦共和国】
ど‐いつ【何奴】
〔代〕
(不定称の卑称)なにやつ。どのやつ。どやつ。また、どれ。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「この深手は―がしわざ」。「―もこいつも」
ドイツ‐あやめ【ドイツ菖蒲】
アヤメ属の球根植物。欧米でいくつかの種が交雑され、園芸品種が多い。白・橙・紫色、また絞りなどの大輪を5〜6月に開花。外花被片の表面に刺とげが多い。ジャーマン‐アイリス。
ドイツアヤメ
提供:OPO
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ドイツ‐かくめい【ドイツ革命】
第一次大戦での敗北とロシア革命の成功の影響を受けてドイツに起こった革命。1918年11月、キール軍港の水兵の反乱に始まり、社会民主党が主導権をとって、帝制・君主制を廃し、スパルタクス団などの急進派を排して議会制民主主義の共和制(ワイマール共和国)を樹立。十一月革命。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ドイツ‐かんねんろん【ドイツ観念論】‥クワン‥
(der deutsche Idealismus)18世紀後半から19世紀前半にかけてのカント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲルに至るドイツ古典哲学をいう。理性の自律性とその自己反省、普遍的なイデー(理念)による体系の論理的統一、人格の倫理的性格など、観念的理想主義を根本的共通性とするためこの名で呼ばれる。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ど‐いっき【土一揆】
⇒つちいっき
ドイツ‐きしだん【ドイツ騎士団】
(Deutscher Ritterorden ドイツ)中世ヨーロッパの三大騎士修道会の一つ。十字軍参加ののち富裕化し、13世紀バルト海沿岸などの東方植民をなし、改宗運動に勢力を注ぎ、プロイセンの基礎を築く。16世紀初頭に解体。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ドイツ‐きょうかい‐とうそう【ドイツ教会闘争】‥ケウクワイ‥サウ
1933〜45年ドイツのナチズムに対するプロテスタント教会の闘い。バルト・ボンヘッファーらが参加。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ドイツ‐ご【ドイツ語】
(German)ドイツを中心に用いられる言語。インド‐ヨーロッパ語族のゲルマン語派西ゲルマン語群に属する。南部の高地ドイツ語と北部の低地ドイツ語とに大きく分けられ、一般には前者をいう。ドイツ連邦共和国のほか、オーストリア・スイス・リヒテンシュタインの公用語で、その周辺諸国でも話される。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ドイツ‐たいそう【ドイツ体操】‥サウ
ドイツ人ヤーン(F. Jahn1778〜1852)が創始した体操。器械を用いる体操で、今日の器械体操種目の多くを含む。徒手体操では一つの運動を全身的に行い、また自然な動作を尊重する。→スウェーデン体操。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ドイッチャー【Isaac Deutscher】
ポーランド生れのソ連研究家。共産党員として活動ののち渡英、スターリンとトロツキーの伝記を書く。著「武装せる予言者」など。(1907〜1967)
ドイッチュ【Karl Wolfgang Deutsch】
アメリカの政治学者。チェコスロヴァキア生れ。サイバネティックス‐モデルや数学を導入して、政治システム・国際関係を分析。著「統治の神経網」など。(1912〜1992)
ドイツ‐のうみんせんそう【ドイツ農民戦争】‥サウ
(→)農民戦争2に同じ。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ドイツ‐みんしゅ‐きょうわこく【ドイツ民主共和国】
1949年、第二次大戦の結果、ソ連の占領下にあったドイツ東側地区、およびベルリン東部に成立した共和国(面積11万平方キロメートル、首都東ベルリン)。73年国連加盟。通称、東ドイツ。略称、東独。90年、ドイツ連邦共和国に吸収・統合。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
とい‐つ・める【問い詰める】トヒ‥
〔他下一〕[文]とひつ・む(下二)
どこまでも問いただす。詰問きつもんする。「金の出所を―・める」「―・められて返事に窮する」
ドイツ‐れんぽう【ドイツ連邦】‥パウ
(Deutscher Bund ドイツ)1815年のウィーン会議の議決に基づいて、オーストリア・プロイセン・バイエルン・ザクセンはじめ35の君主国とハンブルクなど4自由市で構成した全ドイツ的な国家連合。→北ドイツ連邦。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ドイツ‐れんぽう‐きょうわこく【ドイツ連邦共和国】‥パウ‥
①1949年、第二次大戦の結果、米・英・仏3カ国の占領下にあったドイツ西側地区に成立した共和国(面積24万8000平方キロメートル、首都ボン)。実質上は西ベルリンもこれに属する。73年国連加盟。通称、西ドイツ。略称、西独。
②1990年、1がドイツ民主共和国を吸収・統合して成立した共和国。ノルトライン‐ヴェストファーレン・ザクセンなど16の州から成る。面積35万7000平方キロメートル。人口8250万1千(2004)。首都ベルリン。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
どい‐としかつ【土井利勝】‥ヰ‥
江戸前期の幕府老中・大老。下総古河藩主。7歳で秀忠に仕え、家康の死後は幕府第一の実力者。1638年(寛永15)大老。(1573〜1644)
⇒どい【土井】
とい‐とむらい【問い弔い】トヒトムラヒ
追善を営むこと。冥福を祈ること。浄瑠璃、卯月潤色「千僧・万僧・百万僧の―にもます鏡」
とい‐なみ【とゐ浪】トヰ‥
(トヰは「撓たわむ」のタワと同源)うねる波。万葉集2「沖見れば―立ち」
とい‐の‐ぞく【刀伊の賊】
「刀伊とい」参照。
どい‐はり【土居梁】‥ヰ‥
(→)土居桁どいげたに同じ。
どい‐ばんすい【土井晩翠】‥ヰ‥
詩人・英文学者。本名、林吉。仙台生れ。東大卒。二高教授。詩集「天地有情うじょう」「暁鐘」のほか「イリアス」「オデュッセイア」の邦訳などがある。つちいばんすい。文化勲章。(1871〜1952)
土井晩翠
撮影:田村 茂
→文献資料[天地有情]
⇒どい【土井】
トイ‐ピアノ【toy piano】
鋼鉄製の棒や板を打って音を出す玩具ピアノ。19世紀半ば、ドイツで製作。単純な構造だが、ケージらが用いる。
どい‐ぶき【土居葺き】‥ヰ‥
瓦屋根の葺土をうけるため、杮こけらのような薄板で葺いたもの。
とい‐まる【問丸】トヒ‥
(「問」は当て字。トイはタイ(邸)の転か)中世、港湾や重要都市で水上運輸の仲介をした業者。年貢米の保管・委託販売、旅宿を兼ね、商品仲継業として江戸時代の問屋といやへと発展。
とい‐みさき【都井岬】トヰ‥
宮崎県最南端、志布志しぶし湾東端に当たる岬。山地が海に突出し、周囲は絶壁をなす。野生の馬と猿で有名。
都井岬
撮影:山梨勝弘
ドイム【duim オランダ】
オランダの旧制の長さの単位。約2.5センチメートル。
トイ‐メン【対面】
(中国語)マージャンで、卓を隔てた向い側。また、そこにいる競技者。
ドイモイ【Doi Moi ベトナム】
(刷新の意)ベトナムで1986年以来行われる一連の政策。社会主義体制を維持しつつ、経済の市場化・対外開放のほか、政治・外交・思想などの分野での改革を図るもの。
とい‐や【問屋】トヒ‥
(トンヤとも)
①荷主の委託を受けて口銭をとり、または買い取って、これを仲買人に売りさばく業者。中世の問丸といまるの後身で、江戸時代に発達。日本永代蔵1「銭ざしをなはせて両替屋―に売らせけるに」
②一般に、卸売業者。
⇒といや‐かご【問屋駕籠】
⇒といやせい‐かないこうぎょう【問屋制家内工業】
⇒といや‐づき【問屋着き】
⇒といや‐ば【問屋場】
⇒といや‐まち【問屋町】
⇒問屋長者に似る
といや‐かご【問屋駕籠】トヒ‥
江戸時代、問屋場に設置して旅人の往来の用に供した粗末な駕籠。
⇒とい‐や【問屋】
といやせい‐かないこうぎょう【問屋制家内工業】トヒ‥ゲフ
家内工業の一形態。問屋から原料の前貸しを受けて生産を行うもの。これによって、小商品生産者が商業資本に従属して賃労働者化した。日本では江戸後期の絹織物業などに見られる。
⇒とい‐や【問屋】
⇒といし‐ぐるま【砥石車】
とい‐しき【問職】トヒ‥
荘官の一種。荘園年貢の輸送や領主の旅行準備の世話をしたもの。また、その地位・権利。→問丸といまる
といし‐ぐるま【砥石車】
研削盤の回転軸に取りつけて工作物を研削する砥石。
⇒と‐いし【砥石】
とい‐じょう【問状】トヒジヤウ
①(→)「もんじょう」に同じ。義経記6「御―をも承り候ひて、愚存の旨を申し度こそ候へ」
②転じて、罪を問いただすこと。また、拷問ごうもん。
と‐いた【戸板】
①雨戸の板。特に、これをはずして人や物を載せて運んだりする場合にいう。太平記40「半死半生の者共を、―・楯なんどに乗せて」
②「といたびらめ」の略。
⇒といた‐がえし【戸板返し】
⇒といた‐びらめ【戸板平目】
といた【戸板】
姓氏の一つ。
⇒といた‐やすじ【戸板康二】
といた‐がえし【戸板返し】‥ガヘシ
①歌舞伎の仕掛物の一つ。1枚の戸板の両面に人形をくくりつけ、瞬時に表裏を返して早替りをするように見せるもの。「東海道四谷怪談」の隠亡堀おんぼうぼりの場が最初とされる。
②事態や場面、人の態度などが急変すること。
⇒と‐いた【戸板】
とい‐だけ【樋竹】トヒ‥
樋としてわたす竹。樋にする竹。
とい‐ただ・す【問い質す】トヒ‥
〔他五〕
①不明な点をたずねてはっきりさせる。「念のため―・す」
②真実のことを言わせようときびしく追及する。なじり問う。「金の出所を―・す」
どい‐たつお【土井辰雄】‥ヰ‥ヲ
カトリック司祭。宮城県生れ。東京大司教を務め、日本人で初めて枢機卿に任命された。(1892〜1970)
⇒どい【土井】
といた‐びらめ【戸板平目】
ヒラメの特に大形のものの称。といた。
⇒と‐いた【戸板】
といた‐やすじ【戸板康二】
演劇評論家・小説家。東京生れ。慶大卒。演劇雑誌の編集者を経て独立、歌舞伎評を通の手から解放する一方、推理小説・随筆を著す。(1915〜1993)
戸板康二
撮影:田沼武能
⇒といた【戸板】
とい‐だんごう【問い談合】トヒ‥ガフ
互いに語りあうこと。相談。はなしあい。浄瑠璃、生玉心中「一人の弟は眼病気、―も誰とせう」
と‐いち【ト一】
(「上」の字の隠語)
①上等のもの。上物じょうもの。美人。歌舞伎、青砥稿花紅彩画「ちつと目覚しに、美しい―な代物でも来ればよい」
②情人。いいひと。いろ。男女ともにいう。
⇒といち‐はいち【ト一ハ一】
と‐いち【十一】
①花札で、10点札1枚と、かす札ばかりの手役。
②10日で1割の高利の利息。
といち‐はいち【ト一ハ一】
(「ハ一」は「下」の字の隠語)女性の同性愛。
⇒と‐いち【ト一】
といちんさ
富山県五箇山ごかやま地方の民謡。曲名は囃子詞はやしことばにより、樋といをつつくサイチン(みそさざい)の意という。
トイツ【対子】
(中国語)マージャンで、手許に揃った同じ牌パイ二つをいう。
ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
(Deutschland ドイツ)中部ヨーロッパのゲルマン民族を中心とする国家。古代にはゲルマニアと称した。中世、神聖ローマ帝国の一部をなしたが、封建諸侯が割拠。16世紀以降、宗教改革・農民戦争・三十年戦争・ナポレオン軍侵入などを経て国民国家の形成に向かい、1871年プロイセンを盟主とするドイツ帝国が成立。のち第一次大戦に敗れて(ワイマール)共和国になったが、1933年ナチスが独裁政権を樹立して侵略政策を強行、第二次大戦を誘発、45年降伏、49年東西に分裂。90年ドイツ連邦共和国として統一。言語はドイツ語で、新教徒が旧教徒よりやや多い。→ドイツ民主共和国→ドイツ連邦共和国→ヨーロッパ(図)。
⇒ドイツ‐あやめ【ドイツ菖蒲】
⇒ドイツ‐かくめい【ドイツ革命】
⇒ドイツ‐かんねんろん【ドイツ観念論】
⇒ドイツ‐きしだん【ドイツ騎士団】
⇒ドイツ‐きょうかい‐とうそう【ドイツ教会闘争】
⇒ドイツ‐ご【ドイツ語】
⇒ドイツ‐たいそう【ドイツ体操】
⇒ドイツ‐のうみんせんそう【ドイツ農民戦争】
⇒ドイツ‐みんしゅ‐きょうわこく【ドイツ民主共和国】
⇒ドイツ‐れんぽう【ドイツ連邦】
⇒ドイツ‐れんぽう‐きょうわこく【ドイツ連邦共和国】
ど‐いつ【何奴】
〔代〕
(不定称の卑称)なにやつ。どのやつ。どやつ。また、どれ。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「この深手は―がしわざ」。「―もこいつも」
ドイツ‐あやめ【ドイツ菖蒲】
アヤメ属の球根植物。欧米でいくつかの種が交雑され、園芸品種が多い。白・橙・紫色、また絞りなどの大輪を5〜6月に開花。外花被片の表面に刺とげが多い。ジャーマン‐アイリス。
ドイツアヤメ
提供:OPO
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ドイツ‐かくめい【ドイツ革命】
第一次大戦での敗北とロシア革命の成功の影響を受けてドイツに起こった革命。1918年11月、キール軍港の水兵の反乱に始まり、社会民主党が主導権をとって、帝制・君主制を廃し、スパルタクス団などの急進派を排して議会制民主主義の共和制(ワイマール共和国)を樹立。十一月革命。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ドイツ‐かんねんろん【ドイツ観念論】‥クワン‥
(der deutsche Idealismus)18世紀後半から19世紀前半にかけてのカント・フィヒテ・シェリング・ヘーゲルに至るドイツ古典哲学をいう。理性の自律性とその自己反省、普遍的なイデー(理念)による体系の論理的統一、人格の倫理的性格など、観念的理想主義を根本的共通性とするためこの名で呼ばれる。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ど‐いっき【土一揆】
⇒つちいっき
ドイツ‐きしだん【ドイツ騎士団】
(Deutscher Ritterorden ドイツ)中世ヨーロッパの三大騎士修道会の一つ。十字軍参加ののち富裕化し、13世紀バルト海沿岸などの東方植民をなし、改宗運動に勢力を注ぎ、プロイセンの基礎を築く。16世紀初頭に解体。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ドイツ‐きょうかい‐とうそう【ドイツ教会闘争】‥ケウクワイ‥サウ
1933〜45年ドイツのナチズムに対するプロテスタント教会の闘い。バルト・ボンヘッファーらが参加。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ドイツ‐ご【ドイツ語】
(German)ドイツを中心に用いられる言語。インド‐ヨーロッパ語族のゲルマン語派西ゲルマン語群に属する。南部の高地ドイツ語と北部の低地ドイツ語とに大きく分けられ、一般には前者をいう。ドイツ連邦共和国のほか、オーストリア・スイス・リヒテンシュタインの公用語で、その周辺諸国でも話される。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ドイツ‐たいそう【ドイツ体操】‥サウ
ドイツ人ヤーン(F. Jahn1778〜1852)が創始した体操。器械を用いる体操で、今日の器械体操種目の多くを含む。徒手体操では一つの運動を全身的に行い、また自然な動作を尊重する。→スウェーデン体操。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ドイッチャー【Isaac Deutscher】
ポーランド生れのソ連研究家。共産党員として活動ののち渡英、スターリンとトロツキーの伝記を書く。著「武装せる予言者」など。(1907〜1967)
ドイッチュ【Karl Wolfgang Deutsch】
アメリカの政治学者。チェコスロヴァキア生れ。サイバネティックス‐モデルや数学を導入して、政治システム・国際関係を分析。著「統治の神経網」など。(1912〜1992)
ドイツ‐のうみんせんそう【ドイツ農民戦争】‥サウ
(→)農民戦争2に同じ。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ドイツ‐みんしゅ‐きょうわこく【ドイツ民主共和国】
1949年、第二次大戦の結果、ソ連の占領下にあったドイツ東側地区、およびベルリン東部に成立した共和国(面積11万平方キロメートル、首都東ベルリン)。73年国連加盟。通称、東ドイツ。略称、東独。90年、ドイツ連邦共和国に吸収・統合。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
とい‐つ・める【問い詰める】トヒ‥
〔他下一〕[文]とひつ・む(下二)
どこまでも問いただす。詰問きつもんする。「金の出所を―・める」「―・められて返事に窮する」
ドイツ‐れんぽう【ドイツ連邦】‥パウ
(Deutscher Bund ドイツ)1815年のウィーン会議の議決に基づいて、オーストリア・プロイセン・バイエルン・ザクセンはじめ35の君主国とハンブルクなど4自由市で構成した全ドイツ的な国家連合。→北ドイツ連邦。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
ドイツ‐れんぽう‐きょうわこく【ドイツ連邦共和国】‥パウ‥
①1949年、第二次大戦の結果、米・英・仏3カ国の占領下にあったドイツ西側地区に成立した共和国(面積24万8000平方キロメートル、首都ボン)。実質上は西ベルリンもこれに属する。73年国連加盟。通称、西ドイツ。略称、西独。
②1990年、1がドイツ民主共和国を吸収・統合して成立した共和国。ノルトライン‐ヴェストファーレン・ザクセンなど16の州から成る。面積35万7000平方キロメートル。人口8250万1千(2004)。首都ベルリン。
⇒ドイツ【Duits(land) オランダ・独逸】
どい‐としかつ【土井利勝】‥ヰ‥
江戸前期の幕府老中・大老。下総古河藩主。7歳で秀忠に仕え、家康の死後は幕府第一の実力者。1638年(寛永15)大老。(1573〜1644)
⇒どい【土井】
とい‐とむらい【問い弔い】トヒトムラヒ
追善を営むこと。冥福を祈ること。浄瑠璃、卯月潤色「千僧・万僧・百万僧の―にもます鏡」
とい‐なみ【とゐ浪】トヰ‥
(トヰは「撓たわむ」のタワと同源)うねる波。万葉集2「沖見れば―立ち」
とい‐の‐ぞく【刀伊の賊】
「刀伊とい」参照。
どい‐はり【土居梁】‥ヰ‥
(→)土居桁どいげたに同じ。
どい‐ばんすい【土井晩翠】‥ヰ‥
詩人・英文学者。本名、林吉。仙台生れ。東大卒。二高教授。詩集「天地有情うじょう」「暁鐘」のほか「イリアス」「オデュッセイア」の邦訳などがある。つちいばんすい。文化勲章。(1871〜1952)
土井晩翠
撮影:田村 茂
→文献資料[天地有情]
⇒どい【土井】
トイ‐ピアノ【toy piano】
鋼鉄製の棒や板を打って音を出す玩具ピアノ。19世紀半ば、ドイツで製作。単純な構造だが、ケージらが用いる。
どい‐ぶき【土居葺き】‥ヰ‥
瓦屋根の葺土をうけるため、杮こけらのような薄板で葺いたもの。
とい‐まる【問丸】トヒ‥
(「問」は当て字。トイはタイ(邸)の転か)中世、港湾や重要都市で水上運輸の仲介をした業者。年貢米の保管・委託販売、旅宿を兼ね、商品仲継業として江戸時代の問屋といやへと発展。
とい‐みさき【都井岬】トヰ‥
宮崎県最南端、志布志しぶし湾東端に当たる岬。山地が海に突出し、周囲は絶壁をなす。野生の馬と猿で有名。
都井岬
撮影:山梨勝弘
ドイム【duim オランダ】
オランダの旧制の長さの単位。約2.5センチメートル。
トイ‐メン【対面】
(中国語)マージャンで、卓を隔てた向い側。また、そこにいる競技者。
ドイモイ【Doi Moi ベトナム】
(刷新の意)ベトナムで1986年以来行われる一連の政策。社会主義体制を維持しつつ、経済の市場化・対外開放のほか、政治・外交・思想などの分野での改革を図るもの。
とい‐や【問屋】トヒ‥
(トンヤとも)
①荷主の委託を受けて口銭をとり、または買い取って、これを仲買人に売りさばく業者。中世の問丸といまるの後身で、江戸時代に発達。日本永代蔵1「銭ざしをなはせて両替屋―に売らせけるに」
②一般に、卸売業者。
⇒といや‐かご【問屋駕籠】
⇒といやせい‐かないこうぎょう【問屋制家内工業】
⇒といや‐づき【問屋着き】
⇒といや‐ば【問屋場】
⇒といや‐まち【問屋町】
⇒問屋長者に似る
といや‐かご【問屋駕籠】トヒ‥
江戸時代、問屋場に設置して旅人の往来の用に供した粗末な駕籠。
⇒とい‐や【問屋】
といやせい‐かないこうぎょう【問屋制家内工業】トヒ‥ゲフ
家内工業の一形態。問屋から原料の前貸しを受けて生産を行うもの。これによって、小商品生産者が商業資本に従属して賃労働者化した。日本では江戸後期の絹織物業などに見られる。
⇒とい‐や【問屋】
とい‐ごと【問い言】トヒ‥🔗⭐🔉
とい‐ごと【問い言】トヒ‥
問いかけることば。伊勢物語「―しける女のもとに」
とい‐さ・く【問ひ放く】トヒ‥🔗⭐🔉
とい‐さ・く【問ひ放く】トヒ‥
〔自下二〕
(「さく」は距離をへだてる意)問いやる。質問する。万葉集3「人言をよしと聞して―・くる親族うがら兄弟はらから無き国に渡り来まして」
とい‐ただ・す【問い質す】トヒ‥🔗⭐🔉
とい‐ただ・す【問い質す】トヒ‥
〔他五〕
①不明な点をたずねてはっきりさせる。「念のため―・す」
②真実のことを言わせようときびしく追及する。なじり問う。「金の出所を―・す」
とい‐だんごう【問い談合】トヒ‥ガフ🔗⭐🔉
とい‐だんごう【問い談合】トヒ‥ガフ
互いに語りあうこと。相談。はなしあい。浄瑠璃、生玉心中「一人の弟は眼病気、―も誰とせう」
とい‐つ・める【問い詰める】トヒ‥🔗⭐🔉
とい‐つ・める【問い詰める】トヒ‥
〔他下一〕[文]とひつ・む(下二)
どこまでも問いただす。詰問きつもんする。「金の出所を―・める」「―・められて返事に窮する」
とい‐とむらい【問い弔い】トヒトムラヒ🔗⭐🔉
とい‐とむらい【問い弔い】トヒトムラヒ
追善を営むこと。冥福を祈ること。浄瑠璃、卯月潤色「千僧・万僧・百万僧の―にもます鏡」
とい‐まる【問丸】トヒ‥🔗⭐🔉
とい‐まる【問丸】トヒ‥
(「問」は当て字。トイはタイ(邸)の転か)中世、港湾や重要都市で水上運輸の仲介をした業者。年貢米の保管・委託販売、旅宿を兼ね、商品仲継業として江戸時代の問屋といやへと発展。
とい‐や【問屋】トヒ‥🔗⭐🔉
とい‐や【問屋】トヒ‥
(トンヤとも)
①荷主の委託を受けて口銭をとり、または買い取って、これを仲買人に売りさばく業者。中世の問丸といまるの後身で、江戸時代に発達。日本永代蔵1「銭ざしをなはせて両替屋―に売らせけるに」
②一般に、卸売業者。
⇒といや‐かご【問屋駕籠】
⇒といやせい‐かないこうぎょう【問屋制家内工業】
⇒といや‐づき【問屋着き】
⇒といや‐ば【問屋場】
⇒といや‐まち【問屋町】
⇒問屋長者に似る
といや‐かご【問屋駕籠】トヒ‥🔗⭐🔉
といや‐かご【問屋駕籠】トヒ‥
江戸時代、問屋場に設置して旅人の往来の用に供した粗末な駕籠。
⇒とい‐や【問屋】
○問屋長者に似るといやちょうじゃににる🔗⭐🔉
○問屋長者に似るといやちょうじゃににる
問屋は商売がはなやかで裕福なように見えるが、その実、内証は苦しい世渡りをしている。日本永代蔵2「問屋長者に似て、いづくに内証あぶなかりしは」
⇒とい‐や【問屋】
といや‐づき【問屋着き】トヒ‥
①問屋に貨物が到着すること。世間胸算用5「毎日数万駄の―」
②商人が貨物とともに問屋に落ち着くこと。
⇒とい‐や【問屋】
といや‐ば【問屋場】トヒ‥
江戸時代、街道の宿駅で、人馬の継立つぎたてなどの事務を行なった所。駅亭。
⇒とい‐や【問屋】
といや‐まち【問屋町】トヒ‥
問屋の続いている町。西鶴織留5「この所の―より」
⇒とい‐や【問屋】
ドイリー【doily】
(創案者、ロンドンの織物商人Doileyの名に由来。本来はフィンガー‐ボールの下敷き)卓上で用いる小形の敷物ナプキン。刺繍、レース編みなどで飾る。
ドイル【Arthur Conan Doyle】
イギリスの小説家。私立探偵シャーロック=ホームズの活躍する一連の推理小説で著名。歴史小説やSFも書いた。のち、心霊術に染まる。(1859〜1930)
トイレ
トイレット‐ルームの略。
トイレット【toilet】
①化粧。
②トイレット‐ルームの略。
⇒トイレット‐ペーパー【toilet paper】
⇒トイレット‐ルーム【toilet room】
トイレット‐ペーパー【toilet paper】
トイレで用いるちり紙。おとし紙。特に、ロール状のもの。
⇒トイレット【toilet】
トイレット‐ルーム【toilet room】
化粧室。手洗所。便所。トイレ。
⇒トイレット【toilet】
トインビー【Arnold Toynbee】
イギリスの経済学者。「産業革命」という語を普及させた。社会改良事業にも尽力。(1852〜1883)
トインビー【Arnold Joseph Toynbee】
イギリスの歴史家。独自の史観で世界諸文明の興亡の一般法則を体系づけた。主著「歴史の研究」。(1889〜1975)
とうタウ
(「どう」とも)〔動〕トキの異称。
とう【薹】タウ
(塔の意か)菜・蕗ふきなどの花茎。くくたち。また、花軸。日葡辞書「キリ(桐)ノタウ」
⇒薹が立つ
とう【刀】タウ
①かたな。
②刀の形をした古銭。「―幣」
とう【灯・燈】
(「灯」は本来音テイで、燃えさかる火の意の別字)
①ともしび。あかり。
②電灯を数える語。
⇒灯滅せんとして光を増す
とう【当】タウ
①めざすところ。めあて。「―の相手」
②まさにあるべきさま。あたりまえ。
③〔仏〕当来の略。未来。来世。源平盛衰記39「―には補陀洛山に生れんと」
④名詞に冠して、「その」「この」「今の」「さしあたって」などの意を示す語。「―地」「―年」
⑤(→)頭とう4に同じ。狂言、鬮罪人「当年は祇園の会の―は某ぢやに」
⇒当を得る
とう【投】
①なげること。投擲競技で試技を数える語。「6―目」
②野球で、投手・投球の略。
とう【豆】
(呉音はズ)
①伊豆国いずのくにの略。
豆
②中国古来の台付の皿または鉢。食物を盛る。陶製・青銅製・木製などで、祭器にも用いる。日本の高坏たかつきにあたる。太平記20「一―の食を得ても衆と共に分ちて食し」
とう【東】
①方角の一つ。ひがし。
②東京の略。
とう【東】
姓氏の一つ。千葉氏の支族。
⇒とう‐の‐つねより【東常縁】
⇒とう‐やしゅう【東野州】
とう【洞】
朝鮮の地方区画の最小のもの。「面」の下に位する。→どう(洞)
とう【党】タウ
①なかま。ともがら。「―を与くむ」
②中世、武士の集団。鎌倉後期から南北朝時代にかけて、中小武士が血縁的、特に地域的に結合したもの。「武蔵七―」
③主義・思想などを同じくする者によって組織される政治結社。政党。
とう【唐】タウ
①中国の王朝。李唐。唐国公の李淵(高祖)が隋の3世恭帝の禅譲を受けて建てた統一王朝。都は長安。均田制・租庸調・府兵制に基礎を置く律令制度が整備され、政治・文化が一大発展を遂げ、世界的な文明国となった。20世哀帝の時、朱全忠に滅ぼされた。(618〜907)→遣唐使。
②後唐。中国五代の一国。都は洛陽。(923〜936)
③南唐。中国五代十国の一つ。都は金陵(南京)。(937〜975)
④広く中国に関係する事物に冠していう語。から。
⑤外国の意。西欧諸国及び南洋から渡来した物にも添えて用いた。「―なす」
⑥転じて、ある語に添えて、形の普通と異なる意を表す語。
唐(歴代世系)
⇒唐へ投銀
とう【套】
かさねること。おおうこと。かさね。また、帙ちつを数える語。「衣服1―」
とう【盗】タウ
①ぬすむこと。ぬすみ。また、ぬすびと。
②野球で、盗塁を数える語。
⇒盗に食を齎す
とう【陶】タウ
やきもの。せともの。すえ。
とう【塔】タフ
①〔仏〕(梵語stūpa 卒塔婆・塔婆とも)仏陀の骨や髪または一般に聖遺物をまつるために土石を椀形に盛り、あるいは煉瓦を積んで作った建造物。聖跡を標示するために作った支提しだい(梵語caitya)を塔と呼ぶこともある。中国に伝えられて楼閣建築と結びつき、独特の木造・塼せん造などの層塔が成立した。日本では木造塔が多く、三重・五重の層塔や多宝塔・根本大塔などがある。地中や地表面上の仏舎利収容部、心柱、頂上の相輪に本来の塔の名残が見られる。石造には五輪塔や宝篋印塔などがある。→卒塔婆そとば。
②高くそびえ立つ建造物。「テレビ―」
とう【棟】
①むね。むなぎ。
②長いむねの建物。「研究―」
とう【湯】タウ
①温泉。また温泉、温泉地を数える語。「箱根七―」
②商(殷)の湯王のこと。
⇒湯の盤銘
とう【登】
(慣用音はト)能登国のとのくにの略。
とう【等】
①順位。階級。「―に入る」
②複数を表し、また、同類の他を省略するのに用いる語。など。ども。たち。ら。「英仏―の先進国」
とう【答】タフ
①こたえ。返事。
②返礼。源氏物語宿木「下りて―の拝、し給ふ御ありさまども」
③意趣返し。返報。復讐。枕草子276「これが―はかならずせんと思ふらんと」
とう【筒】
竹のつつ。中空で細長いもの。→どう(筒)
とう【統】
①ひとつながりのもの。つづきあい。血すじ。
②地層区分の一単位で、地質時代の「世」に対応するもの。
③建網たてあみを数える語。
とう【塘】タウ
つつみ。どて。
とう【骰】
さいころ。骰子。狂言、双六「―は須弥山を表したり」
とう【糖】タウ
①あめ。また、サトウキビなどから製する甘味料。
②水にとけて甘味を呈する炭水化物。単糖(果糖・ブドウ糖)・二糖(蔗糖・麦芽糖)など。一般に蔗糖を指すことが多い。
③広く、糖質、すなわち炭水化物の総称。
とう【頭】
(呉音はズ、唐音はチョウ・チュウ、慣用音はト)
①組織の長。おさ。首領。
②蔵人頭くろうどのとうの略。
③旧制の宮内省で、宗秩寮以外の寮に設置された長官。寮務を掌理し、部下職員を監督した勅任官。
④宮座ほか諸種の寄合で、世話役の称。頭人。頭屋とうや。当とう。
⑤牛・馬・犬などの動物を数える語。
→ず(頭)
とう【壔】タウ
〔数〕柱体または柱面のこと。柱ちゅう。
とう【藤】
藤原氏の略。
とう【籐】
ヤシ科トウ属(広義にはキリンケツ属なども含めて約600種)植物の総称。中国南部・熱帯アジアに自生する蔓性木本。多くは先端の曲がったとげで他の植物にからみつく。茎は極めて長く、時に200メートルに達し、節ごとに羽状複葉を互生。花は微細で、多数穂状に集まる。茎は強靱で、籐椅子・ステッキ・細工物に用いる。ラタン。
とう【纛】タウ
竿の先端にすえた、ヤクの黒毛の尾、また、黒毛の馬の尾。のちには苧おを黒く染めたものを用いる。竜像などの幡はたを懸け、即位式・大嘗祭・御禊などに用いる。みはた。おにがしら。→大纛
と‐う【杜宇】
ホトトギスの異称。
と・う【問う・訪う】トフ
〔他五〕
➊《問》物事を尋ねただして返答をはっきりさせる。
①聞きただす。たずねる。質問する。古事記中「燃ゆる火の火中に立ちて―・ひし君はも」。天草本平家物語「これは都から流されられた俊寛といふ人の行くへを知つたかと―・ふに」。「道を―・う」「安否を―・う」「民意を―・う」
②罪を問いただす。詰問する。平家物語4「すべからく賊衆に行き向うて其の罪を―・ふべし」
③罪を負わせてせめる。「殺人罪に―・われる」
④問題にする。「男女の別は―・わない」「指導力が―・われる」
➋人をおとずれ見舞う。
①訪問する。見舞う。万葉集20「なでしこが花のみ―・はむ君ならなくに」。天草本平家物語「昔はあの人々に―・はれうとはつゆも思ひよりまらせなんだことを」。「故郷に父母を―・う」
②亡き人を追善する。とむらう。詞花和歌集雑「人を―・ふ鐘の声こそあはれなれいつか我が身にならむとすらむ」。徒然草「さるはあと―・ふわざも絶えぬれば、いづれの人と名をだに知らず」
⇒問うに落ちず語るに落ちる
⇒問うは一度の恥、問わぬは末代の恥
とう【疾う】
形容詞「疾し」の連用形トクの音便。竹取物語「歩み―する馬をもちて」
と‐うトフ
「といふ」の約。「ちふ」「てふ」と同じ。万葉集5「さよひめが領巾ひれ振りき―君まつら山」
どう
川の合流点。渡ど。
どう【同】
①おなじであること。↔異。
②前に挙げたものを再び繰り返す場合に用いる語。「―大学」
どう【洞】
ほら。ほらあな。→とう(洞)
どう【胴】
①動物体の頭・頸・四肢・尾以外の部分。内部には内臓諸器官がある。
②一般に、物の中腹部。
㋐鎧よろい・具足または剣道の道具で、胸腹部をおおう部分。
㋑弦楽器や打楽器などの中空の主部。
㋒船の中腹部。
㋓額仕立の着物で、周縁にへりをとった内側の部分。傾城買四十八手「ひぢりめんの―にて」
③きもだま。こころ。度胸。浄瑠璃、女殺油地獄「坂東者の―強く」
④剣道で胴の部分に打つ決り手。
⇒胴据わる
どう【動】
うごくこと。かわること。↔静
どう【堂】ダウ
①賓客に接し、また、礼楽を行う建物。表座敷。表御殿。母屋もや。正殿。寝殿。
②神仏を祭る建物。
③衆人の集まる建物。「公会―」
④棟の高い家屋。住居。居室。
⑤商店の屋号または人の雅号などに添えていう語。「風月―」
⑥他人の敬称に用いる語。「母―」
⇒堂に入る
⇒堂に升り室に入る
どう【童】
こども。わらわ。わらべ。
どう【筒】
①双六・博奕などで、采さいを入れて振るつつ。また、それを振る役。枕草子145「かたきの、賽を責め請ひてとみにも入れねば―を盤の上に立てて待つに」
②賭博などのために席を貸してその出来高の歩合を取る人。筒元どうもと。筒取どうとり。
③轂こしきの俗称。源氏物語葵「榻しじなどもみな押し折られてすずろなる車の―にうちかけたれば」
④打楽器の部分名。胴。
→とう(筒)
どう【道】ダウ
(呉音。漢音はトウ)
①㋐人として守るべき条理。また、宇宙の原理。
㋑神仏の教え。また、仏教では特に、菩提・悟り、あるいはそのための実践のことをいう。
㋒道家の教え。道教。
②専門の学問・技芸・運動などの世界、また、その修業過程。「空手―入門」「コーヒー―」
③行政上の区画。
㋐中国の地方区画。唐には10道があり、明・清では省の下位区画。朝鮮には8道(現在は17道)がある。
㋑律令制下、畿内を中心とし、京都から通ずる道路によって全国を大別した称呼。東海道・東山道の類。
㋒普通地方公共団体の一つ。また、北海道の略称。→道州制
どう【銅】
①(copper)金属元素の一種。元素記号Cu 原子番号29。原子量63.55。自然銅としても産出するが、主要な鉱石は黄銅鉱・輝銅鉱など。赤色の金属で、展性・延性に富む。銀に次ぐ電気および熱の良導体。湿った空気中では緑青ろくしょうを生じる。硝酸・熱濃硫酸に溶ける。電線・器具・貨幣などの製造に用い、銅合金(青銅・黄銅など)や銅化合物の原料とする。あかがね。
自然銅
撮影:松原 聰
②銅貨を数えるとき使う語。東海道中膝栗毛初「ほかに百―地腹をきつて」
どう【幢】
①(→)「はたほこ」に同じ。
②仏・菩薩の法門の象徴として用いる旗。また、仏堂の荘厳しょうごんにも用いる。
③とばり。たれぎぬ。
どう【鐃】ダウ
⇒にょう
どう【如何】
〔副〕
①どのように。「その時には―しますか」
②相手の考えを問う語。「お一つ―」
どう
〔接頭〕
ののしり、いやしめる意を表す語。ど。「―掏摸すりめ」
どう
〔感〕
馬を制止する時の掛け声。
とう‐あ【東亜】
アジア州の東部、すなわち中国・朝鮮・日本などの諸国の汎称。
⇒とうあ‐どうぶん‐しょいん【東亜同文書院】
⇒とうあ‐にっぽう【東亜日報】
⇒とうあ‐れんめい【東亜連盟】
どう‐あい【胴間】‥アヒ
胴の長さ。胴のたけ。
どう‐あく【獰悪】ダウ‥
性質などが荒々しくわるづよいこと。夏目漱石、吾輩は猫である「書生といふ人間中で一番―な種類」
どう‐あげ【胴上げ・胴揚げ】
大勢で、ある人のからだを横ざまにかかえあげて、何回も投げあげること。多くはその人を祝福するためにする。「コーチを―する」
とう‐あずき【唐小豆】タウアヅキ
マメ科の常緑蔓草。アフリカ原産の薬用植物。葉は8〜12対の小葉から成る羽状複葉。秋、葉腋に淡黄色の小さな蝶形花を総状につけ、花後、数個の莢さやを密集する。種子はアズキ大で赤色、一端に黒斑があり、首飾りなどとする。莢果きょうかは猛毒で毒矢の原料とし、根茎・葉は甘味があり煎じて飲用する。南蛮小豆あずき。相思子。
どう‐あつ【動圧】
流れている流体が示す圧力のうち、流れの速度に関係する部分。流体の密度をρ、速度をvとするとき、その大きさはρv2/2
とうあつ‐せん【等圧線】
気圧の分布を示すために、気圧の等しい地点を連ねた線。天気図に使用。
どう‐あて【胴当】
(→)胴掛どうかけに同じ。
とうあ‐どうぶん‐しょいん【東亜同文書院】‥ヰン
日本の大陸政策の一環として東亜同文会が設立した専門学校。1900年(明治33)南京に南京同文書院として発足。同年8月上海に移転し、翌年東亜同文書院と改称。21年外務省管轄の専門学校として認可。46年廃校。→愛知大学。
⇒とう‐あ【東亜】
とうあ‐にっぽう【東亜日報】
韓国の代表的新聞の一つ。1920年創刊、40年強制廃刊されたが、第二次大戦後の45年末に再刊。論調は日本統治時代は右派民族主義、戦後は保守野党の立場。
⇒とう‐あ【東亜】
とう‐あぶみ【唐鐙】タウ‥
鐙の一種。唐鞍からくらに付属する輪鐙わあぶみ。
とう‐あみ【唐網】タウ‥
(→)投網とあみに同じ。〈日葡辞書〉
とう‐アルコール【糖アルコール】タウ‥
糖分子のカルボニル基を還元して得られる多価アルコールの総称。水に可溶、甘味をもつ。
とうあ‐れんめい【東亜連盟】
石原莞爾の指導により1939年に結成された国家主義団体である東亜連盟協会の略称。日中戦争の早期終結のため日本・中国・「満州国」の連盟を主張。46年GHQの指令により解散。
⇒とう‐あ【東亜】
とう‐あん【偸安】
(安きをぬすむ意)目先の安楽をむさぼること。一時しのぎ。一寸のがれ。
とう‐あん【答案】タフ‥
出された問題に対して書いた答え。答えをしるした文章。「―用紙」
とう‐あん【檔案】タウ‥
中国で、永久保存用の文書・記録。もと辺境との往復公文書をいい、多く木片に書き、壁にかけて保存した形が「かまち(檔・框)」に似るからいう。檔子。
どう‐あん【同行】
〔仏〕
⇒どうぎょう3
どうあん【道安】ダウ‥
①4世紀に活躍した中国仏教の確立者。常山扶柳の人。仏図澄ぶっとちょうに師事。般若経・禅観関係の経典の注釈、経典目録の作成、翻訳論、仏教儀礼の整備など幅広く活躍し、また、鳩摩羅什くまらじゅうの中国招聘に尽力した。釈道安。(312〜385)
②⇒せんどうあん(千道安)。
⇒どうあん‐がこい【道安囲】
どうあん‐がこい【道安囲】ダウ‥ガコヒ
千道安が好んだと伝える茶室の様式。客座と点前てまえ座の境に中柱を立て、袖壁に火灯口かとうぐちを開けてある。亭主は次の間で点前をする謙虚な気持を表した構成である。
⇒どうあん【道安】
とう‐あんご【冬安居】
〔仏〕陰暦10月16日から翌年の正月15日まで(臨済宗では2月15日まで)行う冬季の安居あんご。ふゆあんご。ゆきあんご。↔夏安居げあんご
どう‐アンモニア‐レーヨン【銅アンモニアレーヨン】
再生繊維の一つ。セルロースを銅アンモニア溶液に溶かし、これを細い孔から流水中に押し出してセルロースを糸状に再生したもの。キュプラともいう。商標名ベンベルグ。絹に似た光沢と感触をもち、洋服裏地・高級下着などに用いる。近年は吸水性不織布などもつくる。
とう‐い【当為】タウヰ
〔哲〕(Sollen ドイツ)「あること」(存在)および「あらざるをえないこと」(自然必然性)に対して、人間の理想として「まさになすべきこと」「まさにあるべきこと」を意味する。当為にはある目的の手段として要求されるものと、無条件的なものとがあり、カントは道徳法則は後者であると考えた。新カント学派は真・善・美等の規範的価値を超越的当為とした。不許不。ゾルレン。↔存在↔不可不
とう‐い【当意】タウ‥
その場で即座に考えたり工夫したりすること。好色二代男「―のうそをつきまぜ」
⇒とうい‐そくみょう【当意即妙】
とう‐い【東夷】
(東方のえびすの意)
①中華(黄河の中・下流地方)の東方に住む異民族。西戎・南蛮・北狄に対する。太平記26「―南蛮は虎の如く窺ひ、西戎北狄は竜の如く見る」
②(日本の東方に住むところから)蝦夷えぞの称。
③東国地方の武士を京都の人が呼んだ語。あずまえびす。平家物語11「国母官女は―西戎の手に従ひ」
とう‐い【東闈】‥ヰ
東宮の門。転じて、東宮すなわち皇太子の異称。古今著聞集2「―の位にそなはり」
とう‐い【島夷】タウ‥
中国で、南方の異民族に対する呼称。時代により対象が異なる。
とう‐い【討夷】タウ‥
夷狄をうちたいらげること。
とう‐い【湯医】タウ‥
温泉に入って病気を治すこと。湯治。
とう‐い【登位】‥ヰ
君主が位につくこと。登極。即位。
とう‐い【等位】‥ヰ
①等級。くらい。
②ひとしい等級・位置。
⇒とうい‐がいねん【等位概念】
⇒とうい‐こうぞう【等位構造】
⇒とうい‐せつ【等位節】
⇒とうい‐せつぞく【等位接続】
とう‐い【頭位】‥ヰ
〔医〕「胎位たいい」参照。
とう‐い【頭囲】‥ヰ
頭のまわり。また、その長さ。
とう‐い【擣衣】タウ‥
(「擣」は、たたく意)砧きぬたで衣をうつこと。〈[季]秋〉
どう‐い【同位】‥ヰ
同一の地位。同じ位置。
⇒どうい‐がいねん【同位概念】
⇒どうい‐かく【同位角】
⇒どうい‐げんそ【同位元素】
⇒どうい‐ごせん【同位語線】
⇒どうい‐たい【同位体】
⇒どういたい‐ぶんり【同位体分離】
どう‐い【同異】
同じことと異なること。
どう‐い【同意】
①同じ意味。
②同じ意見。同じ意思。
③他人の意見に賛成すること。「計画に―する」「―を得る」
⇒どうい‐ご【同意語】
⇒どうい‐しょめん【同意書面】
どう‐い【胴衣】
(→)胴着どうぎに同じ。
どう‐い【道衣】ダウ‥
道士の着る衣服。道服。
どう‐いう‥イフ
〔連体〕
どのような。どんな。「―料理が好きですか」「―風の吹き回しだ」
とうい‐がいねん【等位概念】‥ヰ‥
(→)同位概念に同じ。
⇒とう‐い【等位】
どうい‐がいねん【同位概念】‥ヰ‥
〔論〕(coordinate concept)同一の類概念に包括されている種概念同士をいう。例えば、科学を自然科学と人文科学とに分けた場合の両者がそれである。等位概念。等級概念。→類概念。
⇒どう‐い【同位】
どうい‐かく【同位角】‥ヰ‥
1直線が2直線と交わるとき、おのおのの直線の同側において、その直線と作る角。図においてαとα′。
同位角
⇒どう‐い【同位】
とういきでんとうもくろく【東域伝灯目録】‥ヰキ‥
興福寺僧永超が編集し、1094年(寛治8)青蓮院しょうれんいんに献じた仏書の目録。1巻。当時日本に現存する仏書千五百余部を宗派別に分け、撰者名・巻数などを簡潔に記していて、利用価値が高い。
どうい‐げんそ【同位元素】‥ヰ‥
(→)同位体に同じ。
⇒どう‐い【同位】
どうい‐ご【同意語】
(→)同義語に同じ。
⇒どう‐い【同意】
とうい‐こうぞう【等位構造】‥ヰ‥ザウ
〔言〕(coordinate structure)句や節が対等の関係で結び付いている構造。
⇒とう‐い【等位】
どうい‐ごせん【同位語線】‥ヰ‥
〔言〕(→)等語線に同じ。
⇒どう‐い【同位】
とうい‐じょう【糖衣錠】タウ‥ヂヤウ
飲みやすくするために外側を糖製品で包んだ錠剤。
どうい‐しょめん【同意書面】
検察官・被告人が証拠とすることに同意した書面。作成されたときの情況を考慮し、相当と認められるかぎりにおいて証拠能力をもつ。
⇒どう‐い【同意】
とういしりゃく【島夷誌略】タウ‥
14世紀中葉の南海諸国の地理・産物・風俗などを実地見聞の上で記した書。元の汪大淵撰。1巻。1349年ごろ成る。
とう‐いす【籐椅子】
トウの茎などを編んでつくった椅子。といす。〈[季]夏〉。田山花袋、髪「かれは其の縁側に備へてある―に体を横よこたへたまゝ」
とうい‐せつ【等位節】‥ヰ‥
〔言〕等位構造に現れる節。対立節。
⇒とう‐い【等位】
とうい‐せつぞく【等位接続】‥ヰ‥
〔言〕句または節を対等の関係で結ぶ接続の仕方。
⇒とう‐い【等位】
とうい‐そくみょう【当意即妙】タウ‥メウ
その場にうまく適応したすばやい機転。当座の機転。仏語の「当位即妙」(何事もそのままで妙なるはたらきを現ずること)から。「―の答え」
⇒とう‐い【当意】
どうい‐たい【同位体】‥ヰ‥
(isotope)原子番号が同じで、質量数が異なる元素。すなわち陽子の数が同じで、中性子の数の異なる原子核をもつ原子。水素と重水素の類。同位体は周期表上で同じ場所を占めるので、ギリシア語のisos(同じ)とtopos(場所)を合成して原語が与えられた。アイソトープ。
⇒どう‐い【同位】
どういたい‐ぶんり【同位体分離】‥ヰ‥
同位体混合物から着目する同位体を分離すること。化学的方法と物理的方法とに大別される。
⇒どう‐い【同位】
どう‐いたし‐まして【どう致しまして】
相手のお礼や詫びの言葉に対して、それをおだやかに打ち消して言う挨拶の言葉。
とう‐いつ【統一】
①多くのものを一つにまとめあげること。統すべ合わせて支配すること。「国を―する」「精神の―をはかる」「―見解」
②〔哲〕多を何らかの仕方で一としてとらえること。
⇒とういつ‐かがく【統一科学】
⇒とういつ‐がっこう【統一学校】
⇒とういつ‐こうどう【統一行動】
⇒とういつ‐こうはん【統一公判】
⇒とういつ‐せんせん【統一戦線】
⇒とういつ‐ちほうせんきょ【統一地方選挙】
⇒とういつ‐てき【統一的】
⇒とういつば‐りろん【統一場理論】
⇒とういつ‐ほう【統一法】
どう‐いつ【同一】
①同じであること。別物でないこと。「―人物」
②ひとしいこと。差のないこと。「―の待遇」
⇒どういつ‐がいねん【同一概念】
⇒どういつかちろうどう‐どういつちんぎん【同一価値労働同一賃金】
⇒どういつ‐げんり【同一原理】
⇒どういつ‐し【同一視】
⇒どういつ‐せい【同一性】
⇒どういつ‐たい【同一体】
⇒どういつ‐てつ【同一轍】
⇒どういつ‐てつがく【同一哲学】
⇒どういつ‐ほう【同一法】
⇒どういつ‐りつ【同一律】
⇒どういつろうどう‐どういつちんぎん【同一労働同一賃金】
どういつ‐がいねん【同一概念】
〔論〕(identical concept)言語形式は異なるが内包および外延の全く同じ概念。例えば、父母と両親、等辺三角形と等角三角形。
⇒どう‐いつ【同一】
とういつ‐かがく【統一科学】‥クワ‥
(unified science イギリス・Einheitswissenschaft ドイツ)論理実証主義の立場に基づき、一切の学問は共通の科学言語をもって方法的に統一することができるとする学問観。ウィーン学団がこの運動の中心で、シュリック・カルナップ・ライヘンバッハ・ノイラートが代表。
⇒とう‐いつ【統一】
どういつかちろうどう‐どういつちんぎん【同一価値労働同一賃金】‥ラウ‥
(comparable worth; pay equity)同一の価値があるとみなされる労働には同じ賃金を支払うという原則。主として性差別の撤廃をめざす運動の中で生まれた概念。→同一労働同一賃金。
⇒どう‐いつ【同一】
とういつ‐がっこう【統一学校】‥ガクカウ
(Einheitsschule ドイツ・école unique フランス)教育の機会均等の原理に基づき、指導層の学校と一般大衆の学校に分かれていた複線型の学校体系を改革し、統一的な学校体系を作ろうとする運動が目ざした学校形態をいう。19世紀末から20世紀にかけてヨーロッパ諸国、特にドイツ・フランスでこの運動が展開され、学制改革が行われた。
⇒とう‐いつ【統一】
どういつ‐げんり【同一原理】
〔論〕(principle of identity)思考原理の一つ。「AはAである」の形式で表されるもので、概念は、その思考過程において同一の意味を保持しなければならないということ。自同律。同一律。→思考の原理。
⇒どう‐いつ【同一】
とういつ‐こうどう【統一行動】‥カウ‥
共通の目的のために統一ある行動をすること。「―を乱す」
⇒とう‐いつ【統一】
とういつ‐こうはん【統一公判】
刑事訴訟において、ある社会的事件に関与した多数の被告人全員が、一つの法廷で統一的な審理・裁判をうけることをいう慣用語。
⇒とう‐いつ【統一】
どういつ‐し【同一視】
①区別せず、同一にみなして取り扱うこと。
②尊敬する他者の持つ特性や力を自分も持ちたい時、その他者と同一になろうとすることで、それらをとり入れようとすること。幼児の社会化には必須。防衛機制の一つ。
⇒どう‐いつ【同一】
どういつ‐せい【同一性】
(identity)
①一般に、二つ以上の相異なる事物がその性質の共通性の故に、その点では相互に区別できないこと(質的同一性)。
②狭義では、事物がそれ自身に同じであること(自己同一性・数的同一性)。特に人格が自己として一貫することをいう。
⇒どう‐いつ【同一】
とういつ‐せんせん【統一戦線】
(united front)政治運動などにおいて、ある共通の目標に対して諸党派または諸団体が協同して形成した持続的な運動形態。人民戦線の類。
⇒とう‐いつ【統一】
どういつ‐たい【同一体】
①同じからだ。同体。
②同一の関係。
③質と形との一致した物体。
⇒どう‐いつ【同一】
とういつ‐ちほうせんきょ【統一地方選挙】‥ハウ‥
地方公共団体の議会の議員および長の選挙期日を全国的に統一して行う選挙。公職選挙法にかかわらず、そのつど特例法を制定して行う。
⇒とう‐いつ【統一】
とういつ‐てき【統一的】
全体を統一したさま。統一がとれているさま。「―な行動」
⇒とう‐いつ【統一】
どういつ‐てつ【同一轍】
同じすじみち。「―を踏む」
⇒どう‐いつ【同一】
どういつ‐てつがく【同一哲学】
物質と精神、主観と客観とは本質的に異なった実体ではなく、一つの絶対的実体の現れ方の差で、実は同一であるとする哲学。スピノザ・シェリングの哲学。同一説。
⇒どう‐いつ【同一】
とういつば‐りろん【統一場理論】
〔理〕一般相対性理論を拡張して、重力場と電磁場を空間の性質として説明しようとした理論。さらに、素粒子間の相互作用をも含む、統一された単一の理論を指す場合もある。
⇒とう‐いつ【統一】
とういつ‐ほう【統一法】‥ハフ
(Act of Uniformity)イギリス国教会の礼拝儀式などを統一した法律。1549年に制定、メアリー1世により廃止されたが、59年エリザベス1世により再公布された。
⇒とう‐いつ【統一】
どういつ‐ほう【同一法】‥ハフ
〔数〕証明法の一つ。「AならばB」が成り立ち、Bが成立するのは唯一通りの場合しかないとき、「BならばA」が成り立つことを利用する。
⇒どう‐いつ【同一】
どういつ‐りつ【同一律】
(→)同一原理に同じ。自同律。
⇒どう‐いつ【同一】
どういつろうどう‐どういつちんぎん【同一労働同一賃金】‥ラウ‥
(equal pay for equal work)同一内容の労働には同一賃金を支払うという原則。男女差をはじめ、年齢・人種・信条などによる差別を撤廃する要求として主張された。
⇒どう‐いつ【同一】
とう‐いと【唐糸】タウ‥
機械紡績の綿糸の旧称。
とう‐いも【唐芋】タウ‥
サツマイモの別称。
とういん【洞院】‥ヰン
藤原氏北家の西園寺流の家名。西園寺公経の第3子実雄を祖とする。
⇒とういん‐きんかた【洞院公賢】
⇒とういん‐きんさだ【洞院公定】
⇒とういん‐さねひろ【洞院実
】
とう‐いん【党員】タウヰン
ある政党に属している人。「―名簿」
とう‐いん【唐音】タウ‥
⇒とうおん。〈日葡辞書〉
とう‐いん【唐寅】タウ‥
明代の画家。四大家の一人。院派(画院系)に数えられる。字は伯虎・子畏。号は六如など。江蘇呉県(蘇州)の人。郷試に首席(解元)となったが、会試で不正事件に連座、江南第一風流才子と自称して書画・詩文に遊ぶ。(1470〜1523)
とういん【唐韻】タウヰン
①中国の韻書。唐の孫愐そんめん撰。「切韻」を改訂増補し、特に字義の記載を増加したが、すでに散逸している。→切韻。
②唐時代の韻書の総称。
とう‐いん【登院】‥ヰン
院と名のつく機関へ出向くこと。特に、議員として衆議院・参議院に出席すること。
⇒とういん‐ていし【登院停止】
とう‐いん【頭韻】‥ヰン
語頭と同一の韻を繰り返すもの。「つらつら椿」の類。また、詩歌で句頭または語頭に同一の韻を繰り返したもの。↔脚韻。→押韻おういん
どう‐いん【同音】
⇒どうおん
どう‐いん【同韻】‥ヰン
韻が同じであること。同じ韻。
どう‐いん【動因】
①ある物事をひきおこす直接の原因。
②〔哲〕(→)動力因に同じ。
どう‐いん【動員】‥ヰン
①軍隊の平時編制を戦時編制に移すこと。戦争に必要な諸機関を編制し、特に兵士を召集すること。「―令」↔復員。
②戦争目的遂行のため、国内の資源や人間を統一管理のもとに集中すること。「産業―」「学徒―」
③転じて、ひろく或る目的のために人や物を集中すること。「社員を―する」
どう‐いん【導引】ダウ‥
①みちびくこと。道案内。
②道家で行う一種の治療・養生法。関節・体肢を屈伸・動作させたり、静座・摩擦・呼吸などを行なったりする。長生の法という。
③あんま。もみりょうじ。
どう‐いん【導因】ダウ‥
ある事態を導き出した原因。
とういん‐きんかた【洞院公賢】‥ヰン‥
南北朝時代の公家。はじめ後醍醐天皇の信任を得ていたが、両朝分裂後は北朝に重きをなす。太政大臣。有職故実に通じ、「皇代暦」「歴代最要鈔」「拾芥抄」などを著し、日記に「園太暦」がある。中園入道相国と号す。(1291〜1360)
⇒とういん【洞院】
とういん‐きんさだ【洞院公定】‥ヰン‥
南北朝時代の公家。実夏の子。左大臣。「尊卑分脈」を編し、日記がある。後中園左府。(1340〜1399)
⇒とういん【洞院】
とういん‐さねひろ【洞院実
】‥ヰン‥
室町時代の公家。満季の子。左大臣。有職故実に通じ、公賢の「拾芥抄」を補修し、「名目抄」を著す。世に東山左府という。(1409〜 )
⇒とういん【洞院】
とういん‐ていし【登院停止】‥ヰン‥
衆参両院議員に対する懲罰の一種。登院をある期間停止するもの。期間は30日以内。
⇒とう‐いん【登院】
とうインド‐がいしゃ【東印度会社】‥グワイ‥
⇒ひがしインドがいしゃ
とういんひじ【棠陰比事】タウ‥
宋の桂万栄が「疑獄集」「折獄亀鑑」などを参照して編んだ裁判小説集。1207年成る。144話。江戸初期、日本で訳点本・和訳本が刊行され、西鶴の「本朝桜陰比事」などが作られた。
とう‐う【凍雨】
①冬の雨。寒雨。
②みぞれ。
③雨滴が空中で凍結し、氷粒となって降って来るもの。「あられ」に似て透明なもの。
どう‐う【堂宇】ダウ‥
(「宇」は、のきの意)
①堂ののき。
②堂。殿堂。
トゥヴァル【Tuvalu】
⇒ツバル
ドゥー‐イット‐ユアセルフ【do-it-yourself】
(自分自身でしなさい、の意)家具などを、素人が手作りすること。家屋の簡単な修理やペンキ塗りなどにも言う。日曜大工。DIY
とう‐うえ【当上】タウウヘ
(→)今上きんじょうに同じ。
とう‐うす【唐臼】タウ‥
「磨臼すりうす」参照。
ドゥーチェ【Duce イタリア】
(指導者・統率者の意)イタリアで、ムッソリーニの公式称号。もともとはローマ時代に傭兵隊長に与えられた称号。
とう‐うちわ【唐団扇】タウウチハ
①中国風のうちわ。ひょうたん形または円形で、柄の端の孔に緒を通したもの。軍配団扇ぐんばいうちわに用いた。
②紋所の名。唐団扇1をかたどったもの。
どうう‐の‐とう【銅烏幢】
朝賀または即位礼に、紫宸殿の南庭に飾りとして立てた幢はたで、威儀の具の一種。高さ3丈の柱の上に、金盤蓮華座を重ね、その上に高さ3尺5寸で黄色金銅の3足の烏を据え、その下に玉7旒を垂れ、柄は黒塗に5色で雲形を描く。烏形うぎょう幢。
ドゥーフ【H. Doeff】
⇒ズーフ
ドゥーマ【Duma ロシア】
ロシアの国会下院。1906年憲法で開設。4次を数えたが、ロシア革命で解散。93年憲法で再開設。
どう‐うら【胴裏】
袷あわせ・綿入れなど着物の裏地で、胴に用いる部分。→和服(図)
とう‐うりょう‐せん【等雨量線】‥リヤウ‥
雨量の等しい地点を地図上に連ねた線。
トゥール【Tours】
フランス中部の都市。ロワール川中流に位置し、葡萄酒醸造・陶器などの伝統工業で名高い。732年のイスラム教徒とフランク王国軍との戦(トゥール‐ポアチエの戦)の地。バルザックの生地。人口13万3千(1999)。
トゥールーズ【Toulouse】
フランス南部の都市。ガロンヌ川に沿い、アキテーヌ地方南部の航空機産業をはじめとする商工業・交通の要地。人口39万(1999)。
トゥーロン【Toulon】
フランス南東部、地中海に臨む港湾都市。海軍兵学校・造船所・海軍基地がある。人口16万1千(1999)。
とう‐うん【東雲】
①東方の雲。
②しののめ。あけがた。
とう‐うん【凍雲】
雪模様の雲。冬空の雲。
とう‐えい【冬営】
①冬の陣営。また、陣営を張って冬を越すこと。
②転じて、冬の寒期を越す用意。
とう‐えい【灯影】
ともしび。また、ともしびのかげ。
とう‐えい【投影】
①物体のうつった影。
②物の見え方や解釈の仕方に、心の内面が表現されること。また、物事が他に影響すること。「時代精神の―」
③投影図法によって平面上に描かれた図形。また、その図形を描くこと。投象。射影。
⇒とうえい‐が【投影画】
⇒とうえい‐が‐ほう【投影画法】
⇒とうえい‐ず【投影図】
⇒とうえい‐ず‐ほう【投影図法】
⇒とうえい‐せん【投影線】
⇒とうえい‐ほう【投影法】
⇒とうえい‐めん【投影面】
とうえい【東映】
日本の映画会社。映画の製作・興行を行う。1949年設立の東京映画配給が、51年に東横映画と太泉映画を吸収合併して発足。時代劇・任侠・アニメーション映画で一時代を画す。
とうえい【東営】
(Dongying)中国山東省北部、黄河の河口近くに位置する都市。勝利油田の所在地で、石油工業が盛ん。人口78万9千(2000)。
とう‐えい【東瀛】
①東方の大海。東海。
②転じて、日本の意。
とう‐えい【倒影】タウ‥
①水面などに、さかさにうつったかげ。
②夕日のかげ。
とう‐えい【登営】
⇒とえい
とうえい‐が【投影画】‥グワ
投影図法によって描いた図形。
⇒とう‐えい【投影】
とうえい‐が‐ほう【投影画法】‥グワハフ
(→)投影図法に同じ。
⇒とう‐えい【投影】
とうえい‐ざん【東叡山】
(東の比叡山の意)東京上野の寛永寺の山号。
とうえい‐ず【投影図】‥ヅ
(→)投影画に同じ。
⇒とう‐えい【投影】
とうえい‐ず‐ほう【投影図法】‥ヅハフ
空間にある物体の位置・形状を1点または無限遠点から見て、一平面上に表す図法。視点と物体上の点を結んだ直線を一平面上に会して、そこに図形を描く法。投象法。
⇒とう‐えい【投影】
とうえい‐せん【投影線】
投影図法で、視点と物体上の点とその点の投影とを結ぶ直線。投射線。
⇒とう‐えい【投影】
とう‐えいちょう【鄧穎超】‥テウ
(Deng Yingchao)中国の政治家・女性運動指導者。河南信陽の人。天津女子師範在学中、五‐四運動に参加、周恩来と知り、のち結婚。中国共産党政治局員・婦女連合会名誉主席・人民政治協商会議主席などを歴任。(1904〜1992)
とうえい‐ほう【投影法】‥ハフ
①(→)投影図法に同じ。
②〔心〕あいまいな図形などを見せて、それに対する反応をもとに心の内部や性格などを明らかにしようとする心理検査の手法。TATやロールシャッハ‐テストなど。投射法。
⇒とう‐えい【投影】
とうえい‐めん【投影面】
物体を一平面上に投影する場合、その平面をいう。
⇒とう‐えい【投影】
トウェーン【M. Twain】
⇒マーク=トウェーン
どう‐えき【道駅】ダウ‥
(→)宿駅に同じ。
とう‐えん
②中国古来の台付の皿または鉢。食物を盛る。陶製・青銅製・木製などで、祭器にも用いる。日本の高坏たかつきにあたる。太平記20「一―の食を得ても衆と共に分ちて食し」
とう【東】
①方角の一つ。ひがし。
②東京の略。
とう【東】
姓氏の一つ。千葉氏の支族。
⇒とう‐の‐つねより【東常縁】
⇒とう‐やしゅう【東野州】
とう【洞】
朝鮮の地方区画の最小のもの。「面」の下に位する。→どう(洞)
とう【党】タウ
①なかま。ともがら。「―を与くむ」
②中世、武士の集団。鎌倉後期から南北朝時代にかけて、中小武士が血縁的、特に地域的に結合したもの。「武蔵七―」
③主義・思想などを同じくする者によって組織される政治結社。政党。
とう【唐】タウ
①中国の王朝。李唐。唐国公の李淵(高祖)が隋の3世恭帝の禅譲を受けて建てた統一王朝。都は長安。均田制・租庸調・府兵制に基礎を置く律令制度が整備され、政治・文化が一大発展を遂げ、世界的な文明国となった。20世哀帝の時、朱全忠に滅ぼされた。(618〜907)→遣唐使。
②後唐。中国五代の一国。都は洛陽。(923〜936)
③南唐。中国五代十国の一つ。都は金陵(南京)。(937〜975)
④広く中国に関係する事物に冠していう語。から。
⑤外国の意。西欧諸国及び南洋から渡来した物にも添えて用いた。「―なす」
⑥転じて、ある語に添えて、形の普通と異なる意を表す語。
唐(歴代世系)
⇒唐へ投銀
とう【套】
かさねること。おおうこと。かさね。また、帙ちつを数える語。「衣服1―」
とう【盗】タウ
①ぬすむこと。ぬすみ。また、ぬすびと。
②野球で、盗塁を数える語。
⇒盗に食を齎す
とう【陶】タウ
やきもの。せともの。すえ。
とう【塔】タフ
①〔仏〕(梵語stūpa 卒塔婆・塔婆とも)仏陀の骨や髪または一般に聖遺物をまつるために土石を椀形に盛り、あるいは煉瓦を積んで作った建造物。聖跡を標示するために作った支提しだい(梵語caitya)を塔と呼ぶこともある。中国に伝えられて楼閣建築と結びつき、独特の木造・塼せん造などの層塔が成立した。日本では木造塔が多く、三重・五重の層塔や多宝塔・根本大塔などがある。地中や地表面上の仏舎利収容部、心柱、頂上の相輪に本来の塔の名残が見られる。石造には五輪塔や宝篋印塔などがある。→卒塔婆そとば。
②高くそびえ立つ建造物。「テレビ―」
とう【棟】
①むね。むなぎ。
②長いむねの建物。「研究―」
とう【湯】タウ
①温泉。また温泉、温泉地を数える語。「箱根七―」
②商(殷)の湯王のこと。
⇒湯の盤銘
とう【登】
(慣用音はト)能登国のとのくにの略。
とう【等】
①順位。階級。「―に入る」
②複数を表し、また、同類の他を省略するのに用いる語。など。ども。たち。ら。「英仏―の先進国」
とう【答】タフ
①こたえ。返事。
②返礼。源氏物語宿木「下りて―の拝、し給ふ御ありさまども」
③意趣返し。返報。復讐。枕草子276「これが―はかならずせんと思ふらんと」
とう【筒】
竹のつつ。中空で細長いもの。→どう(筒)
とう【統】
①ひとつながりのもの。つづきあい。血すじ。
②地層区分の一単位で、地質時代の「世」に対応するもの。
③建網たてあみを数える語。
とう【塘】タウ
つつみ。どて。
とう【骰】
さいころ。骰子。狂言、双六「―は須弥山を表したり」
とう【糖】タウ
①あめ。また、サトウキビなどから製する甘味料。
②水にとけて甘味を呈する炭水化物。単糖(果糖・ブドウ糖)・二糖(蔗糖・麦芽糖)など。一般に蔗糖を指すことが多い。
③広く、糖質、すなわち炭水化物の総称。
とう【頭】
(呉音はズ、唐音はチョウ・チュウ、慣用音はト)
①組織の長。おさ。首領。
②蔵人頭くろうどのとうの略。
③旧制の宮内省で、宗秩寮以外の寮に設置された長官。寮務を掌理し、部下職員を監督した勅任官。
④宮座ほか諸種の寄合で、世話役の称。頭人。頭屋とうや。当とう。
⑤牛・馬・犬などの動物を数える語。
→ず(頭)
とう【壔】タウ
〔数〕柱体または柱面のこと。柱ちゅう。
とう【藤】
藤原氏の略。
とう【籐】
ヤシ科トウ属(広義にはキリンケツ属なども含めて約600種)植物の総称。中国南部・熱帯アジアに自生する蔓性木本。多くは先端の曲がったとげで他の植物にからみつく。茎は極めて長く、時に200メートルに達し、節ごとに羽状複葉を互生。花は微細で、多数穂状に集まる。茎は強靱で、籐椅子・ステッキ・細工物に用いる。ラタン。
とう【纛】タウ
竿の先端にすえた、ヤクの黒毛の尾、また、黒毛の馬の尾。のちには苧おを黒く染めたものを用いる。竜像などの幡はたを懸け、即位式・大嘗祭・御禊などに用いる。みはた。おにがしら。→大纛
と‐う【杜宇】
ホトトギスの異称。
と・う【問う・訪う】トフ
〔他五〕
➊《問》物事を尋ねただして返答をはっきりさせる。
①聞きただす。たずねる。質問する。古事記中「燃ゆる火の火中に立ちて―・ひし君はも」。天草本平家物語「これは都から流されられた俊寛といふ人の行くへを知つたかと―・ふに」。「道を―・う」「安否を―・う」「民意を―・う」
②罪を問いただす。詰問する。平家物語4「すべからく賊衆に行き向うて其の罪を―・ふべし」
③罪を負わせてせめる。「殺人罪に―・われる」
④問題にする。「男女の別は―・わない」「指導力が―・われる」
➋人をおとずれ見舞う。
①訪問する。見舞う。万葉集20「なでしこが花のみ―・はむ君ならなくに」。天草本平家物語「昔はあの人々に―・はれうとはつゆも思ひよりまらせなんだことを」。「故郷に父母を―・う」
②亡き人を追善する。とむらう。詞花和歌集雑「人を―・ふ鐘の声こそあはれなれいつか我が身にならむとすらむ」。徒然草「さるはあと―・ふわざも絶えぬれば、いづれの人と名をだに知らず」
⇒問うに落ちず語るに落ちる
⇒問うは一度の恥、問わぬは末代の恥
とう【疾う】
形容詞「疾し」の連用形トクの音便。竹取物語「歩み―する馬をもちて」
と‐うトフ
「といふ」の約。「ちふ」「てふ」と同じ。万葉集5「さよひめが領巾ひれ振りき―君まつら山」
どう
川の合流点。渡ど。
どう【同】
①おなじであること。↔異。
②前に挙げたものを再び繰り返す場合に用いる語。「―大学」
どう【洞】
ほら。ほらあな。→とう(洞)
どう【胴】
①動物体の頭・頸・四肢・尾以外の部分。内部には内臓諸器官がある。
②一般に、物の中腹部。
㋐鎧よろい・具足または剣道の道具で、胸腹部をおおう部分。
㋑弦楽器や打楽器などの中空の主部。
㋒船の中腹部。
㋓額仕立の着物で、周縁にへりをとった内側の部分。傾城買四十八手「ひぢりめんの―にて」
③きもだま。こころ。度胸。浄瑠璃、女殺油地獄「坂東者の―強く」
④剣道で胴の部分に打つ決り手。
⇒胴据わる
どう【動】
うごくこと。かわること。↔静
どう【堂】ダウ
①賓客に接し、また、礼楽を行う建物。表座敷。表御殿。母屋もや。正殿。寝殿。
②神仏を祭る建物。
③衆人の集まる建物。「公会―」
④棟の高い家屋。住居。居室。
⑤商店の屋号または人の雅号などに添えていう語。「風月―」
⑥他人の敬称に用いる語。「母―」
⇒堂に入る
⇒堂に升り室に入る
どう【童】
こども。わらわ。わらべ。
どう【筒】
①双六・博奕などで、采さいを入れて振るつつ。また、それを振る役。枕草子145「かたきの、賽を責め請ひてとみにも入れねば―を盤の上に立てて待つに」
②賭博などのために席を貸してその出来高の歩合を取る人。筒元どうもと。筒取どうとり。
③轂こしきの俗称。源氏物語葵「榻しじなどもみな押し折られてすずろなる車の―にうちかけたれば」
④打楽器の部分名。胴。
→とう(筒)
どう【道】ダウ
(呉音。漢音はトウ)
①㋐人として守るべき条理。また、宇宙の原理。
㋑神仏の教え。また、仏教では特に、菩提・悟り、あるいはそのための実践のことをいう。
㋒道家の教え。道教。
②専門の学問・技芸・運動などの世界、また、その修業過程。「空手―入門」「コーヒー―」
③行政上の区画。
㋐中国の地方区画。唐には10道があり、明・清では省の下位区画。朝鮮には8道(現在は17道)がある。
㋑律令制下、畿内を中心とし、京都から通ずる道路によって全国を大別した称呼。東海道・東山道の類。
㋒普通地方公共団体の一つ。また、北海道の略称。→道州制
どう【銅】
①(copper)金属元素の一種。元素記号Cu 原子番号29。原子量63.55。自然銅としても産出するが、主要な鉱石は黄銅鉱・輝銅鉱など。赤色の金属で、展性・延性に富む。銀に次ぐ電気および熱の良導体。湿った空気中では緑青ろくしょうを生じる。硝酸・熱濃硫酸に溶ける。電線・器具・貨幣などの製造に用い、銅合金(青銅・黄銅など)や銅化合物の原料とする。あかがね。
自然銅
撮影:松原 聰
②銅貨を数えるとき使う語。東海道中膝栗毛初「ほかに百―地腹をきつて」
どう【幢】
①(→)「はたほこ」に同じ。
②仏・菩薩の法門の象徴として用いる旗。また、仏堂の荘厳しょうごんにも用いる。
③とばり。たれぎぬ。
どう【鐃】ダウ
⇒にょう
どう【如何】
〔副〕
①どのように。「その時には―しますか」
②相手の考えを問う語。「お一つ―」
どう
〔接頭〕
ののしり、いやしめる意を表す語。ど。「―掏摸すりめ」
どう
〔感〕
馬を制止する時の掛け声。
とう‐あ【東亜】
アジア州の東部、すなわち中国・朝鮮・日本などの諸国の汎称。
⇒とうあ‐どうぶん‐しょいん【東亜同文書院】
⇒とうあ‐にっぽう【東亜日報】
⇒とうあ‐れんめい【東亜連盟】
どう‐あい【胴間】‥アヒ
胴の長さ。胴のたけ。
どう‐あく【獰悪】ダウ‥
性質などが荒々しくわるづよいこと。夏目漱石、吾輩は猫である「書生といふ人間中で一番―な種類」
どう‐あげ【胴上げ・胴揚げ】
大勢で、ある人のからだを横ざまにかかえあげて、何回も投げあげること。多くはその人を祝福するためにする。「コーチを―する」
とう‐あずき【唐小豆】タウアヅキ
マメ科の常緑蔓草。アフリカ原産の薬用植物。葉は8〜12対の小葉から成る羽状複葉。秋、葉腋に淡黄色の小さな蝶形花を総状につけ、花後、数個の莢さやを密集する。種子はアズキ大で赤色、一端に黒斑があり、首飾りなどとする。莢果きょうかは猛毒で毒矢の原料とし、根茎・葉は甘味があり煎じて飲用する。南蛮小豆あずき。相思子。
どう‐あつ【動圧】
流れている流体が示す圧力のうち、流れの速度に関係する部分。流体の密度をρ、速度をvとするとき、その大きさはρv2/2
とうあつ‐せん【等圧線】
気圧の分布を示すために、気圧の等しい地点を連ねた線。天気図に使用。
どう‐あて【胴当】
(→)胴掛どうかけに同じ。
とうあ‐どうぶん‐しょいん【東亜同文書院】‥ヰン
日本の大陸政策の一環として東亜同文会が設立した専門学校。1900年(明治33)南京に南京同文書院として発足。同年8月上海に移転し、翌年東亜同文書院と改称。21年外務省管轄の専門学校として認可。46年廃校。→愛知大学。
⇒とう‐あ【東亜】
とうあ‐にっぽう【東亜日報】
韓国の代表的新聞の一つ。1920年創刊、40年強制廃刊されたが、第二次大戦後の45年末に再刊。論調は日本統治時代は右派民族主義、戦後は保守野党の立場。
⇒とう‐あ【東亜】
とう‐あぶみ【唐鐙】タウ‥
鐙の一種。唐鞍からくらに付属する輪鐙わあぶみ。
とう‐あみ【唐網】タウ‥
(→)投網とあみに同じ。〈日葡辞書〉
とう‐アルコール【糖アルコール】タウ‥
糖分子のカルボニル基を還元して得られる多価アルコールの総称。水に可溶、甘味をもつ。
とうあ‐れんめい【東亜連盟】
石原莞爾の指導により1939年に結成された国家主義団体である東亜連盟協会の略称。日中戦争の早期終結のため日本・中国・「満州国」の連盟を主張。46年GHQの指令により解散。
⇒とう‐あ【東亜】
とう‐あん【偸安】
(安きをぬすむ意)目先の安楽をむさぼること。一時しのぎ。一寸のがれ。
とう‐あん【答案】タフ‥
出された問題に対して書いた答え。答えをしるした文章。「―用紙」
とう‐あん【檔案】タウ‥
中国で、永久保存用の文書・記録。もと辺境との往復公文書をいい、多く木片に書き、壁にかけて保存した形が「かまち(檔・框)」に似るからいう。檔子。
どう‐あん【同行】
〔仏〕
⇒どうぎょう3
どうあん【道安】ダウ‥
①4世紀に活躍した中国仏教の確立者。常山扶柳の人。仏図澄ぶっとちょうに師事。般若経・禅観関係の経典の注釈、経典目録の作成、翻訳論、仏教儀礼の整備など幅広く活躍し、また、鳩摩羅什くまらじゅうの中国招聘に尽力した。釈道安。(312〜385)
②⇒せんどうあん(千道安)。
⇒どうあん‐がこい【道安囲】
どうあん‐がこい【道安囲】ダウ‥ガコヒ
千道安が好んだと伝える茶室の様式。客座と点前てまえ座の境に中柱を立て、袖壁に火灯口かとうぐちを開けてある。亭主は次の間で点前をする謙虚な気持を表した構成である。
⇒どうあん【道安】
とう‐あんご【冬安居】
〔仏〕陰暦10月16日から翌年の正月15日まで(臨済宗では2月15日まで)行う冬季の安居あんご。ふゆあんご。ゆきあんご。↔夏安居げあんご
どう‐アンモニア‐レーヨン【銅アンモニアレーヨン】
再生繊維の一つ。セルロースを銅アンモニア溶液に溶かし、これを細い孔から流水中に押し出してセルロースを糸状に再生したもの。キュプラともいう。商標名ベンベルグ。絹に似た光沢と感触をもち、洋服裏地・高級下着などに用いる。近年は吸水性不織布などもつくる。
とう‐い【当為】タウヰ
〔哲〕(Sollen ドイツ)「あること」(存在)および「あらざるをえないこと」(自然必然性)に対して、人間の理想として「まさになすべきこと」「まさにあるべきこと」を意味する。当為にはある目的の手段として要求されるものと、無条件的なものとがあり、カントは道徳法則は後者であると考えた。新カント学派は真・善・美等の規範的価値を超越的当為とした。不許不。ゾルレン。↔存在↔不可不
とう‐い【当意】タウ‥
その場で即座に考えたり工夫したりすること。好色二代男「―のうそをつきまぜ」
⇒とうい‐そくみょう【当意即妙】
とう‐い【東夷】
(東方のえびすの意)
①中華(黄河の中・下流地方)の東方に住む異民族。西戎・南蛮・北狄に対する。太平記26「―南蛮は虎の如く窺ひ、西戎北狄は竜の如く見る」
②(日本の東方に住むところから)蝦夷えぞの称。
③東国地方の武士を京都の人が呼んだ語。あずまえびす。平家物語11「国母官女は―西戎の手に従ひ」
とう‐い【東闈】‥ヰ
東宮の門。転じて、東宮すなわち皇太子の異称。古今著聞集2「―の位にそなはり」
とう‐い【島夷】タウ‥
中国で、南方の異民族に対する呼称。時代により対象が異なる。
とう‐い【討夷】タウ‥
夷狄をうちたいらげること。
とう‐い【湯医】タウ‥
温泉に入って病気を治すこと。湯治。
とう‐い【登位】‥ヰ
君主が位につくこと。登極。即位。
とう‐い【等位】‥ヰ
①等級。くらい。
②ひとしい等級・位置。
⇒とうい‐がいねん【等位概念】
⇒とうい‐こうぞう【等位構造】
⇒とうい‐せつ【等位節】
⇒とうい‐せつぞく【等位接続】
とう‐い【頭位】‥ヰ
〔医〕「胎位たいい」参照。
とう‐い【頭囲】‥ヰ
頭のまわり。また、その長さ。
とう‐い【擣衣】タウ‥
(「擣」は、たたく意)砧きぬたで衣をうつこと。〈[季]秋〉
どう‐い【同位】‥ヰ
同一の地位。同じ位置。
⇒どうい‐がいねん【同位概念】
⇒どうい‐かく【同位角】
⇒どうい‐げんそ【同位元素】
⇒どうい‐ごせん【同位語線】
⇒どうい‐たい【同位体】
⇒どういたい‐ぶんり【同位体分離】
どう‐い【同異】
同じことと異なること。
どう‐い【同意】
①同じ意味。
②同じ意見。同じ意思。
③他人の意見に賛成すること。「計画に―する」「―を得る」
⇒どうい‐ご【同意語】
⇒どうい‐しょめん【同意書面】
どう‐い【胴衣】
(→)胴着どうぎに同じ。
どう‐い【道衣】ダウ‥
道士の着る衣服。道服。
どう‐いう‥イフ
〔連体〕
どのような。どんな。「―料理が好きですか」「―風の吹き回しだ」
とうい‐がいねん【等位概念】‥ヰ‥
(→)同位概念に同じ。
⇒とう‐い【等位】
どうい‐がいねん【同位概念】‥ヰ‥
〔論〕(coordinate concept)同一の類概念に包括されている種概念同士をいう。例えば、科学を自然科学と人文科学とに分けた場合の両者がそれである。等位概念。等級概念。→類概念。
⇒どう‐い【同位】
どうい‐かく【同位角】‥ヰ‥
1直線が2直線と交わるとき、おのおのの直線の同側において、その直線と作る角。図においてαとα′。
同位角
⇒どう‐い【同位】
とういきでんとうもくろく【東域伝灯目録】‥ヰキ‥
興福寺僧永超が編集し、1094年(寛治8)青蓮院しょうれんいんに献じた仏書の目録。1巻。当時日本に現存する仏書千五百余部を宗派別に分け、撰者名・巻数などを簡潔に記していて、利用価値が高い。
どうい‐げんそ【同位元素】‥ヰ‥
(→)同位体に同じ。
⇒どう‐い【同位】
どうい‐ご【同意語】
(→)同義語に同じ。
⇒どう‐い【同意】
とうい‐こうぞう【等位構造】‥ヰ‥ザウ
〔言〕(coordinate structure)句や節が対等の関係で結び付いている構造。
⇒とう‐い【等位】
どうい‐ごせん【同位語線】‥ヰ‥
〔言〕(→)等語線に同じ。
⇒どう‐い【同位】
とうい‐じょう【糖衣錠】タウ‥ヂヤウ
飲みやすくするために外側を糖製品で包んだ錠剤。
どうい‐しょめん【同意書面】
検察官・被告人が証拠とすることに同意した書面。作成されたときの情況を考慮し、相当と認められるかぎりにおいて証拠能力をもつ。
⇒どう‐い【同意】
とういしりゃく【島夷誌略】タウ‥
14世紀中葉の南海諸国の地理・産物・風俗などを実地見聞の上で記した書。元の汪大淵撰。1巻。1349年ごろ成る。
とう‐いす【籐椅子】
トウの茎などを編んでつくった椅子。といす。〈[季]夏〉。田山花袋、髪「かれは其の縁側に備へてある―に体を横よこたへたまゝ」
とうい‐せつ【等位節】‥ヰ‥
〔言〕等位構造に現れる節。対立節。
⇒とう‐い【等位】
とうい‐せつぞく【等位接続】‥ヰ‥
〔言〕句または節を対等の関係で結ぶ接続の仕方。
⇒とう‐い【等位】
とうい‐そくみょう【当意即妙】タウ‥メウ
その場にうまく適応したすばやい機転。当座の機転。仏語の「当位即妙」(何事もそのままで妙なるはたらきを現ずること)から。「―の答え」
⇒とう‐い【当意】
どうい‐たい【同位体】‥ヰ‥
(isotope)原子番号が同じで、質量数が異なる元素。すなわち陽子の数が同じで、中性子の数の異なる原子核をもつ原子。水素と重水素の類。同位体は周期表上で同じ場所を占めるので、ギリシア語のisos(同じ)とtopos(場所)を合成して原語が与えられた。アイソトープ。
⇒どう‐い【同位】
どういたい‐ぶんり【同位体分離】‥ヰ‥
同位体混合物から着目する同位体を分離すること。化学的方法と物理的方法とに大別される。
⇒どう‐い【同位】
どう‐いたし‐まして【どう致しまして】
相手のお礼や詫びの言葉に対して、それをおだやかに打ち消して言う挨拶の言葉。
とう‐いつ【統一】
①多くのものを一つにまとめあげること。統すべ合わせて支配すること。「国を―する」「精神の―をはかる」「―見解」
②〔哲〕多を何らかの仕方で一としてとらえること。
⇒とういつ‐かがく【統一科学】
⇒とういつ‐がっこう【統一学校】
⇒とういつ‐こうどう【統一行動】
⇒とういつ‐こうはん【統一公判】
⇒とういつ‐せんせん【統一戦線】
⇒とういつ‐ちほうせんきょ【統一地方選挙】
⇒とういつ‐てき【統一的】
⇒とういつば‐りろん【統一場理論】
⇒とういつ‐ほう【統一法】
どう‐いつ【同一】
①同じであること。別物でないこと。「―人物」
②ひとしいこと。差のないこと。「―の待遇」
⇒どういつ‐がいねん【同一概念】
⇒どういつかちろうどう‐どういつちんぎん【同一価値労働同一賃金】
⇒どういつ‐げんり【同一原理】
⇒どういつ‐し【同一視】
⇒どういつ‐せい【同一性】
⇒どういつ‐たい【同一体】
⇒どういつ‐てつ【同一轍】
⇒どういつ‐てつがく【同一哲学】
⇒どういつ‐ほう【同一法】
⇒どういつ‐りつ【同一律】
⇒どういつろうどう‐どういつちんぎん【同一労働同一賃金】
どういつ‐がいねん【同一概念】
〔論〕(identical concept)言語形式は異なるが内包および外延の全く同じ概念。例えば、父母と両親、等辺三角形と等角三角形。
⇒どう‐いつ【同一】
とういつ‐かがく【統一科学】‥クワ‥
(unified science イギリス・Einheitswissenschaft ドイツ)論理実証主義の立場に基づき、一切の学問は共通の科学言語をもって方法的に統一することができるとする学問観。ウィーン学団がこの運動の中心で、シュリック・カルナップ・ライヘンバッハ・ノイラートが代表。
⇒とう‐いつ【統一】
どういつかちろうどう‐どういつちんぎん【同一価値労働同一賃金】‥ラウ‥
(comparable worth; pay equity)同一の価値があるとみなされる労働には同じ賃金を支払うという原則。主として性差別の撤廃をめざす運動の中で生まれた概念。→同一労働同一賃金。
⇒どう‐いつ【同一】
とういつ‐がっこう【統一学校】‥ガクカウ
(Einheitsschule ドイツ・école unique フランス)教育の機会均等の原理に基づき、指導層の学校と一般大衆の学校に分かれていた複線型の学校体系を改革し、統一的な学校体系を作ろうとする運動が目ざした学校形態をいう。19世紀末から20世紀にかけてヨーロッパ諸国、特にドイツ・フランスでこの運動が展開され、学制改革が行われた。
⇒とう‐いつ【統一】
どういつ‐げんり【同一原理】
〔論〕(principle of identity)思考原理の一つ。「AはAである」の形式で表されるもので、概念は、その思考過程において同一の意味を保持しなければならないということ。自同律。同一律。→思考の原理。
⇒どう‐いつ【同一】
とういつ‐こうどう【統一行動】‥カウ‥
共通の目的のために統一ある行動をすること。「―を乱す」
⇒とう‐いつ【統一】
とういつ‐こうはん【統一公判】
刑事訴訟において、ある社会的事件に関与した多数の被告人全員が、一つの法廷で統一的な審理・裁判をうけることをいう慣用語。
⇒とう‐いつ【統一】
どういつ‐し【同一視】
①区別せず、同一にみなして取り扱うこと。
②尊敬する他者の持つ特性や力を自分も持ちたい時、その他者と同一になろうとすることで、それらをとり入れようとすること。幼児の社会化には必須。防衛機制の一つ。
⇒どう‐いつ【同一】
どういつ‐せい【同一性】
(identity)
①一般に、二つ以上の相異なる事物がその性質の共通性の故に、その点では相互に区別できないこと(質的同一性)。
②狭義では、事物がそれ自身に同じであること(自己同一性・数的同一性)。特に人格が自己として一貫することをいう。
⇒どう‐いつ【同一】
とういつ‐せんせん【統一戦線】
(united front)政治運動などにおいて、ある共通の目標に対して諸党派または諸団体が協同して形成した持続的な運動形態。人民戦線の類。
⇒とう‐いつ【統一】
どういつ‐たい【同一体】
①同じからだ。同体。
②同一の関係。
③質と形との一致した物体。
⇒どう‐いつ【同一】
とういつ‐ちほうせんきょ【統一地方選挙】‥ハウ‥
地方公共団体の議会の議員および長の選挙期日を全国的に統一して行う選挙。公職選挙法にかかわらず、そのつど特例法を制定して行う。
⇒とう‐いつ【統一】
とういつ‐てき【統一的】
全体を統一したさま。統一がとれているさま。「―な行動」
⇒とう‐いつ【統一】
どういつ‐てつ【同一轍】
同じすじみち。「―を踏む」
⇒どう‐いつ【同一】
どういつ‐てつがく【同一哲学】
物質と精神、主観と客観とは本質的に異なった実体ではなく、一つの絶対的実体の現れ方の差で、実は同一であるとする哲学。スピノザ・シェリングの哲学。同一説。
⇒どう‐いつ【同一】
とういつば‐りろん【統一場理論】
〔理〕一般相対性理論を拡張して、重力場と電磁場を空間の性質として説明しようとした理論。さらに、素粒子間の相互作用をも含む、統一された単一の理論を指す場合もある。
⇒とう‐いつ【統一】
とういつ‐ほう【統一法】‥ハフ
(Act of Uniformity)イギリス国教会の礼拝儀式などを統一した法律。1549年に制定、メアリー1世により廃止されたが、59年エリザベス1世により再公布された。
⇒とう‐いつ【統一】
どういつ‐ほう【同一法】‥ハフ
〔数〕証明法の一つ。「AならばB」が成り立ち、Bが成立するのは唯一通りの場合しかないとき、「BならばA」が成り立つことを利用する。
⇒どう‐いつ【同一】
どういつ‐りつ【同一律】
(→)同一原理に同じ。自同律。
⇒どう‐いつ【同一】
どういつろうどう‐どういつちんぎん【同一労働同一賃金】‥ラウ‥
(equal pay for equal work)同一内容の労働には同一賃金を支払うという原則。男女差をはじめ、年齢・人種・信条などによる差別を撤廃する要求として主張された。
⇒どう‐いつ【同一】
とう‐いと【唐糸】タウ‥
機械紡績の綿糸の旧称。
とう‐いも【唐芋】タウ‥
サツマイモの別称。
とういん【洞院】‥ヰン
藤原氏北家の西園寺流の家名。西園寺公経の第3子実雄を祖とする。
⇒とういん‐きんかた【洞院公賢】
⇒とういん‐きんさだ【洞院公定】
⇒とういん‐さねひろ【洞院実
】
とう‐いん【党員】タウヰン
ある政党に属している人。「―名簿」
とう‐いん【唐音】タウ‥
⇒とうおん。〈日葡辞書〉
とう‐いん【唐寅】タウ‥
明代の画家。四大家の一人。院派(画院系)に数えられる。字は伯虎・子畏。号は六如など。江蘇呉県(蘇州)の人。郷試に首席(解元)となったが、会試で不正事件に連座、江南第一風流才子と自称して書画・詩文に遊ぶ。(1470〜1523)
とういん【唐韻】タウヰン
①中国の韻書。唐の孫愐そんめん撰。「切韻」を改訂増補し、特に字義の記載を増加したが、すでに散逸している。→切韻。
②唐時代の韻書の総称。
とう‐いん【登院】‥ヰン
院と名のつく機関へ出向くこと。特に、議員として衆議院・参議院に出席すること。
⇒とういん‐ていし【登院停止】
とう‐いん【頭韻】‥ヰン
語頭と同一の韻を繰り返すもの。「つらつら椿」の類。また、詩歌で句頭または語頭に同一の韻を繰り返したもの。↔脚韻。→押韻おういん
どう‐いん【同音】
⇒どうおん
どう‐いん【同韻】‥ヰン
韻が同じであること。同じ韻。
どう‐いん【動因】
①ある物事をひきおこす直接の原因。
②〔哲〕(→)動力因に同じ。
どう‐いん【動員】‥ヰン
①軍隊の平時編制を戦時編制に移すこと。戦争に必要な諸機関を編制し、特に兵士を召集すること。「―令」↔復員。
②戦争目的遂行のため、国内の資源や人間を統一管理のもとに集中すること。「産業―」「学徒―」
③転じて、ひろく或る目的のために人や物を集中すること。「社員を―する」
どう‐いん【導引】ダウ‥
①みちびくこと。道案内。
②道家で行う一種の治療・養生法。関節・体肢を屈伸・動作させたり、静座・摩擦・呼吸などを行なったりする。長生の法という。
③あんま。もみりょうじ。
どう‐いん【導因】ダウ‥
ある事態を導き出した原因。
とういん‐きんかた【洞院公賢】‥ヰン‥
南北朝時代の公家。はじめ後醍醐天皇の信任を得ていたが、両朝分裂後は北朝に重きをなす。太政大臣。有職故実に通じ、「皇代暦」「歴代最要鈔」「拾芥抄」などを著し、日記に「園太暦」がある。中園入道相国と号す。(1291〜1360)
⇒とういん【洞院】
とういん‐きんさだ【洞院公定】‥ヰン‥
南北朝時代の公家。実夏の子。左大臣。「尊卑分脈」を編し、日記がある。後中園左府。(1340〜1399)
⇒とういん【洞院】
とういん‐さねひろ【洞院実
】‥ヰン‥
室町時代の公家。満季の子。左大臣。有職故実に通じ、公賢の「拾芥抄」を補修し、「名目抄」を著す。世に東山左府という。(1409〜 )
⇒とういん【洞院】
とういん‐ていし【登院停止】‥ヰン‥
衆参両院議員に対する懲罰の一種。登院をある期間停止するもの。期間は30日以内。
⇒とう‐いん【登院】
とうインド‐がいしゃ【東印度会社】‥グワイ‥
⇒ひがしインドがいしゃ
とういんひじ【棠陰比事】タウ‥
宋の桂万栄が「疑獄集」「折獄亀鑑」などを参照して編んだ裁判小説集。1207年成る。144話。江戸初期、日本で訳点本・和訳本が刊行され、西鶴の「本朝桜陰比事」などが作られた。
とう‐う【凍雨】
①冬の雨。寒雨。
②みぞれ。
③雨滴が空中で凍結し、氷粒となって降って来るもの。「あられ」に似て透明なもの。
どう‐う【堂宇】ダウ‥
(「宇」は、のきの意)
①堂ののき。
②堂。殿堂。
トゥヴァル【Tuvalu】
⇒ツバル
ドゥー‐イット‐ユアセルフ【do-it-yourself】
(自分自身でしなさい、の意)家具などを、素人が手作りすること。家屋の簡単な修理やペンキ塗りなどにも言う。日曜大工。DIY
とう‐うえ【当上】タウウヘ
(→)今上きんじょうに同じ。
とう‐うす【唐臼】タウ‥
「磨臼すりうす」参照。
ドゥーチェ【Duce イタリア】
(指導者・統率者の意)イタリアで、ムッソリーニの公式称号。もともとはローマ時代に傭兵隊長に与えられた称号。
とう‐うちわ【唐団扇】タウウチハ
①中国風のうちわ。ひょうたん形または円形で、柄の端の孔に緒を通したもの。軍配団扇ぐんばいうちわに用いた。
②紋所の名。唐団扇1をかたどったもの。
どうう‐の‐とう【銅烏幢】
朝賀または即位礼に、紫宸殿の南庭に飾りとして立てた幢はたで、威儀の具の一種。高さ3丈の柱の上に、金盤蓮華座を重ね、その上に高さ3尺5寸で黄色金銅の3足の烏を据え、その下に玉7旒を垂れ、柄は黒塗に5色で雲形を描く。烏形うぎょう幢。
ドゥーフ【H. Doeff】
⇒ズーフ
ドゥーマ【Duma ロシア】
ロシアの国会下院。1906年憲法で開設。4次を数えたが、ロシア革命で解散。93年憲法で再開設。
どう‐うら【胴裏】
袷あわせ・綿入れなど着物の裏地で、胴に用いる部分。→和服(図)
とう‐うりょう‐せん【等雨量線】‥リヤウ‥
雨量の等しい地点を地図上に連ねた線。
トゥール【Tours】
フランス中部の都市。ロワール川中流に位置し、葡萄酒醸造・陶器などの伝統工業で名高い。732年のイスラム教徒とフランク王国軍との戦(トゥール‐ポアチエの戦)の地。バルザックの生地。人口13万3千(1999)。
トゥールーズ【Toulouse】
フランス南部の都市。ガロンヌ川に沿い、アキテーヌ地方南部の航空機産業をはじめとする商工業・交通の要地。人口39万(1999)。
トゥーロン【Toulon】
フランス南東部、地中海に臨む港湾都市。海軍兵学校・造船所・海軍基地がある。人口16万1千(1999)。
とう‐うん【東雲】
①東方の雲。
②しののめ。あけがた。
とう‐うん【凍雲】
雪模様の雲。冬空の雲。
とう‐えい【冬営】
①冬の陣営。また、陣営を張って冬を越すこと。
②転じて、冬の寒期を越す用意。
とう‐えい【灯影】
ともしび。また、ともしびのかげ。
とう‐えい【投影】
①物体のうつった影。
②物の見え方や解釈の仕方に、心の内面が表現されること。また、物事が他に影響すること。「時代精神の―」
③投影図法によって平面上に描かれた図形。また、その図形を描くこと。投象。射影。
⇒とうえい‐が【投影画】
⇒とうえい‐が‐ほう【投影画法】
⇒とうえい‐ず【投影図】
⇒とうえい‐ず‐ほう【投影図法】
⇒とうえい‐せん【投影線】
⇒とうえい‐ほう【投影法】
⇒とうえい‐めん【投影面】
とうえい【東映】
日本の映画会社。映画の製作・興行を行う。1949年設立の東京映画配給が、51年に東横映画と太泉映画を吸収合併して発足。時代劇・任侠・アニメーション映画で一時代を画す。
とうえい【東営】
(Dongying)中国山東省北部、黄河の河口近くに位置する都市。勝利油田の所在地で、石油工業が盛ん。人口78万9千(2000)。
とう‐えい【東瀛】
①東方の大海。東海。
②転じて、日本の意。
とう‐えい【倒影】タウ‥
①水面などに、さかさにうつったかげ。
②夕日のかげ。
とう‐えい【登営】
⇒とえい
とうえい‐が【投影画】‥グワ
投影図法によって描いた図形。
⇒とう‐えい【投影】
とうえい‐が‐ほう【投影画法】‥グワハフ
(→)投影図法に同じ。
⇒とう‐えい【投影】
とうえい‐ざん【東叡山】
(東の比叡山の意)東京上野の寛永寺の山号。
とうえい‐ず【投影図】‥ヅ
(→)投影画に同じ。
⇒とう‐えい【投影】
とうえい‐ず‐ほう【投影図法】‥ヅハフ
空間にある物体の位置・形状を1点または無限遠点から見て、一平面上に表す図法。視点と物体上の点を結んだ直線を一平面上に会して、そこに図形を描く法。投象法。
⇒とう‐えい【投影】
とうえい‐せん【投影線】
投影図法で、視点と物体上の点とその点の投影とを結ぶ直線。投射線。
⇒とう‐えい【投影】
とう‐えいちょう【鄧穎超】‥テウ
(Deng Yingchao)中国の政治家・女性運動指導者。河南信陽の人。天津女子師範在学中、五‐四運動に参加、周恩来と知り、のち結婚。中国共産党政治局員・婦女連合会名誉主席・人民政治協商会議主席などを歴任。(1904〜1992)
とうえい‐ほう【投影法】‥ハフ
①(→)投影図法に同じ。
②〔心〕あいまいな図形などを見せて、それに対する反応をもとに心の内部や性格などを明らかにしようとする心理検査の手法。TATやロールシャッハ‐テストなど。投射法。
⇒とう‐えい【投影】
とうえい‐めん【投影面】
物体を一平面上に投影する場合、その平面をいう。
⇒とう‐えい【投影】
トウェーン【M. Twain】
⇒マーク=トウェーン
どう‐えき【道駅】ダウ‥
(→)宿駅に同じ。
とう‐えんといや‐づき【問屋着き】トヒ‥🔗⭐🔉
といや‐づき【問屋着き】トヒ‥
①問屋に貨物が到着すること。世間胸算用5「毎日数万駄の―」
②商人が貨物とともに問屋に落ち着くこと。
⇒とい‐や【問屋】
といや‐ば【問屋場】トヒ‥🔗⭐🔉
といや‐ば【問屋場】トヒ‥
江戸時代、街道の宿駅で、人馬の継立つぎたてなどの事務を行なった所。駅亭。
⇒とい‐や【問屋】
といや‐まち【問屋町】トヒ‥🔗⭐🔉
といや‐まち【問屋町】トヒ‥
問屋の続いている町。西鶴織留5「この所の―より」
⇒とい‐や【問屋】
と・う【問う・訪う】トフ🔗⭐🔉
と・う【問う・訪う】トフ
〔他五〕
➊《問》物事を尋ねただして返答をはっきりさせる。
①聞きただす。たずねる。質問する。古事記中「燃ゆる火の火中に立ちて―・ひし君はも」。天草本平家物語「これは都から流されられた俊寛といふ人の行くへを知つたかと―・ふに」。「道を―・う」「安否を―・う」「民意を―・う」
②罪を問いただす。詰問する。平家物語4「すべからく賊衆に行き向うて其の罪を―・ふべし」
③罪を負わせてせめる。「殺人罪に―・われる」
④問題にする。「男女の別は―・わない」「指導力が―・われる」
➋人をおとずれ見舞う。
①訪問する。見舞う。万葉集20「なでしこが花のみ―・はむ君ならなくに」。天草本平家物語「昔はあの人々に―・はれうとはつゆも思ひよりまらせなんだことを」。「故郷に父母を―・う」
②亡き人を追善する。とむらう。詞花和歌集雑「人を―・ふ鐘の声こそあはれなれいつか我が身にならむとすらむ」。徒然草「さるはあと―・ふわざも絶えぬれば、いづれの人と名をだに知らず」
⇒問うに落ちず語るに落ちる
⇒問うは一度の恥、問わぬは末代の恥
○問うに落ちず語るに落ちるとうにおちずかたるにおちる🔗⭐🔉
○問うに落ちず語るに落ちるとうにおちずかたるにおちる
人から問われた時には、用心して胸の中の秘密を言わないが、何気なく話す時には、かえって真実のことを洩らしてしまうものだ。単に、「語るに落ちる」とも。
⇒と・う【問う・訪う】
どう‐に‐か
〔副〕
①かろうじて。なんとか。「―助かった」「―ならぬものか」
②十分ではないが、一応は。まがりなりに。「―落ち着いた」
⇒どうにか‐こうにか
⇒どうにか‐して
どうにか‐こうにか
「どうにか」を強調していう語。「―間に合った」
⇒どう‐に‐か
どうにか‐して
どんな手段・方法を尽くしても。なんとかして。「―ここから抜け出したい」
⇒どう‐に‐か
○問うは一度の恥、問わぬは末代の恥とうはいちどのはじとわぬはまつだいのはじ🔗⭐🔉
○問うは一度の恥、問わぬは末代の恥とうはいちどのはじとわぬはまつだいのはじ
一度の恥を忍んでも、ものを問わないと、一生涯知らずに大きな恥となる。聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥。
⇒と・う【問う・訪う】
どうは‐かん【導波管】ダウ‥クワン
マイクロ波の伝送に用いる中空の金属管。その断面と同程度の波長をもったマイクロ波しか通さない。
とう‐ばく【倒幕】タウ‥
幕府を倒すこと。
とう‐ばく【討幕】タウ‥
幕府を討つこと。「尊皇―」
とう‐はくこ【唐伯虎】タウ‥
⇒とういん(唐寅)
とう‐ばさみ【唐鋏】タウ‥
鋏の一種。2個の刃をX字状に交叉させ、刀尾の孔に指を入れて開閉するようにしたもの。西洋鋏。
とうは‐しん【党派心】タウ‥
一つの党派に偏する心。
⇒とう‐は【党派】
とうは‐せい【党派性】タウ‥
(Parteilichkeit ドイツ)思想・主張などが、ある特定のグループの利害を反映していること。マルクス主義では、階級社会にあっては理論も不偏不党ではなく階級的利害の制約をうけることをいう。
⇒とう‐は【党派】
とうばた【東畑】
姓氏の一つ。
⇒とうばた‐せいいち【東畑精一】
とうばた‐せいいち【東畑精一】
農業経済学者。三重県生れ。東大卒、同教授。農業基本法・米価審議会など第二次大戦後の日本の農政に貢献。文化勲章。(1899〜1983)
⇒とうばた【東畑】
とうはち【藤八】
①江戸時代、万病にきくという1粒5文の藤八五文薬の略。また、その薬を行商した男。
②藤八拳の略。
⇒とうはち‐けん【藤八拳】
どうはち【道八】ダウ‥
京焼の陶工高橋氏代々の通称。2代の仁阿弥にんあみ道八が最も有名。→高橋道八
どう‐ばち【銅鉢】
①金銅こんどうでつくった鉢。
②勤行ごんぎょうに打ち鳴らす銅製の鈴りん。
とうはち‐けん【藤八拳】
(→)狐拳きつねけんに同じ。幕末、嘉永・安政の頃、二人一組の藤八五文薬の「藤八、五文、奇妙」と交互にいう売り声を狐拳の掛け声に用いたといい、一説には吉原の幇間ほうかん藤八より起こるともいう。
⇒とうはち【藤八】
とう‐はつ【頭髪】
あたまの毛。かみのけ。
とう‐ばつ【党閥】タウ‥
同一党派の者が団結して、排他的に結合したもの。
とう‐ばつ【討伐】タウ‥
兵を送って従わない者を攻め討つこと。「賊を―する」
とう‐ばつ【盗伐】タウ‥
公有または他人の所有する山林から竹木をひそかに伐りとること。
どう‐ばつ【銅鈸】
中国の金属製打楽器。シンバルの一種。インドから渡来。日本にも伝わり、銅拍子どうびょうしと呼ばれた。銅鈸子。→銅拍子
とう‐はっかこく【東八箇国】
関東八州。足柄関あしがらのせき以東の8カ国の称。謡曲、夜討曾我「さてもわが君―の諸侍を集め」
どう‐ばと【堂鳩】ダウ‥
寺・人家などの屋根に巣をつくっている鳩。家鳩。〈日葡辞書〉
とう‐ばな【塔花】タフ‥
シソ科の多年草。原野に生え、高さ約20センチメートル。葉は卵形で粗鋸歯がある。夏、茎頂に小さい淡紅色の唇形花を各節に輪生状につける。イヌトウバナ・クルマバナなど近縁種がある。
とうばり【賜ばり】タウバリ
たまわること。また、そのもの。多く爵禄などにいう。源氏物語賢木「宮の御―にても」
どう‐ばり【胴張】
①器物や柱など、その周囲側面が、いくらかふくらみのあるもの。
②印刷の際、印刷機の加圧を加減するために、その加圧円筒の表面にラシャ・フランネル・紙などを巻くこと。
⇒どうばり‐ごえ【胴張声】
⇒どうばり‐もの【胴張者】
どうばり‐ごえ【胴張声】‥ゴヱ
(→)胴間声に同じ。
⇒どう‐ばり【胴張】
どうばり‐もの【胴張者】
強情な者をののしっていう語。多く女にいう。
⇒どう‐ばり【胴張】
とうば・る【似る】タウバル
〔自四〕
(貴人の容貌・資質を賜る意か)似る。雄略紀(前田本)院政期頃点「容儀すがた能く天皇に似タウハレり」
とうば・る【賜ばる】タウバル
〔他四〕
(タマハルの転)たまわる。頂戴する。拝受する。宇津保物語藤原君「御返りはかならずあらむ。―・りてまうで来む」
とう‐はん【刀瘢】タウ‥
刀傷のあと。
とう‐はん【盗犯】タウ‥
窃盗または強盗の犯罪。
とう‐はん【登坂】
(トハンとも)(車両が)坂を登ること。
⇒とうはん‐しゃせん【登坂車線】
とう‐はん【登攀】
山や高所によじのぼること。「岩壁を―する」
とう‐ばん【当番】タウ‥
①交代でする仕事の番に当たること。また、その人。「掃除―」「―制」
②とのい。とまりばん。当直。源平盛衰記7「非番―して目にかからん、詞にかからん」
⇒とうばん‐べんごし‐せい【当番弁護士制】
とう‐ばん【登板】
野球で、投手板に立つこと。すなわち、投手として出場すること。「ストッパーが―する」↔降板
とう‐ばん【纛幡・纛旛】タウ‥
①平安時代、軍陣で将軍の標識として立てた旗。のちには威儀用。
②即位礼・朝賀などに立てる威儀の旗。→纛
どう‐はん【同伴】
ともなうこと。連れだつこと。同行。「先輩に―する」「秘書を―する」「夫人―」
⇒どうはん‐しゃ【同伴者】
どう‐はん【同笵】
同じ鋳型で鋳造すること。
⇒どうはん‐きょう【同笵鏡】
どう‐はん【同藩】
同じ藩。同じ大名の家中。
どう‐ばん【銅板】
銅で作った板。銅を圧延して板状としたもの。銅版。
どう‐ばん【銅版】
印刷版式の一種。よく磨いた銅板面を版材とする凹版の総称。ドライ‐ポイント・エッチング・アクアティントなど。
⇒どうばん‐えつけ【銅版絵付】
⇒どうばん‐が【銅版画】
⇒どうばん‐ぼん【銅版本】
⇒どうばん‐まきえ【銅版蒔絵】
どう‐ばん【銅盤】
銅製のたらい。かなだらい。
どう‐ばん【銅礬】
硫酸銅・硝石・明礬みょうばんの粉末を混ぜ、熱して融解したものにカンフル末を加えて製した淡緑藍色の塊状または棒状薬品。弱い腐食作用と収斂しゅうれん性を有し、点眼薬などに使用。
どう‐ばん【幢幡】
①幢と幡。
②堂内の荘厳具しょうごんぐの一種。竜頭または宝珠の飾りのある竿柱に六旒の旗を集めて六角形または円形に小旗を下げたもの。木製・金属製および金襴・綾製などがある。幢旗。
どうばん‐えつけ【銅版絵付】‥ヱ‥
陶磁器の上絵および下絵を銅版から転写する技法。
⇒どう‐ばん【銅版】
どうばん‐が【銅版画】‥グワ
銅板を原版とする版画の総称。凸版は例外で凹版が普通。中世ヨーロッパで発明。エッチング・アクアティント・メゾティントなど。
⇒どう‐ばん【銅版】
どうはん‐きょう【同笵鏡】‥キヤウ
同笵で製作された複数の銅鏡。
⇒どう‐はん【同笵】
どうはん‐しゃ【同伴者】
①同伴する人。
②ある運動に自ら直接に参加はしないが、これに理解をもって、ある程度の助力をする人。→同調者
⇒どう‐はん【同伴】
とうはん‐しゃせん【登坂車線】
道路の上り坂で速度の遅くなる車両のために特に設けられている車線。
⇒とう‐はん【登坂】
トウバンジャン【豆板醤・豆瓣醤】
(中国語)ソラマメから作った中国の味噌。日本では一般に、豆板醤に唐辛子を入れた豆板辣醤トウバンラージャンを指す。麻婆マーボー豆腐など、中国の四川料理に多く用いる。
とうばん‐しゅう【東班衆】
(東班はもと朝廷で東側に並ぶ者、文官の意)中世、禅宗寺院で寺領や財務を担当する僧侶の集団。都寺つうす・監寺かんす・副寺ふうす・維那いのう・典座てんぞ・直歳しっすいなどの役がある。これに対し、教学を担当する僧侶を西班衆といった。
とうばん‐べんごし‐せい【当番弁護士制】タウ‥
逮捕された容疑者などの要請を受けて、弁護士会で当番の弁護士が起訴前から弁護活動を行う制度。
⇒とう‐ばん【当番】
どうばん‐ぼん【銅版本】
全体に銅版を用いて印刷された書物。日本では幕末から明治前期にかけて多く見られる。
⇒どう‐ばん【銅版】
どうばん‐まきえ【銅版蒔絵】‥ヱ
漆にアスファルトを混ぜて銅版の凹部に摺り込み、雁皮紙がんぴしに印刷して漆器面に転写し、蒔絵技法で仕上げるもの。また、その作品。
⇒どう‐ばん【銅版】
とう‐ひ【当否】タウ‥
①当たるか当たらないか。あたりはずれ。
②理に合うか合わないか。よしあし。「ことの―は別にして」
とう‐ひ【逃避】タウ‥
困難・窮地を逃げて避けること。にげかくれること。「現実から―する」
⇒とうひ‐こう【逃避行】
とう‐ひ【党費】タウ‥
①党の費用。
②党の費用として各党員の負担する費用。
とう‐ひ【唐桧】タウ‥
マツ科の常緑針葉樹。エゾマツの変種。本州の亜高山に自生。鉄道林としても植える。高さ約30メートル。樹皮は帯赤暗褐色。葉の落ちたあとは枝の表面に葉枕ようちんが目立つ。材は建築材・土木用材としてヒノキの代用。
とう‐ひ【討匪】タウ‥
匪賊を討伐すること。
とう‐ひ【等比】
二つの比が等しいこと。
⇒とうひ‐きゅうすう【等比級数】
⇒とうひ‐すうれつ【等比数列】
⇒とうひ‐ちゅうこう【等比中項】
とう‐ひ【橙皮】タウ‥
ダイダイの皮を干し乾かしたもの。芳香・苦味があり、多くは他薬とともに健胃剤・芳香剤として用いる。
⇒とうひ‐ゆ【橙皮油】
とう‐ひ【頭皮】
頭部の皮膚。
とう‐び【掉尾】タウ‥
チョウビの慣用読み。「―を飾る」
とうひ‐きゅうすう【等比級数】‥キフ‥
〔数〕等比数列の各項を順に加えた形の級数。幾何級数。
⇒とう‐ひ【等比】
とうひ‐こう【逃避行】タウ‥カウ
事情があって、世間の目を避け、各地を移り歩いたり、人目につかない所に隠れ住んだりすること。
⇒とう‐ひ【逃避】
とうひ‐すうれつ【等比数列】
各項がその直前の項に一定数(公比)を掛けて得られる数列。幾何数列。
⇒とう‐ひ【等比】
とうひ‐ちゅうこう【等比中項】‥カウ
(→)比例中項に同じ。
⇒とう‐ひ【等比】
とう‐ひつ【刀筆】タウ‥
①紙の発明以前の中国で、竹簡に文字を記すのに用いた筆とその誤りを削り去るのに用いた小刀。転じて、筆。
②文書の記録。また、その記録をつかさどる小吏。
⇒とうひつ‐の‐り【刀筆の吏】
とう‐ひつ【唐筆】タウ‥
中国でつくられた筆。中国から輸入した筆。
どう‐ひつ【同筆】
同じ人の筆跡。
とうひつ‐の‐り【刀筆の吏】タウ‥
①[史記蕭相国世家、賛]記録を担当する下級の役人。書記。
②下っぱの役人。小役人。小者。
⇒とう‐ひつ【刀筆】
とう‐びゃく【当百】タウ‥
当百銭の略。
とう‐びゃくせん【当百銭】タウ‥
(百文に通用する意)天保てんぽう銭の俗称。
とうひ‐ゆ【橙皮油】タウ‥
柑橘類の果皮を乾燥し、水蒸気蒸留して得る香油。リモネンが主成分。
⇒とう‐ひ【橙皮】
とう‐ひょう【灯標】‥ヘウ
航路標識の一種。岩礁・暗礁または浅洲あさすの上にコンクリートなどで点灯装置を設置し、船舶の座礁などを防ぎ、航路を指示するもの。旧称、挂灯立標けいとうりゅうひょう。
とう‐ひょう【投票】‥ヘウ
選挙または採決の場合に、各人の意思表示のため、票札に氏名または意見を記し、一定の場所へ提出すること。
⇒とうひょう‐かんりしゃ【投票管理者】
⇒とうひょう‐く【投票区】
⇒とうひょう‐たちあいにん【投票立会人】
⇒とうひょう‐りつ【投票率】
とう‐びょう
憑つきものの一種。小さい蛇か狐で、個人に憑き、本人が知らずに憑かれていることもあるという。中国地方でいい、東海道・中部地方でいう管狐くだぎつね・おとら狐に似る。
とう‐びょう【投錨】‥ベウ
錨いかりをおろすこと。錨をおろして船をとどめること。「沖合に―する」「―地」↔抜錨ばつびょう
とう‐びょう【痘苗】‥ベウ
種痘に用いる痘瘡とうそうワクチン。
とう‐びょう【闘病】‥ビヤウ
なおそうという強い意志をもって積極的に療養すること。「―生活」
どう‐ひょう【道標】ダウヘウ
道路を通行する人の便宜のため、木・石などに方向・距離などを記し路傍に立てた標示物。みちしるべ。「―を立てる」
どう‐びょう【同病】‥ビヤウ
同じ病気。また、同じ病気にかかっている人。
⇒同病相憐む
とわず‐がたり【問わず語り】トハズ‥🔗⭐🔉
とわず‐がたり【問わず語り】トハズ‥
人が問わないのに、自分から語り出すこと。源氏物語葵「あさましかりしほどの―も心憂く」。「―に語る」
とん‐や【問屋】🔗⭐🔉
○問屋が卸さないとんやがおろさない🔗⭐🔉
○問屋が卸さないとんやがおろさない
「そうは問屋が卸さない」に同じ。→然そう(成句)
⇒とん‐や【問屋】
どん‐よう【嫩葉】‥エフ
(「嫩」は若い意)芽出しのやわらかな葉。わかば。
どん‐よく【貪欲】
(ドンは慣用音。トンヨクとも)自己の欲するものに執着して飽くことを知らないこと。非常に欲のふかいこと。仏教では三毒・十悪の一つ。貪。「金銭に―だ」「―に知識を吸収する」
どんより
①雲が低く垂れこめて空が暗いさま。どんみり。「―とした空」
②濁って新鮮さや明澄さを欠くさま。「―よどんだ空気」「目が―して生気がない」
どん‐らん【貪婪】
(古くはトンラン)欲のたいそう深いこと。たんらん。「―な好奇心」
どんらん【曇鸞】
北魏の僧。雁門の人。三論・智度論に通じ、北インドの僧菩提流支から観無量寿経を授かり、以後浄土教に専心、浄土教を中観思想で体系づけた。著「往生論註」「讃阿弥陀仏偈」など。(476〜542)
どんりゅう【呑竜】
江戸初期の浄土宗の僧。武蔵国岩槻の人。林西寺の岌弁きゅうべんについて得度し、上野国太田の大光院を開く。その地方の生活困窮者の子供を養育したので子育て呑竜と呼ばれた。(1556〜1623)
どん‐れい【貪戻】
貪欲で非道なこと。
トンレ‐サップ【Tonle Sap】
カンボジア中西部にある東南アジア最大の淡水湖。メコン川とつながり、雨季には面積が渇水期の3倍、1万平方キロメートルに達する。世界有数の淡水漁場。
な
①舌尖を前硬口蓋に接触して発する鼻子音〔n〕と母音〔a〕との結合した音節。〔na〕
②平仮名「な」は「奈」の草体。片仮名「ナ」は「奈」の最初の2画。
な【七】
ななつ。なな。しち。
な【名】
➊有形・無形の事物を、他の事物と区別して、言語で表した呼び方。
①事物(の概念)を代表する呼称。万葉集3「酒の―を聖とおほせし」。「花の―」
②特に人や人に準ずるものに付けた呼び名。姓・氏など家名に対して実名・通称など個人名を指し、また姓氏と併せたものをも指す。万葉集2「妹が―呼びて袖そ振りつる」。宇津保物語俊蔭「―をば仲忠といふ」。「無礼者、―を言え」「会社の―」
③実質が伴わないただの名目。万葉集15「家島は―にこそありけれ」。「春とは―ばかりの今日この頃」
④その事を言い立てて口実とするところのもの。「正義の―のもとに兵を動かす」
➋人・家の名に伴う聞え。
①上古、家に世襲の職業や人の業績について負った名称。万葉集20「大伴の氏と―に負へるますらをの伴」
②他人の口にのぼって、立つ評判。うわさ。万葉集11「妹が―もわが―も立たば惜しみこそ」。「―のある詩人」「―が立つ」
③名誉。「男の―が立たない」
➌名によって表された、人倫上の分際。名分。
➍「名残なごりの折」の略。
⇒名有り
⇒名有りて実無し
⇒名が売れる
⇒名が通る
⇒名に負う
⇒名に聞く
⇒名にし負う
⇒名に背く
⇒名に立つ
⇒名に流る
⇒名に旧る
⇒名の無い星は宵から出る
⇒名は実の賓
⇒名は体を表す
⇒名もない
⇒名を揚げる
⇒名を埋む
⇒名を売る
⇒名を得る
⇒名を惜しむ
⇒名を折る
⇒名を借りる
⇒名を腐す
⇒名を汚す
⇒名を沈む
⇒名を雪ぐ
⇒名を捨てて実を取る
⇒名を正す
⇒名を立てる
⇒名を保つ
⇒名を竹帛に垂る
⇒名を散らす
⇒名を釣る
⇒名を遂げる
⇒名を留める
⇒名を取る
⇒名を流す
⇒名を成す
⇒名を偸む
⇒名を残す
⇒名を辱める
⇒名を馳せる
⇒名を振るう
な【字】
(「名な」に基づく)文字。敏達紀「烏の羽に書けり、―、羽の黒き随ままに既に識る者ひと無し」。「仮字かんな」「真字まな」
な【肴】
魚・菜など、酒・飯に添えて食べる物の総称。副食物。おかず。古事記中「前妻こなみが―乞はさば」
な【魚】
(「肴な」と同源)食用とする魚類。さかな。まな。万葉集5「帯日売たらしひめ神の命の―釣らすと」
な【菜】
(「肴な」と同源)葉・茎などを食用とする草本類の総称。今は主としてアブラナ類の葉菜を指す。あおな。万葉集1「この丘に―摘ます子」
な【那】
梵語の音訳字。
な【無】
(形容詞「なし」の語幹)無いこと。源氏物語若菜上「殊なる事―の御返りや」
な【儺】
①追儺ついな。おにやらい。中務省式「凡そ年の終りに―を行ふ者」
②追儺の時、おいはらう疫病の神。夫木和歌抄18「ふる年といふ―をやらふ音高み」
な【己・汝】
〔代〕
①自分。おのれ。万葉集9「―が心から鈍おそやこの君」
②転じて、おまえ。なんじ。なれ。いまし。古事記上「―こそは男おにいませば」
な【何】
〔代〕
なに。源氏物語夕顔「こは―ぞ」
な
〔副〕
①動詞の連用形(カ変・サ変では古い命令形の「こ」「せ」)の上に付けて禁止の意を表す。…するな。万葉集4「吾が背子は物―思ほし事しあらば火にも水にも吾なけなくに」
②「な…そ」の形で動詞の連用形(カ変・サ変では古い命令形の「こ」「せ」)を挟んで、相手に懇願してその行動を制する意を表す。禁止の終助詞「な」よりも意味が婉曲である。どうか…しないでおくれ。万葉集2「放ち鳥荒び―行きそ君まさずとも」。源氏物語夕顔「あが君、生きいで給へ。いみじき目―見せ給ひそ」
な
〔助動〕
完了の助動詞「ぬ」の未然形。万葉集2「君に寄り―な言痛こちたかりとも」
な
〔助動〕
①指定の助動詞「なり」の連体形「なる」(一説に終止形「なり」)が撥音便となって、その「ん」の表記されなかった形。伝聞推定の助動詞「なり」、推定の助動詞「めり」につづく時に現れる。源氏物語紅葉賀「人や咎めむと隠したまふ―なり」
②指定の口語助動詞「だ」の連体形。多く下に「の」「ので」「のに」がつづく時に用いられる。→だ
な
〔助詞〕
➊(間投助詞)語句の切れ目、または文の終止した所に用いて、軽く詠嘆し念を押す気持を表す。万葉集4「妹も我もいたく恋ひむ―会ふよしを無み」。歌舞伎、好色伝受「これ―鮎と申します」。「いらっしゃい―」「あげなさい―」
➋(終助詞)
①活用語の未然形に接続して文を終止させる。
㋐自分の意志を表す。…しよう。万葉集4「妹に会はず久しくなりぬ行きて早はや見―」。万葉集5「ことことは死な―と思へど」
㋑願望・要求・勧誘の意を表す。…したい。…しよう。…してください。万葉集1「家聞か―告のらさね」。万葉集17「道の中国つみ神は旅行きもし知らぬ君をめぐみ給は―」。万葉集19「網取りに取りてなつけ―涸れず鳴くがね」
②活用語の終止形に接続して、禁止する意を表す。平安時代には主に男性が目下に対して用い、女性は「な…そ」を用いた。万葉集5「いたづらに吾を散らす―酒に浮べこそ」。源氏物語桐壺「われ亡くなりぬとて口惜しう思ひくづほる―」。浮世床2「イヱイヱもう必ずとおかまひなさいます―」。「それを言う―」
③活用語の連用形に接続して、命令を表す。…なさい。浮世風呂4「コレサコレサおてんばどん。マアだまん―よ」。「早くし―」
➌(格助詞)
①(格助詞「の」の転)体言と体言とを接続して連体修飾を表す。古事記上「瓊ぬ―音と」
②上代東国方言で動作や作用の目標を表す。「に」の訛か。万葉集14「安努あの―行かむと」
な
〔接尾〕
(上代東国方言)人を表す語に付き、親愛の意を添える。万葉集14「わが夫せ―に相寄るとかも」
な
〔感〕
(→)「なあ」に同じ。「―、そうだろう」
なあ
〔助詞〕
(終助詞)感嘆の意を表す。歌舞伎、小袖曾我薊色縫「よい男には生れたい―」。「困った―」
なあ
〔感〕
感嘆・呼びかけ、または念を押したりする時に発する語。な。「―、君」「―、そうだろう」
ナーイ【nāy ペルシア】
⇒ネイ
ナーガールジュナ【Nāgārjuna 梵】
竜樹りゅうじゅ・竜猛りゅうみょうの梵語名。
ナーサリー【nursery】
育児室。託児所。ナースリー。
ナーシレ‐フスラウ【Nāṣir-i Khusraw】
セルジューク朝時代のペルシア語詩人。イスマイル派の思想家。「旅行記」「詩集」。(1004〜1072以後)
ナース【nurse】
①乳母うば。保母。
②看護師。
⇒ナース‐コール
⇒ナース‐ステーション
ナース‐コール
(和製語nurse call)入院患者がベッドから看護師を呼び出すための装置。ボタンを押すとナース‐ステーションと連絡がとれる。
⇒ナース【nurse】
ナース‐ステーション
(和製語nurse station)看護師詰所。
⇒ナース【nurse】
ナーズム‐ヒクメト‐ラン【Nazım Hikmet Ran】
トルコの反体制詩人。共産主義者で、ソ連へ亡命。日本の原爆犠牲者へ寄せた詩「少女」など。(1902〜1963)
ナーズム‐ヒクメト‐ラン
提供:ullstein bild/APL
な‐あそん【名朝臣】
四位の人の姓かばねの上に名を置く時の称。「藤原某朝臣」の類。五位の人に「藤原朝臣某」と記すのに対する。
な‐あて【名宛】
①名前をあげて遊女などを指定すること。名ざし。江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき「輪留井思庵わるいしあんが―にて、浮名を揚げ詰めに」
②手紙などで、指定した人の名。あてな。
⇒なあて‐にん【名宛人】
なあて‐にん【名宛人】
①書類や荷物の受取人に指定された人。
②証券などで、特定人を指定して作成された場合に、その指定された人。約束手形の受取人の類。
⇒な‐あて【名宛】
なあ‐なあ
(感動詞「なあ」を重ねたもの。軽く念を押す程度で、厳しく確認・追及せず事を処理することから)妥協して安易にすませること。なれ合い。「―主義」
ナーバス【nervous】
神経質。神経質なさま。「本番を前にして―になる」
ナーラーヤン【Rasipuram Krishnaswami Narayan】
インドの英語作家。庶民生活をユーモアと愛情を込めて描出。「スワーミーと友達」「ガイド」「マルグディの虎」など。(1906〜2001)
ナーランダー【Nālandā 梵】
(那爛陀と音写)インド、ビハール州ラージギールの北方にある仏教遺跡。5世紀初め、ラージャグリハ(王舎城)の近郊に創建された学問寺。玄奘・義浄らもここに学ぶ。1861年にカニンガムが発見。
な‐あそん【名朝臣】
四位の人の姓かばねの上に名を置く時の称。「藤原某朝臣」の類。五位の人に「藤原朝臣某」と記すのに対する。
な‐あて【名宛】
①名前をあげて遊女などを指定すること。名ざし。江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき「輪留井思庵わるいしあんが―にて、浮名を揚げ詰めに」
②手紙などで、指定した人の名。あてな。
⇒なあて‐にん【名宛人】
なあて‐にん【名宛人】
①書類や荷物の受取人に指定された人。
②証券などで、特定人を指定して作成された場合に、その指定された人。約束手形の受取人の類。
⇒な‐あて【名宛】
なあ‐なあ
(感動詞「なあ」を重ねたもの。軽く念を押す程度で、厳しく確認・追及せず事を処理することから)妥協して安易にすませること。なれ合い。「―主義」
ナーバス【nervous】
神経質。神経質なさま。「本番を前にして―になる」
ナーラーヤン【Rasipuram Krishnaswami Narayan】
インドの英語作家。庶民生活をユーモアと愛情を込めて描出。「スワーミーと友達」「ガイド」「マルグディの虎」など。(1906〜2001)
ナーランダー【Nālandā 梵】
(那爛陀と音写)インド、ビハール州ラージギールの北方にある仏教遺跡。5世紀初め、ラージャグリハ(王舎城)の近郊に創建された学問寺。玄奘・義浄らもここに学ぶ。1861年にカニンガムが発見。
もん【問】🔗⭐🔉
もん【問】
とうこと。きくこと。とい。「3―選ぶ」
もん‐きつ【問詰】🔗⭐🔉
もん‐きつ【問詰】
責め尋ねること。問いなじること。詰問。
もん‐こう【問拷】‥カウ🔗⭐🔉
もん‐こう【問拷】‥カウ
とがめ。勘当。古今著聞集5「かかる―をおふも」
もん‐ざい【問罪】🔗⭐🔉
もん‐ざい【問罪】
罪を問いただすこと。
⇒もんざい‐の‐し【問罪の師】
もんざい‐の‐し【問罪の師】🔗⭐🔉
もんざい‐の‐し【問罪の師】
罪を問いただすために遣わす軍隊。征伐の軍隊。
⇒もん‐ざい【問罪】
[漢]問🔗⭐🔉
問 字形
筆順
〔門部3画/11画/教育/4468・4C64〕
〔音〕モン(呉)
〔訓〕とう・とい・とん=
[意味]
①はっきりしない事についてたずねる。といただす。とい。(対)答。「問題・問責・学問・拷問・第一問」
②様子や安否をとう。見舞う。「訪問・慰問・弔問」
[解字]
もと、口部8画。形声。「口」+音符「門」(=とびらで閉ざされている)。かくされていて分からない事を口でたずね出す意。
[下ツキ
一問一答・慰問・学問・下問・呵問・勘問・喚問・詰問・奇問・疑問・糾問・愚問・検問・拷問・顧問・策問・査問・質問・試問・諮問・自問・借問・審問・尋問・訊問・省問・設問・弔問・珍問・難問・発問・反問・不問・法問・訪問・或問
筆順
〔門部3画/11画/教育/4468・4C64〕
〔音〕モン(呉)
〔訓〕とう・とい・とん=
[意味]
①はっきりしない事についてたずねる。といただす。とい。(対)答。「問題・問責・学問・拷問・第一問」
②様子や安否をとう。見舞う。「訪問・慰問・弔問」
[解字]
もと、口部8画。形声。「口」+音符「門」(=とびらで閉ざされている)。かくされていて分からない事を口でたずね出す意。
[下ツキ
一問一答・慰問・学問・下問・呵問・勘問・喚問・詰問・奇問・疑問・糾問・愚問・検問・拷問・顧問・策問・査問・質問・試問・諮問・自問・借問・審問・尋問・訊問・省問・設問・弔問・珍問・難問・発問・反問・不問・法問・訪問・或問
大辞林の検索結果 (41)
とい【問(い)】🔗⭐🔉
とい トヒ [0] 【問(い)】
(1)問うこと。尋ねること。質問。「―を発する」「客の―に応答する」
(2)問題。設問。「次の―に答えよ」
(3)「問丸(トイマル)」に同じ。
とい-あげ【弔い上げ・問(い)上げ】🔗⭐🔉
とい-あげ トヒ― [0] 【弔い上げ・問(い)上げ】
「弔(トムラ)い上げ」に同じ。
とい-あわ・す【問い合(わ)す】🔗⭐🔉
とい-あわ・す トヒアハス [4][0] 【問い合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「問い合わせる」に同じ。「何度―・しても確答が得られない」
■二■ (動サ下二)
⇒といあわせる
とい-あわせ【問い合(わ)せ】🔗⭐🔉
とい-あわせ トヒアハセ [0] 【問い合(わ)せ】
問い合わせること。尋ねて確かめること。「電話での―に応じる」
とい-あわ・せる【問い合(わ)せる】🔗⭐🔉
とい-あわ・せる トヒアハセル [5][0] 【問い合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 とひあは・す
よくわからない点を手紙・電話などで聞いて確かめる。照会する。「正確な日時を電話で―・せる」
とい-かえ・す【問(い)返す】🔗⭐🔉
とい-かえ・す トヒカヘス [3] 【問(い)返す】 (動サ五[四])
(1)一度尋ねたことをもう一度問う。聞き直す。「わからない点を二度も―・した」
(2)相手の質問に答えないで,こちらから聞き返す。「思いがけない返事に―・す」
とい-かけ【問(い)掛け】🔗⭐🔉
とい-かけ トヒ― [0] 【問(い)掛け】
問いかけること。質問。
とい-か・ける【問(い)掛ける】🔗⭐🔉
とい-か・ける トヒ― [4][0] 【問(い)掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 とひか・く
(1)質問をしかける。尋ねる。「見知らぬ人に―・けられた」
(2)尋ね始める。「―・けて急に口をつぐむ」
とい-きり【問(い)切り】🔗⭐🔉
とい-きり トヒ― [0] 【問(い)切り】
最終の年忌。17年目.33年目.49年目など地方によって異なる。以後,死者は御先祖様としてまつられる。弔(トムラ)い上げ。
とい-ぐすり【問ひ薬】🔗⭐🔉
とい-ぐすり トヒ― 【問ひ薬】
(1)治療の方法を探るため,試みに飲ませる薬。「煎じやう常とはかはる―/浮世草子・永代蔵 3」
(2)(転じて)相手の気をひいてみること。鎌(カマ)をかけること。また,その言葉。「女郎の好く―を申せど/浮世草子・一代女 1」
とい-さ・く【問ひ放く】🔗⭐🔉
とい-さ・く トヒ― 【問ひ放く】 (動カ下二)
遠くから言葉をかける。「言はむすべせむすべ知らに石(イワ)木をも―・け知らず/万葉 794」
とい-ただ・す【問い質す】🔗⭐🔉
とい-ただ・す トヒ― [4] 【問い質す】 (動サ五[四])
(1)はっきりわからない点を尋ねて明らかにする。「念のため―・す」
(2)真実を答えさせようと,きびしく追及する。「資金の出所を―・す」
[可能] といただせる
とい-つ・める【問(い)詰める】🔗⭐🔉
とい-つ・める トヒ― [4][0] 【問(い)詰める】 (動マ下一)[文]マ下二 とひつ・む
真実を言うまで厳しく問いただす。詰問する。「どこへ行っていたのかと―・める」
とい-とむらい【問ひ弔ひ】🔗⭐🔉
とい-とむらい トヒトムラヒ 【問ひ弔ひ】
追善を営むこと。冥福を祈ること。「七日
の―/滑稽本・根無草後編」

の―/滑稽本・根無草後編」
とい-まる【問丸】🔗⭐🔉
とい-まる トヒ― [0] 【問丸】
中世における運送・廻漕を業とする人々の総称。都市・市場・港湾など貢納物・商品が集散する要地に居住して物資の管理・発送,取引の仲介,宿所の経営などを広く行なった。問屋(トイヤ)。津屋(ツヤ)。
とい-や【問屋】🔗⭐🔉
とい-や トヒ― [0] 【問屋】
(1)「とんや(問屋){(1)}」に同じ。
(2)「問丸(トイマル)」に同じ。
(3)自己の名をもって他人(委託者)のために物品の販売・買い入れをなすことを業とする者。証券会社など。卸売を業とする問屋(トンヤ)とは異なる。
→間接代理
といや-かご【問屋駕籠】🔗⭐🔉
といや-かご トヒ― [3] 【問屋駕籠】
江戸時代,街道の各宿場の問屋場に備えられ,旅人の用に供した粗末なかご。
といや-ば【問屋場】🔗⭐🔉
といや-ば トヒ― [0] 【問屋場】
江戸時代,街道の宿駅で人馬の継ぎ立てなど種々の事務を行なった所。伝馬所。とんやば。
といや-まち【問屋町】🔗⭐🔉
といや-まち トヒ― [3] 【問屋町】
問屋の並んでいる町。
といや-やく【問屋役】🔗⭐🔉
といや-やく トヒ― [0] 【問屋役】
問屋場の責任者。
と・う【問う】🔗⭐🔉
と・う トフ [0][1] 【問う】 (動ワ五[ハ四])
(1)知りたいことをたずねる。きく。質問する。「予定を―・われた」「賛否を―・う」「民意を―・う」「国民に信を―・う」「足手をはさみ,さまざまにいため―・ふ/平家 2」
(2)(多くは受身形で用いる)しかるべき力量・能力・価値があるかどうかを問題とする。「指導力が―・われている」「鼎(カナエ)の軽重(ケイチヨウ)が―・われる」「真価が―・われる」
(3)その人に罪・責任があるとしてきびしく責める。「贈賄罪に―・われる」「今日の事態を招いたことの責任を―・う」
(4)問題として取り上げる。「学歴を―・わない」「過去は一切―・わない」「洋の東西を―・わず…」
(5)話しかける。呼びかける。「さねさし相模(サガム)の小野に燃ゆる火の火中(ホナカ)に立ちて―・ひし君はも/古事記(中)」
(6)求婚する。「下どひに我が―・ふ妹を/古事記(下)」
(7)占いをして結果をみる。「門に立ち夕占(ユウケ)―・ひつつ/万葉 3978」
[可能] とえる
問うに落ちず語(カタ)るに落ちる🔗⭐🔉
問うに落ちず語(カタ)るに落ちる
人に聞かれたときは用心して秘密をもらさないが,自分から語るときには油断して本音をもらしてしまう。
問うは一度の恥(ハジ)、問わぬは末代(マツダイ)の恥🔗⭐🔉
問うは一度の恥(ハジ)、問わぬは末代(マツダイ)の恥
「聞くは一時の恥,聞かぬは末代の恥」に同じ。
とわず-がたり【問わず語り】🔗⭐🔉
とわず-がたり トハズ― [4] 【問わず語り】
人が尋ねないのに自分から語ること。「―に身の上話を始めた」
とん-や【問屋】🔗⭐🔉
とん-や [0] 【問屋】
(1)卸売を業とする店。また,その人。中世の問職(トイシキ)・問丸(トイマル)の発達したもので,荷主から商品を委託され,あるいは買い取り,これを仲買に売りさばく商人。近代には,問屋・仲買の区別が乱れ,あわせて卸商・卸問屋となる。「乾物―」「―で商品を仕入れる」
→といや(問屋)(3)
(2)(比喩的に)そのことをもっぱら引き受けてでもいるような人。「病気の―のような人」
とんや=が卸(オロ)さ
ない🔗⭐🔉
――が卸(オロ)さ
ない
⇒そうは問屋(トンヤ)が卸(オロ)さない(「そう(然)」の子項目)
ない
⇒そうは問屋(トンヤ)が卸(オロ)さない(「そう(然)」の子項目)
とんや-せい-かないこうぎょう【問屋制家内工業】🔗⭐🔉
とんや-せい-かないこうぎょう ―カナイコウゲフ [9] 【問屋制家内工業】
問屋(商業資本家)が,分散している家内工業者(直接生産者)に原料・労働手段を前貸しして生産を行わせる形態。生産者が原料と製品販売市場から切り離されて賃労働者化する。日本では江戸後期の織物・製糸業に見られた。
とんや-ば【問屋場】🔗⭐🔉
とんや-ば 【問屋場】
「といやば(問屋場)」に同じ。
もん【問】🔗⭐🔉
もん 【問】 (接尾)
助数詞。質問・設問などの数を数えるのに用いる。「四―中三―正解」
もん-あん【問安】🔗⭐🔉
もん-あん [0] 【問安】
目上の人の安否をたずねること。「不音のわび,時候の挨拶,―/寿阿弥の手紙(鴎外)」
もん-きつ【問詰】🔗⭐🔉
もん-きつ [0] 【問詰】 (名)スル
厳しく問いただすこと。詰問。
といあわせ【問合せの手紙】(和英)🔗⭐🔉
といあわせ【問合せの手紙】
a letter of inquiry.〜先 a reference (身元などの).→英和
といかえす【問い返す】(和英)🔗⭐🔉
といかえす【問い返す】
ask again[back (反問)].
といつめる【問い詰める】(和英)🔗⭐🔉
といつめる【問い詰める】
pressfor an answer.→英和
とう【問う】(和英)🔗⭐🔉
とわずがたり【問わず語りに】(和英)🔗⭐🔉
とわずがたり【問わず語りに】
unasked.→英和
とんや【問屋】(和英)🔗⭐🔉
とんや【問屋】
a wholesale store;a wholesale dealer[merchant](人).そうは問屋が卸さない You are expecting too much.
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